JP5443022B2 - ダイアモンド及びその模造宝石 - Google Patents

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本発明は、所定の宝石用スコープを使用すると、ハートアンドアロー模様を同時に視認できるダイアモンド及びその模造宝石に関する。
宝石の、特にダイアモンドは、平坦なテーブルを有する略円錐台形状のクラウンと、鋭いキューレットを有する略円錐形状のパビリオンと、このクラウンとパビリオンとの境界周面の帯状のガードルとを有している。そして、最も一般的なダイアモンド110は、図12に示すように、クラウン111側においては、テーブル114と、ベゼルファセット120を8面と、スターファセット118を8面と、アッパーガードルファセット122を16面有し、パビリオン112側においては、キューレット124と、パビリオンメインファセット126を8面と、ローワーガードルファセット125を16面有するようにカットされ、通常ラウンドブリリアントカットと呼ばれている。
また、このダイアモンド110のうち理想的にカットされたものは、ガードル113により想定される水平面αに対し、ベゼルファセット120は34度前後で傾斜し、また同様に、パビリオンメインファセット126は40.8度前後で傾斜するものである。
そして、図13に示すような、先端には、ダイアモンドを覗くための穴部132を形成し、中間には、白色光を取り入れるための半透明キャップ部133を設け、根元には、取り入れた光を着色化して暗視野照明と類似の効果をもたらすために着色周囲部134を設けた所定の宝石スコープ130を使用し、ダイアモンド110を水平に載置し上方から被せると、優れたカット形状からなるダイアモンド110には、図14に示すように、クラウン111側において8のアロー模様C(投影像)を影絵の如く視認でき、パビリオン112側において8のハート模様D(投影像)を影絵の如く視認できることが経験的に知られている。
このハートアンドアロー模様は、優れたカット形状の証明として、同重量のダイアモンドにおける価格相違を説明する有効な販売ツールとなるので、小売店等の店頭におけるセールストークに盛んに利用されている。
特開2005−073719号公報
しかしながら、このアロー模様Cはクラウン111側においてのみ、ハート模様Dはパビリオン112側においてのみ視認されるため、ダイアモンド110の見る方向をいちいち変えなければ(フエイスアップ方向からフエイスダウン方向に裏返さなければ)視認することができず、ハートとアローを同時に視認することは不可能であった。
よって、ダイアモンド110がひとたびペンダント等の装身具の台座にフェイスアップ方向(クラウン111を表側にした方向)に取り付けられると、ダイアモンド110を裏返すことは当然できなくなるから、クラウン111側のアローC模様はともかく、パビリオン112側のハート模様Dを視認することが全く不可能になるという不都合が生じる。
したがって、優れたカットのダイアモンドであっても、実際に使用する装身具においては、限定的条件の照明下においてアロー模様Cを視認できるに過ぎず、一般需要者は単に装身具の購入時における満足感に留まっていた。
本発明は、所定の宝石用スコープを使用すると、クラウン部分にアロー模様Cのみならず、ハート模様Dを同時に視認することができるダイアモンド及びその模造宝石を提供せんとするものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載された本発明は、上部中央に平坦なテーブルを有する略円錐台形状又は略角錘台形状をなすクラウンと、底部中心に鋭いキューレットを有する略円錐形状又は略角錘形状をなすパビリオンと、当該クラウンと当該パビリオンとの境界周面に帯状のガードルとから構成され、宝石用スコープを使用してフェイスアップ方向より観察すると、アロー模様を視認できるダイアモンド及びその模造宝石において、当該アロー模様の間にハート模様を視認することができるダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。また、請求項2に記載された本発明は、前記テーブル又は前記クラウンからの入射光が、一側のパビリオンで反射され、逆側のパビリオンで再反射され出射光を生み出す際に、互いに隣接するパビリオンファセットの笹目点近傍の境界線により前記ハート模様の上方のV字ラインが形成され、前記出射光が前記クラウンを透過して放出される際に、当該クラウンに形成されたファセットの境界線により 前記ハート模様の下方のV字ライン及び前記ハート模様の残りのラインを形成し、宝石用スコープを使用してフェイスアップ方向より観察すると、双方のラインが連結して前記ハート模様を視認することができる請求項1に記載のダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、前記クラウン側においては、前記テーブルは略正10角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット10面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット10面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット10面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置に向かって描かれる10本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット20面とを有し、
前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットに向かって形成される10本の下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点と当該下部分割線上に設けられる笹目点とを結んで略逆三角形に形成されるローアーガードルファセット20面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット10面とを有する請求項1から2に記載のダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。
さらに、請求項4に記載された本発明は、前記クラウン側においては、前記テーブルは略正8角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット8面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット8面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット8面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置を結んで描かれる8本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット16面とを有し、
前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットを結んで形成される8本の下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点と当該下部分割線上に設けられる笹目点とを結んで略逆三角形に形成されるローアーガードルファセット16面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット8面とを有する請求項1から2に記載のダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。
請求項5に記載された本発明は、前記クラウン側においては、前記テーブルは略正10角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット10面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット10面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット10面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置に向かって描かれる10本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット20面とを有し、
前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットに向かって形成される10本の第1下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点とガードルの接点より前記キューレットに向かうように想定される10本の第2下部分割線と、前記第1下部分割線上に設けられる笹目点と前記第2下部分割線上に設けられる先端点を結んで略四角形に形成されるローアーガードルファセット20面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記第1下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット10面とを有する請求項1から2に記載のダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。
請求項6に記載された本発明は、前記クラウン側においては、前記テーブルは略正8角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット8面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット8面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット8面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置を結んで描かれる8本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット16面とを有し、
前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットに向かって形成される8本の第1下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点とガードルの接点より前記キューレットに向かうように想定される8本の第2下部分割線と、前記第1下部分割線上に設けられる笹目点と前記第2下部分割線上に設けられる先端点を結んで略四角形に形成されるローアーガードルファセット16面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記第1下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット8面とを有する請求項1から2に記載のダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。
くわえて、請求項7に記載された本発明は、前記下部分割線上において前記ガードルから前記笹目点までの距離と当該笹目点から前記キューレットまでの距離の比が55:45〜80:20の範囲内にある請求項3から6に記載のダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。さらにくわえて、請求項8に記載された本発明は、前記第2下部分割線上において前記ガードルから前記先端点までの距離と当該先端点から前記キューレットまでの距離の比が40:60〜1:99の範囲内にある請求項5から6に記載のダイアモンド及びその模造宝石であることを特徴とする。
そして、請求項9に記載された本発明は、前記請求項1から8に記載のダイアモンド及びその模造宝石を取り付けた装身具であることを特徴とする。
本発明によれば、所定の宝石用スコープを使用し、ダイアモンド等のクラウン側においてハート模様とアロー模様の双方を同時に視認することができる。したがって、ダイアモンド等の見る方向を変えずに(フェイスアップ方向のみで)、優れたカット形状であることを確認することができる。くわえて、ダイアモンド等のクラウン側において先端が欠けることなく、美しいアロー模様を視認することができる。さらには、装身具に取り付けられたダイアモンド等についても、所定の照明条件のもと、ハート模様とアロー模様をそのまま視認することができ、装身具を購入した一般需要者が購入後の満足感を得ることもできる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る装身具の好ましい実施形態について詳細に説明する。図1において、(a)は本発明に係る第1ダイアモンドを示す平面図、(b)はその底面図、(c)はその側面図である。図2において、(a)は第1ダイアモンドのカット面の傾斜角度を示す平面図、(b)はその底面図である。図3は、第1ダイアモンドにおけるハート模様を具現する入射光の道筋の一例を示す説明図、図4は、第1ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す説明図、図5は、ペンダントに取り付けられた第1ダイアモンドを示す平面図である。
第1ダイアモンド10は、例えば、天然ダイアモンド、合成ダイアモンド等を主な素材とするものであるが、これに限定されることなく、屈折率との関係でファセット面の角度を調整すれば、キュービックジルコニア等の模造ダイアモンドや他の透明宝石(薄く着色されたものも含む。)を素材として使用することもできる。
図1に示すように、第1ダイアモンド10は、略円錐台形状(断面略台形状)であるクラウン11と、略円錐形状(断面略三角形状)であるパビリオン12と、クラウン11とパビリオン12との境界周面の帯状のガードル13とを有する。
第1ダイアモンド10のクラウン11には、中央に平坦なテーブル14が略正10角形に形成されている。また、テーブル14よりガードル13方向に、テーブル14の各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット16を10面有している。ここで、全体として略円周状に形成されるガードル13により想定される水平面αと第2ベゼルファセット16の傾斜は、後記する第1ベゼルファセット20と角度差を設ける必要がある点及び後記するパビリオンファセット28からのアロー模様Dの反射像の一部が投影される点を考慮すると約25度前後に形成されることが望ましい。
また、クラウン11は、隣接する第2ベゼルファセット16の側辺を下側辺とし略菱形に形成されるスターファセット18を10面有している。ここで、ガードル13により想定される水平面αとスターファセット18の傾斜は、後記するパビリオンファセット28の笹目点近傍BのV字ラインの反射像が投影される点を考慮すると約28度前後が望ましい。
さらに、クラウン11は、第2ベゼルファセット16の頭辺を底辺とし、スターファセット18の上側辺を下側辺として、かつ頂点がガードル13に接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット20を10面有している。ここで、ガードル13により想定される水平面αと第1ベゼルファセット20の傾斜は、第2ベゼルファセット16と角度差を設ける必要がある点、スターファセット18とアッパーガードルファセット22がそれぞれ約28度前後と約39度前後である点及び後記するパビリオンファセット28のアロー模様Dの反射像が投影される点を考慮すると約34度前後に形成されることが望ましい。
くわえて、クラウン11は、隣接する第1ベゼルファセット20の接点15Aよりガードル13上における第1ベゼルファセット20の頂点の略中間に位置する中間点15Bを結んで形成される上部分割線Xと第1ベゼルファセット20の上側辺とガードル13により略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット22を20面有している。
一方、第1ダイアモンド10のパビリオン12には、略中央に鋭ったキューレット24が形成されている。そして、クラウン11側における上部分割線Xをそのままパビリオン12側に延長してキューレット24と結んで形成される下部分割線Yと、当該下部分割線Y上に所定の距離をもって設けられる笹目点Zと隣接するガードル13上の下部分割線Yの中間点25Bを結んで略逆三角形に形成されるローアーガードルファセット26を20面有している。
ここで、ガードル13により想定される水平面αとローアーガードルファセット26の傾斜は、後記するパビリオンファセット28の接点近傍BにV字ラインが明瞭に表れるようにパビリオンファセット28と角度差を設ける必要がある点を考慮すると約42度前後が望ましい。
また、パビリオン12は、隣接するローアーガードルファセット26の下側辺を上側辺とし、下部分割線Yを下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット28を10面有している。ここで、ガードル13により想定される水平面αとパビリオンファセット28の傾斜は、一般的なラウンドブリリアントカットのアイデアルカット(理想のカット)における同様なパビリオンファセットの傾斜が約40.8度である点を考慮すると、約40.8度前後に形成されることが望ましい。
なお、笹目点Zとは、下部分割線Y上のローアーガードルファセット26とパビリオンファセット28の境界点のことである。第1ダイアモンド10における笹目点Zの位置は、後記するハート模様Cが明瞭にスターファセット18上に投影されるべき点を考慮すると、下部分割線Y上において、ガードル13から笹目点Zまでの長さY1と笹目点Zからキューレット24までの長さY2の比が55:45〜80:20の範囲内にあること、特に63:37程度であることが好ましい(図2)。
このような第1ダイアモンド10においてハートアンドアロー模様を視認するには、前記したラウンドブリリアントカットダイアモンドに使用される宝石用スコープ130をそのまま使用し、第1ダイアモンド10をフェイスアップ方向でほぼ水平に載置した状態で、上方から被せれば良い。
ここで、ガードル13により想定される水平面αとほぼ平行なテーブル14に対し90度より小さな角度で光が入射すると、ダイアモンドの屈折率との関係で、第1ダイアモンド10の内部をややガードル13方向(外方向)に屈折しつつ透過光Eとなり、一側のパビリオンファセット28Aにおいて逆側のパビリオンファセット28Bに当接する角度に反射される。そして、反射光Fがパビリオンファセット28Bに当接すると、上方向への再反射光Gを生み出すが、この際、互いに隣接するパビリオンファセット28の笹目点近傍Bには、ローアーガードルファセット26との角度差によるV字ラインが形成されているため、再反射光GはこのV字ラインの投影像を含んだものとなる。
さらに、再反射光Gは、第1ダイアモンド10の内部を外方向に透過するが、再反射光Gがスターファセット18に当接すると、その際に、スターファセット18上に前記したV字ラインの投影像がハート模様の上方のV字ラインを映し出す。一方、スターファセット18はそもそも略菱形に形成され、第2ベセルファセット16との間に角度差を有しているので、スターファセット18の下側の両側辺(第2ベゼルファセット16との境界線)はハート模様の下方のV字ライン(ハート模様の先端部分)を映し出す。また、同様にスターファセット18の上側の両側辺(第1ベゼルファセット20との境界線)はハート模様の残りのライン(上方と下方のV字ラインを連結するライン)を形成する。よって、スターファセット18上にハート模様の全体ラインが形成される。
このようなハートラインの投影像を含んだ出射光Hは、ダイアモンドの屈折率2.417との関係でややキューレット24方向(内方向)に屈折し、第1ダイアモンド10よりほぼ90度の出射角で放出するので、第1ダイアモンド10を宝石用スコープ130の開口部132より覗くと、スターファセット近傍Aにおいて10のハート模様Cを視認することができる。
くわえて、第1ダイアモンド10は、クラウン11における最も大きなファセット面である第1ベゼルファセット20がガードル13より想定される水平面αに対し約34度前後に形成され、パビリオン12におけるパビリオンファセット28が約40.8度前後に形成されているから、ダイアモンドの理想のカット形状である。したがって、通常のダイアモンドの場合とほぼ同様に、パビリオンファセット28からの反射光は、アロー模様Dとなって第1ベゼルファセット20上に投影される(ファセット面の傾斜角度が異なるため、投影像がやや横幅の段差を生じつつ、第2ベゼルファセット16上にもアロー模様Dの一部が投影される。)。
よって、第1ダイアモンド10を宝石用スコープ130の開口部132を通じて上方より覗くと、クラウン11上に10のアロー模様Dを視認することができる。
すなわち、第1ダイアモンド10においては、クラウン11上に10のハート模様Cと10のアロー模様Dを交互に位置させつつ同時に視認でき、優れたカットの証明ができる。
また、例えば、ペンダント30に取り付けられた第1ダイアモンド10には、そのままの状態でハート模様Cとアロー模様Dが視認され、あたかも万華鏡のような美しい模様を具現することができる。
図6において、(a)は本発明に係る第2ダイアモンドを示す平面図、(b)は、その底面図である。図7は、第2ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す図である。
第2ダイアモンド40は、略十角錘台形状(断面略台形状)であるクラウン41と、略十角錐形状(断面略三角形状)であるパビリオン42と、クラウン41とパビリオン42との境界周面の帯状のガードル43とを有する。
そして、第1ダイアモンド10と同様に、クラウン41には、中央に平坦なテーブル44が略正10角形に形成されている。また、テーブル44よりガードル43方向に、テーブル44の各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット46を10面有している。ここで、ガードルにより想定される水平面α(図示せず。)と第2ベゼルファセット46の傾斜が、約25度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10と同様である。
また、クラウン41は、隣接する第2ベゼルファセット46の側辺を下側辺とし略菱形に形成されるスターファセット48を10面有し、ガードル43により想定される水平面αとスターファセット48の傾斜は約28度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
さらに、クラウン41は、第2ベゼルファセット46の頭辺を底辺とし、スターファセット48の上側辺を下側辺として、かつ頂点がガードル43に接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット50を10面有し、ガードル43により想定される水平面αと第1ベゼルファセット50の角度は約34度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
くわえて、クラウン41は、隣接する第1ベゼルファセット50の接点よりガードル43上における第1ベゼルファセット50の頂点の略中間位置を結んで形成される上部分割線Xと第1ベゼルファセット50の上側辺とガードル43により略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット52を20面有し、ガードル43により想定される水平面αとアッパーガードルファセット52の角度は約39度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
一方、第2ダイアモンド40のパビリオン42には、略中央に鋭ったキューレット54が形成されている。そして、クラウン41側における上部分割線Xをそのままパビリオン42側に延長してキューレット54とを結んで形成される下部分割線Yと、当該下部分割線Y上に所定の距離をもって設けられる笹目点Zと、隣接するガードル43上の下部分割線Yの中間点を結んで略逆三角形に形成されるローアーガードルファセット55を20面有している。ここで、ガードル43により想定される水平面αとローアーガードルファセット55の傾斜が約42度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
また、パビリオン42は、隣接するローアーガードルファセット55の下側辺を上側辺とし、下部分割線Yを下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット56を10面有し、ガードルにより想定される水平面とパビリオンファセットの角度は約40.8度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10と同様である。
なお、第2ダイアモンド40の笹目点Zが下部分割線Y上において、ガードル43から笹目点Zまでの長さと笹目点Zからキューレット54までの好ましい長さの比についても、第1ダイアモンド10と同様である。
よって、第2ダイアモンド40を宝石用スコープ130の開口部132を通して上方より覗くと、第1ダイアモンド10と同様に、クラウン41側に10のハート模様Cと10のアロー模様Dを交互に位置させて同時に視認することができ、あたかも万華鏡のような美しい投影像を描くことができる。
図8において、(a)は本発明に係る第3ダイアモンドを示す平面図、(b)は、その底面図である。図9は、第3ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す図である。
第3ダイアモンド60は、略円錘台形状(断面略台形状)であるクラウン61と、略円錐形状(断面略三角形状)であるパビリオン62と、クラウン61とパビリオン62との境界周面の帯状のガードル63とを有する。
また、クラウン61には、中央に平坦なテーブル64が略正8角形に形成されている。また、テーブル64よりガードル63方向に、テーブル64の各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット66を8面有している。ここで、ガードル63により想定される水平面α(図示せず。)と第2ベゼルファセット66の傾斜は約25度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10と同様である。
また、クラウン61は、隣接する第2ベゼルファセット66の側辺を下側辺とし略菱形に形成されるスターファセット68を8面有し、ガードル63により想定される水平面αとスターファセット68の傾斜は約28度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
さらに、クラウン61は、第2ベゼルファセット66の頭辺を底辺とし、スターファセット68の上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードル63に接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット70を8面有し、ガードル63により想定される水平面αと第1ベゼルファセット70の角度は約34度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
くわえて、クラウン61は、隣接する第1ベゼルファセット70の接点よりガードル63上における第1ベゼルファセット70の頂点の略中間位置を結んで形成される上部分割線Xと第1ベゼルファセット70の上側辺とガードル63により略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット72を16面有し、ガードル63により想定される水平面αとアッパーガードルファセット72の角度は約39度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
一方、第3ダイアモンド60のパビリオン62には、略中央に鋭ったキューレット74が形成されている。そして、クラウン61側における上部分割線Xをそのままパビリオン62側に延長してキューレット74を結んで形成される下部分割線Yと、当該下部分割線Y上に所定の距離をもって設けられる笹目点Zと隣接するガードル63上の下部分割線Yの中間点を結んで略逆三角形に形成されるローアーガードルファセット75を16面有している。ここで、ガードル63により想定される水平面αとローアーガードルファセット75の傾斜が約42度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
また、パビリオン62は、隣接するローアーガードルファセット75の下側辺を上側辺とし、下部分割線Yを下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット76を8面有し、ガードル63により想定される水平面αとパビリオンファセット76の傾斜は約40.8度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10と同様である。
なお、第3ダイアモンド60の笹目点Zが下部分割線Y上において、ガードル63から笹目点Zまでの長さと笹目点Zからキューレット74までの好ましい長さの比も、第1ダイアモンド10と同様である。
よって、第3ダイアモンド60を宝石用スコープ130の開口部132を通して上方より覗くと、ファセット面数との関係でハートやアローの数は少なくなるが、第1ダイアモンド10と略同様に、クラウン側61に8のハートCの模様と8のアローDの模様を交互に位置させて同時に視認することができ、あたかも万華鏡のような美しい投影像を描くことができる。
図10において、(a)は本発明に係る第4ダイアモンドの平面図、(b)はその底面図である。図11は、第4ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す図である。
第4ダイアモンド80は、略円錘台形状(断面略台形状)であるクラウン81と、略円錐形状(断面略三角形状)であるパビリオン82と、クラウン81とパビリオン82との境界周面の帯状のガードル83とを有する。
第4ダイアモンド80のクラウン81には、テーブル84、スターファセット88、第2ベゼルファセット86、第1ベゼルファセット90が第1ダイアモンド10と全く同様に形成されているため、ここではその説明は省略する。
一方、第4ダイアモンド80のパビリオン82には、略中央に鋭ったキューレット94が形成されている。そして、クラウン81側における上部分割線Xをそのままパビリオン82側に延長してキューレット94に向かって形成される10本の第1下部分割線Y1と、第1ベゼルファセット90の頂点とガードル83の接点よりキューレット94に向かうように想定される10本の第2下部分割線Y2と、第1下部分割線Y1上に設けられる笹目点Zと第2下部分割線Y2上に設けられる先端点Vを結んで略四角形に形成されるローアーガードルファセット95を20面有している。ここで、ガードル83により想定される水平面αとローアーガードルファセット95の傾斜が約42度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10同様である。
また、パビリオン82は、隣接するローアーガードルファセット95の下側辺を上側辺とし、第1下部分割線Y1を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット96を10面有し、ガードル83により想定される水平面αとパビリオンファセット96の角度が約40.8度前後であることが望ましい点は、第1ダイアモンド10と同様である。
さらに、第4ダイアモンド80の笹目点Zが第1下部分割線Y1上において、ガードル83から笹目点Zまでの距離と笹目点Zからキューレット94までの好ましい距離の比については、第1ダイアモンド10同様である。
さらにくわえて、第4ダイアモンド80の先端点Vは、第2下部分割線Y2上において、ガードル83から先端点Vまでの距離と先端点Vからキューレット94までの好ましい距離の比は、40:60〜1:99の範囲内であり、特に15:85程度であることが好ましい(図10)。
ここで、第1ダイアモンド〜第3ダイアモンドは、従来のハートアンドアロー模様を視認できる一般的なダイアモンドが1のベゼルファセットのみを有しているのに対し、第1ベゼルファセット及び第2ベゼルファセットという2のベゼルファセットを有している。したがって、個々のダイアモンドのプロポーションにもよるが、従来のダイアモンドに比べると第1ダイアモンド〜第3ダイアモンドでは、一般的にテーブルが小さくなり易い傾向にある(例えば、従来のダイアモンドはテーブル径がガードル径の50%〜60%であるのに対し、第1ダイアモンドではテーブル径がガードル径の45%〜55%となる。)。
ここで、従来のダイアモンドにおいて、アローの先端をベゼルファセットに投影する光は、主としてテーブルの位置より入射していたが、第1ダイアモンド〜第3ダイアモンドにおいて、同様の光は第2ベゼルファセットの位置より入射することとなり、異なった角度でパビリオンに当接、反射するため、当該光がアローの先端を第1ベゼルファセット上に投影する位置がズレてしまう可能性がある。その結果、第1ダイアモンド〜第3ダイアモンドでは、先端が欠けた不完全なアロー模様が視認される場合もある。
したがって、第4ダイアモンド80においてはパビリオン82におけるパビリオンファセット96の長さをやや短く調整することで、アロー模様の先端を第1ベゼルファセット90に投影して、このような問題を解決することができる。
よって、第4ダイアモンド80を宝石用スコープ130の開口部132を通して上方より覗くと、クラウン81側に10のハートCの模様と10の完全なアローDの模様を交互に位置させて同時に視認することができ、あたかも万華鏡のような美しい投影像を描くことができる。
なお、このようにパビリオンファセットの長さをやや短く調整して、完全なアロー模様を視認する方法は、第2ダイアモンド40、第3ダイアモンド60についても同様に適用できるのはもちろんである。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。すなわち、隣接するパビリオンファセットの笹目点近傍の境界線をハート模様の上方のV字ラインに利用する事により、カット形状が異なるダイアモンドにおいてもハート模様とアロー模様を同時に視認させることができる。
また、上記の実施形態では、ダイアモンドについてのみ説明しているが、ダイアモンドの合成石はもちろん、ダイアモンド以外の透明宝石(薄く着色されたものを含む。)、合成石、その他の模造宝石にも、屈折率を考慮してファセット面の角度を変更して、本発明を適用することができる。
また、上記説明は、全体のカット形状が略円錘台形のダイアモンドについてのみであるが、例えば、正10角形、正20角形等の全体が略角錘台形のダイアモンドであっても、同様なフアセット面を有するものであれば、本発明の技術的範囲に含まれるのはもちろんである。
(a)は本発明に係る第1ダイアモンドを示す平面図、(b)はその底面図、(c)はその側面図である。 (a)は第1ダイアモンドのカット面の傾斜角度を示す平面図、(b)はその底面図である。 第1ダイアモンドにおけるハート模様を具現する入射光の道筋の一例を示す説明図である。 第1ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す図である。 ペンダントに取り付けられた第1ダイアモンドを示す平面図である。 (a)は本発明に係る第2ダイアモンドを示す平面図、(b)は、その底面図である。 第2ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す図である。 (a)は本発明に係る第3ダイアモンドを示す平面図、(b)は、その底面図である。 第3ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す図である。 (a)は本発明に係る第4ダイアモンドの平面図、(b)はその底面図である。 第4ダイアモンドのクラウン上に視認されるハートアンドアロー模様を示す図である。 (a)は一般的なダイアモンドの平面図、(b)はその底面図、(c)はその側面図である。 宝石用スコープを示す説明図である。 (a)は一般的なダイアモンドにおけるアロ−模様を示す図、(b)はそのハート模様を示す図である。
10 第1ダイアモンド
11 クラウン
12 パビリオン
13 ガードル
14 テーブル
15A 接点
15B 中間点
16 第2ベゼルファセット
18 スターファセット

20 第1ベゼルファセット
22 アッパーガードルファセット
24 キューレット
25B 中間点
26 ローアーガードルファセット
28 パビリオンファセット

30 ペンダント

40 第2ダイアモンド
41 クラウン
42 パビリオン
43 ガードル
44 テーブル
46 第2ベゼルファセット
48 スターファセット

50 第1ベゼルファセット
52 アッパーガードルファセット
54 キューレット
55 ローアーガードルファセット
56 パビリオンファセット

60 第3ダイアモンド
61 クラウン
62 パビリオン
63 ガードル
64 テーブル
66 第2ベゼルファセット
68 スターファセット

70 第1ベゼルファセット
72 アッパーガードルファセット
74 キューレット
75 ローアーガードルファセット
76 パビリオンファセット

80 第4ダイアモンド
81 クラウン
82 パビリオン
83 ガードル
84 テーブル
86 第2ベゼルファセット
88 スターファセット

90 第1ベゼルファセット
94 キューレット
95 ローアーガードルファセット
96 パビリオンファセット

110 ダイアモンド
111 クラウン
112 パビリオン
113 ガードル
114 テーブル
118 スターファセット

120 ベゼルファセット
122 アッパーガードルファセット
124 キューレット
125 ローワーガードルファセット
126 パビリオンメインファセット

130 宝石スコープ
132 開口部
132 穴部
133 半透明キャップ部
134 着色周囲部

C アロー模様
D ハート模様
E 透過光
F 反射光
G 再反射光
H 出射光
X 上部分割線
Y 下部分割線
Y1 第1下部分割線
Y2 第2下部分割線
V 先端点
Z 笹目点

Claims (8)

  1. 上部中央に平坦なテーブルを有する略円錐台形状又は略角錘台形状をなすクラウンと、底部中心に鋭いキューレットを有する略円錐形状又は略角錘形状をなすパビリオンと、当該クラウンと当該パビリオンとの境界周面に帯状のガードルとから構成され、宝石用スコープを使用してフェイスアップ方向より観察すると、アロー模様を視認できるダイアモンド及びその模造宝石において、当該アロー模様の間にハート模様を視認することができ、
    前記テーブル又は前記クラウンからの入射光が、一側のパビリオンで反射され、逆側のパビリオンで再反射され出射光を生み出す際に、互いに隣接するパビリオンファセットの笹目点近傍の境界線により前記ハート模様の上方のV字ラインが形成され、前記出射光が前記クラウンを透過して放出される際に、当該クラウンに形成されたファセットの境界線により前記ハート模様の下方のV字ライン及び前記ハート模様の残りのラインを形成し、宝石用スコープを使用してフェイスアップ方向より観察すると、双方のラインが連結して前記ハート模様を視認することができることを特徴とするダイアモンド及びその模造宝石。
  2. 前記クラウン側においては、前記テーブルは略正10角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット10面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット10面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット10面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置に向かって描かれる10本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット20面とを有し、
    前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットに向かって形成される10本の下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点と当該下部分割線上に設けられる笹目点とを結んで略逆三角形に形成されるローアーガードルファセット20面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット10面とを有することを特徴とする請求項1に記載のダイアモンド及びその模造宝石。
  3. 前記クラウン側においては、前記テーブルは略正8角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット8面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット8面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット8面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置を結んで描かれる8本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット16面とを有し、
    前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットに向かって形成される8本の下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点と当該下部分割線上に設けられる笹目点とを結んで略逆三角形に形成されるローアーガードルファセット16面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット8面とを有することを特徴とする請求項1に記載のダイアモンド及びその模造宝石。
  4. 前記クラウン側においては、前記テーブルは略正10角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット10面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット10面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット10面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置に向かって描かれる10本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット20面とを有し、
    前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットに向かって形成される10本の第1下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点とガードルの接点よりキューレットに向かうように想定される10本の第2下部分割線と、前記第1下部分割線上に設けられる笹目点と前記第2下部分割線上に設けられる先端点を結んで略四角形に形成されるローアーガードルファセット20面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記第1下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット10面とを有することを特徴とする請求項1に記載のダイアモンド及びその模造宝石。
  5. 前記クラウン側においては、前記テーブルは略正8角形に形成され、当該テーブルより前記ガードルに向かって、前記テーブルの各辺を底辺として略台形に形成される第2ベゼルファセット8面と、隣接する当該第2ベゼルファセットの側辺を下側辺とし前記ガードルに向かって略菱形に形成されるスターファセット8面と、前記第2ベゼルファセットの頭辺を底辺とし、前記スターファセットの上側辺を下側辺として、かつ頂点が前記ガードルに接して略五角形に形成される第1ベゼルファセット8面と、隣接する前記第1ベゼルファセットの側辺の接点より当該隣接する第1ベゼルファセットの頂点と前記ガードルとの接点のガードル上の略中間位置を結んで描かれる8本の上部分割線と当該隣接する第1ベゼルファセットの上側辺と前記ガードルにより略逆三角形に形成されるアッパーガードルファセット16面とを有し、
    前記パビリオン側においては、前記上部分割線と前記ガードルとの接点より前記キューレットに向かって形成される8本の第1下部分割線と、前記第1ベゼルファセットの頂点とガードルの接点よりキューレットに向かうように想定される8本の第2下部分割線と、前記第1下部分割線上に設けられる笹目点と前記第2下部分割線上に設けられる先端点を結んで略四角形に形成されるローアーガードルファセット16面と、隣接する当該ローアーガードルファセットの下側辺を上側辺として前記第1下部分割線を下側辺として略菱形に形成されるパビリオンファセット8面とを有することを特徴とする請求項1に記載のダイアモンド及びその模造宝石。
  6. 前記下部分割線又は前記第1下部分割線上において前記ガードルから前記笹目点までの距離と当該笹目点から前記キューレットまでの距離の比が55:45〜80:20の範囲内にあることを特徴とする請求項からに記載のダイアモンド及びその模造宝石。
  7. 前記第2下部分割線上において前記ガードルから前記先端点までの距離と当該先端点から前記キューレットまでの距離の比が40:60〜1:99の範囲内にあることを特徴とする請求項からに記載のダイアモンド及びその模造宝石。
  8. 前記請求項1からに記載のダイアモンド及びその模造宝石を取り付けた装身具。

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