JP5453975B2 - ゴム焼付け部品組立体 - Google Patents
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Description
また、本発明は、例えばバルブや継ぎ手の部品として使用されるゴム焼付け部品組立体に関するものである。
すなわち、図9に示すゴム焼付け部品組立体は、流体通路130に面して設けた段部110と、この段部110に隣接する小径円筒内周面120とを備えたハウジング100と、その外周面が小径円筒内周面120と嵌合する嵌合部210を備えた金属環200と、この金属環200に一体的に形成され、段部110との間で密封機能を果たしているゴム状弾性材製のガスケット300とを備えたゴム焼付け部品400とより構成されている。
そして、図に示す様に、図上上方からゴム焼付け部品400を、ハウジング100の段部110に圧入すると、段部110とゴム焼付け部品400とにより閉鎖空間Xが形成される。
特に、ゴム焼付け部品400を嵌合する際に、潤滑剤を使用し、この潤滑剤が閉鎖空間Xに存在する場合は、潤滑剤が非圧縮性流体であるため、この問題が顕著であった。
請求項1記載の発明のゴム焼付け部品組立体によれば、ゴム焼付け部品をハウジングに組み付ける際に、ゴム焼付け部品が所定の位置に確実に組み付けられ、閉鎖空間内に閉じ込められた潤滑剤や空気による背圧でゴム状弾性材製のガスケットに過大な応力が加わり、ガスケットが破損することが無い。
請求項2記載の発明のゴム焼付け部品組立体によれば、ゴム焼付け部品の金属環として、板材よりプレス成形により製作したものを使用した態様のものに特に有効である。
請求項4記載の発明のゴム焼付け部品組立体によれば、ゴム焼付け部品の金属環として、板材よりプレス成形により製作したものを使用した態様のもの、及び厚肉の部材より製作したものを使用した態様のもののいずれにも有効である。
図1及び図2において、本発明に係る第1の態様のゴム焼付け部品組立体は、流体通路13に面して設けた段部11と、この段部11に隣接する小径円筒内周面12とを備えたハウジング1と、その外周面が小径円筒内周面12と嵌合する嵌合部21を備えた金属環2と、この金属環2に一体的に形成され、段部11との間で密封機能を果たしているゴム状弾性材製のガスケット3とを備えたゴム焼付け部品4とより構成されている。
このスリット51は、嵌合部21の軸方向全体に設けられている。
また、ゴム焼付け部品4の位置決めは、図2に示す様に、金属環2が段部11の端面111に当接することにより、ガスケット3に損傷を与えることなく、確実に、且つ容易に行うことが出来る。
第1の態様と相違する点は、金属環2が、板材よりプレス成形により製作したものではなく、厚肉の金属部材から成形したものである点で異なっている。
このため、ゴム状弾性材製のガスケット3は、金属環2の大径円筒部22の外周面にのみ接着する態様となっている。
また、金属環2の小径円筒部23は、ハウジング1の小径円筒内周面12と嵌合する嵌合部21を提供している。
この為、ゴム焼付け部品4が、図3の状態から図4の状態まで押し込まれる過程で、閉鎖空間Xに存在する流体は、排出手段5である溝52を介して流体通路13側に排出される。
尚、この排出手段5である溝52は、ハウジング1の小径円筒内周面12の嵌合部21と接する内周面に設けた軸方向に延びる溝であっても良い。
第1の態様と相違する点は、金属環2に設けた排出手段5が、閉鎖空間Xと流体通路13とを連通する、金属環2の嵌合部21または嵌合部21近傍に設けた貫通孔52である点である。
他は、第1の態様と同じである。
これまでの本発明に係る第1〜3の態様と相違する点は、ガスケット3がハウジング1の段部11の内周面112に接することなく、図7に示す様に、ゴム焼付け部品4が、図6の状態から図7の状態まで押し込まれ段階で、ガスケット3が、段部11の端面111に当接する態様としている。
また、金属環2には、折り曲げ段部を設けた位置決め手段22が存在する為、ゴム焼付け部品4の位置決めは、図7に示す様に、位置決め手段22が段部11の端面111に当接することにより、ガスケット3に損傷を与えることなく、確実に、且つ容易に行うことが出来る。
すなわち、ハウジング1に嵌合固定されたバルブ弁座として機能するゴム焼付け部品4の軸方向端面41に、弁体61が離接することにより、流体の通過を許容したり、遮断したりするものである。
尚、この応用例に使用されているゴム焼付け部品4は、第1の態様のゴム焼付け部品を使用している。
2 金属環
3 ガスケット
4 ゴム焼付け部品
5 排出手段
6 弁
11 段部
12 小径円筒内周面
13 流体通路
21 嵌合部
Claims (6)
- 流体通路(13)に面して設けた段部(11)と、前記段部(11)に隣接する小径円筒内周面(12)とを備えたハウジング(1)と、その外周面が前記小径円筒内周面(12)と嵌合する嵌合部(21)を備えた金属環(2)と、前記金属環(2)に一体的に形成され、前記段部(11)との間で密封機能を果たしているゴム状弾性材製のガスケット(3)とを備えたゴム焼付け部品(4)とより成り、前記ゴム焼付け部品(4)を前記ハウジング(1)の段部(11)に嵌着した際に形成される閉鎖空間(X)を形成した状態で、前記ゴム焼付け部品(4)を軸方向に移動させながら前記ハウジング(1)に嵌合固定するゴム焼付け部品組立体において、前記閉鎖空間(X)から流体を排出するための排出手段(5)を設けたことを特徴とするゴム焼付け部品組立体。
- 前記排出手段(5)が、閉鎖空間(X)と前記流体通路(13)とを連通する、前記金属環(2)の嵌合部(21)に設けた軸方向に延びるスリット(51)であるがとを特徴とする請求項1記載のゴム焼付け部品組立体。
- 前記排出手段(5)が、閉鎖空間(X)と前記流体通路(13)とを連通する、前記金属環(2)の嵌合部(21)外周面に設けた軸方向に延びる溝(52)であるがとを特徴とする請求項1記載のゴム焼付け部品組立体。
- 前記排出手段(5)が、閉鎖空間(X)と前記流体通路(13)とを連通する前記金属環(2)の嵌合部(21)または嵌合部(21)近傍に設けた貫通孔(52)であるがとを特徴とする請求項1記載のゴム焼付け部品組立体。
- 前記排出手段(5)が、閉鎖空間(X)と前記流体通路(13)とを連通する前記ハウジング(1)の小径円筒内周面(12)の前記嵌合部(21)と接する内周面に設けた軸方向に延びる溝であることを特徴とする請求項1記載のゴム焼付け部品組立体。
- 前記ゴム焼付け部品(4)が、バルブ弁座を構成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のゴム焼付け部品組立体。
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