JP2012202996A - 作動均時差デバイスを備える時計用ムーブメント - Google Patents

作動均時差デバイスを備える時計用ムーブメント Download PDF

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Abstract

【課題】衝撃による表示ずれに強く、同じ機構で、均時差を時計回りの方向と反時計回りの方向とに修正でき、構造が簡単な作動均時差デバイスを備える時計用ムーブメントを提供すること。
【解決手段】時計用ムーブメントは、常用時の分針および時針と同軸に装着された太陽時用分針を受けるように準備されたパイプ(113)を有する作動均時差デバイスと、1年に1回転の速度でムーブメントによって回転自在に駆動される均時差カム(101)と、常用時用分針に対する太陽時用分針の角変位を、均時差カムの角度位置の関数として周期的に調節するように準備された修正機構とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、常用時用時針および分針を回転自在に駆動するように構成され、かつ太陽時用分針を駆動して常用時用分針および時針と同軸で回転するように構成された作動均時差デバイスを備える、複雑な時計用ムーブメントに関する。
知られているように、同じ場所において子午線を横断する太陽の、2つの連続するより高い通過の間の時間の経過に相当する真太陽時と、1年の真太陽日の持続期間に対して作成された平均値である常用時との間には、差が存在する。この、常用時と真太陽時との間の差は、2月11日に+14分22秒、11月4日に−16分23秒に達し、4月15日、6月13日、9月1日および12月25日に相殺される。これらの値は、毎年、ほとんど変化しない。
常用時と太陽時との間の差を示すために、いくつかの時計は、いわゆる作動均時差デバイス、すなわち、針組立体が、一方が常用時を他方が太陽時を示す2つの同軸の分針を備え、太陽時用分針が均時差カム(equation of time cam)で制御され、カムのプロファイルが所与の瞬間の平均太陽時と真太陽時との間の差によって確定されるデバイス、を備える。
特に、スイス特許第689359号の文献は、そのような作動均時差デバイスを備える時計用ムーブメント記載する。この文献によれば、デバイスは、ムーブメントによって、1年に1回転の速度で回転自在に駆動される均時差カムを備える。このカムは、レバーの一端と協働し、一方で、レバーの他端は、針の回転軸の方向に延びる。したがって、回転中、均時差カムはレバーを枢動させ、この枢動運動が、レバーの自由端と針の軸との間の距離を変化させる。針に面するレバーの端部は、1日に1回、太陽時用分針を設定するためのカム・セクタ(cam sector)として作用するように配列された勾配を設けられる。
また、作動均時差デバイスは、ピニオンと適合され、太陽時用分針を受けるように準備されたパイプを備える。このパイプは、常用時用分針および時針と同軸に、回転自在に装着される。また、作動均時差デバイスのための修正機構は、常用時用分針に回転自在に固定される受(support)を備える。歯竿が、受の上で枢動され、歯竿の歯付きセクタ(toothed sector)が、太陽時用分針を受けるパイプのピニオンとかみ合うように配列される。歯付きセクタの反対側に、歯竿の巻真(stem)が、位置決めピンを備える。位置決めピンは、受と共に針の軸周りに回転することが、理解されよう。したがって、位置決めピンは、常用時用分針の速度で回転する。位置決めピンが、その運動中に均時差レバーの勾配に遭遇すると、位置決めピンはこの勾配に当接して滑動する。勾配によってピンに与えられる反作用の力が、ピンを針の回転軸の方向に押し戻す。したがって、ピンは、その円形軌道から逸脱させられ、このことで、歯竿を枢動させる。歯竿が枢動すると、歯竿は、パイプのピニオンを歯竿と共に引きずり、この結果、パイプを摩擦で回転させ、太陽時用分針を回転させて、太陽時用分針は、時計回りの方向に移動する。歯竿は受の上で枢動するので、パイプの回転が、受に対して発生し、それゆえ常用時用分針に対して発生する。上記から、太陽時用分針の正確な位置を確定するものは、ピンがレバーの勾配の端部に到達した瞬間の、位置決めピンと針の回転軸との間の距離であることが、理解されよう。
上述した機構は、太陽時用分針の位置を、時計回りの方向だけに修正することを可能にする。このことが、針を戻すために、第2の機構が設けられる理由である。この第2の機構は、太陽時用分針のパイプを解除するように準備された解除手段を備える。これらの解除手段は、この目的のために準備された制御レバーに力が加えられるときにパイプを解除し、力が加えられなくなると、再びパイプを係止するように配列される。また、第2の機構は、24時間毎に一度、解除手段の制御レバーに力を加えるように、ムーブメントによって制御される、作動デバイスを備える。この力に応答して、解除手段は、太陽時用日の裏車が自由になって、常用時用分針に対して回転するように、太陽時用日の裏車を解除する。歯竿とパイプのピニオンとの係合が、この解除作用によって影響されないことが指摘される。ピニオンおよびパイプを反時計回りの方向に引き戻すために、第2の機構は、受に装着され、歯竿を押すように配列された小さなばねをさらに備える。したがって、パイプが解除されると、小さなばねは、歯竿を枢動させ、それにより、位置決めピンを針の回転軸から遠ざける。ムーブメントによって制御される作動デバイスは、位置決めピンが勾配の始まりに面して位置する瞬間に、解除手段を作動させるように準備される。したがって、パイプが解除される時点で、パイプは、位置決めピンが勾配によって引き戻されて勾配に当接するまで、反時計回りの方向に回転する。
したがって、上述した作動均時差デバイスによって、太陽時用分針の位置の修正が、24時間毎に一度、2段階で発生することが理解される。第1の段階では、太陽時用分針は、太陽時より遅れた位置に入るまで、反時計回りの方向に回転する。次いで、第2の段階では、太陽時用分針は、均時差カムで確定される位置まで、時計回りの方向に連れ戻される。このデバイスは、いくつかの不都合を有する。一方では、針を戻すために第2の機構を有する必要性が、構造を著しく複雑にする。他方では、太陽時用分針のパイプは、何時でも、常用時用分針に対して摩擦的に回転する可能性を有する。この可能性は、衝撃を受けた際に、問題であることが示されうる。実際に、衝撃は、たとえ厳しい強度でなくても、常用時の針と太陽時の針との間の角度の間隔を変えるのに十分でありうる。最後に、小さなばねの力は、パイプを摩擦で回転させるには弱すぎると同時に、解除されたときにパイプを回転させるには十分である。それゆえ、説明した配列は、何らかの調節の難しさを伴う。
スイス特許第689359号
それゆえ、本発明の目的は、上記の従来技術の不利点を改善し、特に、作動均時差デバイスを、同じ機構で、時計回りの方向と反時計回りの方向とに修正することにある。本発明は、この目的を、添付の請求項1による作動均時差デバイスを備える時計用ムーブメントを提供することによって達成する。
本発明によれば、枠(frame)は、均時差カムに運動学的に接続される。それゆえ、枠の角度位置は、常用時と太陽時との間の差を表現する。さらに、枠は、均時差レバーを受け、このレバーは、戻されてハート・ピース(heart-piece)の周囲に当接する。したがって、本来知られているやり方で、レバーによってハート・ピースに与えられる力は、ハート・ピースを回転させて平衡角度位置に戻すように働くモーメントを生成する。均時差レバーは、枠の上に装着されるので、平衡角度位置は、枠の角度位置と関連づけられる。それゆえ、平衡時のハート・ピースの位置は、常用時と太陽時との間の差を表現する。
ハート・ピースは、太陽時用分針を受けるように準備されたパイプに固定される。それゆえ、ハート・ピースは、係止手段の制御レバーに力が働かない限り、パイプで保持される。所与の瞬間に制御レバーに圧力が与えられると、この圧力は、パイプを解除させ、それゆえ、パイプは自由になって、ハート・ピースと共に回転する。上述の通り、次いで、ハート・ピースおよびパイプは、常用時と太陽時との間に存在する差を表現する平衡位置に向かって駆動される。次いで、ハート・ピースおよびパイプは、係止手段が再び閉じられない限り、平衡位置に留まる。しばらくすると、制御レバーにかかる圧力はなくなり、係止手段は、パイプを再び係止する。この時点から、太陽時用分針および常用時用分針は共に保持され、1時間に1回転の速度で一緒に回転する。
係止手段がパイプを係止すると、2つの分針の間の角度距離は、一方では、常用時と太陽時との間の時間差によって、他方では、係止手段がパイプをまさに係止した瞬間に常用時用分針が占める位置によって、確定されることも理解される。それゆえ、このシステムにおいて、2つの針の間の角度距離が、常用時と太陽時との間の時間差と適切に合致するために、常用時用分針は、係止の瞬間に非常に正確な位置を占める必要がある。常用時用分針は、厳密に1時間に一度、同じ位置を再び通過するように準備されるので、太陽時用分針と常用時用分針との間の角度間隔の周期的調節は、非常に正確な時点でなされる必要があり、最大でも1時間に一度なされるにすぎない。言い換えれば、2つの連続する調節を隔てる期間は、整数の時間に相当する。
本発明の他の特徴および利点は、単に非限定的な例として与えられ、添付の図面を参照して提供される、以下の説明を読めば、明らかとなろう。
本発明の複雑な時計用ムーブメントの作動均時差デバイスのスロティキュラな(sloticular)実施形態の(受(bridge)側からの)概略平面図である。 図1の作動均時差デバイスの部分斜視図である。 図1および図2の作動均時差デバイスの修正機構の作動デバイスを示す概略的部分平面図である。 図3の作動デバイスを示す(文字板側からの)概略平面図である。 ジャンプ直前の構成における、図3および図4の作動デバイスを示す拡大された部分平面図である。 ジャンプ中の作動デバイスの構成を示す、図5と同じ部分図である。 ジャンプ直前の構成における、図3〜図6の作動デバイスのカムの概略拡大図である。
好ましくは、本発明の時計用ムーブメントは、万年歴機構、または日(day of the month)および月の表示を有する他の種類のカレンダー機構を備える。しかし、本発明は、カレンダーを備えるムーブメントに限定されないことに留意されたい。
本例の時計用ムーブメントは、カレンダー機構を備える。しかし、時計用ムーブメント全体ではなく、作動均時差機構のみが、以下に説明される。カレンダーについて、明らかでなければならないことのすべては、日の表示が、1ヶ月に1回転の速度で31の車セット駆動(wheel-set driven)によって、知られているやり方で実施されること、および、1/12の歯車比を有する歯車列によって、31の車セット自体が、1年間で360度回転するように準備された均時差カム101を駆動することである。知られている方法で、均時差カムの半径が、その外周の各点において、年の所与の日に対する常用時と真太陽時との間の差の値を表す。
最初に図1を参照すると、作動均時差デバイスは、また、枢動レバー103を備えることが、明らかである。このレバーは、プロファイル・トレーサ104に加わるように働いて、均時差カム101の周囲に当接するレバーの遠位末端を形成する、ばね(図示せず)の戻り動作を受ける。枢動レバー103は、均時差カム101によって作動させられる車列(wheel train)の第1の要素を構成する、第1の歯付きセクタ105に、枢動可能に固定される。第1の歯付きセクタに加えて、車列は、ムーブメントの針組立体と同軸で枢動するように装着された歯付き車(toothed wheel)111、ならびにピニオンと歯付きセクタとで形成された第1の車セット107および同様にピニオンと歯付きセクタとで形成された第2の車セット109を備える。第1および第2の車セットは、第1の歯付きセクタと歯付き車111との間に介挿される。第1の歯付きセクタ105は、第1の車セット107のピニオンとかみ合い、第1の車セットの歯付きセクタは、第2の車セット109のピニオンとかみ合い、最後に、第2の車セットの歯付きセクタは、歯付き車111とかみ合う。車列の歯車比は、均時差における1分の変化が、最終的に、歯付き車111の6°の回転によって表されるような、均時差カム101の寸法の関数として選択される。それゆえ、特に、車111の角度位置が、常用時と太陽時との間の差を表現することが理解されよう。
次に、図2を参照すると、ムーブメントはまた、常用時用分針(図示せず)を受ける軸126を有する車セット125を備えることが、図から分かる。車セット125を、以後、「偽筒かな(false cannon-pinion)」と呼ぶ。また、作動均時差デバイスは、軸126上で自由に調節され、太陽時用分針(図示せず)を受けるパイプ113を備える。また、係止つめ(locking clamp)121が、パイプ113を取り巻くことが分かる。このつめは、偽筒かな125の側部(flanc)の偏心した位置に固定されたピボット122上に統合される。二重ばね120が、係止つめの顎(jaw)をパイプ113の外面に押し付ける。最後に、小さなT字形のレバー124が、偽筒かな125の側部に、Tの基部の位置で枢軸上に置かれる。小レバー124は、Tの横棒の第1の端部126’に与えられる力が、他端128をつめ121の顎の間で移動させ、それらの顎を離れた状態に保持するくさびとして働かせるように配列される。係止つめ121の顎が閉じられると、パイプ113は、偽筒かな125に固定され、偽筒かな125がパイプ113を駆動して回転させることが理解されよう。したがって、太陽時用分針と常用時用分針とで形成される角度は、小さな制御レバー124の端部126’に力が与えられない限り、修正されえない。
また、作動均時差デバイスは、パイプ113上で駆動されるハート・ピース119と、均時差レバー115とを備え、均時差レバー115の端部は、ばね123で戻されてハート・ピースの周囲に当接する。さらに、図1で分かるように、基準を有する径方向腕(radial arm)112が、歯付き車111に締結される。腕112は、最初に半径方向に偽筒かな125の歯を超えて延び、次いで、上方に曲がってハート・ピース119にほぼ面して終端することが、図2から明らかである。腕112の端部は、小さな偏心受(off-centre support)116を形成し、腕112を伴う歯付き車111の機能は、回転する枠の機能であることが、理解されよう。また、小さな受116は、同時に、ばね123の固定点および均時差レバー115の枢動点として働くことが、図2から明らかである。最後に、均時差レバー115が、その端部上にローラ117を担持し、このローラが、ばね123でハート・ピース119の周囲に押し付けられることは明らかである。本来知られているやり方で、ローラ117がハート・ピースに与える力は、ハート・ピースを、その安定した平衡角度位置の方向に、言い換えれば、ローラがハート・ピースの凹所に配置される位置の方向に至らせるように働く接線成分を含む。
また、作動均時差デバイスは、以下に詳細に説明するムーブメントによって駆動される作動デバイスを備える。
次に、本発明の主題である作動均時差デバイスの動作を説明する。上述の通り、制御レバー124に力が与えられない限り、パイプ113およびハート・ピース119は、パイプおよびハート・ピースを回転自在に駆動する偽筒かな125に固定される。上述の通り、作動デバイスは、3時間毎に一度、小レバー124の端部126’を押すように配列される。したがって、作動デバイスは、係止つめ121の顎を開かせ、パイプ113にかかるそれらの圧力を解除する。つめによって解除されると、パイプは、ハート・ピースによって駆動され、ローラ117がハート・ピースの凹所に来て静止するまで枢動する。太陽時用分針が、この正確な時点に占める位置は、枠111の角度位置、それゆえ均時差カム101の角度位置によって決まることが理解されよう。しばらくすると、作動デバイスは、制御レバー124を押すことを止め、つめ121の顎がパイプ113の上に再び閉じられ、続く3時間の間の2つの分針の間の角度が設定される。その際、つめ121が再びパイプ113上で閉じた瞬間の2つの分針の間の角度は、一方では均時差カムが、他方では常用時の分針が、この瞬間に占める位置によって確定されることが分かる。それゆえ、係止手段が再び閉じる瞬間に常用時用分針が占める位置は、本発明の作動均時差デバイスの動作に対して、決定的に重要な意味を持つ。
次に、作動均時差修正機構の作動デバイスを、図3〜図7を参照して説明する。図に見られるように、作動デバイスは、従車(trailing wheel)205と、従車の軸上に自由に装着されたつめ213(図3)と、従車の軸上の、つめの反対側に同様に自由に装着されたカム207(図4)と、小ローラ219(図5および図6)を担持するレバー217と、レバーの小ローラを戻してカムの周囲に当接させるように配列されたばね(図示せず)と、最後に傾斜器(tipper)209とを備える。
本例では、従車205は、3時間毎に1回転のほぼ一定の速度で、ムーブメント(図示せず)の作動機構(motion work)によって駆動される。それゆえ、従車を、以後、「3時間車」と呼ぶ。しかし、この車は、異なる速度で駆動されてよいことが理解されよう。実際に、デバイスが正確に動作するためには、この車が、正確にN時間に1回転することで十分であり、パラメータ「N」は、1以上の任意の整数であってよい。また、従車を駆動する輪列(kinematic chain)は、作動機構を通過する必要がないことが理解されよう。
カム207の形状は、二重に非対称であることが、図7に見られる。実際に、その周囲をその回転中心から隔てる距離は一定ではなく、一方で、曲線の最高点(すなわち、回転中心から最も遠い点)は、曲線の原点(すなわち、回転中心に最も近い点)に対向して位置していないことも分かる。したがって、曲線の最高点で終端する半径(所与の基準u)および曲線の原点で終端する半径(所与の基準v)は、曲線で囲まれる領域を、2つの同等でないセクタに分割する。以後、これらのセクタのうちの最大のものを、緩傾斜のセクタ223と呼び、最小のものを、急傾斜のセクタ225と呼ぶ。再び図3、図5および図6を参照すると、3時間車205の板は、その板を貫通する、円弧を画定する細長い溝206を有し、カム207が、この細長い溝の中を滑動するように配列されたピン215を担持することが分かる。細長い溝が存在することで、カムは、3時間車に対して、セクタ内で細長い溝の両端で制限される範囲で枢動することができる。
図5では、ピン215が、細長い溝206の一端に当接して静止した状態で示される。この配列では、3時間車205は、ピンによってカム207を回転自在に駆動する。しかし、カムの回転が、小ローラ219を、カムの周囲に沿って転動させる。さらに、3時間車の回転方向は、小ローラが緩傾斜のセクタ223と交差するとき、小ローラは、曲線に沿って立ち上がって回転中心から遠ざかり、小ローラが急傾斜のセクタ225と交差するとき、ばね(図示せず)で戻されて、回転中心の方向に落下する、というものである。小ローラおよびレバー217が、こうして、急傾斜のセクタと交差すると、ばねによってカム207の傾斜した周囲に与えられる力が、車列を移動させる力として、カムを同方向に駆動させる。カムは、3時間車に対して自由に枢動するので、小ローラ219は、傾斜の最高点から曲線の原点まで急速に下方移動し、カムおよびピン215に、走行方向に瞬時の枢動運動を発生させる。小ローラは、曲線の原点(図6に示す位置)に来て静止すると、落下を停止する。
ピン215の長さは、ピンがつめ213を押すことができるように、ピンの端部が細長い溝206を通って延び出るほどのものである。図5では、つめ213が、ピンに当接して静止した状態で示される。この配列では、カム207は、つめ213をピンによって回転自在に駆動する。3時間車205が1回転する毎に一度、つめが傾斜器209に遭遇し、傾斜器を持ち上げる。作動デバイスは、小ローラ219が、カムの傾斜した周囲を下方移動し始める瞬間付近で、つめが傾斜器に遭遇するように配列される。したがって、レバー217で押されると、つめは勢いよく枢動して傾斜器209を持ち上げ、つめが傾斜器の最大持ち上げ点(図6に示す)を通り過ぎるまで、傾斜器の凹面に当接しながら急速に滑動する。好ましくは、ばねは、カムおよびつめの枢動運動が非常に急速であるように、可能な限り強い圧力を与えるように配列される。
図6から分かるように、傾斜器209がつめ213で持ち上げられると、傾斜器の背部が、小さな制御レバー124の端部126’に、係止つめ121の顎を開かせてパイプ113を解除させるのに十分な力で押し付けられる。係止つめの顎を開くために、傾斜器は二重ばね120を曲げる必要があり、それゆえ反応として、傾斜器は、それ自体を二重ばね120によってつめ213に押し付けられることが理解される。この反作用の力は、つめがピン215で押され、傾斜器の最大持ち上げ点に達していない限り、影響しない。反対に、つめが傾斜器の最大持ち上げ点(図6)を通過するやいなや、傾斜器によってつめに与えられる反作用の力の接線成分が、回転方向に向けられる。つめは、次いで、カムおよび3時間車に対して自由に回転するので、傾斜器は再び落下してつめを排出する。したがって、制御レバーにかかる傾斜器の圧力は瞬時に途絶え、係止つめがパイプを、極めて正確な瞬間に停止させることが可能になる。
たった今説明した作動デバイスが、いわゆる「瞬間」式のデバイスであることは、当業者には理解されよう。実際に、作動手段がレバー124を押し付けている存続期間は、従車の回転速度によるのではなく、最初にレバー217の強力な復元ばねによって、次いで二重ばね120によってもたらされる二重の引き金効果によって確定される。しかし、上述の通り、作動デバイスはまた、係止手段がパイプ113を解除する時点、および係止手段がパイプを再びロックする時点を確定する。従車205の回転は、正確に3時間かかるので、係止手段が作動させられる瞬間の常用時用分針の位置は、常に同じである。好ましくは、作動均時差デバイスは、パイプをしばらくの間、自由にしておいた後で、再度係止手段がパイプをロックする瞬間に、常用時用分針が「12時」の位置を占めるように、配列される。組み立て時に、2つの分針およびハート・ピース119は、それらの軸(113および126を参照)上に任意の角度位置に押し入れられてよいので、「12時」の位置を選択するか、または任意の他の特定の所与の位置を選択するかは、いかなる種類の技術的困難も示さないことを理解されたい。
添付の特許請求の範囲で定義される本発明の枠組みを逸脱することなく、本説明に関する実施形態に、当業者には明らかな種々の改変形態および/または改良形態が応用されうることが、さらに理解されよう。特に、作動デバイスは、瞬間式である必要はなく、トレーリング式のデバイスであってよい。この場合は、つめ213は、例えば従車205と一緒に回転してよい。つめの長さは、1回転毎に一度、つめの軌跡が作動レバー124の第1の端部126’の軌道と交差するように確定される。したがって有利には、つめの端部およびレバー124の端部の形状は、再び接触した後、つめとレバーとが、推移することなく瞬時に分離するように設計される。
101 均時差カム
103 枢動レバー
104 プロファイル・トレーサ
105 歯付きセクタ
107 第1の車セット
109 第2の車セット
111 歯付き車
112 径方向腕
113 パイプ
115 均時差レバー
116 偏心受
117 ローラ
119 ハート・ピース
120 二重ばね
121 係止つめ
122 ピボット
123 ばね
124 T字形のレバー
125 偽筒かな
126 軸
126’ T字形のレバーの第1の端部
128 T字形のレバーの第2の端部、他端
205 従車
206 細長い溝
207 カム
209 傾斜器
213 つめ
215 ピン
217 レバー
219 ローラ
223 緩傾斜のセクタ
225 急傾斜のセクタ

Claims (9)

  1. 常用時用時針および分針を回転自在に駆動するように準備され、常用時用分針および時針と同軸で回転するように装着されて太陽時用分針を受けるように準備されたパイプ(113)を有する作動均時差デバイスを備える、時計用ムーブメントであって、前記均時差デバイスは、1年に1回転の速度でムーブメントによって回転自在に駆動される均時差カム(101)と、前記常用時用分針に対する前記太陽時用分針の角変位を、前記均時差カムの角度位置の関数として周期的に調節するように準備された修正機構とを備え、前記修正機構は、
    制御レバー(124)を備え、前記パイプ(113)と前記常用時の分針とを連結するように構成され、前記制御レバーに力が加えられると前記パイプを解除し、前記力が加えられなくなると再び前記パイプを係止するように配列された、係止手段(120、121、124)と、
    前記ムーブメントによって駆動され、時間の整数に対応する均一な間隔で、前記制御レバー(124)に周期的に力を加えるように準備された、作動デバイス(205、207、209、213)とを備える、時計用ムーブメントにおいて、
    前記修正機構は、
    前記パイプ(113)と、ハート・ピースと協働するように準備された均時差レバー(115)とに固定されたハート・ピース(119)と、
    前記均時差カム(101)のプロファイルを、前記針の軸と同軸で枢軸上に置かれた枠(111、112)に関連づける輪列(103、104、105、107、109)とをさらに備え、前記均時差レバー(115)は、前記枠上の偏心した位置で枢動するように装着され、ばね(123)はまた、前記均時差レバーの自由端を戻して前記ハート・ピースに当接させるために、前記枠上に配列されることを特徴とする、時計用ムーブメント。
  2. 前記係止手段(120、121、124)は、前記常用時用分針に固定された係止つめ(121)を備え、前記係止つめは、一方では、前記つめを前記パイプ(113)の周囲で閉じさせて前記パイプを前記常用時用分針に固定するように配列されたばね(120)と関連し、他方では、前記制御レバーに力が加えられるときに、前記つめを開かせるように配列された前記制御レバー(124)と関連することを特徴とする、請求項1に記載の時計用ムーブメント。
  3. 前記均時差カム(101)と前記枠(111、112)との間の前記輪列(103、104、105、107、109)は、巻真(104)が前記カムの前記プロファイルと協働するように配列された歯竿(103、104、105)と、前記歯竿の歯付きセクタ(105)を前記枠の全周歯と接続させる歯車列(107、109)とを備え、前記歯は、前記針の前記軸と同軸であることを特徴とする、請求項1または2に記載の時計用ムーブメント。
  4. 前記均時差レバー(115)は、その端部において、戻されて前記ハート・ピース(119)に当接し、前記ハート・ピースの前記プロファイルに当接して転動するように配列されたローラ(117)を備えることを特徴とする、請求項1、2または3のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  5. 前記作動デバイス(205、207、209、213)は、N時間毎に1回転の速度でムーブメントによって駆動させられる従車(205)によって作動させられ、Nは正の整数であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  6. 前記作動デバイス(205、207、209、213)は、前記従車(205)によって駆動され、前記制御レバー(124)を作動させるように準備されたつめ(213)を備えることを特徴とする、請求項5に記載の時計用ムーブメント。
  7. 前記作動デバイス(205、207、209、213)は、前記従車(205)によって、細長い溝(206)の中を滑動するように配列されたピン(215)を介して駆動されるカム(207)と、ばねで戻されて前記カムの前記周囲に当接する小ローラ(219)とを備え、前記従車は、前記カムによって前記つめ(213)を駆動することを特徴とする、請求項6に記載の時計用ムーブメント。
  8. 前記つめ(213)は、傾斜器(209)によって前記制御レバー(124)を作動させることを特徴とする、請求項6または7に記載の時計用ムーブメント。
  9. 前記従車(205)は、3時間毎に1回転の速度で、前記ムーブメントの作動機構によって駆動されることを特徴とする、請求項5から8のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
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