JP5452724B2 - ガラス板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダウンドロー法によるガラス板の製造方法に関する。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ(以下、「FPD」という。)に用いるガラス基板には、厚さが例えば0.5〜0.7mmと薄いガラス板が用いられている。このFPD用ガラス基板は、例えば第1世代では300×400mmのサイズであるが、第10世代では2850×3050mmのサイズになっている。
このような大きなサイズのFPD用ガラス基板を製造するには、オーバーフローダウンドロー法が最もよく使用される。オーバーフローダウンドロー法は、成形炉において熔融ガラスを成形体の上部から溢れさせることにより成形体の下方においてガラスリボンを成形する工程と、ガラスリボンを徐冷炉において徐冷する工程とを含む。徐冷炉は、対になったローラ間にガラスリボンを引き込むことにより所望の厚さに引き伸ばした後、ガラスリボンを徐冷する。この後、ガラスリボンは、所定の寸法に切断されてガラス板とされて他のガラス板上に積層されて保管される。あるいはガラス板は次工程に搬送される。ダウンドロー法については、例えば、下記特許文献1に記載されている。
このようなオーバーフローダウンドロー法において、熔融ガラスの粘度が相対的に高くても成形されるガラスリボンの両端部(耳部)の形状を安定した形状にしてガラスリボンを成形することができるガラス成形装置が知られている(特許文献2)。
当該ガラス成形装置では、熔融ガラスが供給される供給溝が形成された上面と、供給溝から上面に沿って当該供給溝の両側に溢れ出し、上面の両端部から流れ落ちる熔融ガラスを誘導して融合させる一対の壁面と、を有する成形体本体部と、互いに対向し、一対の壁面に沿って流下する熔融ガラスの幅を規制する一対のガイドと、を備えている。一対のガイドのそれぞれは、互いに対向する方向から見たときに、一対の壁面の下端部同士が交わって形成される稜線上の点を頂点とする下向きに尖った輪郭を有している。
特開10−291826号公報 特開2010−189220号公報
しかし、上記ガラス成形装置を用いた場合、ガラスリボンの両端部の形状を安定させることが十分にできない場合もある。オーバーフローダウンドロー法では、ガラス成形装置により成形されるガラスリボンは、図9(a)に示すように、ガラスリボンの幅方向の両端部である耳部において一定の厚さに安定的に維持されていることが好ましい。
しかしながら、特許文献2に記載のガラス成形装置では、成形体の両側の壁を流れた熔融ガラスが成形体最下端において合流して張り合わせられるが、このときの熔融ガラスの張り合わせが適切に行われず、熔融ガラスの耳部がガラスリボンの長手方向に波打ちながら図9(b)に示すように二叉形状に開くことがある。このような耳部の形状は、ガラスリボンの割れの原因となり、ガラスリボンを連続操業できないおそれがある。
そこで、本発明は、ガラスリボンの耳部の形状を従来に比べてより安定させてガラスリボンを成形することができるガラス板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ダウンドロー法によるガラス板の製造方法である。当該製造方法は、
ガラス原料を熔解して熔融ガラスを得る熔解工程と、
前記熔融ガラスを成形体の上部に設けられた供給溝に熔融ガラスを供給することにより、前記供給溝の前記上部から熔融ガラスを溢れ出させ、前記成形体の壁面から突出した白金あるいは白金合金からなる一対のガイドにより熔融ガラスの流れ幅を規制しつつ、前記成形体の下部の両側それぞれの壁面に沿って熔融ガラスを流下させ、流下する熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導き、前記最下端部において前記両側の壁面のそれぞれを流れる熔融ガラスを合流させることにより、ガラスリボンを成形する成形工程と、
徐冷炉内において流れる前記ガラスリボンを冷却する徐冷工程と、
冷却された前記ガラスリボンを切断する切断工程と、を備える。
前記成形体の前記壁面は、前記供給溝から溢れ出た熔融ガラスが鉛直方向に流下する垂直壁面と、前記垂直壁面を流下した熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導く、前記垂直壁面と接続した傾斜壁面と、を含む。
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さが、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えない範囲で、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられている。
このとき、前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記成形体の下方の位置ほど低くなっている、ことが好ましい。
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くなっている、ことが好ましい。
前記成形体の最下端部は、両側の前記傾斜壁面同士が接続した直線状の稜線であり、前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置する、ことが好ましい。
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、例えば、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、10mm〜20mm低くすることができる。
前記壁面を流下する熔融ガラスの粘度を、3000〜60000[Pa・秒]とすることができる。
また、本発明の一態様も、ダウンドロー法によるガラス板の製造方法である。当該方法は、
ガラス原料を熔解して熔融ガラスを得る熔解工程と、
前記熔融ガラスを成形体の上部に設けられた供給溝に熔融ガラスを供給することにより、前記供給溝の前記上部から熔融ガラスを溢れ出させ、前記成形体の壁面から突出した白金あるいは白金合金からなる一対のガイドにより熔融ガラスの流れ幅を規制しつつ、前記成形体の下部の両側それぞれの壁面に沿って熔融ガラスを流下させ、流下する熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導き、前記最下端部において前記両側の壁面のそれぞれを流れる熔融ガラスを合流させることにより、ガラスリボンを成形する成形工程と、
徐冷炉内において流れる前記ガラスリボンを冷却する徐冷工程と、
冷却された前記ガラスリボンを切断する切断工程と、を備える。
前記成形体の前記壁面は、前記供給溝から溢れ出た熔融ガラスが鉛直方向に流下する垂直壁面と、前記垂直壁面を流下した熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導く、前記垂直壁面と接続した傾斜壁面と、を含む。
このとき、前記一対のガイドは、前記成形体の断面の外形に沿った形状を成し、前記成形体の最下端部に対して熔融ガラスの流下方向において10mmの許容範囲内で最下端となる部分を有し、かつ、前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さが、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられることにより、前記熔融ガラスが合流するときの両端部における前記熔融ガラスの厚さを低減する。
このとき、前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記成形体の下方の位置ほど低くなっている、ことが好ましい。
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くなっている、ことが好ましい。
前記成形体の最下端部は、両側の前記傾斜壁面同士が接続した直線状の稜線であり、前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置する、ことが好ましい。
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、例えば10mm〜20mm低くすることができる。
上記態様のガラスリボンの製造方法は、ガラスリボンの耳部の形状を従来に比べてより安定させてガラスリボンを成形することができる。
本実施形態のガラス板の製造方法の工程図である。 本実施形態の熔解工程〜切断工程を行う装置を模式的に示す図である。 本実施形態の成形工程及び徐冷工程を行う成形装置の構成を主に示す図である。 本実施形態の成形工程を詳細に説明する図である。 本実施形態に用いるガイド板と熔融ガラスを説明する図である。 従来のガラス板の製造方法に用いるガイド板と熔融ガラスを説明する図である。 (a),(b)は、従来における熔融ガラスが合流する様子と、本実施形態における熔融ガラスが合流する様子を説明する図である。 本実施形態に用いるガイド板と異なる形態を示す図である。 (a)は、ガラスリボンの正常な形状の耳部を示す断面図であり、(b)は、ガラスリボンの形状不良の耳部を示す断面図である。
以下、本実施形態のガラス板の製造方法について説明する。
(ガラス板の製造方法の全体概要)
図1は、ガラス板の製造方法の工程図である。
ガラス板の製造方法は、熔解工程(ST1)と、清澄工程(ST2)と、均質化工程(ST3)と、供給工程(ST4)と、成形工程(ST5)と、徐冷工程(ST6)と、切断工程(ST7)と、を主に有する。この他に、研削工程、研磨工程、洗浄工程、検査工程、梱包工程等を有し、梱包工程で積層された複数のガラス板は、納入先の業者に搬送される。
図2は、熔解工程(ST1)〜切断工程(ST7)を行う装置を模式的に示す図である。当該装置は、図2に示すように、主に熔解装置200と、成形装置300と、切断装置400と、を有する。熔解装置200は、熔解槽201と、清澄槽202と、攪拌槽203と、第1配管204と、第2配管205と、を有する。成形装置300については後述する。
熔解工程(ST1)では、熔解槽201内に供給されたガラス原料を、図示されない火焔および電気ヒータで加熱して熔解することで熔融ガラスを得る。
清澄工程(ST2)は、清澄槽202において行われ、清澄槽202内の熔融ガラスを加熱することにより、熔融ガラス中に含まれる気泡が、清澄剤の酸化還元反応により成長し液面に浮上して気泡中のガス成分を放出する、あるいは、気泡中のガス成分が熔融ガラス中に吸収されて、気泡が消滅する。
均質化工程(ST3)では、第1配管204を通って供給された攪拌槽203内の熔融ガラスを、スターラを用いて攪拌することにより、ガラス成分の均質化を行う。
供給工程(ST4)では、第2配管205を通して熔融ガラスが成形装置300に供給される。
成形装置300では、成形工程(ST5)及び徐冷工程(ST6)が行われる。
成形工程(ST5)では、熔融ガラスをガラスリボンG(図3参照)に成形し、ガラスリボンGの流れを作る。本実施形態では、後述する成形体310を用いたオーバーフローダウンドロー法を用いる。徐冷工程(ST6)では、成形されて流れるガラスリボンGが所望の厚さになり冷却される。
切断工程(ST7)では、切断装置400において、成形装置300から供給されたガラスリボンGを所定の長さに切断することで、板状のガラス板G1(図3参照)を得る。切断されたガラス板G1はさらに、所定のサイズに切断され、目標サイズのガラス板G1が作製される。この後、ガラス端面の研削、研磨、洗浄が行われ、さらに、気泡や脈理等の異常欠陥の有無が検査された後、検査合格品のガラス板G1が最終製品として梱包される。
(成形工程及び徐冷工程の説明)
図3は、成形工程及び徐冷工程を行う成形装置300の構成を主に示す図である。
成形装置300で成形されるガラス板は、例えば、液晶ディスプレイ用ガラス基板、有機ELディスプレイ用ガラス基板、カバーガラスに好適に用いられる。その他、携帯端末機器などのディスプレイや筐体用のカバーガラス、タッチパネル板、太陽電池のガラス基板やカバーガラスとしても用いることができる。
成形工程(ST5)を行う成形炉40および徐冷工程(ST6)を行う徐冷炉50は、耐火レンガで構成された炉壁に囲まれて構成されている。成形炉40は、徐冷炉50に対して鉛直上方に設けられている。なお、成形炉40および徐冷炉50をあわせて炉30という。炉30の炉壁で囲まれた炉内部空間に、成形体310と、冷却ローラ330と、搬送ローラ350a〜350cと、が設けられている。
成形体310は、図2に示す第2配管205を通して熔解装置200から流れてくる熔融ガラスをガラスリボンGに成形する。これにより、成形装置300内で、鉛直下方のガラスリボンGの流れが作られる。成形体310には、耐火レンガ等によって構成された細長い構造体であり、図3に示すように断面が楔形状を成している。成形体310の上部には、熔融ガラスを導く流路となる供給溝312が設けられている。供給溝312は、成形装置300に設けられた供給口において第2配管205と接続され、第2配管205を通して流れてくる熔融ガラスは、供給溝312を伝って流れる。供給溝312の深さは、熔融ガラスの流れの下流ほど浅くなっており、溝312から熔融ガラスが鉛直下方に向かって溢れ出るようになっている。
供給溝312から溢れ出た熔融ガラスは、成形体310の両側の側壁の垂直壁面および傾斜壁面を伝わって流下する。側壁を流れた熔融ガラスは、図3に示す成形体310の下方端部313で合流し、1つのガラスリボンGが成形される。成形工程については以降で詳述する。
成形体310の下方には冷却ローラ330が設けられている。冷却ローラ330は、ガラスリボンGの幅方向の両端近傍のガラスリボンG表面と接触して、ガラスリボンGを下方に引き下げて所望の厚さにガラスリボンGをするとともに、ガラスリボンGを冷却する。
冷却ローラ330の下方には、搬送ローラ350a〜350cが所定の間隔で設けられ、ガラスリボンGを下方向にけん引する。冷却ローラ330を含む下方の空間は、徐冷炉50の炉内部空間となっている。搬送ローラ350a〜350cのそれぞれは、ローラ対を有し、ガラスリボンGの両側を挟むようにガラスリボンGの幅方向の両側端部に設けられている。
このように、成形装置300は、成形体310を通って流下した熔融ガラスからガラスリボンGを成形する。その際、成形したガラスリボンGは重力に従って成形体310の壁面を鉛直下方に落下する流れから、下方に位置する冷却ローラ330および搬送ローラ350a〜350cを用いて下方に強制的に引かれる流れに変化する。
図4は、成形工程を詳細に説明する図である。
成形工程で用いる成形体310は、本体部314と、一対のガイド板316と、を主に有する。図4に示すように、熔融ガラスが供給される方向をX方向とする。また、この方向は、成形体310の壁面を流れる熔融ガラスの幅方向でもある。
本体部314は、X方向に垂直な面で切断したとき、その切断面が五角形を成した長尺状の部材であり、耐火レンガで構成されている。一対のガイド板316は、白金または白金合金により構成された板部材であり、本体部314の両側の端部に設けられて、後述する熔融ガラスのガイド部として機能する。ガイド板316のそれぞれは、後述するガイド部の高さの分、本体部314の5角形形状に比べて面積が大きい概略5角形形状を成している。一対のガイド板316のうち、第2配管205と接続される側のガイド板316には、本体部314の供給溝312に熔融ガラスを供給するための切り欠き部が設けられている。
成形装置300は、成形体310の上部に設けられた供給溝312に第2配管205を介して熔融ガラスを供給することにより、供給溝312の上部から熔融ガラスを溢れ出させる。そのとき、成形体310の壁面から突出した一対のガイド部が熔融ガラスの流れの幅を規制しつつ、成形体310の下部の両側それぞれの側壁の壁面に沿って熔融ガラスを流下させる。成形装置300は、流下する熔融ガラスを、成形体312の最下端部313に導き、最下端部313において両側の壁面のそれぞれを流れる熔融ガラスを合流させることにより、ガラスリボンGを成形する。成形されたガラスリボンGは、冷却ローラ330によって下方に引っ張られる。
成形体310の壁面は、供給溝312から溢れ出た熔融ガラスが鉛直下方に流下する垂直壁面313aと、垂直壁面313aを流下した熔融ガラスを成形体310の最下端部313に導く、垂直壁面313aと接続した傾斜壁面313bと、を有する。したがって、成形体310の供給溝312から溢れ出た熔融ガラスは、成形体310をX方向に見て両側にある垂直壁面313aを伝い、その後傾斜壁面313bを伝って、最下端部313に至る。このとき、垂直壁面313aの全領域及び傾斜壁面313bからガイド板316が突出した領域全体において、一対のガイド板316のガイド部の壁面(垂直壁面313a、傾斜壁面313b)からの高さは、熔融ガラスが一対のガイド板316を乗り越えない範囲で、壁面(垂直壁面313a、傾斜壁面313b)を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられている。ガイド部とは、ガイド板316の縁部分であって、垂直壁面313a及び傾斜壁面313bから突出した部分であり、壁面を伝って流れる熔融ガラスの位置と幅を規制する部分をいう。
図5は、図4に示すX方向下流側のガイド板316からX方向と反対の向きに見たガイド板316と熔融ガラスを説明する図である。図5に示すように、一対のガイド板316のガイド部の垂直壁面313a及び傾斜壁面313bからの高さは、熔融ガラスが一対のガイド板316のガイド部分を乗り越えない範囲で成形体310の壁面(垂直壁面313a、傾斜壁面313b)を流れる熔融ガラスGの厚さに比べて低い。一方、ガイド板316の上部のガイド部の高さは、上部を流れる熔融ガラスの厚さに比べて高い。熔融ガラスの厚さと、垂直壁面313a及び傾斜壁面313bにおけるガイド板316のガイド部の壁面からの高さとの間の差、すなわち、熔融ガラスがガイド部から飛び出している高さは、例えば10〜20mmである。この範囲において、熔融ガラスの表面張力によって、熔融ガラスが形状を維持することができ、ガイド部を乗り越えないようになっている。すなわち、傾斜壁面313bからガイド部が突出した領域全体において、ガイド部の傾斜壁面313bからの高さは、傾斜壁面313bを流れる熔融ガラスの厚さに比べて、例えば10mm〜20mm低くなっている。なお、熔融ガラスが垂直壁面313a及び傾斜壁面313bを流れるときの熔融ガラスの温度は例えば、1230℃以下であり1110℃以上の範囲にあり、そのときの熔融ガラスの粘性の特性である粘度は、例えば3000〜60000Pa・秒であることが好ましく、より好ましくは、4000〜50000Pa・秒である。この範囲において、熔融ガラスの流れは、ガイド部によって確実に規制され得る。
なお、熔融ガラスの粘性は、流体内部の流れ場内にせん断が働いているとき、流体内部の速度を一様にならすように内部抵抗を発揮する。したがって、熔融ガラスがガイド部を乗り越えようとして、流体内部の流れ場中にせん断が働いても、粘度が大きい場合、小さい場合に比べて内部抵抗により熔融ガラスは乗り越え難くなる。
なお、成形体310の最下端部313は、図4に示すように、両側の傾斜壁面313b同士が接続した直線状の稜線313cであり、ガイド板316のガイド部の傾斜壁面における高さは、最下端部313(稜線313c)において略0になっている。すなわち、ガイド部の最下端部は、2つの傾斜壁面313bが交わる稜線上に位置する。また、ガイド部は、成形体310の最下端部において最下端部を有する。また、ガイド部の最下端部が稜線上に位置する場合、あるいは、ガイド部が、成形体310の最下端部において最下端となる部分を有する場合、ガイド部の最下端部と成形体310の最下端部との間の、熔融ガラスの流下方向における位置ずれの許容範囲は、上限に関して10mmであり、好ましくは8mm、より好ましくは6mmである。
上記成形体310を流れる熔融ガラスの粘度は、予め作成された温度−粘性曲線図を用いて、熔融ガラスの温度から換算することで得られる。上記温度−粘性曲線図は、予め定められたガラス組成の熔融ガラスについて、温度条件を変えて粘度を複数測定し、このときの測定結果をプロットしたものである。成形体310の各位置での粘度は、具体的には、成形体310を流れる熔融ガラスの温度を各位置で測定し、測定した温度から上記温度−粘性曲線を用いて算出される。熔融ガラスの温度は、熱電対を用いて検出した成形体310の各位置の雰囲気温度の値を、予め得られている熔融ガラス温度に変換する方法を用いて得られ、あるいは放射温度計で熔融ガラスの表面温度を測定することによって得られる。なお、上記温度−粘性曲線図の作成に用いる粘度の測定は、周知の球引き上げ法によって行われる。球引き上げ法は、熔融ガラスをニュートン流体として天秤を用いて抵抗力を測定して粘度を求める方法であり、具体的には、熔融ガラス中に白金球を浸し、白金球を等速運動で引き上げる際の白金球の抵抗力を測定し、この測定結果を周知のストークスの法則に当てはめることで粘度を求める方法である。
このときガイド部の高さ(高さ方向の頂部の位置)が、成形体310の下方に進むにつれて直線的に低下し最下端部313で0になる場合、図5に示すガイド部の頂部同士の交わる角度θは180度未満、好ましくは、120度以下、より好ましくは90度以下となっている。したがって、ガイド部は、傾斜壁面313bの断面の外形に沿った形状を成しているともいえる。この場合、「傾斜壁面313bの断面の外形に沿った形状」とは、ガイド部の縁が、傾斜壁面313bの傾斜と略同程度に傾斜していることを意味し、ガイド部の縁が、傾斜壁面313bにおける水平面に対する傾斜と同じ側に傾斜していることをいう。この場合、上記傾斜は、一定の比率の傾斜でもよいし、段階的に又は連続的に傾斜角を変える傾斜でもよい。また、段階的に又は連続的に傾斜角を変える傾斜の場合、ガイド部の縁は、成形体310の最下端部313近傍に向かうように、一定の傾斜角で傾斜してもよいし、段階的に又は連続的に傾斜角を変えながら、傾斜してもよい。ここで、最下端部313近傍とは、最下端部313の位置から熔融ガラスの流下方向において10mm以内の範囲の領域をいう。
なお、傾斜壁面313bにおけるガイド板316のガイド部の高さは、成形体310の下方の位置ほど低くなっている。このようなガイド部の高さは、一定の比率(勾配)で高さが直線的に低くなってもよいし、高さが低くなる比率(勾配)が不連続に変化しても良いし、連続的に変化してもよい。図5に示す実施形態では、ガイド部の高さが低くなる比率(勾配)は、不連続に変化している。また、このように、傾斜壁面313bから突出するガイド部の高さは、この突出した領域全体において、成形体310の下方に向かうにつれて、連続的低くなっているが、段階的に低くなってもよい。
このように、成形体310の最下端部313の位置に近づくほどガイド部の高さを低くすることができるのは、熔融ガラスの粘度が徐々に高くなるとともに、冷却ローラ330や搬送ローラ350a〜350cの牽引によって熔融ガラスの厚さも徐々に目標厚さに近づくように薄くなるからである。
ガイド板316のガイド部の高さを上述のように定めることにより、熔融ガラスが壁面から離れてガイド部を伝って鉛直下方に流れることを抑制できる。つまり、熔融ガラスが成形体310の最下端部313を通過した後、他の壁面を流下した熔融ガラスとの張り合わせが安定し、図9(b)に示すような二又形状の耳部が発生しにくくなり抑制され、図9(a)に示すような形状のガラスリボンGを安定して流すことができる。
なお、最下端部313を通過する熔融ガラスの粘度は、例えば20000〜50000Pa・秒であることが、ガラスリボンの耳部の形状を安定的に図9(a)に示す形状にする点で、好ましい。
上述した成形体310の壁面を流れるときの熔融ガラスの粘度、および最下端部313を通過する熔融ガラスの粘度は、成形炉40内に設けた図示されないヒータ等の加熱装置によって熔融ガラスの温度を調整することにより、上記範囲内に設定することができる。
図6は、従来のガイド板316’と、成形体310’を流れる熔融ガラスを説明する図である。図7(a),(b)は、従来における熔融ガラスが合流する様子と、本実施形態における熔融ガラスが合流する様子を説明する図である。
従来の成形体310’は、上記実施形態における成形体310と同じ大きさ、同じ形状及び同じ構成を有している。ガイド板316’は、上記実施形態のガイド板316に比べて大きく、図6に示すように、成形体310’の側壁の壁面から飛び出したガイド部は、上記実施形態におけるガイド部に比べて高さが高い。したがって、図6に示すように、熔融ガラスの幅方向の端部全体がガイド部と接触することになる。ガイド部を有するガイド板316’は、熔融ガラスと良好な濡れ性を有する白金が用いられるので、ガイド部も熔融ガラスの端部との濡れ性が高い。このため、ガイド部を濡らした熔融ガラスは、図7(a)に示す矢印のように、鉛直下方に流れようとする。このため、最下端部313近傍までガイド部と接触する耳部近傍に位置する熔融ガラスは、ガイド部を伝って鉛直下方に流れようとする成分が大きい。このため、最下端部313’において合流する2つの熔融ガラスの厚さ方向の幅w’は熔融ガラスの幅方向の中央部の幅に比べて広く、図9(b)に示すような二又形状の耳部が発生しやすい。すなわち、端部において熔融ガラス同士が合流しない場合がある。
これに対して、本実施形態の成形体310を流下する熔融ガラスは、熔融ガラスと良好な濡れ性を有する白金が用いられるガイド部との接触面積が、従来のガイド部に比べて小さいので、ガイド部を伝って鉛直下方に流れようとする成分が小さい。したがって、図7(b)に示すように、最下端部313において合流する2つの熔融ガラスの厚さ方向の幅wは熔融ガラスの幅方向の中央部の幅と同等になり、図9(b)に示すような二又形状の耳部が発生し難い。
特に、本実施形態のように、傾斜壁面313bから突出したガイド部の領域全体において、ガイド部の高さを、傾斜壁面313bを流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設け、かつ、ガイド部の斜壁面313bにおける高さを最下端部313において0にする形態を用いることで、ガラスシートの耳部の形状を図9(a)に示すような形状に、より安定的にすることができる。すなわち、最下端部313の直前の領域で、ガイド部の高さを熔融ガラスの厚さに対して急激に低くし、最下端部313においてガイド高さを0にする従来の形態に比べて、本実施形態は、最下端部313において熔融ガラスが合流するとき、ガイド部を伝って鉛直下方に流れようとする小さな成分をより穏やかに変化させて0にすることができる。したがって、本実施形態は、ガラスシートの耳部の形状を図9(a)に示すような形状に、より安定的にすることができる。
本実施形態では、ガイド板316のガイド部の高さは、垂直壁面及び傾斜壁面において、これらの面を伝って流れる熔融ガラスの厚さよりも低いが、少なくとも傾斜壁面の全領域において、ガイド部の高さが熔融ガラスの厚さよりも低ければよい。垂直壁面を流れる熔融ガラスは、傾斜壁面と異なり、鉛直下方に流れているので、熔融ガラスが接触する面積を小さくしてガイド部に沿って鉛直下方に流れる成分を抑える必要はない。しかし、ガイド板316は、熔融ガラスの熱を奪って放射する放射面として機能する場合もある。このため、熔融ガラスの端部がガイド部と接触する面積を抑制する点で、垂直壁面においてガイド部の高さを熔融ガラスの厚さより低くすることが好ましい。
上述したガイド部の高さは、ガラス板の製造時に熔融ガラスがガイド部を乗り越えないように定めることができる。
例えば、ガラス板を製造する前に、熔融ガラスを成形体310に供給する熔融ガラスの供給量と、熔融ガラスが成形体310を流下するときの熔融ガラスの粘度とを種々変更して、成形体310を流下する熔融ガラスの厚さを予め調べる。これにより、上記供給量及び上記粘度に対する熔融ガラスの厚さ(成形体310を流れる熔融ガラスの厚さ)の情報をサンプル情報として予め取得する。ガラス板を製造しようとするとき、取得したサンプル情報を用いて、製造しようとするガラス板の熔融ガラスの供給量及び成形体310を流下するときの熔融ガラスの粘度から、成形体310を流下するときの熔融ガラスの厚さを予測する。さらに、予測した熔融ガラスの厚さから予め設定された値を減算することにより、ガイド部の高さを定める。予め設定された値とは、製造しようとするガラス板の熔融ガラスの粘度と熔融ガラスの供給量とを実際の製造条件の範囲内で種々変化させたとき、ガイド部の高さが成形体310を流下するときの熔融ガラスの厚さより低くても熔融ガラスがガイド部を乗り越えないような、熔融ガラスの厚さとガイド部の高さの差分の最大値である。この値は、例えば10〜20mmの範囲にある。この値は一定値であるが、ガイド部の高さを、製造しようとするガラス板に応じてより詳細に定めるには、ガラス板の組成及び熔融ガラスの温度により定まる表面張力、さらには熔融ガラスの粘度に応じて調整することができる。なお、表面張力が組成および温度の依存性を有する点は周知事項であり、例えば「ガラスハンドブック」(作花済夫、境野照雄、高橋克明編者、朝倉書店、1985年11月20日第8刷)の第772頁〜第778頁に記載されている。
なお、熔融ガラスの厚さは、熔融ガラスの供給量と、熔融ガラスの粘度を用いて予測されるが、この他に、さらに熔融ガラスの表面張力を加えて熔融ガラスの厚さを予測することもできる。
また、ガラス板を製造する前に、ガラス板を製造しようとするときの製造条件で熔融ガラスを成形体310に予備的に供給して、熔融ガラスがガイド部を乗り越えないようなガイド部の高さを見出してもよい。
熔融ガラスの厚さは、成形体310に供給する熔融ガラスの供給量、さらには熔融ガラスの成形体310を流れるときの粘度に依存するので、ガラス板の製造時、ガイド板316のガイド部の高さに対して、成形体310の壁面を流れる熔融ガラスの厚さが高くなるように、熔融ガラスの供給量と粘度を微調整することも可能である。
例えば、供給工程(ST5)において、第2配管205に設けられる供給量調整装置(不図示)を用いて熔融ガラスの供給量が調整される。例えば、製造された単位時間当たりのガラスシートの重量の結果に応じて上記供給量が調整される。このような調整は、作業者によるマニュアルで行われてもよいし、コンピュータ(不図示)によって自動的に行われてもよい。
図8(a)〜(c)は、図5に示すガイド板316の形状と異なる形状を有するガイド板316を示す図である。図8(a)〜(c)に示すガイド板316も、本発明におけるガラス製造方法に用いることができる。
図8(a)に示すガイド板316は、成形体310の傾斜壁面におけるガイド部全体が、垂直壁面におけるガイド部との接続部分から、成形体310の最下端部313に近づくにつれて、一定の比率(勾配)でガイド部の高さが低くなる形状を有する。
図8(b)に示すガイド板316は、成形体310の傾斜壁面におけるガイド部全体が、垂直壁面におけるガイド部との接続部分から、成形体310の最下端部313に近づくにつれて、ガイド部の高さが徐々に低くなる形状を有するが、ガイド部の高さの低くなる比率(勾配)が最下端部313に近づくにつれて大きくなる形状を有する。
図8(c)に示すガイド板316は、図8(b)に示す傾斜壁面におけるガイド部の形状に加えて、垂直壁面におけるガイド部の高さも、下方向に進むほど徐々に低くなる形状を有し、ガイド部の高さの低くなる比率(勾配)も下方向に進むにつれて大きくなる形状を有する。
(ガラス組成)
本実施形態に用いるガラスの種類は、ボロシリケイトガラス、アルミノシリケイトガラス、アルミノボロシリケイトガラス、ソーダライムガラス、アルカリシリケイトガラス、アルカリアルミノシリケイトガラス等が挙げられる。
本実施形態において製造されるガラス板は、例えば、以下の組成を有する。
(a)SiO:50〜70質量%、
(b)B:5〜18質量%、
(c)Al:10〜25質量%、
(d)MgO:0〜10質量%、
(e)CaO:0〜20質量%、
(f)SrO:0〜20質量%、
(g)BaO:0〜10質量%、
(h)RO:5〜20質量%(ただしRはMg、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種であり、ROは、MgO、CaO、SrOおよびBaOのうち含有する成分の合計)、
(i)R’O:0.20質量%を超え2.0質量%以下(ただしR’はLi、NaおよびKから選ばれる少なくとも1種であり、R’OはLiO、NaO及びKOのうち含有する成分の合計)、
(j)酸化錫、酸化鉄および酸化セリウムなどから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を合計で0.05〜1.5質量%。
なお、上記(i),(j)の組成は必須ではないが、(i),(j)の組成を含むことが好ましい。本実施形態のガラス板には、As、SbおよびPbOを実質的に含まないことが好ましい。
上述した成分に加え、本実施形態のガラス板は、ガラスの様々な物理的、溶融、清澄、および成形の特性を調節するために、様々な他の酸化物を含有しても差し支えない。そのような他の酸化物の例としては、以下に限られないが、TiO2、MnO、ZnO、Nb25、MoO3、Ta25、WO3、Y23、およびLa23が挙げられる。
また、本実施形態においては、酸化スズはガラスを失透しやすくする成分であるため、清澄性を高めつつ失透を起こさせないためには、その含有量が0.01〜0.5質量%であることが好ましく、0.05〜0.3質量%であることがより好ましく、0.1〜0.2質量%であることがさらに好ましい。
上記金属酸化物に酸化鉄を含む場合、上記酸化鉄は、その含有量が0.01〜0.2質量%であることが好ましく、0.01〜0.15質量%であることがより好ましく、0.01〜0.10質量%であることがさらに好ましい。
他の好ましいガラス組成として、下記組成を挙げることができる。
(a)SiO:50〜70質量%、
(b)B:0〜10質量%、
(c)Al:1〜20質量%、
(d)MgO:0〜10質量%、
(e)CaO:0〜15質量%、
(f)SrO:0〜10質量%、
(g)BaO:0〜10質量%、
(h)RO:0〜20質量%(ただしRはMg、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種であり、ROはMgO、CaO、SrOおよびBaOのうち含有する成分の合計)、
(i)LiO:0〜10質量%、
(j)NaO:0〜20質量%、
(k)KO:0〜10質量%、
(l)R’O:10質量〜20質量%以下(ただしR’はLi、NaおよびKから選ばれる少なくとも1種であり、R’OはLiO、NaO及びKOのうち含有する成分の合計)、
(m)ZrO:0〜10質量%。
以上纏めると、本明細書は以下の内容を開示する。
(開示1)
ダウンドロー法によるガラス板の製造方法であって、
ガラス原料を熔解して熔融ガラスを得る熔解工程と、
前記熔融ガラスを成形体の上部に設けられた供給溝に熔融ガラスを供給することにより、前記供給溝の前記上部から熔融ガラスを溢れ出させ、前記成形体の壁面から突出した一対のガイドにより熔融ガラスの流れ幅を規制しつつ、前記成形体の下部の両側それぞれの壁面に沿って熔融ガラスを流下させ、流下する熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導き、前記最下端部において前記両側の壁面のそれぞれを流れる熔融ガラスを合流させることにより、ガラスリボンを成形する成形工程と、
徐冷炉内において流れる前記ガラスリボンを冷却する徐冷工程と、
冷却された前記ガラスリボンを切断する切断工程と、を備え、
前記成形体の前記壁面は、前記供給溝から溢れ出た熔融ガラスが鉛直方向に流下する垂直壁面と、前記垂直壁面を流下した熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導く、前記垂直壁面と接続した傾斜壁面と、を含み、
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さが、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えない範囲で、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられている、ことを特徴とするガラス板の製造方法。
上記開示1では、前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さが、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えない範囲で、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられているので、熔融ガラスが壁面から離れてガイド部を伝って鉛直下方に流れることを抑制できる。つまり、熔融ガラスが前記成形体の最下端部を通過した後、他の壁面を流下した熔融ガラスとの張り合わせが安定し、従来得られていたガラスリボンの二又形状の耳部が発生しにくくなり、ガラスリボンを安定した形状で流すことができる。
(開示2)
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記成形体の下方の位置ほど低くなっている、開示1に記載のガラス板の製造方法。
前記成形体の最下端部の位置に近づくほど下方のガラスリボンの牽引によって熔融ガラスの厚さも徐々に薄くなるので、前記ガイドの高さを上述のように定めることにより、熔融ガラスが壁面から離れてガイド部を伝って鉛直下方に流れることを抑制できる。
(開示3)
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くなっている、開示2に記載のガラス板の製造方法。
前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さを、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くすることにより、熔融ガラスが前記傾斜壁面から離れて前記ガイドを伝って鉛直下方に流れることを確実に抑制できる。
(開示4)
前記成形体の最下端部は、両側の前記傾斜壁面同士が接続した直線状の稜線であり、
前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置する、開示1〜3のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置するので、熔融ガラスが前記ガイドを伝わることなく、前記傾斜壁面から確実に離れて鉛直下方に流れを作ることができる。
(開示5)
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、10mm〜20mm低くなっている、開示1〜4のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
前記傾斜壁面からの高さを、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、10mm〜20mm低くしても、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えることはない。このような熔融ガラスが前記成形体で用いられる。
(開示6)
前記壁面を流下する熔融ガラスの粘度は、3000〜60000[Pa・秒]である、開示1〜5のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
熔融ガラスの粘度を3000〜60000[Pa・秒]とすることにより、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えることを確実に抑制できる。
(開示7)
ダウンドロー法によるガラス板の製造方法であって、
ガラス原料を熔解して熔融ガラスを得る熔解工程と、
前記熔融ガラスを成形体の上部に設けられた供給溝に熔融ガラスを供給することにより、前記供給溝の前記上部から熔融ガラスを溢れ出させ、前記成形体の壁面から突出した一対のガイドにより熔融ガラスの流れ幅を規制しつつ、前記成形体の下部の両側それぞれの壁面に沿って熔融ガラスを流下させ、流下する熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導き、前記最下端部において前記両側の壁面のそれぞれを流れる熔融ガラスを合流させることにより、ガラスリボンを成形する成形工程と、
徐冷炉内において流れる前記ガラスリボンを冷却する徐冷工程と、
冷却された前記ガラスリボンを切断する切断工程と、を備え、
前記成形体の前記壁面は、前記供給溝から溢れ出た熔融ガラスが鉛直方向に流下する垂直壁面と、前記垂直壁面を流下した熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導く、前記垂直壁面と接続した傾斜壁面と、を含み、
前記一対のガイドは、前記成形体の断面の外形に沿った形状を成し、前記成形体の最下端部に対して熔融ガラスの流下方向において10mmの許容範囲内で最下端となる部分を有し、かつ、前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さが、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられることにより、前記熔融ガラスが合流するときの両端部における前記熔融ガラスの厚さを低減する、ことを特徴とするガラス板の製造方法。
また、「前記成形体の断面の外形に沿った形状」とは、ガイド部の縁が、傾斜壁面の傾斜と略同程度に傾斜していることを意味し、ガイド部の縁が、傾斜壁面313bにおける水平面に対する傾斜と同じ側に傾斜していることをいう。この場合、上記傾斜は、一定の比率の傾斜でもよいし、段階的に又は連続的に傾斜角を変えながら変化する傾斜であってもよい。また、この場合、ガイド部の縁は、成形体の最下端部近傍に向かうように、一定の傾斜角で傾斜してもよいし、段階的に又は連続的に傾斜角を変えながら、傾斜してもよい。ここで、最下端部313近傍とは、最下端部313の位置から熔融ガラスの流下方向において10mm以内の範囲の領域をいう。
前記一対のガイドは、前記成形体の断面の外形に沿った形状を成し、前記成形体の最下端部において、最下端となる部分を有し、かつ、前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さが、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられる。このような構成のガイドを用いても、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えないようにすることができる。このとき、前記一対のガイドは、前記成形体の断面の外形に沿った形状を成しているので、熔融ガラスが前記傾斜壁面から離れてガイドを伝って鉛直下方に流れることを抑制できる。また、前記一対のガイドは、前記成形体の最下端部において、最下端となる部分を有しているので、前記成形体の最下端部において、両側の傾斜面を流れる熔融ガラスを安定して張り合わせることができる。また、前記一対のガイドの前記壁面からの高さが、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低くいので、熔融ガラスが壁面から離れてガイド部を伝って鉛直下方に流れることを抑制できる。つまり、熔融ガラスが前記成形体の最下端部を通過した後、他の壁面を流下した熔融ガラスとの張り合わせが安定し、従来得られていたガラスリボンの二又形状の耳部が発生しにくくなり、ガラスリボンを安定した形状で流すことができる。
(開示8)
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記成形体の下方の位置ほど低くなっている、開示7に記載のガラス板の製造方法。
前記成形体の最下端部の位置に近づくほど下方のガラスリボンの牽引によって熔融ガラスの厚さも徐々に薄くなるので、前記ガイドの高さを上述のように定めることにより、熔融ガラスが壁面から離れてガイド部を伝って鉛直下方に流れることを抑制できる。
(開示9)
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くなっている、開示8に記載のガラス板の製造方法。
前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さを、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くすることにより、熔融ガラスが前記傾斜壁面から離れて前記ガイドを伝って鉛直下方に流れることを確実に抑制できる。
(開示10)
前記成形体の最下端部は、両側の前記傾斜壁面同士が接続した直線状の稜線であり、
前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置する、開示7〜9のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置するので、熔融ガラスが前記ガイドを伝わることなく、前記傾斜壁面から確実に離れて鉛直下方に流れを作ることができる。
(開示11)
前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、10mm〜20mm低くなっている、開示7〜10のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
前記傾斜壁面からの高さを、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、10mm〜20mm低くしても、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えることはない。このような熔融ガラスが前記成形体で用いられる。
以上、本発明のガラス板の製造方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
30 炉
40 成形炉
50 徐冷炉
200 熔解装置
201 熔解槽
202 清澄槽
203 攪拌槽
204 第1配管
205 第2配管
300 成形装置
310,310’ 成形体
312 供給溝
313,313’ 下方端部
313a,313a’ 垂直壁面
313b,313b’ 傾斜壁面
313c 稜線
316 ガイド板
330 冷却ローラ
350a〜350c 搬送ローラ
400 切断装置

Claims (11)

  1. ダウンドロー法によるガラス板の製造方法であって、
    ガラス原料を熔解して熔融ガラスを得る熔解工程と、
    前記熔融ガラスを成形体の上部に設けられた供給溝に熔融ガラスを供給することにより、前記供給溝の前記上部から熔融ガラスを溢れ出させ、前記成形体の壁面から突出した白金あるいは白金合金からなる一対のガイドにより熔融ガラスの流れ幅を規制しつつ、前記成形体の下部の両側それぞれの壁面に沿って熔融ガラスを流下させ、流下する熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導き、前記最下端部において前記両側の壁面のそれぞれを流れる熔融ガラスを合流させることにより、ガラスリボンを成形する成形工程と、
    徐冷炉内において流れる前記ガラスリボンを冷却する徐冷工程と、
    冷却された前記ガラスリボンを切断する切断工程と、を備え、
    前記成形体の前記壁面は、前記供給溝から溢れ出た熔融ガラスが鉛直方向に流下する垂直壁面と、前記垂直壁面を流下した熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導く、前記垂直壁面と接続した傾斜壁面と、を含み、
    前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さが、熔融ガラスが前記一対のガイドを乗り越えない範囲で、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられている、ことを特徴とするガラス板の製造方法。
  2. 前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記成形体の下方の位置ほど低くなっている、請求項1に記載のガラス板の製造方法。
  3. 前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くなっている、請求項2に記載のガラス板の製造方法。
  4. 前記成形体の最下端部は、両側の前記傾斜壁面同士が接続した直線状の稜線であり、
    前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  5. 前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記傾斜壁面からの高さは、前記傾斜壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、10mm〜20mm低くなっている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  6. 前記壁面を流下する熔融ガラスの粘度は、3000〜60000[Pa・秒]である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  7. ダウンドロー法によるガラス板の製造方法であって、
    ガラス原料を熔解して熔融ガラスを得る熔解工程と、
    前記熔融ガラスを成形体の上部に設けられた供給溝に熔融ガラスを供給することにより、前記供給溝の前記上部から熔融ガラスを溢れ出させ、前記成形体の壁面から突出した白金あるいは白金合金からなる一対のガイドにより熔融ガラスの流れ幅を規制しつつ、前記成形体の下部の両側それぞれの壁面に沿って熔融ガラスを流下させ、流下する熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導き、前記最下端部において前記両側の壁面のそれぞれを流れる熔融ガラスを合流させることにより、ガラスリボンを成形する成形工程と、
    徐冷炉内において流れる前記ガラスリボンを冷却する徐冷工程と、
    冷却された前記ガラスリボンを切断する切断工程と、を備え、
    前記成形体の前記壁面は、前記供給溝から溢れ出た熔融ガラスが鉛直方向に流下する垂直壁面と、前記垂直壁面を流下した熔融ガラスを前記成形体の最下端部に導く、前記垂直壁面と接続した傾斜壁面と、を含み、
    前記一対のガイドは、前記成形体の断面の外形に沿った形状を成し、前記成形体の最下端部に対して熔融ガラスの流下方向において10mmの許容範囲内で最下端となる部分を有し、かつ、前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さが、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて低く設けられることにより、前記熔融ガラスが合流するときの両端部における前記熔融ガラスの厚さを低減する、ことを特徴とするガラス板の製造方法。
  8. 前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記成形体の下方の位置ほど低くなっている、請求項7に記載のガラス板の製造方法。
  9. 前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記成形体の下方に向かうにつれて、連続的に又は段階的に低くなっている、請求項8に記載のガラス板の製造方法。
  10. 前記成形体の最下端部は、両側の前記傾斜壁面同士が接続した直線状の稜線であり、
    前記一対のガイドの最下端部は、前記稜線上に位置する、請求項7〜9のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
  11. 前記傾斜壁面から前記ガイドが突出した領域全体において、前記一対のガイドの前記壁面からの高さは、前記壁面を流れる熔融ガラスの厚さに比べて、10mm〜20mm低くなっている、請求項7〜10のいずれか1項に記載のガラス板の製造方法。
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