JP5451031B2 - 蒸気加湿ノズル、および蒸気加湿装置 - Google Patents

蒸気加湿ノズル、および蒸気加湿装置 Download PDF

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本発明は、例えば、粘着紙のような紙類のシートを作製する過程等において当該シートの加湿に使用される蒸気加湿ノズル、および蒸気加湿装置に関し、特に、蒸気噴出口からの水滴の飛散を防止したものである。
例えば、粘着紙のような紙類のシートを作製する過程においては、当該シートに粘着剤を塗布した後に、その粘着剤を加熱後にシートを蒸気で加湿するようにしている。加熱だけでは、粘着剤中の溶剤や水分だけでなく、シート中の水分も蒸発してしまい、後でシートがカールしてしまう等の不具合が生じるからである。
この種のシートを蒸気によって加湿する装置としては、例えば特許文献1に開示された装置が知られている。同文献1の装置は、複数の蒸気加湿ノズル(32)を有し、これらの蒸気加湿ノズル(32)から、その上を通過する被加湿物(d)に対して蒸気を噴出する構造になっている。なお、以上の説明におけるカッコ内の符号は特許文献1で用いられているものである。
図6は従来の蒸気加湿ノズル(以下「従来ノズル」という)の側断面図である。この従来ノズルは、中空円筒形の筺体50と、筺体50の中心に配置した蒸気供給管51とで構成されている。そして、筺体50の外周上部面には蒸気噴出口52が形成され、蒸気供給管51の外周下部面には切込み53が設けられていて、切込み53から下向きに蒸気が噴き出る。この噴き出た蒸気は、筺体50の内底面に衝突して左右に分かれて上昇し、蒸気噴出口52から外部の被加湿物Wに向かって噴き出る。
しかしながら、前記のような従来ノズルによると、図6のように蒸気噴出口52の直前で左右からの蒸気が正面衝突する構造になっている。このため、例えば、蒸気噴出口52付近の壁(筺体50の内面)に付着している水滴、蒸気どうしの衝突によって生成される水滴、あるいは蒸気中に浮遊している微小水滴が蒸気噴出口52から外部に多量に飛散しやすく、飛散した多量の水滴が被加湿物Wに衝突することによって水滴の圧痕が被加湿物Wに多数発生し、外観の仕上がり状態の悪い不良品が多発する等の問題点がある。
特開2008−73906号公報
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、蒸気噴出口からの水滴の飛散を防止した蒸気加湿ノズル、および蒸気加湿装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明に係る蒸気加湿ノズルは、蒸気噴出口を有する筺体と、前記筺体の内部に蒸気を供給する蒸気供給管と、を備えた紙類のシートの加湿用の蒸気加湿ノズルであって、前記蒸気噴出口は、第1の壁と第2の壁とからなり、その第1の壁の延長線が第2の壁の側面と交差するように配置され、その両壁の隙間から蒸気を噴出する構造になっており、前記筺体の内部空間全体のうち前記蒸気供給管より蒸気噴出口側の空間の断面積は、前記蒸気供給管の断面積の3〜10倍に構成し、前記筺体の内壁面のうち前記蒸気噴出口と反対側の壁面から前記蒸気供給管までの距離は、その供給管の直径の60〜200%になっており、前記筐体の形状が前記シートの幅方向に伸びる横細長形状であり、前記筺体の断面形状において前記第1の壁の延長線が前記第2の壁の側面と交差してなす角度は、90度より大きく180度より小さくなるようにして、前記シート表面の水滴の圧痕を抑制することができるようにしたことを特徴とする。
前記筺体の断面形状において前記第1の壁の延長線が第2の壁の側面と交差してなす角度は、90度より大きく180度より小さくなるように構成することができる。
本発明に係る蒸気加湿装置は、前記本発明の蒸気加湿ノズルと、前記蒸気加湿ノズルを構成する前記蒸気供給管に蒸気を送り出す蒸気送出手段と、前記蒸気加湿ノズルの内部に溜まったドレインを排出するドレイン排出手段と、を有し、前記筐体の底板は、前記シートの幅方向に沿った一方向に前記ドレイン排出手段に向かって傾斜されていることを特徴とする。
本発明では、蒸気噴出口の具体的な構成として、前記の通り、第1の壁の延長線が第2の壁の側面と交差するように配置され、その両壁の隙間から蒸気を噴出する構造を採用した。このため、第1の壁に発生した水滴は筺体内の蒸気流で押されて飛び出すものの、その飛び出し先には第2の壁があるので、第1の壁から飛び出した水滴が直接蒸気噴出口から外部へ飛散することはなく、水滴の飛散を防止した蒸気加湿ノズル、および蒸気加湿装置を提供しうる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
<蒸気加湿ノズルNの概要>
図1は本発明の第1の実施形態である蒸気加湿ノズルの説明図であり、(a)は蒸気加湿ノズルの側断面図、(b)は蒸気加湿ノズルの正面図である。また、図2(a)は図1に示した蒸気加湿ノズルの拡大側断面図、同図(b)は第1の壁と第2の壁の対向角度の説明図である。本蒸気加湿ノズルNは、蒸気噴出口2を有する筺体1と、筺体1の内部に蒸気を供給する蒸気供給管3とを備えて構成される。
<筺体1の部品構成>
筺体1は、上板10、底板11、及び左右の側板12からなる中空ボックス形状になっている。上板10は、2枚の壁(以下、一方の壁を「第1の壁10A」といい、他方の壁を「第2の壁10B」という)で構成されている。
前記第1の壁10Aと第2の壁10Bについては、対向する2枚の側板12の先端部を内向きに折り曲げることによって構成できるが、これ以外の方法として、例えば対向する2枚の側板12の先端部に別々に薄い板部材を溶接等で継ぎ合わせて構成することもできる。
また、本蒸気加湿ノズルNでは、図1(b)のように筺体1の底板11を一方向に傾斜させることによって、筺体1内底面の一箇所に蒸気の凝結水であるドレインを集めることができるようにしてある。
<蒸気噴出口2の詳細構成>
蒸気噴出口2は、先に説明した第1の壁10Aと第2の壁10Bとからなり、その第1の壁10Aの延長線が前記第2の壁10Bの側面と交差するように配置された形状になっていて、その両壁10A、10Bの隙間G(開口部)から外部に向かって蒸気を噴出できるように形成してある。第1の壁10Aと第2の壁10Bとを前記のように配置することによって、本蒸気加湿ノズルNの蒸気噴出口2は、蒸気供給管3の断面中心を通る対象軸線Mからみて、左右非対称の形状になっている。
[2つの壁10A、10Bのなす角度]
筺体1の断面形状において前記第1の壁10Aの延長線が第2の壁10Bの側面と交差してなす角度(以下、対向角度θという)は、90度より大きく180度より小さくすることが望ましい。その理由は以下の通りである。
[対向角度θを90度より大きく180度より小さくする理由]
対向角度θが90度より少しでも大きければ、第1の壁10Aから第2の壁10Bに向かって流れて衝突した後の蒸気流R1は、蒸気噴出口2へ向うものよりも、筺体1内部へ向うものの方が多くなり、その蒸気流R1の力によって第2の壁10Bの水滴DW1を筺体1の内部へ押し戻すことが可能となり、蒸気噴出口2からの水滴DW1の飛散を効果的に防止できる。
この一方、対向角度θが90度より小さいと、前記のような衝突後の蒸気流R1は、筐体1内部へ向うものよりも、蒸気噴出口2へ向かうものの方が多くなり、90度より大きい場合に比べて蒸気噴出口2から第2の壁10Bの水滴DW1が飛散しやすくなる。
また、対向角度θが180度より大きいと、幾何学的に第1の壁10Aの延長線上に第2の壁10Bを配置することができないし、第2の壁10Bへ蒸気を衝突させることによる前述の作用効果、すなわち水滴押戻し効果を生じさせることもできない。
なお、対向角度θの一例として、図1及び図2では105度の例(図2(b)参照)を示したが、この例に限定されることはない。かかる対向角度は前述の角度範囲(90度より大きく180度より小さい)内で適宜変更することができる。
[2つの壁10A、10Bの先端部の位置関係]
第1の壁10Aの先端部APと第2の壁10Bの先端部BPとは、図2のように左右方向では重ならず、所定距離L1だけ離れて配置されるようにしてある。これにより、本蒸気加湿ノズルN停止時等に第2の壁10Bの先端部BPから水滴が滴下するようなことがあっても、滴下した水滴は、第1の壁10Aで邪魔されることなく、確実に筺体1内部に落下するから、蒸気加湿ノズルNの外面(具体的には筺体1の外面)が水滴で濡れるようなことはない。よって、防水パンのような水滴回収器を本蒸気加湿ノズルNの下部に配置する必要もない。第1の壁10Aの先端部APと第2の壁10Bの先端部BPの位置関係における左右方向とは、自然空間における垂直方向を中心としたときの左右の方向のことをいう。
<蒸気供給管3の構成>
蒸気供給管3は、図示しない支持部材によって筺体1内部に設置されるとともに、その外周下部面にスリット状の切込み又は複数の穴からなる蒸気供給口31が下を向いて設けられていて、該蒸気供給口31から蒸気が噴き出るように構成してある。蒸気供給口31における上向き、下向きとは、自然空間における垂直方向のことを上下方向とする。
前記蒸気供給口31から蒸気は、上向き又は横向きに噴き出るように構成されてもよいが、下向きに噴き出るように構成するのが好ましい。下向きに噴き出るように構成することにより、噴き出した蒸気は筐体1の内底面に衝突し、上方へと流れていくため、蒸気噴出口2付近での蒸気の衝突がより促進され、水滴飛散防止により効果的である。
<筐体1の内部空間の構成>
筺体1の内部空間全体のうち、蒸気供給管3より蒸気噴出口2側の空間(図2では二点破線L3より上側で、第1の壁10Aの延長線と第2の壁10Bの側面が交差する位置までの空間。以下、この空間を「蒸気供給管3の上側空間S」という)の断面積は、蒸気供給管3の断面積の2倍より大きくなるように構成することが望ましい。さらに3〜10倍が好ましく、4〜8倍がさらに好ましい。これにより、筐体1内における蒸気の構成水分どうしの衝突回数ないし衝突時間が増え、蒸気中に浮遊している微小水滴は十分成長して自重で落下するようになる。10倍を超えるように大きくしても、前記効果が向上するわけでもなく、無駄に装置が大型化されるので好ましくない。
また、筺体1の内壁面全体のうち、蒸気噴出口2と反対側の壁面1Aから蒸気供給管3までの距離L2は、蒸気供給管3の直径の50%以上とすることが望ましい。60%〜200%がより好ましく、75%〜150%がさらに好ましい。その距離L2が50%未満であると、蒸気供給管3の切欠き31から噴き出した蒸気流によるドレインDの巻き上げ量が多くなり、巻き上げられたドレインDが蒸気と一緒に蒸気噴出口2から外部へ飛散する確率が高まるためである。200%を超えるようにしても、前記効果が向上するわけでもなく、無駄に装置が大型化されるので好ましくない。
<蒸気加湿ノズルNの動作説明>
次に、前記の如く構成された蒸気加湿ノズルNの動作について図2を基に説明する。
図2において、本蒸気加湿ノズルNの蒸気供給管3は、図示しない公知の蒸気送出手段に接続されており、蒸気送出手段から蒸気供給管3内に蒸気が送出される。送出された蒸気は、蒸気供給管3の蒸気供給口31から筺体1の内底面に向かって噴き出した後、筺体1の内底面(図2の例では底板11の内面)との衝突で進路を上向きに変え、蒸気供給管3の上側空間Sを経由して蒸気噴出口2から外部へ噴き出る。
(1)蒸気供給管3の上側空間Sによる水滴飛散防止効果
蒸気供給管3の上側空間Sの断面積を蒸気供給管3の断面積の7倍としたので、水蒸気どうしが繰り返し何度も時間を掛けて衝突するため、蒸気中に浮遊している微小水滴は十分成長して自重で落下するようになる。従って、かかる浮遊の微小水滴が蒸気と一緒に蒸気噴出口2から外部へ飛散する量は大幅に減る。
(2)第2の壁10Bによる水滴飛散防止効果
第1の壁10Aには水滴DW2が発生し、この水滴DW2は筺体1内の蒸気流で押されて図2矢印R1方向へ飛び出す。しかし、その飛び出し先には第2の壁10Bが存在するため、第1の壁10Aから飛び出した水滴は、第2の壁10Bに衝突し、第2の壁10Bを伝って下方に自重で落下する。従って、第1の壁10Aから飛び出した水滴が直接蒸気噴出口2から外部へ飛散する量はさらに大幅に減る。
(3)第1の壁10Aから第2の壁10Bへの蒸気流の衝突による水滴飛散防止効果
前記のように第2の壁10Bに衝突で付着した水滴や、第2の壁10Bに直接発生した水滴は、蒸気噴出口2に向って上昇する蒸気流の力(水滴を蒸気噴出口2へ押出す力)を受けるが、これとは逆方向の力(水滴を筺体1内へ押戻す力)も同時に受ける。
すなわち、先に説明したように筺体1の内底面との衝突で上向きに進路を変えた蒸気の一部は、筺体1の内側面(図2の例では側板12の内面)と第1の壁10Aに沿って上昇した後、第2の壁10Bに衝突する。
その際、本蒸気加湿ノズルNにおいては、第1の壁10Aと第2の壁10Bとの対向角度を前述の通り90度より大きく180度より小さい範囲に設定したので、第1の壁10Aの先端APから第2の壁10Bに衝突した蒸気の大部分は、第2の壁10Bに沿って下向きに流れるようになり、この下向きの蒸気流の力によって第1の壁10Aの水滴DW2は筺体1の内部に押し戻されるため、第1の壁10Aの水滴DW2が蒸気噴出口2から外部に飛散する現象は効果的に抑制される。
(4)ドレインの巻上げ防止による水滴飛散防止効果
また、本蒸気加湿ノズルNによると、蒸気噴出口2と反対側の壁面1Aから蒸気供給管3までの距離L2を蒸気供給管3の直径の100%としたので、蒸気供給管3の蒸気供給口31から噴き出した蒸気流による筺体1内底面のドレインDの巻き上げが少なくなり、巻き上げられたドレインDが蒸気と一緒に蒸気噴出口2から外部へ飛散する割合も減る。
本蒸気加湿ノズルNにあっては、先に説明した(1)(2)(3)(4)の水滴飛散防止効果によって蒸気噴出口2から飛散する水滴の量が大幅に低減されることから、飛散した多量の水滴が被加湿物に衝突することによって水滴の圧痕が被加湿物に多数発生する等、水滴の飛散による不具合を防止することができる。
図3は本発明の第2の実施形態である蒸気加湿ノズルの側断面図、図4は本発明の第3の実施形態である蒸気加湿ノズルの側断面図である。
図3および図4の蒸気加湿ノズルNの基本的な構成、例えば蒸気噴出口2を有する筺体1と、筺体1の内部に蒸気を供給する蒸気供給管3とを備えて構成されること等は、先に説明した第1の実施形態と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付してある。
第1の実施形態の蒸気加湿ノズルNでは、図2のように断面形状が略長方形の筺体1を採用したが、これに代えて、第2の実施形態の蒸気加湿ノズルNは、図3のように断面形状が渦巻き形の筺体1を採用した。
図3に示す渦巻き形の筺体1では、渦巻きの内側始端付近が蒸気噴出口2を構成する第1の壁10Aになり、渦巻きの外側終端付近が同じ蒸気噴出口2を構成する第2の壁10Bになる。なお、渦巻きの始端(第1の壁10A)と終端(第2の壁10B)は、先に説明した図1の筺体1と同じく、左右方向で重ならず、互いに所定距離L1だけ離れて配置されるようにしてある。
第3の実施形態である図4の蒸気加湿ノズルNは、図3に示す渦巻き形の筺体1内の上側空間Sを拡大したものであり、筺体1の形状以外の他の構成は第2の実施形態の蒸気加湿ノズルNと同様である。
第2および第3の実施形態の蒸気加湿ノズルNにあっても、その基本構成は第1の実施形態の蒸気加湿ノズルNと同様であるため、前述の(1)(2)(3)(4)の水滴飛散防止効果によって蒸気噴出口2から飛散する水滴の量を大幅に低減でき、飛散した多量の水滴が被加湿物に衝突することによって水滴の圧痕が被加湿物Wに多数発生する等、水滴の飛散による不具合を防止することができる。
図5は本発明の蒸気加湿ノズルを採用した蒸気加湿装置の説明図である。本蒸気加湿装置MAは、例えば塗布液として粘着剤等を塗布した紙類のシート等を被加湿物Wとし、同装置内に搬送される被加湿物Wに対し蒸気を噴出することで加湿を行うものである。その具体的な装置構成は、図2乃至図4のいずれかに図示された蒸気加湿ノズルNと、この蒸気加湿ノズルNを構成する蒸気供給管3に蒸気を送り出す蒸気送出管と蒸気を発生させるボイラー等からなる蒸気送出手段4と、蒸気加湿ノズルNの内部に溜まったドレインDを排出するドレインパイプ等からなるドレイン排出手段5と、を備えるものである。
本蒸気加湿装置MAにおける蒸気加湿ノズルNは、その蒸気噴出口2を上に向けた姿勢で、被加湿物Wの搬送方向に沿って設置されており、これら蒸気加湿ノズルNの上を被加湿物Wが図示しない搬送手段によって図中矢印で示す方向に搬送される。そして、蒸気送出手段4から蒸気加湿ノズルNの蒸気供給管3内に蒸気が送出され、送出された蒸気が蒸気加湿ノズルNの蒸気噴出口2から被加湿物Wに向って噴出すことで、被加湿物Wの加湿が行われる。この加湿の過程で蒸気加湿ノズルNの中に溜まった蒸気のドレインD(図2を参照)は、ドレイン排出手段5を通じて外部に排出される。
本蒸気加湿装置MAによると、先に説明した(1)(2)(3)(4)の水滴飛散防止効果によって蒸気加湿ノズルNの蒸気噴出口2から飛散する水滴の量が大幅に低減されるから、飛散した多量の水滴が被加湿物Wに衝突することによって水滴の圧痕が被加湿物Wに多数発生する等、外観の仕上がり状態の悪い不良品の発生を大幅に減らすことができる。
図1は本発明の第1の実施形態である蒸気加湿ノズルの説明図であり、(a)は蒸気加湿ノズルの側断面図、(b)は蒸気加湿ノズルの正面図である。 図2(a)は図1に示した蒸気加湿ノズルの拡大側断面図、同図(b)は第1の壁と第2の壁との対向角度の説明図である。 図3は本発明の第2の実施形態である蒸気加湿ノズルの側断面図である。 図4は本発明の第3の実施形態である蒸気加湿ノズルの側断面図である。 図5は本発明の蒸気加湿ノズルを採用した蒸気加湿装置の説明図であり、(a)は蒸気加湿装置の側断面図、(b)は蒸気加湿装置の正面断面図である。 図6は従来の蒸気加湿ノズルの側断面図である。
符号の説明
1 筺体
10 筺体の上板
10A 第1の壁
10B 第2の壁
11 筺体の底板
12 筺体の側板
2 蒸気噴出口
3 蒸気供給管
31 蒸気供給口
4 蒸気送出手段
5 ドレイン排出手段
AP 第1の壁の先端部
BP 第2の壁の先端部
D ドレイン
DW1、DW2 水滴
G 第1の壁と第2の壁の隙間
MA 蒸気加湿装置
N 蒸気加湿ノズル
R1 蒸気流
W 被加湿物
θ 第1の壁と第2の壁との対向角度

Claims (4)

  1. 蒸気噴出口を有する筺体と、
    前記筺体の内部に蒸気を供給する蒸気供給管と、
    を備えた紙類のシートの加湿用の蒸気加湿ノズルであって、
    前記蒸気噴出口は、第1の壁と第2の壁とからなり、その第1の壁の延長線が第2の壁の側面と交差するように配置され、その両壁の隙間から蒸気を噴出する構造になっており、
    前記筺体の内部空間全体のうち前記蒸気供給管より蒸気噴出口側の空間の断面積は、前記蒸気供給管の断面積の3〜10倍に構成し、
    前記筺体の内壁面のうち前記蒸気噴出口と反対側の壁面から前記蒸気供給管までの距離は、その供給管の直径の60〜200%になっており、
    前記筐体の形状が前記シートの幅方向に伸びる横細長形状であり、
    前記筺体の断面形状において前記第1の壁の延長線が前記第2の壁の側面と交差してなす角度は、90度より大きく180度より小さくなるようにして、前記シート表面の水滴の圧痕を抑制することができるようにした
    ことを特徴とする蒸気加湿ノズル。
  2. 前記角度の設定により、前記第1の壁から前記第2の壁に向かって流れて衝突した後の蒸気流は、前記蒸気噴出口へ向かう流れよりも、前記筐体の内部へ向かう流れの方が多くなることで、前記第2の壁の水滴を前記筐体の内部へ押し戻す手段として機能する
    ことを特徴とする請求項1に記載の蒸気加湿ノズル。
  3. 前記第1の壁の先端部と前記第2の壁の先端部とは、左右方向では重ならず、所定距離だけ離れて配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気加湿ノズル。
  4. 請求項1または2に記載の蒸気加湿ノズルと、
    前記蒸気加湿ノズルを構成する前記蒸気供給管に蒸気を送り出す蒸気送出手段と、
    前記蒸気加湿ノズルの内部に溜まったドレインを排出するドレイン排出手段と、を有し、
    前記筐体の底板は、前記シートの幅方向に沿った一方向に前記ドレイン排出手段に向かって傾斜されている
    ことを特徴とする蒸気加湿装置。
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