JP5442154B1 - 自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法 - Google Patents

自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処分区画への雨水の浸入及び処分区画からの保有水の漏水を防止しつつ、容易に埋立可能な廃棄物の量を増加させることのできる自立型擁壁構造体を提供する。
【解決手段】自立型擁壁構造体3は、第1の擁壁11とその内周面を覆う第1の防水構造体12とを備えた擁壁構造体によって形成された区画に無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体2上に配置される。自立型擁壁構造体3は、竪壁部32a、及び、竪壁部32aの下端部から延びる底版部32bとにより構成された第2の擁壁32と、竪壁部32aの内周面、並びに、底版部32bの上側面、内周面側の側面、及び、下側面底版部を覆う第2の防水構造体31とを備える。第2の防水構造体31の底版部側の端部は、第1の防水構造体12と固着している。
【選択図】図4

Description

本発明は、廃棄物の埋立処分を行う最終処分場において、埋立処分を行うための区画を形成するための自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法に関する。
従来、廃棄物の埋立処分を行う最終処分場は、日本では、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められた構造基準と維持管理基準に基づいて設置・運営される。その最終処分場に運び込まれた廃棄物は、同法に定められた廃棄物の区分に従って、埋立処分を行うための区画(以下、「処分区画」という。)に埋立処分される。
そのような最終処分場の処分区画は、最終処分場の造成予定地に、その周囲の地盤との境界に擁壁を構築しながら、その擁壁の内側を掘り下げてゆくことによって、窪地として造成される。
本願発明者は、そのような処分区画内にセメントと無機廃棄物を混練した盛土材の投入と圧縮を繰り返してセメント固化物を形成し、最終的には処分区画全体をそのセメント固化物とし、強固な再生地盤となる圧密成形体を得る技術を開示している(特許文献1参照)。
また、本願発明者は、そのような処分区画を形成するための擁壁の壁面を防水被覆層で覆うことによって、処分区画への雨水の浸入を防止するとともに、処分区画内からの保有水の漏水を防止する技術を開示している(特許文献2参照)。
特許第4317260号公報 特許第4397050号公報
ところで、従来の最終処分場では、処分区画に規定の高さまで廃棄物の埋立処分が行われた後には、その処分区画の開口部が覆土等により覆われ、その最終処分場は閉鎖される。
そして、処分区画の範囲及び深さは、最終処分場の設置時に予め定められているので、その処分区画内に埋立処分できる廃棄物の量も、予め定められている。
しかし、廃棄物の増加や最終処分場を設置する場所の確保の困難性等といった理由から、処分区画内に、予め定められた廃棄物の量以上の廃棄物を埋立処分できるようにしたいとの要望があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、処分区画内への雨水の浸入及び処分区画内からの保有水の漏水を防止しつつ、容易に埋立可能な廃棄物の量を増加させることのできる自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自立型擁壁構造体は、第1の擁壁と第1の擁壁の内周面を覆う第1の防水構造体とを備えた擁壁構造体によって形成された区画に無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体上に配置される自立型擁壁構造体であって、竪壁部、及び、竪壁部の下端部から第1の擁壁側とは反対方向に延びる底版部により構成された第2の擁壁と、竪壁部の内周面、並びに、底版部の上側面、内周面側の側面、及び、下側面を覆う第2の防水構造体とを備え、第2の防水構造体は、圧密成形体と第2の擁壁の底版部との間に挟み込まれ、第2の防水構造体の底版部側の端部は、第1の防水構造体と固着されていることを特徴とする。
このように、本発明の自立型擁壁構造体は、例えば、本願出願人が特許文献1において開示した技術によって形成された再生地盤のような、強固な第1の処分区画上に配置されるものである。
そのため、本発明の自立型擁壁構造体は、地盤強化のための基礎工事を行ったり、窪地を形成したりしなくても、配置するだけで自立するので、容易に新たな第2の処分区画を形成して、最終処分場内に埋立可能な廃棄物の量を増加させることができる。
また、本発明の自立型擁壁構造体の第2の擁壁を覆う第2の防水構造体は、圧密成形体と第2の擁壁の底版部との間に挟み込まれ、その底版部側の端部は、第1の防水構造体と固着されて一つの防水構造体を構成している。
そのため、その防水構造体によって、第1の処分区画だけではなく、第2の処分区画にも雨水が浸入することがなく、また、いずれの処分区画からも内部の保有水が漏水することがない。
また、本発明の自立型擁壁構造体においては、竪壁部に沿って外周部材が配置され、第1の防水構造体と第2の防水構造体との固着部は、外周部材の下側に位置することが好ましい。
第1の防水構造体と第2の防水構造体との固着部が、例えば、最終処分場の閉鎖後に第2の擁壁の外周面を確認するための通路となるような外周部材の下側に位置するようにすれば、仮に固着部が剥がれてしまった場合であっても、第2の処分区画だけではなく第1の処分区画にも雨水が浸入することがなく、また、いずれの処分区画からも内部の保有水が漏水することがない。
また、本発明の自立型擁壁構造体においては、第2の防水構造体は、遮水シート及び遮水シートの表面を覆って保護する保護マットを複数積層させて構成され、第2の防水構造体の表面に被覆されたウレタン及びウレタンの表面に吹付けた不燃性の吹付け体とで形成された被覆構造体を備えることが好ましい。
このように、防水構造体の表面を被覆構造体で覆うようにすれば、被覆構造体がバッファーとなるので、防水構造体の損傷を防ぐことができる。また、被覆構造を防水構造体の表面に被覆することによって、防水構造体の表面側が硬化した状態になるので、防水構造体を構成する保護マットや防水シートが損傷を受けた場合には、その損傷部位が部分的に裂けることになる。
そのため、損傷部位を視覚的に特定することができ、迅速な補修処置等も可能になるので、第2の処分区画だけではなく第1の処分区画にも雨水が浸入することがなく、また、いずれの処分区画からも内部の保有水が漏水することがない。
また、上記目的を達成するために、本発明の区画形成方法は、第1の擁壁と第1の擁壁の内周面を覆う第1の防水構造体とを備えた擁壁構造体によって形成された区画に無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体上に区画を形成する区画形成方法であって、圧密成形体上に第2の防水構造体を敷設する工程と、敷設された第2の防水構造体の第1の擁壁側の端部と第1の防水構造体とを固着する工程と、竪壁部、及び、竪壁部の下端部から第1の擁壁側とは反対方向に延びる底版部により構成された第2の擁壁を、第1の防水構造体と固着された第2の防水構造体上に配置する工程と、第2の防水構造体を折り曲げて、第2の防水構造体の上に配置された第2の擁壁の底版部の内周面側の側面、及び、上側面、並びに、竪壁部の内周面を覆い、竪壁部の内周面に、第2の防水構造体の第1の擁壁側とは反対側の端部を固着する工程とを備えたことを特徴とする。
このように、本発明の区画形成方法は、第1の処分区画の圧密成形体上に第2の防水構造体を敷設する工程と、第1の擁壁の防水構造体と第2の防水構造体を固着して一体の防水構造体を形成する工程と、第2の擁壁を配置して新たな処分区画を形成する工程と、第2の擁壁に防水構造体を固定する工程とを備えている。
そのため、本発明の区画形成方法によれば、地盤強化のための基礎工事や窪地の形成といった費用と時間のかかる工程を行わずに、容易に新たな第2の処分区画を形成して、最終処分場内に埋立可能な廃棄物の量を増加させることができる。
また、本発明の区画形成方法によって新たな第2の処分区画を形成した場合、第1の擁壁の内周面及び第2の擁壁の内周面は、固着により一体となっている防水構造体によって覆われているので、第2の処分区画だけではなく第1の処分区画にも雨水が浸入することがなく、また、いずれの処分区画からも内部の保有水が漏水することがない。
また、本発明の区画形成方法においては、竪壁部の下端部の第1の擁壁側に、竪壁部に沿って外周部材を配置する工程を備え、第2の擁壁は、第1の防水構造体と第2の防水構造体とを固着して形成された固着部よりも、第1の擁壁によって形成された区画の中心側に配置され、外周部材は、固着部の上に配置されることが好ましい。
このように、例えば、最終処分場の閉鎖後に第2の擁壁の外周面を確認するための通路となるような外周部材を配置する工程を備えるとともに、第1の防水構造体と第2の防水構造体との固着部がその外周部材の下側に位置するようにすれば、仮に固着部が剥がれてしまった場合であっても、第2の処分区画だけではなく第1の処分区画にも雨水が浸入することがなく、また、いずれの処分区画からも内部の保有水が漏水することがない。
また、本発明の区画形成方法においては、第2の防水構造体は、遮水シート及び遮水シートの表面を覆って保護する保護マットを複数積層させて構成され、第2の防水構造体の表面に被覆されたウレタン及びウレタンの表面に吹付けた不燃性の吹付け体とで被覆構造体を形成する工程を備えることが好ましい。
このように、防水構造体の表面を覆う被覆構造体を形成する工程を備えれば、その被覆構造体がバッファーとなるので、防水構造体の損傷を防ぐことができる。また、被覆構造を防水構造体の表面に被覆することによって、防水構造体の表面側が硬化した状態になるので、防水構造体を構成する保護マットや防水シートが損傷を受けた場合には、その損傷部位が部分的に裂けることになる。
そのため、損傷部位を視覚的に特定することができ、迅速な補修処置等も可能になるので、第2の処分区画だけではなく第1の処分区画にも雨水が浸入することがなく、また、いずれの処分区画からも内部の保有水が漏水することがない。
第1処分区画、及び、その内部に形成された圧密成形体の構造の模式図。 第1処分区画、その内部に形成された圧密成形体、及び、本発明の実施形態に係る自立型擁壁構造体によって形成された第2の処分区画の模式図。 本発明の実施形態に係る区画形成方法の工程を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る区画形成方法の各工程の模式図であり、(a)は第2の防水構造体の敷設工程及び固着工程、(b)は第2の擁壁の配置工程、(c)は第2の擁壁構造体の形成工程、(d)は外周部材の配置工程及び被覆構造体の形成工程を示す。 本発明の実施形態に係る自立型擁壁構造体の変形例を示す模式図。
以下、図1〜図4を参照して、本発明の自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法の実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、第1の擁壁構造体1によって形成された第1の処分区画と、その内部に形成された圧密成形体2について説明する。
第1の処分区画は、最終処分場の造成予定地に、その周囲の地盤との境界に第1の擁壁構造体1を構築しながら、その第1の擁壁構造体1の内側を掘り下げてゆくことによって、窪地として造成される。すなわち、第1の処分区画は、第1の擁壁構造体1によって、その範囲及び深さが規定されている。
また、その掘り下げられた窪地の地盤上には、保護マットに挟まれた遮水シートを配置し、その上にアスファルト舗装を施したり保護砂を配置したりして形成された保護層(不図示)が配置されている。
そのようにして形成された第1の処分区画内の圧密成形体2は、例えば、本願出願人が特許文献1において開示したような盛土材圧密成形工法によって形成される。
その盛土材圧密成形工法では、まず、第1の処分区画において、鉄板等によって単位埋立空間を形成する。その後、その単位埋立空間を、内部仕切り用仮設堰堤によって区切り、第1空間と、その第1空間の側方に位置する第2空間とを形成する。
次に、第1空間に、有害物質濃度が所定値を超えるB種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げて製造されたB種盛土材を投入して締め固めることによって、第1の圧密成形部21を形成する。その後、その第1の圧密成形部21の上に、有害物質濃度が所定値以下のA種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げて製造されたA種盛土材を投入して締め固めることによって、第2の圧密成形部22を形成する。
次に、仮設用堰堤を取り払い、第2空間に、A種盛土材を投入して締め固めることによって、第3の圧密成形部23を形成する。その後、単位埋立空間を形成するための鉄板等を取り払う。
このように、B種無機廃棄物を含む第1の圧密成形部21を、A種無機廃棄物を含む第2の圧密成形部22と第3の圧密成形部23とによって覆って、単位圧密成形体構造が形成される。
そして、この単位圧密成形体構造を、水平方向に展開していくことによって圧密成形体層を形成し、その圧密成形体層を積層(図1においては、16層を積層)することによって圧密成形体2を形成する。このようにして形成された、圧密成形体2は、強固な再生地盤となる。
次に、図2〜図4を参照して、本発明の自立型擁壁構造体である第2の擁壁構造体3によって形成された第2の処分区画について説明する。
図2に示すように、第2の処分区画は、圧密成形体2の上に配置された第2の擁壁構造体3によって、その範囲及び深さが規定されている。
この第2の処分区画の形成方法としては、まず、図4(a)に示すように、第1の処分区画に形成された圧密成形体2上に(図3/STEP10)、保護マット31aと遮水シート31bとを交互に複数積層して構成された第2の防水構造体31を敷設する(図3/STEP11)。
次に、第1の擁壁構造体1の内周面に形成されている第1の防水構造体12と第2の防水構造体31とを溶着によって固着し、第1の固着部5を形成する(図3/STEP12)。
この第1の防水構造体12は、第1の擁壁構造体1の第1の擁壁11上に、保護マット12aと遮水シート12bとを交互に複数積層して構成されている。また、その第1の防水構造体12上にはウレタンUが被覆され、そのウレタンUの表面に不燃性の吹付け体(不図示)が吹付けられている。
次に、図4(b)に示すように、第2の防水構造体31の上に、第2の擁壁32を配置する(図3/STEP13)。
この第2の擁壁32は、直壁である竪壁部32aと、その竪壁部32aの下端部から第1の擁壁11側とは反対方向に延びる底版部32bにより構成されている。また、この第2の擁壁32の配置位置は、第1の防水構造体12と第2の防水構造体31との固着部である第1の固着部5よりも、第1の処分区画の中心側となっている。
次に、図4(c)に示すように、第2の擁壁32の底版部32bの内周面側の側面、上側面、竪壁部32aの内周面を覆うように、第2の防水構造体31を折り曲げる。そして、竪壁部32aの内周面に、第2の防水構造体31の第1の擁壁11側とは反対側の端部を溶着によって固着して、第2の固着部6を形成する(図3/STEP14)。
このように、第2の防水構造体31を第2の擁壁32に固着することによって、第2の擁壁構造体3が構成される。
次に、図4(d)に示すように、外周部材4を、竪壁部32aの下端部の第1の擁壁11側に、竪壁部32aに沿って配置する(図3/STEP15)。
この外周部材4は、セメントに砂や水等を加えて練り上げたセメント混練物(例えば、モルタル)によって形成されている。また、この外周部材4の配置位置は、第1の固着部5の上になっている。このように形成されている外周部材4は、最終処分場の閉鎖後に、第2の擁壁32の外周面に破損が生じていないか等を確認するための通路とすることができる。
次に、この第2の防水構造体31をウレタンUで被覆し、そのウレタンUの表面に不燃性の吹付け体(不図示)を吹付けて、被覆構造体を形成する(図3/STEP16)。
このようにして、本発明の自立型擁壁構造体である第2の擁壁構造体3によって、第1の処分区画上に、第2の処分区画が形成される。すなわち、地盤強化のための基礎工事を行ったり、窪地を形成したりする必要がない。
そのため、本発明の自立型擁壁構造体である本実施形態の第2の擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法によれば、容易に新たな第2の処分区画を形成して、最終処分場内に埋立可能な廃棄物の量を増加させることができる。
また、第2の擁壁32を覆う第2の防水構造体31は、圧密成形体2と第2の擁壁32の底版部32bとの間に挟み込まれ、その底版部32b側の端部は、第1の防水構造体12と固着されて一つの防水構造体を構成している。加えて、第1の防水構造体12と第2の防水構造体31との固着部である第1の固着部5が、外周部材4の下側に位置している。
さらに、不図示の被覆構造体が、第1の防水構造体12及び第2の防水構造体31の損傷を防止するとともに、それらの表面側を硬化させている。その結果、第1の防水構造体12及び第2の防水構造体31が損傷を受けた場合には、その損傷部位が部分的に裂ける、すなわち、損傷部位を視覚的に特定することができるので、迅速な補修処置等が可能である。
そのため、本発明の自立型擁壁構造体である本実施形態の第2の擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法によれば、第1の処分区画と第2の処分区画のいずれにも雨水が浸入することがなく、また、いずれの処分区画からも内部の保有水が漏水することがない。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
上記実施形態においては、固着部を溶着によって形成している。しかし、本発明の本発明の自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法は、そのような構成に限られるものではなく、例えば、固着するための金具を用いて、固着部を形成してもよい。
また、上記実施形態においては、竪壁部32aの内周面に、第2の防水構造体31の第1の擁壁11側とは反対側の端部を固着している。しかし、本発明の本発明の自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法は、そのような構成に限られるものではなく、第2の処分区画に圧密成形体を形成した際に、その圧成形体よりも上側に固着部が配置されていればよい。例えば、図5に示した変形例のように、竪壁部32aの上部に、第2の防水構造体31の第1の擁壁11側とは反対側の端部を固着して、第2の固着部6を形成してもよい。
上記実施形態においては、窪地に形成された第1の処分区画内の圧密成形体上に第2の処分区画を形成している。しかし、本発明の自立型擁壁構造体及びそれを用いた区画形成方法は、そのような構成に限られるものではなく、例えば、第2の処分区画内に圧密成形体を形成した後、その上に、第3の処分区画を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、外周部材4を配置した後に、被覆構造体を構成している。しかし、本発明の区画形成方法はそのような構成に限られるものではなく、外周部材の配置は、第2の擁壁を配置した後であれば、いつであっても構わない。例えば、被覆構造体を構成した後や、第2の処分区画内において圧密成形体を形成した後に配置してもよい。また、被覆構造体の構成も、必ずしも外周部材を配置した後に行う必要はなく、外周部材を配置する前に、被覆構造体を構成するようにしても構わない。
1…第1の擁壁構造体、11…第1の擁壁、12…第1の防水構造体、12a…保護マット、12b…遮水シート、2…圧密成形体、21…第1の圧密成形部、22…第2の圧密成形部、23…第3の圧密成形部、3…第2の擁壁構造体(自立型擁壁構造体)、31…第2の防水構造体、31a…保護マット、31b…遮水シート、32…第2の擁壁、32a…竪壁部、32b…底版部、4…外周部材、5…第1の固着部、6…第2の固着部、U…ウレタン。

Claims (6)

  1. 第1の擁壁と前記第1の擁壁の内周面を覆う第1の防水構造体とを備えた擁壁構造体によって形成された区画に無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体上に配置される自立型擁壁構造体であって、
    竪壁部、及び、前記竪壁部の下端部から前記第1の擁壁側とは反対方向に延びる底版部により構成された第2の擁壁と、
    前記竪壁部の内周面、並びに、前記底版部の上側面、内周面側の側面、及び、下側面を覆う第2の防水構造体と
    を備え、
    前記第2の防水構造体は、前記圧密成形体と前記第2の擁壁の前記底版部との間に挟み込まれ、
    前記第2の防水構造体の前記底版部側の端部は、前記第1の防水構造体と固着されていることを特徴とする自立型擁壁構造体。
  2. 請求項1に記載の自立型擁壁構造体であって、
    前記竪壁部の下端部の前記第1の擁壁側に、前記竪壁部に沿って外周部材が配置され、
    前記第1の防水構造体と前記第2の防水構造体との固着部は、前記外周部材の下側に位置することを特徴とする自立型擁壁構造体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自立型擁壁構造体であって、
    前記第2の防水構造体は、遮水シート及び前記遮水シートの表面を覆って保護する保護マットを複数積層させて構成され、
    前記第2の防水構造体の表面に被覆されたウレタン及び前記ウレタンの表面に吹付けた不燃性の吹付け体とで形成された被覆構造体を備えたことを特徴とする自立型擁壁構造体。
  4. 第1の擁壁と前記第1の擁壁の内周面を覆う第1の防水構造体とを備えた擁壁構造体によって形成された区画に無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体上に区画を形成する区画形成方法であって、
    前記圧密成形体上に第2の防水構造体を敷設する工程と、
    敷設された前記第2の防水構造体の前記第1の擁壁側の端部と前記第1の防水構造体とを固着する工程と、
    竪壁部、及び、前記竪壁部の下端部から前記第1の擁壁側とは反対方向に延びる底版部により構成された第2の擁壁を、前記第1の防水構造体と固着された前記第2の防水構造体上に配置する工程と、
    前記第2の防水構造体を折り曲げて、前記第2の防水構造体の上に配置された前記第2の擁壁の前記底版部の内周面側の側面、及び、上側面、並びに、前記竪壁部の内周面を覆い、前記竪壁部の内周面に、前記第2の防水構造体の前記第1の擁壁側とは反対側の端部を固着する工程と
    を備えたことを特徴とする区画形成方法。
  5. 請求項4に記載の区画形成方法であって、
    前記竪壁部の下端部の前記第1の擁壁側に、前記竪壁部に沿って外周部材を配置する工程を備え、
    前記第2の擁壁は、前記第1の防水構造体と前記第2の防水構造体との固着部よりも、前記第1の擁壁によって形成された区画の中心側に配置され、前記外周部材は、前記固着部の上に配置されることを特徴とする区画形成方法。
  6. 請求項4又は請求項5のいずれか1項に記載の区画形成方法であって、
    前記第2の防水構造体は、遮水シート及び前記遮水シートの表面を覆って保護する保護マットを複数積層させて構成され、
    前記第2の防水構造体の表面に被覆されたウレタン及び前記ウレタンの表面に吹付けた不燃性の吹付け体とで被覆構造体を形成する工程を備えたことを特徴とする区画形成方法。
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