JP5450317B2 - 面材ユニット及び建具 - Google Patents

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Description

本発明は、面材を有する面材ユニット及び面材ユニットを備える建具に関する。
面材を有する面材ユニットとしては、面材の一例としてのガラス製の窓ガラスがサッシフレームの内側周囲に接着剤にて取り付けられた窓サッシが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような窓サッシに耐火性能を備える場合には、接着剤として耐火性を有する接着剤を用いなければならない。
特表2005−517102号公報
しかしながら、耐火性を有する接着剤は、硬化速度が遅いため、ガラスを接着した後に接着剤が硬化するまで長時間にわたって平らに置いた状態で養生しなければならない。特に窓サッシは比較的大きいため、大量生産する場合において窓サッシを養生するには広大な空間が必要である。また、接着剤が硬化するまでは、フレームに対してガラスが移動し易いため、養生中の窓サッシを容易に移動することができず製造性が悪いという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、面材を接着する構造でありながら耐火性及び製造性に優れた面材ユニット及び建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の面材ユニットは、室内外を仕切る面材と、当該面材を保持する保持部材と、を有する面材ユニットであって、前記保持部材は、前記面材の一方の面における周端部が耐火性を有する第1接着剤にて接着される第1部位を有する部材と、前記面材の他方の面における周端部が前記第1接着剤及び前記第1接着剤より硬化速度が速い第2接着剤にて接着される第2部位を有する部材と、を有し、前記第1部位を有する部材と前記第2部位を有する部材とが、前記面材を挟むように嵌合していることを特徴とする面材ユニットである。
このような面材ユニットによれば、面材は当該面材が狭持される第1部位及び第2部位と耐火性を有する第1接着剤にて接着されているので、耐火性を備えた面材ユニットを提供することが可能である。また、面材は第1接着剤より硬化速度が速い第2接着剤にて第2部位と接着されるので、第1接着剤のみにて接着された場合より早い時期に第2部位と接合される。このため、第1接着剤のみにて接着された場合より早い時期に面材ユニットを移動させることが可能である。このため、面材を接着する構造でありながら耐火性及び製造性に優れた面材ユニットを提供することが可能である。
かかる面材ユニットであって、前記第2部位を有する部材は、矩形状に枠組みされて前記面材にて覆われる開口を形成し枠状をなし、4本の前記第1部位を有する部材が、前記第2部位を有する部材に嵌合され、当該第2部位を有する部材とともに前記面材を挟持していることが望ましい。
かかる面材ユニットであって、前記第1部位を有する部材は、前記第1接着剤より、前記面材の面内方向における中央側に、当該第1部位を有する部材と前記面材とに押圧されてシールする弾性変形可能なシール材を有することが望ましい。
かかる面材ユニットであって、前記第2部位は、前記第1部位とは別体で形成され、前記面材にて覆われる開口を有して枠状をなしていることが望ましい。
このような面材ユニットによれば、面材が第2部位の開口を覆い、面材の周端部が全周に亘って第2部位と対向して接着されるので、面材を第2部位により強固に接着することが可能である。このため、接着後の面材ユニットの移動が容易である。
かかる面材ユニットであって、前記第2部位は、前記面材の室外側に配置されることが望ましい。
このような面材ユニットによれば、開口を有して枠状をなす第2部位が室外側に配置されるので、防犯性の高い面材ユニットを提供することが可能である。
かかる面材ユニットであって、前記第1接着剤及び前記第2接着剤は、前記開口を囲むように繋がって設けられ、前記第1接着剤は、前記第2部位において、前記第2接着剤より前記開口側に配置されることが望ましい。
このような面材ユニットによれば、耐火性を有する第1接着剤が、第2接着剤より開口側に位置するので、面材にて覆われた開口が火炎に晒されたとしても、第1接着剤にて開口における第2部位と面材との間に火炎が入り込むことが遮られるので、第2接着剤が火炎に晒されることを防止することが可能である。このため、耐火性により優れた面材ユニットを提供することが可能である。
かかる面材ユニットであって、前記第2部位の前記開口を形成する縁は、前記面材側に突出する突起を有し、前記第2接着剤は前記第1接着剤より粘性が高く、前記第2接着剤は前記第1接着剤より先に設けられて前記突起との間に前記面材から離間する方向に窪む凹部を形成し、前記凹部に前記第1接着剤が設けられることが望ましい。
このような面材ユニットによれば、第1接着剤は第2接着剤と第2部位の開口を形成する縁の突起との間に形成され、面材から離間する方向に窪む凹部に設けられるので、第1接着剤を容易に設けることが可能である。
かかる面材ユニットであって、前記保持部材は、金属製の前記第2部位を有する部材が四周連結されていることが望ましい。
また、前記面材ユニットでなる障子と、前記障子が取り付けられる枠体と、を有することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、面材を接着する構造でありながら耐火性及び製造性に優れた面材ユニットを備えた建具を提供することが可能である。また、四周連結された金属製の框に対して面材が第2接着剤で接着されるため、剛性のある部位に対して面材を強固に接着することが可能となり、接着後の面材ユニットの移動が容易である。
本発明によれば、面材を接着する構造でありながら耐火性及び製造性に優れた面材ユニット及び建具を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る面材ユニットを備えた建具を説明するための縦断面図である。 本実施形態に係る面材ユニットを備えた建具を説明するための横断面図である。 本実施形態に係る面材ユニットの下框における面材の接着部を示す拡大断面図である。
以下、本発明に係る面材ユニット及び当該面材ユニットを備えた建具の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の建具1は、図1、図2に示すように、室内外を仕切る面材としての複層ガラス5を備えた面材ユニットとしての障子10と、室内外を連通し障子10によって開閉される連通口を形成する枠体3とを有する、辷り出し窓用の建具1である。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の建具1を室外側から見たときに、枠体3及び障子10の上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、枠体3や障子10を構成する部材は、単体の状態であっても建具1が建物等に取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
枠体3は、建物の躯体(不図示)に固定されて矩形状をなすように、上下の横枠3a、3bと左右の縦枠3c、3dとが枠組みされた四方枠である。障子10は枠体3の内周側にて回動しつつ、その回動支点が上下の横枠3a、3bに沿って見付け方向に移動可能に取り付けられている。
障子10は、複層ガラス5と複層ガラス5を保持する保持部材9とを有している。保持部材9は、上下の横框12、15の室外側の部位と左右の縦框18、21の室外側の部位とが矩形状に枠組みされて開口11aを形成し矩形状をなす金属製の框本体11と、框本体11の開口11aを覆う複層ガラス5と、上下の横框12、15の室内側の部位及び左右の縦框18、21の室内側の部位であり、框本体11に嵌合されて複層ガラス5を框本体11とともに狭持する4本の樹脂製のガラス保持部材14、17、20、23と、を有している。即ち、上下の横框12、15及び左右の縦框18、21は、いずれも室内側の部位と室外側の部位とが複層ガラス5を挟むように嵌合されて構成されている。そして、障子10は、框本体側が室外側に位置し、ガラス保持部材14、17、20、23側が室内側に位置するように枠体3に取り付けられている。
以下の説明では、上の横框12の室外側の部位を外上框部13、下の横框15の室外側の部位を外下框部16、左の縦框の18室外側の部位を外左框部19、右の縦框21の室外側の部位を外右框部22といい、上の横框12の室内側の部位を上ガラス保持部材14、下の横框15の室内側の部位を下ガラス保持部材17、左の縦框18の室内側の部位を左ガラス保持部20、右の縦框21の室内側の部位を右ガラス保持部23ともいう。
複層ガラス5は、ビスなどの連結部材やカシメ手段などによって矩形状に連結された框本体11と、框本体11を構成する外上框部13、外下框部16、外左框部19、外右框部22の各々に嵌合される4本のガラス保持部材14、17、20、23とに狭持される。4本のガラス保持部材14、17、20、23は、框本体11に取り付けられると、框本体11と同様の開口11aを形成して矩形状に配置される。
複層ガラス5は、一方の面としての室内側面5aの周端部が4本のガラス保持部材14、17、20、23における後述する第1部位と対向し、他方の面としての室外側面5bの周端部が、框本体11の開口11aを形成する外上框部13、外下框部16、外左框部19、外右框部22における後述する第2部位と対向し、各々接着剤にて接着されている。また、複層ガラス5の周端部となる4辺において接着剤にて固定されている構造はいずれも同じなので、ここでは、外下框部16と下ガラス保持部材17にて狭持されている部位を例に挙げて、複層ガラス5が接着されている状態について説明する。
以下の説明では、外下框部16と下ガラス保持部材17において上側は、矩形状をなす框本体11の開口11aにおける中央側(複層ガラス5の面内方向内側)に相当する。開口11aにおける中央側は、例えば外上框部13では下側、外左框部19では右側、外右框部22では左側に相当する。また、外下框部16及び下ガラス保持部材17において下は、矩形状をなす框本体11の開口11aにおける外周側(複層ガラス5の面内方向外側)に相当する。開口11aにおける外周側は、例えば外上框部13では上側、外左框部19では左側、外右框部22では右側に相当する。
外下框部16は、図3に示すように、断面形状が見込み方向に長いほぼ長方形状をなす中空部を形成する本体部16aを有している。本体部16aの上面を形成する上板部16bは、室外側に延出された上外側延出部16cと、室内側に延出された上内側延出部16dと、を有している。上外側延出部16cの室外側の端には、上方に延出され室外側から複層ガラス5と対向する第2部位としての外側ガラス対向部16eと、室外側の面が外側ガラス対向部16eと同一平面を形成し上外側延出部16cの室外側の端から下方に延出され、障子10を閉じた際に枠体3と対向する枠体対向部16fとを有している。外側ガラス対向部16eには、上端部に室内側に突出する突起16gが設けられている。このため、複層ガラス5には突起16gが当接される。
本体部16aの下面を形成する下板部16hは、室内側に延出された下内側延出部16iを有している。上内側延出部16dと下内側延出部16iとの間に位置する、本体部16aの室内に臨む室内側板部16jには、室内側に向かって、上内側延出部16d及び下内側延出部16iより長く突出されて下ガラス保持部材17が嵌合される2つの嵌合片16kが設けられている。上内側延出部16d、下内側延出部16i及び2つの嵌合片16kは、上下方向においてほぼ等間隔に配置されており、2つの嵌合片16kには、それぞれ互いに対向しない側に突出する突片16lが設けられている。
下ガラス保持部材17は、断面が上下方向に長いほぼ長方形状の中空部を有する保持部本体17aを有している。保持部本体17aの上面を形成する部位には室外側に延出された上面延出部17bと、上面延出部17bの室外側の端部が下方に延出され複層ガラス5と対面する第1部位としてのガラス対面部17cとが設けられている。ガラス対面部17cの上端には、弾性変形可能なシール材17dが設けられており、框本体11にガラス保持部材17が嵌合された際に、シール材17dが複層ガラス5とガラス対面部17cとに押圧されてシールされる。
保持部本体17aの下面を形成する部位には室外側に延出されるとともに下方に突出する下凸部17eを有し、外下框部16が有する上側の嵌合片16kと係合する上係合部17fが設けられている。保持部本体17aの室内に臨む室内壁部17gには、室内側に僅かに張り出すとともに下方に延出され張出壁部17hと、張出壁部17hの下端から室外側に延出されるとともに上方に突出する上凸部17iを有し、外下框部16が有する下側の嵌合片16kと係合する下係合部17jが設けられている。
複層ガラス5は、外下框部16に下ガラス保持部材17が嵌合されて形成される溝部15aに下端が配置され、外下框部16の本体部16aを形成する上板部16b上に載置されたセッティングブロック24上に載置され、外下框部16と下ガラス保持部材17とに狭持される。本実施形態においては、複層ガラス5の室内側への脱落を防止する脱落防止部材25が、外下框部16にビス止めされているが、脱落防止部材25は必ずしも設けられていなくともよい。
複層ガラス5は、室外側面5bの周端部が、対向する外下框部16の外側ガラス対向部16eに、2種類の接着剤30、32にて接着されている。2種類の接着剤30、32の一方は第1接着剤としての耐火性を有する耐火性接着剤30であり、他方は耐火接着剤30より硬化速度が速い、第2接着剤としての速硬化性接着剤32である。また、複層ガラス5の室内側面5aの周端部は、対向する下ガラス保持部材17のガラス対面部17cに、第1接着剤としての耐火性接着剤30にて接着されている。
ここで、耐火性接着剤30の一例としては、日本シーリング材工業会にて指定された「500℃加熱で着炎時間が100秒以上かつ温度時間面積が50以下であること」という判定基準を満たす、例えば東レ・ダウコーニング株式会社製、ダウコーニング(登録商標)SE5006等が挙げられ、速硬化性接着剤32の一例としては、例えば反応型ホットメルト接着剤が挙げられる。
耐火性接着剤30は、硬化が遅いため適切な接着力が発揮されるまでに48時間以上係る場合がある。一方、速硬化性接着剤32は、たとえば反応型ホットメルト接着剤なので、一旦加熱すると融解されて流動性が増すが、その後硬化し始めると30秒ぐらいで粘性が高い状態に戻り複層ガラスを保持する程度の接着力が発揮され、48時間以内には硬化する場合がある。
耐火性接着剤30及び速硬化性接着剤32は、矩形状の框本体11及び4本のガラス保持部材14、17、20、23に対して開口11aを囲むように塗布される。このとき、框本体11側では、耐火性接着剤30が開口11a側、即ち内周側(複層ガラス5の面内方向内側)に塗布され、速硬化性接着剤32が耐火性接着剤30の外周側(複層ガラス5の面内方向外側)に位置するように塗布されている。そして、複層ガラス5の室外側面5bを矩形状に枠組みされた框本体11に載置して複層ガラス5と框本体11の外側ガラス対向部16e(第2部位)を接着した後、框本体11に対して4本のガラス保持部材14、17、20、23をそれぞれ嵌合することで複層ガラス5とガラス保持部材14、17、20、23のガラス対面部17c(第1部位)が接着される。複層ガラス5の室外側面5bは、矩形状に枠組みされた框本体11の状態にて複層ガラス5が接着されるので、速硬化性接着剤32及び耐火性接着剤30は周方向に繋がって塗布されている。また、外周側に塗布される速硬化性接着剤32は耐火性接着剤30より粘性が高いので、框本体11の外側ガラス対向部16eの先端に設けられた突起16gと間隔を隔てて速硬化性接着剤32が塗布されると、速硬化性接着剤32と突起16gとの間に、室外側(反複層ガラス5側)に窪む凹部16mが溝状に形成される。このため、形成された溝状の凹部16mに耐火性接着剤30を塗布や注入などすることにより、耐火性接着剤30が流動性が高い接着剤であっても容易に、且つ、確実に速硬化性接着剤32より開口11a側に設けることが可能である。
また、4本のガラス保持部材14、17、20、23のガラス対面部17c(下ガラス保持部以外は不図示)に耐火性接着剤30が塗布されて、各ガラス保持部材14、17、20、23が框本体11に嵌合されると、矩形状に配置された4本のガラス保持部材14、17、20、23の耐火性接着剤30が開口11aを囲むように配置される。
框本体11と4本のガラス保持部材14、17、20、23にて狭持された複層ガラス5は、その周端部が、室外側では開口11aの縁部側、即ち突起16g側が耐火性接着剤30にて接着され、耐火性接着剤30の奥側にて速硬化性接着剤32にて接着されており、室内側では開口11aの縁部に沿うように耐火性接着剤30にて接着されている。
本実施形態の障子10及び障子10を備えた建具1によれば、複層ガラス5は当該複層ガラス5が狭持される框本体11及び4本のガラス保持部材14、17、20、23と耐火性接着剤30にて接着されているので、耐火性を備えた障子10及び建具1を提供することが可能である。また、複層ガラス5は框本体11と、耐火性接着剤30より硬化速度が速硬化性接着剤32にて接着されるので、耐火性接着剤30のみにて接着された場合より早い時期に框本体11と接合される。このため、耐火性接着剤30のみにて接着された場合より早い時期に移動させることが可能であるとともに、接着した障子10の姿勢を早期に立てることができる。このため、複層ガラス5を接着する構造でありながら耐火性及び製造性に優れた障子10及び建具1を提供することが可能である。
また、複層ガラス5が框本体11の開口11aを覆い、複層ガラス5の周端部が全周に亘って框本体11と対向して接着されるので、複層ガラス5を框本体11により強固に接着することが可能である。このため、接着後の移動が容易なので製造性が高い障子10及び建具1を提供することが可能である。さらに、複層ガラス5は、四周連結された金属製の框本体11に対して速硬化性接着剤32で接着されるため、剛性のある部位に対して複層ガラス5を強固に接着することが可能となり、接着後の障子10の移動が容易である。
また、開口11aを有して枠状をなす一体の框本体11が室外側に配置されるので、防犯性の高い障子10及び建具1を提供することが可能である。
また、耐火性を有する耐火性接着剤30が、速硬化性接着剤32より開口11a側に位置するので、複層ガラス5にて覆われた開口11aが火炎に晒されたとしても、耐火性接着剤30にて開口11aにおける框本体11と複層ガラス5との間に火炎が入り込むことが遮られるので、速硬化性接着剤32が火炎に晒されることを防止することが可能である。このため、より耐火性に優れた障子10及び建具1を提供することが可能である。
また、耐火性接着剤30は速硬化性接着剤32と框本体11の開口11aを形成する縁の突起16gとの間に形成された凹部16mに設けられるので、耐火性接着剤30を容易に設けることが可能である。
上記実施形態においては、面材を複層ガラス5として説明したが、これに限るものではなく、例えば、単板のガラスや耐熱樹脂、金属板等であっても構わない。
また、上記実施形態においては、保持部材9としての框本体11(外上框部13、外下框部16、外左框部19、外右框部22)を金属製、ガラス保持部材14、17、20、23(上ガラス保持部材14、下ガラス保持部材17、左ガラス保持部20、右ガラス保持部23)を樹脂製、として説明したが、これに限ることなく、例えば、両方とも金属製としても良いし、両方とも樹脂製としても良い。
また、上記実施形態においては、框本体11とガラス保持部材14、17、20、23とを別体として説明したが、これに限ることなく、框本体11とガラス保持部材14、17、20、23とを一体に形成しても良い。このとき、框本体11とガラス保持部材14、17、20、23とをどちらとも金属製材料で一体成形しても良いし、樹脂製材料で一体成形しても良い。また、框本体11とガラス保持部材14、17、20、23との間に樹脂製の断熱材を介して金属製の框本体と金属製のガラス保持部材とを一体的に連結したものであっても良い。
また、上記実施形態においては、外側ガラス対向部16e(第2部位)の突起16gが複層ガラス5に当接されると説明したが、これに限ることなく、当接せずに離間しても良い。例えば、突起16gの先端(見込み方向複層ガラス5側先端面)が隙間を有して複層ガラス5と対向しても良い。
また、上記実施形態においては、耐火性接着剤30が、速硬化性接着剤32を塗布する例について説明したが、接着剤の状態に応じて等以外の方法であってもよいし、また、両面テープ等を貼着してもよい。
また、上記実施形態においては、第1部位を有するガラス保持部材14、17、20、23とは耐火性接着剤30(第1接着剤)のみを介して接着したが、これに限ることなく、例えば、第2部位を有する框本体11と同様に速硬化性接着剤32(第2接着剤)も使用して2種類の接着剤で接着しても良い。
上記実施形態では、辷り出し窓用の建具1を例に挙げて説明したが、面材が框に接着される構造でれば、たとえば、開き窓、引き違い窓及びFIX窓など、建具の種類は何れの形態であっても構わない。なお、FIX窓の場合では、躯体に固定される開口枠が保持部材となり、その開口枠内に面材を設ける構成となる。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、3 枠体、5 複層ガラス、5a 室内側面、5b室外側面、
9 保持部材、10 障子、11 框本体、12 上の横框、13 外上框部、
14 上ガラス保持部材、15 下の横框、16 外下框部、16e ガラス対向部、
16g 突起、16m 凹部、17 下ガラス保持部材、17c ガラス対面部、
18 左の縦框、19 外左框部、20 左ガラス保持部材、21 右の縦框、
22 外右框部、23 右ガラス保持部材、30 耐火性接着剤、
32 速硬化性接着剤

Claims (8)

  1. 室内外を仕切る面材と、当該面材を保持する保持部材と、を有する面材ユニットであって、
    前記保持部材は、前記面材の一方の面における周端部が耐火性を有する第1接着剤にて接着される第1部位を有する部材と、
    前記面材の他方の面における周端部が前記第1接着剤及び前記第1接着剤より硬化速度が速い第2接着剤にて接着される第2部位を有する部材と、
    を有し、
    前記第1部位を有する部材と前記第2部位を有する部材とが、前記面材を挟むように嵌合していることを特徴とする面材ユニット。
  2. 請求項1に記載の面材ユニットであって、
    前記第2部位を有する部材は、矩形状に枠組みされて前記面材にて覆われる開口を形成し枠状をなし、
    4本の前記第1部位を有する部材が、前記第2部位を有する部材に嵌合され、当該第2部位を有する部材とともに前記面材を挟持していることを特徴とする面材ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の面材ユニットであって、
    前記第1部位を有する部材は、前記第1接着剤より、前記面材の面内方向における中央側に、当該第1部位を有する部材と前記面材とに押圧されてシールする弾性変形可能なシール材を有することを特徴とする面材ユニット。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の面材ユニットであって、
    前記第2部位は、前記面材の室外側に配置されることを特徴とする面材ユニット。
  5. 請求項2乃至請求項に記載の面材ユニットであって、
    前記第1接着剤及び前記第2接着剤は、前記開口を囲むように繋がって設けられ、
    前記第1接着剤は、前記第2部位において、前記第2接着剤より前記開口側に配置されることを特徴とする面材ユニット。
  6. 請求項2乃至請求項のいずれかに記載の面材ユニットであって、
    前記第2部位の前記開口を形成する縁は、前記面材側に突出する突起を有し、
    前記第2接着剤は前記第1接着剤より粘性が高く、
    前記第2接着剤は前記第1接着剤より先に設けられて前記突起との間に前記面材から離間する方向に窪む凹部を形成し、前記凹部に前記第1接着剤が設けられることを特徴とする面材ユニット。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の面材ユニットであって、
    前記保持部材は、金属製の前記第2部位を有する部材が四周連結されていることを特徴とする面材ユニット。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の面材ユニットでなる障子と、
    前記障子が取り付けられる枠体と、を有することを特徴とする建具。
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