JP5453185B2 - 画像読取装置,画像形成装置 - Google Patents

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本発明は,光源から出た光が1又は複数の反射板で反射された後原稿に入射し,原稿で反射した光が所定の光路を経て光検出器に入射するように構成され,上記光検出器を構成する各色毎の光検出素子が,上記光検出器における入射光の副走査方向に距離をおいて配置されてなる画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
従来,上記のような光源から出た光が1又は複数の反射板で反射された後原稿に入射し,原稿で反射した光が所定の光路を経て光検出器に入射するように構成され,上記光検出器を構成する各色毎の光検出素子が,上記光検出器における入射光の副走査方向に距離をおいて配置されてなる画像読取装置の一例として,特許文献1が知られている。
この特許文献1に記載された画像読取装置は,上記光検出器を構成する各色毎の光検出素子の感度のばらつきを吸収するために,上記光路上に各色の光の強度を補正する手段を設けて,光検出素子における出力強度を調整する点に特徴があり,これにより,出力画像の色味を補正することができる点で,優れたものである。
一方,画像読取装置では,原稿に光を照射する露光装置の露光量が適切でない状態で原稿が読み取られると,読み取られた画像の品質が低下する。
例えば,上記所定の光路が何らかの事情によって変化することで,所定の光路以外から外乱となる外乱光が各色毎の光検出素子に侵入すると,上記光検出素子が原稿の正確な画像を検出できない状況が生じ,読み取られた画像の品質が低下する。
上記のような外乱光が侵入する場合の1つとして,光沢のある原稿がコンタクトガラス上にセットされた場合が挙げられる。
たとえば,図1は,光源から出た光が1又は複数の反射板で反射された後原稿に入射し,原稿で反射した光が所定の光路を経て光検出器に入射するように構成され,上記光検出器を構成する各色毎の光検出素子が,入射する光の副走査方向に距離をおいて配置されてなる画像読取装置の一例における光源近傍の光路を示す概念図である。
図に示す画像読取装置Yのように,コンタクトガラス2の下方に冷陰極線管などの光源4が紙面に直角の方向に配置され,この光源4からの光が,コンタクトガラス2上の原稿6に照射される。光源4の光を原稿6に収束させるために,光源4の近傍に反射板A及びBが配置される。
反射板A,Bは,光源4からの光を上記原稿6の集光部8に集めるような曲率に形成されている。
従って,原稿6に光沢がない通常の読み取り状態では,原稿6に照射された光は原稿6の読取面上で乱反射する。このように原稿6の読取面上で乱反射する光のうちでもっとも強いのは上記集光部8で反射した光である。この集光部8からの反射光は,図に一点鎖線で示すように,上記集光部8から第1〜第4のミラーM1,M2,M3,M4及びレンズLを経てCCDなどの光検出器12に入射する。この時,原稿がカラー原稿の場合,集光部8からの反射光には,R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3つの光要素が含まれるが,これらの異なる光要素のミラーM1,M2,M3,M4上での屈折率が異なるので,それぞれの光要素の光路は,光検出器12上における副走査方向に異なった光路をたどることになる。
このように,上記光検出器12に入射した光の各光要素は,上記光検出器12上の副走査方向に異なる部分に照射されるので,上記光検出器12は上記RGBの色をそれぞれ検出する複数の光検出素子から構成され,それらの光検出素子が,入射する光の副走査方向に距離をおいて配置されている。これによって,原稿6の集光部8から反射した光の量が,この光を構成する各光要素ごとに検出される。
上記RGBの光要素の屈折率は,Rがもっとも大きく,次いでGで,最小はBである。従って,上記光検出素子は,光検出器12内で上記RGBの順で,入射する光の副走査方向に距離をおいて配置されている。
上述の光検出の原理は,上記のように光沢のない原稿上の画像を検出する場合に適切に成立するものであり,上記集光部8における反射光以外の部分からの反射光の照度は集光部8からの反射光と比べるとわずかであるために,集光部8からの反射光以外からの光量はほとんど無視することができる。
しかしながら,原稿面が光沢面である場合には,事情が異なる。
即ち,図2に示した原稿6の原稿面が光沢がある場合であって,原稿6がブック物のようにコンタクトガラス2に対して傾いている場合には,光源4から出た光のうち,例えば,反射板Aの特定の箇所10で反射した破線で示す光が原稿6の前記集光部8以外の箇所8aで反射することが起こりうる。このとき,原稿6が通常の普通紙などのように,光沢がないものであれば,前記のように原稿6からの反射光は乱反射による反射光であるので,その反射光の光量は少なく,特に問題は生じないが,原稿6が光沢のあるものである場合には,原稿面の箇所8aでの反射光は,全反射となるため,非常に強度の反射光となる。そのため,上記強い反射光が反射板Aでの反射箇所10によっては,図2に破線で示すような光路をたどって,光検出器12に至る場合がある。
本来の画像読み取りは,前記集光部8からの反射光線(実線で示されている)について行われるべきであるが,このような全反射による反射光は乱反射と異なり強い光線であるので,該全反射光が照射された光検出素子からの出力が大きい外乱を含むものとなる。
また,光検出素子の出力特性は,RGBの光要素に対して一律ではなく,個性があるので,特に出力倍率の大きい光検出素子(一般にR光を検出するR用光検出素子の出力倍率が大きい)に上記全反射光が照射された場合には,外乱が顕著となる問題がある。
特許第3986251号公報
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,光沢のある反射面を備えた原稿が所定角度傾斜した状態で原稿台上にセットされた場合であっても,光検出素子の出力に外乱を生じないように配慮された画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,
光源から出た光が1又は複数の反射板で反射された後原稿に入射し,原稿で反射した光が所定の光路を経て光検出器に入射するように構成され,上記光検出器を構成する各色毎の光検出素子が,上記光検出器における入射光の副走査方向に距離をおいて配置されてなる画像読取装置であって,
光沢のある反射面を備えた原稿が所定角度傾斜した状態で原稿台上にセットされたときに,上記原稿から全反射された光が前記各色毎の光検出素子に入射する光路上の前記反射板の反射面に,その部分で反射される光の一部または全部を吸収する光吸収手段が付されてなる画像読取装置として構成されている。
前記反射板の反射面に付された光吸収手段の一例として,反射面に貼り付けられたシートがあげられる。
さらに,前記反射板の反射面に付された光吸収手段としては,反射面に塗布された塗料のようなものも考えられる。
更に別の例として,前記反射板の反射面に付された光吸収手段が,反射面が所定の色彩に染め付けられているようなものでもよい。
前述の画像読取装置を備えてなる画像形成装置も本発明の範囲である。
上記したところから明らかなように,本発明によれば,光源から出た光が1又は複数の反射板で反射された後原稿に入射し,原稿で反射した光が所定の光路を経て光検出器に入射するように構成され,上記光検出器を構成する各色毎の光検出素子が,上記光検出器における入射光の副走査方向に距離をおいて配置されてなる画像読取装置であって,光沢のある反射面を備えた原稿が所定角度傾斜した状態で原稿台上にセットされたときに,上記原稿から全反射された光が前記各色毎の光検出素子に入射する光路上の前記反射板の反射面に,その部分で反射される光の一部または全部を吸収する光吸収手段が付されてなる画像読取装置が提供されるので,光沢のある反射面を備えた原稿が所定角度傾斜した状態で原稿台上にセットされた場合であっても,光検出素子の出力に外乱を生じず,美しい印刷が可能である。
従来の画像読取装置の概念を示す図。 本発明の一実施形態にかかる画像読取装置の要部を示す概念図。 従来の画像読取装置を備えた画像形成装置全体を示す図。 本発明の一実施形態にかかる画像読取装置の要部を示す概念図。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
まず,図1を用いて本発明の一実施形態にかかる画像読取装置Yを備えた画像形成装置100について説明する。
図1に示すように,画像形成装置100は,いわゆる胴内排出型のデジタル複写機であって,大きくは,本体ハウジング20と,その上部に配設された画像読取装置Yとから構成されている。画像読取装置Y内には,原稿の画像を電気信号として読み取るための後述する各種機構が設けられ,他方,本体ハウジング20内には,画像読取装置Yで読み取られた原稿画像の電気信号に基づいて用紙に画像を転写するための後述する各種機構が設けられる。
これらの構成要素については,すでに述べたので,図1及び図2を参照されたい。
本体ハウジング20は,下ハウジング20aと,その上方で左側部に沿って位置し画像読取装置Yに連結される連結ハウジング20bと,で構成され,下ハウジング20aには,用紙を収容し給紙するための給紙部や,用紙上にトナー画像を形成する画像形成部や,用紙上のトナー画像を定着するための定着部等が設けられ,他方,連結ハウジング20bには,定着後の用紙を搬送して排出するための用紙排出部が設けられている。また,画像読取装置Yの直下における連結ハウジング20bの右側方には,右側面及び正面に向けて大きく開放された胴内排紙空間22が形成されており,この胴内排紙空間22には,連結ハウジング20bの右側面から水平方向に排出される用紙を受け取って積載するための用紙排出トレイ23が設けられている。
画像読取装置Yの上面には,コンタクトガラス2や,正面側に表出した操作パネル(図示せず)が配設されている。更に,画像読取装置Yの上方には,コンタクトガラス2における第1画像読取部R1にシート状の原稿を搬送する原稿搬送装置27を搭載した原稿押さえ28が,画像読取装置Yの背面にヒンジ部によって開閉自在に支持されている。
原稿押さえ28は,コンタクトガラス2に対して閉じて原稿の読取動作がなされる閉状態と,コンタクトガラス2に対して開いた開状態とを取り得る。そして,原稿搬送部27を用いない原稿固定方式では,読み取る毎に原稿押さえ28を開閉してコンタクトガラス2の第2画像読取部R2に原稿を1枚ずつ取り替えて読み取りを行う。
原稿搬送装置27は,複数枚の原稿を整合して積載する原稿ガイド29aを備えた原稿給紙トレイ29と,コンタクトガラス2における第1画像読取部R1の上方に位置し原稿給紙トレイ29が突設された原稿カバー30と,この原稿カバー30の側方で原稿押さえ28の上面の一部に直付けで形成された原稿排出トレイ31とを含み,原稿給紙トレイ29から原稿カバー30内を経て原稿排出トレイ31に至る原稿搬送路dが形成されている。
原稿カバー30内には,原稿搬送路dに沿って上流側から順に,ピックアップローラ32,搬送ローラ対33,レジストローラ対34,及び排出ローラ対35から成る原稿搬送手段が設けられている。これらのうちで搬送ローラ対33は,駆動ローラ33aと分離ローラ33bとから構成されていて,分離ローラ33bは回転負荷が所定トルクを下回る場合のみ駆動ローラ33aと逆方向に回転し,回転負荷が所定トルクを上回る場合には駆動ローラ33aと従動回転するようになっている。
レジストローラ対34と排出ローラ対35の間には,コンタクトガラス2における第1画像読取部R1に対向して配置され,原稿を第1画像読取部R1に向けて押圧するための原稿押圧部36と,第1及び第2画像読取部R1,R2の間に配置された白色基準板(白色基準部材)55と,が設けられている。白色基準板55は,保持部材57に嵌め込まれた状態で第1及び第2画像読取部R1,R2の間に配置されている。なお,原稿搬送路dは搬送ローラ対33から第1画像読取部R1に至る間において反転するように湾曲している。
また,原稿搬送路dには,原稿の存否を検知するための複数のセンサが適所に設けられている。例えば,原稿給紙トレイ29の中央部には原稿検知センサSaが,搬送ローラ対33の下流側には給紙センサSbが,排出ローラ対35の下流側には排出センサScが,それぞれ設けられている。原稿給紙トレイ29上にセットされた原稿は,原稿搬送手段によって1枚ずつ順次,原稿搬送路dを通して搬送され,第1画像読取部R1を通過した後に原稿排出トレイ31上に順次排出される。原稿排出トレイ31上に排出された原稿はユーザの手によって取り出される。
次に,原稿搬送部27を用いたシートスルー方式の原稿搬送動作について説明する。シートスルー方式の原稿搬送動作においては,先ず,原稿給紙トレイ29に画像面を上向きにセットされた複数枚の原稿は,ばね部材37aによって上向きに付勢された昇降板37により,所定の圧力でピックアップローラ32に押しつけられる。ここで操作パネルのコピー開始ボタンがオンされると,一次給紙駆動手段(不図示)により,ピックアップローラ32及び搬送ローラ対33が回転駆動される。
原稿給紙トレイ29にセットされた原稿は,ピックアップローラ32によって通常上段の複数枚が搬送ローラ対33に送られる。搬送ローラ対33に送られた複数枚の原稿は,分離ローラ33bにより最上の1枚のみが分離されてレジストローラ対34に向けて搬送される。その際,その原稿の先端が給紙センサSbによって検出されてから所定の距離だけその原稿が搬送された後,一次給紙駆動手段の作動停止によって搬送ローラ対33の駆動ローラ33a及びピックアップローラ32の回転駆動が停止され一次給紙が終了する。一次給紙された原稿は,その先端がレジストローラ対34のニップ部に押圧され,且つその先端部に撓みが形成された状態で停止させられる。
一次給紙が終了してから所定時間経過後,二次給紙が開始される。つまり,二次給紙駆動手段(不図示)の作動により,レジストローラ対34が回転駆動される。原稿は,レジストローラ対34により,第1画像読取部R1を経て排出ローラ対35に向けて搬送された後,最終的には排出ローラ対35によって原稿排紙トレイ31上に排出される。その際,排出センサScにより原稿の後端通過を検知したことによって,原稿1枚の画像読み取りの完了を検出するようになっている。
ここで排出センサScは,原稿の給紙搬送完了毎に原稿枚数を計数するカウント機能を有しており,原稿検知センサS1が後続の原稿を検知していれば,2枚目以降の原稿搬送が上記と同様に続行される。なお,原稿は,第1画像読取部R1を通過する際に,原稿押圧部36によってコンタクトガラス2に向けて軽く押圧されながら搬送され,その原稿の画像が第1画像読取部R1を通じて読み取られるようになっている。
続いて,原稿の画像を電気信号として読み取るための画像読取装置Yの構成について,図1,図2及び図4を参照しながら説明する。画像読取装置Yのフレーム21a内には,原稿の画像面に向けて走査方向(図2の紙面に直角方向)に光を照射する光源である光源4と,この光源4からの光を効率よく原稿の画像面に与えるための前記反射板AおよびBと,原稿反射光を直接に受けて反射させる第1ミラーM1と,この第1ミラー3からの反射光を受けて光検出器12まで導く第2〜第4のミラーM2〜M4レンズ群(図2参照)と,上記レンズ群で導かれた原稿反射光を受けて電気信号に変換する光検出器12と,が配設されている。なお,原稿反射光の光路が実線で示されている。
このような構成のもと,光源4から照射されて原稿の画像面で反射した原稿反射光は,第1ミラーM1〜第4ミラーM4で反射してレンズLに導入され,レンズで集光されて光検出器12上に結像する。そして,この光検出器12で光電変換処理がなされ,原稿画像は電気信号として読み取られる。
続いて,読み取った原稿画像の電気信号に基づいてシートに画像を転写するために,本体ハウジング20内に設けられた各種機構の構成について,図1を参照しながら以下に説明する。先ず,シートの給紙部について述べる。下ハウジング20aの下部には,種々サイズのシート(主として用紙)を収納し,正面から出し入れ可能な給紙カセット40が配設されていて,この給紙カセット40に収納されているシートPは,繰り出しコロ40aにより1枚ずつ送り出される。また,下ハウジング20aの下部における左側面には,必要に応じて引き倒される開閉可能な手差しトレイ41が設けられていて,この手差しトレイ41にセットされているシート(用紙やOHPシート)P′は,繰り出しコロ41aにより1枚ずつ送り出される。
次に,シート上にトナー画像を形成する画像形成部,及びシート上のトナー画像を定着するための定着部について述べる。下ハウジング20a内における給紙カセット40の上方には,主たる画像形成部を構成する感光体ドラム42をはじめ,この感光体ドラム42の周囲に,帯電装置43,レーザ露光ユニット44,現像装置45,転写ローラ46,及びクリーニング装置47が配設されている。また,下ハウジング20a内における転写ローラ46の上方且つ連結ハウジング20bの直下には定着装置48が配設されている。
感光体ドラム42は,正帯電性のアモルファスシリコン製であって,駆動時には所定の周速度で図1中時計回りに回転する。感光体ドラム42の表面は,高電圧が印加された帯電装置43から発生したコロナ放電によって一様に帯電された後,光検出器12からの原稿画像の電気信号に基づくレーザ露光ユニット44からのビーム光の照射によって,所定の明電位と暗電位の部分からなる静電潜像が形成される。
更に,感光体ドラム42の回転によって,静電潜像は現像位置にまで回転移動する。現像装置45の構成要素である現像ローラ45aは,ステンレス製で内部に固定磁石を有しており,感光体ドラム42と所定の間隙をもって回転自在に支持され,駆動時には感光体ドラム42と同一方向に所定の周速度で回転する。現像装置45内には,例えば体積平均粒径9μm(コールターカウンターでの計測によるメジアン径)の正帯電の磁性トナーが充填されており,磁性ブレード(不図示)によって現像ローラ45aの表面にトナー薄層が形成される。また,現像ローラ45aには,所定の現像バイアス電圧が印加されている。現像領域に達したトナーは,その現像バイアス電圧により現像ローラ45aの表面から飛翔して感光体ドラム42の表面の静電潜像に吸着し,トナー像が形成(現像)される。
ここで,給紙カセット40(又は手差しトレイ41)から1枚ずつ繰り出されてレジストローラ対49に到達したシートP(又はP′)は,感光体ドラム42上のトナー像が転写ローラ46に接近するのに同期して,レジストローラ対49で搬送タイミングが調整されながら上方に向けて送り出され,搬送路T1を通じて感光体ドラム42と転写ローラ46との間に搬送される。そして,そのシートPの先端とトナー像の先端が一致して転写ローラ46を通過することにより,トナー像中のトナーのほとんどがシートP上に転写される。
トナー像が転写されたシートPは定着装置48へ送られる。定着装置48は,加熱ローラ48a及び加圧ローラ48bからなる定着ローラ対を有していて,この定着ローラ対によって互いのニップを通過するシートP上のトナー顕像を加熱・加圧して定着させ,これによりシートPには定着された転写画像が形成される。
定着装置48を通過したシートPは,そのまま垂直上方に向く垂直搬送路T2に沿って連結ハウジング20b内に搬送される。この連結ハウジング20b内には,垂直搬送路T2に連結された搬送ローラ対50,用紙排出トレイ23にシートPを排出するための排出ローラ対51が配設されている。搬送ローラ対50から送り出されシートPは,搬送路T3を通って排出ローラ対51に達し,排出ローラ対51から用紙排出トレイ23へ排出される。
続いて,本発明の画像読取装置Yの主要部をなす前記コンタクトガラス101の下方に設けられた光学系について,図1及び図2を参照して詳しく説明する。
図に示すように,コンタクトガラス2の下方に冷陰極線管などの光源4が紙面に直角の方向に配置され,この光源4からの光が,コンタクトガラス2上の原稿6に照射される。
画像読取装置Yの態様としては,原稿6が停止して光源4が矢印の方向に移動する場合と,光源4が停止して原稿6が移動する場合があるが,本発明はいずれの場合にも適用可能である。
ここに示した例は,原稿が停止して光源4が移動する場合である。原稿面への照度を増加させるために,光源4の光を原稿6に収束させる必要がある。そのために,この実施形態では,光源4の近傍に反射板A及びBが配置される。反射板A,Bは,光源4からの光を上記原稿6の集光部8に集めるような曲率に形成されている。もちろん,反射板はA,Bいずれか一方でもよく,さらに,A,B以外の反射板を供えていてもよい。ここでは,2個の反射板A,Bを供えた装置について説明する。
反射板A,Bの下方には,前記集光部8の直下に設けられた第1ミラーM1と,このミラーM1で反射された光線をレンズLに導く3個のミラーM2,M3,M4が設けられている。これらのミラーM1,M2,M3,M4は,走査方向に見た最大サイズの原稿における走査方向の幅よりも長いサイズの長い矩形状をなしていることが多い。
このような画像読取装置では,光源4から出た光が前記反射板A,Bで反射されて原稿6に入射し,原稿6で反射した光が所定の光路,即ち,原稿面上の集光部8→ミラーM1→M2→M3→M4→レンズL)を経て光検出器12に入射するように構成され,上記光検出器12を構成する各色(R,G,B)毎の光検出素子が,入射する光の副走査方向に距離をおいて配置されていることにより,各色の光個性要素に分離してそのエネルギーが検出される。
以上述べた構造については,従来の画像読取装置と変わりはない。この実施形態において従来装置と異なる点は,前記反射板A,Bの反射面の一部に,その部分で反射される光の強度を減衰させる光吸収手段が設けられている点である。即ち,光沢のある反射面を備えた原稿6が所定角度傾斜した状態で原稿台の一例であるコンタクトガラス2上にセットされたときに,上記原稿6から全反射された光が前記各色毎の光検出素子に入射する光路上の前記反射板A,あるいは(及び)Bの反射面に,その部分で反射される光の一部または全部を吸収する光吸収手段が付されてなる点において,前記従来装置とはまったく異なる。
このような光吸収手段は,反射板Aの拡大斜視図である図4に示すように,反射板Aの長手方向のほぼ全長にわたって帯状に形成された,長細い矩形状の領域として構成されている。
このような実施形態にかかる画像読取装置1において,光沢がない原稿6がコンタクトガラス2上に置かれた通常の読み取り状態では,原稿に照射された光は原稿面上で乱反射するので,光源4から出て,反射板A,Bによって集光部8で集光した光で照らされた部分からの乱反射による反射光は,図に実線で示すように,上記集光部8から第1〜第4のミラーM1,M2,M3,M4,レンズLを経て光検出器12に入射する。この時,原稿がカラー原稿の場合,集光部8からの反射光には,R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3つの光要素が含まれるが,これらの異なる光要素のミラー上での屈折率が異なるので,それぞれの光要素の光路は,光検出器12上における副走査方向に異なった光路をたどることになる。
このように,上記光検出器12に入射した光の各光要素は,上記光検出器12上の副走査方向に異なる部分に照射されるので,上記光検出器が上記RGBの色をそれぞれ検出する複数の光検出素子から構成され,それらの光検出素子が,入射する光の副走査方向に距離をおいて配置されている。これによって,原稿6の集光部8から反射した光が,この光を構成する各光要素ごとに検出される。
上記RGBの光要素の屈折率は,Rがもっとも大きく,次いでGで,最小はBである。従って,上記光検出素子は,光検出器12内で上記RGBの順で,入射する光の副走査方向に距離をおいて配置されている。
これに対して,原稿面が光沢面の原稿6がコンタクトガラス2上に置かれ,且つ原稿6がブック物のようにコンタクトガラス2に対して傾いている場合を考える。この場合には,光源4から出た光のうち,例えば,反射板Aの特定の箇所,ここでは図に示す便宜上,図3の8aの箇所で示す反射箇所8aで反射した光が,原稿6の反射箇所8aで反射する場合を考える。このとき,上記反射箇所8aは,前記のように光沢面であるので,反射箇所8aでの反射は全反射となる。その結果,上記全反射した光が,前記第1〜第4のミラーM1,M2,M3,M4で反射された後,レンズLを通って光検出器12のいずれかの光検出素子に入射する反射箇所Y1の位置と反射箇所8aの傾斜角度が存在する。
上記のような光沢のある原稿面で全反射していずれかの光検出素子に入射する光の光路は,光学系の形状的条件と傾斜する原稿の面の湾曲形状及びその反射箇所8aの位置が決まれば一義的に決定される。また,原稿の面の湾曲形状及びその反射箇所8aの位置は,例えば原稿がブック物であれば多少の幅はあるとしてもほぼ一義的に決まるので,それをブック物の想定される形状から計算によって求めることは困難ではない。
従って,上記のようにして計算によって求まる光路の一部である反射箇所8aの位置に反射率を低下させる処理が施されていれば,原稿面で全反射する光の光量を減少させて,実質的に原稿が普通紙などの乱反射をなす材質である場合と大きく相違しない程度の外乱光のみが,前記光検出素子に到達するようにすることができる。
上記のような反射箇所8aに施された「反射率を低下させる処理」は本発明における光吸収手段の一例である。
そのような光吸収処理の一例として,図4に示すように反射板Aの表面に光の反射を妨げる黒色あるいはグレーの長細い印刷箇所10aを付しておくことが考えられる。
また,黒色の印刷などに変えて,その表面を粗く仕上げておくことでも,同様の光吸収手段となる。
印刷や粗面仕上げは,量産に向いて,コストを低下させるであろう。
前記のような光吸収手段の別の例としては,反射面に貼り付けられた黒色,グレーなど,あるいは粗面をなすシートや,反射面に塗布された塗料,さらには,反射面を所定の色彩に染め付けておくことなどが考えられる。
これらの処理でも低コスト化が期待できる。
本発明にかかる画像読取装置は,スキャナなどの単独で商品となるものに適用できるが,更に,画像読取装置を備えた複写機,ファクシミリ,あるいはそれらの複合機にも適用可能であることはいうまでもない。
2…コンタクトガラス
4…光源
6…原稿
8…集光部
10…箇所
12…光検出器
Y…画像読取装置

Claims (5)

  1. 光源から出た光が1又は複数の反射板で反射された後原稿に入射し,原稿で反射した光が所定の光路を経て光検出器に入射するように構成され,上記光検出器を構成する各色毎の光検出素子が,上記光検出器における入射光の副走査方向に距離をおいて配置されてなる画像読取装置であって,
    前記反射板は,前記光源からの光を原稿台上にセットされた原稿の集光部に集めるように設けられ,
    光沢のある反射面を備えた原稿が所定角度傾斜した状態で原稿台上にセットされた状態で,上記原稿の前記集光部以外の箇所から全反射された光が前記各色毎の光検出素子に入射する光路上の前記反射板の反射面に,その部分で反射される光の一部または全部を吸収する光吸収手段が付されてなる画像読取装置。
  2. 前記反射板の反射面に付された光吸収手段が,反射面に貼り付けられたシートである請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記反射板の反射面に付された光吸収手段が,反射面に塗布された塗料である請求項1記載の画像読取装置。
  4. 前記反射板の反射面に付された光吸収手段が,反射面が所定の色彩に染め付けられていることである請求項1記載の画像読取装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置を備えてなる画像形成装置。
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