JP5443146B2 - デシカント式換気扇システム - Google Patents

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本発明は、顕熱交換器、デシカント式除湿器およびデシカント式加湿器を一つの筐体内に備え、前記デシカント式除湿器の除湿能力の再生およびデシカント式加湿器の加湿能力の再生に熱媒体式熱交換器及び冷媒式再生器を備えたデシカント式換気扇システムに関する。
従来例としては、特許文献1に記載されたものが知られており、屋内空気と屋外空気とを換気する機能を有し、換気時に屋内空気と屋外空気の間で熱交換器を用いて熱移動をおこなうことにより、温度変化が少ない換気が可能で、同時に換気時に吸着剤・吸湿剤(以下「デシカント」という。)による除湿が行えるものであった。
特開平5−301014号公報
特許文献1におけるデシカントは水分の吸着及び脱着を行いそれにより除湿運転を行うものであるが、除湿運転中においてはデシカントの水分が脱着されている必要がある。そして、この除湿運転を連続して行うための除湿能力の再生を行うためには、送風機を用いて、屋内空気を強制的に通過させるだけでは不十分なので、この再生を行う装置として、温水による加熱器が開示されている。
加熱器が温水によって加熱される場合は、温水を供給させる装置が必要であり、特許文献1においてはコージェネレーションシステムで発生させた温水を利用することが開示されている。コージェネレーションシステムは、エンジン又は燃料電池を用いて発電を行い同時に発生する温水を利用するものなので、設置される場所で消費される消費電力に合わせてその発電する電力量を選定して設置されるものであり、発電時に発生する温水は発電される電力量によっても異なるが、一般的に発電に並行して多量の温水は発生しないことや、発電が連続して行われるとは限らず、発電と温水を利用する時間帯が一致しているとは限らないことや、発生した温水を効率的に利用する等の理由により、通常貯湯タンク(蓄熱槽)に温水を貯めてこれを利用するものであった。また、この貯湯タンクの温水は給湯と共に、風呂の追焚きや暖房に利用される場合も多く、コージェネレーションシステムが発生する温水のみで加熱器の熱源とすることは除湿能力が不安定なものとなるという問題があった。
そして、デシカント式換気扇システムは換気機能を有するので屋内に人がいる限り常時換気する必要があり、換気機能に伴って行われる除湿運転が不安定となる問題があった。
また、コージェネレーションシステムにより発生した温水を、加熱器に循環させて、再生を行う装置として用いる場合は、温水の温度は一定温度以上である必要があり、貯湯タンク内の温水が一定温度未満となった場合には、加熱器に温度の低下した温水を循環させられないという問題があった。もちろん、貯湯タンク内の温度の低下した温水を、別の気体燃料や液体燃料の燃焼器を加熱手段として補助熱源により一定温度以上に加熱する手段もあるが、貯湯タンク内の温水全体を加熱してしまうことになり、省エネルギーという観点からすれば、できるだけ補助熱源で加熱せずに使用できる方が好ましいので、補助熱源により加熱する方法の場合でも熱エネルギーを有効に利用できないという問題があった。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
第1発明のデシカント式換気扇システムは、回転型顕熱交換器と、回転型デシカント式除湿器と、回転型デシカント式加湿器と、前記回転型デシカント式除湿器、前記回転型顕熱交換器および前記回転型デシカント式加湿器を直交して屋外空気が通過する第一の風路と、前記回転型デシカント式加湿器、前記回転型顕熱交換器および前記回転型デシカント式除湿器を直交して屋内空気が通過する第二の風路と、前記第一の風路に空気を通過させる第一の送風機と、前記第二の風路に空気を通過させる第二の送風機と、前記第二の風路側で前記回転型デシカント式除湿器の上流側の近傍に第一の冷媒式再生器および第一の熱媒体式再生器と、前記第一の風路側で前記回転型デシカント式加湿器の上流側の近傍に第二の冷媒式再生器および第二の熱媒体式再生器と、
前記第一の冷媒式再生器と前記第二の冷媒式再生器の一方を蒸発器として他方を凝縮器とするヒートポンプ装置と、前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器への熱媒体の熱供給源と、前記熱供給源での熱供給量が不足して前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器での再生能力が不足する場合は前記第一の冷媒式再生器または前記第二の冷媒式再生器で再生能力を補う制御をする制御基板と
が備えられている。
第2発明のデシカント式換気扇システムは、請求項1記載の発明において、前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、太陽熱温水器システムで集熱された熱である。
第3発明のデシカント式換気扇システムは、請求項1記載の発明において、前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、燃料電池式コージェネレーションシステムの発電時の熱である。
第4発明のデシカント式換気扇システムは、請求項1記載の発明において、前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、エンジン式コージェネレーションシステムの発電時の熱である。
以上のような、技術的手段を有することにより、以下の効果を有する。
第1発明によれば、回転型デシカント式除湿器の上流側の近傍にある第一の冷媒式再生器および第一の熱媒体式再生器が備えられていることで、第一の熱媒体式再生器に供給される熱媒体温度が低下した場合でも、比較的安定したヒートポンプ熱エネルギーを利用する第一の冷媒式再生器に切り換えることが可能であり、安定したデシカント式換気扇システムの除湿能力を発揮することができる。同様に回転型デシカント式加湿器の上流側の近傍にある第二の冷媒式再生器および第二の熱媒体式再生器が備えられていることで、第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体温度が低下した場合でも、比較的安定したヒートポンプ熱エネルギーを利用する第二の冷媒式再生器に切り換えることが可能であり、安定したデシカント式換気扇システムの加湿能力を発揮することができる。
熱媒体温度が低下する理由としては、熱媒体は、貯湯タンクに温水として貯蔵された温水を熱交換して熱媒体の温度を上昇させているので、貯湯タンクの温水として貯蔵されている熱エネルギーは貯湯タンクの容量により限界があること。また、加熱源の熱エネルギーを給湯等にも有効に利用するためには、貯湯タンクの容量は一定程度のものが必要となり、貯湯タンクの加熱源に無駄な熱エネルギーを発生させないようにするために適切な熱エネルギーが発生する加熱源を選択すると、貯湯タンク内の温水をゆっくり上昇させる方式となり、貯湯タンクの温水が給湯等の他の用途に使用される場合の貯湯タンク内の温水温度の急激な低下には対応できないこと。さらには、加熱源に自然エネルギーを利用する場合は、天候等の理由により貯湯タンクの加熱源としての熱エネルギーの供給が不安定になり、これにより貯湯タンク内の温水温度も低下する場合があること等による。
同時に、第一の熱媒体式再生器及び第二の熱媒体式再生器に供給する熱媒体の供給源として太陽光等の自然エネルギーやコージェネレーションシステムの発電時の排熱を利用することができるのでデシカント式換気扇システムの運転経費を安価にすることが可能となる。
また、利用条件によっては第一の熱媒体式再生器および第一の冷媒式再生器、又は第二の熱媒体式再生器および第二の冷媒式再生器を同時に駆動することができるので、第一の熱媒体式再生器および第二の熱媒体式再生器を通過する熱媒体温度が低い場合でも第一の冷媒式再生器および第二の冷媒式再生器を同時に使用することで回転型デシカント除湿器および回転型デシカント加湿器についての第一の冷媒式再生器および第二の冷媒式再生器の冷凍サイクルの能力を小さくした再生が可能となる。そして、この冷凍サイクルの能力を低下させた再生は、熱媒体の熱エネルギーの有効利用が可能となり、かつ、冷凍サイクルの省エネルギーが可能となる。
第2発明によれば、第1発明を利用し、第一の熱媒体式再生器と第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、太陽熱温水器システムで集熱された熱であることから、自然エネルギーを有効に利用することができ、環境に対して負荷をかけないデシカント式換気扇システムとなる。
第3発明によれば、第1発明を利用し、第一の熱媒体式再生器と第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、燃料電池式コージェネレーションシステムであることから、発電された電力を第一の冷媒式再生器および第二の冷媒式再生器の冷凍サイクルの駆動に必要となる電力として供給することができるので効率の良いデシカント式換気扇システムとなる。
第4発明によれば、第1発明を利用し、第一の熱媒体式再生器と第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、エンジン式コージェネレーションシステムであることから、発電された電力を第一の冷媒式再生器および第二の冷媒式再生器の冷凍サイクルの駆動に必要となる電力として供給することができるので効率の良いデシカント式換気扇システムとなる。
また、エンジン式コージェネレーションシステムの場合は蓄熱する貯湯タンクの容量や、消費される熱量が少ない場合は発電を中止することもできるので、貯湯タンクの温水が給湯利用可能温度に達した場合は発電が中止され、第一の冷媒式再生器および第二の冷媒式再生器は使用されずに、前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器を使用することとなり、貯湯タンクの温水温度が低下して給湯利用可能温度を下回った場合には、前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器を使用せず、エンジン式コージェネレーションシステムの発電を行って温水を蓄熱すると同時に前記第一の冷媒式再生器および前記第二の冷媒式再生器を使用するという、互いにより密接な補完関係とすることができる。
本発明の実施例1に係るデシカント式換気扇システムの全体構成の概要図である。 本発明の実施例2に係るデシカント式換気扇システムの全体構成の概要図である。 本発明の実施例3に係るデシカント式換気扇システムの全体構成の概要図である。 本発明の実施例1に係るデシカント式換気扇システムの再生器の関係を説明する説明図である。 本発明の実施例2に係るデシカント式換気扇システムの再生器の関係を説明する説明図である。 本発明の実施例3に係るデシカント式換気扇システムの再生器の関係を説明する説明図である。
発明を実施する形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
(全体的な構成)
本発明のデシカント式換気扇システムの全体的な構成について図1を用いて説明する。デシカント式換気扇システム1は、デシカント式換気扇4、太陽熱温水器システム5および熱交換器ユニット60からなる。
(デシカント式換気扇)
デシカント式換気扇4は、第一の送風機26によって屋外から屋内に向かって屋外空気が流される第一の風路25と、第二の送風機36によって屋内から屋外に向かって屋内空気が流される第二の風路35よりなる。第一の風路25および第二の風路35のそれぞれに直交して、屋外側から、回転型デシカント式除湿器12、回転型顕熱交換器11、回転型デシカント式加湿器13の順に設けられており、回転型デシカント式除湿器12を通過する際に屋外空気の除湿が行われ、回転型顕熱交換器11を通過する際に屋外空気と屋内空気の熱移動が行われ、回転型デシカント式加湿器13を通過する際に屋外空気の加湿が行われる。第一の風路25および第二の風路35はその途中において屋外空気と屋内空気とが混ざらないように気密性を保つ構造となっている。回転型デシカント式除湿器12および回転型デシカント式加湿器13はその機能上、一方の機能が働く場合は他方の機能は働かない。
第二の風路35の回転型デシカント式除湿器12近傍の上流側には第一の冷媒式再生器14および第一の熱媒体式再生器61が設けられ、第一の風路25の回転型デシカント式加湿器13近傍の上流側には第二の冷媒式再生器15および第二の熱媒体式再生器71が設けられ、第二の風路35の回転型デシカント式加湿器13近傍の上流側には第三の冷媒式再生器16が設けられている。第一の冷媒式再生器14、第二の冷媒式再生器15および第三の冷媒式再生器16は圧縮機41を冷媒循環手段として冷媒配管51〜56により直列に結ばれて循環回路が形成される。また、冷媒配管55の途中には第一の膨張弁44が、冷媒配管56の途中には第二の膨張弁45が設けられ、冷媒配管51、冷媒配管52、冷媒配管53および冷媒配管54の流路の切換手段として四方弁42が設けられている。圧縮機41、四方弁42、第一の冷媒式再生器14、第一の膨張弁44、第二の冷媒式再生器15、第二の膨張弁45、第三の冷媒式再生器16およびこれらをつなぐ冷媒配管51〜56で冷凍サイクルが構成されている。またこれら、圧縮機41、冷媒配管51〜56、冷媒配管55に付随する第一の膨張弁44、冷媒配管56に付随する第二の膨張弁45および四方弁42は圧縮機41を除いて大きな部品ではなく、デシカント式換気扇4に内蔵することも容易である。
第一の送風機26、第二の送風機36、回転型デシカント式除湿器12、回転型顕熱交換器11、回転型デシカント式加湿器13、圧縮機41、第一の膨張弁44、第二の膨張弁45および四方弁42についての駆動部は電気が供給されることにより駆動し、この駆動の制御は制御基板10および操作装置(図示せず)によって行われる。
(回転型顕熱交換器)
本発明のデシカント式換気扇システム1の主要機能部品について説明する。回転型顕熱交換器11は、対向する二つの面が第一の風路25および第二の風路35のそれぞれに直交して、空気を通過させる部分となる。空気を通過させる部分は扁平な円柱状でモーターの駆動により回転するよう制御されている。空気を通過させられる部分の材質は、空気を通過させる際に空気中の顕熱を蓄熱する又は放熱する吸熱部材となっている。空気を通過させる二つの面は中央部分により二つに仕切られ、仕切られた部分の一方が第一の風路25となり、もう一方が第二の風路35となる。屋内が暖房されている場合において、第二の風路35を流れる暖められた屋内空気の顕熱は空気を通過させる部分の吸熱部材が蓄熱し、蓄熱した空気を通過させる部分が回転して第一の風路25で冷たい屋外空気に放熱することで、屋外空気に顕熱を移動させることができる。これにより、暖房時においては、屋内の暖房効果を損なうことなく換気することができる。冷房時においては逆に、第二の風路35を流れる冷却された屋内空気により、空気を通過させる部分の吸熱部材が冷やされ、冷やされた空気を通過させる部分が回転して第一の風路25で暖かい屋外空気の顕熱を吸熱することで、屋外空気から顕熱を移動させることができる。これにより、冷房時においては、冷房効率を損なうことなく換気することができる。
(回転型デシカント式除湿器)
回転型デシカント式除湿器12は対向する二つの面が第一の風路25および第二の風路35のそれぞれに直交して、空気を通過させる部分となる。空気を通過させる部分は扁平な円柱状で内部にデシカントが備えられ、モーターの駆動により回転するよう制御されている。デシカントは空気中の水分を吸着および加熱により脱着する性質を有している。空気を通過させる二つの面は中央部分で二つに仕切られ、仕切られた部分の一方が第一の風路25となり、もう一方が第二の風路35となる。第一の風路25を通過する屋外空気が回転型デシカント式除湿器12を通過するとデシカントにより屋外空気中の水分が吸着され除湿能力を発揮する。空気を通過させる扁平な円柱状の部分をモーターにより回転させることで、水分を吸着したデシカントは、後述の第一の冷媒式再生器14又は/および第一の熱媒体式再生器61で加熱された屋内空気が第二の風路35を通過することにより水分を脱着し、吸着能力が再生される。このような動作を行うことにより屋外からの湿気を減湿し、屋内空気と共にデシカントに吸着した水分を排出することが出来るので、屋内の湿度を下げることが可能となる。
(回転型デシカント式加湿器)
回転型デシカント式加湿器13は対向する二つの面が第一の風路25および第二の風路35のそれぞれに直交して、空気を通過させる部分となる。空気を通過させる部分は扁平な円柱状で内部にデシカントが備えられ、モーターの駆動により回転するよう制御されている。デシカントは空気中の水分を吸着および加熱により脱着する性質を有している。空気を通過させる二つの面は中央部分で二つに仕切られ、仕切られた部分の一方が第一の風路25となり、もう一方が第二の風路35となる。第二の送風機36を起動させることにより第二の風路35に屋内空気が流れると、デシカントは第二の風路35を通過する屋内の空気に含まれる水分を吸着する。空気を通過させる扁平な円柱状の部分をモーターにより回転させ、水分を吸着した部分が第一の風路25側に来たところで回転型デシカント式加湿器13の上流側に配置された後述の第二の冷媒式再生器15又は/および第二の熱媒体式再生器71で加熱された屋外空気が通過することにより水分を脱着し、再び屋内に送り返す。このような動作を行うことにより屋内の水分を回収し、さらに屋外の空気と共に入ってくる水分が加わることで加湿能力を発揮することができる。
(第一の冷媒式再生器)
第一の冷媒式再生器14は、第二の風路35の屋内空気が通過する断面のほぼ全面に亘って設けられ、冷媒が循環する熱伝導性の良い銅等の金属管と、金属管の熱伝導面積を広げるためのアルミニウム等の金属製のフィンより構成される。第一の冷媒式再生器14が凝縮器となる場合には、金属管および金属製フィンの外表面を流れる屋内空気に対して高温高圧の気体状の冷媒より熱が移動して冷媒は液化し、この際の凝縮熱で屋内空気は暖められる。暖められた屋内空気により、回転型デシカント式除湿器12に吸着された水分の脱着が効果的に行われ、除湿能力の再生が行われる。第一の冷媒式再生器14が蒸発器となる場合には、低温低圧の冷媒が蒸発する際の気化熱で屋内空気より熱を奪う。第一の冷媒式再生器14は冷媒配管53および冷媒配管55と接続されている。
(第二の冷媒式再生器)
第二の冷媒式再生器15は、第一の風路25の屋外空気が通過する断面のほぼ全面に亘って設けられ、冷媒が循環する熱伝導性の良い銅等の金属管と、金属管の熱伝導面積を広げるためのアルミニウム等の金属製のフィンより構成される。第二の冷媒式再生器15が凝縮器となる場合には、金属管および金属製フィンの外表面を流れる空気に対して高温高圧の気体状の冷媒より熱が移動し、冷媒は熱を奪われ液化し、この際の凝縮熱で屋外空気は暖められる。暖められた屋外空気により、回転型デシカント式加湿器13に吸着された水分の脱着が効果的に行われ、加湿能力が発揮される。第二の冷媒式再生器15が蒸発器となる場合には、低温低圧の冷媒が蒸発する場合の気化熱が屋外空気より熱を奪う。第二の冷媒式再生器15は冷媒配管54および冷媒配管56と接続されている。
(第三の冷媒式再生器)
第三の冷媒式再生器16は、第二の風路35に設けられ、冷媒が循環する熱伝導性の良い銅等の金属管と、金属管の熱伝導面積を広げるためのアルミニウム等の金属製のフィンより構成される。第三の冷媒式再生器16は第一の冷媒式再生器14と異なり、第二の風路35の屋外空気の通過断面のほぼ全面に亘るようには設けられておらず、第二の風路の通過断面の一部のみを覆い、除湿運転時や加湿運転時においては通過する屋内空気に対し圧力損失が少なく、通過する屋内空気との熱交換もほとんど行われない。第三の冷媒式再生器16が凝縮器となる場合には、金属管および金属製フィンの外表面を流れる屋内空気に対して高温高圧の気体状の冷媒より熱が移動し、冷媒は熱を奪われ液化する。この際の凝縮熱で屋内空気は暖められる。第三の冷媒式再生器16は冷媒配管55および冷媒配管56と接続されている。
(圧縮機)
圧縮機41は電気的に駆動して、回転式(ローターリー式)や往復式(レシプロ式)等の方式により気体になった冷媒を圧縮し、高温高圧の気体にして冷媒を液化しやすくしている。圧縮機41は吐出側に冷媒配管51が、吸入側に冷媒配管52が接続されている。なお、圧縮機41は、能力を可変することが可能な所謂インバーター制御対応仕様となっている。
(四方弁)
四方弁42は冷凍サイクルの流路を切り換える装置であり、接続口42a、接続口42b、接続口42c、接続口42dの四つの接続口を有している。電気的に駆動させることにより接続口42aと接続口42c、および接続口42bと接続口42dが四方弁42の内部で連通する組合せ、又は接続口42aと接続口42d、および接続口42bと接続口42cが四方弁42の内部で連通する組合せが選択できる。接続口42aには冷媒配管51が、接続口42bには冷媒配管52が、接続口42cには冷媒配管53が、接続口42dには冷媒配管54が接続されている。
(第一の膨張弁)
第一の膨張弁44は、液化した冷媒を減圧させて気化し易くさせるもので、電気的に駆動させることで通過する冷媒流量の調整が可能となっている。第一の膨張弁44は冷媒配管55の途中に設けられている。
(第二の膨張弁)
第二の膨張弁45は、液化した冷媒を減圧させて気化し易くさせるもので、電気的に駆動させることで通過する冷媒流量の調整が可能となっている。第二の膨張弁45は冷媒配管56の途中に設けられている。
(第一の熱媒体式再生器)
第一の熱媒体式再生器61は、第一の冷媒式再生器14の上流側に第二の風路35の屋内空気が通過する断面のほぼ全面に亘って設けられ、熱媒体(温水又は不凍液)が循環する熱伝導性の良い銅等の金属管と、金属管の熱伝導面積を広げるための銅又はアルミニウム等の金属製のフィンより構成される。所定温度の熱媒体が循環することにより金属管および金属製フィンの外表面を流れる屋内空気が暖められる。暖められた屋内空気により、回転型デシカント式除湿器12に吸着された水分の脱着が、効果的に行われ除湿性能の再生が行われる。第一の熱媒体式再生器61は熱媒体配管64および熱媒体配管65と接続されている。
(第二の熱媒体式再生器)
第二の熱媒体式再生器71は、第二の冷媒式再生器15の上流側に第一の風路25の屋外空気が通過する断面のほぼ全面に亘って設けられ、熱媒体(温水又は不凍液)が循環する熱伝導性の良い銅等の金属管と、金属管の熱伝導面積を広げるための銅又はアルミニウム等の金属製のフィンより構成される。所定温度の熱媒体が循環することにより金属管および金属製フィンの外表面を流れる屋外空気が暖められる。暖められた屋外空気により、回転型デシカント式加湿器13に吸着された水分の脱着が、効果的に行われ加湿能力の再生が行われる。第二の熱媒体式再生器71は熱媒体配管74および熱媒体配管75と接続されている。
(太陽熱温水器システム)
太陽熱温水器システム5は、集熱板80に太陽熱を集熱して温水を直接または不凍液等の熱媒体を間接的に加熱し、この加熱された温水や熱媒体を自然循環または循環ポンプを使用して強制循環させて貯湯タンク70内に貯蔵されている水を温めて温水とし、これを給湯や暖房等に利用できるようにするものである。実施例1においては所謂強制循環式太陽熱温水器を示しており、集熱板80と貯湯タンク70内下部のタンク熱交換器86とが、熱源循環配管94、95で循環回路として連通されており、循環手段として熱源循環配管94の途中には第四の循環ポンプ93が設けられ、形成された前記循環回路内を熱媒体(例えば、プロピレングリコール等の不凍液に防錆剤を添加した液)の循環が行われている。
太陽熱温水器システム5の貯湯タンク70への集熱は、貯湯タンク70およびタンク熱交換器86に設けられた温度センサー(図示せず)で検知した温度により第四の循環ポンプ93の駆動が適切に制御され、タンク熱交換器86内の熱媒体が加熱されることで、貯湯タンク70の貯留水が加熱されて温水となる。また、貯湯タンク70の下部には給水管87が、上部には給湯管88が設けられており外部の給湯栓89に接続することにより温められた温水を浴槽8等で利用することが可能となっている。実施例1においては、給湯設備のみしか示していないが、貯湯タンク70の温水を浴槽8内の残り湯の追焚きや温水式暖房器の熱源として利用する場合もある。
太陽熱温水器システム5は、使用が予測される温水温度と温水量との関係を考慮して、集熱板80の集熱面積と、貯湯タンク70の容量を適切なものになるよう選択する。そして、これには、使用される温水の量と太陽熱の集熱量は季節により変動してすることを考慮する必要がある。また太陽熱による加熱なので貯湯タンク70内の水を緩やかに加熱するものであり、急に使用量が増加した場合や天候の不順により集熱量が低下した場合には対処できない。
(熱交換器ユニット)
熱交換器ユニット60には温水や熱媒体が通過してその保有する熱を熱交換する第一の熱交換部62、第二の熱交換部72および第三の熱交換部81が備えられており、第三の熱交換部81の温水と第一の熱交換部62の熱媒体との熱交換、および第三の熱交換部81の温水と第二の熱交換部72の熱媒体との熱交換が行われる。
第一の熱媒体式再生器61と第一の熱交換部62は、熱媒体配管64、65で循環回路として連通されており、この循環回路の内部に満たされた熱媒体の循環手段として熱媒体配管64の途中に第一の循環ポンプ63が設けられている。また、第二の熱媒体式再生器71と第二の熱交換部72は、熱媒体配管74、75で循環回路として連通されており、この循環回路の内部に満たされた熱媒体の循環手段として熱媒体配管74の途中に第二の循環ポンプ73が設けられている。
貯湯タンク70と熱交換器ユニット60の第三の熱交換部81は、温水循環配管84、85で循環回路として連通されており、循環手段として温水循環配管85の途中に第三の循環ポンプ83が設けられている。なお、温水循環配管84は貯湯タンク70の上部と、温水循環配管85は貯湯タンク70の下部と連通している。
(除湿運転時の構成)
除湿運転時には、第一の送風機26および第二の送風機36は駆動しており、第一の風路25中を左から右方向に第一の送風機26に吸い込まれるように屋外空気が流れ、第二の風路35中を右から左方向に第二の送風機36に吸い込まれるように屋内空気が流れる。回転型顕熱交換器11および回転型デシカント式除湿器12も同時に駆動し、回転型顕熱交換器11においては、空気を通過させる際に空気中の顕熱を蓄熱する又は放熱する吸熱部材を介して屋外空気と屋内空気が保有する熱の移動が行われる。回転型デシカント式除湿器12において第一の風路25側では、空気を通過させる際にデシカントにより屋外空気の水分が吸着され、第二の風路35側に回転型デシカント式除湿器12が回転して移動すると、デシカントの水分は第一の冷媒式再生器14または/および第一の熱媒体式再生器61により加熱された屋内空気によって脱着が行われる。なお、回転型デシカント式除湿器12の除湿能力の再生のためには所定温度(例えば60℃)以上に加熱された屋内空気であることが望ましく、この希望する所定温度以上にするためには、第一の冷媒式再生器14または第一の熱媒体式再生器61が各々単独に屋内空気を所定温度以上に加熱させる能力を有するか、第一の冷媒式再生器14と第一の熱媒体式再生器61とを併用して屋内空気を所定温度以上に加熱させる能力を有することが望ましいことになる。
第一の熱媒体式再生器61が再生機能を発揮する構成および動作について説明する。第三の循環ポンプ83および第一の循環ポンプ63が駆動させられると、太陽熱を集熱して温水として貯湯タンク70に蓄熱されている熱エネルギーが、熱交換器ユニット60の第三の熱交換部81の間で温水として循環させられ、熱交換器ユニット60の第一の熱交換部62と第一の熱媒体式再生器61の間を熱媒体が循環させられ、第三の熱交換部81と第一の熱交換部62において温水と熱媒体との間で熱交換が行われ、加熱された熱媒体が第一の熱媒体式再生器61を循環させられることにより屋内空気と熱交換し、屋内空気が加熱される。この加熱された屋内空気により、回転型デシカント式除湿器12に吸着された水分は脱着され易くなるので、回転型デシカント式除湿器12の除湿能力は再生される。
第一の冷媒式再生器14が再生機能を発揮する構成及び動作について説明する。四方弁42は内部において接続口42aと接続口42cが連通し、接続口42bと接続口42dが連通された状態となっている。これにより、圧縮機41を起点として、冷媒配管51、四方弁42(接続口42aと接続口42c)、冷媒配管53、第一の冷媒式再生器14、冷媒配管55および途中の第一の膨張弁44、第三の冷媒式再生器16、冷媒配管56および途中の第二の膨張弁45、第二の冷媒式再生器15、冷媒配管54、四方弁42(接続口42dと接続口42b)、冷媒配管52から圧縮機41に戻る冷凍サイクルが形成されている。
この冷凍サイクルにより、圧縮機41が駆動されること及び第一の膨張弁44および第二の膨張弁45の絞り開度を所定の開度とすることで、第一の冷媒式再生器14は凝縮器となり、第二の冷媒式再生器15は蒸発器となる。これにより、第一の冷媒式再生器14においては、圧縮機41により圧縮された高温高圧の気体の冷媒が屋内空気により熱を奪われ液化し、屋内空気には熱が移動することで屋内空気が加熱される。この加熱された屋内空気により、回転型デシカント式除湿器12に吸着された水分は脱着され易くなるので、回転型デシカント式除湿器12の除湿能力は再生される。
なお、第二の冷媒式再生器15は蒸発器となっているので、液化した冷媒が気化することで屋外空気の熱を奪い屋外空気は冷却され屋内に送られる。除湿は通常高温多湿の時期に使用されるものであるから、屋外空気は高温であり、回転型顕熱交換器11により低温の屋内空気に顕熱が移動しても、熱交換率は100パーセントとすることはできないので、高温の屋外空気をさらに冷却して屋内に戻すことで快適性が向上する。また、除湿運転時において第三の冷媒式再生器16は第一の膨張弁44および第二の膨張弁45の開度を調整することで凝縮器にも蒸発器にもならず、除湿能力に悪影響を及ぼすことがないよう制御される。
第一の熱媒体式再生器61と第一の冷媒式再生器14が各々単独で再生機能を発揮する場合は前述の通りである。これが同時に使用される場合には例えば貯湯タンク70内の温水が所定温度(例えば60℃)未満の場合には回転型デシカント式除湿器12の再生は十分に行えない場合が起こり得るが、貯湯タンク70内の温水の温度が第二の風路35を通過する回転型顕熱交換器11で熱交換が行われた後の屋内空気の温度以上(厳密には熱交換が可能なこと及び熱交換時の熱損失を考慮する必要があるので、第二の風路35を通過する屋内空気の温度に余裕値を加えた温度以上)であれば貯湯タンク70内の温水の温度が所定温度未満であっても、第一の熱媒体式再生器61を運転させ、屋内空気の温度を所定温度未満だが、回転型顕熱交換器11で熱交換が行われた後の屋内空気の温度より高い温度に上昇させた後、第一の冷媒式再生器14でさらに屋内空気を所定温度以上まで加熱することもできる。
以上の除湿運転時の構成により、低温少湿の屋内空気が第二の風路35に第二の送風機36によって吸い込まれると、低温少湿(例えば28℃・絶対湿度12g/kg−DA)の屋内空気は第三の冷媒式再生器16をほとんど通過せず、同時に第三の冷媒式再生器16が蒸発器にも凝縮器にもならないように制御されているので、熱交換されず低温少湿(例えば28℃・絶対湿度12g/kg−DA)の屋内空気のままであり、この屋内空気が回転型顕熱交換器11を通過することで顕熱が移動し高温少湿(例えば45℃・絶対湿度12g/kg−DA)の屋内空気となり、高温少湿の屋内空気は第一の熱媒体式再生器61または/および第一の冷媒式再生器14により加熱されてさらに高温少湿(例えば60℃・絶対湿度12g/kg)の屋内空気となり、回転型デシカント式除湿器12を通過することにより、吸着された水分を脱着して同時に潜熱が移動し高温多湿(例えば42℃・絶対湿度20g/kg−DA)の屋内空気となって屋外に排出される。
高温多湿(例えば30℃・絶対湿度19g/kg−DA)の屋外空気が第一の風路25に第一の送風機26によって吸い込まれると、高温多湿の屋外空気は回転型デシカント式除湿器12を通過し、除湿されると同時に潜熱が発生することで昇温し、高温少湿(例えば50℃・絶対湿度11g/kg−DA)の屋外空気となる。高温少湿の屋外空気は回転型顕熱交換器11を通過することで顕熱が移動し中温少湿(例えば35℃・絶対湿度11g/kg−DA)の屋外空気となり屋内に供給される、若しくは、第一の冷媒式再生器14が運転している場合は、中温少湿の屋外空気は第二の冷媒式再生器15により冷却されて低温少湿(例えば27℃・絶対湿度11g/kg−DA)の屋外空気となって屋内に供給される。
(加湿運転時の構成)
加湿運転時には、第一の送風機26および第二の送風機36は駆動しており、第一の風路25中を左から右方向に第一の送風機26に吸い込まれるように屋外空気が流れ、第二の風路35中を右から左方向に第二の送風機36に吸い込まれるように屋内空気が流れる。回転型顕熱交換器11および回転型デシカント式加湿器13も同時に駆動し、回転型顕熱交換器11においては、空気を通過させる際に空気中の顕熱を蓄熱する又は放熱する吸熱部材を介して屋外空気と屋内空気が保有する熱の移動が行われる。回転型デシカント式加湿器13において第二の風路35側では、空気を通過させる際にデシカントにより屋内空気の水分が吸着され、第一の風路25側に回転型デシカント式加湿器13が回転して移動すると、デシカントの水分は第二の冷媒式再生器15または/および第二の熱媒体式再生器71により加熱された屋外空気によって脱着が行われる。なお、回転型デシカント式加湿器13の加湿性能の再生のためには所定温度(例えば約60℃)以上に加熱された屋外空気であることが望ましく、この希望する所定温度以上にするためには、第二の冷媒式再生器15または第二の熱媒体式再生器71が各々単独に屋内空気を所定温度以上に加熱させる能力を有するか、第二の冷媒式再生器15と第二の熱媒体式再生器71とを併用して屋内空気を所定温度以上に加熱させる能力を有することが望ましいことになる。
第二の熱媒体式再生器71が再生機能を発揮する構成および動作について説明する。第三の循環ポンプ83および第二の循環ポンプ73が駆動させられると、太陽熱を集熱して温水として貯湯タンク70に蓄熱されている熱エネルギーが、熱交換器ユニット60の第三の熱交換部81の間で温水として循環させられ、熱交換器ユニット60の第二の熱交換部72と第二の熱媒体式再生器71の間を熱媒体が循環にさせられ、第三の熱交換部81と第二の熱交換部72において温水と熱媒体との間で熱交換が行われ、加熱された熱媒体が第二の熱媒体式再生器71を循環させられることにより屋外空気と熱交換し、屋外空気が加熱される。この加熱された屋外空気により、回転型デシカント式除湿器13に吸着された水分は脱着され易くなるので、回転型デシカント式除湿器13の加湿能力は再生される。
加湿運転時の冷凍サイクルの構成及び動作について説明する。四方弁42は内部において接続口42aと接続口42dが連通し、接続口42bと接続口42cが連通された状態となっている。これにより、圧縮機41を起点として、冷媒配管51、四方弁42(接続口42aと接続口42d)、冷媒配管54、第二の冷媒式再生器15、冷媒配管56および途中の第二の膨張弁45、第三の冷媒式再生器16、冷媒配管55および途中の第一の膨張弁44、第一の冷媒式再生器14、冷媒配管53、四方弁42(接続口42cと接続口42b)、冷媒配管52から圧縮機41に戻る冷凍サイクルが形成されている。
この冷凍サイクルにより、圧縮機41が駆動されること及び第一の膨張弁44および第二の膨張弁45の絞り開度を所定の開度とすることで、第二の冷媒式再生器15は凝縮器となり、第一の冷媒式再生器14は蒸発器となる。これにより、第二の冷媒式再生器15においては、圧縮機41により圧縮された高温高圧の気体の冷媒が屋外空気により熱を奪われ液化し、この際の凝縮熱で屋外空気に熱が移動することで屋外空気が暖められる。この暖められた屋外空気により、回転型デシカント式加湿器13に吸着された水分は脱着され易くなるので、回転型デシカント式除湿器13の加湿能力は再生される。
なお、第一の冷媒式再生器14は蒸発器となっているので、液化した冷媒が気化することで屋内空気の熱を奪い屋内空気は冷却されるが、回転型顕熱交換器11の下流側で屋内空気は冷却されるので、回転型顕熱交換器11での屋内空気から屋外空気への熱の移動に影響を与えることはない。また、第三の冷媒式再生器16は、加湿運転開始時の所定時間を除く加湿運転時において第一の膨張弁44および第二の膨張弁45の開度を調整することで凝縮器にも蒸発器にもならず、加湿能力に悪影響を及ぼすことがないよう制御されている。
第二の熱媒体式再生器71と第二の冷媒式再生器15が各々単独で再生機能を発揮する場合は前述の通りである。これが同時に使用される場合には例えば貯湯タンク70内の温水が所定温度(例えば60℃)未満の場合には回転型デシカント式加湿器13の再生は十分に行えない場合が起こり得るが、貯湯タンク70内の温水の温度が第一の風路25を通過する回転型顕熱交換器11で熱交換が行われた後の屋外空気の温度以上(厳密には熱交換が可能なこと及び熱交換時の熱損失を考慮する必要があるので、第一の風路25を通過する屋外空気の温度に余裕値を加えた温度以上)であれば貯湯タンク70内の温水の温度が所定温度未満であっても、第二の熱媒体式再生器71を運転させ、屋外空気の温度を所定温度未満だが、回転型顕熱交換器11で熱交換が行われた後の屋外空気の温度より高い温度に上昇させた後、第二の冷媒式再生器15でさらに屋外空気を所定温度以上まで加熱することもできる。
以上の加湿運転時の構成により、中温多湿の屋内空気が第二の風路35に第二の送風機36によって吸い込まれると、中温多湿(例えば20℃・絶対湿度8g/kg−DA)の屋内空気は第三の冷媒式再生器16をほとんど通過せず、同時に第三の冷媒式再生器16が蒸発器にも凝縮器にもならないように制御されているので、熱交換されず中温多湿(例えば20℃・絶対湿度8g/kg−DA)の屋内空気のままであり、この屋内空気が回転型デシカント式加湿器13を通過すると水分が吸着され同時に潜熱が発生することで昇温し高温少湿(例えば35℃・絶対湿度3.5g/kg−DA)の屋内空気となり、高温少湿の屋内空気は回転型顕熱交換器11を通過することで顕熱が移動し低温少湿(例えば15℃・絶対湿度3.5g/kg−DA)の屋内空気となり屋外に排出される。また、第二の冷媒式再生器15が運転している場合は、低温少湿の屋内空気は第一の冷媒式再生器14により冷却されてさらに低温少湿(例えば8℃・絶対湿度3.5g/kg−DA)の屋内空気となって屋外に排出される。
低温少湿(例えば10℃・絶対湿度4.5g/kg−DA)の屋外空気が第一の風路25に第一の送風機26によって吸い込まれると、低温少湿の屋外空気は回転型顕熱交換器11を通過することで顕熱のみ熱交換され中温少湿(例えば20℃・絶対湿度4.5g/kg−DA)の屋外空気となり、中温少湿の屋外空気は第二の熱媒体式再生器71または/および第二の冷媒式再生器15により加熱されて高温少湿(例えば45℃・絶対湿度4.5g/kg−DA)の屋外空気となり、回転型デシカント式加湿器13を通過することで加湿され同時に潜熱が奪われて中温多湿(例えば20℃・絶対湿度9g/kg−DA)の屋外空気となって屋内に供給される。
(加湿運転開始時の所定時間の構成)
加湿運転開始時の所定時間の動作について説明する。この動作は回転型デシカント式加湿器13の第二の風路側については停止時において水分を吸着しており、これが臭いを発生させる場合があるのでこれを防止するための動作である。加湿運転開始時の所定時間、圧縮機41のみを駆動させ、第三の冷媒式再生器16が所定の温度(実施例では50〜60℃)以上になるまで待つ。所定の温度になったことを第三の冷媒式再生器16の温度センサー(図示せず)が検出すると、第二の送風機36を低速回転で駆動させ、第二の風路35中を右から左方向に通常の加湿運転よりも少ない流量の屋内空気を流し、第三の冷媒式再生器16が所定の温度未満まで低下すると、第二の送風機36を停止させる。その後、回転型デシカント式加湿器13を、180度以下の所定角度(実施例では約1/5回転)で回転させる。そして、再度第三の冷媒式再生器16が所定の温度になり第二の送風機の駆動および停止、および回転型デシカント式加湿器13を所定角度で回転する動作を繰り返し、回転型デシカント式加湿器13が合計で約1回転した後に通常の加湿運転に移行する。回転型デシカント式加湿器13が断続的に約1回転する間(所定時間)については加湿を行わず第三の冷媒式再生器16で高温にした屋内空気を通過させ第三の冷媒式再生器16により回転型デシカント式加湿器13の第二の風路35側を乾燥させることにより、回転型デシカント式加湿器13に吸着している臭いを屋外に排出することが可能となる。なお、上記所定角度は、第三の冷媒式再生機16が回転型デシカント式加湿器13を覆う広さの関係によって決定される。
加湿運転開始時の所定時間の冷凍サイクルの構成及び動作について説明する。四方弁42は内部において接続口42aと接続口42dが連通し、接続口42bと接続口42cが連通された状態となっている。これにより、圧縮機41を起点として、冷媒配管51、四方弁42(接続口42aと接続口42d)、冷媒配管54、第二の冷媒式再生器15、冷媒配管56および途中の第二の膨張弁45、第三の冷媒式再生器16、冷媒配管55および途中の第一の膨張弁44、第一の冷媒式再生器14、冷媒配管53、四方弁42(接続口42cと接続口42b)、冷媒配管52から圧縮機41に戻る冷凍サイクルが形成されている。
加湿運転開始時の所定時間の冷凍サイクルによる動作については、圧縮機41が駆動されること及び第一の膨張弁44および第二の膨張弁45の絞り開度を所定の開度とすることで、第三の冷媒式再生器16は凝縮器となり、第一の冷媒式再生器14は蒸発器となるように制御される。なお、この時第一の送風機26は停止しているので、第二の冷媒再生器15は凝縮器とならない。これにより、第三の冷媒式再生器16においては、圧縮機41により圧縮された高温高圧の気体の冷媒が屋内空気により熱を奪われ液化し、この際の凝縮熱で屋内空気に熱が移動することで屋内空気が暖められる。この暖められた屋内空気により、回転型デシカント式加湿器13の第二の風路側に吸着された後、時間を経て臭いも吸着したおそれのある水分を脱着させる。加湿運転開始時の所定時間が経過後は前述の加湿が行えるように、第一の送風機26及び回転型顕熱交換器11を駆動させ、第一の膨張弁44および第二の膨張弁45の絞り開度を所定の開度に変更することで第三の冷媒式再生器16は凝縮を停止し、第二の冷媒式再生器15が凝縮器となる。
以上の加湿運転開始時の所定時間、屋内空気が第二の風路35に第二の送風機36によって低速回転で断続的に吸い込まれると、屋内空気(例えば20℃・絶対湿度8g/kg−DA)は第三の冷媒式再生器16により局所的に加熱された高温の屋内空気(例えば60℃・絶対湿度8g/kg−DA)により回転型デシカント式加湿器13の所定角度に対応する広さ毎を加熱して水分および水分に含まれる臭いの成分が脱着されて屋外に排出される。
(全体的な構成)
本発明のデシカント式換気扇システム2の全体的な構成について図2を用いて説明する。デシカント式換気扇システム2は、デシカント式換気扇4、燃料電池式コージェネレーションシステム6および熱交換器ユニット60からなる。
(主要機能部品)
本発明のデシカント式換気扇システム2の主要な構成であるデシカント式換気扇4および熱交換器ユニット60は実施例1と同様であるので同じ符号を付けて説明を省略する。
(燃料電池式コージェネレーションシステム)
燃料電池式コージェネレーションシステム6は、気体燃料や液体燃料を改質器(図示せず)により改質して水素を取り出し、燃料電池スタック96において空気中の酸素と反応させて直流電力を発生させ、これをインバーター97により交流電力に変換させるものである。また同時に水素と酸素が反応する際の発電時の熱を、燃料電池スタック96の周囲に設けられた熱回収装置(熱交換器)91で回収する。回収した熱を温水として蓄熱するために貯湯タンク70aが設けられており、貯湯タンク70aは下部から水道水が給水され、給水された水道水に蓄熱して温水とし、これを給湯や暖房等に利用できるようにするものである。熱回収装置91と貯湯タンク70aは、熱源循環配管94a、95aで循環回路として連通されており、循環手段として熱源循環配管94aの途中に第四の循環ポンプ93aが設けられ、形成された前記循環回路内を貯湯タンク70a内の下部より給水された水道水の循環が行われている。
燃料電池式コージェネレーションシステム6は、改質器の起動および停止を頻繁に行うことは、起動時改質器が安定して水素を出せるようになるまで時間を要するため難しいので、燃料電池式コージェネレーションシステム6における発電は通常連続して行われるものである。ただし、沸き過ぎないように貯湯タンク70aの高さ方向に複数設けられた温度センサー(図示せず)により貯湯タンク70aに適切に温水が貯蔵されるまで連続して発電が行われるように制御される。この連続しての発電中は常時第四の循環ポンプ93aを駆動しており、貯湯タンク70aの下部の低温の水道水が熱源循環配管94aの第四の循環ポンプ93aにより吸い込まれて、熱回収装置91で加熱され、熱源循環配管95aにより貯湯タンク70aの上部に加熱して温水となった水道水が戻される。この加熱動作を繰り返すことにより貯湯タンク70a内においては、上部から積層的に温水が貯蔵される。また、貯湯タンク70aの下部には給水管87が、上部には給湯管88が設けられており外部の給湯栓89に接続することにより浴槽8等で温水を利用することが可能となっている。実施例2においては、給湯設備のみしか示していないが、貯湯タンク70aの温水を浴槽8内の残り湯の追焚きや温水式暖房器の熱源として利用する場合もある。
燃料電池式コージェネレーションシステム6は、使用が予測される電力量と温水量との関係により、適切な発電能力および貯湯タンク70aの容量が選択される。しかしながら使用される温水の量や電力量は使用者の使用状況により変動するものであり、燃料電池式コージェネレーションシステム6における発電時の発熱量は家庭用の場合通常1kW程度の緩やかな加熱能力であるので、急に温水の使用量が増加した場合には対処できない。
デシカント式換気扇システム2における、除湿運転時、加湿運転時および加湿運転開始時の所定時間の構成や運転状況についての説明は実施例1と同様なので、同じ符号を付けて説明を省略する。デシカント式換気扇システム2において異なることは、燃料電池式コージェネレーションシステム6の燃料電池スタック96において発電が行われている場合は、この発電された交流電力をデシカント式換気扇4の圧縮機41等の駆動電力として供給できることである。
(全体的な構成)
本発明のデシカント式換気扇システム3の全体的な構成について図3を用いて説明する。デシカント式換気扇システム3は、デシカント式換気扇4、エンジン式コージェネレーションシステム7および熱交換器ユニット60からなる。
(主要機能部品)
本発明のデシカント式換気扇システム3の主要な構成であるデシカント式換気扇4および熱交換器ユニット60は実施例1と同様であるので同じ符号を付けて説明を省略する。
(エンジン式コージェネレーションシステム)
エンジン式コージェネレーションシステム7は、気体燃料や液体燃料のエンジンを駆動源としてエンジン式発電機98を運転させるもので、商用電源となる交流電力が発電されるものである。また同時にエンジン式発電機98の駆動時に発生する熱を、エンジン式発電機98の周囲に設けられた熱回収装置91aで回収する。回収した熱を温水として蓄熱するために貯湯タンク70aが設けられており、貯湯タンク70aは下部から水道水が給水され、給水された水道水に蓄熱して温水とし、これを給湯や暖房等に利用できるようにするものである。熱回収装置91aと貯湯タンク70aは、熱源循環配管94a、95aで循環回路として連通されており、循環手段として熱源循環配管94aの途中に第四の循環ポンプ93aが設けられ、形成された前記循環回路内を貯湯タンク70a内の下部より給水された水道水の循環が行われている。
エンジン式コージェネレーションシステム7は、貯湯タンク70aの高さ方向に複数設けられた温度センサー(図示せず)により貯湯タンク70aに適切に温水が貯蔵されるまで発電が行われるように制御される。発電中は第四の循環ポンプ93aを駆動しており、貯湯タンク70aの下部の低温の水道水が熱源循環配管94aの第四の循環ポンプ93aにより吸い込まれて、熱回収装置91aで加熱され、熱源循環配管95aにより貯湯タンク70aの上部に加熱して温水となった水道水が戻される。この循環動作を繰り返すことにより貯湯タンク70a内においては、上部から積層的に温水が貯蔵される。また、貯湯タンク70aの下部には給水管87が、上部には給湯管88が設けられており外部の給湯栓89に接続することにより浴槽8等で温水を利用することが可能となっている。実施例3においては、給湯設備のみしか示していないが、貯湯タンク70aの温水を浴槽8内の残り湯の追焚きや温水式暖房器の熱源として利用する場合もある。
エンジン式コージェネレーションシステム7は、使用が予測される電力量と温水量との関係により、適切な発電能力および貯湯タンク70aの容量が選択される。しかしながら使用される温水の量や電力量は使用者の使用状況により変動するものであり、エンジン式コージェネレーションシステム7における発電時の発熱量は家庭用の場合通常3kW程度の緩やかな加熱能力であるので、急に温水の使用量が増加した場合には対処できない。
デシカント式換気扇システム3における、除湿運転時、加湿運転時および加湿運転開始時の所定時間の構成や運転状況についての説明は実施例1と同様なので、同じ符号を付けて説明を省略する。デシカント式換気扇システム3において異なることは、エンジン式コージェネレーションシステム7は、エンジン式発電機98において発電が行われている場合は、この発電された交流電力をデシカント式換気扇4の圧縮機41等の駆動電力として供給できることである。
(実施例1乃至3における各再生器の関係)
以上の実施例1、実施例2および実施例3における、第一の冷媒式再生器14および第二の冷媒式再生器15(以下、単に冷媒式再生器と記す)と、第一の熱媒体式再生器61および第二の熱媒体式再生器71(以下、単に熱媒体式再生器と記す)との関係について説明する。
図4は実施例1のデシカント式換気扇システム1の冷媒式再生器と熱媒体式再生器の関係を説明する図である。図4−1は熱交換器ユニット60における熱媒体の温度であり貯湯タンク70内に貯蔵された温水が使用されると貯湯タンク70の容量には限度があるので熱媒体の温度が低下する様子を表している。
図4−2は、冷媒式再生器と熱媒体式再生器と各々単独で運転される場合であり、熱媒体温度が低下した場合(例えば60℃未満となった場合)には、熱媒体式再生器から、冷媒式再生器に切り換えられる。そして太陽熱を集熱することにより、結果熱媒体温度が上昇した場合(例えば60℃以上となった場合)には、冷媒式再生器から再度熱媒体式再生器に切り換えられる様子を表している。
図4−3は、冷媒式再生器と熱媒体式再生器とが併用して運転する期間がある場合であり、熱媒体温度が低下した場合(例えば60℃未満となった場合)には、熱媒体式再生器を運転しつつ、冷媒式再生器も同時に能力をやや落とした状態で運転させ、さらに熱媒体温度が低下した場合(例えば40℃未満となった場合)には熱媒体式再生器の運転を中止し、冷媒式再生器の能力を上げて運転させる。そして太陽熱を集熱することにより、結果熱媒体温度が上昇した場合(例えば40℃以上となった場合)には、冷媒式再生器の能力を漸次落としつつ熱媒体式再生器の運転を開始させ、さらに熱媒体温度が再度上昇した場合(例えば60℃以上となった場合)には、冷媒式再生器の運転を中止させる様子を表している。
図5は実施例2のデシカント式換気扇システム2の冷媒式再生器と熱媒体式再生器の関係を説明する図である。図5−1は熱交換器ユニット60における熱媒体の温度であり貯湯タンク70a内に貯蔵された温水が使用されると貯湯タンク70aの容量には限度があるので熱媒体の温度が低下する様子を表している。
図5−2は、発電されている状況を示す図であり、実施例2の燃料電池式コージェネレーションシステム6の場合は、前述のとおり常時発電しており、図5−3および図5−4の冷媒式再生器の運転に発電した電力が使用される。
図5−3は、冷媒式再生器と熱媒体式再生器と各々単独で運転される場合であり、熱媒体温度が低下した場合(例えば60℃未満となった場合)には、熱媒体式再生器から、冷媒式再生器に切り換えられる。そして温水の使用量に比較して発電時の発熱量が多くなって熱媒体温度が上昇した場合(例えば60℃以上となった場合)には、冷媒式再生器から再度熱媒体式再生器に切り換えられる様子を表している。
図5−4は、冷媒式再生器と熱媒体式再生器とが併用して運転する期間がある場合であり、熱媒体温度が低下した場合(例えば60℃未満となった場合)には、熱媒体式再生器を運転しつつ、冷媒式再生器も同時に能力をやや落とした状態で運転させ、さらに熱媒体温度が低下した場合(例えば40℃未満となった場合)には熱媒体式再生器の運転を中止し、冷媒式再生器の能力を上げて運転させる。そして熱媒体温度が再度上昇した場合(例えば40℃以上となった場合)には、冷媒式再生器の能力を漸次落としつつ熱媒体式再生器の運転を開始させ、さらに熱媒体温度が上昇した場合(例えば60℃以上となった場合)には、冷媒式再生器の運転を中止させる様子を表している。
図6は実施例3のデシカント式換気扇システム3の冷媒式再生器と熱媒体式再生器の関係を説明する図である。図6−1は熱交換器ユニット60における熱媒体の温度であり貯湯タンク70a内に貯蔵された温水が使用されると貯湯タンク70aの容量には限度があるので熱媒体の温度が低下する様子を表している。
図6−2は、発電されている状況を示す図であり、実施例3のエンジン式コージェネレーションシステム7の場合は、前述のとおり貯湯タンク70a内の温水の温度に従って発電するよう制御されており、温水の温度が低下した場合(例えば60℃未満となった場合)には発電が開始され、温水の温度が上昇した場合(例えば60℃以上となった場合)には発電が停止させられるので、図6−3および図6−4の冷媒式再生器の運転に発電した電力が使用される。
図6−3は、冷媒式再生器と熱媒体式再生器と各々単独で運転される場合であり、熱媒体温度が低下した場合(例えば60℃未満となった場合)には、熱媒体式再生器から、冷媒式再生器に切り換えられる。そして温水の使用量に比較して発電時の発熱量が多くなって熱媒体温度が上昇した場合(例えば60℃以上となった場合)には、冷媒式再生器から再度熱媒体式再生器に切り換えられる様子を表している。
図6−4は、冷媒式再生器と熱媒体式再生器とが併用して運転する期間がある場合であり、熱媒体温度が低下した場合(例えば60℃未満となった場合)には、熱媒体式再生器を運転しつつ、冷媒式再生器も同時に能力をやや落とした状態で運転させ、さらに熱媒体温度が低下した場合(例えば40℃未満となった場合)には熱媒体式再生器の運転を中止し、冷媒式再生器の能力を上げて運転させる。そして熱媒体温度が再度上昇した場合(例えば40℃以上となった場合)には、冷媒式再生器の能力を漸次落としつつ熱媒体式再生器の運転を開始させ、さらに熱媒体温度が上昇した場合(例えば60℃以上となった場合)には、冷媒式再生器の運転を中止させる様子を表している。
なお、前述の実施例に記載した数値は一例であり、この数値に限定されるものではなく、使用される部材の種類や性能等により、その例示した温度、湿度や回転数等は変化する。また、第一の熱交換部62、熱媒体配管64、65および第一の循環ポンプ63と、第二の熱交換部72、熱媒体配管74、75および第二の循環ポンプ73とを共用して熱媒体配管の途中に三方弁を取り付けて、第一の熱媒体式再生器61と第二の熱媒体式再生器71とが切り換えられるようにすることも可能である。
1、2、3:デシカント式換気扇システム
4:デシカント式換気扇
5:太陽熱温水器システム
6:燃料電池式コージェネレーションシステム
7:エンジン式コージェネレーションシステム
11:回転型顕熱交換器
12:回転型デシカント式除湿器
13:回転型デシカント式加湿器
14:第一の冷媒式再生器
15:第二の冷媒式再生器
16:第三の冷媒式再生器
25:第一の風路
26:第一の送風機
35:第二の風路
36:第二の送風機
61:第一の熱媒体式再生器
71:第二の熱媒体式再生器

Claims (4)

  1. 回転型顕熱交換器と、回転型デシカント式除湿器と、回転型デシカント式加湿器と、前記回転型デシカント式除湿器、前記回転型顕熱交換器および前記回転型デシカント式加湿器を直交して屋外空気が通過する第一の風路と、前記回転型デシカント式加湿器、前記回転型顕熱交換器および前記回転型デシカント式除湿器を直交して屋内空気が通過する第二の風路と、前記第一の風路に空気を通過させる第一の送風機と、前記第二の風路に空気を通過させる第二の送風機と、前記第二の風路側で前記回転型デシカント式除湿器の上流側の近傍に第一の冷媒式再生器および第一の熱媒体式再生器と、前記第一の風路側で前記回転型デシカント式加湿器の上流側の近傍に第二の冷媒式再生器および第二の熱媒体式再生器と、
    前記第一の冷媒式再生器と前記第二の冷媒式再生器の一方を蒸発器として他方を凝縮器とするヒートポンプ装置と、前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器への熱媒体の熱供給源と、前記熱供給源での熱供給量が不足して前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器での再生能力が不足する場合は前記第一の冷媒式再生器または前記第二の冷媒式再生器で再生能力を補う制御をする制御基板と
    が備えられたデシカント式換気扇システム。
  2. 前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、太陽熱温水器システムで集熱された熱である請求項1記載のデシカント式換気扇システム。
  3. 前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、燃料電池式コージェネレーションシステムの発電時の熱である請求項1記載のデシカント式換気扇システム。
  4. 前記第一の熱媒体式再生器と前記第二の熱媒体式再生器に供給される熱媒体の熱供給源は、エンジン式コージェネレーションシステムの発電時の熱である請求項1記載のデシカント式換気扇システム。
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