JP5449598B1 - Ptpシート積み上げ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性の向上を図りつつ、PTPシートの破損等をより確実に防止する。
【解決手段】PTPシート積み上げ装置31は、PTPシート1を搬送する搬送手段35と、収容空間361及び開口部362を有する収容手段36とを備え、PTPシート1を開口部362へと投入することで収容空間361にてPTPシート1を積み上げる。搬送手段35は、連続的に移動可能な連続移動部と351、連続移動部351の移動によりPTPシート1を押して搬送するシート接触部352とを有する。PTPシート1が開口部362へと投入される際には、開口部362よりも上流側に設けられたブロック部34の上流側部位342に対しシート接触部352が一定期間接触し、シート接触部352の移動速度がそれまでよりも小さくさせられる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、PTPシートを収容空間へと落下させて積み上げるPTPシート積み上げ装置に関する。
一般にPTPシートは、外縁に長辺部及び短辺部を有する矩形状をなし、錠剤が収容されるポケット部を有する。また、PTPシートの生産過程においては、PTPシートを箱詰めする前段階において、PTPシート積み上げ装置により、PTPシートを積み上げた状態とすることがある。
PTPシート積み上げ装置は、PTPシートを積み上げた状態で収容するための収容空間を有する収容手段と、PTPシートを搬送する搬送手段とを備えている(例えば、特許文献1等参照)。収容手段は、上方に開口し、収容空間に連通する開口部を備えており、PTPシートを開口部へと投入することで、収容空間にてPTPシートが積み上げられる。
また、搬送手段は、前記開口部にPTPシートを搬送するものであり、例えば、上記特許文献1に記載の技術では、PTPシートの長辺部を挟持するチャックを備えている。そして、前記チャックにてPTPシートを挟持した状態で、前記開口部上にPTPシートを搬送し一時停止する。その後、チャックによるPTPシートの挟持を解除することで、PTPシートを開口部へと投入する。
米国特許出願公開第2011/56800号明細書
ところで、生産性の向上を図るという面では、装置の動作速度を上げることが好ましい。しかしながら、上記手法では、開口部に対するPTPシートの投入時に、PTPシートを一時停止させる。従って、装置の動作速度を十分に上げることができず、生産性を十分に向上させることができないおそれがある。
そこで、動作速度を向上させるべく、連続的に移動する搬送手段を用い、所定の搬送台上に配置されたPTPシートを搬送手段により押すことで、PTPシートを前記搬送台上にて摺動させ、搬送台の終端に設けられた前記開口部へとPTPシートを次々に投入する手法が考えられる。
ところが、当該手法では、開口部に対するPTPシートの投入時において、例えば、収容手段とPTPシートとの間で比較的大きな摩擦が生じた場合等、PTPシートの落下が一瞬遅れた場合に、PTPシートの上面に搬送手段が接触してしまったり、収容手段と搬送手段との間にPTPシートが挟み込まれてしまったりするおそれがある。この場合には、PTPシートに疵が付いてしまう等、PTPシートの破損が生じてしまうおそれがある。また、PTPシートの破損が生じることで、その後の開口部に対するPTPシートの投入に支障が生じてしまい、装置の安定動作が損なわれてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性の向上を図りつつ、PTPシートの破損等の不具合をより確実に防止することができるPTPシート積み上げ装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.所定の搬送台上に配置されたPTPシートを搬送する搬送手段と、
前記PTPシートが収容される収容空間、及び、前記収容空間に連通する開口部を有する収容手段とを備え、
前記搬送手段により搬送された前記PTPシートを前記開口部へと投入することで、前記収容空間にて前記PTPシートを積み上げるPTPシート積み上げ装置であって、
前記搬送手段は、
前記搬送台の延びる方向に沿って連続的に移動可能な連続移動部と、
前記連続移動部に取付けられ、前記連続移動部の移動により、前記搬送台上に配置された前記PTPシートを押して搬送するシート接触部とを有し、
前記搬送手段による搬送方向に沿った前記収容手段よりも上流側にブロック部が設けられるとともに、当該ブロック部のうち少なくとも前記搬送方向上流側部位へと前記シート接触部が接触可能であり、
前記PTPシートが前記開口部へと投入される際には、前記ブロック部の上流側部位に対し前記シート接触部が一定期間接触し、前記シート接触部の移動速度がそれまでよりも小さくさせられるよう構成したことを特徴とするPTPシート積み上げ装置。
上記手段1によれば、搬送手段は、連続的に移動可能な連続移動部を有しており、PTPシートを連続的に搬送可能となっている。従って、装置の動作速度を十分に向上させることができ、優れた生産性を実現することができる。
さらに、上記手段1によれば、PTPシートを押すシート接触部がブロック部の上流側部位に一定期間接触し、移動速度がそれまでよりも小さくさせられる。そして、当該期間の間に、PTPシートは、シート接触部から離間した状態で開口部へと投入される。従って、PTPシートの落下に際し、PTPシートの上面に対し搬送手段(シート接触部)が接触してしまったり、収容手段及び搬送手段によってPTPシートが挟み込まれてしまったりするといった不具合をより確実に防止することができる。これにより、PTPシートの破損をより確実に防止することができる。また、PTPシートの破損防止が図られることで、装置をより安定的に動作させることができ、生産性を一層高めることができる。
手段2.前記上流側部位に対する前記シート接触部の接触に伴い、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位が上方へと移動することで、前記ブロック部及び前記開口部の上方を前記シート接触部が通過し、
前記搬送手段は、前記開口部上を前記シート接触部が通過する際の少なくとも一時期において、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位を上方へと移動させた状態で維持する姿勢維持部を備えることを特徴とする手段1に記載のPTPシート積み上げ装置。
上記手段2によれば、開口部に対するPTPシートの投入直後に、開口部の上方をシート接触部が通過することとなる。そのため、シート接触部が開口部を塞ぐ形となり、PTPシートが開口部から飛び出してしまうことをより確実に防止できる。その結果、PTPシートをより確実に正常な状態で収容することができる。
ところで、開口部上においてシート接触部の上方移動状態が直ちに解除され、シート接触部が開口部内へと直ちに入り込んでしまうと、PTPシートの落下が一瞬遅れた場合等において、シート接触部がPTPシートに接触してしまい、PTPシートに疵が付いてしまうことが懸念される。この点、上記手段2によれば、姿勢維持部により、開口部上をシート接触部が通過する際の少なくとも一時期において、シート接触部の上方移動状態が維持される。従って、PTPシートの飛び出し防止を図りつつ、PTPシートの破損を一層確実に防止することができる。その結果、装置を一層安定的に動作させることができ、生産性の更なる向上を図ることができる。
手段3.前記搬送手段は、前記PTPシートの搬送時に前記連続移動部よりも前記搬送台側に配置され、前記ブロック部の上面を摺動する台側配置部を備え、
前記姿勢維持部は、前記台側配置部のうち、前記開口部の上方を前記シート接触部が通過する際の少なくとも一時期において前記ブロック部の上面に接触する部位により構成されることを特徴とする手段2に記載のPTPシート積み上げ装置。
上記手段3によれば、台側配置部がブロック部の上面に接触することで、シート接触部の上方移動状態が維持されるように構成されている。従って、比較的簡易な構成により姿勢維持部を構成することができ、装置の小型化や簡素化を図ることができる。また、装置の動作安定性の更なる向上を図ることができ、生産性を一段と高めることができる。
尚、「前記台側配置部(の先端面)により、前記シート接触部が構成されていること」としてもよい。
手段4.前記搬送手段は、
前記連続移動部及び前記台側配置部に対し、回動可能に連結された第1連結部と、
前記第1連結部と平行に設けられ、前記連続移動部及び前記台側配置部に対し、回動可能に連結された第2連結部とを備え、
前記連続移動部及び前記台側配置部は平行に設けられ、
前記上流側部位に対する前記シート接触部の接触に伴い前記両連結部が回動することで、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位が上方へと移動することを特徴とする手段3に記載のPTPシート積み上げ装置。
上記手段4によれば、台側配置部は、いわゆるリンク機構により、連続移動部に対して常に平行状態で維持される。従って、台側配置部の少なくとも一部がブロック部の上面に接触していれば、台側配置部の全体が上方移動状態にて維持されることとなる。そのため、台側配置部ひいてはシート接触部の上方移動状態をより確実に、かつ、比較的長期間に亘って維持することができる。その結果、PTPシートの破損抑制効果をさらに高めることができる。さらに、PTPシートの破損抑制効果がより高まることで、生産性のより一層の向上を図ることができる。
尚、「前記第1連結部(の先端面)により、前記シート接触部が構成されていること」としてもよい。
手段5.前記連続移動部と、前記両連結部のうちの少なくとも一方とに対し、前記台側配置部を常には所定の通常位置にて保持可能な付勢手段を備えることを特徴とする手段4に記載のPTPシート積み上げ装置。
上記手段5によれば、比較的簡易な構成により、常には台側配置部を通常位置にて保持することができる。従って、装置の小型化や簡素化、動作安定性の向上をより効果的に図ることができる。
手段6.前記ブロック部のうち少なくとも前記上流側部位は金属により形成され、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位は樹脂により形成されることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のPTPシート積み上げ装置。
上記手段6によれば、シート接触部がブロック部に接触した際に、ブロック部に与える衝撃を小さくすることができる。従って、ブロック部の破損をより確実に防止することができ、装置を長期間に亘って安定的に動作させることができる。その結果、生産性をさらに高めることができる。
(a)は、PTPシートの構成を示す斜視図であり、(b)は、PTPシートの一部破断拡大図である。 PTP包装機、及び、PTPシート積み上げ装置の概略構成を示す模式図である。 搬送台、ブロック部、及び、収納手段を示す斜視図である。 レール間を通過する搬送手段を示す斜視図である。 ブロック部にシート接触部が接触した状態における搬送手段を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、ブロック部に接触した際におけるシート接触部の移動態様を示す模式図である。 ブロック部を乗り越えた状態における搬送手段を示す斜視図である。 開口部上に位置するときの搬送手段を示す斜視図である。 (a)は、搬送手段に設けられたトーションばねを示す模式図であり、(b)は、トーションばねの側面図であり、(c)は、トーションばねの正面図である。 収納手段等の構成を示す斜視図である。 (a)〜(h)は、第2支持部の動作を説明するための模式図である。 PTPシートとこれを搬送する搬送手段とを示す斜視図である。 ブロック部にシート接触部が接触した際における、PTPシートとこれを搬送する搬送手段との位置関係を示す斜視図である。 開口部にPTPシートが投入されたときの搬送手段を示す斜視図である。 開口部にPTPシートが投入された直後における搬送手段を示す斜視図である。 支持手段により支持されたPTPシート等を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、支持手段により支持されたPTPシートを収容空間に落下させる際の第2支持部の動作を示す模式図である。 (a)〜(c)は、収容空間へと落下しなかったPTPシートを落下させる際の第2支持部の動作を示す模式図である。 収容空間に収容されたPTPシート等を示す模式図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1(a),(b)に示すように、PTPシート1は、複数の突起状のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着された平坦状のカバーフィルム4とを有している。また、PTPシート1は、平面視略矩形状に形成されており、その外縁には、矩形の短辺及びその近傍を含む部位である第1短辺部NS1及び第2短辺部NS2が平行に設けられている。加えて、PTPシート1の外縁には、前記両短辺部NS1,NS2間に位置し、矩形の長辺及びその近傍を含む部位である第1長辺部LS1及び第2長辺部LS2が平行に設けられている。さらに、PTPシート1には、シート長手方向に沿って配列された複数のポケット部2からなるポケット列が、シート短手方向に複数列形成されている。そして、ポケット部2には、錠剤5が1つずつ収容されている。
容器フィルム3は、透明又は半透明の材料(例えば、無延伸ポリプロピレン等)により構成されている。また、カバーフィルム4は、不透明材料〔例えば、アルミニウムや、PP(ポリプロピレン)等よりなるシーラントが塗布されたアルミニウム箔等〕により構成されている。
さらに、容器フィルム3には、例えば2つのポケット部2が含まれたペア小片に切り離すことができるように複数の横スリット6が形成されている。また、図示は省略するが、PTPシート1には、ロットナンバー等の識別情報を示す刻印などが付されている。尚、容器フィルム3に、縦スリットを形成してよいし、スリットを設けなくてもよい。
次に、PTP包装機(ブリスタ包装機)10の概略構成について、図2を参照して説明する。図2は、PTP包装機10の概略構成を示す正面模式図である。
PTP包装機10左端部のスプールゾーンには、帯状の容器フィルム3がロール状に巻回されてなる容器フィルム原反3aや、予備の容器フィルム原反3b,3c,3d、容器フィルム原反3aと予備の容器フィルム原反3b等との接続作業を行うフィルム自動継ぎ機構11Aなどが設けられている。そして、当該スプールゾーンから下流側のポケット成形ゾーンへと容器フィルム3が間欠的に繰り出し搬送される。
PTP包装機10右端部のスプールゾーンには、帯状のカバーフィルム4がロール状に巻回されてなるカバーフィルム原反4aや、予備のカバーフィルム原反4b、カバーフィルム原反4aと予備のカバーフィルム原反4bとの接続作業を行うフィルム自動継ぎ機構11Bなどが設けられている。そして、当該スプールゾーンから下流側のシールゾーンへとカバーフィルム4が連続的に繰り出し搬送される。
ポケット成形ゾーンには、容器フィルム3の搬送経路に沿って順に、加熱装置12及び成形金型装置13が設けられている。
加熱装置12は、容器フィルム3を部分的に加熱し、軟化させる。成形金型装置13は、ポケット部2の形状に対応する金型を備えており、当該金型により、加熱・軟化状態にある容器フィルム3を変形させることで、容器フィルム3にポケット部2を形成する。尚、ポケット部2の成形は、容器フィルム3の搬送動作間のインターバルに行われる。
ポケット部2が形成された容器フィルム3は、ポケット成形ゾーンから、充填装置14を備える充填ゾーン、外観検査装置15を備える検査ゾーン、シール装置16を備えるシールゾーンへとこの順序で順次搬送される。
充填装置14は、例えばロータリドラムを備えており、容器フィルム3に形成されたポケット部2に対して錠剤5を自動的に充填する。
外観検査装置15は、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、また、錠剤5の欠け、ひび等の外観異常の有無、異物混入の有無等の検査を行う。尚、外観検査装置15によって不良品判定された場合、図示しない不良シート排出機構に不良品信号が送られ、不良品判定となったPTPシート1は、不良シート排出機構によって別途排出され、図示しない不良品ホッパに移送される。
シール装置16は、フィルム受けロール17と、加熱ロール18とを備えており、フィルム受けロール17に加熱ロール18が圧接可能に構成されている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール17,18間に送り込まれ、両ロール17,18間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3にカバーフィルム4が貼着される。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された帯状のPTPフィルム21が得られる。尚、加熱ロール18の表面には、シール用の網目状の凸条が形成されており、これが容器フィルム3等に強く圧接することで、強固なシールが実現されるようになっている。
次いで、得られたPTPフィルム21がシート成形ゾーンへと移送される。シート成形ゾーンには、PTPフィルム21の移送経路に沿って順に、刻印装置22、スリット成形装置23、及び、シート打抜装置24が設けられている。
刻印装置22は、PTPフィルム21の所定位置に刻印を付し、スリット成形装置23は、PTPフィルム21の所定位置に前記横スリット6を形成する。また、シート打抜装置24は、PTPフィルム21をPTPシート1単位に打抜く。シート打抜装置24から落下する端材は、シート打抜装置24の下流側に設けられたスクラップ用ホッパ(図示せず)に貯留される。
シート打抜装置24の上方には、打抜かれたPTPシート1を移送するための吸着レール25が設けられており、当該吸着レール25により、PTPシート1の上面が吸着される。そして、吸着レール25により吸着されたPTPシート1は、その状態で次述するPTPシート積み上げ装置31の搬送手段35によって搬送され、吸着レール25の終端直前以降において、次述する搬送台32上に載置された状態で搬送手段35によって搬送される。
次いで、PTPシート積み上げ装置31の構成について説明する。
PTPシート積み上げ装置31は、PTPシート1の搬送路となる搬送台32と、環状の移動経路に沿って連続的に移動するコンベア33と、搬送台32の終端に設けられたブロック部34と、コンベア33の外周に設けられた複数の搬送手段35と、搬送手段35により搬送されたPTPシート1を収容する収容手段36と、PTPシート1をその収容前に一時的に支持する支持手段37とを備えている。
搬送台32は、図3に示すように、平行に延びる一対のレール321,322により構成されており、その上面が滑らかな平坦状とされている。また、PTPシート1は、搬送台32の上面に載置されるとともに、前記搬送手段35により、搬送台32の上面を摺動しつつ、収容手段36に向けて搬送される。
コンベア33は、搬送台32の上方に配置されるとともに、搬送台32の延設方向と同一方向に沿って延びるように構成されている(図2参照)。また、コンベア33のうち下方を向く部位は、前述の吸着レール25側から収容手段36側へと連続的に移動するようになっている。
ブロック部34は、搬送手段35による搬送方向に沿って前記収容手段36よりも上流側に設けられており、本実施形態では、搬送台32の前記搬送方向に沿った終端と、収容手段36の後述する開口部362との間に設けられている。また、ブロック部34の上面は、搬送台32の上面と面一で、かつ、連続的に形成されており、PTPシート1は、搬送台32及びブロック部34の上面を摺動しつつ、収容手段36へと搬送される。尚、ブロック部34のうち少なくとも後述する上流側部位341(本実施形態では、ブロック部34全体)は、耐衝撃性及び耐摩耗性に優れる金属(例えば、ステンレスなどの鉄系金属等)により形成されている。
搬送手段35は、図4に示すように、前記コンベア33に取付けられた連続移動部351(図2参照)と、PTPシート1を搬送する際に連続移動部351よりも搬送台32側に配置される台側配置部353と、台側配置部353及び連続移動部351を連結する第1連結部354及び第2連結部355とを備えている。
連続移動部351は、平板状をなしており、コンベア33の動作に伴い、搬送台32の延びる方向に沿って連続的に移動可能に構成されている。
台側配置部353は、平板状をなしており、連続移動部351と平行となるように配置されている。また、台側配置部353は、第2連結部355が連結される位置よりも進行方向後方側に向けて延びる延長部353Aを備えている。
第1連結部354及び第2連結部355は、それぞれ連続移動部351及び台側配置部353に対して、前記搬送手段35による搬送方向と平行な方向に回動可能な状態で取付けられている。また、両連結部354,355は、平行に設けられており、その回動時においても平行状態が維持されるようになっている。そして、両連結部354,355が常に平行状態で維持されることにより、連続移動部351及び台側配置部353も常に平行状態で維持されるようになっている。尚、「両連結部354,355が平行」とあるのは、より正確には、側面側から搬送手段35を見たときに、第1連結部354における両回動軸を結んだ線SL1と、第2連結部355における両回動軸を結んだ線分SL2とが平行になっていることをいう。また、「連続移動部351及び台側配置部353が平行」とあるのは、より正確には、側方側から搬送手段35を見たときに、連続移動部351側における両連結部354,355の両回動軸を結んだ線分SL3と、台側配置部353側における両連結部354,355の両回動軸を結んだ線分SL4とが平行となっていることをいう。
また、本実施形態では、台側配置部353の先端面及び第1連結部34の下部先端面により、シート接触部352が構成されている。シート接触部352は、連続移動部351の移動により、搬送台32上に配置されたPTPシート1を押して搬送する部位である。シート接触部352は、PTPシート1を搬送する際に、前記レール321,322間に配置されるように構成されている。尚、台側配置部353のみによってシート接触部352を構成してもよいし、第1連結部354のみによってシート接触部352を構成してもよい。
また、シート接触部352は、前記両レール321,322間において搬送台32の延びる方向に沿って移動しているときに、その一部がブロック部34の上面よりも下方に位置するように構成されている。そのため、シート接触部352は、図5及び図6(a)に示すように、ブロック部34のうち前記搬送方向上流側を向く上流側部位341へと一定期間接触する。ブロック部34への接触に伴い、シート接触部352の前方への移動が一旦阻止される(移動速度が一定期間ゼロとなる)が、その一方で、連続移動部351は連続的に移動し得る。そのため、図6(b)に示すように、両連結部354,355は、台側配置部353側の端部が連続移動部351に接近するようにして回動し、ひいては、シート接触部352のうち少なくとも前記上流側部位341に接触する部位が、連続移動部351に対して接近するようにして上方に移動する。そして、台側配置部353の下面がブロック部34の上面を超える位置まで、シート接触部352のうち少なくとも前記上流側部位341に接触する部位が上方へと移動すると、図6(c)に示すように、前記上流側部位341に対するシート接触部352の接触が解除される。これにより、図7に示すように、シート接触部352は、その下面がブロック部34の上面を摺動しつつ、ブロック部34上を通過する。
その後、シート接触部352は、収容手段36の開口部362上を通過するが、この開口部362上を通過する際の少なくとも一時期において、台側配置部353がブロック部34の上面に接触している。そのため、図8に示すように、シート接触部352が開口部362上を通過する際において、シート接触部352は上方へと移動された状態を維持される。これにより、シート接触部352が開口部362上に位置することとなったときに、シート接触部352はある程度の時間に亘って上方位置にて維持され、直ちに開口部362内へと入り込むことが防止される。
特に、本実施形態では、前記延長部353Aの存在により、シート接触部352が前記上方位置にて維持される時間が十分に大きなもの(例えば、50ms以上)とされている。尚、搬送手段35の移動速度や前記進行方向後方側に向けた前記延長部353Aの長さを調節することで、シート接触部352を上方移動状態で維持する時間を調節することができる。
さらに、本実施形態では、図9(a)に示すように、連続移動部351側における両連結部354,355の回動軸には、両連結部354,355及び連続移動部351に固定された、付勢手段としてのトーションばね356,357が設けられている。トーションばね356,357は、図9(b),(c)に示すように、巻回された金属線により形成されており、前記金属線の一端部の延びる方向と、前記金属線の他端部の延びる方向とが直交するように構成されている。そして、トーションばね356,357により、両連結部354,355及び台側配置部353が、常には連続移動部351に対して所定の通常位置(本実施形態では、連続移動部351に対して両連結部354,355が垂直状態となる位置)にて保持されるようになっている。一方で、両連結部354,355が回動した状態において、ブロック部34の上面から台側配置部353が離間すると、つまり、姿勢維持部によるシート接触部352の上方移動状態が解除されると、トーションばね356,357が戻り変形することで、両連結部354,355及び台側配置部353が前記通常位置に戻ることとなる。
また、シート接触部352のうち少なくとも上流側部位341に接触する部位(本実施形態では、台側配置部353及び両連結部354,355)は、軽量の樹脂材料(例えば、ポリアミド等)により形成されている。これにより、シート接触部352がブロック部34(上流側部位341)に接触した場合であっても、ブロック部34(上流側部位341)に対して大きな衝撃が加わらないようになっている。
収容手段36は、図10に示すように、鉛直方向に延びる複数の柱体365A,365B,365C,365Dと、下限位置センサ363及び上限位置センサ364とを備えている。
柱体365A〜365Dは、水平方向に沿った断面においてL字状をなし、平面視した際に、矩形の角部に相当する位置に配置されている。そして、支持手段37よりも下方位置において、柱体365A〜365Dにより、複数のPTPシート1を水平状態で収容可能な直方体状の収容空間361が形成されている。尚、図示は省略するが、前記搬送方向下流側に位置する柱体365B,365Dは、PTPシート1の搬送経路よりも上方側へと延びており、柱体365B,365Dによって、収容手段36よりも下流側へのPTPシート1の移動が規制されるようになっている。
さらに、収容空間361の上方には、収容空間361に連通し、上方に向けて開口する開口部362が設けられている。開口部362は、水平状態のPTPシート1を通過可能な形状とされている。
尚、PTPシート1の搬送方向に沿って隣接する柱体365A〜365D同士の間隔は、PTPシート1の両短辺部NS1,NS2の長さ未満となっており、PTPシート1の搬送方向と直交する方向に沿って隣接する柱体365A〜365D同士の間隔は、PTPシート1の両長辺部LS1,LS2の長さ未満となっている。そのため、収容空間361に収容されたPTPシート1は、水平状態である限り、開口部362、又は、収容空間361の下端の開口以外から収容空間361の外部へと出ることがないようになっている。
下限位置センサ363は、例えば、光電センサにより構成されており、収容空間361の外部に配置されている。下限位置センサ363は、収容空間361において、予め設定された所定の下限位置にPTPシート1が存在しているか否かを検出する。そして、前記下限位置にPTPシート1が存在している場合、つまり、PTPシート1が予め設定された下限量以上積み上げられている場合、下限位置センサ363は、PTPシート積み上げ装置31を制御する制御手段(図示せず)へと積載量が正常であることを示す正常信号を送信する。一方で、前記下限位置にPTPシート1が存在していない場合、つまり、PTPシート1の積み上げ量が前記下限量未満である場合、下限位置センサ363は、前記制御手段へと積載量が異常であることを示す異常信号を送信する。
上限位置センサ364は、例えば、光電センサにより構成されており、収容空間361の外部において、前記下限位置センサ363の上方に配置されている。上限位置センサ364は、収容空間361において、予め設定された所定の上限位置にPTPシート1が存在しているか否かを検出する。そして、前記上限位置にPTPシート1が存在していない場合、つまり、PTPシート1が予め設定された上限量未満積み上げられている場合、上限位置センサ364は、前記制御手段へと積載量が正常であることを示す正常信号を送信する。一方で、前記上限位置にPTPシート1が存在している場合、つまり、PTPシート1の積み上げ量が前記上限量以上である場合、上限位置センサ364は、前記制御手段へと積載量が異常であることを示す異常信号を送信する。
さらに、収容空間361の下方には、PTPシート1を箱詰めするための箱詰め手段(図示せず)にPTPシート1を搬送するためのコンベア38が設けられ、収容手段36は、図示しない排出手段を備えている。そして、前記排出手段は、前記箱詰め手段からの指示により、収容空間361に収容されたPTPシート1を前記コンベア38へと落下させるようになっている。
支持手段37は、前記開口部362よりも下方において収容空間361の上方に設けられており、支持手段37により、開口部362へと投入されたPTPシート1が一時的に支持される。支持手段37は、PTPシート1の第1短辺部NS1を支持する第1支持部371と、第2短辺部NS2を支持し、第1支持部371と平行に設けられた第2支持部372とを備えている。
第1支持部371は、収容手段36に対して移動不能の状態で設けられている。一方で、第2支持部372は、これに取付られた次述する作動部373により、第1支持部371に対する接離方向、及び、上下方向に移動可能とされている。
作動部373は、図11(a)〜(h)に示すように、一端部を支点として回動可能な立設部374と、自身の中間部分が前記立設部374の他端部に対して回転可能に取付けられた動力伝達部375と、回転可能な円板状をなし、外周側に前記動力伝達部375の一端部が回転可能に取付けられた駆動部376と、自身の表面から前記第2支持部372が突出した状態で設けられるとともに、自身の裏面に前記動力伝達部375の他端部が固定された側壁部377とを備えている。尚、側壁部377は、第2支持部372によりPTPシート1を支持する際に、柱体365C,365D間に配置される(図10等では、図示の便宜上、不図示)。また、PTPシート1を支持する際の位置に第2支持部372が配置されたときに、駆動部376のうち動力伝達部375の取付けられた部位が収容空間361に最も接近するように構成されている。さらに、第2支持部372がPTPシート1を支持する際の位置に配置された状態から、駆動部376は、自身に取付けられた動力伝達部375の一端部が、上方、及び、第1支持部371から離間する方向へと移動するようにして回転する。
駆動部376が回転することで、第2支持部372は、収容空間361の外部に位置し水平方向に延びる軸(仮想軸)の外周を周回し、第1支持部371に対する接離方向、及び、上下方向に沿って移動する。尚、第2支持部372は、PTPシート1を支持する際の位置に配置されている際に、駆動部376の回転により、下方へと移動しつつ、第1支持部371から離間する。また、第2支持部372は、PTPシート1を支持する際の配置位置へと移動するとき〔図11(h)の状態から図11(a)の状態となるとき〕に、第1支持部371に対して接近しつつ、下方に向けて移動する。加えて、本実施形態において、第2支持部372は、水平方向に延びる軸の外周を回転しているが、水平方向に対して若干(例えば、10°以下)傾いた方向に延びる軸の外周を回転するように構成してもよい。
さらに、本実施形態では、収容手段36へとPTPシート1が搬送されてから、次のPTPシート1が収容手段36へと搬送されるまでの時間に合わせて、駆動部376の回転速度等が設定されており、開口部362へとPTPシート1が投入される際には、PTPシート1を支持可能な位置に第2支持部372が配置されるようになっている。
次いで、上述したPTPシート積み上げ装置31による、PTPシート1の積み上げ手法について説明する。
PTPシート1は、図12に示すように、搬送方向上流側に第1長辺部LS1が位置するとともに、搬送方向下流側に第2長辺部LS2が位置し、かつ、ポケット部5を下方に向けた状態で、搬送手段35により、搬送台32上を摺動しつつ、収容手段36側へと搬送される。そして、図13に示すように、シート接触部352がブロック部34の上流側部位341に一定期間接触することで、シート接触部352の移動速度がPTPシート1の移動速度よりも小さくなる(本実施形態では、台側配置部353が一時的に停止する)。この期間中、PTPシート1は、図14に示すように、シート接触部352から離間し、その状態で、開口部362へと投入される。また、シート接触部352は、連続移動部351の移動に伴い、少なくとも上流側部位341に接触する部位が上方へと移動し、ブロック部34を乗り越えてPTPシート1を追うようにして移動する。
そして、シート接触部352は、図15に示すように、開口部362に対しPTPシート1が投入された直後に、開口部362上に位置する。これにより、PTPシート1が、柱体365A〜365Dや支持手段37に接触してしまい、開口部362から飛び出してしまうといった事態の防止が図られる。また、ブロック部34に対する台側配置部353の接触に伴い、開口部362上をシート接触部352が通過する際において、シート接触部352のうち少なくとも上流側部位341に接触する部位が上方へと移動した状態で維持される。そのため、開口部362上において、台側配置部353や両連結部354,355が直ちに元の通常位置へと戻らず、シート接触部352が直ちに開口部362内へと入り込むことがない。
開口部362に投入されたPTPシート1は、図16及び図17(a)に示すように、第1支持部371により第1短辺部NS1が支持されるとともに、第2支持部372により第2短辺部NS2が支持される。このとき、PTPシート1は、ポケット部5を下方に向けた状態で支持される。そして、図17(b),(c)に示すように、前記駆動部376が回転し、第2支持部372が第1支持部371から離間しつつ、下方へと移動することで、第2支持部372による第2短辺部NS2の支持が解除される。これにより、PTPシート1は、ポケット部5が下方を向いた状態で収容空間361へと落下する。尚、PTPシート1の落下時には、第2短辺部NS2が第1短辺部NS1よりも先に収容空間361へと落下する。
尚、柱体365A〜365Dに対するPTPシート1の接触等に伴い、収容空間361へと落下していないPTPシート1が存在したとしても、上述の通り、第2支持部372は、第2短辺部NS2を支持する際の配置位置へと移動するときに、下方に向けて移動する。従って、図18(a)〜(c)に示すように、仮に収容空間361へと落下していないPTPシート1が存在する場合であっても、当該PTPシート1は第2短辺部NS2が第2支持部372により上方から押されることで、収容空間361へと強制的に落下させられる。尚、PTPシート1の強制落下時においても、第2短辺部NS2が第1短辺部NS1よりも先に収容空間361へと落下する。
収容空間361に落下したPTPシート1は、図19に示すように、収容空間361にて積み上げられた状態で収容される。ここで、PTPシート1の積み上げ量が前記下限量以上前記上限量未満であり、下限位置センサ363及び上限位置センサ364の双方により正常信号が前記制御手段に送信されている場合、制御手段は、PTPシート積載装置31を通常動作させる。すなわち、収容空間361に対するPTPシート1の落下が許容される。一方で、PTPシート1の積み上げ量が前記下限値未満であり、下限位置センサ363により前記制御手段へと異常信号が送信されている場合、又は、PTPシート1の積み上げ量が前記上限量以上であり、上限位置センサ364により前記制御手段へと異常信号が送信されている場合、制御手段は、例えば、搬送手段35の停止などにより、収容空間361に対するPTPシート1の落下を中止させる。
前記箱詰め手段からの指示が前記排出手段へと入力されると、収容空間361に収容されたPTPシート1は、前記排出手段により、コンベア38へと落下させられる。そして、PTPシート1は、コンベア38により箱詰め手段へと搬送され、箱詰め手段において箱詰めされる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、コンベア33及び搬送手段35を備えており、PTPシート1を連続的に搬送可能となっている。従って、PTPシート積み上げ装置31の動作速度を十分に向上させることができ、優れた生産性を実現することができる。
さらに、シート接触部352がブロック部34の上流側部位341に一定期間接触し、移動速度がそれまでよりも小さく(本実施形態では、ゼロに)させられる。そして、当該期間の間に、PTPシート1は、シート接触部352から離間した状態で開口部362へと投入される。従って、PTPシート1の落下に際し、PTPシート1の上面に対し搬送手段35(シート接触部352)が接触してしまったり、収容手段36及び搬送手段35によってPTPシート1が挟み込まれてしまったりするといった不具合をより確実に防止することができる。これにより、PTPシート1の破損をより確実に防止することができる。また、PTPシート1の破損防止が図られることで、装置31をより安定的に動作させることができ、生産性を一層高めることができる。
加えて、本実施形態では、開口部362に対するPTPシート1の投入後に、開口部362上をシート接触部352が通過する。そのため、シート接触部352が開口部362を塞ぐかたちとなり、PTPシート1が開口部362から飛び出してしまうことをより確実に防止できる。その結果、PTPシート1をより確実に正常な状態で収容することができる。
また、開口部362上をシート接触部352が通過する際の少なくとも一時期において、シート接触部352の上方移動状態が維持され、シート接触部352が直ちに開口部362内へと入り込まないように構成されている。従って、PTPシート1の飛び出し防止を図りつつ、シート接触部352の接触によるPTPシート1の破損を一層確実に防止することができる。その結果、装置31を一層安定的に動作させることができ、生産性の更なる向上を図ることができる。
さらに、台側配置部353がブロック部34の上面に接触するという比較的簡易な構成により、シート接触部352の上方移動状態が維持されるように構成されている。従って、装置31の小型化や簡素化を図ることができる。また、装置31の動作安定性の更なる向上を図ることができ、生産性を一段と高めることができる。
加えて、いわゆるリンク機構により、台側配置部353は、連続移動部351に対して常に平行状態で維持される。従って、台側配置部353の少なくとも一部がブロック部34の上面に接触していれば、台側配置部353の全体が上方移動状態にて維持されることとなる。そのため、台側配置部353ひいてはシート接触部352の上方移動状態をより確実に、かつ、比較的長期間に亘って維持することができる。その結果、PTPシート1の破損抑制効果をさらに高めることができる。さらに、PTPシート1の破損抑制効果がより高まることで、生産性のより一層の向上を図ることができる。
併せて、トーションばね356,357により、常には台側配置部353を通常位置にて保持することができる。従って、装置の小型化や簡素化、動作安定性の向上をより効果的に図ることができる。
また、ブロック部34は金属により形成され、シート接触部352(台側配置部353及び両連結部354,355)は樹脂により形成されている。そのため、シート接触部352がブロック部34に接触した際に、ブロック部34に与える衝撃を小さくすることができる。従って、ブロック部34の破損をより確実に防止することができ、装置31を長期間に亘って安定的に動作させることができる。その結果、生産性をさらに高めることができる。
さらに、本実施形態では、PTPシート1を収容空間362へと落下させる際に、第2短辺部NS2が第1短辺部NS1よりも先に落下するように構成されている。これにより、PTPシート1を、長辺部LS1,LS2の延びる方向と平行に延びる中心軸(長軸)が斜めとなった状態で落下させることができる。すなわち、前記長軸を回転軸とした回転が生じにくい、非常に安定した姿勢でPTPシート1を落下させることができる。その結果、回転半径が大きく元々発生しにくい、短辺部の延びる方向と平行に延びる中心軸(短軸)を回転軸としたPTPシート1の回転を十分に抑制しつつ、特に発生が懸念される長軸を回転軸としたPTPシート1の回転を効果的に抑制することができる。その結果、PTPシート1をより確実に正常な状態で積み上げることができる。
特に本実施形態のように、PTPシート1を連続的に搬送する場合には、収容空間361への落下開始時に、PTPシート1が搬送方向に沿った速度を有し、また、このような場合において、搬送方向上流側に両長辺部LS1,LS2のうちの一方が位置するとともに、搬送方向下流側に両長辺部LS1,LS2のうちの他方が位置するようにしてPTPシート1を搬送すると、長軸を回転軸としたPTPシート1の回転がより懸念される。この点、本実施形態によれば、支持手段3を設けることで、PTPシート1の搬送方向に沿った速度を十分に低減させつつ、長軸を回転軸とした回転の生じにくい斜め状態の安定的な姿勢でPTPシート1を落下させることができる。従って、PTPシート1の連続搬送による生産性の向上を図りつつ、PTPシート1の回転を効果的に抑制することができ、PTPシート1の正常な積み上げを図ることができる。つまり、支持手段3を設けることは、搬送方向上流側に両長辺部LS1,LS2のうちの一方が位置するとともに、搬送方向下流側に両長辺部LS1,LS2のうちの他方が位置するようにしてPTPシート1を連続的に搬送する場合に特に有効である。
さらに、収容手段36に引っ掛かる等して、収容空間361へと落下していないPTPシート1が存在する場合であっても、第2支持部372によりPTPシート1を下方へと押圧し、収容空間361へと強制的に落下させることができる。これにより、PTPシート1を一層確実に正常な状態で積み上げることができる。
また、通常の落下時だけでなく、強制落下時においても、第2短辺部NS2を第1短辺部NS1よりも先に落下させることができる。従って、PTPシート1を斜め状態の安定した姿勢で落下させることができ、強制落下時においてもPTPシート1の回転を効果的に抑制することができる。
加えて、第2支持部372は、周回することで、第1支持部371に対する接離方向、及び、上下方向に移動するように構成されており、第2支持部372における移動が非常に簡易な構成によって実現されている。従って、PTPシート積み上げ装置31の小型化や簡素化を図ることができるとともに、第2支持部372の移動制御を容易に行うことができる。
また、上述の通り、短軸を回転軸としたPTPシート1の回転は生じにくいが、支持手段3から、収容空間361に収容されたPTPシート1までの距離(つまり、PTPシート1の落下距離)が大きいと、PTPシート1の落下時間が増大し、短軸を回転軸としたPTPシート1の回転が生じやすくなってしまうおそれがある。この点、本実施形態では、下限位置センサ363により前記下限位置におけるPTPシート1の存在が検出された際に、つまり、PTPシート1の落下距離が十分に小さいときに、PTPシート1の落下が許容されるように構成されている。従って、PTPシート1の落下時間を比較的短くすることができ、短軸を回転軸としたPTPシート1の回転を一層確実に防止することができる。その結果、PTPシート1を一層確実に正常な状態で積み上げることができる。
さらに、ポケット部5が下方を向いた状態でPTPシート1を落下させ、収容空間361においてPTPシート1のポケット部5が下方を向くように構成されている。従って、収容空間において、積み上げられたPTPシート1の上面は平坦面となり、PTPシート1を落下させた際に、PTPシート1の外縁がポケット部5に引っ掛かるといった事態が生じなくなる。その結果、PTPシート1をより一層確実に正常な状態で積み上げることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、PTPシート積み上げ装置31は、支持手段37を備えているが、支持手段37を具備しないこととしてもよい。
(b)上記実施形態において、搬送手段35は、台側配置部353及び第2連結部355を備えているが、搬送手段35の構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、台側配置部353及び第2連結部355を省略して、連続移動部351及び第1連結部354により搬送手段35を構成し、第1連結部354により、PTPシート1を押して搬送するように構成してもよい。
(c)上記実施形態において、姿勢維持部は、台側配置部353により構成されているが、姿勢維持部は、開口部362上をシート接触部352が通過する際の少なくとも一時期において、シート接触部352のうち少なくとも上流側部位341に接触する部位を上方へと移動させた状態で維持するものであればよい。従って、例えば、サーボモータ等により連結部354,355を制御することで、シート接触部352が上方移動状態にて維持されるように構成してもよい。
(d)上記実施形態におけるPTPシート1の構成は例示であって、PTPシートの構成はこれに限定されるものではない。
(e)上記実施形態において、PTPシート1は、搬送方向上流側に両長辺部LS1,LS2のうちの一方が位置し、搬送方向下流側に両長辺部LS1,LS2の他方が位置する状態で搬送されているが、搬送時におけるPTPシート1の向きは特に限定されるものではない。
(f)上記実施形態では、下限位置センサ363及び上限位置センサ364が設けられているが、下限位置センサ363や上限位置センサ364の少なくとも一方を省略してもよい。
(g)第2支持部372の周回運動は、上記実施形態のものに限定されるものではない。従って、例えば、第2支持部37が単純円運動やボックス運動をするように構成してもよい。また、第2支持軸37が、実在する軸の周りを回転するように構成してもよい。
(h)上記実施形態において、シート接触部352は、ブロック部34に接触することで一時的に停止するように構成されているが、シート接触部352が必ずしも一時的に停止する必要はなく、PTPシート1が開口部362へと投入される際に、ブロック部34に対しシート接触部352が接触することで、シート接触部352の移動速度がそれまでの移動速度よりも小さくなる構成であればよい。従って、例えば、ブロック部34の上面を搬送方向下流側に向けて徐々に高くなる傾斜面とし、当該傾斜面に対しシート接触部352(台側配置部353の下面)が接触することによって、シート接触部352の移動速度がそれまでの移動速度よりも小さくなるように構成してもよい。また、例えば、ブロック部34の上面を摩擦係数の比較的大きな素材により構成するとともに、PTPシート1の搬送時に、ブロック部34の上面と台側配置部353の下面とが同一高さに配置されるように構成し、台側配置部353の下面がブロック部34の上面を摺動するように構成してもよい。この場合においても、台側配置部353の下面がブロック部34の上面を摺動することで、シート接触部352の移動速度をそれまでの移動速度よりも小さくすることができる。シート接触部352の移動速度がそれまでの移動速度よりも小さくなる構成であっても、上記実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。
1…PTPシート、31…PTPシート積み上げ装置、32…搬送台、34…ブロック部、35…搬送手段、36…収容手段、341…上流側部位、351…連続移動部、352…シート接触部、353…台側配置部(姿勢維持部)、354…第1連結部、355…第2連結部、356,357…トーションばね(付勢手段)、361…収容空間、362…開口部。

Claims (6)

  1. 所定の搬送台上に配置されたPTPシートを搬送する搬送手段と、
    前記PTPシートが収容される収容空間、及び、前記収容空間に連通する開口部を有する収容手段とを備え、
    前記搬送手段により搬送された前記PTPシートを前記開口部へと投入することで、前記収容空間にて前記PTPシートを積み上げるPTPシート積み上げ装置であって、
    前記搬送手段は、
    前記搬送台の延びる方向に沿って連続的に移動可能な連続移動部と、
    前記連続移動部に取付けられ、前記連続移動部の移動により、前記搬送台上に配置された前記PTPシートを押して搬送するシート接触部とを有し、
    前記搬送手段による搬送方向に沿った前記収容手段よりも上流側にブロック部が設けられるとともに、当該ブロック部のうち少なくとも前記搬送方向上流側部位へと前記シート接触部が接触可能であり、
    前記PTPシートが前記開口部へと投入される際には、前記ブロック部の上流側部位に対し前記シート接触部が一定期間接触し、前記シート接触部の移動速度がそれまでよりも小さくさせられるよう構成したことを特徴とするPTPシート積み上げ装置。
  2. 前記上流側部位に対する前記シート接触部の接触に伴い、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位が上方へと移動することで、前記ブロック部及び前記開口部の上方を前記シート接触部が通過し、
    前記搬送手段は、前記開口部上を前記シート接触部が通過する際の少なくとも一時期において、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位を上方へと移動させた状態で維持する姿勢維持部を備えることを特徴とする請求項1に記載のPTPシート積み上げ装置。
  3. 前記搬送手段は、前記PTPシートの搬送時に前記連続移動部よりも前記搬送台側に配置され、前記ブロック部の上面を摺動する台側配置部を備え、
    前記姿勢維持部は、前記台側配置部のうち、前記開口部の上方を前記シート接触部が通過する際の少なくとも一時期において前記ブロック部の上面に接触する部位により構成されることを特徴とする請求項2に記載のPTPシート積み上げ装置。
  4. 前記搬送手段は、
    前記連続移動部及び前記台側配置部に対し、回動可能に連結された第1連結部と、
    前記第1連結部と平行に設けられ、前記連続移動部及び前記台側配置部に対し、回動可能に連結された第2連結部とを備え、
    前記連続移動部及び前記台側配置部は平行に設けられ、
    前記上流側部位に対する前記シート接触部の接触に伴い前記両連結部が回動することで、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位が上方へと移動することを特徴とする請求項3に記載のPTPシート積み上げ装置。
  5. 前記連続移動部と、前記両連結部のうちの少なくとも一方とに対し、前記台側配置部を常には所定の通常位置にて保持可能な付勢手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のPTPシート積み上げ装置。
  6. 前記ブロック部のうち少なくとも前記上流側部位は金属により形成され、前記シート接触部のうち少なくとも前記上流側部位に接触する部位は樹脂により形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のPTPシート積み上げ装置。
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