JP5448747B2 - 車両用シートのリクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両用シートのリクライニング装置に関するものである。
従来から、自動車等の車両用シートのリクライニング装置は、広く知られており、例えば特許文献1に開示されている。このものは、相対回動可能に結合されたシートクッションに固定される第1ブラケット(ガイドブラケット)とそのシートクッションに回動自在に連結されたシートバックに固定される第2ブラケット(インターナルギヤ)との間に径方向移動可能なロックギヤと回動可能な回動カムとを配置するとともに、渦巻きばねを、その外周端を第1ブラケットに係止し内周端を回動カムに係止するように設ける。そして、渦巻きばねの付勢力によって回動カムを一方向側に回動付勢することによりロックギヤを径外側に移動させ第2ブラケットに設けた内歯ラチェット(内ギヤ)に噛合させてシートクッションとシートバックとをロック状態とする。一方、上記回動カムに連結した操作レバーを介してその回動カムを、渦巻きばねの付勢力に抗して他方向側に回動操作することにより、ロックギヤを径内側に移動させて上記噛合を外してシートクッションとシートバックとをアンロック状態(ロック解除状態)にし、シートクッションに対してシートバックを適宜な角度に傾倒できるようにしたものである。
特開2004−154585号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにおいては、回動カムの回動を付勢する付勢部材として、渦巻きばねを使用しているため、次のような問題点がある。
即ち、巻き上げた渦巻きばねの復元に際し、渦巻きばねの内周端には、外周端に対して周方向に付勢力がかかるとともに、径方向にも付勢力がかかる。そのため、渦巻きばねの内周端に係止された回動カムは、径方向にも付勢され、その結果、回動カムがその径方向の力によって円滑に回動できない場合がある。
本発明は、回動カムがロックスプリングの付勢力によって常時円滑に回動し得る車両用シートのリクライニング装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車両におけるシートクッションとシートバックのいずれか一方に固定されたガイドブラケットと、前記いずれか他方に固定されたインターナルギヤとの間に回動カムとロックギヤとを配置し、その回動カムをロックスプリングの付勢力によってガイドブラケットに対して一方向側へ回動させることによってロックギヤをインターナルギヤに設けられた内ギヤに噛合させてシートクッションとシートバックとをロック状態にし、前記回動カムをロックスプリングの付勢力に抗して回動操作することにより、前記噛合を外してシートクッションとシートバックとをアンロック状態にする車両用シートのリクライニング装置であって、前記ロックスプリングは、略C字状のものから構成されているとともに、その一端に前記ガイドブラケットに当接するブラケット当接部を備え、その他端に、前記ガイドブラケットに対して回動カムを前記一方向側へ付勢するように、前記回動カムに当接するカム当接部を備えていることを特徴とする車両用シートのリクライニング装置を提供する。
請求項2の発明は、請求項1の車両用シートのリクライニング装置において、前記ロックスプリングは、所定幅の板状体をその長手方向の両端面が互いに略対向した対向面になるように長手方向に沿って略C字状に成形され、前記ブラケット当接部は、前記対向した一方の対向面の一部又は全体に備えられ、前記カム当接部は、前記対向した他方の対向面の一部又は全体に備えられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2の車両用シートのリクライニング装置において、前記ガイドブラケットは、前記回動カムの外周を回動自在に保持したカム保持部と、そのカム保持部の径内側に前記ロックスプリングを収納可能に形成されたスプリング収納孔と、前記ブラケット当接部と当接する第1スプリング当接部とを備え、前記第1スプリング当接部は、前記スプリング収納孔を区画した内周壁から径内側に突設され、前記回動カムは、前記ロックスプリングを入れるリング溝状のスプリング収納部と、そのスプリング収納部の周方向の端部に設けられ前記カム当接部と当接する第2スプリング当接部とを備え、前記第2スプリング当接部は、前記回動カムがカム保持部を回動するに際して、前記第1スプリング当接部と周方向に接近・退行するように配置され、前記カム当接部は、前記第2スプリング当接部を、前記接近する方向に付勢していることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の車両用シートのリクライニング装置において、前記ガイドブラケットは、前記第1スプリング当接部を常時、前記ブラケット当接部に当接し得るように前記ブラケット当接部に対して第1スプリング当接部の位置決めをする第1位置決め部を、更に備え、前記回動カムは、前記第2スプリング当接部を常時、前記カム当接部に当接し得るように前記カム当接部に対して第2スプリング当接部の位置決めをする第2位置決め部を、更に備えていることを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、ロックスプリングは、略C字状のものから構成されているとともに、その一端にガイドブラケットに当接するブラケット当接部を備え、その他端にガイドブラケットに対して回動カムを一方向側へ付勢するように、回動カムに当接するカム当接部を備えている。
これにより、回動カムに、ロックスプリングの略中心と合致した点を回動中心にした回動力をかけることができ、回動力以外の力がほとんどかかることのないものにできる。よって、回動カムを常時円滑に回動させることができる。
請求項2によれば、ロックスプリングは、所定幅の板状体を、その長手方向の両端面が互いに略対向した対向面になるように長手方向に沿って略C字状に成形し、ブラケット当接部とカム当接部とは、対向面夫々の一部又は全体に備えられている。
これにより、ブラケット当接部の軸方向の一端側にガイドブラケットが当接し、カム当接部の軸方向の他端側に回動カムが当接した場合でも、回動カムに、ロックスプリングの中心と合致した点を回動中心にした回動力をかけることができ、その回動力以外の力がほとんどかかることのないものにできる。
よって、例えばガイドブラケットと回動カムとを、回動カムの回動の軸の軸方向に並べて配置した場合でも、ブラケット当接部の軸方向の一端側をガイドブラケットに当接させ、カム当接部の軸方向の他端側を回動カムに当接させて、回動カムに、回動力以外の力をほとんどかけることなく回動力のみをかけることができる。
請求項3によれば、第2スプリング当接部は、回動カムがカム保持部を回動するに際して、第1スプリング当接部と周方向に接近・退行するように配置され、カム当接部は、第2スプリング当接部を、接近する方向に付勢している。
これにより、ブラケット当接部とカム当接部とによって、回動カムをガイドブラケットに対してスプリング収納部の中心を回動の中心にして円滑に回動させることができる。
請求項4によれば、ガイドブラケットは、ブラケット当接部に対する第1スプリング当接部の位置決めをする第1位置決め部を、更に備えている。又、回動カムは、カム当接部に対する第2スプリング当接部の位置決めをする第2位置決め部を、更に備えている。
これにより、第1スプリング当接部を常時ブラケット当接部の所定位置に当接させるとともに、第2スプリング当接部を常時カム当接部に当接させた状態に維持できる。従って、回動カムに、常時、ロックスプリングの中心と合致した点を回動中心にした回動力をかけることができ、その回動力以外の偏荷重がかかるおそれの少ないものにできる。
本発明の車両用シートのリクライニング装置の一実施の形態の分解斜視図である。 背面側からのガイドブラケットの斜視図である。 ガイドブラケットの背面図である。 回動カムの正面図である。 ロック状態におけるインターナルギヤ、ロックギヤ、回動カム、ロックスプリング夫々の位置関係を説明するための説明図である。 図5のVI―VI線端面図である。 図5のロック状態の要部の拡大図である。 アンロック状態におけるインターナルギヤ、ロックギヤ、回動カム、ロックスプリング夫々の位置関係を説明するための説明図である。 図8のアンロック状態の要部の拡大図である。
以下、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の車両用シートのリクライニング装置の一実施の形態の分解斜視図、図2は、背面側からのガイドブラケットの斜視図、図3は、ガイドブラケットの背面図、図4は、回動カムの正面図である。
この実施形態のリクライニング装置は、シートクッション(図示せず)とそのシートクッションにリクライニング可能に連結されたシートバック(図示せず)とを有する自動車用シートに使用されるものとされている。
この自動車用シートのリクライニング装置は、この実施形態では、シートクッション側に取付けられるガイドブラケット1と、シートバック側に取付けられるインターナルギヤ2と、複数のロックギヤ3と、回動カム4と、ロックスプリング5とを備えている、
ガイドブラケット1は、円板状のものから構成されている。ガイドブラケット1の後面側(一側面側)には、図2、図3に示すように、カム保持部11と、カム保持部11の図の上下両側夫々に形成されたロックギヤ保持部12とが設けられている。
カム保持部11は、回動カム4の外周を回動自在に保持する。このカム保持部11は、ガイドブラケット1の後面から所定深さで窪まされるようにして形成されているとともに、一対の円弧状の周壁を有する。
ロックギヤ保持部12は、ロックギヤ3を、ガイドブラケット1の径方向(図の上下方向)に移動可能に保持する。この実施形態のロックギヤ保持部12は、夫々、カム保持部11から連通するようにして、所定幅で、互いに平行に、対向するように形成された一対の摺動壁12aを備えている。
一方、ガイドブラケット1の前面(他側面側)には、図1に示すように前方側に突出する複数(この実施形態では、6個)の凸部13が設けられている。これらの凸部13は、このガイドブラケット1をシートクッション側に取付けるときの位置決め用として用いられるもので、上記カム保持部11と同心の円周上に並べられるように形成されている。
又、ガイドブラケット1の中心部におけるカム保持部11の径内側に、ロックスプリング5を収納可能な円形状のスプリング収納孔14を備えている。このスプリング収納孔14は、上記カム保持部11と同心に形成されている。又、このスプリング収納孔14内には、後述のロックスプリング5のカム当接部51と当接する第1スプリング当接部15を有する突片16が設けられている。
詳しくは、突片16は、スプリング収納孔14を区画形成した内周壁14aから径内側に所定長さで突設されており、第1スプリング当接部15は、その突片16の右側面(図2、図3では、左側)に形成されている。
又、この実施形態の第1スプリング当接部15は、図7に示すように突片16の右側面から、後述のロックスプリング5のブラケット当接部52側となる右側に円弧状に突設されている。
また、上記内周壁14aにおける突片16近傍の右側方に、第1スプリング当接部15に対して上記ロックスプリング5のブラケット当接部52の位置決めをする第1位置決め部17が設けられている。第1位置決め部17は、上記内周壁14aから径内側に略円弧状に突設されている。
又、上記内周壁14aにおける突片16を挟んで第1位置決め部17と反対側の突片16近傍の左側方に、後述の回動カム4の第2スプリング当接部45に対して後述のロックスプリング5のカム当接部51の位置決めをする第2位置決め部18が設けられている。この第2位置決め部18は、第1位置決め部17と略同形状に形成されている。
次に、インターナルギヤ2について、説明する。インターナルギヤ2は、図1に示すように円板状のものから構成されており、インターナルギヤ2の前面(ガイドブラケット1側の面)には、その前面から所定深さで窪まされるようにして形成された円形状の凹部21が設けられている。又、凹部21を区画形成した内周壁に、内ギヤ21aが形成されている。
インターナルギヤ2の後面には、外側に突出された複数(この実施形態では、6つ)の凸部22が設けられている。これらの凸部22は、インターナルギヤ2をシートバック側に取付けるときの位置決め用として用いられるもので、凹部21と同心の円周上に並べられるように形成されている。
又、インターナルギヤ2の中心部には、貫通穴23が設けられている。尚、貫通穴23は、上記凹部21と同心に形成されている。
回動カム4は、ロックギヤ3を移動操作するためのもので、図1、図4に示すようにその外周部には、ガイドブラケット1のカム保持部11に回動自在に保持される円弧部41と、後述のロックギヤ3夫々の被押圧部30を押圧する2つのギヤ押圧部40aと、そのロックギヤ3夫々の被押圧部30を受容する2つのギヤ受容凹部40bと、2つの係合爪42とが設けられている。
これらのギヤ押圧部40a同士、ギヤ受容凹部40b同士、及び係合爪42同士は、互いに周方向に180°隔てた位置に配設されている。又、係合爪42は、周方向の一方向(図の時計方向)を向くようにして外周側に突設されている。
回動カム4の中心部には、小判状穴43が設けられている。この小判状穴43は、図示しない操作レバーの操作ロッドが回転不能に嵌合され、操作レバーの操作に伴って、回動カム4が回転操作されるようになっている。
又、回動カム4における小判状穴43の径外側に、ロックスプリング5を収納するスプリング収納部44が設けられている。
スプリング収納部44は、回動カム4の前面側に、前面から所定深さで窪まされるようにして、円弧部41と同心の略C字状の凹溝から構成されている。又、スプリング収納部44の内周径は、上記ガイドブラケット1のスプリング収納孔14の径と略同じに設定されている。
又、このスプリング収納部44の周方向の端部には、後述のロックスプリング5のカム当接部51と当接する第2スプリング当接部45が設けられている。
詳しくは、回動カム4は、スプリング収納部44の周方向の両端を仕切る仕切り壁46を備えている。そして、第2スプリング当接部45は、その仕切り壁46の左側壁に、左方側に円弧状に突設されている。
このように構成された回動カム4は、図5に示すようにガイドブラケット1のカム保持部11に回動自在に保持されている。又、この保持された状態で、第2スプリング当接部45は、ガイドブラケット1の第1スプリング当接部15に対してガイドブラケット1の軸方向の後方側に配置されているとともに、回動カム4がカム保持部11を回動するに際して、第1スプリング当接部15に対して周方向に接近・退行する。
ロックギヤ3は、この実施形態では、図1に示すように、同構成を採る2つから構成されている。各ロックギヤ3は、ガイドブラケット1のロックギヤ保持部12と略同幅の板状のものからからなる。
又、各ロックギヤ3の外周側には、インターナルギヤ2の内ギヤ21aに噛み合う外ギヤ31を備えている。
各ロックギヤ3の内周側には、回動カム4のギヤ押圧部40aに押圧される被押圧部30と、被押圧部30の周方向側(図の時計方向側)に回動カム4の係合爪42と係脱自在に係合する係合凹部33とが設けられている。
そして、これらのロックギヤ3は、夫々、図5に示すようにガイドブラケット1のロックギヤ保持部12に保持され、ロックギヤ3の外ギヤ31とインターナルギヤ2の内ギヤ21aとが噛合した図5に示す径外位置から、両者の噛合が外れその径外位置よりも径内側の図8に示す径内位置まで径方向に移動可能に保持されている。
ロックスプリング5は、図1に示すように所定幅の長方形状の板状体を、その長手方向の両端面が無負荷状態で互いに隙間Wを隔てて対向した対向面をなすように、その長手方向に沿って円弧状に曲げ成形することにより、径方向の厚さt(図7に図示)よりも軸方向の長さL1が大きい略C字状のものとされている。
又、この実施形態におけるロックスプリング5の軸方向の長さL1は、図6に示すようにガイドブラケット1の突片16の軸方向の長さL2と回動カム4の仕切り壁46の軸方向の長さL3とを略合計した長さとされている。より具体的には、ロックスプリング5は、軸方向の長さL1が6、0mm程度、厚さt(図7に図示)が1、2mm程度のものとされている。
また、ロックスプリング5の一方の対向面の一部又は全体に、回動カム4の第2スプリング当接部45に当接するカム当接部51が設けられ、他方の対向面の一部又は全体に、ガイドブラケット1の第1スプリング当接部15に当接するブラケット当接部52が設けられている。
この実施形態では、ロックスプリング5の一方の対向面の軸方向の一方側である後方側にカム当接部51が設けられ、他方の対向面の軸方向の他方側である前方側にブラケット当接部52が設けられている。
又、カム当接部51とブラケット当接部52との上記隙間Wは、ガイドブラケット1の突片16の周方向の長さL4(図9に図示)よりも短い。
このように構成されたロックスプリング5は、図5、図8に示すように回動カム4のスプリング収納部44及びガイドブラケット1のスプリング収納孔14に収納されるとともに、ブラケット当接部52が第1スプリング当接部15に、カム当接部51が第2スプリング当接部45に、夫々、当接している。
又、この状態で、ロックスプリング5の中心は、回動カム4の中心にほぼ一致した状態になる。
又、その際、図7に示すように、ロックスプリング5のブラケット当接部52は、第1位置決め部17によって、その厚さ方向の略中央が第1スプリング当接部15に当接している。
また、回動カム4の第2スプリング当接部45は、ロックスプリング5の付勢力によって第1スプリング当接部15に対して接近する方向に付勢されている。
以上のように構成された自動車用シートのリクライニング装置は、この実施形態では、上述のように、回動カム4がロックスプリング5によって付勢された状態で、ロックギヤ3と共に、ガイドブラケット1とインターナルギヤ2との間に組み込まれた後、図1に示すリング7を、ガイドブラケット1とインターナルギヤ2の外周部に嵌め込んで固定し、リクライニング装置をユニット化するようにしている。なお、ロックスプリング5は、回動カム4とロックギヤ3とを組み込んだ後に、ガイドブラケット1のスプリング収納孔14から組み込むこともできる。
そして、このユニット化したリクライニング装置は、組み立て工程において、ガイドブラケット1をシートクッション側に取付け、インターナルギヤ2をシートバック側に取付ける。
その後、操作レバーに設けられた小判状のロッドが、ガイドブラケット1のスプリング収納孔14から回動カム4の小判状穴43に回転不能に嵌合される。これにより、リクライニング装置と操作レバーとが連結し、組み付けが完了する。尚、この実施形態の操作レバーは、その後端側に小判状のロッドが設けられ、そのロッドが上記のように回動カム4に連結されることにより、操作レバーの先端側に設けられた操作把持部がシートクッションの側方側に配設され、着座者が操作把持部を操作できるようになっている。
この状態から、例えば着座者によって操作レバーが操作されて、回動カム4が、図5に示す状態から、ロックスプリング5の付勢力に抗して時計方向に回動し、図8に示すようにロックギヤ3の被押圧部30が回動カム4のギヤ受容凹部40bに入り込んでいくとともに、回動カム4の係合爪42がロックギヤ3の係合凹部33に入り込んでいく。
これにより、ロックギヤ3は、ロックギヤ保持部12の摺動壁12aに沿って径内方向に摺動して外ギヤ31とインターナルギヤ2の内ギヤ21aとの噛合が外れ、シートクッションとシートバックとがアンロック状態になる。従って、この状態で、シートクッションに対してシートバックを適宜な角度にリクライニングできる。
シートクッションとシートバックとをロック状態にするには、操作レバーから手を離す。これにより、回動カム4の第2スプリング当接部45がロックスプリング5によって第1スプリング当接部15に対して接近する方向に付勢され、回動カム4が図8の反時計方向に回動する。
この回動により、図5、図7に示すように回動カム4の係合爪42がロックギヤ3の係合凹部33から出るとともに、ロックギヤ3の被押圧部30が回動カム4のギヤ受容凹部40bから出て回動カム4のギヤ押圧部40aに押圧される。
そして、この押圧によって、ロックギヤ保持部12の摺動壁12aに沿って径外方向に摺動して外ギヤ31とインターナルギヤ2の内ギヤ21aとが噛合し、シートクッションとシートバックとがロック状態になる。
又、回動カム4の第2スプリング当接部45がロックスプリング5の付勢力によって第1スプリング当接部15に接近する際、図7に示すようにロックスプリング5のカム当接部51が第2スプリング当接部45を径外側に滑り動こうとしても、第2位置決め部18によって、カム当接部51の径外側への移動が阻止され、常時カム当接部51における厚さ方向の略中央部が第2スプリング当接部45に当接させた状態に維持される。
これにより、第2スプリング当接部45とカム当接部51とを常時、当接させた状態に維持できる。従って、回動カム4に、常時、ロックスプリング5の中心と合致した点を回動中心にした回動力をかけることができ、その回動力以外の偏荷重がかかるおそれの少ないものにできる。
尚、上記実施形態では、第2位置決め部18を、ガイドブラケット1に設けたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば、図9中に破線で示すように、第2位置決め部180を、回動カム4のスプリング収納部44を区画した内周壁に、径内側に突設させてもよい。又、第2位置決め部180を回動カム4に設ける場合、第2位置決め部180を、上記ガイドブラケット1に設けた第2位置決め部18に代えて、又は、第2位置決め部18と共に設けても良い。
又、上記実施形態では、ロックスプリング5のカム当接部51とブラケット当接部52とを、無負荷状態で互いに隙間Wを隔てて対向した対向面に形成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えばカム当接部51とブラケット当接部52とを無負荷状態で隙間を有しないものにし、組み付けた状態で互いに隙間Wを隔てて略対向して略C字状を呈するものでもよい。
また、カム当接部51とブラケット当接部52とを無負荷状態で互いに対向しないものであってもよい。
又、上記実施形態では、ロックスプリング5のカム当接部51とブラケット当接部52とを、夫々、ガイドブラケット、回動カムに離れ得るように単に当接させているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えばカム当接部51とブラケット当接部52との一方又は両方を、ガイドブラケット、回動カムに係止部材を介して離れないように係止した状態で当接させてもよい。
又、上記実施形態では、ロックスプリング5を、断面長方形状の板状体から構成したが、例えば断面円形状、断面正方形状のものから構成するようにしてもよく、適宜変更できる。
1 ガイドブラケット
2 インターナルギヤ
3 ロックギヤ
4 回動カム
5 ロックスプリング
15 第1スプリング当接部
45 第2スプリング当接部
51 カム当接部
52 ブラケット当接部

Claims (4)

  1. 車両におけるシートクッションとシートバックのいずれか一方に固定されたガイドブラケットと、前記いずれか他方に固定されたインターナルギヤとの間に回動カムとロックギヤとを配置し、その回動カムをロックスプリングの付勢力によってガイドブラケットに対して一方向側へ回動させることによってロックギヤをインターナルギヤに設けられた内ギヤに噛合させてシートクッションとシートバックとをロック状態にし、前記回動カムをロックスプリングの付勢力に抗して回動操作することにより、前記噛合を外してシートクッションとシートバックとをアンロック状態にする車両用シートのリクライニング装置であって、
    前記ロックスプリングは、略C字状のものから構成されているとともに、その一端に前記ガイドブラケットに当接するブラケット当接部を備え、その他端に、前記ガイドブラケットに対して回動カムを前記一方向側へ付勢するように、前記回動カムに当接するカム当接部を備えていることを特徴とする車両用シートのリクライニング装置。
  2. 前記ロックスプリングは、所定幅の板状体をその長手方向の両端面が互いに略対向した対向面になるように長手方向に沿って略C字状に成形され、
    前記ブラケット当接部は、前記対向した一方の対向面の一部又は全体に備えられ、前記カム当接部は、前記対向した他方の対向面の一部又は全体に備えられていることを特徴とする請求項1記載の車両用シートのリクライニング装置。
  3. 前記ガイドブラケットは、前記回動カムの外周を回動自在に保持したカム保持部と、そのカム保持部の径内側に前記ロックスプリングを収納可能に形成されたスプリング収納孔と、前記ブラケット当接部と当接する第1スプリング当接部とを備え、
    前記第1スプリング当接部は、前記スプリング収納孔を区画した内周壁から径内側に突設され、
    前記回動カムは、前記ロックスプリングを入れるリング溝状のスプリング収納部と、そのスプリング収納部の周方向の端部に設けられ前記カム当接部と当接する第2スプリング当接部とを備え、
    前記第2スプリング当接部は、前記回動カムがカム保持部を回動するに際して、前記第1スプリング当接部と周方向に接近・退行するように配置され、
    前記カム当接部は、前記第2スプリング当接部を、前記接近する方向に付勢していることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用シートのリクライニング装置。
  4. 前記ガイドブラケットは、前記第1スプリング当接部を常時、前記ブラケット当接部に当接し得るように前記ブラケット当接部に対して第1スプリング当接部の位置決めをする第1位置決め部を、更に備え、
    前記回動カムは、前記第2スプリング当接部を常時、前記カム当接部に当接し得るように前記カム当接部に対して第2スプリング当接部の位置決めをする第2位置決め部を、更に備えていることを特徴とする請求項3記載の車両用シートのリクライニング装置。
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