JP5449783B2 - ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品 - Google Patents

ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品 Download PDF

Info

Publication number
JP5449783B2
JP5449783B2 JP2008554019A JP2008554019A JP5449783B2 JP 5449783 B2 JP5449783 B2 JP 5449783B2 JP 2008554019 A JP2008554019 A JP 2008554019A JP 2008554019 A JP2008554019 A JP 2008554019A JP 5449783 B2 JP5449783 B2 JP 5449783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitamin
content
component
diluent
calcium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008554019A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008087894A1 (ja
Inventor
高伸 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Co Ltd
Original Assignee
Meiji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Co Ltd filed Critical Meiji Co Ltd
Priority to JP2008554019A priority Critical patent/JP5449783B2/ja
Publication of JPWO2008087894A1 publication Critical patent/JPWO2008087894A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449783B2 publication Critical patent/JP5449783B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/52Adding ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/70Clarifying or fining of non-alcoholic beverages; Removing unwanted matter
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • A23L33/15Vitamins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • A23L33/16Inorganic salts, minerals or trace elements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L5/00Preparation or treatment of foods or foodstuffs, in general; Food or foodstuffs obtained thereby; Materials therefor
    • A23L5/55Rehydration or dissolving of foodstuffs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

本発明は、流動性食品を希釈するための、ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および該希釈液を調製するための固体食品に関する。
近年、ミネラル成分とビタミン成分を摂取することの重要性が改めて認識され、乳幼児向けの調製粉乳(粉ミルク)、高齢者や要介護者向けの流動食、健常人向けの栄養補給飲料やサプリメント飲料などで、ミネラル成分とビタミン成分が添加や強化されている。また、一般的に総合栄養食と呼ばれる流動食などには、ミネラル成分とビタミン成分が適度に含まれているほか、脂肪、タンパク質、炭水化物などのエネルギー源を含んだ白色や乳白色の乳化状態にある。
流動食などは、摂取する人の状態に応じて、1食分のエネルギー量を調節する必要があるところ、通常は、単に水で希釈するので、ミネラル成分やビタミン成分までが希釈されるため、十分なミネラル成分やビタミン成分の摂取をあきらめるか、サプリメントによって別途補う必要があった。
このとき、とくに病院などの医療機関、保育施設や介護施設などの福祉施設において、患者、乳幼児、高齢者および要介護者などの流動性食品(流動食など)を摂取する様々な人に対して、その人毎に必要な脂肪、タンパク質、脂質などのエネルギー源は異なっている。そして、同じカテゴリーの人の間、例えば、同じ疾患の患者の間でも、それぞれの人が必要なエネルギー量が異なり、その患者毎に応じて、流動性食品を水で希釈するため、ミネラル成分やビタミン成分の希釈割合も多様になるのが通例である。しかし、ある種の病気の患者、乳幼児、高齢者、要介護者などを夫々一括りにして、標準となる流動性食品が市販されているのが現状である。
したがって、各患者のミネラル成分やビタミン成分の必要摂取量を確保するために、別途サプリメントを補給するなど、各患者毎の必要量に合わせた補給が必要となり、作業は煩雑となっている。このような状況下では、介護や看護に携わる人にとっての日常業務の中での負担は少なくないという問題が潜在的に存在しているといえる。
本発明者は、このような意外にも、これまで看過されてきた問題にあえて着目し、上記の煩雑な作業を簡素化できる手段を開発することにより、流動性食品を水で希釈した場合のミネラル成分およびビタミン成分の摂取の問題を大幅に改善できることを着想した。このため本発明は、ミネラルバランスおよびビタミンバランスを損なうことなく流動性食品のエネルギー源となる成分を簡便に希釈するという全く新しい課題に基づくものである。
本発明者は、上掲の新しい課題を解決すべく、鋭意研究を重ねる中で、希釈対象となる流動食と略同一のミネラル成分やビタミン成分を含む水溶液を希釈調整剤として用いれば、ミネラル成分やビタミン成分の濃度のバランスを変化させることなく、流動食のエネルギー量を簡便に調節することができることを見出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む流動性食品組成物を希釈するための希釈液であって、前記流動性食品組成物に含まれるミネラル成分および/またはビタミン成分と略同一のミネラル成分および/またはビタミン成分ならびに水からなる前記希釈液に関する。
さらに本発明は、ミネラル成分およびビタミン成分を含む流動性食品組成物を希釈するための希釈液であって、前記流動性食品組成物に含まれるミネラル成分およびビタミン成分と略同一のミネラル成分およびビタミン成分ならびに水からなる、前記の希釈液に関する。
さらにまた本発明は、ミネラル成分および/またはビタミン成分の濃度が、流動性食品組成物のミネラル成分および/またはビタミン成分の濃度と略同一である、前記の希釈液に関する。
また本発明は、ミネラル成分が、ナトリウム、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、カリウム、銅、亜鉛および塩素からなる群から選択される1種または2種以上を含む、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、ミネラル成分が、カルシウム、リンおよびマグネシウムを含む、前記の希釈液に関する。
また本発明は、ミネラル成分が、ナトリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムおよび塩素を含む、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、希釈液100gに対して、カルシウムが1mg〜200mg、リンが1mg〜150mgおよびマグネシウムが0.1mg〜10gである、前記の希釈液に関する。
また本発明は、希釈液100gに対して、ナトリウムが1mg〜10g、カリウムが1mg〜10gおよび塩素が1mg〜10gである、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、希釈液100gに対して、鉄が1μg〜500mg、銅が1μg〜100mgおよび亜鉛が10μg〜500mgである、前記の希釈液に関する。
また本発明は、希釈液100gに対して、カルシウムが2mg〜200mg、リンが1mg〜150mg、マグネシウムが0.2mg〜370mg、ナトリウムが1mg〜600mg、カリウムが4mg〜2200mg、塩素が1mg〜10g、鉄が4μg〜55mg、銅が2μg〜10mgおよび亜鉛が20μg〜30mgである、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、ビタミン成分が、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸およびビタミンCからなる群から選択される1種または2種以上を含む、前記の希釈液に関する。
また本発明は、ビタミン成分が、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸およびビタミンCを含む、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、希釈液100gに対して、ビタミンB1が1μg〜5mg、ビタミンB2が1μg〜5mg、ナイアシンが10μg〜100mg、ビタミンB6が1μg〜5mg、葉酸が0.1μg〜500μg、ビタミンB12が1ng〜10μg、パントテン酸が10μg〜50mgおよびビタミンCが10μg〜500mgである、前記の希釈液に関する。
また本発明は、ビタミン成分が、ビタミンA、ビタミンDおよびビタミンEを含む、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、希釈液100gに対して、ビタミンAが1μg〜10mg、ビタミンDが10ng〜100μgおよびビタミンEが10μg〜1000mgである、前記の希釈液に関する。
また本発明は、希釈液100gに対して、ビタミンAが1.5μg〜3mg、ビタミンDが25ng〜50μg、ビタミンEが30μg〜800mg、ビタミンB1が1μg〜1.5mg、ビタミンB2が3μg〜1.7mg、ナイアシンが20μg〜16mg、ビタミンB6が2μg〜1.5mg、葉酸が0.4μg〜240μg、ビタミンB12が2ng〜2.4μg、パントテン酸が40μg〜7mgおよびビタミンCが350μg〜100mgである前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、さらにpH調整剤を含む、前記の希釈液に関する。
また本発明は、pH調整剤が酢酸である、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、pHが3〜11である、前記の希釈液に関する。
さらに本発明者は、多種のミネラル成分やビタミン成分を含む水溶液は沈殿を生じる場合があり、この沈殿が流動食の均一な希釈を困難とするばかりか、希釈調整剤の製造を困難にするなどの実用上の問題を解決する手段を同時に開発した。
一般に、飲料においてミネラルを強化するためには、水溶性(溶解性)のマグネシウム塩やカルシウム塩、例えば塩化マグネシウム、塩化カルシウムなどを用いることが考えられる。しかし、液体(水系)内にリン塩が共存すると、マグネシウムイオンやカルシウムイオンとリンが反応し、沈殿(不溶解物)を生じることとなる。この沈殿はリン酸マグネシウムやリン酸カルシウムである。
また、ミネラルの強化と同時に、沈殿を抑制するために、不溶性のマグネシウム塩やカルシウム塩、例えばリン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウムなどを微粒化して用いることが一般的に考えられる。具体的には、微粒子に加工された反応性のないスラリー状のリン酸カルシウムを用いて沈殿を防止する方法がある。しかし、飲料などの粘性の低い液体では長期保存中に沈殿を生じてしまう。
一方、例えば特許文献1には、微粒子化した炭酸カルシウムを乳化剤でコーティングすることにより、微粒子の再凝集を抑制して沈殿を防止する方法が記載されている。しかし、この液体は乳化状態にあるため不透明であり、仮に脂肪やタンパク質を含まない非乳化状態(非乳化系)としても、長期保存中に少なからず沈殿を生じてしまう。
特開平7−111879号公報
そしてこれを解決するため、流動食に通常で添加される多種のミネラル成分やビタミン成分を含む希釈調整剤を調製する際に、リンの供給源としてグリセロリン酸カルシウムを用いることにより、マグネシウムやカルシウムとリンが共存する状態でも沈殿を生じることなく、透明性を維持できることを見出した。
したがって本発明は、リンの供給源として、グリセロリン酸カルシウムを用いる、前記の希釈液にも関する。
さらに本発明は、透明で沈殿を生じない、前記の希釈液に関する。
また本発明は、熱量が、1kcal/100ml以下である、前記の希釈液に関する。
さらに本発明は、前記の希釈液を乾燥してなる、固体食品に関する。
また本発明は、前記の固体食品を用いて調製した希釈液に関する。
本発明によれば、流動食と任意の割合で混合することで、流動食のミネラルバランスとビタミンバランスを維持したまま、脂肪、タンパク質、炭水化物などの濃度を任意に調整しながら、個々の使用者に合わせた適切な濃度の流動食を容易に調製できる希釈液を提供できる。
また本発明の一態様において、流動食に通常で添加されるミネラル成分やビタミン成分を含む、透明な非乳化系の液体を調製する際に、リンの供給源としてグリセロリン酸カルシウムを用いることにより、流動食などで一般的に含まれるミネラル成分および/またはビタミン成分をフルスペックで含む透明な希釈液、特に、中性の透明で、長期保存中においてもマグネシウムやカルシウムなどの二価イオンに由来する沈殿を生じない希釈液を提供することができる。
さらに本発明によれば、本発明の希釈液を調製するための固体食品を提供することができる。該固体食品は、水などによって希釈液として用いることもできるし、直接流動食などに添加することもできる。
本発明において、ミネラル成分とは、ナトリウム、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、カリウム、銅、亜鉛、塩素、ヨウ素、マンガン、セレン、クロム、モリブデンなどをいう。
本発明の希釈液は、ミネラル成分として、ナトリウム、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、カリウム、銅、亜鉛および塩素からなる群から選択される1種または2種以上を含むことが好ましく、とくに好ましくは、カルシウム、リンおよびマグネシウムを含み、さらに好ましくは、ナトリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムおよび塩素を含む。
前記ミネラル成分の供給源は、通常、食品および飲料の分野において用いられているものであれば、特に限定されないが、食品添加物や厚生労働省に食品として認可されている原料を用いることが好ましく、例えば、以下のものがあげられる。
ナトリウムの供給源:酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素一ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウムなど
カルシウムの供給源:グリセロリン酸カルシウム、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、第三リン酸カルシウムなど
鉄の供給源:クエン酸鉄ナトリウム、硫酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄など
リンの供給源:グリセロリン酸カルシウム、リン酸水素一ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、第三リン酸カルシウム、リン酸水素一カリウムなど
マグネシウムの供給源:塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなど
カリウムの供給源:酢酸カリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素一カリウムなど
銅の供給源:グルコン酸銅、グリセロリン酸銅、硫酸銅、銅酵母など
亜鉛の供給源:グルコン酸亜鉛、グリセロリン酸亜鉛、硫酸亜鉛、亜鉛酵母など
塩素の供給源:塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなど
ヨウ素の供給源:ヨウ素酵母、昆布エキスなど
マンガンの供給源:マンガン酵母、塩化マンガンなど
セレンの供給源:セレン酵母など
クロムの供給源:クロム酵母など
モリブデンの供給源:モリブデン酵母など
リンの供給源として、グリセロリン酸カルシウムを用いると、リンとマグネシウムやカルシウムとが共存する状態でも沈殿を生じることがなく、希釈液の透明性を維持できる。ここで、「透明で沈殿を生じない」とは、完全に溶解した状態を意味しており、超微粒子などが浮遊していて、例えば、1ヵ月程度の長期保存中に沈殿を生じる状態とは異なる。
本発明の希釈液において、ミネラル成分は、例えば、希釈液100gに対して、以下の含量とすることができる。
ナトリウムの含量:1mg〜10g、好ましくは1mg〜600mg、とくに好ましくは50mg〜200mg
カルシウムの含量:1mg〜10g、好ましくは1mg〜200mg、さらに好ましくは2mg〜200mg、とくに好ましくは10mg〜100mg
鉄の含量:1μg〜500mg、好ましくは4μg〜55mg、とくに好ましくは100μg〜5mg
リンの含量:1mg〜150mg、好ましくは2mg〜150mg、とくに好ましくは10mg〜100mg
マグネシウムの含量:0.1mg〜10g、好ましくは0.1mg〜5g、さらに好ましくは0.2mg〜370mg、とくに好ましくは5mg〜50mg
カリウムの含量:1mg〜10g、好ましくは4mg〜2200mg、とくに好ましくは50mg〜200mg
銅の含量:1μg〜100mg、好ましくは2μg〜10mg、とくに好ましくは5μg〜1mg
亜鉛の含量:10μg〜500mg、好ましくは20μg〜30mg、とくに好ましくは100μg〜5mg
塩素の含量:1mg〜10g、好ましくは1mg〜1g、とくに好ましくは50mg〜300mg
ヨウ素の含量:1mg〜5g、好ましくは2mg〜500mg、とくに好ましくは5mg〜50mg
マンガンの含量:1μg〜1mg、好ましくは10μg〜1mg、とくに好ましくは50μg〜500μg
セレンの含量:1μg〜100μg、好ましくは1μg〜10μg、とくに好ましくは1μg〜5μg
クロムの含量:1μg〜100μg、好ましくは1μg〜10μg、とくに好ましくは1μg〜5μg
モリブデンの含量:1μg〜100μg、好ましくは1μg〜50μg、とくに好ましくは1μg〜10μg
本発明の希釈液において、上記ミネラル成分の組成は、流動食と略同一の組成であることが好ましい。
本発明において、ビタミン成分とは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、コリンなどをいう。
本発明の希釈液は、ビタミン成分として、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸およびビタミンCからなる群から選択される1種または2種以上を含むことが好ましい。とくに好ましくは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸およびビタミンCを含む。また、とくに好ましくは、ビタミンA、ビタミンDおよびビタミンEを含む。
前記ビタミン成分の供給源は、通常、食品および飲料の分野において用いられているものであれば、特に限定されないが、食品添加物や厚生労働省に食品として認可されている原料を用いることが好ましく、例えば、市販のビタミン混合粉(例えば、商品名:ビタミンエースミックスDR−200Nとして、理研ビタミン社や、商品名:ビタミンミックスMJO−2として、武田キリン食品社などから入手可能)などを用いることができる。前記ビタミン混合粉には、例えば、抽出ビタミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピリドキシン塩酸塩、チアミン塩酸塩、リボフラビン、ビタミンA脂肪酸エステル、葉酸、シアノコバラミン、コレカルシフェロール、アラビアガム、ソルビタン脂肪酸エステル、L−アスコルビン酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、デキストリン、食用油脂、クエン酸およびクエン酸ナトリウムが配合されている。
本発明の希釈液において、ビタミン成分は、例えば、希釈液100gに対して、以下の含量とすることができる。
ビタミンAの含量:1μg〜10mg、好ましくは1.5μg〜3mg、とくに好ましくは10μg〜500μg
ビタミンDの含量:10ng〜100μg、好ましくは25ng〜50μg、とくに好ましくは100ng〜1μg
ビタミンEの含量:10μg〜1000mg、好ましくは30μg〜800mg、さらに好ましくは30μg〜80mg、とくに好ましくは500μg〜10mg
ビタミンKの含量:10ng〜1mg、好ましくは10ng〜100μg、とくに好ましくは500ng〜50μg
ビタミンB1の含量:1μg〜5mg、好ましくは10μg〜1.5mg、とくに好ましくは50μg〜1mg
ビタミンB2の含量:1μg〜5mg、好ましくは10μg〜1.7mg、さらに好ましくは3μg〜1.7mg、とくに好ましくは50μg〜1mg
ナイアシンの含量:10μg〜100mg、好ましくは100μg〜16mg、さらに好ましくは20μg〜16mg、とくに好ましくは1mg〜10mg
ビタミンB6の含量:1μg〜5mg、好ましくは10μg〜1.5mg、さらに好ましくは2μg〜1.5mg、とくに好ましくは50μg〜1mg
葉酸の含量:0.1μg〜500μg、好ましくは0.4μg〜240μg、とくに好ましくは1μg〜100μg
ビタミンB12の含量:1ng〜10μg、好ましくは10ng〜5μg、さらに好ましくは2ng〜2.4μg、とくに好ましくは100ng〜2.4μg
ビオチンの含量:1ng〜5μg、好ましくは10ng〜2μg、とくに好ましくは50ng〜1μg
パントテン酸の含量:10μg〜50mg、好ましくは40μg〜7mg、とくに好ましくは100μg〜2mg
ビタミンCの含量:10μg〜500mg、好ましくは350μg〜100mg、とくに好ましくは1mg〜50mg
コリンの含量:10μg〜100mg、好ましくは100μg〜50mg、とくに好ましくは1mg〜10mg
本発明の希釈液において、上記ビタミン成分の組成は、流動食と略同一の組成であることが好ましい。
本発明の希釈液は、所定量のミネラル成分の供給源および/またはビタミン成分の供給源を混合し、水に溶解することによって調製することができる。ここで「水」は、ミネラル成分および/またはビタミン成分の終濃度が所定の範囲に調整できれば、純水、水道水、天然水などの任意の水でよい。
各成分の濃度の調整は、例えば、次のように行うことができる。すなわち、例えば、マグネシウムを100mg%(飲料100gあたり100mg)となるように飲料へ混合して用いる場合に、飲料がマグネシウムを含まない純水や水道水などであり、その濃度が0mg%とすると、マグネシウム成分の供給源の添加はマグネシウム換算で100mg%となる。一方、飲料がマグネシウムを含むミネラルウォーターやサプリメントウォーターなどであり、その濃度が50mg%とすると、この飲料に由来する50mg%を差し引いて、マグネシウム成分の供給源の添加はマグネシウム換算で50mg%となる。
本発明の希釈液では、熱量が1kcal/100ml以下であることが好ましく、0.5kcal/100ml以下であることがより好ましく、0.3kcal/100ml以下であることがさらに好ましく、0.2kcal/100ml以下であることが特に好ましく、実質的に0kcal/100mlであり、0kcal/100mlと表示され得る。
本発明の希釈液は、一態様において、リンの供給源としてグリセロリン酸カルシウムを用いることにより、マグネシウムやカルシウムとリンが共存する状態でも沈殿を生じることなく、透明性を維持できる。この希釈液は、さらに他のミネラル成分および/またはビタミン成分を含むことができる。
本発明の希釈液は、典型的には、ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む流動性食品組成物の該ミネラル成分および/またはビタミン成分以外の成分を希釈するために用いることができる。ここでいう流動性食品組成物とは、例えば、流動食や飲料などであり、ミネラル成分および/またはビタミン成分以外の成分とは、主としてエネルギー源となる脂肪、タンパク質、炭水化物などの成分である。
すなわち、市販の流動食などと任意の割合で混合することにより、熱量(カロリー)や脂肪、タンパク質、炭水化物などの成分の濃度を調節しながら、一方でミネラル成分やビタミン成分の摂取量の範囲を維持しつつ、個々の使用者(患者など)が流動食などを摂取できる。
前記市販の流動食には、例えば、メイバランス(商品名、明治乳業株式会社製)、インスロー(商品名、明治乳業株式会社製)、リーナレン(商品名、明治乳業株式会社製)、ファイブレンYH(商品名、明治乳業株式会社製)などが挙げられるところ、これらの流動食の希釈調整剤として用いる場合、濃度を維持すべきミネラル成分およびビタミン成分の含量は、以下の範囲程度に調整すればよい。また各流動食の組成と全く同一にしてもよい。
流動食のミネラル成分(標準組成表)
ナトリウム:20mg〜480mg
カルシウム:120mg〜220mg
鉄:1.5mg〜3.6mg
リン:80mg〜213mg
マグネシウム:20mg〜90mg
カリウム:120mg〜300mg
銅:0.02mg〜0.36mg
ヨウ素:1.6μg〜21.3μg
マンガン:0.01mg〜0.04mg
セレン:2.6μg〜14μg
亜鉛:0.92mg〜3.2mg
クロム:0.4μg〜8μg
モリブデン:3.16μg〜13.5μg
塩素:30mg〜420mg
流動食のビタミン成分(標準組成表)
ビタミンA:120μg〜240μg(レチノール当量)
ビタミンD:0.4μg〜2μg
ビタミンE:4mg〜20mg(α−トコフェロール)
ビタミンK:2.5μg〜14μg
ビタミンB1:0.3mg〜0.6mg
ビタミンB2:0.4mg〜1.25mg
ナイアシン:3.8mg〜9mg(ナイアシン当量)
ビタミンB6:0.6mg〜1.68mg
葉酸:100μg〜336μg
ビタミンB12:0.8μg〜2.4μg
ビオチン:0.4μg〜45μg
パントテン酸:1.2mg〜2.5mg
ビタミンC:20mg〜100mg
コリン:1mg〜48.5mg
本発明の希釈液は、それ自体単独で摂取することにより、栄養補給を目的とすることもできる。
本発明の希釈液は、適宜調製することにより、飲料水に限られず、緑茶や紅茶、ウーロン茶のような、いわゆる、お茶と称されるものはもちろんのこと、アップル茶やハイビスカス茶などの各種の花茶、タイム茶やペパーミント茶などのハーブティー、ステビア茶などの各種の茶飲料、さらに着色剤や糖類からなる人工ジュースなどのような中性領域(pHが5〜9程度)にある各種の飲料、コーヒーなどのような中性領域にない、例えばpHが3〜11にある各種の飲料とすることもできる。
本発明の希釈液は、酸やアルカリなどのpH調整剤を用いてpHを調整してもよい。pH調整剤としては、希釈液でマグネシウムやカルシウムなどが沈殿しないものを、単独または組み合わせて用いることが好ましい。例えば、クエン酸を用いると、長期保存中などに希釈液でクエン酸カルシウムなどの沈殿を生じる。一方、酢酸を用いると、希釈液で沈殿を生じずに透明性を維持できる。そのため、pH調整用の酸としては、酢酸などを用いるのが好ましい。
また本発明の希釈液のpHは、典型的には、風味面や物性面の観点から、3〜11が好ましい。またより好ましくは、pHは、4〜10であり、5〜9がさらに好ましく、6〜8が特に好ましく、実質的に7であってもよい。
本発明の希釈液において、炭水化物、アミノ酸、ペプチドなどを添加してもよい。炭水化物としては、糖質と食物繊維があり、これらに限定されないが、例えば、ブドウ糖、果糖などの単糖類、でんぷん、デキストリンなどの多糖類や、マルトース、乳糖などの二糖類を含むオリゴ糖類、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、結晶セルロースなどの食物繊維を単独あるいは任意の組み合わせで用いることができる。
本発明において、各種ミネラル成分の供給源および/または各種ビタミン成分の供給源となる化合物を混合した粉末を、本発明の希釈液を調製するための固体食品とすることも可能である。また一度、本発明の希釈液を調製した後に、乾燥することによって固体食品とすることも可能である。このような乾燥は、具体的には、(1)60〜65℃、数分間の真空蒸発濃縮および160〜170℃、数秒間の噴霧乾燥、または(2)−40℃、約2〜3日間の凍結乾燥などによって行うことができる。
本発明の固体食品は、水に溶解することによって、本発明の希釈液とすることができ、希釈液に添加・混合して用いる粉末に限られず、タブレット(錠剤)やカプセルはもちろんのこと、本発明の目的が達成される限りにおいて、各種の乾燥物や濃縮物が含まれるが、その形体がペースト状などであってもよい。
以下、本発明について実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
酢酸ナトリウム10g(Na:1.67g)、酢酸カリウム8g(K:3.2g)、塩化マグネシウム5g(Mg:0.57g)、クエン酸鉄ナトリウム0.1g(Fe:10mg)、グルコン酸亜鉛0.2g(Zn:29mg)、グルコン酸銅0.01g(Cu:1.4mg)、グリセロリン酸カルシウム10g(Ca:1.92g、P:1.49g)に、ビタミン混合(ミックス)粉(抽出ビタミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピリドキシン塩酸塩、チアミン塩酸塩、リボフラビン、ビタミンA脂肪酸エステル、葉酸、シアノコバラミン、コレカルシフェロール、アラビアガム、ソルビタン脂肪酸エステル、L−アスコルビン酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、デキストリン、食用油脂、クエン酸、クエン酸ナトリウム)(商品名:ビタミンエースミックスDR−200N、理研ビタミン社製)1gを混合した。
実施例1の粉体試料をイオン交換水1000mlに常温で溶解した後に、液体の状態を目視で確認した。この液体は透明性を維持しており、沈殿を生じなかった。
[実施例2]
実施例1の粉体試料をイオン交換水1000mlに常温で溶解し、酢酸5gを添加して、pHを調整した後に、液体の状態を目視で確認した。この液体は透明性を維持しており、沈殿を生じなかった。
[実施例3]
実施例1の粉体試料をイオン交換水1000mlに常温で溶解し、クエン酸3gを添加して、pHを調整した後に、液体の状態を目視で確認した。この液体は常温での長期保存中に、クエン酸カルシウムの沈殿を生じていた。
[実施例4]
酢酸ナトリウム11.4g(Na:2g)、酢酸カリウム1.2g(K:0.48g)、リン酸一カリウム5.4g(K:1.52g、P:1.2g)、塩化マグネシウム3.6g(Mg:0.4g)、クエン酸鉄ナトリウム0.1g(Fe:10mg)、グルコン酸亜鉛0.14g(Zn:20mg)、グルコン酸銅0.008g(Cu:1mg)、炭酸カルシウム4g(Ca:1.6g)に、ビタミン混合(ミックス)粉(抽出ビタミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピリドキシン塩酸塩、チアミン塩酸塩、リボフラビン、ビタミンA脂肪酸エステル、葉酸、シアノコバラミン、コレカルシフェロール、アラビアガム、ソルビタン脂肪酸エステル、L−アスコルビン酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、デキストリン、食用油脂、クエン酸、クエン酸ナトリウム)(商品名:ビタミンエースミックスDR−200N、理研ビタミン社製)1gを混合した。
実施例4の粉体試料をイオン交換水1000mlに常温で溶解した後に、液体の状態を目視で確認した。この液体はリン酸カルシウムの沈殿を生じていた。
[実施例5]
イオン交換水3000mlに対して、酢酸ナトリウム10g、酢酸カリウム8g、酢酸5g、塩化マグネシウム5g、クエン酸鉄ナトリウム0.1g、グルコン酸亜鉛0.2g、グルコン酸銅0.01g、グリセロリン酸カルシウム10gを順に添加して攪拌しながら溶解した。これにビタミン混合(ミックス)粉(抽出ビタミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピリドキシン塩酸塩、チアミン塩酸塩、リボフラビン、ビタミンA脂肪酸エステル、葉酸、シアノコバラミン、コレカルシフェロール、アラビアガム、ソルビタン脂肪酸エステル、L−アスコルビン酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、デキストリン、食用油脂、クエン酸、クエン酸ナトリウム)(商品名:ビタミンエースミックスDR−200N、理研ビタミン社製)1gを混合して、攪拌しながら常温で溶解した。この希釈液を容器に充填した後に、レトルト殺菌(121℃、9分30秒)した。
実施例5の試料を約1ヶ月間、冷蔵(約5℃)で保存した後に、試料の状態を目視で確認した。実施例5の試料は透明性を維持しており、沈殿を生じなかった。
本発明は、市販の流動食と任意の割合で混合することで、流動食のミネラルバランスとビタミンバランスを維持したまま、脂肪、タンパク質、炭水化物などの濃度を任意に調整しながら、個々の使用者に合わせた適切な濃度の流動食を用事で提供することが可能となる。
さらに本発明は、リンの供給源としてグリセロリン酸カルシウムを用いた場合、多種のミネラル成分および/またはビタミン成分との組み合わせにおいても、マグネシウムやカルシウムなどの二価イオンに由来する沈殿を生じず、長期保存しても透明であるので、商品価値が高い希釈液を製造することができる。また沈殿が生じないことから、沈殿が製造上の障害となることがない。

Claims (24)

  1. ミネラル成分および/またはビタミン成分、ならびに、エネルギー源となる成分を含む流動性食品組成物を希釈するための希釈液であって、前記流動性食品組成物に含まれ、かつ、希釈後に濃度を維持すべきミネラル成分および/またはビタミン成分と、同一の濃度のミネラル成分および/またはビタミン成分ならびに水からなり、
    前記ミネラル成分が、希釈液100gに対して下記の含量の、ナトリウム、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、カリウム、銅、亜鉛、塩素、ヨウ素、マンガン、セレン、クロムおよびモリブデンからなる群から選択される1種または2種以上であり、
    前記ビタミン成分が、希釈液100gに対して下記の含量の、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンCおよびコリンからなる群から選択される1種または2種以上である、前記エネルギー源となる成分の濃度を希釈するための前記希釈液。
    ナトリウムの含量:1mg〜10g、
    カルシウムの含量:1mg〜10g、
    鉄の含量:1μg〜500mg、
    リンの含量:1mg〜150mg、
    マグネシウムの含量:0.1mg〜10g、
    カリウムの含量:1mg〜10g、
    銅の含量:1μg〜100mg、
    亜鉛の含量:10μg〜500mg、
    塩素の含量:1mg〜10g、
    ヨウ素の含量:1mg〜5g、
    マンガンの含量:1μg〜1mg、
    セレンの含量:1μg〜100μg、
    クロムの含量:1μg〜100μg、
    モリブデンの含量:1μg〜100μg、
    ビタミンAの含量:1μg〜10mg、
    ビタミンDの含量:10ng〜100μg、
    ビタミンEの含量:10μg〜1000mg、
    ビタミンKの含量:10ng〜1mg、
    ビタミンB1の含量:1μg〜5mg、
    ビタミンB2の含量:1μg〜5mg、
    ナイアシンの含量:10μg〜100mg
    ビタミンB6の含量:1μg〜5mg、
    葉酸の含量:0.1μg〜500μg、
    ビタミンB12の含量:1ng〜10μg、
    ビオチンの含量:1ng〜5μg、
    パントテン酸の含量:10μg〜50mg、
    ビタミンCの含量:10μg〜500mg、
    コリンの含量:10μg〜100mg。
  2. ミネラル成分およびビタミン成分、ならびに、エネルギー源となる成分を含む流動性食品組成物を希釈するための希釈液であって、前記流動性食品組成物に含まれ、かつ、濃度を維持すべきミネラル成分およびビタミン成分と、同一の濃度のミネラル成分およびビタミン成分ならびに水からなる、請求項1に記載の希釈液。
  3. エネルギー源となる成分が、脂肪、タンパク質および炭水化物である、請求項1または2に記載の希釈液。
  4. ミネラル成分が、ナトリウム、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、カリウム、銅、亜鉛および塩素からなる群から選択される1種または2種以上を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の希釈液。
  5. ミネラル成分が、カルシウム、リンおよびマグネシウムを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の希釈液。
  6. ミネラル成分が、ナトリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムおよび塩素を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の希釈液。
  7. 希釈液100gに対して、カルシウムが1mg〜200mg、リンが1mg〜150mgおよびマグネシウムが0.1mg〜10gである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の希釈液。
  8. 希釈液100gに対して、ナトリウムが1mg〜10g、カリウムが1mg〜10gおよび塩素が1mg〜10gである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の希釈液。
  9. 希釈液100gに対して、鉄が1μg〜500mg、銅が1μg〜100mgおよび亜鉛が10μg〜500mgである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の希釈液。
  10. 希釈液100gに対して、カルシウムが2mg〜200mg、リンが1mg〜150mg、マグネシウムが0.2mg〜370mg、ナトリウムが1mg〜600mg、カリウムが4mg〜2200mg、塩素が1mg〜10g、鉄が4μg〜55mg、銅が2μg〜10mgおよび亜鉛が20μg〜30mgである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の希釈液。
  11. ビタミン成分が、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸およびビタミンCからなる群から選択される1種または2種以上を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の希釈液。
  12. ビタミン成分が、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸およびビタミンCを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の希釈液。
  13. 希釈液100gに対して、ビタミンB1が1μg〜5mg、ビタミンB2が1μg〜5mg、ナイアシンが10μg〜100mg、ビタミンB6が1μg〜5mg、葉酸が0.1μg〜500μg、ビタミンB12が1ng〜10μg、パントテン酸が10μg〜50mgおよびビタミンCが10μg〜500mgである、請求項12に記載の希釈液。
  14. ビタミン成分が、ビタミンA、ビタミンDおよびビタミンEを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の希釈液。
  15. 希釈液100gに対して、ビタミンAが1μg〜10mg、ビタミンDが10ng〜100μgおよびビタミンEが10μg〜1000mgである、請求項14に記載の希釈液。
  16. 希釈液100gに対して、ビタミンAが1.5μg〜3mg、ビタミンDが25ng〜50μg、ビタミンEが30μg〜800mg、ビタミンB1が1μg〜1.5mg、ビタミンB2が3μg〜1.7mg、ナイアシンが20μg〜16mg、ビタミンB6が2μg〜1.5mg、葉酸が0.4μg〜240μg、ビタミンB12が2ng〜2.4μg、パントテン酸が40μg〜7mgおよびビタミンCが350μg〜100mgである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の希釈液。
  17. さらにpH調整剤を含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の希釈液。
  18. pH調整剤が酢酸である、請求項17に記載の希釈液。
  19. pHが3〜11である、請求項1〜18のいずれかに記載の希釈液。
  20. リンの供給源として、グリセロリン酸カルシウムを用いる、請求項1〜19のいずれか一項に記載の希釈液。
  21. 透明で沈殿を生じない、請求項20に記載の希釈液。
  22. 熱量が、1kcal/100ml以下である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の希釈液。
  23. 流動性食品組成物が、市販の流動食である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の希釈液。
  24. ミネラル成分および/またはビタミン成分、ならびに、エネルギー源となる成分を含む流動性食品組成物に対し、該流動性食品組成物に含まれ、かつ、希釈後に濃度を維持すべきミネラル成分および/またはビタミン成分と、同一の濃度のミネラル成分および/またはビタミン成分ならびに水からなる希釈液を用い、前記流動性食品組成物のエネルギー源となる成分の濃度を希釈する方法
JP2008554019A 2007-01-15 2008-01-11 ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品 Active JP5449783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008554019A JP5449783B2 (ja) 2007-01-15 2008-01-11 ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007005851 2007-01-15
JP2007005851 2007-01-15
JP2008554019A JP5449783B2 (ja) 2007-01-15 2008-01-11 ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品
PCT/JP2008/050232 WO2008087894A1 (ja) 2007-01-15 2008-01-11 ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008087894A1 JPWO2008087894A1 (ja) 2010-05-06
JP5449783B2 true JP5449783B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=39635898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008554019A Active JP5449783B2 (ja) 2007-01-15 2008-01-11 ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5449783B2 (ja)
KR (1) KR101432088B1 (ja)
CN (2) CN101904511B (ja)
HK (1) HK1145947A1 (ja)
WO (1) WO2008087894A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102283342B (zh) * 2011-06-29 2013-08-14 中国航天员科研训练中心 航天用功能性全营养流食及其制备方法
KR20150139904A (ko) * 2013-04-02 2015-12-14 오리엔탈 이스트 컴파니 리미티드 구리 함유 효모 추출물, 그 제조방법, 식품 및 야채의 녹색 유지복원제
KR101313597B1 (ko) * 2013-05-08 2013-10-01 김규한 면역 강화, 체질 개선 및 피로회복 효과가 있는 기능성 음료 및 그 제조 방법
CN103535582A (zh) * 2013-08-05 2014-01-29 蔡东林 一种全营养瘦身粥及制备方法
GB201321923D0 (en) * 2013-12-11 2014-01-22 Snowdonia Res Sarl Mineral water composition containing bioavailable iron
CN105285998A (zh) * 2015-11-27 2016-02-03 杭州海王生物工程有限公司 一种液体状的维生素和矿物质组合物
CN105851762A (zh) * 2016-04-15 2016-08-17 济南银中容和堂药业有限公司 维生素固体保健饮料
CA3171461A1 (en) * 2020-02-18 2021-08-26 Suntory Holdings Limited Liquid mineral concentrate composition
KR20230036691A (ko) 2021-09-08 2023-03-15 노영우 엑스트라버진 올리브유를 포함하는 건강기능식품

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08196235A (ja) * 1995-01-23 1996-08-06 Terumo Corp 粉末状栄養食用安定剤、高カロリー流動食および高カロリー流動食の製造方法
JPH09132531A (ja) * 1995-11-10 1997-05-20 Moriniyuu Lab:Kk 流動食添加用組成物及び流動食
JP2002142720A (ja) * 2000-11-08 2002-05-21 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 栄養組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08196235A (ja) * 1995-01-23 1996-08-06 Terumo Corp 粉末状栄養食用安定剤、高カロリー流動食および高カロリー流動食の製造方法
JPH09132531A (ja) * 1995-11-10 1997-05-20 Moriniyuu Lab:Kk 流動食添加用組成物及び流動食
JP2002142720A (ja) * 2000-11-08 2002-05-21 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 栄養組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CN101904511A (zh) 2010-12-08
KR20090108054A (ko) 2009-10-14
KR101432088B1 (ko) 2014-09-19
HK1145947A1 (zh) 2011-05-13
JPWO2008087894A1 (ja) 2010-05-06
CN101904511B (zh) 2016-02-10
CN101636091A (zh) 2010-01-27
WO2008087894A1 (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5449783B2 (ja) ミネラル成分および/またはビタミン成分を含む希釈液および固体食品
Vanek et al. ASPEN position paper: recommendations for changes in commercially available parenteral multivitamin and multi–trace element products
EP0034034B1 (en) Nutrient composition
CA2099880C (en) Nutritional product for persons receiving renal dialysis
US20130337144A1 (en) Nutritional products comprising calcium hmb and conjugated linoleic acid
JP2983503B2 (ja) 高い生物学的利用能をもつ鉄‐カルシウムミネラル補給物
IE55320B1 (en) Infant foods
TW201036618A (en) Nutritional composition for controlling blood sugar level
JP6171364B2 (ja) 高タンパク液状栄養食品組成物
JP5421769B2 (ja) ナトリウムを高濃度で含む液状栄養組成物およびその製造方法
JP2007215480A (ja) 鉄強化食品用組成物
JPH0272843A (ja) 糖アルコールを含有するミネラル補給剤
US20180110241A1 (en) Aqueous ketogenic compositions
US20210353578A1 (en) Dietary macro/micronutritional supplement for patients undergoing kidney dialysis
KR20080008155A (ko) 한국인에게 특별히 필요한 비타민, 무기질, 또는 발효시킨천연물을 함유하는 영양제 조성물
JP2001316278A (ja) 液状経腸栄養組成物
JP2002142720A (ja) 栄養組成物
CA3142668A1 (en) Composition for use in a method for prevention or treatment of maltnutrition in a subject suffering from a chronic inflammatory bowel diseases
JPH09132531A (ja) 流動食添加用組成物及び流動食
JP2013538822A (ja) 三価クロム・ホウ素強化組成物、栄養補助水、及びその調製方法
JPS58216122A (ja) ヒスチジン血症乳幼児用栄養調製物
US20110274678A1 (en) Beverage
JP2023069186A (ja) 栄養組成物、栄養組成物の製造方法、及び栄養組成物中の銅の生体利用性の評価方法
JPH01240169A (ja) 濃厚流動食
WO2022163760A1 (ja) ゲル状栄養組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130813

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131113

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20131120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5449783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350