JP5452362B2 - 吊戸棚 - Google Patents

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Description

本発明は、キャビネット枠と、昇降ラックと、扉とを備えた吊戸棚に関する。
従来より、キッチンのフロアキャビネット等の上方の壁面に設けられた吊戸棚として、吊戸棚に収納した物の出し入れをし易くするため、吊戸棚のキャビネット枠の底面を開放し、上下に昇降自在とした昇降ラックを備えたものが知られている。
例えば下記特許文献1には、上述のような吊戸棚が開示されている。ここには扉センサによって、扉が開放状態にあることを検出したことを条件として、駆動装置に駆動信号を出力して昇降ラックの昇降を許容する吊戸棚が記載されている。
これによれば、例えば収納物が昇降ラックから突出して昇降ラックの昇降を妨げるような場合、その突出部位が閉じられた扉の下端に引っかかったまま昇降ラックが昇降しないようにすることができる。
特開平11−206476号公報
しかしながら上記特許文献1に記載の吊戸棚のように、扉を開けた状態で昇降ラックが昇降できる構成とした場合、キャビネット枠内が開けた扉側から見え、そこに設けられた機構部が見えてしまうため、見栄えがよくない。
また、扉を開けた状態で昇降ラックを下降させた場合、下降した昇降ラックの上に空間ができるため、昇降ラックの上面に物を置いてしまうことがある。この場合、その状態で昇降ラックを上昇させると、物を壊してしまうおそれもある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、使用時の美観と安全性をより高めた吊戸棚を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る吊戸棚は、底面と前面とが開放されたキャビネット枠と、このキャビネット枠に対して昇降自在に支持される昇降ラックと、前記キャビネット枠の前面側に開閉自在に配置された扉とを備えた吊戸棚であって、前記昇降ラックと前記扉との間には、前記扉が閉じられた状態では前記昇降ラックを昇降自在とし、且つ前記扉が開かれた状態では前記昇降ラックの下降を妨げる第1のロック機構が設けられていることを特徴とする。
また本発明において、前記第1のロック機構は、前記昇降ラックに設けられた係止部と、前記キャビネット枠に設けられ前記扉を閉じると前記係止部との係止状態が解除されるとともに、前記扉が開くと前記係止部との係止状態が維持される被係止部とで構成されたものとしてもよい。
さらに本発明において、前記被係止部は、前記扉を閉じると前記扉に押圧されて前記係止部との係止状態が解除される方向に移動する被係止部材と、該被係止部材を前記係止部との係止が維持される方向に付勢した状態で前記被係止部材を移動自在に支持する支持部材とを備えたものとしてもよい。
また本発明において、前記昇降ラックと前記扉との間に、前記昇降ラックが前記キャビネット枠内に収められた状態では前記扉を開閉自在とし、且つ前記昇降ラックが前記キャビネット枠外に出て下降した状態では、前記扉が開くのを妨げる第2のロック機構が設けられているものとしてもよい。
そして本発明において、前記第2のロック機構は、前記扉側に設けられた第1の突起部と前記昇降ラック側に設けられた第2の突起部とで構成され、前記第1の突起部と前記第2の突起部とは、前記昇降ラックが前記キャビネット枠内に収められた状態では互いに係合せず、前記昇降ラックが前記キャビネット枠外に出て下降した状態では互いに係合する構造とするものとしてもよい。
また本発明において、前記扉は、前記キャビネット枠の前面に当接して前記キャビネット枠の前面側を塞ぐ第1の位置と、該第1の位置から前記キャビネット枠の前面に対して非当接状態に突出した第2の位置と、該第2の位置から上方にスライドして前記キャビネット枠の前面側を塞がない第3の位置とで移動自在に保持され、前記第2の突起部は、前記昇降ラックの両側板外面から突出して且つ前記昇降ラックの上下方向に沿って形成され、前記昇降ラックが前記キャビネット枠外に出て下降した状態で前記第1の突起部が係合して前記扉が前記第1の位置から前記第2の位置に移動するのを妨げる突出片としてもよい。
本発明に係る吊戸棚によれば、扉が開かれた状態で昇降ラックが下降することがないので、キャビネット枠内が見えず機構部などが露出しないので使用時の美観がよいものとすることができる。また、昇降ラックを下降した昇降ラックの上面に物を置いて物を壊してしまうような状況とならないので、使用時の安全性を従来のものよりも高めることができる。
本発明の一実施形態に係る吊戸棚を説明するための概略的分解斜視図である。 同吊戸棚の側面図であり、扉が閉じられ(第1の位置)、且つ昇降ラックがキャビネット枠内に収められた状態を示した図である。 同吊戸棚の側面図であり、扉が閉じられ(第1の位置)、且つ昇降ラックがキャビネット枠外に出て下降した状態を示した図である。 同吊戸棚の側面図であり、扉が手前に引き出され(第2の位置)、且つ昇降ラックがキャビネット枠内に収められた状態を示した図である。 同吊戸棚の側面図であり、扉が開かれ(第3の位置)、且つ昇降ラックがキャビネット枠内に収められた状態を示した図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る吊戸棚1は、底面と前面とが開放されたキャビネット枠2と、このキャビネット枠2に対して昇降自在に支持される昇降ラック3と、キャビネット枠2の前面側に開閉自在に配置された扉4とを備えている。昇降ラック3と扉4との間には、扉4が閉じられた状態では昇降ラック3を昇降自在とし、且つ扉4が開かれた状態では昇降ラック3の下降を妨げる第1のロック機構5が設けられている。
また昇降ラック3と扉4との間に、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態では扉4を開閉自在とし、且つ昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態では、扉4が開くのを妨げる第2のロック機構6が設けられている。
なお、図2〜図5に示す図面では、説明のため、キャビネット枠2に設けられた一方の側板21(図1では紙面右側に配置されている側板21)及び扉4に設けられた一方の取付部材41(図1では紙面右側に配置されている取付部材41)の図示は省略する。また以下の説明において指す前後及び上下方向の位置関係は、吊戸棚1に対面した使用者を基準として説明する。
以下、吊戸棚1の構造を詳しく説明する。
キャビネット枠2は、天板20と、天板20の下方左右に向かい合うように配された一対の側板21,21と、背板22(図2参照)とを備えた直方体形状の箱体からなり、底面と前面とは開放され、底面と前面とには開口部23,24(図1参照)が形成されている。
天板20の内面の扉4側には、第1のロック機構5を構成する被係止部51が2つ設けられている。
ここで、第1のロック機構5は、上述のように昇降ラック3と扉4との間に、扉4が閉じられた状態では昇降ラック3を昇降自在とし、且つ扉4が開かれた状態では昇降ラック3の下降を妨げる構造であれば、どのようなものでもよい。
図ではその一例として第1のロック機構5が、昇降ラック3に設けられた係止部50と、キャビネット枠2に設けられた被係止部51とで構成された例を示している。
被係止部51は、キャビネット枠2に設けられ扉4を閉じると係止部50との係止状態が解除されるとともに、扉4が開くと係止部50との係止状態が維持されるものであればどのような構成でもよい。
図では被係止部51が、扉4を閉じると扉4に押圧されて係止部50との係止状態が解除される方向に移動する被係止部材51aと、被係止部材51aを係止部50との係止が維持される方向に付勢した状態で被係止部材51aを移動自在に支持する支持部材51bとを備えている例を示している。
支持部材51bは直方形状の箱体からなり、天板20の内面に固着されている。
被係止部材51aは側面視して略コの字状に折り曲げ形成した円筒の棒状体からなり、支持部材51bに形成された貫通孔を通じて支持部材51bに装着され前後方向に移動自在に支持されている。
被係止部材51aの一方端、すなわち支持部材51bに支持される側の先端51aaは、閉じられた状態の扉4の裏面に当接するように配置される。また被係止部材51aの他端側、すなわち扉4が開けられた状態において係止部50の貫通孔50aに挿通される側は、貫通孔50aに係止されるよう鉤状の引掛部51abとなっている。
被係止部材51aは、支持部材51b内に内装されたバネ材などの付勢部材51cによって、押圧力が加わると前後方向に移動自在に構成されており、付勢部材51cは常時は扉4側に向かって弾性付勢されている。
従って、扉4が閉じられ扉4の裏面に先端51aaが当接して扉4からの押圧力を受けると、被係止部材51aが後ろ方向に移動して係止部50との係止状態が解除される(図2のX部拡大図参照)。このとき、付勢部材51cがバネ材からなる場合は、バネが圧縮された状態となる。
一方、扉4が開けられ扉4からの押圧力が解除されると付勢部材51cの復元弾力によって被係止部材51aが前方向に移動して係止部50cとの係止状態が維持される(図4のX部拡大図参照)。
なお、ここでは2組の第1のロック機構5が設けられた例を示しているが、これに限定されずキャビネット枠2及び昇降ラック3の中央部位に1組設けるようにしてもよいし、吊戸棚1の大きさに応じて複数設けられたものとしてもよい。
側板21,21の内面の扉4側には、扉4をスライドさせながら開閉するためのガイド溝25が扉4側に設けられたローラ43,44の形状、構成に応じて形成されている。
扉4は、キャビネット枠2の前面の開口部24を塞ぐように方形状の薄板体40からなり、扉4の前面には扉4を開閉する際の扉取っ手42が設けられている。扉取っ手42は、扉4の前面から前方向に突出するように略水平方向に設けられた棒状体で構成されている。
ここでは扉取っ手42が断面視して方形状の例を示しているが、これに限定されず円形状、楕円形状、或いは多角形状などとしてもよい。また扉取っ手42の長手方向の長さも図例に限定されるものでない。
扉4の裏面の両端部下方側には、昇降ラック3側に突出するように板状体からなる一対の取付部材41,41が設けられている。この取付部材41,41のそれぞれには上下に2個並んでローラ43,44が設けられた軸部43a,44aが固着されている。ローラ43,44が設けられた軸部43a,44aは、ローラ43,44がキャビネット枠2の側面21に形成されたガイド溝25内を回転しながら移動するように取付部材41,41から外方向に向かって突出するように設けられている。
ローラ43,44の構成、径の大きさ等は図例に限定されるものではないが、図例のローラ43,44の径の大きさは、ガイド溝25の幅に応じて下方に設けられたローラ43より、上方に設けられたローラ44の方が、径が小さいものが設けられている。
下方に設けられたローラ43の軸部43aは、取付部材41を挟んで内方側へも突出しており(図1参照)、この内方側に突出した軸部43aが、後記する第2のロック機構6を構成する第1の突起部60となる。
なお、第1の突起部60の形状、構成も図例に限定されるものではない。例えば第1の突起部60は、ローラ43の軸部43aとは別に構成され取付部材41に固着された棒状体や板体等からなるものとしてもよい。要は、第1の突起部60は、第2の突起部61と昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態では互いに係合せず、昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態では互いに係合する構造であればよい。
キャビネット枠2に形成されたガイド溝25は、一対の側板21,21のそれぞれに略L字形状に形成された2本の溝が上下に間隔を空けて且つその一部が重なるように形成されている。
ガイド溝25は、扉4を上下にスライド移動させるための縦溝25aと、扉4を略水平方向に移動させるための横溝25bと、扉4を閉じた際にローラ43,44を固定し保持する保持溝25cとを備えている。
ガイド溝25の溝幅は、ガイド溝25内をローラ43,44が回転しながら移動するように形成され、その深さは、ローラ43,44の突出幅に合わせて深さを異ならせて掘削して形成されている。
図例のガイド溝25は、上方にもうけられたローラ44が下方に設けられたローラ43より径が小さく且つ突出幅が大きく設けられているので、これに合わせて2本のうち上方に形成された略L字状のガイド溝25の溝幅を細く且つ深さを深くして堀削されている。一方、2本のうち下方に形成された略L字状のガイド溝25の溝幅は、ローラ44に合わせて溝幅を大きく且つ深さを浅くして掘削されている。
以上のキャビネット枠2と扉4の構成により、以下のように扉4を開閉することができる。
まず扉4は、閉じられた状態ではキャビネット枠2の前面に当接してキャビネット枠2の前面側を塞ぐ第1の位置(図2参照)となる。
扉取っ手42を持って前方向に扉4をスライドさせると扉4は、第1の位置からキャビネット枠2の前面に対して非当接状態に突出した第2の位置(図4参照)へ移動する。このとき、ローラ43,44は保持溝25cから横溝25bへと移動する。
そして扉取っ手42を持って上方向に扉4をスライドさせると、第2の位置から上方にスライドしてキャビネット枠2の前面側を塞がない第3の位置(図5参照)へと移動する。このときローラ43,44は横溝25bから縦溝25aへと移動する。
ここで、縦溝25aの上端部付近には、上方に移動してきたローラ43,44を係止して第3の位置で扉4を保持するためのバネ部材(不図示)が設けられている。バネ部材は平板状で弾性を備えた金属材などからなり、屈曲形成された中央部を備えている。
扉4を上方に押し上げてバネ部材の中央部をローラ43,44が乗り越える位置まで移動させれば、ローラ43,44の下端部がバネ部材の中央部で係止され、扉4が下方に移動しないよう扉4を全開した第3の位置に保持することができる。
扉4を開けた状態(第3の位置)から扉4を閉じるときには、逆の動作を行えばよい。
まず全開にしている扉4の扉取っ手42を掴んで下方へスライドさせる。このときローラ43,44は、バネ部材の中央部を乗り越え縦溝25aから横溝25bへと移動する。
そして扉4が第2の位置まで下方へ移動したら、扉取っ手42を持って、扉4を後ろ方向へスライドさせ保持溝25cによって係止される位置まで扉4を押し込めば、扉4を閉じることができる(第1の位置)。このときローラ43,44は、横溝25bから保持溝25cへと移動し、保持溝25cに係止される。
なお、扉4の開閉構造は、図例に限定されるものではなく、プーリー及び索体(ワイヤーやチェーン)などの機構部によって開閉自在に構成されたものとしてもよいし、駆動モータで駆動する電動式のものとしてもよい。
昇降ラック3は、キャビネット枠2の底面に形成された開口部23からキャビネット枠2の内外を昇降自在に構成されている。昇降ラック3は、天板30と、左右に配された一対の側板31,31と、背板32(図2参照)と、底板33とを備えた直方体形状の箱体からなり、前面が開放され開口部34(図1参照)が形成されている。昇降ラック3の下方部位、すなわち底板33の外面側には、昇降ラック3を上下に上げ下げする際の持ち手となるラック取っ手35が略水平に設けられている。ここではラック取っ手35の持ち手が断面視して円形状の例を示しているが、これに限定されず楕円形状、或いは多角形状などとしてもよい。
天板30の外面の扉4側端部には、被係止部51を係止するための係止部50が被係止部51に対応して2つ設けられている。
係止部50の形状、構成は特に限定されるものではないが、側面視して略コの字に形成された被係止部材51aが係止されるように被係止部材51aの径に合わせて貫通孔50aが形成されているものであればよい。
側板31,31の外面には、第2のロック機構6を構成する第2の突起部61となる突出片が形成されている。
ここで、第2のロック機構6は、上述したように昇降ラック3と扉4との間に、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態では扉4を開閉自在とし、且つ昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態では、扉4が開くのを妨げる構造であれば、どのようなものでもよい。
図では第2のロック機構6は、扉4側に設けられた第1の突起部60と昇降ラック3側に設けられた第2の突起部61とで構成された例を示している。また図では、第1の突起部60と第2の突起部61とは、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態では互いに係合せず、昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態では互いに係合する構造とした例を示している。
ここに示す第2の突起部61は、方形状の板体からなり、昇降ラック3の両側板31,31外面から突出して且つ昇降ラック3の上下方向に沿って形成されている。
板体の長手方向の長さは、その一方端を昇降ラック3の側板31の上端部と略同じ位置に取り付けたときに他端が扉4の開閉を妨げることがない長さに設定される。すなわち、第2の突起部61の設置位置が、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められている状態で、扉4の開閉を妨げることがないよう側板31の下端部から少し空間を空けた位置までとなっている。
従って、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収まっている状態(図2参照)では、第2の突起部61によって保持溝25cに保持されたローラ43,44が、横溝25b方向へ移動することを妨げないので、扉4の開閉を自由に行うことができる。
一方、昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態では、第1の突起部60が第2の突起部61に係合するので(図3・Y部拡大図参照)、扉4が第1の位置(図3参照)から第2の位置(図4参照)に移動が妨げられ、扉4を開けることができない。
なお、第2の突起部61の形状、構成は図例に限定されるものではない。
すなわち、第2の突起部61は、第1の突起部60と昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態では互いに係合せず、昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態では互いに係合する構造であればよい。
昇降ラック3の天板30の外面には、図2〜図5に示すように昇降ラック3を上下に昇降させるワイヤーやチェーン等からなる索状体70の一方端が固着されており、この索状体70の他端には昇降ラック3の重量に合わせて設けられたバラスト8が取り付けられている。バラスト8の重量は、昇降ラック3内に収納物の最大積載荷重とほぼ同じ重量に設定され、昇降ラック3内に収納物を収納した状態でキャビネット枠2内に昇降ラック3が収まるように設定される。
索状体70は、可撓性のあるものであれば線状部材であってもよく、キャビネット枠2の天板20の内面及びキャビネット枠2の背板22の上方外面に回転自在に設けられたプーリー7,7に掛架され、昇降ラック3は索状体70によって吊り下げられた状態となる。
これにより、例えば昇降ラック3に下方に向かって引っ張られる力が作用すると、索状体70も昇降ラック3側下方へ引っ張られ、同方向にプーリー7,7が回転し、昇降ラック3が下降する。また例えば昇降ラック3に上方へ向かって押し上げられる力が作用するとバラスト8の重みで索状体70がバラスト8側下方へ引っ張られ、同方向にプーリー7,7が回転し、昇降ラック3が上昇する。
なお、ここでは図示していないがキャビネット枠2の両側板21,21に昇降ラック3が略垂直に上下動するように誘導する昇降ガイドレールを設けてもよい。
また昇降ラック3の昇降させる構造は、図例に限定されるものではなく、バラスト8を設ける位置もキャビネット枠2外に限定されず、キャビネット枠2内に収まるようにしてもよい。
さらに昇降ラック3の昇降機構として、巻き取りドラムなどを設けたものとしてもよいし、手動式に限らず、電動により垂直方向に昇降させるモータ等からなる駆動ユニットを備えたものとしてもよい。
次に図を参照しながら、昇降ラック3の昇降及び扉4の開閉についてさらに説明する。
図2は、吊戸棚1の側面図であり、扉4が閉じられ(第1の位置)、且つ昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態を示している。また、図3も図2と同じく吊戸棚1の側面図を示しており、扉4が閉じられ(第1の位置)、且つ昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態を示している。
図2に示すように扉4が閉じられ、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収まった状態では、扉4に設けられたローラ43,44がそれぞれガイド溝25の保持溝25cに収まっている(図2・Y部拡大図参照)。すなわち、扉4に前方向に引き出す力が作用しない限り、保持溝25cに係止された状態が維持されている。
この状態では、扉4の開閉において妨げるものがないので、扉4の開閉が自在にできる。
すなわち、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収まっている状態においては、扉4の開閉を自由に行い、昇降ラック3内にものを出し入れすることができる。
またこの状態において、第1のロック機構5は図2・X部拡大図に示すように扉4の開閉が行え、昇降ラック3の昇降も自在に行えるように係止部50と被係止部51の係止関係は解除された状態にある。
すなわち、扉4が閉じられた状態になると、扉4と当接するように配置される被係止部材51aの先端51aaが、扉4に押圧されて後退する方向に動き、係止部50の貫通孔50aに挿通された被係止部材51aとの係止が解除されている。
従って、図3に示すように、昇降ラック3の昇降を妨げる係止状態にないので、昇降ラック3をキャビネット枠2外へ下降させることができる。
このとき、第2のロック機構6を構成する第2の突起部61は上下方向(縦方向)に沿って形成されているので、上下方向に昇降する昇降ラック3の動きを妨げることはない。
次いで、図3に示すように吊戸棚1の昇降ラック3を下降させれば、昇降ラック3内への物の出し入れがしやすいものとすることができる。
図3・Y部拡大図に示すように下降した状態で、扉4を開けようとすると、第2のロック機構6を構成する第2の突起部61に第1の突起部60が係合するため、ローラ43をガイド溝25の保持溝25cから横溝25b方向へ動かすことができない。
従って吊戸棚1は、第2のロック機構6によって昇降ラック3が下降した状態では、扉4が開けられない構造となっている。
続いて図4は、吊戸棚1の側面図であり、扉4が手前に引き出され(第2の位置)、且つ昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態を示している。また図5も図4と同じく吊戸棚1の側面図を示しており、扉4が開かれ(第3の位置)、且つ昇降ラック3がキャビネット枠2内に収められた状態を示している。
第1のロック機構5は、図4及び図5のX部拡大図に示すように扉4が開かれると、係止部50と被係止部51との係止状態が維持された状態にある。
すなわち、扉4が開けられた状態になると、扉4が前方向に移動して扉4と当接するように配置される被係止部材51aの先端51aaが、押圧状態から解除される。そして押圧力によって縮んでいた付勢部材51cの復元弾力によって被係止部材51aが前方向に移動し、係止部50の貫通孔50aに被係止部材51aの引掛部51abが挿通され係止された状態となる。
こうして吊戸棚1は、扉4が開けられた状態では、第1のロック機構5によって昇降ラック3を下降させることができない構造となっている。このとき、第2のロック機構6を構成する第2の突起部61は上下方向(縦方向)に沿って形成されているので、扉4の開閉を妨げることはない。また第1のロック機構6を構成する係止部50及び被係止部51も、昇降ラック3の天板30と、キャビネット枠2の天板20の間に設けられているので、扉4の開閉を妨げることはない。
以上によれば、昇降ラック3がキャビネット枠2内に収まっている状態であれば、扉4の開閉を自在に行える。また第1のロック機構5の係止ロック状態によって、扉4が開いた状態では、昇降ラック3を下降させることができず(図5の状態)、第2のロック機構6の係合ロック状態によって、昇降ラック3がキャビネット枠2外に出て下降した状態では、扉4を開くことができない(図3の状態)。
従って、キャビネット枠2内が見えてしまうことがない。
例えばキャビネット枠2内に設けられたプーリー7などの機構部やガイド溝25、第1のロック機構5が吊戸棚1の前面側からみえてしまうことがないので、使用時の美観がよい。
またプーリー7などの機構部に手が触れる状況がなくなるので、触って機構部を壊してしまうようなことも防ぐことができる。
さらに扉4が開かれた状態で下降した昇降ラック3の上にものを置くことができなくなり、昇降ラック3の天板30上にものを置いたまま昇降ラック3を上昇させてものを壊してしまうことなどを防ぐことができる。
従って、使用時の安全性を従来のものよりも高めることができる。
以上、本実施形態に係る吊戸棚1の形状、構成は図例に限定されるものではない。また吊戸棚1は、キッチンのフロアキャビネット等の上方の壁面に設けられ、収納庫として使用されるものとしてもよいし、食器乾燥器に適用されたものとしてもよい。またキッチンに設置される吊戸棚1に限定されずリビングなどに設置されるものであってもよいことは言うまでもない。
またここでは第1のロック機構5と第2のロック機構6の両方を備えた吊戸棚1について説明したが、第1のロック機構5のみを備えたものであってもよい。
1 吊戸棚
2 キャビネット枠
3 昇降ラック
31 側板
4 扉
5 第1のロック機構
50 係止部
51 被係止部
51a 被係止部材
51b 支持部材
6 第2のロック機構
60 第1の突起部
61 第2の突起部(突出片)

Claims (6)

  1. 底面と前面とが開放されたキャビネット枠と、このキャビネット枠に対して昇降自在に支持される昇降ラックと、前記キャビネット枠の前面側に開閉自在に配置された扉とを備えた吊戸棚であって、
    前記昇降ラックと前記扉との間には、前記扉が閉じられた状態では前記昇降ラックを昇降自在とし、且つ前記扉が開かれた状態では前記昇降ラックの下降を妨げる第1のロック機構が設けられていることを特徴とする吊戸棚。
  2. 請求項1において、
    前記第1のロック機構は、前記昇降ラックに設けられた係止部と、
    前記キャビネット枠に設けられ前記扉を閉じると前記係止部との係止状態が解除されるとともに、前記扉が開くと前記係止部との係止状態が維持される被係止部とで構成されたことを特徴とする吊戸棚。
  3. 請求項2において、
    前記被係止部は、前記扉を閉じると前記扉に押圧されて前記係止部との係止状態が解除される方向に移動する被係止部材と、該被係止部材を前記係止部との係止が維持される方向に付勢した状態で前記被係止部材を移動自在に支持する支持部材とを備えたことを特徴とする吊戸棚。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
    前記昇降ラックと前記扉との間に、前記昇降ラックが前記キャビネット枠内に収められた状態では前記扉を開閉自在とし、且つ前記昇降ラックが前記キャビネット枠外に出て下降した状態では、前記扉が開くのを妨げる第2のロック機構が設けられていることを特徴とする吊戸棚。
  5. 請求項4において、
    前記第2のロック機構は、前記扉側に設けられた第1の突起部と前記昇降ラック側に設けられた第2の突起部とで構成され、前記第1の突起部と前記第2の突起部とは、前記昇降ラックが前記キャビネット枠内に収められた状態では互いに係合せず、前記昇降ラックが前記キャビネット枠外に出て下降した状態では互いに係合する構造とすることを特徴とする吊戸棚。
  6. 請求項5において、
    前記扉は、前記キャビネット枠の前面に当接して前記キャビネット枠の前面側を塞ぐ第1の位置と、該第1の位置から前記キャビネット枠の前面に対して非当接状態に突出した第2の位置と、該第2の位置から上方にスライドして前記キャビネット枠の前面側を塞がない第3の位置とで移動自在に保持され、
    前記第2の突起部は、前記昇降ラックの両側板外面から突出して且つ前記昇降ラックの上下方向に沿って形成され、前記昇降ラックが前記キャビネット枠外に出て下降した状態で前記第1の突起部が係合して前記扉が前記第1の位置から前記第2の位置に移動するのを妨げる突出片としたことを特徴とする吊戸棚。
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