JP5445347B2 - 車両の制御装置およびそれを備える車両ならびに内燃機関の異常判定方法 - Google Patents

車両の制御装置およびそれを備える車両ならびに内燃機関の異常判定方法 Download PDF

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Description

この発明は、車両の制御装置およびそれを備える車両ならびに内燃機関の異常判定方法に関し、特に、車両における内燃機関の異常判定を実行する際の制御技術に関する。
近年、車両に対しては、多気筒エンジンにおける気筒毎の空燃比インバランスを検知するインバランスモニターや排気浄化装置における触媒劣化検出等、エンジンに対して高度なOBD(On Board Diagnosis)の実施が要求されている。
このエンジンのOBDに関して、特開2009−126478号公報(特許文献1)は、無段変速モードと固定変速比モードとの間で変速を行なうハイブリッド車両において、エンジンにおけるOBD要求に基づいてエンジンパワーを調整することが開示されている。これにより、OBD要求によるエンジンパワーの増加を変速中に実施可能か否かについて適切に判断することができるとされる(特許文献1参照)。
特開2009−126478号公報 特開2008−213725号公報 特開2000−257498号公報
エンジンのOBDを実行する条件としては、エンジンパワーが適当な大きさ(大き過ぎず、かつ、小さ過ぎず)で一定である定常状態が望ましい。たとえば、エンジンパワーが中程度の領域において一定となるようにエンジンを定常状態に制御し、この定常状態においてOBDを実行することが望ましい。
しかしながら、状況によっては、エンジンを定常状態に制御することができずにエンジンのOBDを実行することができない場合も発生し得る。この点について、上記の公報では特に検討されていない。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、内燃機関のOBDを確実に実行可能な車両の制御装置およびそれを備える車両を提供することである。
また、この発明の別の目的は、内燃機関のOBDを確実に実行可能な、車両における内燃機関の異常判定方法を提供することである。
この発明によれば、車両の制御装置は、残存容量制御部と、出力制御部と、異常判定実行部とを備える。ここで、車両は、内燃機関と、内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを含む。残存容量制御部は、蓄電装置の残存容量(SOC)を所定の目標に制御する。出力制御部は、内燃機関の異常判定(OBD)の実行が要求されているとき、異常判定を実行可能な定常状態に内燃機関の出力を制御する。異常判定実行部は、出力制御部により内燃機関の出力が定常状態に制御されているとき、異常判定を実行する。そして、残存容量制御部は、異常判定実行部による異常判定が未実行のとき、出力制御部により制御された内燃機関の出力に基づいて残存容量の目標を変更する。
好ましくは、出力制御部は、異常判定の実行が要求されているとき、内燃機関の出力を増加させることによって定常状態を形成する。そして、残存容量制御部は、異常判定が未実行のとき、異常判定の非要求時に対して残存容量の目標を低くする。
さらに好ましくは、車両の制御装置は、入力許容電力制御部をさらに備える。入力許容電力制御部は、異常判定が未実行であり、かつ、出力制御部による内燃機関の出力の増加が要求されているとき、蓄電装置に入力される電力の制限値を示す入力許容電力(Win)を拡大し、または入力許容電力による電力制限を無効化する。
また、好ましくは、出力制御部は、異常判定の実行が要求されているとき、内燃機関の出力を減少させることによって定常状態を形成する。そして、残存容量制御部は、異常判定が未実行のとき、異常判定の非要求時に対して残存容量の目標を高くする。
好ましくは、残存容量が規定量よりも多い場合、出力制御部は、異常判定の実行が要求されているとき、内燃機関の出力を減少させることによって定常状態を形成し、残存容量制御部は、異常判定が未実行のとき、異常判定の非要求時に対して残存容量の目標を高くする。一方、残存容量が規定量よりも少ない場合、出力制御部は、異常判定の実行が要求されているとき、内燃機関の出力を増加させることによって定常状態を形成し、残存容量制御部は、異常判定が未実行のとき、異常判定の非要求時に対して残存容量の目標を低くする。
好ましくは、残存容量制御部は、異常判定の実行後、異常判定の未実行時に変更された残存容量の目標を元の値に復帰させる。
また、この発明によれば、車両は、内燃機関と、内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置と、上述したいずれかの制御装置とを備える。
また、この発明によれば、異常判定方法は、車両における内燃機関の異常判定方法である。車両は、内燃機関と、内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを備える。異常判定方法は、内燃機関の異常判定(OBD)が未実行のとき、蓄電装置の残存容量(SOC)の目標を変更するステップと、異常判定の実行が要求されているとき、異常判定を実行可能な定常状態に内燃機関の出力を制御するステップと、内燃機関の出力が定常状態に制御されているとき、異常判定を実行するステップとを含む。そして、残存容量の目標を変更するステップは、定常状態に制御された内燃機関の出力に基づいて残存容量の目標を変更するステップを含む。
この発明においては、内燃機関の異常判定(OBD)が未実行のとき、異常判定を実行可能な定常状態に制御された内燃機関の出力に基づいて、蓄電装置の残存容量(SOC)の目標が変更される。これにより、蓄電装置の残存容量が制約となって内燃機関を定常状態に制御できない事態を回避できる。したがって、この発明によれば、内燃機関のOBDを確実に実行することが可能となる。
この発明の実施の形態による制御装置を備える車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。 OBDの実行に関するHV−ECUの機能ブロック図である。 Pe制御部によるエンジンパワーの補正を説明するための図である。 SOC制御部によるSOC目標の補正を説明するための図である。 OBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2におけるHV−ECUの機能ブロック図である。 蓄電装置の入力許容電力を示した図である。 実施の形態2におけるOBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3におけるエンジンパワーの補正を説明するための図である。 実施の形態3におけるSOC目標の補正を説明するための図である。 実施の形態3におけるOBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4におけるOBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。 この発明による制御装置を適用可能なハイブリッド車両の他の構成を示す全体ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による制御装置を備える車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両100は、エンジン2と、動力分割装置4と、モータジェネレータ6,10と、減速機8と、駆動軸12と、車輪14とを備える。また、ハイブリッド車両100は、蓄電装置16と、電力変換器18,20と、エンジンECU(Electronic Control Unit)32と、MG−ECU34と、HV−ECU36とをさらに備える。
エンジン2は、複数のシリンダーを有する多気筒エンジンであり、燃料の燃焼による熱エネルギーをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギーに変換し、その変換された運動エネルギーを動力分割装置4へ出力する。動力分割装置4は、エンジン2、モータジェネレータ6および減速機8に結合されてこれらの間で動力を分配する。たとえば、サンギヤ、プラネタリキャリヤおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車を動力分割装置4として用いることができ、この3つの回転軸がエンジン2およびモータジェネレータ6の回転軸ならびに減速機8の入力軸にそれぞれ接続される。モータジェネレータ10の回転軸は、減速機8の入力軸に連結される。
エンジン2が発生する運動エネルギーは、動力分割装置4によってモータジェネレータ6と減速機8とに分配される。すなわち、エンジン2は、駆動軸12を駆動するとともにモータジェネレータ6を駆動する動力源としてハイブリッド車両100に組込まれる。モータジェネレータ6は、エンジン2によって駆動される発電機として動作する。また、モータジェネレータ6は、エンジン2の始動を行なう電動機としても動作する。モータジェネレータ10は、駆動軸12を駆動する動力源としてハイブリッド車両100に組込まれる。
蓄電装置16は、車両走行用の電力を蓄える再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。蓄電装置16は、電力変換器18,20へ電力を供給する。また、蓄電装置16は、モータジェネレータ6および/または10の発電時、電力変換器18および/または20から電力を受けて充電される。なお、蓄電装置16として、大容量のキャパシタも採用可能であり、モータジェネレータ6,10による発電電力を一時的に蓄え、その蓄えた電力をモータジェネレータ6,10へ供給可能な電力バッファであれば如何なるものでもよい。
電力変換器18は、モータジェネレータ6により発電された電力を直流電力に変換して蓄電装置16へ出力する。電力変換器20は、蓄電装置16から供給される直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ10へ出力する。なお、電力変換器18は、エンジン2の始動時、蓄電装置16から供給される直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ6へ出力する。また、電力変換器20は、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時、モータジェネレータ10により発電された電力を直流電力に変換して蓄電装置16へ出力する。なお、各電力変換器18,20は、たとえば、三相分のスイッチング素子を含む三相PWM(Pulse Width Modulation)インバータから成る。
モータジェネレータ6,10は、交流電動機であり、たとえばロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機から成る。モータジェネレータ6は、エンジン2により生成された運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力変換器18へ出力する。また、モータジェネレータ6は、電力変換器18から受ける三相交流電力によって駆動力を発生し、エンジン2の始動を行なう。モータジェネレータ10は、電力変換器20から受ける三相交流電力によって車両の駆動トルクを発生する。また、モータジェネレータ10は、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時、運動エネルギーや位置エネルギーとして車両に蓄えられた力学的エネルギーを電気エネルギーに変換して電力変換器20へ出力する。
エンジンECU32は、HV−ECU36からの動作指令に基づいて、エンジン2を駆動するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号をエンジン2へ出力する。また、エンジンECU32は、車両の起動を要求する操作(イグニッションスイッチやスタートスイッチ等の押下)が利用者により行なわれると、エンジン2のOBDの実行を要求する信号を生成してHV−ECU36へ出力する。
このOBDは、車両の1トリップ中(車両システムが起動されてから停止するまで)に少なくとも1回、所定の実行条件が成立したときにエンジン2に関する所定の異常判定を自動的に実行するものである。一例として、この実施の形態1では、車両システムの起動後にまだOBDが実行されておらず(OBD未実行)、かつ、エンジン2の出力(エンジンパワー)が所定の範囲において定常状態に制御されているとき、エンジン2の気筒毎の空燃比インバランスを検知するインバランスモニターや、排気管に設けられる排気浄化装置の触媒劣化検出等の異常判定が実行される。
MG−ECU34は、HV−ECU36からの動作指令に基づいて、モータジェネレータ6,10を駆動するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号を電力変換器18,20へ出力する。
HV−ECU36は、車両の運転状態に基づいてエンジン2およびモータジェネレータ6,10の動作指令を生成し、その生成した動作指令をエンジンECU32およびMG−ECU34へ出力する。
また、HV−ECU36は、エンジン2のOBDの実行を要求する信号をエンジンECU32から受けると、上述したOBDを実行するための各種制御演算を行なう。そして、HV−ECU36は、その演算結果に基づいて、OBDの実行に伴なうエンジン2およびモータジェネレータ6,10の動作指令を生成し、その生成した動作指令をエンジンECU32およびMG−ECU34へ出力する。そして、HV−ECU36は、エンジン2のOBDを実際に実行し、そのOBDの結果を利用者に対して報知する。
図2は、OBDの実行に関するHV−ECU36の機能ブロック図である。図2を参照して、HV−ECU36は、エンジンパワー(Pe)制御部52と、OBD実行部54と、SOC制御部56とを含む。
Pe制御部52は、アクセル開度を示すアクセル開度信号ACCや車両の走行状態を示す各種信号(図示せず)に基づいて、エンジン2の出力を示すエンジンパワーPeを算出する。ここで、Pe制御部52は、エンジン2のOBDの実行を要求する信号をエンジンECU32から受けると、OBDを実行可能なエンジンパワーPeの領域(以下「OBD実行領域」と称する。)においてエンジンパワーPeが定常状態となるようにエンジンパワーPeを補正する。
図3は、Pe制御部52によるエンジンパワーPeの補正を説明するための図である。図3を参照して、横軸は、補正前のエンジンパワーPe、すなわち走行状況に応じたエンジン2の出力要求を示す。縦軸は、Pe制御部52による補正後のエンジンパワーPeを示す。エンジンパワーPeがPe1からPe2の領域は、OBD実行領域であり、このOBD実行領域は、エンジンパワーPeが大き過ぎず、かつ、小さ過ぎない範囲で予め設定される。
そして、この実施の形態1では、Pe制御部52は、OBDの実行要求をエンジンECU32から受けると、OBD実行領域においてエンジンパワーPeをPe2に増加させる(以下では、このOBD実行領域におけるエンジンパワーPeの増加をエンジンパワーPeの嵩上げとも称する。)。すなわち、Pe制御部52は、OBD実行領域において、走行状況に応じたエンジン2の出力要求に拘わらずエンジンパワーPeを嵩上げすることによってエンジンパワーPeを定常状態(Pe2)に制御する。
再び図2を参照して、Pe制御部52は、OBD実行領域において、エンジンパワーPeの補正に伴ない走行パワーが変化しないようにモータジェネレータ6の回生トルクを補正する。そして、Pe制御部52は、OBD実行領域において、エンジンパワーPeの上記補正に伴なうエンジン2およびモータジェネレータ6の動作指令を生成し、その生成した動作指令をエンジンECU32およびMG−ECU34へ出力する。
OBD実行部54は、OBD実行領域においてPe制御部52によりエンジンパワーPeが定常状態に制御されているとき、上述したインバランスモニターや触媒劣化検出等のOBDを実行し、そのOBDの実行結果を利用者へ報知する。また、OBD実行部54は、OBDの実行完了/未実行を示す信号をPe制御部52およびSOC制御部56へ出力する。
SOC制御部56は、蓄電装置16の電圧VBおよび電流IBの検出値に基づいて、蓄電装置16の残存容量(以下「SOC(State Of Charge)」とも称する。)を算出する。そして、SOC制御部56は、蓄電装置16のSOCを所定の目標に制御するように、エンジン2およびモータジェネレータ6の動作指令を生成し、その生成した動作指令をエンジンECU32およびMG−ECU34へ出力する。
ここで、SOC制御部56は、OBDが未実行である旨の通知をOBD実行部54から受けているとき、Pe制御部52により制御されるエンジンパワーPeに基づいて蓄電装置16のSOCの目標を変更する。
図4は、SOC制御部56によるSOC目標の補正を説明するための図である。図4を参照して、縦軸は、SOC目標の設定値を示し、横軸は時間の経過を示す。時刻t0において、イグニッションスイッチが押下される等して車両システムが起動されると、この時点でOBDは未実行であると判定され、SOC制御部56は、SOCの目標をデフォルト値のS1からS2に引き下げる。
すなわち、この実施の形態1においては、図3に示したように、OBD実行領域においてエンジンパワーPeを嵩上げする。これに伴ない、エンジン2の出力を用いて発電するモータジェネレータ6の発電量が増加するところ、この増加分を蓄電装置16が受入可能でなければ、エンジンパワーPeを嵩上げすることができず、OBDが実行不可能となる。そこで、この実施の形態1においては、OBD実行領域におけるエンジンパワーPeの嵩上げおよびそれに伴なう蓄電装置16の充電電力の増加を見込んで、OBDが未実行のときは、蓄電装置16のSOCの目標を引き下げておくこととしたものである。これにより、蓄電装置16の充電許容量を増加させ、エンジンパワーPeを定常状態に制御できないためにOBDが実行不可能となる事態を回避することができる。
そして、時刻t1においてOBDが完了すると、SOCの目標は、元のデフォルト値(S1)に戻される。
図5は、OBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図5を参照して、HV−ECU36は、OBDが完了しているか否かを判定する(ステップS10)。上述のように、OBDは、車両の1トリップ中(車両システムが起動されてから停止するまで)に少なくとも1回実行されるものであり、この実施の形態1では、イグニッションスイッチが押下される等して車両システムが起動されるとOBDが未実行であるとされ、OBDが実行されるとOBDが完了したものとされる。
ステップS10においてOBDが未実行であると判定されると(ステップS10においてNO)、HV−ECU36は、蓄電装置16のSOCの目標を引き下げる(ステップS20)。具体的には、図4に示したように、SOCの目標をデフォルト値のS1からS2に引き下げる。次いで、HV−ECU36は、エンジンパワーPeがOBD実行領域に含まれているか否かを判定する(ステップS30)。具体的には、図3に示したように、エンジンパワーPeがPe1からPe2の間であるか否かが判定される。
ステップS30においてOBD実行領域であると判定されると(ステップS30においてYES)、HV−ECU36は、エンジンパワーPeを嵩上げすることによってエンジンパワーPeを定常状態に制御する(ステップS40)。具体的には、図3に示したように、OBD実行領域において、走行状況に応じたエンジン2の出力要求に拘わらずエンジンパワーPeをPe2に嵩上げする。そして、HV−ECU36は、予め定められたOBD処理(インバランスモニターや触媒劣化検出等)を実行する(ステップS50)。
なお、ステップS30においてOBD実行領域でないと判定されたときは(ステップS30においてNO)、HV−ECU36は、ステップS40,S50に示される処理を実行することなくステップS70へ処理を移行する。
一方、ステップS10においてOBDが完了していると判定されると(ステップS10においてYES)、HV−ECU36は、通常制御を実行する(ステップS60)。すなわち、SOCの目標が引き下げられている場合には、SOCの目標をデフォルト値に復帰させ、エンジンパワーPeが補正されている場合には、非補正の状態に復帰させる。
以上のように、この実施の形態1においては、エンジン2のOBDが未実行のとき、エンジンパワーPeを嵩上げして定常状態に制御し、エンジンパワーPeの嵩上げに伴ない蓄電装置16のSOCの目標を引き下げる。これにより、蓄電装置16のSOCが制約となってエンジンパワーPeを定常状態に制御できない事態を回避できる。したがって、この実施の形態1によれば、エンジン2のOBDを確実に実行することができる。
[実施の形態2]
蓄電装置16については、過電圧から保護するために、蓄電装置16へ入力される電力(W)の上限を示す入力許容電力Winが設けられている。ここで、OBD実行領域においてエンジンパワーPeが嵩上げされると、モータジェネレータ6の発電量が増大することにより蓄電装置16の入力電力も大きくなる。そして、この入力電力が入力許容電力Winによって制限されると、モータジェネレータ6の発電量が制限されるので、エンジンパワーPeを嵩上げできず定常状態に制御できなくなる。そこで、この実施の形態2においては、OBD実行領域においてエンジンパワーPeの嵩上げが要求されているときは、蓄電装置16の入力許容電力Winが拡大または無効化される。
なお、入力許容電力Winを拡大または無効化しても、エンジンパワーPeは定常状態に制御されているので蓄電装置16の電圧が急変することはなく、蓄電装置16の電圧を監視することによって過電圧から保護することができる。
図6は、実施の形態2におけるHV−ECUの機能ブロック図である。なお、この図6においても、図2と同様に、OBDの実行に関する部分の機能が示される。図6を参照して、このHV−ECU36Aは、図2に示した実施の形態1におけるHV−ECU36の構成において、Win制御部58をさらに含む。
Win制御部58は、蓄電装置16のSOCの算出値をSOC制御部56から受け、その受けたSOCの算出値に基づいて、蓄電装置16の入力許容電力Winを設定する。そして、Win制御部58は、蓄電装置16の入力電力が入力許容電力Winを超えると、入力電力を低減するようにモータジェネレータ6,10の動作指令を生成してMG−ECU34へ出力する。
ここで、Win制御部58は、OBDの実行完了/未実行を示す信号をOBD実行部54から受け、OBD実行領域においてエンジンパワーPeが定常状態に制御されているか否か、すなわちエンジンパワーPeが嵩上げされているか否かを示す信号をPe制御部52から受ける。そして、OBDが未実行であり、かつ、エンジンパワーPeが嵩上げされているとき、Win制御部58は、入力許容電力Winを拡大(または無効化)する。
図7は、蓄電装置16の入力許容電力Winを示した図である。図7を参照して、入力許容電力Winは、蓄電装置16が入力可能な電力(W)の最大値である。なお、蓄電装置16のSOCが高いときは、過充電防止のために入力許容電力Winは制限される。
そして、この実施の形態2では、OBDが未実行であり、かつ、エンジンパワーPeが嵩上げされているとき、図7において矢印で示すように、入力許容電力Winが拡大(または無効化)される。これにより、OBD実行領域において、エンジンパワーPeの嵩上げに伴ない入力許容電力Winによって蓄電装置16の入力電力が制限されることはなく、エンジンパワーPeの定常状態を確実に形成することが可能となる。
なお、出力許容電力Woutは、蓄電装置16が出力可能な電力(W)の最大値であり、蓄電装置16のSOCが低いときは、過放電防止のために出力許容電力Woutは制限される。
図8は、実施の形態2におけるOBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理も、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図8を参照して、このフローチャートは、図5に示したフローチャートにおいて、ステップS32,S34をさらに含む。すなわち、ステップS30においてOBD実行領域であると判定されると(ステップS30においてYES)、HV−ECU36Aは、エンジンパワーPeの嵩上げが要求されているか否かを判定する(ステップS32)。
そして、エンジンパワーPeの嵩上げが要求されていると判定されると(ステップS32においてYES)、HV−ECU36Aは、蓄電装置16の入力許容電力Winを拡大(または無効化)する(ステップS34)。その後、HV−ECU36Aは、ステップS40へ処理を進める。
なお、ステップS32において、エンジンパワーPeの嵩上げが要求されていないと判定されたときは(ステップS32においてNO)、HV−ECU36Aは、ステップS34,S40,S50に示される処理を実行することなく、ステップS70へ処理を移行する。
以上のように、この実施の形態2においては、OBD実行領域においてエンジンパワーPeの嵩上げが要求されているときは、蓄電装置16の入力許容電力Winが拡大または無効化される。これにより、入力許容電力Winが制約となってエンジンパワーPeを定常状態に制御できない事態を回避できる。したがって、この実施の形態2によれば、エンジン2のOBDを確実に実行することができる。
[実施の形態3]
実施の形態1では、OBD実行領域において、エンジンパワーPeを定常状態とするためにエンジンパワーPeをPe2に嵩上げし、それに伴ない増加するモータジェネレータ6の発電量を蓄電装置16で吸収可能とするために蓄電装置16のSOCの目標を引き下げることとした。この実施の形態3では、OBD実行領域において、エンジンパワーPeを定常状態とするためにエンジンパワーPeをPe1に制御する(以下では、この動作をエンジンパワーPeの嵩下げとも称する。)。そして、エンジンパワーPeの嵩下げに伴ないモータジェネレータ6の発電量が減少することを見込んで、蓄電装置16のSOCの目標を引き上げることとする。
この実施の形態3における車両の全体構成は、図1に示した実施の形態1におけるハイブリッド車両100と同じである。また、実施の形態3におけるHV−ECUの構成も、図2に示した実施の形態1におけるHV−ECU36と同じである。
図9は、実施の形態3におけるエンジンパワーPeの補正を説明するための図である。図9を参照して、横軸は補正前のエンジンパワーPeを示し、縦軸はPe制御部52による補正後のエンジンパワーPeを示す。上述のように、エンジンパワーPeがPe1からPe2の領域は、OBD実行領域である。
この実施の形態3では、Pe制御部52は、OBDの実行要求をエンジンECU32から受けると、OBD実行領域においてエンジンパワーPeをPe1に嵩下げする。すなわち、Pe制御部52は、OBD実行領域において、走行状況に応じたエンジン2の出力要求に拘わらずエンジンパワーPeを嵩下げすることによってエンジンパワーPeを定常状態(Pe1)に制御する。
図10は、この実施の形態3におけるSOC目標の補正を説明するための図である。図10を参照して、縦軸は、SOC目標の設定値を示し、横軸は時間の経過を示す。時刻t0において車両システムが起動されると、この時点でOBDは未実行であると判断され、SOC制御部56は、SOCの目標をデフォルト値のS1からS3に引き上げる。
すなわち、この実施の形態3においては、図9に示したように、OBD実行領域においてエンジンパワーPeを嵩下げする。これに伴ない、エンジン2の出力を用いて発電するモータジェネレータ6の発電量が減少するので、蓄電装置16のSOCが低下し得る。そこで、この実施の形態3においては、OBD実行領域におけるエンジンパワーPeの嵩下げおよびそれに伴なう蓄電装置16のSOCの低下を見込んで、OBDが未実行のときは、蓄電装置16のSOCの目標を引き上げておくこととしたものである。
そして、時刻t1においてOBDが完了すると、SOCの目標は、元のデフォルト値(S1)に戻される。
図11は、実施の形態3におけるOBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理も、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図11を参照して、このフローチャートは、図5に示したフローチャートにおいて、ステップS20,S40に代えてそれぞれステップS25,S45を含む。すなわち、ステップS10においてOBDが未実行であると判定されると(ステップS10においてNO)、HV−ECU36は、蓄電装置16のSOCの目標を引き上げる(ステップS25)。具体的には、図10に示したように、SOCの目標をデフォルト値のS1からS3に引き上げる。その後、HV−ECU36は、ステップS30へ処理を進める。
また、ステップS30においてOBD実行領域であると判定されると(ステップS30においてYES)、HV−ECU36は、エンジンパワーPeを嵩下げすることによってエンジンパワーPeを定常状態に制御する(ステップS45)。具体的には、図9に示したように、OBD実行領域において、走行状況に応じたエンジン2の出力要求に拘わらずエンジンパワーPeをPe1に嵩下げする。その後、HV−ECU36は、ステップS50へ処理を進める。
以上のように、この実施の形態3においては、エンジン2のOBDが未実行のとき、エンジンパワーPeを嵩下げして定常状態に制御し、エンジンパワーPeの嵩下げに伴ない蓄電装置16のSOCの目標を引き上げる。これにより、蓄電装置16のSOCが制約となってエンジンパワーPeを定常状態に制御できない事態を回避できる。したがって、この実施の形態3によっても、エンジン2のOBDを確実に実行することができる。
[実施の形態4]
この実施の形態4では、蓄電装置16のSOCが相対的に高いときは、OBD実行領域においてエンジンパワーPeを嵩下げするとともにSOCの目標が引き上げられる。一方、蓄電装置16のSOCが相対的に低いときは、OBD実行領域においてエンジンパワーPeを嵩上げするとともにSOCの目標が引き下げられる。
この実施の形態4における車両の全体構成も、図1に示した実施の形態1におけるハイブリッド車両100と同じである。また、実施の形態4におけるHV−ECUの構成も、図2に示した実施の形態1におけるHV−ECU36と同じである。
図12は、実施の形態4におけるOBDの実行に関する処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理も、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図12を参照して、HV−ECU36は、OBDが完了しているか否かを判定する(ステップS110)。そして、OBDが未実行であると判定されると(ステップS110においてNO)、HV−ECU36は、蓄電装置16のSOCが規定値よりも高いか否かを判定する(ステップS120)。なお、この規定値は、SOCの上下限内において相対的にSOCが高いか低いかを区別するために予め決定される。
ステップS120においてSOCが規定値よりも高いと判定されると(ステップS120においてYES)、HV−ECU36は、蓄電装置16のSOCの目標を引き上げる(ステップS130)。具体的には、図10に示したように、SOCの目標をデフォルト値のS1からS3に引き上げる。一方、ステップS120においてSOCが規定値以下であると判定されると(ステップS120においてNO)、HV−ECU36は、蓄電装置16のSOCの目標を引き下げる(ステップS140)。具体的には、図4に示したように、SOCの目標をデフォルト値のS1からS2に引き下げる。
次いで、HV−ECU36は、エンジンパワーPeがOBD実行領域に含まれているか否かを判定する(ステップS150)。具体的には、エンジンパワーPeがPe1からPe2の間であるか否かが判定される。OBD実行領域であると判定されると(ステップS150においてYES)、HV−ECU36は、蓄電装置16のSOCが規定値よりも高いか否かを判定する(ステップS160)。
そして、SOCが規定値よりも高いと判定されると(ステップS160においてYES)、HV−ECU36は、エンジンパワーPeを嵩下げすることによってエンジンパワーPeを定常状態に制御する(ステップS170)。具体的には、図9に示したように、OBD実行領域において、走行状況に応じたエンジン2の出力要求に拘わらずエンジンパワーPeをPe1に嵩下げする。その後、HV−ECU36は、予め定められたOBD処理(インバランスモニターや触媒劣化検出等)を実行する(ステップS190)。
一方、ステップS160においてSOCが規定値以下であると判定されると(ステップS160においてNO)、HV−ECU36は、エンジンパワーPeを嵩上げすることによってエンジンパワーPeを定常状態に制御する(ステップS180)。具体的には、図3に示したように、OBD実行領域において、走行状況に応じたエンジン2の出力要求に拘わらずエンジンパワーPeをPe2に嵩上げする。その後、HV−ECU36は、ステップS190へ処理を進め、OBD処理が実行される。
なお、ステップS150においてOBD実行領域でないと判定されたときは(ステップS150においてNO)、HV−ECU36は、ステップS210へ処理を移行する。
一方、ステップS110においてOBDが完了していると判定されると(ステップS110においてYES)、HV−ECU36は、通常制御を実行する(ステップS200)。すなわち、SOCの目標が変更されている場合には、SOCの目標をデフォルト値に復帰させ、エンジンパワーPeが補正されている場合には、非補正の状態に復帰させる。
以上のように、この実施の形態4においても、蓄電装置16のSOCが制約となってエンジンパワーPeを定常状態に制御できない事態を回避できる。したがって、この実施の形態4によっても、エンジン2のOBDを確実に実行することができる。
なお、上記の各実施の形態においては、動力分割装置4によりエンジン2の動力を駆動軸12とモータジェネレータ6とに分割して伝達可能なシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両について説明したが、この発明は、その他の形式のハイブリッド車両にも適用可能である。
図13は、この発明による制御装置を適用可能なハイブリッド車両の他の構成を示す全体ブロック図である。図13を参照して、ハイブリッド車両200は、エンジン202と、モータジェネレータ204と、無段変速機(CVT)206と、車輪208と、電力変換器210と、蓄電装置212とを備える。
エンジン202の出力は、CVT206を介して車輪208へ伝達される。モータジェネレータ204は、必要に応じてトルクを発生し、走行トルクをアシストする。また、モータジェネレータ204は、必要に応じてエンジン202の出力の一部を用いて発電し、蓄電装置212の充電電力を生成する。
そして、このハイブリッド車両200においても、OBD実行領域において、たとえば、エンジンパワーPeをPe2に嵩上げすることによって定常状態を形成し、エンジンパワーPeの増加分をモータジェネレータ204の発電に用いるとともに蓄電装置16のSOCの目標を引き下げることで、OBDを確実に実行することができる。
さらに、この発明は、ハイブリッド車両でない従来タイプのエンジン車にも適用可能である。たとえば、図13において、モータジェネレータ204をオルタネータに置き換え、蓄電装置212を補機バッテリに置換えても、この発明を実施することができる。
また、上記の実施の形態1では、OBD実行領域においてエンジンパワーPeをPe2に嵩上げし、実施の形態3では、OBD実行領域においてエンジンパワーPeをPe1に嵩下げするものとしたが、OBD実行領域において、エンジンパワーPeをPe1とPe2との間の任意の一定値とすることによって定常状態を形成してもよい。
なお、上記において、エンジン2,202は、この発明における「内燃機関」の一実施例に対応し、モータジェネレータ6,204は、この発明における「発電機」の一実施例に対応する。また、SOC制御部56は、この発明における「残存容量制御部」の一実施例に対応し、Pe制御部52は、この発明における「出力制御部」の一実施例に対応する。さらに、OBD実行部54は、この発明における「異常判定部」の一実施例に対応し、Win制御部58は、この発明における「入力許容電力制御部」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2,202 エンジン、4 動力分割装置、6,10,204 モータジェネレータ、8 減速機、12 駆動軸、14,208 車輪、16,212 蓄電装置、18,20,210 電力変換器、32 エンジンECU、34 MG−ECU、36,36A HV−ECU、52 Pe制御部、54 OBD実行部、56 SOC制御部、58 Win制御部、100,200 ハイブリッド車両、206 無段変速機。

Claims (9)

  1. 車両の制御装置であって、
    前記車両は、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを含み、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の残存容量を所定の目標に制御する残存容量制御部と、
    前記内燃機関の異常判定の実行が要求されているとき、前記異常判定を実行可能な定常状態に前記内燃機関の出力を制御する出力制御部と、
    前記出力制御部により前記内燃機関の出力が前記定常状態に制御されているとき、前記異常判定を実行する異常判定実行部とを備え、
    前記残存容量制御部は、前記異常判定実行部による前記異常判定が未実行のとき、前記異常判定の非要求時に対して前記残存容量の目標を低くし、
    前記出力制御部は、前記内燃機関の出力を所定値まで増加させることによって前記定常状態を形成する、車両の制御装置。
  2. 前記異常判定が未実行であり、かつ、前記出力制御部による前記内燃機関の出力の増加が要求されているとき、前記蓄電装置に入力される電力の制限値を示す入力許容電力を拡大し、または前記入力許容電力による電力制限を無効化する入力許容電力制御部をさらに備える、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 車両の制御装置であって、
    前記車両は、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを含み、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の残存容量を所定の目標に制御する残存容量制御部と、
    前記内燃機関の異常判定の実行が要求されているとき、前記異常判定を実行可能な定常状態に前記内燃機関の出力を制御する出力制御部と、
    前記出力制御部により前記内燃機関の出力が前記定常状態に制御されているとき、前記異常判定を実行する異常判定実行部とを備え、
    前記残存容量制御部は、前記異常判定実行部による前記異常判定が未実行のとき、前記異常判定の非要求時に対して前記残存容量の目標を高くし、
    前記出力制御部は、前記内燃機関の出力を所定値まで減少させることによって前記定常状態を形成する、車両の制御装置。
  4. 車両の制御装置であって、
    前記車両は、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを含み、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の残存容量を所定の目標に制御する残存容量制御部と、
    前記内燃機関の異常判定の実行が要求されているとき、前記異常判定を実行可能な定常状態に前記内燃機関の出力を制御する出力制御部と、
    前記出力制御部により前記内燃機関の出力が前記定常状態に制御されているとき、前記異常判定を実行する異常判定実行部とを備え、
    前記異常判定実行部による前記異常判定が未実行の場合に前記残存容量が規定量よりも多いとき、
    前記残存容量制御部は、前記異常判定の非要求時に対して前記残存容量の目標を高くし、
    前記出力制御部は、前記内燃機関の出力を第1の所定値まで減少させることによって前記定常状態を形成し、
    前記異常判定実行部による前記異常判定が未実行の場合に前記残存容量が前記規定量以下のとき、
    前記残存容量制御部は、前記異常判定の非要求時に対して前記残存容量の目標を低くし、
    前記出力制御部は、前記内燃機関の出力を、前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値まで増加させることによって前記定常状態を形成する、車両の制御装置。
  5. 前記残存容量制御部は、前記異常判定の実行後、前記異常判定の未実行時に変更された前記残存容量の目標を元の値に復帰させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  6. 内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置と、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置とを備える車両。
  7. 車両における内燃機関の異常判定方法であって、
    前記車両は、
    前記内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを備え、
    前記異常判定方法は、
    前記内燃機関の異常判定が未実行のとき、前記異常判定の非要求時に対して前記蓄電装置の残存容量の目標を低くするステップと、
    前記異常判定の実行が要求されているとき、前記内燃機関の出力を所定値まで増加させることによって、前記異常判定を実行可能な定常状態に前記内燃機関の出力を制御するステップと、
    前記内燃機関の出力が前記定常状態に制御されているとき、前記異常判定を実行するステップとを含む、内燃機関の異常判定方法。
  8. 車両における内燃機関の異常判定方法であって、
    前記車両は、
    前記内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを備え、
    前記異常判定方法は、
    前記内燃機関の異常判定が未実行のとき、前記異常判定の非要求時に対して前記蓄電装置の残存容量の目標を高くするステップと、
    前記異常判定の実行が要求されているとき、前記内燃機関の出力を所定値まで減少させることによって、前記異常判定を実行可能な定常状態に前記内燃機関の出力を制御するステップと、
    前記内燃機関の出力が前記定常状態に制御されているとき、前記異常判定を実行するステップとを含む、内燃機関の異常判定方法。
  9. 車両における内燃機関の異常判定方法であって、
    前記車両は、
    前記内燃機関と、
    前記内燃機関の出力を用いて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置とを備え、
    前記異常判定方法は、
    前記内燃機関の異常判定が未実行の場合に前記蓄電装置の残存容量が規定量よりも多いとき、前記異常判定の非要求時に対して前記残存容量の目標を高くするステップと、
    前記異常判定が未実行の場合に前記残存容量が前記規定量以下のとき、前記異常判定の非要求時に対して前記残存容量の目標を低くするステップと、
    前記異常判定の実行が要求されている場合に前記残存容量が前記規定量よりも多いとき、前記内燃機関の出力を第1の所定値まで減少させることによって、前記異常判定を実行可能な定常状態に前記内燃機関の出力を制御するステップと、
    前記異常判定の実行が要求されている場合に前記残存容量が前記規定量以下のとき、前記内燃機関の出力を、前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値まで増加させることによって、前記内燃機関の出力を前記定常状態に制御するステップと、
    前記内燃機関の出力が前記定常状態に制御されているとき、前記異常判定を実行するステップとを含む、内燃機関の異常判定方法。
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