JP5450129B2 - 磁気共鳴イメージング装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、被検体からデータを収集する磁気共鳴イメージング装置、およびプログラムに関する。
SSFP(Steady State Free Precession)を用いてMRA(Magnetic
Resonance Angiography)撮像を行う場合、データを収集する方法として、例えば、セントリックオーダー(Centric Order)やシーケンシャルオーダー(Sequential Order)が知られている(特許文献1参照)。
特開2008-136734号公報
しかし、セントリックオーダーでは、渦電流に起因したアーチファクトが現れやすいという欠点がある。一方、シーケンシャルオーダーでは、渦電流に起因したアーチファクトが現れにくいが、画像にコントラストが付けにくいという欠点がある。そこで、Ky セントリックオーダーというデータ収集方法が知られている。Kyセントリックオーダーは、渦電流に起因したアーチファクトが現れにくく、画像にコントラストも付けやすいデータ収集方法である。しかし、kyセントリックオーダーでは、撮影時間が長くなるという問題がある。したがって、撮影時間を短縮することが望まれている。
ky−kz面内において所定方向に並ぶ複数の格子点から出発して前記ky−kz面を移動する複数のトラジェクトリに従ってデータを収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
前記複数のトラジェクトリの各々は、
ビュー番号i(i=−(n−1)〜nの整数)のkzビューに位置する第1の格子点から、ビュー番号iのkzビューに位置し前記第1の格子点に隣接する第2の格子点に移動する前に、ビュー番号i+1又はi−1のkzビューに位置し前記第1の格子点又は前記第2の格子点に隣接する第3の格子点を経由する。
撮影時間の短縮を図ることができる。
本発明の第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置1の概略図である。 被検体9の心電信号に基づいて、被検体9からどのようにデータを収集しているかを説明する図である。 kyセントリックオーダーを用いて被検体9から収集したデータを、k空間にどのように配置するかを説明する図である。 データ収集期間P1およびP2において、ビュー番号8のkzビューに配置されるデータをどのような順序で収集しているかを説明する図である。 kzビューV8に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を示す図である。 第1の実施形態におけるky−kz面を示す図である。 第1の実施形態において、データの収集順序を表すトラジェクトリを示す図である。 トラジェクトリJ1〜J8およびJ11〜J18に従ってky−kz面内にデータを配置するときの説明図である。 領域R1およびR11の拡大図である。 kzビューV8およびV7に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を概略的に示す図である。 パルスシーケンスの一例である。 データ収集順序の変形例の説明図である。 トラジェクトリJ1′およびJ11′の出発点を、それぞれ格子点(1,7)および(0,7)にした場合の例である。 トラジェクトリが、隣接する3つのkzビューを移動するように規定された場合の一例を示す概略図である。 第2の実施形態におけるky−kz面を示す図である。 データ配置領域Rdのデータを収集するときのトラジェクトリを示す図である。 トラジェクトリJ1〜J8およびJ11〜J18に従ってky−kz面内にデータを配置するときの説明図である。 領域R1、R11、およびR21の拡大図である。 kzビューV8およびV7に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を示す図である。 第3の実施形態におけるky−kz面を示す図である。 第3の実施形態において、データの収集順序を表すトラジェクトリを示す図である。 第3の実施形態におけるデータ収集方法の説明図である。 領域R11およびR21の拡大図である。 第4の実施形態におけるトラジェクトリを示す図である。 第5の実施形態におけるトラジェクトリを示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されることはない。
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置1の概略図である。
磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI(Magnetic
Resonance Imaging)装置と呼ぶ)1は、コイルアセンブリ2と、テーブル3と、心拍センサ4と、受信コイル5と、制御装置6と、入力装置7と、表示装置8とを有している。
コイルアセンブリ2は、被検体9が収容されるボア21と、超伝導コイル22と、勾配コイル23と、送信コイル24とを有している。超伝導コイル22は静磁場B0を印加し、勾配コイル23は勾配パルスを印加し、送信コイル24はRFパルスを送信する。
テーブル3は、クレードル31を有している。クレードル31は、z方向および−z方向に移動するように構成されている。クレードル31がz方向に移動することによって、被検体9がボア21に搬送される。クレードル31が−z方向に移動することによって、ボア21に搬送された被検体9は、ボア21から搬出される。
心拍センサ4は、被検体9の心拍を検出し、心電信号をコイル制御手段61に伝送する。
受信コイル5は、被検体9の腹部に取り付けられている。受信コイル5が受信したMR(Magnetic Resonance)信号は、制御装置6に伝送される。
制御装置6は、コイル制御手段61および信号処理手段62を有している。
コイル制御手段61は、入力装置7から入力された撮影命令と、心拍センサ4からの心電信号に基づいて、被検体9からデータを収集するためのパルスシーケンスが実行されるように、勾配コイル23および送信コイル24を制御する。コイル制御手段61は、心拍センサ4からの心電信号に基づいてパルスシーケンスPSを繰り返し実行するためのプログラムを制御装置6にインストールすることによって実現されている。ただし、プログラムを用いずに、ハードウェアのみで実現してもよい。
信号処理手段62は、受信コイル5からのMR信号を処理し、画像を再構成する。
入力装置7は、オペレータ10の操作によって、制御装置6に種々の命令などを伝送する。表示装置8は、画像などを表示する。
図1に示すMRI装置1は、被検体9の心電信号に基づいて、被検体9からデータを収集する。次に、MRI装置1が、被検体9の心電信号に基づいて、被検体9からどのようにデータを収集しているかについて説明する。
図2は、被検体9の心電信号に基づいて、被検体9からどのようにデータを収集しているかを説明する図である。
図2には、被検体の心電信号の概略が示されている。コイル制御手段61(図1参照)は、入力装置7から撮影命令を受け取ると、心拍センサ4からの心電信号に基づいて、被検体9からデータを収集するためのパルスシーケンスが実行されるように、勾配コイル23および送信コイル24を制御する。心電信号には、R−R間隔が示されており、各R−R間隔の間に、データ収集期間P1〜Pzが示されている。データ収集期間P1〜Pzは、被検体9からデータを収集するためのパルスシーケンスが実行される期間である。データ収集期間P1では、k空間のky−kz面内の複数の格子点に配置される複数のデータ(以下、「データセット」と呼ぶ)D1が収集される。他のデータ収集期間P2、・・・Pzにおいても、同様に、データセットD2、・・・Dzが収集される。
また、心電信号の下には、データ収集期間P1〜Pzの間に受信コイル5が受信するMR信号の信号強度Iの時間変化曲線WIが概略的に示されている。各データ収集期間P1〜Pzにおいてデータを収集している間に、通常、スピンの磁化は次第に小さくなる。したがって、各データ収集期間P1〜Pzにおいてデータを収集している間に、受信コイル5が受信するMR信号の信号強度Iも小さくなる。
第1の実施形態では、短い撮影時間で、高品質な画像を得ることができるという効果がある。このような効果が得られる理由を説明するため、第1の実施形態のデータ収集方法を、従来のデータ収集方法の一例と比較しながら説明する。
図3〜図5は、従来のデータ収集方法の一例であるky セントリックオーダー(ky Centric order)を説明する図である。
図3は、kyセントリックオーダーを用いて被検体9から収集したデータを、k空間にどのように配置するかを説明する図である。図3の上側には、データ収集期間と、各データ収集期間におけるMR信号の信号強度との関係が示されており、図3の下側には、k空間のky−kz面が示されている。以下では、説明の便宜上、16×16のマトリックスのky−kz面にどのようにデータを配置するかについて説明する。
データ収集期間P1では、ビュー番号8のkzビューと、ビュー番号1〜8のkyビューとの交点に位置する格子点にのみ配置されるデータセットD1’が収集される。
データ収集期間P2では、ビュー番号8のkzビューと、ビュー番号0〜−7のkyビューとの交点に位置する格子点にのみ配置されるデータセットD2’が収集される。
図4は、データ収集期間P1およびP2において、ビュー番号8のkzビューに配置されるデータをどのような順序で収集しているかを説明する図である。
図4には、ビュー番号8のkzビューV8が示されている。kzビューV8は、データ収集期間P1に収集されるデータセットD1’と、データ収集期間P2に収集されるデータセットD2’が配置される。kzビューV8には、16個の格子点が白丸で示されている。データ収集期間P1では、格子点(ky,kz)=(1,8)から格子点(ky,kz)=(8,8)に向かうトラジェクトリa1に従って、データが順に収集される。データ収集期間P2では、格子点(ky,kz)=(0,8)から格子点(ky,kz)=(−7,8)に向かうトラジェクトリa2に従って、データが順に収集される。したがって、2つのデータ収集期間P1およびP2を使って、kzビューV8に配置されるデータが収集される。
以下同様に、ビュー番号1〜8のkyビューに配置されるデータと、ビュー番号0〜−7のkyビューに配置されるデータが、交互に収集される。データ収集期間P2z-1では、ビュー番号−7のkzビューと、ビュー番号1〜8のkyビューとの交点に位置する格子点にのみ配置されるデータセットD2z-1’が収集される。データ収集期間P2zでは、ビュー番号−7のkzビューと、ビュー番号0〜−7のkyビューとの交点に位置する格子点にのみ配置されるデータセットD2z’が収集される。
次に、kzビューV8に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を説明する。
図5は、kzビューV8に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を示す図である。
図3に示すように、データ収集期間P1において、信号強度Iは次第に小さくなる。したがって、図5に示すように、最初にデータが配置される格子点(ky,kz)=(1,8)における信号強度I(1,8)は一番大きく、格子点(ky,kz)=(1,8)から(8,8)に向かうにつれて、信号強度Iは、曲線C1に示すように、次第に小さくなる。格子点(ky,kz)=(8,8)では、信号強度I(8,8)にまで低下する。格子点(ky,kz)=(8,8)に配置されるデータが収集された後、格子点(ky,kz)=(0,8)〜(−7,8)に配置されるデータが収集される。しかし、格子点(ky,kz)=(0,8)〜(−7,8)に配置されるデータは、データ収集期間P1に収集されるのではなく、次のデータ収集期間P2に収集されている。データ収集期間P1とP2との間には、待ちの期間Q1(図3参照)が存在しているので、待ちの期間Q1の間に、スピンの磁化が回復する。したがって、格子点(ky,kz)=(0,8)における信号強度I(0,8)は、信号強度I(1,8)とほぼ同じ値になる。格子点(ky,kz)=(0,8)に配置されるデータが収集された後、格子点(ky,kz)=(−7,8)に向かってデータが順に収集される。したがって、信号強度Iは、曲線C2に示すように、次第に小さくなる。
図5を参照すると、信号強度I(0,8)は、信号強度I(1,8)とほぼ同じ値になる。したがって、kzビューV8において、格子点(ky,kz)=(−7,8)から、格子点(ky,kz)=(8,8)に向かって、信号強度を滑らかに変化させることができ、ゴーストなどのアーチファクトを低減することができる。しかし、kyセントリックオーダーでは、信号強度I(0,8)と、信号強度I(1,8)とをほぼ同じ値にするために、2つのデータ収集期間P1およびP2が必要となる。kzビューV8以外の他のkzビューについても、やはり2つのデータ収集期間が必要となる。したがって、kyセントリックオーダーでは、撮影時間が長くなるという問題がある。
そこで、第1の実施形態では、kyセントリックオーダーよりも撮影時間の短縮化を図ることができるように、データを収集している。以下に、図6〜図10を参照しながら、第1の実施形態におけるデータ収集方法について説明する。
図6は、第1の実施形態におけるky−kz面を示す図である。
第1の実施形態では、ky−kz面に対して、矩形状の複数の領域R1〜R8およびR11〜R18を規定する。各領域R1〜R8およびR11〜R18は、隣接するkzビューの格子点を含んでいる。ただし、領域R1〜R8は、ビュー番号1〜8のkyビューに位置する格子点のみを含んでいる。一方、領域R11〜R18は、ビュー番号0〜−7のkyビューに位置する格子点のみを含んでいる。
図7は、第1の実施形態において、データの収集順序を表すトラジェクトリを示す図である。
領域R1〜R8のトラジェクトリJ1〜J8は、ビュー番号1のkyビュー上に並ぶ格子点から出発し、ky−kz面を移動する。一方、領域R11〜R18のトラジェクトリJ11〜J18は、ビュー番号0のkyビュー(即ち、kz軸)上に並ぶ格子点から出発し、ky−kz面を移動する。
次に、トラジェクトリJ1〜J8およびJ11〜J18に従ってky−kz面内にデータを配置する手順について説明する。
図8は、トラジェクトリJ1〜J8およびJ11〜J18に従ってky−kz面内にデータを配置するときの説明図である。
図8の上側には、データ収集期間と、各データ収集期間におけるMR信号の信号強度との関係が示されており、図8の下側には、ky−kz面の概略が示されている。
先ず、データ収集期間P1において、トラジェクトリJ1に従って、領域R1に配置されるデータセットD1が収集される。その後、データ収集期間P2において、トラジェクトリJ11に従って、領域R11に配置されるデータセットD2が収集される。
図9は、領域R1およびR11の拡大図である。
データ収集期間P1では、トラジェクトリJ1に従って、データが順に収集される。したがって、データ収集期間P1では、ビュー番号8のkzビューV8に位置する格子点(1,8)のデータが最初に収集される。格子点(1,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に位置する格子点(1,7)および(2,7)のデータが順に収集される。格子点(2,7)に配置されるデータを収集した後、ビュー番号8のkzビューV8に戻り、格子点(2,8)および(3,8)のデータが順に収集される。格子点(3,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に戻り、格子点(3,7)および(4,7)のデータが順に収集される。
以下、同様の手順で、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、格子点(8,8)に配置されるデータまで順に収集する。したがって、データ収集期間P1では、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、ky軸の低周波側のkyビュー(ビュー番号1)から、ky軸の高周波側のkyビュー(ビュー番号8)に向かってデータが順に収集される。
データ収集期間P1においてデータが収集されたら、次に、データ収集期間P2においてデータが収集される。
データ収集期間P2では、トラジェクトリJ11に従って、データが順に収集される。したがって、データ収集期間P2では、ビュー番号8のkzビューV8に位置する格子点(0,8)のデータが最初に収集される。格子点(0,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に位置する格子点(0,7)および(−1,7)のデータが順に収集される。格子点(−1,7)に配置されるデータを収集した後、ビュー番号8のkzビューV8に戻り、格子点(−1,8)および(−2,8)のデータが順に収集される。格子点(−2,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に戻り、格子点(−2,7)および(−3,7)のデータが順に収集される。
以下、同様の手順で、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、格子点(−7,8)に配置されるデータまで順に収集する。したがって、データ収集期間P2では、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、ky軸の低周波側のkyビュー(ビュー番号0)から、ky軸の高周波側のkyビュー(ビュー番号−7)に向かってデータが順に収集される。
データ収集期間P1は、R−R間隔の間に設けられており、データ収集期間P2は、次のR−R間隔の間に設けられている。したがって、2心拍の間に、隣接する2つのkzビューV8およびV7に配置されるデータが収集されることが分かる。
領域R1およびR11のデータを収集した後、以下同様に、図7に示すトラジェクトリに従って、領域R2、R12、・・・に配置されるデータセットが順に収集される。データ収集期間Py(図8参照)に到達すると、トラジェクトリJ8に従って、領域R8に配置されるデータセットDyが収集され、最後のデータ収集期間Pzに到達すると、トラジェクトリJ18に従って、領域R18に配置されるデータセットDzが収集される。したがって、データ収集期間P2が終了した後も、2心拍ごとに、隣接する2つのkzビューに配置されるデータが収集される。例えば、最後の2心拍(データ収集期間PyおよびPz)の間に、隣接する2つのkzビュー(ビュー番号−6および−7)に配置されるデータが収集される。したがって、ky−kz面に配置される全データを収集することができる。
次に、kzビューV8およびV7に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を説明する。
図10は、kzビューV8およびV7に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を概略的に示す図である。
信号強度Iのグラフには、2本の曲線C8(実線)およびC7(破線)が示されている。曲線C8は、kzビューV8における信号強度の変化を表しており、曲線C7は、kzビューV7における信号強度の変化を表している。
信号強度Iの時間変化曲線WI(図8参照)に示すように、データ収集期間P1において、信号強度Iは次第に小さくなる。したがって、データ収集期間P1にデータが配置される領域R1の格子点(1,8)〜(8,8)は、データの収集順序が早ければ早いほど、信号強度Iが大きくなる。データ収集期間P1で最初に収集されるデータは、格子点(1,8)に配置されるデータであるので、格子点(1,8)における信号強度I(1,8)が一番大きい。格子点(1,8)に配置されるデータが収集された後、次は、格子点(1,7)に配置されるデータが収集される。したがって、格子点(1,7)における信号強度I(1,7)は、信号強度I(1,8)よりもやや小さくなる。以下同様に、データの収集順序が遅くなるに従って、信号強度Iは小さくなり、格子点(8,7)では信号強度I(8,7)になり、格子点(8,8)では一番小さい信号強度I(8,8)となる。したがって、kzビューV8の信号強度曲線C8は、格子点(1,8)から格子点(8,8)に向かって小さくなり、kzビューV7の信号強度曲線C7は、格子点(1,7)から格子点(8,7)に向かって小さくなる。
領域R1にデータが配置された後、データ収集期間P2において、領域R11に配置されるデータが収集される。
データ収集期間P1とデータ収集期間P2との間には、待ちの期間Q1(図8参照)が設けられているので、待ちの期間Q1の間に、スピンの磁化が回復する。したがって、データ収集期間P2の間の信号強度Iは、データ収集開始時は大きいが、時間の経過とともに次第に小さくなる(図8の信号強度Iの時間変化曲線WI参照)。このため、データ収集期間P2にデータが配置される領域R11の格子点(0,8)〜(−7,8)は、データの収集順序が早ければ早いほど、信号強度Iが大きくなる。データ収集期間P2で最初に収集されるデータは、格子点(0,8)に配置されるデータであるので、格子点(0,8)における信号強度I(0,8)が一番大きい。格子点(0,8)に配置されるデータが収集された後、次は、格子点(0,7)に配置されるデータが収集される。したがって、格子点(0,7)における信号強度I(7,0)は、信号強度I(0,8)よりもやや小さくなる。以下同様に、データの収集順序が遅くなるに従って、信号強度Iは小さくなり、格子点(−7,7)では信号強度I(-7,7)になり、格子点(−7,8)では更に小さい信号強度I(-7,8)となる。このようにして、領域R11にデータが配置される。
以上のようにして、データ収集期間P1およびP2の間に、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、データが順に収集される。
尚、図10では、隣接するkzビューV8およびV7の信号強度曲線について説明されているが、隣接する他のkzビュー(例えば、ビュー番号−6および−7)も同様の信号強度曲線で説明することができる。
第1の実施形態におけるデータ収集方法(図6〜図10参照)では、2つのデータ収集期間で、隣接する2つのkzビューに配置されるデータが収集される(例えば、2つのデータ収集期間P1およびP2で、隣接する2つのkzビューV8およびV7に配置されるデータが収集される)。したがって、2心拍の間に、隣接する2つのkzビュー(例えば、kzビューV8およびV7)にデータを配置することができ、kyセントリックオーダー(図3〜図5参照)に示すデータ収集方法よりも、撮影時間を半分に短縮することが可能となる。
次に、第1の実施形態のデータ収集方法を実現するためのパルスシーケンスの一例について説明する。
図11は、パルスシーケンスの一例である。
図8に示すように、ky−kz面が16×16のマトリックスの場合、勾配パルスのエンコードは、16段階で変化させればよい。16段階で変化させることによって、ky−kz面内の全ての格子点に配置されるデータを収集することができる。
次に、被検体9を撮影するときのMRI装置1の動作について説明する。
オペレータ10は、入力装置7を操作して、撮影命令を入力する。撮影命令が入力されると、コイル制御手段61(図1参照)は、心電信号に同期して、図6〜図10を参照しながら説明したデータ収集方法を実現するためのパルスシーケンス(例えば、図11のパルスシーケンス)が実行されるように、勾配コイル23および送信コイル24を制御する。受信コイル5は被検体9からのMR信号を受信し、受信したMR信号を信号処理手段62に伝送する。信号処理手段62は受信したMR信号に基づいて画像を再構成する。再構成された画像は、表示装置8に表示される。
以上説明したように、第1の実施形態では、信号強度を滑らかに変化させることができるのでゴーストなどのアーチファクトを低減することができる。また、2心拍の間に、隣接する2つのkzビューにデータを配置することができ、撮影時間を短縮することもできる。更に、トラジェクトリは隣接する格子点に移動するので、渦電流によるアーチファクトも低減することができる。
尚、データの収集順序は、図9に示す順序に限定されることはなく、別の順序で収集していもよい。以下に、データ収集の変形例について説明する。
図12は、データ収集順序の変形例の説明図である。
図12には、ビュー番号8のkzビューV8と、ビュー番号7のkzビューV7が示されている。図12では、領域R1およびR11においては、それぞれトラジェクトリJ1′およびJ11′に従ってデータが収集される。
領域R1では、トラジェクトリJ1′は、格子点(1,8)から出発し、格子点(1,7)に移動する。ここまでは、図9に示す方法と同じである。しかし、図12では、格子点(1,7)から、格子点(2,7)ではなく、格子点(2,8)に移動する。
トラジェクトリJ1′は、格子点(2,8)から格子点(2,7)に移動する。以下、同様の手順で、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、格子点(8,7)まで移動する。領域R11では、トラジェクトリJ11′は、格子点(0,8)から出発し、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、格子点(−7,7)まで移動する。
図12に示す順序でデータを収集しても、アーチファクトの低減、および撮影時間の短縮を図ることができる。尚、図12では、トラジェクトリJ1′およびJ11′の出発点は、それぞれ格子点(1,8)および(0,8)である。しかし、トラジェクトリJ1′およびJ11′の出発点を、それぞれ格子点(1,7)および(0,7)にしてもよい(図13参照)。
図13は、トラジェクトリJ1′およびJ11′の出発点を、それぞれ格子点(1,7)および(0,7)にした場合の例である。
図13では、トラジェクトリJ1′は、格子点(1,7)から(1,8)に移動して(2,7)に移動する。以下、同様の手順で、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、格子点(8,8)に移動することにより、領域R1のデータが収集される。一方、トラジェクトリJ11′は、格子点(0,7)から出発し、(−7,8)まで移動する。図13に示すトラジェクトリに従ってデータを収集してもよい。
尚、第1の実施形態では、kzビューV8およびV7の格子点に配置されるデータを最初に収集しているが、別のビュー番号のkzビュー(例えば、ビュー番号0および1のkzビュー)の格子点に配置されるデータを最初に収集してもよい。
また、第1の実施形態では、各トラジェクトリは、隣接する2つのkzビューの格子点を移動するように規定されている。しかし、各トラジェクトリは、隣接する3つ以上のkzビューを移動するように規定してもよい(図14参照)。
図14は、トラジェクトリが、隣接する3つのkzビューを移動するように規定された場合の一例を示す概略図である。
図14は、トラジェクトリJ1’’は、ビュー番号8のkzビューV8に位置する格子点(1,8)から出発して、ビュー番号7のkzビューV7に位置する格子点(1,7)、ビュー番号6のkzビューV6(1,6)に移動する。その後、格子点(2,6)、(2,7)、(2,8)に移動し、ビュー番号8のkzビューV8に再び戻る。以下、同様に、kzビューV8、V7、およびV6を行ったり来たりしながら、格子点(8,8)に配置されるデータまで順に収集する。
トラジェクトリJ11’’は、ビュー番号8のkzビューV8に位置する格子点(0,8)から出発して、kzビューV8、V7、およびV6を行ったり来たりしながら、格子点(−7,8)に配置されるデータまで順に収集する。
図14に示すように、トラジェクトリが移動するkzビューの数は、2つに限定されることはなく、3つであってもよい。尚、必要に応じて、トラジェクトリが移動するkzビューの数を、4つ以上としてもよい。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、ky−kz面内の全ての格子点にデータを配置する例について説明したが、本発明は、フラクショナルエコーなど、一部の格子点にのみデータを配置する方法にも適用することができる。第2の実施形態では、一部の格子点にのみデータを配置する方法の一例について説明する。尚、MRI装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
図15は、第2の実施形態におけるky−kz面を示す図である。
第2の実施形態では、ky−kz面は、データが配置されないデータ非配置領域Rnon(斜線で示される領域)と、データが配置されるデータ配置領域Rdとを有している。以下に、データ配置領域Rdのデータを収集するときのトラジェクトリについて説明する(図16参照)。
図16は、データ配置領域Rdのデータを収集するときのトラジェクトリを示す図である。
データ配置領域Rdのデータは、トラジェクトリJ1〜J8およびJ11〜18に従って収集される。トラジェクトリJ1〜J8は、矩形状の複数の領域R1〜R8を移動するトラジェクトリであり、トラジェクトリJ11〜J18は、矩形状の複数の領域R11〜R18およびR21〜R28を移動するトラジェクトリである。
トラジェクトリJ1〜J8は、ビュー番号1のkyビュー上に並ぶ格子点から出発し、ビュー番号6のkyビューまで移動する。一方、トラジェクトリJ11〜J18は、ビュー番号0のkyビュー(即ち、kz軸)上に並ぶ格子点から出発し、ビュー番号−3のkyビューまで移動した後、ビュー番号8および7のkyビューに移動する。
次に、トラジェクトリJ1〜J8およびJ11〜J18に従ってky−kz面内にデータを配置する手順について説明する。
図17は、トラジェクトリJ1〜J8およびJ11〜J18に従ってky−kz面内にデータを配置するときの説明図である。
図17の上側には、データ収集期間P1〜Pzと、各データ収集期間におけるMR信号の信号強度との関係が示されており、図17の下側には、ky−kz面の概略が示されている。
先ず、データ収集期間P1において、トラジェクトリJ1に従って、領域R1に配置されるデータセットD1が収集される。
データ収集期間P2では、トラジェクトリJ11に従って、領域R11およびR21に配置されるデータセットD2が収集される。データセットD2は、2つのデータ群D21およびD22を有している。データ群D21は、領域R11に配置されるデータの集合であり、データ群D22は、領域R21に配置されるデータの集合である。
図18は、領域R1、R11、およびR21の拡大図である。
データ収集期間P1では、トラジェクトリJ1に従って、データが順に収集される。したがって、データ収集期間P1では、ビュー番号8のkzビューV8に位置する格子点(1,8)のデータが最初に収集される。格子点(1,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に位置する格子点(1,7)および(2,7)のデータが順に収集される。格子点(2,7)に配置されるデータを収集した後、ビュー番号8のkzビューV8に戻り、格子点(2,8)および(3,8)のデータが順に収集される。格子点(3,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に戻り、格子点(3,7)および(4,7)のデータが順に収集される。
以下、同様の手順で、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、格子点(6,8)に配置されるデータまで順に収集する。したがって、データ収集期間P1では、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、ky軸の低周波側のkyビュー(ビュー番号1)から、ky軸の高周波側のkyビュー(ビュー番号6)に向かってデータが順に収集される。
データ収集期間P1においてデータが収集されたら、次に、データ収集期間P2においてデータが収集される。
データ収集期間P2では、トラジェクトリJ11に従って、データが順に収集される。したがって、データ収集期間P2では、ビュー番号8のkzビューV8に位置する格子点(0,8)のデータが最初に収集される。格子点(0,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に位置する格子点(0,7)および(−1,7)のデータが順に収集される。格子点(−1,7)に配置されるデータを収集した後、ビュー番号8のkzビューV8に戻り、格子点(−1,8)および(−2,8)のデータが順に収集される。格子点(−2,8)のデータが収集された後、ビュー番号7のkzビューV7に戻り、格子点(−2,7)および(−3,7)のデータが順に収集される。
格子点(−3,7)に配置されるデータを収集した後、kzビューV8に戻り、格子点(−3,8)に配置されるデータを収集する。格子点(−3,8)に配置されるデータが収集されることによって、領域R11の全ての格子点にデータが配置される。ただし、データ収集期間P2では、領域R11だけでなく、領域R21の格子点に配置されるデータも収集される。格子点(−3,8)に配置されるデータが収集された後、領域R21の格子点(8,8)に配置されるデータが収集され、その後、格子点(8,7)、(7,7)、および(7,8)の順にデータが収集される。
以上のようにして、データ収集期間P1およびP2の間に、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、データが順に収集される。したがって、2心拍の間に、隣接する2つのkzビュー(ビュー番号8および7)の領域R1、R11、およびR21に配置されるデータが収集されることが分かる。
領域R1、R11、およびR21に配置されるデータを収集した後、以下同様に、2心拍ごとに、図16に示すトラジェクトリに従って、データが収集される。データ収集期間Py(図17参照)に到達すると、トラジェクトリJ8に従って、領域R8に配置されるデータセットDyが収集され、最後のデータ収集期間Pzに到達すると、トラジェクトリJ18に従って、領域R18およびR28に配置されるデータセットDzが収集される。したがって、ky−kz面に配置されるデータを収集することができる。
次に、kzビューV8およびV7に配置されるデータと、信号強度Iとの関係について、図19を参照しながら説明する。
図19は、kzビューV8およびV7に配置されるデータと、信号強度Iとの関係を示す図である。
信号強度Iのグラフには、2本の曲線C8(実線)およびC7(破線)が示されている。曲線C8は、kzビューV8における信号強度の変化を表しており、曲線C7は、kzビューV7における信号強度の変化を表している。
信号強度Iの時間変化曲線WI(図17参照)に示すように、データ収集期間P1において、信号強度Iは次第に小さくなる。したがって、データ収集期間P1にデータが配置される領域R1の格子点(1,8)〜(6,8)は、データの収集順序が早ければ早いほど、信号強度Iが大きくなる。データ収集期間P1で最初に収集されるデータは、格子点(1,8)に配置されるデータであるので、格子点(1,8)における信号強度I(1,8)が一番大きい。格子点(1,8)に配置されるデータが収集された後、次は、格子点(1,7)に配置されるデータが収集される。したがって、格子点(1,7)における信号強度I(1,7)は、信号強度I(1,8)よりもやや小さくなる。以下同様に、データの収集順序が遅くなるに従って、信号強度Iは小さくなり、格子点(6,7)では信号強度I(6,7)になり、格子点(6,8)では一番小さい信号強度I(6,8)となる。したがって、kzビューV8の信号強度曲線C8は、格子点(1,8)から格子点(6,8)に向かって小さくなり、kzビューV7の信号強度曲線C7は、格子点(1,7)から格子点(6,7)に向かって小さくなる。
領域R1にデータが配置された後、データ収集期間P2において、領域R11およびR21に配置されるデータが収集される。
データ収集期間P1とデータ収集期間P2との間には、待ちの期間Q1(図17参照)が設けられているので、待ちの期間Q1の間に、スピンの磁化が回復する。したがって、データ収集期間P2の間の信号強度Iは、データ収集開始時は大きいが、時間の経過とともに次第に小さくなる(図17の信号強度Iの時間変化曲線WI参照)。このため、データ収集期間P2にデータが配置される格子点(0,8)〜(−3,8)は、データの収集順序が早ければ早いほど、信号強度Iが大きくなる。データ収集期間P2で最初に収集されるデータは、格子点(0,8)に配置されるデータであるので、格子点(0,8)における信号強度I(0,8)が一番大きい。格子点(0,8)に配置されるデータが収集された後、次は、格子点(0,7)に配置されるデータが収集される。したがって、格子点(0,7)における信号強度I(7,0)は、信号強度I(0,8)よりもやや小さくなる。以下同様に、データの収集順序が遅くなるに従って、信号強度Iは小さくなり、格子点(−3,7)では信号強度I(-3,7)になり、格子点(−3,8)では更に小さい信号強度I(-3,8)となる。このようにして、領域R11にデータが配置される。ただし、データ収集期間P2では、領域R11だけでなく、領域R21の格子点に配置されるデータも収集されるので、格子点(−3,8)に配置されるデータが収集された後、領域R21の格子点(8,8)に配置されるデータが収集される。格子点(8,8)における信号強度I(8,8)は、格子点(−3,8)における信号強度I(-3,8)よりも、やや小さくなる。格子点(8,8)に配置されるデータが収集された後、格子点(8,7)、(7,7)、および(7,8)の順にデータが収集される。したがって、信号強度I(8,7)、I(7,7)、およびI(7,8)の順で小さくなる。
以上のようにして、データ収集期間P1およびP2の間に、kzビューV8とV7とを行ったり来たりしながら、データが順に収集される。
尚、図19では、隣接するkzビューV8およびV7について説明されているが、隣接する他のkzビュー(例えば、ビュー番号−6および−7)も同様の信号強度曲線で説明することができる。
第2の実施形態においても、信号強度を滑らかに変化させることができるのでゴーストなどのアーチファクトを低減することができる。また、2心拍の間に、隣接する2つのkzビューにデータを配置することができ、撮影時間を短縮することもできる。
(3)第3の実施形態
以下、第3の実施形態について説明する。尚、MRI装置1のハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
図20は、第3の実施形態におけるky−kz面を示す図である。
図20では、ky−kz面が長方形(又は正方形)SQで示されている。長方形(又は正方形)SQの内部には、長方形(又は正方形)SQに内接する楕円(又は円)CIが示されている。長方形(又は正方形)SQと楕円(又は円)CIとに挟まれた4つの領域Rnonは、ky軸とkz軸との両方の軸に関して高周波成分の領域である。第3の実施形態では、これらの4つの領域Rnonが、データが配置されないデータ非配置領域として規定されており、楕円(又は円)CIで囲まれている領域が、データが配置されるデータ配置領域として規定されている。楕円(又は円)CIは、複数の領域R11〜R4zに分割されている。次に、これらの領域R11〜R4zをどのように規定するかについて説明する。
先ず、楕円(又は円)CIに内接する複数の楕円E1〜Ezを規定する。楕円E1〜Ezは、ky軸方向の長さ(長軸の長さ)は同じであるが、kz軸方向の長さ(短軸の長さ)は異なるように規定されている。楕円(又は円)CI、楕円E1〜Ez、ky軸、およびkz軸によって、楕円(又は円)CIの第1象限は、z個の領域R11〜R1zに分割される。同様に、楕円(又は円)CIの第2象限、第3象限、および第4象限は、それぞれ、z個の領域R21〜R2z、z個の領域R31〜R3z、およびz個の領域R41〜R4zに分割される。
第1象限を参照すると、領域R11は、楕円(又は円)CI、楕円E1、およびkz軸によって囲まれた領域として規定されている。領域R12は、楕円E1、楕円E2、およびkz軸で囲まれた領域として規定されている。以下同様に、他の領域も規定され、領域R1zは、楕円Ez、ky軸、およびkz軸に囲まれた領域として規定されている。
尚、楕円(又は円)CIの第2象限、第3象限、および第4象限における領域も、同様の方法で規定される。
図21は、第3の実施形態において、データの収集順序を表すトラジェクトリを示す図である。
第1象限の領域R11〜R1zのトラジェクトリJ11〜J1z、および第4象限の領域R41〜R4zのトラジェクトリJ41〜J4zは、ビュー番号1のkyビュー上に並ぶ格子点から出発し、ky−kz面を移動する。一方、第2象限の領域R21〜R2zのトラジェクトリJ21〜J2z、および第3象限の領域R31〜R3zのトラジェクトリJ31〜J3zは、ビュー番号0のkyビュー(kz軸)上に並ぶ格子点から出発し、ky−kz面を移動する。
次に、第3の実施形態におけるデータの収集方法について説明する(図22参照)。
図22は、第3の実施形態におけるデータ収集方法の説明図である。
図22の上側には、データ収集期間P1〜Pzと、各データ収集期間におけるMR信号の信号強度との関係が示されており、図22の下側には、ky−kz面の概略が示されている。
データ収集期間P1では、トラジェクトリJ11に従って、楕円(又は円)CIの第1象限内の領域R11に配置されるデータセットD1が収集される。その後、データ収集期間P2では、トラジェクトリJ21に従って、楕円(又は円)CIの第2象限内の領域R21に配置されるデータセットD2が収集される。
図23は、領域R11およびR21の拡大図である。
領域R11は、ビュー番号1〜n−1のkzビューに位置する格子点L11〜L1zを有している。複数の格子点L11〜L1zは黒丸で示されている。データ収集期間P1では、トラジェクトリJ11に従って、データが順に収集される。したがって、領域R11では、最初に、格子点L11(ビュー番号n−1のkzビューと、ビュー番号1のkyビューとの交点に位置する)のデータが収集され、次に、格子点L12(ビュー番号n−2のkzビューと、ビュー番号1のkyビューとの交点に位置する)のデータが収集される。格子点L12のデータを収集したら、格子点L13およびL14(ビュー番号n−2およびn−1のkzビューと、ビュー番号2のkyビューとの交点に位置する)のデータを順に収集する。格子点L14のデータを収集したら、格子点L15およびL16(ビュー番号n−1およびn−2のkzビューと、ビュー番号3のkyビューとの交点に位置する)のデータを順に収集する。格子点L16のデータを収集したら、格子点L17、L18、およびL19(ビュー番号n−1、n−2およびn−3のkzビューと、ビュー番号4のkyビューとの交点に位置する)のデータを順に収集する。以下同様に、kyビューを高周波側にずらしながら、領域R11の格子点L1zに向かってデータを収集する。格子点L1zに配置されるデータが収集されることによって、領域R11に含まれる全ての格子点に配置されるデータが収集される。
次に、領域R21に配置されるデータが収集される。
領域R21では、最初に、格子点L21(ビュー番号nのkzビューと、ビュー番号0のkyビューとの交点に位置する)のデータが収集され、次に、格子点L22(ビュー番号n−1のkzビューと、ビュー番号0のkyビューとの交点に位置する)のデータが収集される。格子点L22のデータを収集したら、格子点L23およびL24(ビュー番号n−1およびn−2のkzビューと、ビュー番号−1のkyビューとの交点に位置する)のデータを順に収集する。格子点L24のデータを収集したら、格子点L25およびL26(ビュー番号n−2およびn−1のkzビューと、ビュー番号−2のkyビューとの交点に位置する)のデータを順に収集する。以下同様に、kyビューを高周波側にずらしながら、領域R21の格子点L2zに向かってデータを収集する。格子点L2zに配置されるデータが収集されることによって、領域R21に含まれる全ての格子点に配置されるデータが収集される。
領域R11およびR21のデータを収集したら、以下同様に、図21に示すトラジェクトリに従って、楕円(又は円)CIの第1象限の領域R12〜R1zに配置されるデータと、第2象限の領域R22〜R2zに配置されるデータとを交互に収集する。楕円(又は円)CIの第1象限と第2象限におけるデータを収集したら、今度は、楕円(又は円)CIの第4象限の領域R4z〜R41に配置されるデータと、第3象限の領域R3z〜R31に配置されるデータとを交互に収集する。
第3の実施形態においても、信号強度を滑らかに変化させることができるのでゴーストなどのアーチファクトを低減することができる。また、2心拍の間に、隣接する2つのkzビューにデータを配置することができ、撮影時間を短縮することもできる。更に、トラジェクトリは隣接する格子点に移動するので、渦電流によるアーチファクトも低減することができる。
(4)第4の実施形態
第1〜第3の実施形態では、トラジェクトリは、ビュー番号0のkyビュー(kz軸)又はビュー番号1のkyビューに位置する格子点から出発しているが、トラジェクトリは、別のビュー番号のkyビューから出発してもよい。第4の実施形態では、トラジェクトリが、第1〜第3の実施形態とは異なるビュー番号のkyビューから出発する例について説明する。尚、MRI装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
図24は、第4の実施形態におけるトラジェクトリを示す図である。
トラジェクトリJは、ビュー番号γ(γ<0)のkyビューから出発して、kz軸を横切り、ビュー番号δ(δ>0)のkyビューまで移動しており、一方、トラジェクトリWは、ビュー番号γ−1のkyビューから出発して、ビュー番号δ+1のkyビューまで移動している。信号強度がトラジェクトリの途中位置で最大になる場合は、図24に示すように、トラジェクトリの出発位置を、kz軸からずらすことによって、kz軸又はその近傍において、信号強度を最大にすることができ、高品質な画像を得ることができる。
尚、上記の第1〜第4の実施形態では、心拍に同期させてパルスシーケンスを実行しているが、心拍に同期させる代わりに、呼吸を検出し、呼吸に同期させて実行してもよく、また、心拍と呼吸との両方に同期させて実行してもよい。更に、心拍や呼吸に同期させずにパルスシーケンスを実行してもよい。
(5)第5の実施形態
第1〜第4の実施形態では、トラジェクトリの出発点は、kz方向に直線状に並んでいる。しかし、トラジェクトリの出発点は、曲線状に並んでいてもよい。第5の実施形態では、トラジェクトリの出発点が、曲線状に並んでいる例について説明する。尚、MRI装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
図25は、第5の実施形態におけるトラジェクトリを示す図である。
トラジェクトリJは、曲線SC1上に位置する格子点から出発して、ky−kz面内を移動しており、一方、トラジェクトリWは、曲線SC2上に位置する格子点から出発して、ky−kz面内を移動している。このように、トラジェクトリの出発点は、曲線状に並んでいてもよい。
1 MRI装置
2 コイルアセンブリ
3 テーブル
4 心拍センサ
5 受信コイル
6 制御装置
7 入力装置
8 表示装置
9 被検体
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 送信コイル
31 クレードル
61 コイル制御手段
62 信号処理手段

Claims (16)

  1. ky−kz面内において所定方向に並ぶ複数の格子点から出発して前記ky−kz面を移動する複数のトラジェクトリに従ってデータを収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記複数のトラジェクトリの各々は、
    ビュー番号i(i=−(n−1)〜nの整数)のkzビューに位置する第1の格子点から、ビュー番号iのkzビューに位置し前記第1の格子点に隣接する第2の格子点に移動する前に、ビュー番号i+1又はi−1のkzビューに位置し前記第1の格子点又は前記第2の格子点に隣接する第3の格子点を経由する、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記複数のトラジェクトリの各々は、
    (a)ビュー番号i(i=−(n−1)〜nの整数)のkzビューと、ビュー番号j(j=−(n−1)〜nの整数)のkyビューとの交点に位置する格子点(i,j)
    (b)ビュー番号i+1のkzビューと、ビュー番号jのkyビューとの交点に位置する格子点(i+1,j)
    (c)ビュー番号i+1のkzビューと、ビュー番号j+1のkyビューとの交点に位置する格子点(i+1,j+1)
    (d)ビュー番号iのkzビューと、ビュー番号j+1のkyビューとの交点に位置する格子点(i,j+1)

    上記の(a)〜(d)の順序で、格子点を移動する、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記複数のトラジェクトリの各々は、
    (a)ビュー番号i(i=−(n−1)〜nの整数)のkzビューと、ビュー番号j(j=−(n−1)〜nの整数)のkyビューとの交点に位置する格子点(i,j)
    (b)ビュー番号i+1のkzビューと、ビュー番号jのkyビューとの交点に位置する格子点(i+1,j)
    (c)ビュー番号iのkzビューと、ビュー番号j+1のkyビューとの交点に位置する格子点(i,j+1)

    上記の(a)〜(c)の順序で、格子点を移動する、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記複数のトラジェクトリの各々は、
    (a)ビュー番号i(i=−(n−1)〜nの整数)のkzビューと、ビュー番号j(j=−(n−1)〜nの整数)のkyビューとの交点に位置する格子点(i,j)
    (b)ビュー番号i+1のkzビューと、ビュー番号j+1のkyビューとの交点に位置する格子点(i+1,j+1)
    (c)ビュー番号iのkzビューと、ビュー番号j+1のkyビューとの交点に位置する格子点(i,j+1)

    上記の(a)〜(c)の順序で、格子点を移動する、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記トラジェクトリは、前記ky−kz面の低周波側から高周波側に移動する、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記トラジェクトリは、kz軸を横切るように移動する、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記被検体の心拍を検出する心拍検出手段を有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記被検体の心拍のR−R間隔の間に、前記領域に含まれる複数の格子点に配置されるデータが収集される、請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記被検体の呼吸を検出する呼吸検出手段を有する、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記ky−kz面には、複数の領域が規定されており、
    前記複数の領域は、前記複数のトラジェクトリに従ってデータが配置される、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記ky−kz面は、データが配置されるデータ配置領域と、データが配置されないデータ非配置領域とを有しており、
    前記データ配置領域は、前記複数の領域に分割される、請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記複数の領域は、矩形状である、請求項10又は11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記複数の領域は、前記データ配置領域に内接する複数の楕円と、直線とによって規定される、請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 前記ky−kz面内において所定方向に並ぶ複数の格子点は、kz軸と同一方向に並んでいる、請求項1〜13のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  15. 前記ky−kz面内において所定方向に並ぶ複数の格子点は、曲線状に並んでいる、請求項1〜13のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  16. ky−kz面内において所定方向に並ぶ複数の格子点から出発して前記ky−kz面を移動する複数のトラジェクトリに従ってデータを収集する磁気共鳴イメージング装置のプログラムであって、
    前記複数のトラジェクトリの各々を、ビュー番号i(i=−(n−1)〜nの整数)のkzビューに位置する第1の格子点から、ビュー番号iのkzビューに位置し前記第1の格子点に隣接する第2の格子点に移動する前に、ビュー番号i+1又はi−1のkzビューに位置し前記第1の格子点又は前記第2の格子点に隣接する第3の格子点を経由させるためのプログラム。
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