JP5443735B2 - パッキン及び蓋付きコンテナ - Google Patents
パッキン及び蓋付きコンテナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5443735B2 JP5443735B2 JP2008296756A JP2008296756A JP5443735B2 JP 5443735 B2 JP5443735 B2 JP 5443735B2 JP 2008296756 A JP2008296756 A JP 2008296756A JP 2008296756 A JP2008296756 A JP 2008296756A JP 5443735 B2 JP5443735 B2 JP 5443735B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- lid
- container
- recess
- force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
蓋3の外周縁には、下向きの凹部3aが形成されており、この凹部3aにパッキン20が収容される。凹部3aの断面(半径方向に沿う断面)の形状はこの例では半円形である。そして、パッキン20の断面形状は略半円形で、凹部3aの半円形の内面と蓋の直線状の側面に沿う上面21と、上に凹の下面22とを有する。このような形状により、パッキン20は上面21の内側の部分が、蓋3の凹部3aの内面と側面とにほぼ密に接する。なお、下面22を上に凹としたのは、コンテナの上端縁とパッキンとを密に接触させるためである。
図2(A)に示すように、パッキン20の上面21は蓋の凹部3aの内面に接しており、下面22は上に凹の形状となっているので、パッキン20の断面における重心Gは比較的上方に位置すると考えられる。この重心Gには、図の斜め右上に向かうパッキン20の緊縛力F1がかかっている。この緊縛力F1のうち、縦方向の成分F2は上向きであり、パッキン20が蓋の凹部3aに入り込む方向の力である。ただし、この成分F2の大きさは、重心Gが下方に位置する場合と比べると小さい(詳細は図1を参照して後述する)。これにより、パッキン20が凹部3aから抜け出てしまうことがある。
図2(B)に示すように、パッキン20を、上下方向において、蓋3の凹部3aの半円形内面と蓋の直線状側面との境Lで分けて、各々上部20Aと下部20Bとする。上部20Aの内側の全面は、蓋3の凹部3aの下向きに湾曲した内面に接触しているため、同部には、縮径方向(内方向)に対して斜め下方向の反力R1がかかっている。一方、下部20Bには、縮径方向(内方向)に対して反対方向(外方向)の反力とともに、上部から及ぼされる斜め下方向の力がかかっている。さらに、下部20Bの下面22は上に凹の形状であるので、下部20Bは、中央部分でボリュームが少なくなっている。このような形状により、縮径方向(内方向)の力がかかると、下部の中央部分が上方向にたわんで、外側端部は内側へ弾性変形しやすくなり、内方向の力F2がかかる。これらの結果、実線の矢印で示すように、パッキン20は内側下端部Pを中心として図の反時計方向に回転しやすくなる。
あるいは、以下のようにも考えられる。パッキンの頂部付近と内側下縁付近の間の部分では、パッキンの縮径方向への力に対する下向きの反力が発生しない。したがって、パッキンを内側下端縁を中心として回転させるための下方向への力が小さくなり、パッキンが回転し難くなる。これらのことにより、パッキンを凹部から外れないように蓋に取り付けることができる。
あるいは、下面の形状が上に大きく凹状となると、中央部分でボリュームがなくなり、縮径方向(内方向)に力がかかったときに、中央部が上方向にたわんで、外側下端部に力がかかり同方向に引かれやすくなる。その結果、パッキンが内側下端部を中心として回転しやすくなる。
図1(A)は、本発明の実施の形態に係る蓋付きコンテナのパッキン周辺部分を示す側断面図であり、図1(B)及び(C)は、パッキンと同パッキンが収容される蓋の凹部を拡大して示す側断面図である。
図1(A)に示すように、蓋付きコンテナ1は、頂部に開口が設けられたコンテナ2と、コンテナ2の開口を閉じる蓋3と、を有する。蓋3の外周縁には、立ち上がり壁3b及びその上端に設けられた下向きの凹部3aが形成されている。この例では、凹部3aの断面(蓋3の半径方向に沿った断面)の形状は半円形である。同凹部3aには、リング状のパッキン10が収容されている。このパッキン10は、蓋3の凹部3aと、この凹部3aに嵌り込むコンテナ2の上端縁2aとの間をシールするためのものである。
なお、パッキン10の側断面形状は、自由状態と、蓋3の凹部3aに収容された状態とで、形状は変わらない。
図1(B)に示すように、パッキン10の下面12は平坦であるので、重心Gは比較的下方に位置する。そして、パッキン10の上面11の両接触点11a、11bの間の部分11と蓋3の凹部3aの内面との間にスキマS1が開いていると、パッキン10の重心GにはこのスキマS1に向かう、図の実線で示す緊縛力F1がかかる。そして、この緊縛力F1の内、縦方向の成分F2は上向きの力であり、パッキン10が凹部3aに入り込もうとする力である。この力によって、パッキン10が凹部3aから抜け出てこない。
なお、パッキン10の下面12が上に大きく凹状となっている場合、パッキン10の重心Gが、図1(B)の想像線で示すように上方に移動する。すると、パッキン10の重心Gに作用する緊縛力F1は、図の想像線で示すように、実線で示した場合に比べて、傾きが小さくなり、縦方向の成分F2が小さくなる。つまり、パッキン10が凹部3aに入り込む方向の力が小さくなってしまう。
図1(C)に示すように、前述と同様に、パッキン10を、上下方向において、蓋3の凹部3aの半円形内面と立ち上がり壁3bとの境Lで分けて、各々上部10Aと下部10Bとする。上部10Aにおいては、上面11の両接触点11a、11bの間の部分11cは蓋3の凹部3aの内面に接していないので、同部分11cにはパッキン10に縮径方向の力F1のみが働いて、その反力はかからない。つまり、前述した、パッキン10が凹部3aから外れようとする斜め下向きの反力F2は、頂部付近にのみかかり、その他の部分にはかからないことになる。さらには、下部10Bの下面12は平坦であるので、下部10Bの全体が縮径方向(内方向)へ引かれることになる。これらの結果、パッキン10が図の反時計方向に回転しようとした場合の回転支点Pが、図2の場合に比べて上方に移動し、回転しにくくなる。したがって、パッキン10を蓋3に取り付ける際、外れないように取り付けることができる。
3 蓋 10 パッキン
11 上面 12 下面
Claims (7)
- 頂部に開口を有するコンテナ、及び、該コンテナの開口を閉じる蓋、を備える蓋付きのコンテナ用のパッキンであって、
該パッキンは、前記蓋の外周縁に形成された下向きの半円形凹部に収容されて、該下向き凹部と、該凹部に嵌り込む前記コンテナの上端縁との間をシールするリング状のものであり、
該パッキンは、弾性材料で作製されていて、拡径させるように引っ張った状態で前記蓋の下向き凹部に収容されており、
該パッキンが、前記凹部に収容された状態の断面視において、その頂部付近と内側下縁付近の二箇所が前記凹部の内面に接し、両接触点の間においては、該パッキンと前記凹部の内面との間にスキマが開く形状であるとともに、
該パッキンの外側面と、前記蓋の凹部の内面の外側の部分との間に、パッキンの外側面の下端部の部分も含めて、スキマが開く形状であることを特徴とするパッキン。 - 前記パッキンの下面がフラットあるいはやや上に凹状となっていることを特徴とする請求項1に記載のパッキン。
- 前記パッキンは、前記凹部に収容された状態の断面視において、内側が1/4円状であり、外側が略三角形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のパッキン。
- 前記パッキンに前記両接触点の間のスキマに向かう緊縛力がかかり、この緊縛力の縦方向の成分が、前記パッキンが前記凹部に入り込もうとする力となることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のパッキン。
- 前記パッキンの頂部付近と内側下縁付近の間の部分では、パッキンの縮径方向への力に対する下向きの反力が発生しないことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のパッキン。
- 下面の断面形状が大きく凹状となっている場合に比較して、前記パッキンの重心が下方に位置し、これにより、
前記パッキンにかかる緊縛力の内の縦方向の成分が比較的大きくなって前記パッキンが前記凹部に入り込もうとする力が得られるか、前記パッキンを回転させる力が小さくなることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のパッキン。 - 頂部に開口を有するコンテナと、
該コンテナの開口を閉じる蓋と、
前記コンテナと蓋との間をシールするパッキンと、
を備える蓋付きのコンテナであって、
前記蓋の外周縁には下向き凹部が形成されており、
前記パッキンは、前記蓋の下向き凹部と、該凹部に嵌り込む前記コンテナの上端縁との間をシールするリング状のものであり、
前記パッキンが請求項1〜6いずれか1項に記載のパッキンであることを特徴とする蓋付きのコンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008296756A JP5443735B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | パッキン及び蓋付きコンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008296756A JP5443735B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | パッキン及び蓋付きコンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010120682A JP2010120682A (ja) | 2010-06-03 |
JP5443735B2 true JP5443735B2 (ja) | 2014-03-19 |
Family
ID=42322374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008296756A Active JP5443735B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | パッキン及び蓋付きコンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5443735B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2239680A (en) * | 1989-12-19 | 1991-07-10 | Mackay Consolidated Ind Pty Lt | Seal |
GB2276152B (en) * | 1993-03-17 | 1997-08-13 | Victaulic Plc | Drum seals and drums sealed therewith |
GB2277734A (en) * | 1993-05-01 | 1994-11-09 | Harcostar Ltd | Container sealing arrangements |
-
2008
- 2008-11-20 JP JP2008296756A patent/JP5443735B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010120682A (ja) | 2010-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7112958B2 (ja) | 多成分射出成型技術によるスナップ係合カバー | |
JP6808911B2 (ja) | 蓋付き容器 | |
RU2442631C2 (ru) | Сосуд высокого давления | |
JP2012500042A5 (ja) | ||
JP5857997B2 (ja) | グロメット | |
JP2013220173A (ja) | 蓋付容器 | |
JP5219802B2 (ja) | 動的なシールアセンブリおよび孔から動的シャフトシールアセンブリを除去する方法 | |
JP2014138519A (ja) | グロメット | |
JPH0737267B2 (ja) | プラスチック容器用蓋 | |
JP7253980B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2006342829A (ja) | 密封装置 | |
JP7218368B2 (ja) | 密封装置 | |
US9630752B2 (en) | Pliable variable diameter sealing lid | |
JP5443735B2 (ja) | パッキン及び蓋付きコンテナ | |
JP6836968B2 (ja) | シール構造 | |
JP3579085B2 (ja) | 気密化粧料容器 | |
JP2015227173A (ja) | 蓋付カップ容器 | |
JP7101516B2 (ja) | 蓋付き容器 | |
JP6088740B2 (ja) | 包装用容器の蓋体における開封構造、及び包装用容器 | |
JP5377471B2 (ja) | 缶の二重巻締め部構造 | |
KR100654419B1 (ko) | 테이퍼 맨홀 | |
JP3210459U (ja) | オープン型ドラム缶、及びそれに用いる天蓋 | |
JP2019088155A (ja) | グロメットおよびグロメット取付構造 | |
JP4332009B2 (ja) | パウダー容器 | |
CN211432393U (zh) | 烹饪器具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130515 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5443735 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |