JP5443579B2 - コラムホイール及びこれを含むクロノグラフ機構 - Google Patents

コラムホイール及びこれを含むクロノグラフ機構 Download PDF

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Description

本発明は、同一のプッシュボタンに連続的に圧力を加えることによって、クロノグラフ針及び少なくとも1つのカウンタ針を必要に応じて始動し、停止し、及び始点に戻すよう、これらの針を制御するために配設される、3ストローククロノグラフ機構に関する。より詳細には、本発明は、コラムホイールを備える上記タイプの3ストローククロノグラフ機構に関し、この機構では、プッシュボタンに連続的に圧力を加えることで、コラムホイールの角度位置を漸進的にインクリメントする効果が得られる。
上述の定義に対応するクロノグラフ機構は、当業者には公知である。特に、「Le chronograph, son fonctionnement, sa reparation(クロノグラフ:その機構と修理)」(第5版、B Humbert著、Editions Scriptar S.A., ラ・コンベルシオン(スイス)、1990年刊)(非特許文献1)は、このタイプのクロノグラフについて、いくつかの公知の変形例の特色を示しつつ、詳細に開示している。
本明細書に添付されている図1は、公知のコラムホイールを示す。この図からわかるように、コラムホイールは基本的に、ラチェットホイール「r」と、ラチェットの縁部に担持された6つの歯又はコラム「e」とからなる。今日では一般に、ラチェットホイールとコラムは互いに一体となっており、上述の図から分かるように、コラムの横断面は切頂三角形であるのが普通である。この特徴的な形状は、コラムをホイールのプレートの厚さに削って成形するためのトリミングカッターの使用によるものである。コラムホイールは一般的に5つ又は6つのコラムを担持し(図示した例では6つ)、3ストローククロノグラフの場合、ラチェットは各コラムに対して3つの歯を含む(図示した例では、ラチェットは18の歯を含む)。起動されていないとき、コラムホイールは、その端部がラチェットに当接しているジャンパバネ(図示せず)によって、安定した角度位置に保持される。またクリックの動作により、コラムホイールを制御する(図示せず)。クリックをラチェットと恊働するよう配設し、これをプッシュボタンで制御する。プッシュボタンへの圧力の各印加は、コラムホイールをラチェット歯1つ分の角度によって前進させるためにクリックを動かす効果を有する。
通常、1つのコラムを先行するコラムの位置へ移動させるためのプッシュボタンへの圧力の印加は3回必要で、これは従来のクロノグラフの3つの機能:始動、停止、リセットに対応する。これらの機能は、コラムホイールのコラムによって順次起動されるよう配設されている制御部品(又はレバー)を枢動させることによって解除される。コラムの段階的な漸進によって定義される軌道が、枢動部品のビークの軌道を横切るように、この枢動部品を配設する。従って、コラムが枢動部品のビークと接触すると、コラムによってビークが持ち上げられる。そして、コラムが更に前進すると、コラムはビークの下から解除され、ビークは2つのコラムの間の空間に落ちて枢動部品を引き下げることができる。よって、クロノグラフ機構の機能の解除又は中止を決定するのはコラムホイールの角度位置である、ということは明らかである。
1つのレバーまたは別のレバーのビークを持ち上げ、2つのコラムの間の空間に落とす時の正確な瞬間に関する最適な精度を得るために、様々な枢動部品のビークは極めて複雑な形状を有している。さらに、クロノグラフ機構を組み立てた後で、枢動部品のビークを修正する必要があることが多く、これはクロノグラフのコストをかなり増加させる。更に、枢動制御部品のビークは、前述の書籍から取った図2に例示したように、多種多様な形状を有し得る。このような形状の多様性のせいで、クロノグラフの製造を標準化するのが難しくなっている。最後に、図2からは、ビークの幅がコラムの幅より広いこともわかる。この極めて一般的な特徴のせいで、2つのコラムの間の空間でビークが動くことができる距離が短くなってしまう。その結果、レバーとコラムとは、かなり強い機械力にさらされる。従って、既存の機構よりも機械力の強さが弱いクロノグラフ機構を作製できれば、有益であろう。
「Le chronograph, son fonctionnement, sa reparation(クロノグラフ:その機構と修理)」(第5版、B Humbert著、Editions Scriptar S.A., ラー・コンベルシオン(スイス)、1990年刊)
本発明の目的は、従来技術の前述の欠点を克服することである。本発明は、添付の請求項1によるコラムホイール及び請求項7によるクロノグラフ機構を提供することによって、この目的を達成する。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照しつつ、単なる非限定的な例として提供する以下の記述を読むことで明らかになるであろう。
図1は、従来技術の3ストロークコラムホイールの上面平面図である。 図2は、従来技術のクロノグラフ機構における、コラムと枢動部品のビークとの間で可能な様々な相互作用を示す、上面平面概略図である。 図3は、本発明の特定の実施形態に対応するクロノグラフ機構の平面図であり、クロノグラフ機構はゼロにリセットされ、始動準備状態である。 図4は、図3のクロノグラフ機構が始動する瞬間の平面図である。 図5は、図3及び図4のクロノグラフ機構の、作動中の平面図である。 図6は、図3〜5のクロノグラフ機構が停止する瞬間の平面図である。 図7は、図3〜6のクロノグラフ機構の、停止中の平面図である。 図8は、図3〜7のクロノグラフ機構をゼロにリセットする瞬間の平面図である。 図9は、図3〜8のクロノグラフ機構のコラムホイールの上面平面図である。 図10は、図9のコラムホイールの斜視図である。
まず初めに、本発明の特定の実施形態によるコラムホイール40を図示した図9及び10を参照すると、このホイールがラチェット42と、ラチェットの周囲に規則的に分布している4つのコラム44とから本質的に形成されていることがわかる。コラムホイールは更に、クロノグラフ機構の軸(図9及び10には図示せず)の周囲に枢動可能に取り付けられたハブ46を含む。図9はまた、コラムホイール40の回転方向を示すための矢印符号Rを含む。これは本実施例では時計回りであることに留意すべきである。
図示されている実施例では、コラムホイールは4つのコラム44それぞれをホイールのハブ46に接続するための4本のアーム48を更に含む。従って、コラム44、アーム48及びハブ46は、4相の回転対称性を有する上部構造を形成する。ラチェット42は12個の歯を有し、これらは互いにそれぞれ30°だけ離間している。よって、当業者には、本実施例のコラムホイールが12/4ストロークコラムホイール(3ストローク)であることが理解できるであろう。
図10の斜視図は、ハブ46と、コラムをこのハブに接続するアーム48をはっきりと示す。アームとハブの存在によって、広くはホイール、詳細にはコラムの構造がより堅固なものとなる。コラムホイールがより堅固であれば、特に高い精度を持った動作が可能になることは明らかであろう。また、アームが最も細くなっている箇所の幅は、コラムの幅より非常に狭いことが見て取れる(ここで、コラムの幅は、コラムの前縁を後縁から隔てる距離として定義される)。本発明によると、アーム48の幅はコラム44の幅の半分よりも狭い。本実施例では、アームの幅はコラムの幅のおよそ1/3程度でさえある。本発明のこの特徴は、空間45をコラムホイールの上部構造に配設できることを意味している。これらの空間は、様々な枢動部品のビークをコラムの間に十分に深く落とし込むことができるようにするために必要である。
図10はまた、ハブ46とアーム48の高さがコラム44の高さより低いことも示す。アームの高さは、好ましくはコラムの高さの20〜60%である。アームの高さに関するこの特徴のひとつの利点は、ビークがコラムホイールのアーム48の上を通過できる程度に十分に高い位置にレバーが設置されている場合に、レバービークの移動距離を伸ばすことができることを意味するという点である。好ましくは、コラムホイールはその全体が旋盤上で作製される。旋盤上で連続的に成形加工することで、この部品は特筆すべき精度を獲得する。
図9は、コラム40の外形をはっきりと示す。コラムの外形は概して、歪んだ楕円形、又はおそらくより精確には飛行機の翼の外形に対応していることがわかるだろう。従って、コラムの(コラムホイールの回転方向に関して)前側を「前縁」、後側を「後縁」と呼ぶことにする。コラムはまた、外面(コラムホイールの外側に向かう)と内面(ハブ46に向かう)とを有する。外面と内面とは、前縁及び後縁で接触する。外面に関して言えば、コラムの外形は、コラムホイールとほぼ同心の円弧を形成していることがわかるだろう。一方、内面においては、コラムの外形は、(慣用の飛行機の翼の場合と同様に、)前縁領域に比べて後縁領域で大きな曲率半径を有している。
図9において、コラムの内面と外面が前縁領域で形成する角度を「α」とし、コラムの内面と外面が後縁領域で形成する角度を「β」としている。図9はまた、2つの角度α及びβが実際には非常に丸みを帯びていることを示す。角度αが非常に丸みを帯びているという事実により、クロノグラフの作動中にコラムと恊働するレバーのビークの漸進を促進するという利点が得られる。角度βに関しては、この角度が丸みを帯びているという事実は実質的には技術的効果を有しておらず、変形例では角度βは尖っていてもよい。図示した実施例において、角度α及びβの値はそれぞれ58°及び31°である。様々な実施形態によれば、角度αは変化させてもよいが、好ましくは55〜65°に収まる。角度βはコラムホイールに含まれるコラムの数に依存するが、コラムの数が多くなるほど小さくなるのが好ましいであろう。しかしながら、角度βは好ましくは25〜35°に収まる。
最後に、コラム44の幅は、コラムホイール40に含まれるコラムの数に本質的に依存する。しかしながら、本発明によると、コラムホイールのコラムは、コラムの間に配設されている開口より幅広である。
図3〜8は、本発明の特定の実施形態による時計ムーブメントを裏蓋側から見た図である。ここに図示した時計ムーブメントは、腕時計に一体化されて取り付けられる。これらの状況において、図で上側に示されている竜頭は、このムーブメントを含む腕時計を文字盤側から見れば、実際には3時の位置にある。従って、図3〜8は裏蓋側から見た図なので、時計の「正午」位置が図の右側にあり、時間の表示は反時計回りになっていることがわかるだろう。
図3〜8は、本発明の特定の実施形態による同一のクロノグラフ機構を、一回の完全な動作サイクルにおける異なる段階で示した図である。コラムホイール40に加えて、図示したクロノグラフ機構はクロノグラフホイール1、コラムホイールと恊働するよう配設されたビークを備えた枢動連結部品4、連結レバー3上で枢動する発振ピニオン2、及び2つのバネ(それぞれ5a、5bとする)を含む。連結レバーはある方向又はその逆の方向に枢動するように配設され、これにより、発振ピニオン2の歯がクロノグラフホイール1の歯に交互に噛み合ったり解除されたりする。連結レバー3はクロノグラフを停止させる及び再始動させるために枢動する。実際、発振ピニオン2はムーブメント歯車列(図示せず)の4番目のホイールセットにより、恒久的に駆動される。これらの状況において、クロノグラフホイールがピニオン2と噛み合っている時にこのピニオンは駆動され、発振ピニオンがその歯から解除される時、クロノグラフホイールは分離されている。
バネ5aの目的は、連結レバー及び連結レバーが担持する発振ピニオンを、クロノグラフホイールに対して戻すことである。バネ5bは、連結レバーのビークをコラムホイールに対して戻すために配設される。図3〜8はまた、ビークと反対側の端部で、枢動連結部品4が、連結レバー3の対応する端部と恊働するよう配設されたピン6を担持していることも示す。特に図4及び5に見られるように、枢動部品4のビークが2つのコラムの間に下がると、ピン6は連結レバーから離れるように動くことがまず見て取れる。これらの状況において、バネ5aが発振ピニオン2をクロノグラフホイール1の歯と噛み合わせることを妨げるものは無い。逆に、特に図3に示したように、枢動連結部品のビークがコラムホイールのコラムによって持ち上げられると、ピン6は連結レバー3を枢動させ、これにより、発振ピニオン2はクロノグラフホイールの歯から離れるように動く。従って、クロノグラフホイール1の連結及び分離を制御するのはコラムホイール40である。
図示したクロノグラフ機構は、分カウンタホイール15及び中間ホイール12を更に含む。カウンタホイール15はクロノグラフホイール1により、中間ホイール12を介して駆動される。クロノグラフホイールのアーバ及び分カウンタホイールのアーバは、どちらもリセット用ハートカム(それぞれ7、17とする)を担持することも見てとれる。2本のアームを備えるハンマーを、この2つのハートカムと恊働するように提供する。このハンマーはリセット用枢動部10と、踏み棒形状の可動頭部9とからなる。可動頭部は枢動部10の一端に蝶番で留められており、ハートカム7、17のひとつとそれぞれ恊働するように配設された2つの傾斜部分8a、8bを有する。公知のように、リセット用枢動部10は、ハンマーをハートカムに対して引き下げるためにある方向に枢動し、ハンマーを持ち上げるために別の方向に枢動するように配設される。また、ハンマーをハートカム7、17に対して安静位に戻すためにバネ19も配設する。結局、ハンマーの傾斜を制御するのもコラムホイール40である。
本実施例のクロノグラフ機構は、ブレーキレバー30で形成されたブレーキを更に含み、このブレーキレバーの一端は、クロノグラフホイール1の周に作用してこれを固定するために配置されるシュー32を担持する。従来の方法では、ブレーキレバー30は、シュー32がクロノグラフホイールから離れた所に保持される引き上げ位置と、シューがクロノグラフホイールをブロックする持ち下げ位置との間を交互に枢動するように配設される。また、シュー32をクロノグラフホイールに対して安静位に戻すためのバネ(図示せず)も配設される。さらには、ブレーキレバー30の枢動を制御するのは、またもやコラムホイール40である。
本発明のクロノグラフ機構は、コラムホイールを制御する機構を更に含む。この機構は、プッシャ機構である。従来の方法では、プッシャ機構は、ユーザがプッシャ機構のプッシュボタンを繰り返し起動すると、コラムホイール40の角度位置を徐々にインクリメントするように配設される。更に、コラムホイール40は、コラムホイールジャンパバネ(図3及び6で50とする)によって保持され、このバネはラチェットの歯(図9及び10で42とする)に対して圧力を加え、コラムホイールを安定した位置に保持する。
図示した実施例で竜頭65のボタン67をコラムホイール40に接続するプッシャ機構は、クリック52、クリックバネ54、枢動制御部56、中間制御レバー58、及び制御バネ60を含む。本実施例において、竜頭65はムーブメントの周の「3時」の位置に配設され、ムーブメントの中心方向へと延伸する巻き上げ及び時刻設定ステム(図示せず)と関連付けられている。中間レバー58は「4時」の位置でフレーム上を枢動し、そのわずかに曲がった形状によって、4時の位置から2時の位置の間、ムーブメントの周にほぼ沿って延伸することができる。中間レバーは3時の位置でトング62を担持し、このトングは竜頭の方を向いている。このトングは、ムーブメントの文字盤側に向かって約90°曲がっている。よって、このトングは、竜頭にほぼ対向する旗状部を形成する。以下でより詳細にわかるように、プッシュボタンは軸受け表面69を含み、この軸受け表面は、プッシュボタンが起動された時に制御機構の中間レバーを起動するために、上記旗状部に圧力をかけるよう配設されている。
枢動制御部56は1時の位置でフレーム上を枢動し、そのわずかに曲がった形状によって、竜頭の近傍までムーブメントの周にほぼ沿って延伸することができる。制御バネ60は、枢動制御部56と恊働して、当該枢動制御部56の自由端をムーブメントの周に向かって戻すように配設される。この枢動制御部の自由端は、中間レバー58の遠位端と恊働するよう配設された段付きポスト57を担持していることも見て取れる。よって、ポスト57によって、バネ60はレバー58の遠位端をムーブメントの外側に向けて恒常的に押し戻すことができることが明らかであろう。また、逆に、ユーザがプッシュボタンを押すことによってレバー58を枢動させると、枢動制御部56を枢動させる効果が得られることも明らかであろう。
公知のように、枢動制御部56の自由端は枢動制御部のクリック(52とする)を担持する。クリック52は枢動部の端部で自由に枢動し、クリックバネ54によってコラムホイールのラチェット歯42に対して押し戻される。よって、クリック52はラチェットの歯42と恊働するように配設されており、プッシュボタンに圧力を加えることによって枢動制御部56の端部をムーブメントの中心に向かって枢動させると、クリック52はコラムホイールをラチェット歯1つ分前進させることによってムーブメントを動かす。そして、プッシュボタンへの圧力が解除されると、制御バネ60は枢動部56及びレバー58を安静位へと戻す。クリック52はまた、ラチェット歯の傾斜部分にわたってスライドして戻る。このようにして、クリックは、プッシュボタンに次に圧力が加えられる時に次の歯を作動させる準備をする。
従来の方法では、この実施例において、あるコラムを先行するコラムの位置に動かすためにプッシュボタンを3回押さなければならず、これはクロノグラフの3つの機能:始動、停止、リセットに対応している。図3はゼロにリセットされた後停止しているクロノグラフ機構を示す。クロノグラフ機構の構成要素は、時計ムーブメントの歯車列によって恒常的に駆動されている発振ピニオン2を除いて全て停止している(発振ピニオンの回転方向を矢印で示す)。
図4は、クロノグラフ機構が始動する瞬間を示す。竜頭のボタン67が押し込まれ、中間レバー58と枢動制御部56とがムーブメントの中心方向に枢動して、クリック52を駆動する。クリックのこの動作により、コラムホイール40が時計回りに30°前進する。コラムホイールの30°の回転により、リセット用枢動部10のビークが持ち上げられ、枢動し、ハンマーを持ち上げてハートカム7、17を解除する。更に、コラムホイールの回転によって、枢動連結部4のビークが2つのコラムの間の空間(図9及び10で44としてある)に落とし込まれる。上述のように、枢動連結部をバネ5の動作の結果としてこのように枢動させると、コラムホイールのインクリメントにより、発振ピニオンの歯とクロノグラフホイール1の歯も噛み合う。結局、30°の回転はブレーキには何ら影響を及ぼさず、従ってビークは持ち上げられたままである。
図5は、作動中のクロノグラフ機構を示す。竜頭65のボタン67は、中間レバー58及び枢動制御部56同様、安静位に戻っている。クリック52も戻っており、再びプッシュボタンが作動する時に次の歯を作動させる準備をしている。クロノグラフホイール1、中間ホイール12、及び分カウンタホイール15は、発振ピニオン2によって、図中に矢印で示した方向に向かって回転駆動されている。
図6は、クロノグラフ機構を停止した瞬間を示す。同図において、プッシュボタン67は押し込まれ、中間レバー58と枢動制御部56は再び、ムーブメント駆動クリック52の中心方向へと枢動して、コラムホイールを再び30°回転させる。コラムホイールのこの新たなインクリメントはひとつには、枢動連結部4のビークを持ち上げ、発振ピニオン2をクロノグラフホイール1から解除する効果を有する。更に、コラムホイールの回転は、レバーを枢動させることにより、ブレーキレバー30のビークを枢動させて2つのコラム44の間に落とし込む効果も有する。上述のように、レバー30の枢動によって、シュー32はクロノグラフホイール1に対して引き下げられ、これによってシューはクロノグラフホイールをブロックする。
図7は、停止状態のクロノグラフ機構を示す。竜頭65のボタンは、中間レバー58及び枢動制御部56と同様、安静位に戻っている。クリック52も戻っており、再びプッシュボタンが作動する時に次の歯を作動させる準備をしている。ブレーキレバー30のシュー32は、クロノグラフホイール1及び分カウンタホイール15を、クロノグラフ機構が停止した時の位置に維持し、クロノグラフ機構が始動してから停止するまでにかかった時間を読み取ることができるようにする。
図8は、クロノグラフ機構をゼロにリセットする瞬間を示す。竜頭の別の作動に続いて、プッシュボタン67は押し込まれ、中間レバー58と枢動制御部56は再び、ムーブメント駆動クリック52の中心方向へと枢動して、コラムホイールを再び30°回転させる。コラムホイールのこの新たなインクリメントはひとつには、ブレーキレバー30のビークを持ち上げ、シュー32をクロノグラフホイール1から離れる方向に動かす効果を有する。更に、コラムホイールの回転は、リセット用枢動部10のビークを2つのコラム44の間に落とし込み、これによってこの枢動部を枢動させる効果も有する。この枢動部の枢動により、ハンマーの2つの傾斜部分8a及び8bはそれぞれ2つのハートカム7、17に対して引き下げられ、これによってクロノグラフホイール1及び分カウンタホイール15はそれぞれの始動位置に戻る。
図3〜8を参照して以下のことに留意されたいが、枢動連結部4のビークとリセット用枢動部10のビークとを図2で比較すると、本発明によるクロノグラフ機構のビークは従来技術におけるビークよりもより先細になっていることが直ちに明らかである。この特徴のひとつの利点は、先細のビーク(先端の角度が40°未満;好ましくは30°未満)のおかげで、本実施例のクロノグラフ機構の枢動部品を、例えば図10に示すコラムホイールの2つのコラムの間の間隙で形成される比較的狭い空間にも落とし込むことができることである。その必然的結果として、本実施例のクロノグラフ機構の枢動部品のビークのような先細のビークを使用することにより、ビークが無分別に引き下げられてしまうことを回避できる代わりに、より幅広のコラムが必要となることも明らかであろう。

Claims (11)

  1. 3ストローククロノグラフ機構のためのコラムホイール(40)であって、
    ‐3×n(n≧3)個の歯を有するラチェット(42)と、
    ‐中央ハブ(46)と、
    ‐前記コラムホイールと同軸であり、n相の回転対称性を有する、上部構造と、
    を含み、
    前記上部構造は、n本の放射状アーム(48)と、前記コラムホイールの回転軸に平行なn本のコラム(44)とからなり、
    前記コラムは前記コラムホイールの周りに沿って規則的に分布し、前記コラムの間のn個の開口で形成されるn個の空間によって互いに離間しており、
    各前記コラムは、前縁と後縁によって互いに接続される外面と内面を含み、
    前記外面は、前記コラムホイールの前記回転軸と同心の丸みを帯びた形状を有し、
    前記内面は前記放射状アーム(48)によって前記ハブ(46)に接続されており、
    前記前縁と前記後縁との間で計測した前記コラム(44)の幅は、前記コラムの間の前記開口の幅よりも大きいこと、及び、前記アーム(48)の最も幅が狭い点における幅は、前記コラム(44)の前記幅の半分よりも小さいことを特徴とする、コラムホイール(40)。
  2. 前記ハブ(46)及び前記アーム(48)の高さは、前記コラム(44)の高さの20〜60%であることを特徴とする、請求項1に記載のコラムホイール。
  3. 横断面において、前記コラム(44)の前記内面は、前記アーム(48)の高さを超える前記コラムの部分において凸形状を有し、前記内面の曲率半径は、前記前縁領域におけるよりも前記後縁領域において大きいことを特徴とする、請求項2に記載のコラムホイール。
  4. 一つの前記コラムの前記内面と前記外面とによって前記前縁領域において形成される角度は、55°〜65°であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコラムホイール。
  5. 一つの前記コラムの前記内面と前記外面とによって前記後縁領域において形成される角度は、25°〜35°であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコラムホイール。
  6. n=4であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコラムホイール。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のコラムホイール(40)と、少なくとも1つの枢動部(4、10、30)とを含むクロノグラフ機構であって、
    前記枢動部(4、10、30)のビークは、前記コラムホイールのコラム(44)と恊働するように配設される、クロノグラフ機構。
  8. 前記枢動部の前記ビークは、40°未満の角度を形成する先端を有することを特徴とする、請求項7に記載のクロノグラフ機構。
  9. 前記先端は、30°未満の角度を形成することを特徴とする、請求項8に記載のクロノグラフ機構。
  10. 前記枢動部は、枢動連結部(4)であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のクロノグラフ機構。
  11. 前記枢動部は、リセット用枢動部(10)であることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載のクロノグラフ機構。

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