JP5454286B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は基板に対して処理を行う基板処理装置に関する。
半導体製造装置において、基板例えば半導体ウエハ(以下ウエハと言う)に対して、真空雰囲気とされる真空搬送室に複数の真空チャンバである処理容器を接続したクラスターツールやマルチチャンバーなどと呼ばれる装置が知られている。この装置は、真空搬送室内に、例えば互いに独立して進退自在及び同軸回りに回転自在な2本の搬送アームを備えた基板搬送機構を設けて、搬送アームの先端部に設けられたピックによりウエハを下方側から支持し、各処理容器に対してウエハの受け渡しを行っている。
処理容器内にて行われる真空処理としては、CVD(Chemical Vapor Deposition)、ALD(Atomic Layer Deposition)またはアニール処理など、ウエハを例えば数百℃程度の高温に加熱する高温処理や、あるいはスパッタリング(PVD(Physical Vapor Deposition))、ドライエッチングまたは水分除去処理などの百℃以下(例えば室温)の低温処理が挙げられる。各々のピックの上面には、ウエハを例えば裏面側において複数箇所から支持するための支持部が設けられているが、この装置に高温処理を行う処理容器と低温処理を行う処理容器の両方が接続されるような場合には、この支持部は、低温処理及び高温処理のいずれの処理が行われたウエハについても支持できるように、高温処理に合わせた耐熱性を持つ材質例えばアルミナ(Al)などのセラミックスが選定されている。
ところで、この装置において高いスループットでウエハに対して処理を行うためには、搬送アームの進退あるいは回転時の動作速度を速くすることが有効である。一方、ウエハに加えられる加速度が当該ウエハの裏面と既述の支持部との間に生じる摩擦力を上回ると、搬送アーム上でウエハが位置ずれしてしまうおそれがある。搬送アーム上で位置ずれしたウエハをそのまま搬送すると、例えばウエハと搬送室や処理容器の内壁面とが衝突したり、ウエハに対して適切な処理が行われなかったりする。ここで、前記支持部の摩擦係数が比較的小さいため、搬送アームの搬送動作をそれ程速くできないという課題がある。
特許文献1には、300℃程度の高温においてもウエハを搬送できる搬送フォークが記載されており、また特許文献2、3には、ウエハの処理温度やウエハの裏面における汚染物質の有無に応じてハンドやエフェクタを使い分ける技術について記載されているが、既述の課題については何ら検討されていない。
特開2008−305989(段落0068〜0070) 特開2002−110761(0022、0023) 特開2005−101320(0028〜0030)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は高温処理容器と低温処理容器とが搬送室に接続されている場合において、搬送アーム上における位置ずれを抑えながら高い効率で基板を搬送できる基板処理装置を提供することにある。
本発明の基板処理装置は、
基板を水平に搬送するために鉛直軸回りに回転自在及び進退自在に構成された第1の搬送アームと基板を水平に搬送するために鉛直軸回りに回転自在及び前記第1の搬送アームとは独立して進退自在に構成された第2の搬送アームとこれらの第1の搬送アーム及び第2の搬送アームに各々設けられ、基板を水平に支持する支持部と、を備えた基板搬送装置と、
この基板搬送装置が配置され、基板の搬送領域を形成する搬送室と、
前記搬送室に接続され、前記第1の搬送アームの支持部の耐熱温度よりも高い温度で基板の処理を行う高温処理容器と、
前記搬送室に接続され、前記第1の搬送アームの支持部の耐熱温度以下の温度で基板の処理を行う低温処理容器と、
前記低温処理容器内で処理された基板については前記第1の搬送アームにより搬送し、前記高温処理容器内で処理された基板については前記第2の搬送アームにより前記第1の搬送アームの搬送速度よりも遅い速度で搬送するように前記基板搬送装置を制御する制御部と、を備え、
前記第1の搬送アームの支持部は、前記第2の搬送アームよりも速い搬送速度で基板を搬送するために、当該第2の搬送アームの支持部よりも摩擦係数が大きい材質からなり、
前記第2の搬送アームの支持部は、前記第1の搬送アームよりも温度の高い基板を搬送するために、当該第1の搬送アームの支持部よりも耐熱温度が高い材質からなることを特徴とする。
前記第1の搬送アームの支持部は、樹脂またはゴムからなり、
前記第2の搬送アームの支持部は、セラミックスからなることが好ましい。
前記制御部は、前記第1の搬送アームが基板の搬送動作中の時に、当該第1の搬送アームに代えて前記第2の搬送アームにより前記低温処理容器から基板を取り出すように前記基板搬送装置を制御しても良い。

本発明は、第1の搬送アームにおける基板の支持部の材質として第2の搬送アームにおける基板の支持部よりも摩擦係数の大きいものを用いると共に、第2の搬送アームの支持部の材質として第1の搬送アームの支持部よりも耐熱温度の高いものを用いている。そのため、第1の搬送アームの支持部の耐熱温度以下の温度の基板を搬送する場合には第1の搬送アームを用い、また第1の搬送アームの支持部の耐熱温度よりも高い温度の基板を搬送する場合には、第2の搬送アームにより当該第1の搬送アームの搬送速度よりも遅い速度で搬送することによって、第1の搬送アームの支持部の耐熱温度以下の温度の基板については当該支持部の耐熱温度よりも高い温度の基板よりも高速で搬送できるので、搬送アーム上における位置ずれを抑えながら高い効率で基板を搬送できる。
本発明の基板搬送装置を備えた基板処理装置の一例を示す平面図である。 前記基板搬送装置の一例を示す斜視図である。 前記基板搬送装置の一例を示す平面図である。 前記基板搬送装置の一例を示す側面図である。 前記基板処理装置における作用を示す模式図である。 前記基板処理装置における作用を示す模式図である。 前記基板処理装置の他の例における作用を示す模式図である。 前記基板処理装置の他の例を示す平面図である。 前記基板搬送装置の他の例を示す側面図である。 前記基板搬送装置の他の例を示す斜視図である。 前記基板処理装置における作用を示す模式図である。 前記基板処理装置において基板の搬送に要する時間を示す概略図である。 前記基板処理装置の他の例における作用を示す模式図である。 前記基板処理装置の他の例において基板の搬送に要する時間を示す概略図である。
本発明の基板搬送装置を備えた基板処理装置10の実施の形態の一例について、図1を参照して説明する。この基板処理装置10は、真空雰囲気において基板例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」と言う)Wを搬送するための真空搬送室1と、この真空搬送室1に各々気密に接続され、ウエハWに対して処理を行う複数の処理容器2と、を備えている。この例では、処理容器2は例えば4つ設けられている。処理容器2は、後述の第1の搬送アーム11の突起15の材質である樹脂またはゴムの耐熱温度である250℃を境目として、高温の処理を行う高温処理容器2aと、低温で処理を行う低温処理容器2bと、に区分けされている。この例では、図1中左側から時計回りに高温処理容器2aと低温処理容器2bとが交互に2つずつ並んでいる。この基板処理装置10では、後述するように、ウエハWに対してこれらの高温処理と低温処理とをこの順番で行うように構成されている。
処理容器2aで行われる高温処理としては、例えば熱CVD(Chemical Vapor Deposition)やALD(Atomic Layer Deposition)による成膜処理、またはアニール処理などが挙げられる。また、処理容器2bで行われる低温処理としては、例えばスパッタリング(PVD(Physical Vapor Deposition))による成膜処理、プラズマを用いたドライエッチング処理やアッシング処理あるいはウエハWに含まれる水分を除去するために当該ウエハWを例えば200℃程度に加熱する水分除去処理などが挙げられる。そして、各々の処理容器2は、ウエハWを載置する載置台、処理容器2内に処理ガスを供給するガス供給路及び処理容器2内を真空排気する排気管(いずれも図示せず)などを備えている。
真空搬送室1の内部には、図2にも示すように、例えばウエハWを各々下方側から支持して搬送するための例えばフロッグレッグ型の第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12が基板搬送装置として設けられており、これらの第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12は、真空搬送室1の底面に設けられた共通の回転機構13により同軸回りに回転自在及び昇降自在に構成されている。また、これらの第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12の先端部は、各々例えばU字型に形成されてウエハWを保持する基板保持部(ピック)14をなしており、処理容器2及び後述のロードロック室21に対して水平方向に各々独立して進退自在に構成されている。これらの第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12は、例えば回転機構13から伸び出す時の進行方向が互いに逆向きとなるように回転機構13に各々接続されている。これらの搬送アーム11、12の進退及び昇降と、各々の処理容器2内の載置台に設けられた昇降ピン(図示せず)の昇降と、の協働作用によりウエハWの受け渡しが行われる。
基板保持部14においてウエハWが保持される領域は、図3及び図4に示すように、上方側がウエハWの外縁よりも僅かに大きな円に沿って切り欠かれて切り欠き部14aをなしており、当該切り欠き部14aには、ウエハWの裏面側を支持する支持部(載置部)である突起15が複数箇所例えば4箇所に設けられている。これらの突起15は、第1の搬送アーム11については樹脂やゴムにより構成され、第2の搬送アーム12についてはセラミックス例えばアルミナ(Al)により構成されている。このように各アーム11、12の突起15の材質を使い分けているのは以下の理由による。即ち、第1の搬送アーム11には高速でウエハWを搬送する役割を与えようとしており、そのためウエハWの裏面との間で大きな摩擦力の働く樹脂またはゴムを当該第1の搬送アーム11の突起15の材質としている。一方、第2の搬送アーム12では、第1の搬送アーム11の突起15の耐熱温度を超える高温のウエハWを処理容器2aから取り出すことができるように、耐熱温度の高い物質例えばセラミックスにより突起15を構成している。言い換えれば、第1の搬送アーム11の突起15の耐熱温度によって、各処理容器2を高温処理容器2aと低温処理容器2bとに区分けしている。詳述すると、2つの搬送アーム11、12の突起15の材料の耐熱温度のうち、低い方(第1の搬送アーム11の突起15)の温度を判定温度として、この判定温度よりも高い処理温度の処理容器2を高温処理容器2a、判定温度以下の処理容器2を低温処理容器2bとしている。即ち、第1の搬送アーム11の突起15としては、第2の搬送アーム12よりも速い搬送速度でウエハWを搬送するために、第2の搬送アーム12の突起15よりも摩擦係数が大きい材質を用いており、第2の搬送アーム12の突起15としては、第1の搬送アーム11よりも温度の高いウエハWを搬送するために、第1の搬送アーム11の突起15よりも耐熱性が高い材質を用いている。
続いて、図1の基板処理装置10の説明に戻ると、既述の真空搬送室1には、内部の雰囲気を真空雰囲気と大気雰囲気との間において切り替えるためのロードロック室21、21が気密に接続されている。また、これらのロードロック室21、21には、大気雰囲気においてウエハWを搬送するための共通の大気搬送室22が気密に接続されており、この大気搬送室22には、例えば25枚のウエハWが収納されたFOUP3を載置するためのロードポートをなす載置台23が複数箇所例えば4箇所に設けられている。大気搬送室22の内部には、ロードロック室21とFOUP3との間においてウエハWの受け渡しを行うために、鉛直軸回りに回転自在及び載置台23の並びに沿って平行に移動自在に構成された大気搬送アーム24が設けられている。図1中25は、ウエハWの位置合わせを行うためのアライメント機構、Gはゲートバルブである。また、3aは、載置台23に載置されたFOUP3を大気搬送室22側に押しつけるための押圧機構である。
この基板処理装置10は、図1に示すように、例えばコンピュータからなる制御部30を備えており、この制御部30は、プログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備えている。プログラムは、FOUP3から取り出したウエハWを大気搬送アーム24及び搬送アーム11、12を用いて処理容器2に搬送し、この処理容器2において基板処理を行うために装置の各部に制御信号を送るように構成されている。また、このプログラムは、低温処理されたウエハWについては第1の搬送アーム11を用いて速やかに搬送し、高温処理されたウエハWについては第2の搬送アーム12を用いると共に当該第2の搬送アーム12上において位置ずれしないように第1の搬送アーム11よりも遅い搬送速度で搬送するように構成されている。メモリには、ウエハWが搬送アーム11(12)により各処理容器2a、2bに搬送されていく経路と、これらの処理容器2a、2b内にて当該ウエハWが加熱される温度などを含む処理条件(レシピ)と、が書き込まれる領域が設けられている。そして、CPUによりこのメモリから処理条件が読み出されて、処理の種別(処理容器2から取り出される時のウエハWの温度)に応じて、使用する搬送アーム11(12)と共に搬送速度が決定されて処理が行われる。このプログラム(処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムも含む)は、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)などの図示しない記憶部に格納されて制御部30にインストールされる。
次に、この基板処理装置10の作用について図5及び図6を参照して説明する。先ず、ウエハWに対して行われる処理条件や搬送経路などをメモリから読み出す。そして、図示しない外部の基板搬送機構によりFOUP3を載置台23に載置すると共に、このFOUP3を既述の押圧機構3aにより大気搬送室22側に押しつけると、FOUP3のドアと共に大気搬送室22の側壁の開閉扉(いずれも図示せず)が開放される。次いで、大気搬送アーム24によりFOUP3からウエハWを取り出し、ロードロック室21に搬入する。ロードロック室21を気密に閉じて内部の雰囲気を大気雰囲気から真空雰囲気に切り替えた後、ロードロック室21における真空搬送室1側のゲートバルブGを開放し、第1の搬送アーム11により高温処理を行う処理容器2aにウエハWを搬入する。この時、第1の搬送アーム11の突起15が既述のように第2の搬送アーム12よりも摩擦係数の大きな樹脂やゴムにより構成されているので、ウエハWは例えば1m/s程度の高速で搬送され、当該第1の搬送アーム11上において位置ずれしない。また、第1の搬送アーム11が処理容器2a内に進入する時、当該処理容器2a内の高温の雰囲気に第1の搬送アーム11の突起15が曝されるが、ウエハWの搬入出が速やかに行われるためほとんど熱劣化が起こらない。
そして、処理容器2aにおいて既述の高温処理を行った後、図5に示すように、第2の搬送アーム12により高温例えば400℃程度のウエハWを取り出し、続いて処理容器2bに搬入する。この時のウエハWの搬送速度は、第2の搬送アーム12の突起15が既述のように第1の搬送アーム11よりも摩擦係数の小さいセラミックスにより構成されているので、ウエハWの位置ずれが起こらないように、第1の搬送アーム11よりも遅い速度例えば0.5m/sに設定される。また、第2の搬送アーム12が高温のウエハWに接触しても、当該第2の搬送アーム12の突起15がセラミックスにより構成されているので、当該突起15の熱劣化が起こらない。
その後、処理容器2bにおいて低温処理が終了すると、図6に示すように、第1の搬送アーム11によりウエハWが高速で取り出されて、例えばロードロック室21に同様に高速で戻される。このウエハWは、その後大気搬送アーム24によりFOUP3に搬入される。図1中真空搬送室1の右側に接続された処理容器2a、2bに対しても、同様にこの順番でウエハWが搬送されて処理が行われる。こうして高温処理を行ったウエハWについては第2の搬送アーム12を用いて低速で搬送し、低温処理を行ったウエハWについては第1の搬送アーム11を用いて高速で搬送することにより、これらの搬送アーム11、12上におけるウエハWの位置ずれ及び搬送アーム11、12の突起15の熱劣化が抑えられた状態で順次他のウエハWに対しても高温処理と低温処理とが行われる。尚、図5及び図6については、基板処理装置10を模式的に描画しており、大気搬送室22については描画を省略している。
上述の実施の形態によれば、第1の搬送アーム11の突起15の材質として第2の搬送アーム12の突起15よりも摩擦係数の大きい樹脂またはゴムを用いると共に、第2の搬送アーム12の突起15の材質として第1の搬送アーム11の突起15よりも耐熱温度の高いセラミックスを用いている。そのため、第1の搬送アーム11の突起15の耐熱温度以下の温度のウエハWを搬送する場合には第1の搬送アーム11を用い、また第1の搬送アーム11の突起15の耐熱温度よりも高い温度のウエハWを搬送する場合には、第2の搬送アーム12により当該第1の搬送アーム11の搬送速度よりも遅い速度で搬送することによって、第1の搬送アーム11の突起15の耐熱温度以下の温度のウエハWについては当該突起15の耐熱温度よりも高い温度のウエハWよりも高速で搬送できるので、搬送アーム11、12上における位置ずれを抑えながら高い効率で基板を搬送できる。
ここで、低温のウエハWについては第1の搬送アーム11を用いて搬送し、高温のウエハWについては第2の搬送アーム12を用いて搬送したが、例えば低温のウエハWを搬送する時に第1の搬送アーム11が別のウエハWを搬送動作中の場合には、第2の搬送アーム12を用いても良い。具体的には、図7に示すように、第1の搬送アーム11が2つのロードロック室21、21のうち右側のロードロック室21にアクセスしている時に、当該ロードロック室21に対向する位置の処理容器2bからウエハWを取り出す場合には、第2の搬送アーム12を用いてこのウエハWを取り出しても良い。
また、ウエハWに対して高温処理と低温処理とをこの順番で行う例について説明したが、例えば図8に模式的に示すように、2つの載置台23の各々に載置されたFOUP3について、一方のFOUP3内のウエハWに対しては高温処理容器2aにて高温処理だけを行い、他方のFOUP3内のウエハWに対しては低温処理容器2bにて低温処理だけを行うようにしても良い。この場合においても、高温のウエハW及び低温のウエハWに対して第2の搬送アーム12及び第1の搬送アーム11が夫々用いられると共に、高温のウエハWについては位置ずれしないように第1の搬送アーム11よりも低速で搬送されるように第2の搬送アーム12が進退あるいは回転する。
以上の各例では、各アーム11、12にウエハWを裏面側から支持する突起15を設けたが、この突起15としては、例えば図9に示すように、例えばウエハWを裏面側周縁部から支持するように配置しても良い。また、第1の搬送アーム11の突起15について、全体を樹脂やゴムにより構成せずに、これら樹脂やゴムとは別の材料例えばセラミックスにより突起物を形成し、当該突起物の表面を樹脂やゴムで覆うことによって突起15を構成しても良い。更に、既述の例では各アーム11、12を共通の回転機構13により同軸回りに構成したが、各々のアーム11、12毎に回転軸(回転機構13)を個別に設けると共に、これらの回転軸の設置位置を互いにずらすようにしても良い。この場合には、これらのアーム11、12は、各々の接続部が独立して屈曲自在な例えば3枚のアーム部により夫々構成される。
更にまた、アーム11、12が処理容器2に向かって伸び出す方向が互いに逆向きとなるようにこれらのアーム11、12を配置したが、同じ向きに伸び出すようにしても良い。この場合において、既述のフロッグレッグ型のアーム11、12に代えて、スライド式のアーム11、12を用いても良い。また、このようなスライド式のアーム11、12を用いる場合には、図10に示すように、例えば二酸化ケイ素を含む樹脂膜をスピンコーティングした後、100℃程度の乾燥処理(低温処理)に続いて400℃以上のキュア処理(高温処理)を行う大気雰囲気の塗布、現像装置(基板処理装置10)における直線搬送路100にこのアーム11、12を配置しても良い。この図10中101、102は夫々前記乾燥処理を行うユニット(低温処理容器)及びキュア処理を行うユニット(高温処理容器)である。
また、基板処理装置10において、いずれかあるいは両方のアーム11、12を2枚以上配置しても良い。
ここで、このような一連の処理を連続して行った場合に要する搬送時間について求めた結果について、図11及び図12を参照して説明する。図11に示すように、各々2つずつ設けられた処理容器2a、2bについて、左側の処理容器2a、2bを夫々H1、C1と呼び、右側の処理容器2a、2bをH2、C2と呼ぶ。また、この図11に矢印を示すように、一のウエハWについては2つのロードロック室21、21の一方(LLM2)からH1→C1の順番で搬送して他方のロードロック室21(LLM1)に戻し、他のウエハWについては一方のロードロック室21(LLM2)からH2→C2の順番で搬送して他方のロードロック室21(LLM1)に戻すこととする。そして、高温処理が行われたウエハWを処理容器2a(H1、H2)から取り出す時は第2の搬送アーム12を用いて低速(3.5秒)で搬送し、低温処理が行われたウエハWを処理容器2b(C1、C2)から取り出す時は第1の搬送アーム11を用いて高速(2.5秒)で搬送する。このようにして、基板処理装置10において複数のウエハWに対して順次処理を行っていく時の一回の処理サイクルに要する時間(各々の処理容器2内において処理が終了するまでに要する時間)を計算した結果を図12に示す。
この図12では、始めに夫々の処理容器H1、H2、C1及びC2において夫々ウエハW1、W2、W3、W4の処理が終了し、第1の搬送アーム11には未処理のウエハW5が保持されているものとする。この状態を図11にW1〜W5の符号を付して示している。尚、ウエハWには、複数のウエハWを区別するため符号「1」〜「7」を付しており、この図11では基板処理装置10を簡略化して示している。また、図12では、「アーム動作」の項目にこのウエハWの符号を示しており、「ゲット」とはウエハWを取り出す動作、「プット」はウエハWを搬入する動作である。
先ず、第2の搬送アーム12を用いてウエハW1を処理容器(H1)から取り出して、第1の搬送アーム11上のウエハW5を処理容器(H1)に搬入する。そして、処理容器(C1)から第1の搬送アーム11を用いてウエハW3を取り出すと共に、第2の搬送アーム12上のウエハW1を処理容器(C1)内に搬入する。続いて、第1の搬送アーム11上のウエハW3をロードロック室21(LLM1)に搬入し、続いてこの第1の搬送アーム11を用いてロードロック室21(LLM2)からウエハW6を取り出す。そして、第2の搬送アーム12を用いて処理容器(H2)からウエハW2を取り出し、第1の搬送アーム11上のウエハW6を処理容器(H2)に搬入する。次いで、処理容器(C2)から第1の搬送アーム11を用いてウエハW4を取り出して、第2の搬送アーム12上のウエハW2を処理容器(C2)に搬入する。しかる後、第1の搬送アーム11上のウエハW4をロードロック室21(LLM1)に搬入し、ロードロック室21(LLM2)内のウエハW7を当該第1の搬送アーム11を用いて取り出す。こうして各処理容器H1、H2、C1、C2には夫々ウエハW5、W6、W1、W2が収納されると共に、第1の搬送アーム11にはウエハW7が保持され、図11と同様の状態となって一回の処理サイクルが終了したことになる。
この処理サイクルにおいて、各ウエハWの搬送に要する時間に、ウエハWの昇降時間及びゲートバルブGの開閉時間などのその他の時間を加算したサイクルタイムは例えば46秒となり、システムスループット即ち基板処理装置10における単位時間あたりのウエハW処理枚数は78.3枚/h程度となった。一方、この図12に比較例として示すように、いずれのウエハWの搬送についても低速で搬送すると、サイクルタイムは54秒となり、システムスループットは66.7枚/h程度となった。従って、低温のウエハW及び高温のウエハWに対して夫々第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12を用いると共に、第1の搬送アーム11を用いる場合には高速で搬送すると、比較例に対してスループットが17%程度向上することが分かった。
また、高温処理容器2aと低温処理容器2bに搬送し、ウエハWに対して高温処理と低温処理とを1回ずつ行う例について説明したが、例えば低温処理と高温処理とを1枚のウエハWに対して2回繰り返す場合に本発明を適用しても良い。その場合には、図13に示すように、例えば左側から時計回りに交互に夫々処理容器2b、2aが設けられているとする。そして、左側から時計回りにこれら処理容器2にC1、H1、C2、H2の符号を付すと、ロードロック室21から取り出されたウエハWはこの図13に矢印で示すように、例えば左側の処理容器C1から順番にH1→C2→H2の経路で搬送されてロードロック室21に戻されることになる。
このような場合について、既述の図11及び図12と同様にウエハWの搬送に要する時間を計算した結果を図14に示す。この場合には、各処理容器C1、C2、H1、H2には、夫々ウエハW1、ウエハW2、ウエハW3及びウエハW4が収納され、第2の搬送アーム12には未処理のウエハW5が保持されているものとする。先ず、第1の搬送アーム11で処理容器C1からウエハW1を取り出すと共に、第2の搬送アーム12のウエハW5を処理容器C1に搬入する。次いで、第2の搬送アーム12を用いて処理容器H1からウエハW3を取り出して、第1の搬送アーム11のウエハW1を処理容器H1に搬入する。続いて、第1の搬送アーム11により処理容器C2からウエハW2を取り出すと共に、第2の搬送アーム12のウエハW3を処理容器C2に搬入する。また、第2の搬送アーム12を用いて処理容器H2からウエハW4を取り出して、第1の搬送アーム11のウエハW2を処理容器H2に搬入する。しかる後、第2の搬送アーム12のウエハW4をロードロック室21に搬入すると共に、当該第2の搬送アーム12によりロードロック室21からウエハW6を受け取る。こうして各処理容器C1、C2、H1、H2には夫々ウエハW5、ウエハW3、ウエハW1及びウエハW2が収納され、第2の搬送アーム12にはウエハW6が保持されて1サイクルの処理が終了したことになる。
この場合には、ウエハWの搬送時間にその他に要する時間を加算したサイクルタイムは例えば51秒となり、システムスループットは70.6枚/hとなっていた。一方、いずれのウエハWについても低速で搬送すると、この図14に比較例として示すように、サイクルタイム及びシステムスループットは夫々55秒及び65.5枚/hとなっていた。従って、この場合にはスループットが8%向上することが分かった。
W ウエハ
1 真空搬送室
2a 処理容器(高温処理用)
2b 処理容器(低温処理用)
11 第1の搬送アーム
12 第2の搬送アーム
15 突起

Claims (3)

  1. 基板を水平に搬送するために鉛直軸回りに回転自在及び進退自在に構成された第1の搬送アームと基板を水平に搬送するために鉛直軸回りに回転自在及び前記第1の搬送アームとは独立して進退自在に構成された第2の搬送アームとこれらの第1の搬送アーム及び第2の搬送アームに各々設けられ、基板を水平に支持する支持部と、を備えた基板搬送装置と、
    この基板搬送装置が配置され、基板の搬送領域を形成する搬送室と、
    前記搬送室に接続され、前記第1の搬送アームの支持部の耐熱温度よりも高い温度で基板の処理を行う高温処理容器と、
    前記搬送室に接続され、前記第1の搬送アームの支持部の耐熱温度以下の温度で基板の処理を行う低温処理容器と、
    前記低温処理容器内で処理された基板については前記第1の搬送アームにより搬送し、前記高温処理容器内で処理された基板については前記第2の搬送アームにより前記第1の搬送アームの搬送速度よりも遅い速度で搬送するように前記基板搬送装置を制御する制御部と、を備え、
    前記第1の搬送アームの支持部は、前記第2の搬送アームよりも速い搬送速度で基板を搬送するために、当該第2の搬送アームの支持部よりも摩擦係数が大きい材質からなり、
    前記第2の搬送アームの支持部は、前記第1の搬送アームよりも温度の高い基板を搬送するために、当該第1の搬送アームの支持部よりも耐熱温度が高い材質からなることを特徴とする基板処理装置
  2. 前記第1の搬送アームの支持部は、樹脂またはゴムからなり、
    前記第2の搬送アームの支持部は、セラミックスからなることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置
  3. 前記制御部は、前記第1の搬送アームが基板の搬送動作中の時に、当該第1の搬送アームに代えて前記第2の搬送アームにより前記低温処理容器から基板を取り出すように前記基板搬送装置を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
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