JP5454017B2 - 無線通信システム、無線通信方法、および無線通信システムにおいて使用される中継局 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、および無線通信システムにおいて使用される中継局 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、無線通信方法、および無線通信システムにおいて使用される中継局に係わり、例えば、移動通信システムに適用可能である。
移動通信システムが普及し、基地局の通信エリアのカバー率がかなり高くなってきている。しかし、端局の位置によっては、端局は、基地局からの電波を受信できないことがある。例えば、電波がシールドされた建物または車両の中に端局が位置する場合、端局は、無線通信を行えなくなることがある。このため、建物または車両に中継局を設け、その中継局を介して基地局と端局との間の通信を行う方式が提案されている。
例えば、自己干渉による通信品質の低下を抑制する無線中継方法が提案されている。この方法において使用される無線中継装置は、基地局に対応する第1の無線通信部と、端末機に対応する第2の無線通信部と、第1および第2の無線通信部から中継送信させる処理を行う中継制御部を備えている。中継制御部は、基地局側の回線呼制御に対応して第1の無線通信部で使用するタイムスロットと、端末機側の回線呼制御に対応して第2の無線通信部で使用するタイムスロットとを、互いに異なるスロット番号のタイムスロットに割り当てる機能を備えている。(例えば、特許文献1)
また、基地局サービスエリア外におけるグループ通信を実現するための方式が提案されている。この方式では、グループ通話を起動させる移動局からのグループ通話信号でグループモードとなり、該移動局が基地局としての機能を果たすことにより、この移動局の電波到達エリア内の他の移動局は、受信周波数を送信周波数に変更することなく、基地局サービスエリア内にいる場合と同一のシステム機能でグループ通信を運用する。(例えば、特許文献2)
さらに、複数キャリアのスケジューリング方法に係わる技術が提案されている。この方法において、送信ユニットは、受信ユニットとの通信セッションの中に、少なくとも第1のデータブロックを第1のデータキャリアにおいて、および第2のデータブロックを第2のデータキャリアにおいて同時に送信する。受信ユニットは、以前に受信したデータブロックの受信品質に基づいて、第1か、または第2のデータブロックを受信するかを選択する。(例えば、特許文献3)
さらに、特許文献4〜6には、関連する技術が記載されている。
特開2004−349875号公報 特開平11−308665号公報 特表2008−541607号公報 特開2005−229187号公報 特開2000−134143号公報 特開2007−228509号公報
従来の技術では、基地局と端局との間に中継局を備える無線通信システムにおいて、端局が基地局の通信エリアから中継局の通信エリア内に移動する際、或いは、端局が中継局の通信エリア内からその外に移動する際に、通信が途切れたり、基地局からの信号を受信できないことがある。
本発明の課題は、基地局と端局との間に中継局を備える無線通信システムにおいて、通信の途切れ、或いは受信漏れを少なくすることである。
本発明の1つの態様の無線通信方法は、基地局と端局との間に中継局が設けられた無線通信システムにおいて時間分割多重方式で通信を行う方法であって、前記基地局は、前記基地局に対して割り当てられている基地局タイムスロットを使用してダウンリンクデータを送信し、前記中継局は、前記基地局から受信したダウンリンクデータを、前記基地局タイムスロットと異なる中継局タイムスロットを使用して送信し、前記端局は、前記ダウンリンクデータを前記基地局から受信したときは、第1の周波数でアップリンクデータを送信し、前記ダウンリンクデータを前記中継局から受信したときは、前記第1の周波数と異なる第2の周波数で前記アップリンクデータを送信し、前記中継局は、前記端局から前記第2の周波数で送信されたアップリンクデータを受信して前記第1の周波数で送信する。
本出願において開示される構成または方法によれば、基地局と端局との間に中継局を備える無線通信システムにおいて、通信の途切れ、或いは受信漏れが少なくなる。
実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。 実施形態の中継局および端局の構成を示す図である。 中継局および端局の動作を説明する図(その1)である。 中継局および端局の動作を説明する図(その2)である。 中継局および端局の動作を説明する図(その3)である。 基地局、中継局、端局によるデータ転送のタイムチャートの実施例である。 システム制御データのデータ内容の一例を示す図である。 システム制御データによる同期制御について説明する図である。 複数の基地局、中継局、端局によるデータ転送のタイムチャートの実施例である。 中継局のデータ中継動作を示すフローチャートである。 端局のデータ送受信動作を示すフローチャート(その1)である。 端局のデータ送受信動作を示すフローチャート(その2)である。 中継局の変形例を示す図である。 他の実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。 さらに他の実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。
図1は、実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。実施形態の無線通信システムは、基地局1、端局2(2a〜2c)、中継局3を備える。
基地局1は、無線リンクを介して端局2および/または中継局3との間で無線信号を送受信する。ここで、実施形態の無線通信システムは、1または複数の基地局1を備えると共に、複数の端局2を備える。そして、実施形態の無線通信システムにおいては、時間分割多重方式でデータが伝送される。なお、無線信号は、例えば、送信データで搬送波を変調することにより生成される。この場合、変調方式として、特に限定されるものではないが、周波数変調、強度変調などを採用することができる。
端局2は、例えば、ユーザが携帯することができる移動端末装置であり、基地局1との間で無線信号を送受信することができる。また、端局2は、中継局3との間で無線信号を送受信することもできる。
端局2は、基本的には、基地局1との間で無線信号を送受信する。ただし、端局2は、電波シールド領域4の中に位置する場合には、基地局1からの電波を受信することができない。そこで、実施形態の無線通信システムは、このような状況を回避するために、中継局3を備える。中継局3は、基地局1と無線通信が可能であり、且つ、電波シールド領域4内の端局2と無線通信が可能な位置に設けられる。すなわち、中継局3は、外部アンテナを介して基地局1との間で無線信号を送受信し、内部アンテナを介して電波シールド領域4内の端局2との間で無線信号を送受信する。なお、電波シールド領域4は、例えば、車両の中、建物の中、地下街などにおいて発生し得る。
端局2、中継局3は、GPS衛星5から送信されるGPS電波を受信して自機の位置を算出する機能を備えている。なお、一般に、電波シールド領域4の内側では、基地局1から送信される通信電波だけでなく、GPS電波も受信困難である。
上記構成の無線通信システムにおいて、端局2aは、電波シールド領域4の外側に位置している。この場合、端局2aは、基地局1との間で直接的に無線信号を送受信する。また、端局2bは、電波シールド領域4の内側に位置しており、基地局1から送信される通信電波を受信することができない。この場合、端局2bは、中継局3を介して基地局1と無線信号を送受信する。端局2cは、電波シールド領域4の出入り口の近傍に位置しており、基地局1および中継局3双方から通信電波を受信する。この場合、端局2cは、予め決められたアルゴリズムで基地局1または中継局3の一方を選択し、選択した通信装置に無線信号を送信する。
図2は、実施形態の中継局3および端局2の構成を示す図である。なお、基地局1は、周波数f1の搬送波を使用して無線信号を送受信するものとする。また、基地局1は、端局2へダウンリンクデータを送信し、端局2は、基地局1へアップリンクデータを送信する。
中継局3は、受信部11、GPS受信部12、制御部13、内部送信部14、およびリピータ部15を備える。受信部11は、基地局1から送信される無線信号を受信して復調する。受信部11により復調された信号は、制御部13に入力される。GPS受信部12は、図1に示す複数のGPS衛星から送信されるGPS電波を受信してGPS受信部の座標情報を生成する。GPS受信部12により算出した座標情報および付随する座標精度情報も、制御部13に入力される。
制御部13は、マイクロコンピュータおよびメモリを備え、中継局3の各回路要素(内部送信部14およびリピータ部15を含む)を制御する。メモリは、不揮発性メモリを含み、制御プログラム、制御パラメータ、基地局および中継局に対して割り当てられるタイムスロットの番号、中継局を識別する局番号などを格納する。また、制御部13は、基地局1からの受信信号を復号してダウンリンクデータを再生する。さらに、制御部13は、基地局1から受信したダウンリンクデータの一部を書き換えて(或いは、必要な情報を付加して)、端局2へ送信するダウンリンクデータを作成する。このとき、中継局3は、端局2がアップリンクデータを送信するための周波数を指定する。
内部送信部14は、内部アンテナを利用して、制御部13により作成されたダウンリンクデータを周波数f1を使用して送信する。これにより、電波シールド領域4内に位置する端局2にダウンリンクデータが送信される。中継局3がダウンリンクデータを送信するための周波数は、基地局1がダウンリンクデータを送信するための周波数と同じである。また、内部送信部14が端局2へダウンリンクデータを送信するためのタイムスロットは、制御部13により指示される。
リピータ部15は、内部アンテナを介して周波数f2の無線信号を受信し、外部アンテナを介して基地局1へ送信する。このようにして端局と基地局の間の通信を中継する。このとき、リピータ15は、搬送波の周波数をf2からf1へ変換する。具体的には、リピータ部15は、例えば、周波数f2をいったん中間周波数IFにダウンコンバートした後、周波数f1へアップコンバートする。あるいは、リピータ部15は、中間周波数へのダウンコンバートを行うことなく、受信周波数f2を単純に送信周波数f1にシフトするようにしてもよい。なお、リピータ15が中継する信号は、端局2から基地局1へ送信されるアップリンクデータである。また、リピータ部15は、制御部13からの指示に応じて、動作モードを切り替える。例えば、端局2がアップリンクデータを送信するタイムスロットが決まっている場合には、制御部13は、他のタイムスロットにおけるリピータ部15の動作を、停止状態(または、スタンバイモード)に設定する。
端局2は、送受信部21、GPS受信部22、制御部23を備える。送受信部21は、基地局1または中継局3から送信される無線信号を受信して復調する。送受信部21により復調された信号は、制御部23に入力される。また、送受信部21は、制御部23により指示された周波数(f1またはf2)でアップリンクデータを送信する。GPS受信部22は、複数のGPS衛星から送信されるGPS電波を受信してGPS受信部の座標情報を生成する。GPS受信部22により算出した座標情報および付随する座標精度情報も、制御部23に入力される。
制御部23は、マイクロコンピュータおよびメモリを備え、端局2の各回路要素を制御する。また、制御部23は、基地局1または中継局3からの受信信号を復号してダウンリンクデータを再生する。さらに、制御部23は、受信したダウンリンクデータを解釈し、アップリンクデータを送信するための周波数を決定して送受信部21に指示する。制御部23は、基地局1からダウンリンクデータを受信したときは、アップリンクデータを周波数f1で送信する指示を送受信部21に与える。中継局3からダウンリンクデータを受信したときは、周波数f2でアップリンクデータを送信する指示を送受信部21に与える。
端局2は、さらに、電源部31、接続箱32を備えている。電源部31は、例えばリチウムイオンバッテリを内蔵し、端局2の各回路要素に電力を供給する。接続箱32には、図2に示す例においては、受光器33および火器インタフェース34が接続される。なお、受光器33および火器インタフェース34については後で説明する。
図3〜図5は、中継局3および端局2の動作を説明する図である。図3〜図5では、基地局1は、周波数f1の搬送波を使用して無線信号を送信および受信する。また、基地局1がダウンリンクデータを送信するためのタイムスロット(基地局スロット)および中継局3がダウンリンクデータを送信するためのタイムスロット(中継局スロット)は、それぞれ予め決められている。また、各端局2は、予め決められたタイムスロット、又は基地局1から送信された送信許可情報で指示されたタイムスロット(端局スロット)でアップリンクデータを送信する。
図3は、端局2が電波シールド領域4の外に位置しているときの端局2の動作を説明する図である。この端局2は、図1に示す例では、端局2aに相当する。
基地局1は、周波数f1を使用して基地局スロットでダウンリンクデータ信号を送信する。なお、ダウンリンクデータ信号は、ダウンリンクデータを伝送する無線信号である。端局2は、中継局3を介することなく、基地局1から送信されるダウンリンクデータ信号を受信する。端局2は、予め決められている端局スロット、又は基地局1から送信された送信許可情報で指示された端局スロットでアップリンクデータ信号を送信する。なお、アップリンクデータ信号は、アップリンクデータを伝送する無線信号である。端局2は、基地局1からダウンリンクデータ信号を受信しているので、周波数f1を使用してアップリンクデータ信号を送信する。このアップリンクデータ信号は、中継局3を介することなく、基地局1へ伝送される。このように、端局2が電波シールド領域4の外に位置しているときは、基地局1と端局2との間で、周波数f1を使用してデータ信号が送受信される。
図3に示す状態において、基地局1から送信されるダウンリンクデータ信号は、中継局3によっても受信され得る。中継局3は、基地局1からダウンリンクデータ信号を受信すると、電波シールド領域4内にそのダウンリンクデータ信号を送信する処理を実行する。ただし、図3では、中継局3は省略されている。
図4は、端局2が電波シールド領域4の中に位置しているときの端局2および中継局3の動作を説明する図である。この端局2は、図1に示す例では、端局2bに相当する。
基地局1は、図3に示す例と同様に、周波数f1を使用して基地局スロットでダウンリンクデータ信号を送信する。このダウンリンクデータ信号は、中継局3により受信されるが、電波シールド領域4の中に位置する端局2には到達しない。
中継局3は、基地局1からダウンリンクデータ信号を受信すると、基地局スロットとは異なるタイムスロットである中継局スロットでダウンリンクデータ信号を送信する。このとき、中継局3は周波数f1を使用して内部アンテナを介してダウンリンクデータ信号を送信する。
端局2は、中継局3から送信されるダウンリンクデータ信号を受信する。そうすると、端局2は、図3に示す例と同様に、端局スロットでアップリンクデータ信号を送信する。端局2は、中継局3からダウンリンクデータ信号を受信しているので、周波数f2を使用してアップリンクデータ信号を送信する。
端局2から送信されたアップリンクデータ信号は中継局3の内部アンテナに到達する。中継局3は、そのアップリンクデータ信号を外部アンテナを介して送信する。このとき、中継局3のリピータ部15は、無線信号の周波数をf2からf1に変換する。すなわち、中継局3は周波数f1の搬送波を使用してアップリンクデータを送信する。そして、基地局1は、中継局3から送信されるアップリンクデータ信号を受信する。なお、リピータ部15は、搬送波の周波数変換を行うが、データ再生処理を行わないので、リピータ部15における遅延時間は1タイムスロットと比較して十分に短い。よって、中継局3は、端局スロットでアップリンクデータ信号を送信することができる。
このように、端局2が電波シールド領域4の中に位置しているときは、基地局1と端局2との間のデータ通信は、中継局3を介して実現される。このとき、基地局1は、端局スロットにおいて周波数f1のアップリンクデータ信号を受信する。すなわち、基地局1は、端局2から直接アップリンクデータ信号を受信するときと同じ条件(タイミング及び周波数)で、中継局3からアップリンクデータ信号を受信することができる。
また、中継局3は、アップリンクデータ信号を中継する際、搬送波の周波数をf2からf1に変換する。すなわち、受信波の周波数と送信波の周波数が異なる。したがって、中継局3においてアップリンクデータ信号を中継する際に、出力した電波が入力側に回り込んで、発振が起こることはない。なお、中継局3がダウンリンクデータ信号を中継する際には、受信スロット(基地局スロット)と送信スロット(中継局スロット)とが互いに異なっている。このため、受信波の周波数と送信波の周波数とが一致していても、発振が生じることはない。
図5は、基地局1および中継局3の双方から無線信号を受信する端局2の動作を説明する図である。この端局2は、図1に示す例では、端局2cに相当する。
基地局1は、図3または図4に示す例と同様に、周波数f1を使用して基地局スロットでダウンリンクデータ信号を送信する。このダウンリンクデータ信号は、中継局3により受信されると共に、端局2によっても受信される。
中継局3は、図4に示す例と同様に、基地局スロットとは異なるタイムスロットである中継局スロットでダウンリンクデータ信号を送信する。このとき、ダウンリンクデータ信号は、周波数f1を使用して送信される。
端局2は、基地局スロットで基地局1からダウンリンクデータ信号を受信すると共に、中継局スロットで中継局3からダウンリンクデータ信号を受信する。即ち、端局2は、基地局1および中継局3から、それぞれ異なるタイムスロットでダウンリンクデータ信号を受信する。端局2は、アップリンクデータ信号を、基地局1へ直接的に送信するのか、中継局3へ送信するのかを判断する。このとき、端局2は、例えば、GPS電波の受信状況に応じてアップリンクデータ信号の送信先を決定する。或いは、端局2は、基地局1および中継局3からの受信電波の強度に応じてアップリンクデータ信号の送信先を決定するようにしてもよい。さらに、端局2は、先に受信したダウンリンクデータ信号の送信元にアップリンクデータ信号を送信するようにしてもよい。そして、端局2は、直接基地局1へアップリンクデータ信号を送信する場合には、周波数f1を使用する。一方、端局2は、中継局3へアップリンクデータ信号を送信する場合には、周波数f2を使用する。
中継局3は、端局2から周波数f2のアップリンクデータを受信すると、図4に示す例と同様に、搬送波の周波数変換を行い、周波数f1のアップリンクデータ信号を基地局1へ送信する。
このように、端局2は、その位置によって、基地局1および中継局3の双方からダウンリンクデータ信号を受信する。このとき、基地局1は、基地局スロットでダウンリンクデータ信号を端局2へ送信する。一方、中継局3は、基地局1からのダウンリンクデータをいったん保持した後、基地局スロットと異なる中継局スロットでそのダウンリンクデータ信号を端局2へ送信する。このため、端局2は、基地局1および中継局3から互いに異なるタイムスロットでダウンリンクデータ信号を受信する。したがって、基地局1および中継局3からのダウンリンクデータ信号が互いに干渉することはない。このため、端局2は、ダウンリンクデータを確実に取得することができる。
図6は、基地局1、中継局3、端局2によるデータ転送のタイムチャートの実施例である。ここでは、図面を見やすくするために、ある1つのデータ通信を行う基地局1、中継局3、端局2のシーケンスを示す。
実施形態の無線通信システムにおいては、基地局1に対して予め決められたタイムスロット(基地局スロット)が割り当てられている。そして、基地局1は、自分の基地局スロットを利用して、端局2へダウンリンクデータを送信する。基地局1から送信されるダウンリンクデータは、例えば、システム制御データa、位置補正データb、制御データc、送信許可データd、受信確認データeである。
システム制御データaは、端局2に対する指示を含み、定期的に送信される。なお、システム制御データaについては後で詳しく説明する。位置補正データbは、基地局1に設置したGPS基準局が受信したGPS電波に基づいて、端局2の位置情報を補正する指示を含む。この位置補正データbにより、例えば、基地局1を基準位置とするディファレンシャルGPSを実現する。なお、GPS基準局は、必ずしも基地局1に設置しなくてもよく、後述する収集制御装置の近くに設置してもよい。制御データcは、基地局1から端局2に対して通知すべき各種指示および各種情報を含む。送信許可データdは、送信予約データfを送信した端局2に対して使用可能なタイムスロット(端局スロット)を通知する情報を含む。受信確認データeは、本体データhを送信した端局2に対してデータを受信したことを通知する情報を含む。
端局2は、基地局1に対してアップリンクデータ(送信予約データf、位置データg、本体データh)を送信する。送信予約データfは、本体データhを送信するタイムスロットを予約するためのリクエストを含む。なお、送信予約データfは、各端局に対して予め割り当てられている短いタイムスロットを利用して送信される。位置データgは、GPS受信部から得られる端局2の位置情報を含む。なお、位置データgは、定期的に送信されるようにしてもよい。本体データhは、基地局1からの要求に応じて生成される情報、および端局2が自発的に基地局1へ通知する情報を含む。なお、端局2は、本体データhを送信する際には、送信予約データfを利用して基地局1に端局スロットを要求する。そして、端局2は、送信許可データdで通知された端局スロットを使用して本体データhを送信する。
図7は、システム制御データのデータ内容の一例を示す図である。図7において、データ種別IDとしては、システム制御データを識別するコードが書き込まれる。基地局スロット番号は、各基地局に対して割り当てられているタイムスロットを示す情報である。動作モード指示は、端局2の動作モードを指示する。時刻情報は、現在の日付および時刻を表す。アップリンク周波数指示コードは、端局2がアップリンクデータを送信する際の搬送波の周波数を指示する。図2〜図5に示す実施例では、基地局1は、アップリンク周波数指示コードとして周波数f1を指示するコードを設定する。
中継局3は、基地局1からシステム制御データを受信すると、そのデータ内容の一部を変更して端局2へ送信する。具体的には、基地局スロット番号を中継局スロット番号に変更する。中継局スロット番号は、各中継局に対して割り当てられているタイムスロットを示す情報である。また、アップリンク周波数指示コードは、端局2が中継局3に対してアップリンクデータを送信する際に使用する周波数を指示する情報に変更される。図2〜図5に示す実施例では、「f1」から「f2」に書き換えられる。さらに、中継局3は、他の情報を付加してもよい。例えば、中継局3は、端局2の送信パワーを指示する情報を付加してもよい。
なお、システム制御データは、図7では示さないが、他にも様々な情報を伝送し得る。例えば、システム制御データは、受信周波数を指示する情報、端局の送信パワーを指示する情報などを含むようにしてもよい。
図8は、システム制御データによる同期制御について説明する図である。システム制御データの先頭には、予め決められたデータパターンの同期キャラクタが設定されている。そして、端局2および中継局3は、システム制御データを受信すると、同期キャラクタをトリガとしてタイマを起動する。また、端局2および中継局3は、受信したシステム制御データをデコードして基地局スロット番号(または、中継局スロット番号)を検出し、検出したスロット番号に対応するタイマ時間を算出する。算出したタイマ時間でタイマをセットし直す。そして、端局2および中継局3は、タイマが満了したタイミングでデータ通信動作を開始する。この結果、端局2および中継局3は、基地局1と同期したデータ通信動作を行うことができる。
中継局3は、基地局1から受信したシステム制御データに基づいて同期制御を行う。端局2は、基地局1または中継局3から受信したシステム制御データに基づいて同期制御を行う。例えば、最初に受信したシステム制御データに基づいて中継局3および端局2は、同期制御を行う。
このように、図6〜図8に示す例では、端局2は、システム制御データの受信に失敗すると、次のサイクルのシステム制御データを待たなければならない。したがって、この通信システムでは、端局2においてシステム制御データの受信漏れを回避することは重要である。
次に、図6を参照しながら実施形態の無線通信システムにおけるデータ通信について説明する。まず、基地局1は、基地局1に対して割り当てられている基地局スロットを利用してシステム制御データa1を端局2へ送信する。システム制御データa1には、基地局スロット番号=X、およびアップリンク周波数コード=f1が設定されている。
中継局3は、システム制御データa1を受信すると、基地局スロット番号およびアップリンク周波数コードを書き換えることによりシステム制御データa2を生成する。このとき、基地局スロット番号は、中継局スロット番号(=Y)に変更される。また、アップリンク周波数コードは、f1からf2に変更される。そして、中継局3は、中継局3に対して割り当てられている中継局スロットを利用してシステム制御データa2を端局2へ送信する。
端局2は、システム制御データa1、a2の一方または双方を受信する。すなわち、端局2は、電波シールド領域4の外に位置しているときは、システム制御データa1を受信する。また、端局2は、電波シールド領域4の中に位置していれば、システム制御データa2を受信する。さらに、たとえば、端局2が電波シールド領域4の外から中へ移動する際、或いは、電波シールド領域4の中から外へ移動する際には、端局2は、システム制御データa1、a2双方を受信する。このとき、システム制御データa1、a2の受信タイミングは互いに異なっているので、システム制御データa1、a2間で干渉が発生することはない。よって、端局2は、システム制御データa1、a2の少なくとも一方を確実に受信できる。
端局2は、本体データhを基地局1へ送信する際には、その前に、送信予約データfを基地局1へ送信する。このとき、端局2は、例えば、予め端局2に対して割り当てられているタイムスロットを利用して送信予約データfを送信する。基地局1は、送信予約データfを受信すると、端局2に対して割り当てるべきタイムスロット(端局スロット)を決定し、送信許可データdを用いてその端局スロット端局2に通知する。そして、端局2は、通知された端局スロットを利用して本体データhを送信する。基地局1は、本体データhを受信後、受信確認データeを返送する。
端局2は、アップリンクデータ(送信予約データf、位置データg、本体データh)を送信する際には、システム制御データa1またはa2のアップリンク周波数指示コードで指示された周波数を使用する。すなわち、端局2がシステム制御データa1を受信した場合は、周波数f1でアップリンクデータを送信する。また、端局2がシステム制御データa2を受信した場合は、周波数f2でアップリンクデータを送信する。さらに、端局2は、システム制御データa1、a2双方を受信した場合は、後述するアルゴリズムに従って一方のシステム制御データを選択し、その選択したシステム制御データが指示する周波数でアップリンクデータを送信する。このとき、端局2は、いずれの周波数を使用する場合であっても、同じタイムスロット(すなわち、基地局1により許可された端局スロット)でアップリンクデータを送信する。
また、システム制御データにより送信パワーが指定されているときは、端局2は、その指定された送信パワーでアップリンクデータを送信する。例えば、中継局3は、システム制御データa2に、電波シールド領域4内で無線信号を伝送するための小さい送信パワーを設定する。そうすると、端局2は、周波数f2を使用する際には、指定された小さい送信パワーでアップリンクデータを中継局3へ送信する。このような構成を採用すれば、端局2の消費電力を抑えることができる。
このように、実施形態の無線通信システムにおいては、基地局1および中継局3によるダウンリンクデータの送信スロットが互いに異なっている。このため、端局2は、基地局1の通達領域と中継局3の通達領域との間を移動する際には、基地局1および中継局3から送信されるダウンリンクデータの双方を受信する。したがって、基地局1の通達領域と中継局3の通達領域との間で端局2が移動する場合であっても、ダウンリンクデータの受信途切れまたは受信漏れが抑制される。
また、アップリンクデータは、中継局3を経由する場合であっても、中継局3を経由しない場合と同じタイムスロットで基地局1に伝送される。すなわち、アップリンクデータが中継局3により中継される場合であっても、新たなタイムスロットを用意する必要はない。よって、余ったタイムスロットを他の端局のアップリンク通信に割り当てることができ、通信資源が有効に利用されるので、無線通信システムに収容可能な端局の数が多くなる。
なお、実施形態の無線通信システムは、複数の基地局、複数の中継局、複数の端局を備える構成であってもよい。複数の基地局、中継局、端局を備える場合システムにおけるデータ転送のタイムチャートを図9に示す。
無線通信システムが複数の基地局および複数の中継局を備える場合、基本的に、各基地局に対してそれぞれタイムスロットが割り当てられる。ただし、無線通信システムが多数の中継局を備える場合には、各中継局に対して異なるタイムスロットを割り当てると、通信資源の利用効率が低下するおそれがある。そこで、この実施例では、特に限定されるものではないが、複数の中継局に対して共通のタイムスロット(中継局スロット)を割り当てる。そうすると、端局2の位置によっては、端局2は、複数の中継局から同時にダウンリンクデータを受信し、干渉が生じて、受信データの受信ができない場合がある。複数の中継局からの電波が干渉する場合は、基地局からのダウンリンクデータも受信可能である。よって、端局2は、干渉が発生したときは、中継局からの受信電波が強い場合であっても、アップリンクデータを基地局1へ送信するようにしてもよい。
なお、無線通信システムが提供する端局タイムスロットの数よりも多くの端局を収容する場合には、たとえば、各端局に対して優先度が与えられる。そして、優先度の低い端局は、複数サイクルに対して1回だけ位置データを送信するように制御される。
図10は、中継局3のデータ中継動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、データ中継に直接的に係わらない動作については省略されている。
ステップS1において、受信動作が開始される。すなわち、受信部11および制御部13は、受信無線信号の復調および復号を開始する。ステップS2では、制御部13は、受信データがシステム制御データであるか否かをチェックする。このとき、受信データのデータ種別IDが参照される。受信データがシステム制御データであれば、制御部13は、ステップS3において、システム制御データの送信元が基地局1であるか否かをチェックする。このとき、制御部13は、例えば、システム制御データに設定されている基地局スロット番号を参照する。或いは、制御部13は、システム制御データを受信したタイムスロットが基地局1に割り当てられているタイムスロットであるか否かをチェックする。システム制御データの送信元が基地局1であれば、ステップS4以降の処理が実行される。なお、制御部13は、基地局1からシステム制御データ以外のダウンリンクデータを受信した場合は、特に図示しないが、そのダウンリンクデータの内容を変更することなく内部アンテナを介して端局2へ送信する。
ステップS4では、制御部13は、基地局1から受信したシステム制御データ(基地局データ)を保存する。ステップS5では、制御部13は、基地局データの「基地局スロット番号」を「中継局スロット番号」に変更し、アップリンク周波数指示コードを「f1」から「f2」に変更することにより、端局2へ送信すべきシステム制御データ(中継局データ)を作成する。ステップS6では、内部送信部14は、制御部13の指示に従って、中継局スロットを使用して中継局データを端局2へ送信する。
リピータ部15は、ステップS7において、内部アンテナを介して受信するアップリンクデータを外部アンテナを介して送信する。すなわち、リピータ部15は、端局2から送信されたアップリンクデータを受信して基地局1へ送信する。このとき、リピータ部15は、アップリンクデータの搬送波の周波数をf2からf1に変換する。
また、制御部13は、端局2がアップリンクデータを送信するタイムスロットを認識しており、そのタイムスロットにおいてリピータ部15をオン状態に制御し、他の期間はリピータ部15をオフ状態(または、スタンバイ状態)に制御する。さらに、制御部13は、基地局1から端局2へ送信される送信許可データを受信して解析することにより、端局2の送信スロットを認識することができる。このような機能を導入することで、リピータの動作時間を必要な時間だけ動作させることで、中継局3の消費電力を小さくすることができる。また、不用な送信電波が少なくなるので、他の端局から送信される電波との干渉も抑制される。
図11は、端局2のデータ送受信動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、データの送受信に直接係わらない動作については省略されている。
ステップS11において、受信動作が開始される。すなわち、受信部21および制御部23は、受信無線信号の復調および復号を開始する。ステップS12では、制御部23は、受信データがシステム制御データであるか否かをチェックする。このとき、受信データのデータ種別IDが参照される。受信データがシステム制御データであれば、制御部23は、ステップS13において、システム制御データの送信元が基地局1であるか否かをチェックする。このとき、制御部23は、例えば、受信してシステム制御データに書き込まれている基地局スロット番号/中継局スロット番号を参照する。或いは、各基地局および各中継局のタイムスロットが予め決められている場合には、どのタイムスロットにおいてシステム制御データを受信したのかに基づいて、そのシステム制御データの送信元を検出してもよい。そして、システム制御データの送信元が基地局1であれば、ステップS14が実行され、システム制御データの送信元が基地局1でなければ、ステップS18が実行される。
ステップS14では、制御部23は、基地局1から受信したシステム制御データ(基地局データ)を保存する。ステップS15では、制御部23は、中継局3からシステム制御データを受信したか否かをチェックする。中継局3からシステム制御データを受信していなければ、すなわち、基地局1のみからシステム制御データを受信した場合は、制御部23は、ステップS16において、基地局通信モードに係わる各種端局処理を実行する。
ステップS17では、制御部23は、基地局データに設定されているアップリンク周波数指示コードに基づいて、送受信器21の発振周波数を「f1」に設定する。そして、制御部23および送受信部21は、端局スロットを使用して周波数f1の搬送波でアプリンクデータを基地局1へ送信する。なお、端局2には、先に、基地局1から送信許可データにより端局スロットが通知されている。
システム制御データの送信元が基地局1ではなく中継局3であった場合(ステップS13:No)、制御部23は、ステップS18において、中継局3から受信したシステム制御データ(中継局データ)を保存する。ステップS19では、制御部23は、中継局通信モードに係わる各種端局処理を実行する。そして、ステップS20において、制御部23は、中継局データに設定されているアップリンク周波数指示コードに基づいて、送受信器21の発振周波数を「f2」に設定する。そして、制御部23および送受信部21は、端局スロットを使用して周波数f2の搬送波でアップリンクデータを中継局3へ送信する。
基地局1および中継局3の双方からシステム制御データを受信した場合(ステップS15:Yes)、制御部23は、ステップS21およびS22において、GPS受信部22におけるGPS電波の受信状態をチェックする。ここで、GPS受信部22は、GPS衛星5から送信されるGPS電波を常時、検知している。
GPS電波の状態をチェックするために、GPS受信部からの座標情報の精度情報(PDOP)を用いる。この精度情報が閾値よりも小さいときは、制御部23は、端局2が電波シールド領域4の外に位置しており、基地局1と直接的に無線信号を送受信できると判定する。この場合、制御部23は、ステップS16およびS17を実行し、周波数f1の搬送波で基地局1へ直接的にアップリンクデータを送信する。一方、GPS受信部からの座標情報の精度情報(PDOP)が閾値よりも大きいときは、制御部23は、基地局1と直接的に無線信号を送受信することが困難と判定する。この場合、制御部23は、ステップS19およびS20を実行し、周波数f2の搬送波で中継局3へアップリンクデータを送信する。
このように、端局2は、ダウンリンクデータの送信元に基づいて、アップリンクデータを送信するための周波数(または、アップリンクデータの送信先)を決定する。また、端局2は、基地局1および中継局3の双方からダウンリンクデータを受信したときは、GPS受信部22におけるGPS電波の受信状態に応じて、アップリンクデータを送信するための周波数(または、アップリンクデータの送信先)を決定する。
図12は、端局2のデータ送受信動作の他の実施例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す方法では、図11に示す手順に加えて、ステップS31〜S33が実行される。
ステップS31は、ステップS14の次に実行される。ステップS31では、制御部23は、基地局電波の受信強度を検出する。そして、基地局電波受信強度を表す情報は、所定のメモリ領域に保存される。また、基地局1および中継局3の双方からシステム制御データを受信した場合(ステップS15:Yes)、制御部23は、ステップS32において、中継局電波の受信強度を検出する。そして、中継局電波受信強度を表す情報も、所定のメモリ領域に保存される。
基地局1および中継局3の双方からシステム制御データを受信した場合であって、GPS電波の受信レベルが良好であるときは(ステップS22:Yes)、制御部23は、ステップS33において、基地局電波および中継局電波の受信強度の比率を計算する。そして、基地局電波の受信強度Pbが中継局電波の受信強度Prよりも高く、受信電波強度の比率R(=Pb/Pr)が閾値Cthを越えていれば、ステップS16およびS17が実行される。一方、比率Rが閾値Cth以下であれば、ステップS19およびS20が実行される。
このように、図12に示す手順では、GPS電波の受信レベルに加えて、基地局電波および中継局電波の受信レベルを参照して、アップリンクデータを送信するための周波数が決定される。なお、端局2は、特に図示しないが、GPS電波の受信状態を参照することなく、基地局電波および中継局電波の受信レベルに基づいてアップリンクデータを送信するための周波数を決定してもよい。この場合、図12に示すフローチャートおいて、ステップS21およびS22が削除され、ステップS32の次にステップS33が実行されるようにすればよい。
なお、端局2は、ダウンリンクデータの送信元を認識することなく送信周波数を選択してもよい。すなわち、例えば、図3または図4に示すケースでは、端局2は、受信したシステム制御データに設定されているアップリンク周波数指示コード(及び、送信パワー情報)に従ってアップリンクデータを送信してもよい。また、図5に示すケースでは、端局2は、2つのシステム制御データ信号を受信したときに、GPS電波の受信状態に基づいて、および/または、2つのシステム制御データ信号の受信電波強度に基づいて、一方のシステム制御データを選択してもよい。そして、端局2は、選択したシステム制御データに設定されているアップリンク周波数指示コード(及び、送信パワー情報)に従ってアップリンクデータを送信する。
図13は、上述の無線通信システムで使用される中継局3の変形例を示す図である。この中継局は、図2に示す構成に加えて、受信電波強度モニタ部16を備えている。
受信電波強度モニタ部16は、周波数f2の受信電波の強度をモニタし、制御部13に通知する。制御部13は、周波数f2の受信電波の強度が所定の閾値レベルよりも高ければ、端局2が中継局3宛てにアップリンクデータを送信していると判定し、リピータ部15をON状態に制御する。一方、周波数f2の受信電波の強度が所定の閾値レベルよりも低ければ、制御部13は、端局2が中継局3宛てにアップリンクデータを送信していないと判定し、リピータ部15をOFF状態に制御する。したがって、図13に示す構成によれば、中継局3の消費電力が低減され、また、干渉電波の送信も少なくできる。
次に、実施形態の無線通信システムを使用して実施されるアプリケーションシステムを説明する。実施形態の無線通信システムは、特に限定されるものではないが、例えば、基地局1が各端局から送信される情報(図6では、位置データg、本体データh)を収集して、収集制御装置経由で、ホストコンピュータに転送する。ホストコンピュータは、基地局から転送されたデータを蓄積、分析するアプリケーションを実行する。以下では、実施形態の無線通信システムを利用して模擬戦闘訓練を行う例を説明する。
模擬戦闘訓練では、各戦闘員がそれぞれ端局2を携帯する。また、各端局2には、それぞれ、図2に示すように、受光器33および火器インタフェース34が接続されている。受光器33は、戦闘員の着用するジャケットもしくはベルト等によって、所定箇所(例えば、頭部、背中、腕、脚など)に設けられる。受光器33は擬似的な火器としてのレーザ銃から出力されるレーザ光線を検知する。受光器33がレーザ光線を検知すると、制御部23は、戦闘員が「撃たれた」と判断する。また、火器インタフェース34は、レーザ銃に接続されている。そして、戦闘員がレーザ銃を使用すると、制御部23は、戦闘員が火器を使用したと判断する。
端局2は、戦闘員の位置、戦闘員の損耗状態などを基地局1に通知する。例えば、戦闘員の位置は、GPS受信部からの座標情報をもとに、図6に示す位置データgを用いて基地局1に通知される。また、戦闘員の損耗状態を表す情報は、受光器33、火器インタフェース34からの入力信号に基づいて作成され、図6に示す本体データhを利用して基地局1に通知される。
基地局1は、各端局2から送信される情報を収集し、収集制御装置経由で、ホストコンピュータに送信する。ホストコンピュータは、収集した情報を整理して蓄積する。そして、ホストコンピュータは、蓄積した情報に基づいて作戦、展開、戦闘状況をレビューし、戦闘訓練の練度の向上を図る。
無線通信システムが備える基地局の数は、訓練地域全体に電波が到達するように、訓練地域の広さおよび電波通達性の状況等に応じて決定される。訓練に参加する戦闘員は、例えば、数十〜数千人である。また、訓練では、戦闘車両および屋内戦闘訓練用の建物が使用される。これらの戦闘車両および建物の中には、基地局1またはGPS衛星5からの電波が届かないものもある。すなわち、これらの戦闘車両および建物は、電波シールド領域4に相当する。
各戦闘車両および建物には、それぞれ、中継局3が設置される。また、各戦闘車両および建物に端局2を設置してもよい。この場合、端局2は、戦闘車両の位置、戦闘車両および建物の状態(正常、小破、大破など)を基地局1に通知する。これにより、模擬戦闘の状況がより精確に確認できる。
なお、この訓練システムでは、数台の基地局に対して、数十〜数千個の端局が収容される。すなわち、1対多の無線データ通信システムが構築される。また、システム全体でリアルタイム性が要求される。このため、各基地局から端局へのダウンリンクデータは、基本的に、無線エリア内のすべての端局に放送される。このとき、基地局から各端局へのダウンリンクデータ(例えば、図6に示すシステム制御データa、または制御データc)により、動作モードの指示、位置データの送信周期の指示などが通知される。また、ダウンリンクデータは、砲弾の落下位置、破裂高さ等の情報も送信することができる。
端局は、自局の位置および防御状況(装甲車の内部など)などに基づいて、当該端局を携帯している戦闘員の被害状況を判断するようにしてもよい。また、車両と戦闘員との模擬戦闘、あるいは戦闘員同士の模擬戦闘において、レーザ光線が使用される。このとき、例えば、端局2に接続された受光器33にレーザ光線が入射され、戦闘員の損耗状態が変化すると、その状態変化がアップリンクデータとして基地局1に自動的に送信される。そして、ホストコンピュータは、各端局からのアップリンクデータに基づいて各戦闘員の位置および状態を把握し、訓練状況を精確に認識する。
なお、実施形態の無線通信システムは、上述の模擬戦闘訓練の他にも、様々なアプリケーションに利用可能である。例えば、健康管理システムにおいて、各会員が端局2を携帯し、各会員の身体情報(心拍数、血圧、体温など)を収集して管理することができる。他に、ゴルフ場における、プレーの進行状況の確認システムへの応用。ある種のアドベンチャーゲームにおける各人の位置確認システムへの応用。さらに、子供あるいは老人の迷子対策といった応用も可能である。
図14は、他の実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。図14に示す構成では、電波シールド領域4としての車両または建物に、端局6(以下、車両端局6)が設けられている。車両端局6は、基地局1と直接無線信号の送受信が可能である。
車両端局6は、送受信部41、GPS受信部42、制御部43を備える。ここで、送受信部41、GPS受信部42、制御部43は、基本的に、端局2の送受信部21、GPS受信部22、制御部23と同じである。また、車両端局6には、接続箱44を介して発光器45および火器インタフェース46が接続されている。接続箱44および火器インタフェース46は、基本的に、端局2の接続箱32および火器インタフェース34と同じである。
発光器45は、例えば、レーザ光源あるいは赤外線光源を備え、基地局1から受信したデータおよび制御部43により生成されるデータを伝送する光信号を出力する。発光器45の出力光の波長は、特に限定されるものではないが、端局2の受光器33により検知されるものとする。このように、車両端局6は、発光器45を利用して、端局2に所望のデータを送信することができる。
例えば、制御部43は、中継局3を使用してアップリンクデータを送信する旨の指示を端局2に通知することができる。この場合、端局2は、周波数f2を使用してアップリンクデータを送信する。この構成によれば、端局2は、基地局1と直接通信するのか、中継局3と通信するのかを、車両端局6からの指示に従って切り替えることができる。また、制御部43は、中継局3に到達すれば十分である程度に小さい送信パワーを指示する情報を端局2に通知することができる。さらに、上述の模擬戦闘訓練においては、制御部43は、例えば、車両の損耗状態を基地局1および端局2に通知してもよい。この場合、端局2は、通知された損耗状態に応じて、対応する情報を更新する。
図15は、さらに他の実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。この実施形態では、電波をシールドする建物4Aが建物中継局3Aを備え、電波をシールドする車両4Bが車両中継局3Bを備えている。そして、図15に示す例では、車両4Bが建物4Aの中に位置し、端局2がその車両4Bの中に位置している。
建物中継局3Aおよび車両中継局3Bの構成および動作は、基本的には、上述した中継局3と同じである。ただし、車両中継局3Bが備えるリピータ部51は、搬送波周波数をf2からf1に変換する機能に加えて、搬送波周波数をf3からf2に変換する機能を備える。なお、建物中継局3Aおよび車両中継局3Bには、それぞれ、別個の中継局スロットが割り当てられている。そして、建物中継局3Aおよび車両中継局3Bは、それぞれ、自分の中継局スロットでダウンリンクデータを送信する。すなわち、建物中継局3Aは、基地局スロットと異なるタイムスロット(第1の中継局スロット)を使用してダウンリンクデータを建物内に送信する。また、車両中継局3Bは、基地局スロットおよび第1の中継局スロットと異なるタイムスロット(第2の中継局スロット)を使用して、タウンリンクデータを車両内に送信する。
上記構成の無線通信システムにおいて、車両中継局3Bは、建物4Aの外に位置しているときは、基地局1と直接無線信号を送受信する。また、車両中継局3Bは、建物中継局3Aからの受信電波強度が閾値レベルよりも高くなり、且つ、GPS電波の受信状況が悪化すると、建物4Aの中に侵入したと判断する。この場合、車両中継局3Bは、次に受信したシステム制御データにおいて、アップリンク周波数指定コードとして「f3」を設定する。また、車両中継局3Bの制御部13は、リピータ部51に対して、f3からf2への周波数変換を行うことを指示する。
端局2は、車両中継局3Bから上記システム制御データを受信すると、以降、周波数f3を使用してアップリンクデータを送信する。そうすると、車両中継局3Bは、端局2から送信されるアップリンクデータの搬送波の周波数をf3からf2に変換して送信する。さらに、建物中継局3Aは、車両中継局3Bから送信されるアップリンクデータの搬送波の周波数をf2からf1に変換して基地局1へ送信する。このように、車両4Bが建物4Aの中に位置するときは、2段階の周波数変換が行われる。このとき、周波数変換に要する処理時間は、1タイムスロットに比較して無視できる程度に短い。よって、端局2から端局スロットを使用して送信されるアップリンクデータは、車両中継局3Bおよび建物中継局3A経由する場合であっても、その端局スロット内に基地局1により受信される。
端局2が建物4Aの中であって車両4Bの外に位置するときは、端局2は、車両中継局3Bおよび建物中継局3Aの双方からダウンリンクデータを受信し得る。この場合、端局2は、車両中継局3Bおよび建物中継局3Aからの受信電波強度の変化に基づいて端局2の移動方法を推定し、例えば、車両中継局3Bから遠ざかっていると判定したときは、送信周波数をf3からf2に切り替える。この場合、建物中継局3Aは、f2からf1への周波数変換を行ってアップリンクデータを基地局1へ送信する。すなわち、建物中継局3Aは、中継局3Bまたは端局2のいずれからアップリンクデータを受信する場合であっても、同じ動作(すなわち、f2からf1への周波数変換)でそのアップリンクデータを基地局1へ送信できる。
上記構成により、車両4Bが建物4Aの中に位置する場合であって、端局2が車両4Bの外から中あるいは中から外へ移動する場合においても、基地局1との間の通信の途切れ、或いは通信漏れが少なくなる。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
基地局と端局との間に中継局が設けられた無線通信システムにおいて時間分割多重方式で通信を行う無線通信方法であって、
前記基地局は、前記基地局に対して割り当てられている基地局タイムスロットを使用してダウンリンクデータを送信し、
前記中継局は、前記基地局から受信したダウンリンクデータを、前記基地局タイムスロットと異なる中継局タイムスロットを使用して送信し、
前記端局は、前記ダウンリンクデータを前記基地局から受信したときは、第1の周波数でアップリンクデータを送信し、前記ダウンリンクデータを前記中継局から受信したときは、前記第1の周波数と異なる第2の周波数で前記アップリンクデータを送信し、
前記中継局は、前記端局から前記第2の周波数で送信されたアップリンクデータを受信して前記第1の周波数で送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記2)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記端局は、前記基地局および中継局からダウンリンクデータを受信したときは、位置情報を得るための無線信号の状態に応じて、前記第1または第2の周波数を選択して前記アップリンクデータを送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記3)
付記1または2に記載の無線通信方法であって、
前記端局は、前記基地局および中継局からダウンリンクデータを受信したときは、前記基地局および中継局からの受信電波に基づいて、前記第1または第2の周波数を選択して前記アップリンクデータを送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記4)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記基地局から送信されるダウンリンクデータは、前記第1の周波数を指示するアップリンク周波数指示情報を含み、
前記中継局は、前記基地局から受信したダウンリンクデータのアップリンク周波数指示情報の内容を前記第1の周波数から前記第2の周波数に変更した後、そのダウンリンクデータを前記端局へ送信し、
前記端局は、受信したダウンリンクデータのアップリンク周波数指示情報により指示された周波数でアップリンクデータを送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記5)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記中継局がダウンリンクデータを送信するための周波数は、前記基地局がダウンリンクデータを送信するための周波数と同じである
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記6)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記端局は、前記ダウンリンクデータを前記基地局または中継局のいずれから受信した場合であっても、同じタイムスロットで前記アップリンクデータを送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記7)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記中継局は、前記端局が前記アップリンクデータを送信しない期間は、前記端局からのアップリンクデータを受信して送信するリピータ部を停止する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記8)
付記7に記載の無線通信方法であって、
前記ダウンリンクデータは、前記端局が前記アップリンクデータを送信するタイムスロットを指示する送信許可データであり、
前記中継局は、前記送信許可データに基づいて前記端局が前記アップリンクデータを送信するタイムスロットを認識し、前記端局が前記アップリンクデータを送信しない期間は前記リピータ部を停止する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記9)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記中継局は、前記第2の周波数の受信電波が所定の閾値よりも低い期間は、前記端局からのアップリンクデータを受信して送信するリピータ部を停止する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記10)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記基地局と直接的に無線通信を行う他の端局が、前記基地局から受信したデータを、光信号を用いて前記端局に通知する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記11)
付記1に記載の無線通信方法であって、
前記基地局と直接的に無線通信を行う他の端局が、通信動作を制御する情報を、光信号を用いて前記端局に通知する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記12)
基地局と端局との間に第1および第2の中継局が設けられた無線通信システムにおいて時間分割多重方式で通信を行う無線通信方法であって、
前記基地局は、前記基地局に対して割り当てられている基地局タイムスロットを使用してダウンリンクデータを送信し、
前記第1の中継局は、前記基地局から受信したダウンリンクデータを、前記基地局タイムスロットと異なる第1の中継局タイムスロットを使用して送信し、
前記第2の中継局は、前記第1の中継局から受信したダウンリンクデータを、前記基地局タイムスロットおよび第1の中継局タイムスロットと異なる第2の中継局タイムスロットを使用して送信し、
前記端局は、前記ダウンリンクデータを前記基地局から受信したときは、第1の周波数でアップリンクデータを送信し、前記ダウンリンクデータを前記第1の中継局から受信したときは、前記第1の周波数と異なる第2の周波数で前記アップリンクデータを送信し、前記ダウンリンクデータを前記第2の中継局から受信したときは、前記第1および第2の周波数と異なる第3の周波数で前記アップリンクデータを送信し、
前記第2の中継局は、前記端局から前記第3の周波数で送信されたアップリンクデータを受信して前記第2の周波数で送信し、
前記第1の中継局は、前記第2の中継局から前記第2の周波数で送信されたアップリンクデータを受信して前記第1の周波数で送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記13)
基地局と、
前記基地局と時間分割多重方式でデータ通信を行う端局と、
前記基地局と端局との間に設けられる中継局、を備え、
前記基地局は、前記基地局に対して割り当てられている基地局タイムスロットを使用してダウンリンクデータを送信し、
前記中継局は、前記基地局から受信したダウンリンクデータを、前記基地局タイムスロットと異なる中継局タイムスロットを使用して送信し、
前記端局は、前記ダウンリンクデータを前記基地局から受信したときは、第1の周波数でアップリンクデータを送信し、前記ダウンリンクデータを前記中継局から受信したときは、前記第1の周波数と異なる第2の周波数で前記アップリンクデータを送信し、
前記中継局は、前記端局から前記第2の周波数で送信されたアップリンクデータを受信して前記第1の周波数で送信する
ことを特徴とする無線通信システム。
(付記14)
時間分割多重方式でデータ通信を行う無線通信システムにおいて基地局と端局との間に設けられる中継局装置であって、
前記基地局から基地局タイムスロットおよび基地局周波数で送信されたダウンリンクデータを受信する受信部と、
前記基地局から受信したダウンリンクデータに、中継局周波数を指示する周波数情報を付与する制御部と、
前記基地局タイムスロットと異なる中継局タイムスロットを使用して、前記周波数情報が付与されたダウンリンクデータを、前記基地局周波数で前記端局へ送信する内部送信部と、
前記端局から前記中継局周波数で送信されたアップリンクデータを受信して前記基地局周波数で前記基地局へ送信するリピータ部、
を有することを特徴とする中継局装置。
(付記15)
付記14に記載の中継局装置であって、
前記制御部は、前記ダウンリンクデータに、前記端局の送信パワーを指示するパワー情報を付与する
ことを特徴とする中継局装置。
1 基地局
2(2a〜2c) 端局
3 中継局
3A 建物中継局
3B 車両中継局
4 電波シールド領域
4A 建物
4B 車両
5 GPS衛星
6 車両端局
11 受信部
12 GPS受信部
13 制御部
14 内部送信部
15 リピータ部
16 受信電波強度モニタ部
21 送受信部
22 GPS受信部
23 制御部
33 受光器
45 発光器

Claims (8)

  1. 基地局と端局との間に中継局が設けられた無線通信システムにおいて時間分割多重方式で通信を行う無線通信方法であって、
    前記基地局は、前記基地局に対して割り当てられている基地局タイムスロットを使用してダウンリンクデータを送信し、
    前記中継局は、前記基地局から受信したダウンリンクデータを、前記基地局タイムスロットと異なる中継局タイムスロットを使用して送信し、
    前記端局は、前記ダウンリンクデータを前記基地局から受信したときは、第1の周波数でアップリンクデータを送信し、前記ダウンリンクデータを前記中継局から受信したときは、前記第1の周波数と異なる第2の周波数で前記アップリンクデータを送信し、前記基地局および中継局からダウンリンクデータを受信したときは、位置情報を得るための無線信号の状態に応じて、前記第1または第2の周波数を選択して前記アップリンクデータを送信し、
    前記中継局は、前記端局から前記第2の周波数で送信されたアップリンクデータを受信したときは、前記第1の周波数で前記アップリンクデータを送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  2. 請求項に記載の無線通信方法であって、
    前記端局は、前記基地局および中継局からダウンリンクデータを受信したときは、位置情報を得るための無線信号の状態、並びに前記基地局および中継局からの受信電波に基づいて、前記第1または第2の周波数を選択して前記アップリンクデータを送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  3. 請求項1に記載の無線通信方法であって、
    前記中継局がダウンリンクデータを送信するための周波数は、前記基地局がダウンリンクデータを送信するための周波数と同じである
    ことを特徴とする無線通信方法。
  4. 請求項1に記載の無線通信方法であって、
    前記中継局は、前記端局が前記アップリンクデータを送信しない期間は、前記端局からのアップリンクデータを受信して送信するリピータ部を停止する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  5. 請求項1に記載の無線通信方法であって、
    前記中継局は、前記第2の周波数の受信電波が所定の閾値よりも低い期間は、前記端局からのアップリンクデータを受信して送信するリピータ部を停止する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 請求項1に記載の無線通信方法であって、
    前記端局は、前記ダウンリンクデータを前記基地局または中継局のいずれから受信した場合であっても、同じタイムスロットで前記アップリンクデータを送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  7. 基地局と端局との間に中継局が設けられた無線通信システムにおいて時間分割多重方式で通信を行う無線通信方法であって、
    前記基地局は、前記基地局に対して割り当てられている基地局タイムスロットを使用して、第1の周波数を指示するアップリンク周波数指示情報を含むダウンリンクデータを送信し、
    前記中継局は、前記基地局から受信したダウンリンクデータに含まれているアップリンク周波数指示情報の内容を前記第1の周波数から第2の周波数に変更した後、そのダウンリンクデータを前記基地局タイムスロットと異なる中継局タイムスロットを使用して送信し、
    前記端局は、受信したダウンリンクデータのアップリンク周波数指示情報により指示された周波数でアップリンクデータを送信し、
    前記中継局は、前記端局から前記第2の周波数で送信されたアップリンクデータを受信したときは、前記第1の周波数で前記アップリンクデータを送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  8. 時間分割多重方式でデータ通信を行う無線通信システムにおいて基地局と端局との間に設けられる中継局装置であって、
    前記基地局から基地局タイムスロットおよび基地局周波数で送信されたダウンリンクデータを受信する受信部と、
    前記基地局から受信したダウンリンクデータに、前記基地局周波数とは異なる中継局周波数を指示する周波数情報を付与する制御部と、
    前記基地局タイムスロットと異なる中継局タイムスロットを使用して、前記周波数情報が付与されたダウンリンクデータを、前記基地局周波数で前記端局へ送信する内部送信部と、
    前記端局から前記中継局周波数で送信されたアップリンクデータを受信して前記基地局周波数で前記基地局へ送信するリピータ部、
    を有することを特徴とする中継局装置。
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