JP5444082B2 - 放射線撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、放射線画像撮像装置を保護する保護具を用いた放射線撮像システムに関する。
重症患者の関心領域の画像を撮像可能にするために、可搬型の画像検出器を患者とベッドの間に挿入し、患者の上からX線を放射して、関心領域を撮像する方法が知られている。
このとき、撮像技術が進むにつれて画像検出器は、更に先進的な構成要素を含むようになったので、大型化し大重量化している。また、重い画像検出器を、体重が重い患者に用いならければならない場合、撮像のための準備作業が困難になる。つまり、技師は、ベッドに横たわっている患者を一方の手で持ち上げ又は移動させながら、他方の手を用いて画像検出器を、患者とベッドの間に挿入させて、患者の下方に画像検出器を配置させるという作業が困難になる。技師は、患者の方に意識を集中しているため、大重量の画像検出器をはずみで落とし易くなる。また、患者とベッドの間に挿入させる作業が繰り返し行われると、画像検出器は損傷を受ける場合がある。画像検出器の価格は、$10,000を優に超えるため、画像検出器が少しでも損傷を受けると、医療施設では高経費となり、経済的に好ましくはない。
このような問題を解決するため、下記に示す特許文献1には、画像検出器を保護する強固な剛性軽量材で構成されたカバーが記載されている。このカバーを患者領域の近接に載置させ、画像検出器をカバーに挿入し、関心領域が、X線を放射するX線源と画像検出器との間に位置するようにX線源を配置する。これにより、画像検出器の損傷を防ぐというものである。
特開2006−293368号公報
しかしながら、一般的に、前述のような医療用の放射線撮像においては、散乱除去用グリッド(以下、グリッドと呼ぶ)を用いる場合がある。これは、放射線の照射により被写体の内部で発生する散乱放射線を除去するためのもので、放射線像のコントラストを改善する目的で用いられる。グリッドは、放射線源と画像検出器との間で、画像検出器の直前に配置して撮像を行う。散乱する放射線の量は、被写体の構造に依存し、例えば、人体では胸部、腹部で放射線の散乱が多くなり、四肢では放射線の散乱が少ない。
一方、グリッドは、透過する放射線を減衰させるので、グリッド無しで撮像する場合は、グリッド有りで撮像する場合に比べて、少ない放射線の量で撮像することができる。従って、散乱が多い部位では、画質を優先してグリッドを用い、散乱の比較的少ない部位を撮像する場合は、照射する放射線の量を低減するために、グリッドを用いないで撮像する場合が多い。なお、高画質撮像の場合には、撮像部位に関わらずグリッドを用いることがある。
つまり、撮像部位、画像の画質によってグリッドを用いるか否かが決まる。また、グリッドの外に放射線吸収板を用いる場合もある。このように、放射線撮像を行う場合には、画像検出器の他に種々の器具も一緒に患者とベッドとの間に配置しなければならない場合がある。
上記した特許文献1に記載のカバーでは、画像検出器の損傷を防止することができるが、撮像のための準備作業の効率は向上しない。つまり、患者を一方の手で持ち上げ又は移動させながら、他方の手を用いて、カバーの他にそれぞれグリッドや放射線吸収板を挿入させなくてはならない。また、グリッドや放射線吸収板の位置と画像検出器との位置がズレ易く、位置決めが難しい。
そこで本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、電子カセッテの損傷を防止するともに、撮像のための準備作業の効率を向上させる放射線撮像システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、制御部とパネル部とを有する放射線画像撮像装置を保護する保護具であって、筐体と、前記放射線画像撮像装置の前記パネル部が挿入可能であり、該挿入された前記パネル部を前記筐体の撮像面に対して平行に保持する前記筐体の内部に設けられた複数のスロットと、を備える。
前記スロットには、放射線画像撮像に必要な器具が挿入可能であってもよい。
前記複数のスロットは、放射線が放射される方向に沿って、前記筐体の内部に設けられていてもよい。
上記目的を達成するために、本発明は、前記保護具と、前記放射線画像撮像装置と、を備える放射線撮像システムであって、前記放射線撮像システムは、前記パネル部が前記複数のスロットのどの前記スロットに挿入されたかを検出する第1検出手段を更に備える。
前記器具は、複数種類あってもよく、前記放射線撮像システムは、どの種類の器具が、前記複数のスロットのうちどの前記スロットに挿入されたかを検出する第2検出手段を更に備えてもよい。
前記放射線撮像システムは、前記パネル部及び前記器具を、前記複数のスロットのどの前記スロットに挿入させるかを表示する表示装置を更に備えてもよい。
前記第1検出手段及び前記第2検出手段の検出結果に基づいて、前記パネル部が挿入された前記スロットの位置を示す情報と、及び前記器具が挿入された前記スロットの位置を示す情報及び挿入された器具の種類情報とが、前記表示装置に表示された表示内容と一致するか否かを判断する一致判断部と、前記一致判断部により一致していない判断された場合は、不一致である旨を報知する報知手段と、を更に備えてもよい。
本発明によれば、保護具は、放射線画像撮像装置が挿入可能な複数のスロットを有するようにしたので、放射線画像撮像装置の破損を防止することができるとともに、撮像のための準備作業の効率が向上する。また、放射線画像撮像装置と器具との位置決めが容易となる。
放射線画像撮像装置が挿入されたスロットの位置を検出する第1検出手段を備えるようにしたので、放射線画像撮像装置のパネル部がどのスロットに挿入されたかをコンピュータで認識することができる。
器具が挿入されたスロットの位置及び挿入された器具の種類を検出する第2検出手段を備えるようにしたので、どの種類の器具がどのスロットに挿入されたかをコンピュータで認識することができる。
放射線画像撮像装置のパネル部、及び器具をどのスロットに挿入させるかを表示する表示装置を備えるようにしたので、ユーザは、放射線画像撮像装置及び器具をどのスロットに挿入すればよいのかを確認することができる。
第1検出手段及び第2検出手段の検出結果に基づいて、パネル部が挿入されたスロットの位置と、及び器具が挿入されたスロットの位置及び挿入された器具の種類とが、表示装置の表示内容と一致しない場合は、警告するので、ユーザは、保護具に挿入したパネル部及び器具の位置及び挿入した器具の種類が間違っていることを認識することができる。
本実施の形態の放射線撮像システムの構成図である。 図1に示す電子カセッテの斜視図である。 放射線変換パネルにおける画素の配列と、画素とカセッテ制御部との間の電気的接続を模式的に示す図である。 間接変換型の放射線変換パネルを採用した場合の電子カセッテの回路構成を示す図である。 図1に示す保護具の斜視図である。 保護具への電子カセッテ等の挿入状態図である。 保護具の斜視図である。 グリッド撮像する場合の保護具の長手方向断面図である。 バック散乱の影響を除いて撮像を行う場合の保護具の長手方向断面図である。 電子カセッテのパネル部のみを挿入して撮像を行う場合の保護具の長手方向断面図である。 電子カセッテのパネル部のみを挿入して撮像を行う場合の保護具の長手方向断面図である。 コンソールの構成図である。 放射線撮像システムの動作を示すフローチャートである。 2つの電子カセッテを両方の側面から挿入した場合の保護具の長手方向断面図である。 変形例2における保護具への電子カセッテ等の挿入状態図である。 変形例2における保護具の電気的な構成図である。 変形例3における保護具への電子カセッテ等の挿入状態図である。 変形例3における器具の電気的な構成図である。
本発明に係る放射線撮像システムについて、放射線画像撮像装置及び該放射線画像撮像装置を保護する保護具との関係で好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の放射線撮像システムの構成図である。放射線撮像システム10は、ベッド等の撮像台12に横臥した被写体14である患者に対して、撮像条件に従った線量からなる放射線16を照射する放射線源18と、被写体14を透過した放射線16を検出して放射線画像に変換する電子カセッテ(放射線画像撮像装置)20と、該電子カセッテ20を保護する保護具22と、放射線源18及び電子カセッテ20を制御するコンソール24と、放射線画像を表示する表示装置26とを備える。
コンソール24と、放射線源18と、電子カセッテ20、及び表示装置26との間には、例えば、UWB(Ultra Wide Band)、IEEE802.11.a/g/n等の無線LAN、又は、ミリ波等を用いた無線通信により信号の送受信が行われる。なお、ケーブルを用いた有線通信により信号の送受信を行ってもよい。
コンソール24には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)28が接続され、RIS28には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)30が接続されている。
図2は、図1に示す電子カセッテの斜視図であり、電子カセッテ20は、パネル部32と、該パネル部32上に配置された制御部34とを備える。なお、パネル部32の厚みは、制御部34の厚みよりも薄く設定されている。
パネル部32は、放射線16を透過可能な材料からなる略矩形状の筐体40を有し、パネル部32の撮像面42には放射線16が照射される。撮像面42の略中央部には、被写体14の撮像領域及び撮像位置を示すガイド線44が形成されている。ガイド線44の外枠が、放射線16の照射野を示す撮像可能領域36になる。また、ガイド線44の中心位置(ガイド線44が十字状に交差する交点)は、撮像可能領域36の中心位置であるとともに、電子カセッテ20の幾何学的な中心位置とされる。
制御部34は、放射線16に対して非透過性の材料からなる略矩形状の筐体50を有する。該筐体50は、撮像面42の一端に沿って延在しており、撮像面42における撮像可能領域36の外に制御部34が配設される。この場合、筐体50の内部には、後述するパネル部32を制御するカセッテ制御部80と、バッテリ等の電源部108と、コンソール24との間で無線による信号の送受信が可能な通信部110等が配置されている(図3、4参照)。電源部108は、パネル部32に電力供給を行う一方で、カセッテ制御部80及び通信部110に対しても電力供給を行う。
制御部34の短手方向の側面52には、外部の電源から電源部108に対して充電を行うためのACアダプタの入力端子54と、外部機器との間で情報を送受信可能なインターフェース手段としてのUSB端子56と、PCカード等のメモリカードを装填するためのカードスロット58とが設けられている。
また、パネル部32の長手方向の側面には、スロット検出センサ60が設けられており、スロット検出センサ60が設けられている側面と反対側の側面には、スロット検出センサ60に対向してスロット検出センサ62が設けられている。スロット検出センサ60及びスロット検出センサ62は、抵抗値を検出するものであり、詳しい説明については後述する。
パネル部32は、後述する放射線変換パネル及び駆動回路部を有する。放射線変換パネルとしては、例えば、被写体14を透過した放射線16をシンチレータにより可視光に一端変換し、変換した前記可視光をアモルファスシリコン(a−Si)等の物質からなる固体検出素子により電気信号に変換する間接変換型の放射線変パネルや、放射線16の線量をアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる固体検出素子により電気信号に直接変換する直接変換型の放射線変換パネルを採用することができる。以下、固体検出素子を画素と呼ぶ。
図3は、放射線変換パネルにおける画素の配列と、画素とカセッテ制御部との間の電気的接続を模式的に示す図である。放射線変換パネル70では、多数の画素72が図示しない基板上に配列され、これらの画素72に対して駆動回路部74から制御信号を供給するための複数のゲート線76と、複数の画素72から出力される電気信号を読み出して駆動回路部74に出力する複数の信号線78とが配列されている。制御部34のカセッテ制御部80は、駆動回路部74に制御信号を供給することで駆動回路部74を制御する。
図4は、間接変換型の放射線変換パネルを採用した場合の電子カセッテの回路構成を示す図である。放射線変換パネル70は、可視光を電気信号に変換するa−Si等の物質からなる各画素72が形成された光電変換層を、行列状のTFT82のアレイの上に配置した構造を有する。この場合、駆動回路部74を構成するバイアス回路84からバイアス電圧が供給される各画素72では、可視光を電気信号(アナログ信号)に変換することにより発生した電荷が蓄積され、各列毎にTFT82を順次オンにすることにより前記電荷を画像信号として読み出すことができる。
各画素72に接続されるTFT82には、列方向と平行に延びるゲート線76と、行方向に平行に延びる信号線78とが接続される。各ゲート線76は、ゲート駆動回路86に接続され、各信号線78は、駆動回路部74を構成するマルチプレクサ92に接続される。ゲート線76には、列方向に配列されたTFT82をオンオフ制御する制御信号がゲート駆動回路86から供給される。この場合、ゲート駆動回路86には、カセッテ制御部80からアドレス信号が供給され、ゲート駆動回路86は、該アドレス信号に応じてTFT82をオンオフ制御する。
信号線78には、行方向に配列されたTFT82を介して各画素72に保持されている電流が流出する。この電荷は、増幅器88によって増幅される。増幅器88には、サンプルホールド回路90を介してマルチプレクサ92が接続される。マルチプレクサ92は、信号を出力する信号線78を切り替えるFETスイッチ94と、1つのFETスイッチ94をオンにして選択信号を出力させるマルチプレクサ駆動回路96とを有する。マルチプレクサ駆動回路96には、カセッテ制御部80からアドレス信号が供給され、該アドレス信号に応じて1つのFETスイッチ94をオンにする。FETスイッチ94には、A/D変換器98が接続されA/D変換器98によってデジタル信号に変換された放射線画像が、フレキシブル基板112を介してカセッテ制御部80に供給される。フレキシブル基板112は、カセッテ制御部80と駆動回路部74とを電気的に接続するものである。
なお、スイッチング素子として機能するTFT82は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。さらに、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
カセッテ制御部80は、アドレス信号発生部100、画像メモリ102、第1検出部104、及び第2検出部106を備える。アドレス信号発生部100は、ゲート駆動回路86及びマルチプレクサ駆動回路96に対して供給するアドレス信号を発生する。画像メモリ102は、放射線変換パネル70によって検出された放射線画像を記憶する。第1検出部104は、スロット検出センサ60が検出した抵抗値に応じて、電子カセッテ20が保護具22のどのスロットに挿入されたか否かを検出する。第2検出部106は、スロット検出センサ62が検出した抵抗値に応じて保護具22のどのスロットにどの器具が挿入されたか否かを検出する。
図5は、図1に示す保護具の斜視図であり、図6は、保護具への電子カセッテ等の挿入状態図である。保護具22は、筐体200と、筐体200の短手方向の側面202から内部に向かって設けられた複数のスロット204とを有する。スロット204には、電子カセッテ20のパネル部32が挿入可能であり、スロット204は、該挿入されたパネル部32を筐体200の撮像面206に対して平行に保持する。電子カセッテ20のパネル部32がスロット204に挿入されることで、電子カセッテ20のパネル部32が、保護具22によって保護される。また、電子カセッテ20のパネル部32が挿入されない他のスロット204には、グリッド230及び放射線吸収板232等の放射線撮像に必要な器具が挿入可能である。保護具22の撮像面206は、X線を良好に透過し、軽量剛性な素材であるCFRPで構成されている。
図5、及び図6に示す保護具22は、放射線が放射される方向(上下方向)に2つのスロット204を有する。2つのスロット204は、リブ208によって区分けされているが、仕切板によって、2つのスロット204を区分けしてもよい。なお、図7に示すように、下面(撮像面206と反対側の面)が開放した保護具22であってもよい。
撮像面206には、電子カセッテの撮像中心、撮像可能領域の目安となるガイド線210及び撮像可能領域212が設けられている。ガイド線210は、被写体14の撮像領域及び撮像位置を示し、ガイド線210の外枠が放射線16の照射野を示す撮像可能領域212を示す。保護具22のガイド線210の交点と、電子カセッテ20のガイド線44の交点とが一致するように、電子カセッテ20のパネル部32が保護具22に挿入される。
本実施の形態では、保護具22のガイド線210の交点と、電子カセッテ20のガイド線44の交点とが一致すると、それ以上、電子カセッテ20のパネル部32が挿入されないような構造を有している。例えば、保護具22のスロット204が設けられている側面202と反対側の側面214は塞がれおり、該側面214がストッパーとして機能し、パネル部32の挿入方向の先端が側面214に当接する位置が、ガイド線210の交点とガイド線44の交点とが一致する位置であってもよい。また、電子カセッテ20の制御部34がストッパーとして機能し、制御部34が、側面202に当接する位置が、ガイド線210の交点とガイド線44の交点とが一致する位置であってもよい。
保護具22には、患者の下部に保護具22を挿入する際に用いられる把持部216と、保護具22を持ち運ぶ際に用いられる把持部218とが設けられている。把持部216は、側面202に設けられており、把持部218は、保護具22の長手方向の側面に設けられている。なお、把持部216と把持部218のどちらか一方のみを保護具22に設けるようにしてもよい。この場合、把持部は、患者の下部への挿入及び保護具22の持ち運びの両方に用いられてもよい。また、把持部216を側面214に設けてもよい。
次に、保護具の使用例について説明する。図8は、グリッド撮像する場合の保護具の長手方向断面図である。グリッド撮像する場合は、撮像面206側のスロット(上側のスロット)204に、グリッド230を挿入し、撮像面206と反対側の面側のスロット(下側のスロット)204に、電子カセッテ20のパネル部32を挿入する。
図9は、バック散乱の影響を除いて撮像を行う場合の保護具の長手方向断面図である。放射する放射線16の量が多く、電子カセッテ20のパネル部32を透過するバック散乱の影響を除きたい場合には、上側のスロット204に電子カセッテ20のパネル部32を挿入し、下側のスロット204に放射線吸収板232を挿入する。バック散乱の影響を除く理由としては、撮像時にベッドのコイルスプリング等の金属物質が画質に影響を与えるからである。バック散乱の影響を無視できない場合には、放射線吸収板232を挿入する。
図10、図11は、電子カセッテのパネル部のみを挿入して撮像を行う場合の保護具の長手方向断面図である。画像のボケを少なくするためには、図10に示すように電子カセッテ20のパネル部32を上側のスロット204に挿入する方がよい。しかし、散乱放射線を除去したいがグリッドが無いとき、又はグリッドを用いる程の散乱放射線が発生してはいないが、散乱放射線を除去したい場合は、図11に示すように、電子カセッテ20のパネル部32を下側のスロット204に挿入する方がよい。
このように、保護具22に複数のスロット204を設けたので、電子カセッテ20の破損を防止するとともに、電子カセッテ20とグリッド等の器具との位置決めが容易になる。
図5、図6に示すように、スロット204の挿入口の右側には、電子カセッテ20のパネル部32がどのスロット204に挿入されたかを検出するための抵抗器240、242が設けられている。上側のスロット204に設けられた抵抗器240と、下側のスロット204に設けられた抵抗器242の抵抗値はそれぞれ異なる。
電子カセッテ20のパネル部32が上側のスロット204に挿入されると、スロット検出センサ60は抵抗器240と当接し、電子カセッテ20のパネル部32が下側のスロット204に挿入されると、スロット検出センサ60は抵抗器242と当接する。
例えば、電子カセッテ20のパネル部32が上側のスロット204に挿入されると、電子カセッテ20のスロット検出センサ60が抵抗器240の抵抗値を読み取り、制御部34の第1検出部104は、該読み取った抵抗値によって、パネル部32が上側のスロット204に挿入されたことを検出する。また、電子カセッテ20のパネル部32が下側のスロット204に挿入されると、電子カセッテ20のスロット検出センサ60が抵抗器242の抵抗値を読み取り、制御部34の第1検出部104が、該読み取った抵抗値によって、パネル部32が下側のスロット204に挿入されたことを検出する。第1検出部104は、検出したスロット204の位置を第2検出部106に出力する。この第1検出部104、スロット検出センサ60、抵抗器240、242は、第1検出手段として機能する。
また、スロット204の挿入口の左側には、金属性の通電板244が設けられている。通電板244は、上側のスロット204及び下側のスロット204間に亘って設けられている。グリッド230及び放射線吸収板232等の器具には、抵抗器234が設けられており、グリッド230及び放射線吸収板232等の器具がスロット204に挿入されると、器具に設けられた抵抗器234と通電板244とが当接するようになっている。器具の種類によって設けられる抵抗器234の抵抗値は異なる。例えば、グリッド230に設けられた抵抗器234の抵抗値と、放射線吸収板232に設けられた抵抗器234の抵抗値はそれぞれ異なる。また、電子カセッテ20のパネル部32がスロット204に挿入されると、電子カセッテ20のスロット検出センサ62は通電板244と当接する。
一方のスロット204に挿入された電子カセッテ20のスロット検出センサ62が、通電板244を介して他方のスロット204に挿入された器具の抵抗器234の抵抗値を読み取り、制御部34の第2検出部106が該読み取った抵抗値によって、他方のスロット204に挿入された器具の種類を検出する。また、第2検出部106は、第1検出部104から送られてきたスロット204の位置に基づいて、該器具が挿入されたスロット204の位置を検出する。スロット204の数は、2つなので、第1検出部104で検出されていないスロット204に器具が挿入されるからである。例えば、第1検出部104が、電子カセッテ20が挿入されたスロット204が上側のスロット204と検出した場合は、第2検出部106は、他のスロット204に挿入された器具が下側のスロット204に挿入されたと検出することができる。この第2検出部106、スロット検出センサ62、抵抗器240、242は、第2検出手段として機能する。
第1検出部104が検出した電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置情報、第2検出部106が検出した器具が挿入されたスロット204の位置情報、器具の種類情報は、電子カセッテ20の通信部110を介して、コンソール24に送られる。
図12は、コンソールの構成図である。コンソール24は、撮影オーダー記録部250、制御部252、及び通信部254を備える。制御部252は、一致判断部260及び報知部262を有する。撮影オーダー記録部250には、放射線撮像の際に、電子カセッテ20を保護具22のどのスロット204に挿入するかを示す情報、器具を用いる場合は、どの種類の器具をどのスロット204に挿入するかを示す情報が記録されている。撮影オーダー記録部250は、患者毎、症状毎、撮像部位毎の撮影オーダーを記録していてもよい。
制御部252は、これから行う放射線撮像の撮影オーダーを撮影オーダー記録部250から読み出して、通信部254に出力する。通信部254は、撮影オーダーを表示装置26に送信する。表示装置26は、送られてきた撮影オーダーに従って、電子カセッテ20を挿入するスロット204の位置を示す情報、器具を用いる場合は、該器具を挿入するスロット204の位置を示す情報及び挿入する器具の種類を示す情報を表示する。
また、通信部254は、電子カセッテ20の通信部110から送られてきた、第1検出部104及び第2検出部106の検出結果を取得して、一致判断部260に出力する。つまり、第1検出部104が検出した電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置を示す情報、第2検出部106が検出した器具が挿入されたスロット204の位置を示す情報及び挿入された器具の種類情報が一致判断部260に出力される。
一致判断部260は、第1検出部104及び第2検出部106の検出結果に基づいて、電子カセッテ20のパネル部32が挿入されたスロットの位置と、前記器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類とが、表示装置26が表示した表示内容(撮影オーダー)と一致しているか否かを判断する。
例えば、表示装置26が、「電子カセッテ20のパネル部32を下側のスロットに挿入し、上側のスロットには何も挿入しないで下さい」という表示を行った場合に、第1検出部104及び第2検出部106の検出結果に基づいて、電子カセッテ20のパネル部32が下側のスロットに挿入され、グリッド230が上側のスロット204に挿入されていると判断された場合は、一致していないと判断する。
一致判断部260は、一致していないと判断すると、警報信号を報知部262に出力する。報知部262は、警報信号が送られてくると、第1検出部104及び第2検出部106の検出結果と表示内容が不一致である旨(表示内容通りに電子カセッテ20及び器具が挿入されていない旨)を技師等のユーザに報知する。つまり、ユーザに警告を行う。報知部262は、通信部254を介して、不一致である旨を示す情報を表示装置26に表示させることでユーザに報知してもよく、図示しないスピーカ又は(及び)LED等の発光素子から、音を放音又は(及び)光を点灯させることでユーザに報知してもよい。前記スピーカ、LED等は、電子カセッテ20、保護具22、コンソール24、及び表示装置26の何れかに設けられていてもよい。また、電子カセッテ20、保護具22、コンソール24に表示装置を設け、報知部262は、該表示装置に不一致である旨を示す情報を表示させることで、ユーザに報知してもよい。
なお、報知部262は、第1検出部104及び第2検出部106の検出結果と表示内容とが一致している場合は、放射線撮像が可能である旨、又は、表示内容通りに電子カセッテ20及び器具が挿入されている旨を報知させてもよい。
次に、放射線撮像システムの動作を、図13のフローチャートに従って説明する。
ステップS1で、表示装置26は、コンソール24から送られてきた撮影オーダーに基づいて、電子カセッテ20を挿入するスロット204の位置を示す情報、器具を用いる場合は、該器具を挿入するスロット204の位置を示す情報及び挿入する器具の種類を示す情報を表示する。
ステップS2で、ユーザは、被写体14の撮像部位の放射線画像を撮像するための準備を行う。具体的には、ユーザは、ベッド等の撮像台12に横臥している患者である被写体14を一方の手で持ち上げ又は移動させながら、他方の手を用いて保護具22を患者と撮像台12との間に挿入させ、被写体14の下部に保護具22を配置させる。このとき、撮像部位が保護具22の表示された撮像可能領域212に入り、且つ、撮像部位の中心位置が撮像可能領域の中心位置(ガイド線210の交点)と略一致するように、保護具22のポジション位置を決める。
そして、表示装置26が表示した表示内容に従って、ユーザは、電子カセッテ20のパネル部32を保護具22のスロット204に挿入する。
また、ユーザは、器具を挿入する表示がされていた場合は、該器具を保護具22のスロット204に挿入する。これにより、電子カセッテ20の破損を防止することができるとともに、撮像のための準備作業の効率が向上する。また、電子カセッテ20と器具との位置決めが容易となる。
電子カセッテ20及び器具の挿入後に、電子カセッテ20の図示しない電源スイッチをオンにする。これにより、カセッテ制御部80、通信部110、及びパネル部32に電源部108から電力が供給される。電力が供給されることで、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置の検出、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類の検出が開始される。
ステップS3で、一致判断部260は、表示内容通りに電子カセッテ及び器具が挿入されたか否かを判断する。つまり、第1検出部104及び第2検出部106の検出結果に基づいて、電子カセッテ20のパネル部32が挿入されたスロット204の位置と、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類とが表示内容と一致するか否かを判断する。
ステップS3において、表示内容通りに電子カセッテ20及び器具が挿入されていないと判断すると、ステップS4に進み、報知部262は、表示内容通りに電子カセッテ20及び器具が挿入されていない旨を報知して、つまり、警告して、ステップSに戻る。
ステップS3において、表示内容通りに電子カセッテ20及び器具が挿入されていると判断すると、ステップS5で、報知部262は放射線撮像可能である旨を報知させる。なお、報知部262を、コンソール24ではなく、電子カセッテ20、保護具22、及び表示装置26の何れかに設けるようにしてもよい。つまり、報知部262を、放射線撮像システム10のどこに設けてもよい。
ステップS6で、ユーザは、コンソール24に設けられた図示しない曝者スイッチをオンにすることで、放射線撮像を行う。つまり、曝者スイッチをオンにすると、放射線源18は、放射線を被写体14に照射し、電子カセッテ20の放射線変換パネルが被写体14を透過した放射線を撮像する。
ステップS7で、表示装置26は、放射線変換パネルが撮像した放射線画像を表示させる。具体的には、放射線変換パネルが撮像した放射線画像は、カセッテ制御部80の画像メモリ102に記憶された後、該記憶された放射線画像は、通信部110を介してコンソール24に送られる。コンソール24は、該放射線画像に対して所定の画像処理を行ってから、通信部254を介して表示装置26に送信する。これにより、表示装置26は撮像された放射線画像を表示することができる。
このように、保護具22は、電子カセッテ20と、グリッド230及び放射線吸収板232等の器具が挿入可能な複数のスロット204を有するようにしたので、電子カセッテ20の破損を防止することができるとともに、撮像のための準備作業の効率が向上する。また、電子カセッテ20と器具との位置決めが容易となる。
また、電子カセッテ20のパネル部32が挿入されたスロット204の位置を検出する第1検出手段を設けるようにしたので、電子カセッテ20のパネル部32がどのスロットに挿入されたかを、放射線撮像システム10内に設けられたコンピュータで認識することができる。ここで言うコンピュータの概念には、電子カセッテ20の制御部34、コンソール24、表示装置26も含まれ、データを処理することができる装置であればよい。
また、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類を検出する第2検出手段を設けるようにしたので、どの種類の器具がどのスロット204に挿入されたかをコンピュータで認識することができる。
また、電子カセッテ20のパネル部32、及び器具をどのスロットに挿入させるかを表示する表示装置26を備えるようにしたので、ユーザは、電子カセッテ及び器具をどのスロット204に挿入すればよいのかを確認することができる。
また、第1検出手段及び第2検出手段の検出結果に基づいて、パネル部32が挿入されたスロット204の位置と、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類とが、表示装置の表示内容と一致しない場合は、警告するので、ユーザは、保護具22に挿入したパネル部32及び器具の位置及び挿入した器具の種類が間違っていることを認識することができる。
上記実施の形態は、以下のように変形可能である。
(変形例1)上記実施の形態では、保護具22は、一方の側面(側面202)からでしか電子カセッテ20及び器具を挿入できない構造となっていたが、保護具22は、電子カセッテ20及び器具を側面202及び側面202と反対側の側面214の両方の側面から挿入できる構造であってもよい。
図14は、2つの電子カセッテを両方の側面から挿入した場合の保護具の長手方向断面図である。このように、左右の側面202、214から電子カセッテ20を挿入することで、コンソール24は、エネルギーサブトラクション処理を行うことも可能となる。エネルギーサブトラクション処理とは、2つの電子カセッテ20で得られた2枚の放射線画像を所定の重み付け減算処理することで、被写体14の特定の構造物(例えば、臓器、骨、及び血管等)を強調した放射線画像を生成することである。
(変形例2)上記実施の形態及び上記変形例1では、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置と、器具が挿入されたスロット204の位置及び器具の種類とを、電子カセッテ20が検出するようにしたが、保護具22が、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置と、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類とを検出するようにしてもよい。この場合、図15に示すように、保護具22に、抵抗器240及び抵抗器242に替えて、それぞれのスロット検出センサ300、302を設ける。また、電子カセッテ20及び器具に抵抗器304、306をそれぞれ設ける。このとき、電子カセッテ20及び器具が挿入されたときに、保護具22のスロット検出センサ300、302に当接する位置に抵抗器304、306を設けることはいうまでもない。また、電子カセッテ20に設ける抵抗器304の抵抗値、器具に設けられる抵抗器306の抵抗値は異なり、器具の種類によって設けられる抵抗器の抵抗値も異なる。
図16は、保護具の電気的な構成図である。保護具22の制御部308は、それぞれのスロット204のスロット検出センサ300、302によって検出された抵抗値に基づいて、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置と、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類とを検出する。例えば、上側のスロット204に電子カセッテ20のパネル部32が挿入された場合は、スロット検出センサ300が電子カセッテ20の抵抗器304の抵抗値を検出する。制御部308は、該スロット検出センサ300が検出した抵抗値に基づいて、パネル部32が上側のスロット204に挿入されたことを検出する。また、下側のスロット204に器具が挿入された場合は、スロット検出センサ302が器具の抵抗器306の抵抗値を検出する。制御部308は、該スロット検出センサ302が検出した抵抗値に基づいて、器具が下側のスロット204に挿入されたことを検出する。この場合、制御部308、スロット検出センサ300、302、及び抵抗器304、306が第1検出手段、第2検出手段として機能する。
通信部310は、検出した電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置情報と、器具が挿入されたスロット204の位置情報及び器具の種類情報とを、コンソール24又は電子カセッテ20に送信する。保護具22が、電子カセッテ20が挿入されたスロットの位置情報と、器具が挿入されたスロットの位置情報及び器具の種類情報とを電子カセッテ20に送信した場合は、該電子カセッテ20は、保護具22から受信した情報をそのままコンソール24に送信する。
(変形例3)上記実施の形態及び上記変形例1では、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置と、器具が挿入されたスロット204の位置及び器具の種類とを、電子カセッテ20が検出するようにしたが、電子カセッテ20が、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置を検出し、挿入された器具が、該器具が挿入されたスロット204の位置を検出するようにしてもよい。
この場合は、図17に示すように、器具にスロット検出センサ320を設ける。このとき、該器具が保護具22のスロット204に挿入されたときに、該器具のスロット検出センサ60が、保護具22の抵抗器240又は抵抗器242と当接するように、スロット検出センサ60を器具に設ける。
図18は、器具の電気的な構成図である。器具の制御部322は、スロット検出センサ320によって検出された抵抗値に基づいて、器具が挿入されたスロット204の位置を検出する。例えば、上側のスロット204に器具が挿入された場合は、スロット検出センサ320は抵抗器240の抵抗値を検出する。制御部322は、スロット検出センサ320が検出した抵抗値によって、器具が上側のスロット204に挿入されたことを検出する。
通信部324は、検出した器具が挿入されたスロット204の位置情報をコンソール24又は電子カセッテ20に送信する。このとき、通信部324は、器具の識別情報(例えば、ID)も一緒にコンソール24又は電子カセッテ20に送信する。識別情報を送信することで、どの種類の器具が挿入されたかをコンソール24又は電子カセッテ20は識別することができる。なお、電子カセッテ20による、電子カセッテ20が挿入されたスロットの位置の検出は、上記実施の形態で説明したので説明を割愛する。この場合、制御部322、スロット検出センサ320、及び抵抗器240、242が第2検出手段として機能する。
(変形例4)上記実施の形態及び上記変形例1では、スロット検出センサが抵抗値を読み取ることで電子カセッテ20が挿入された位置、器具が挿入された位置等を検出するようにしたが、抵抗値以外の情報を検出することで、電子カセッテ20及び器具が挿入された位置、器具の種類等を検出するようにしてもよい。例えば、抵抗器の代わりに反射板を設け、スロット検出センサが反射板の反射率を検出するようにしてもよい。この反射板の反射率は、反射板に光を入射し、反射光の光量を読み取ることで反射率を検出することができる。勿論、電子カセッテ20、器具、保護具22に設けられる反射板の反射率は異なり、器具の種類によって設けられる反射板の反射率は異なる。
また、切り欠きでパターンを形成しておき、それをスロット検出センサで読み込むことで、電子カセッテ20が挿入された位置、器具が挿入された位置等を検出するようにしてもよい。この場合、電子カセッテ20、器具、保護具22に設けられる切り欠きパターンは、異なる形状・パターンである。
また、電子カセッテ20、及び器具に識別情報を予め記録しておき、スロット検出センサが該識別情報を取得することで、電子カセッテ20及び器具が挿入された位置、器具の種類等を検出するようにしてもよい。
ベストモードは、抵抗器、反射板、切り欠きパターン等を保護具22側に設け、電子カセッテ20側でそれを読み取る形態であるが、その逆であってもよい。つまり、電子カセッテ20等に反射板が設けられ、保護具22がそれを読み取ることで電子カセッテ20等が挿入されたスロットの位置を検出するようにしてもよい。
(変形例5)上記変形例2〜4では、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置検出、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類の検出について、種々の方法を述べたが、第1検出手段は、電子カセッテ20が挿入されたスロット204の位置を検出することができる方法であればよく、第2検出手段は、器具が挿入されたスロット204の位置及び挿入された器具の種類を検出することができる方法であればよい。したがって、第1検出手段及び第2検出手段は、上記実施の形態、上記変形例2〜4に限定されない。また、第1検出手段及び第2検出手段は、上記変形例2〜4を任意に組み合わせた態様であってもよい。
(変形例6)上記実施の形態及び上記変形例1〜5では、図13のステップS1において、表示装置26が撮影オーダーに従って、電子カセッテ20を挿入するスロット204の位置を示す情報、器具を用いる場合は、該器具を挿入するスロット204の位置を示す情報及び挿入する器具の種類を示す情報を表示するようにしたが、コンソール24、電子カセッテ20、及び保護具22の何れかに、表示装置26とは別体である表示装置を設け、設けられた前記表示装置がステップS1の動作を行ってもよい。
(変形例7)上記実施の形態及び上記変形例1〜6において、表示装置26は、コンソール24、電子カセッテ20、及び保護具22とは別体の装置としたが、表示装置26は、コンソール24、電子カセッテ20、及び保護具22の何れか1つに設けられていてもよい。
(変形例8)上記実施の形態及び上記変形例1〜7においては、保護具22に設けられるスロット204の数は2つとしたが、保護具22に設けられるスロット204の数は3つ以上であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…放射線撮像システム 12…撮像台
14…被写体 16…放射線
18…放射線源 20…電子カセッテ
22…保護具 24…コンソール
26…表示装置 28…放射線科情報システム
30…医事情報システム 32…パネル部
34、252、308、322…制御部
40、50、200…筐体 52、202、214…側面
60、62、300、302、320…スロット検出センサ
80…カセッテ制御部 104…第1検出部
106…第2検出部
110、254、310、324…通信部
204…スロット 206…撮像面
230…グリッド 232…放射線吸収板
234、240、242、304、306…抵抗器
244…通電板 250…撮影オーダー記録部
260…一致判断部 262…報知部

Claims (4)

  1. 制御部とパネル部とを有する放射線画像撮像装置と前記放射線画像撮像装置を保護する保護具とを備える放射線撮像システムであって、
    前記保護具は、筐体と、前記放射線画像撮像装置の前記パネル部が挿入可能であり、該挿入された前記パネル部を前記筐体の撮像面に対して平行に保持する前記筐体の内部に設けられた複数のスロットと、を備え
    前記スロットには、放射線画像撮像に必要な複数種類の器具が挿入可能であり、
    前記放射線撮像システムは、前記パネル部が前記複数のスロットのどの前記スロットに挿入されたかを検出する第1検出手段と、どの種類の器具が、前記複数のスロットのうちどの前記スロットに挿入されたかを検出する第2検出手段と、を備えることを特徴とする放射線撮像システム
  2. 請求項1に記載の放射線撮像システムであって、
    前記複数のスロットは、放射線が放射される方向に沿って、前記筐体の内部に設けられていることを特徴とする放射線撮像システム
  3. 請求項1又は2に記載の放射線撮像システムであって、
    前記放射線撮像システムは、
    前記パネル部及び前記器具を、前記複数のスロットのどの前記スロットに挿入させるかを表示する表示装置を更に備えることを特徴とする放射線撮像システム。
  4. 請求項に記載の放射線撮像システムであって、
    前記第1検出手段及び前記第2検出手段の検出結果に基づいて、前記パネル部が挿入された前記スロットの位置を示す情報と、及び前記器具が挿入された前記スロットの位置を示す情報及び挿入された器具の種類情報とが、前記表示装置に表示された表示内容と一致するか否かを判断する一致判断部と、
    前記一致判断部により一致していないと判断された場合は、不一致である旨を報知する報知手段と、
    を更に備えることを特徴とする放射線撮像システム。
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