JP5442022B2 - 運転支援システムおよび運転支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、UHF(Ultra−High Frequency)波により交通情報を提供して安全運転を支援する運転支援システム、運転支援方法および車載器に関するものである。
現在、ドライバ−の不注意により交差点及び交差点への進入路で起きる交通事故を防止することを目的として安全運転支援システム(DSSS:Driving Safety
Support Systems)の検証実験が行われている。
例えば、DSSSは、ドライバーに対して周辺の交通状況を視覚や聴覚により認識可能な形式(例えば、注意を促す画像や音声メッセージ)で提供し、危険要因に対する注意を促し、ゆとりを持った運転を支援するシステムである。
DSSSは、光信号を発信する発信器(以下、光ビーコン装置という)、5.8GHz帯の電波を発信する発信器(以下、DSRCビーコン装置という)、路側制御装置(情報中継・判定装置)を有する路側側の装置を構成要素にしている。
さらに、DSSSは、光ビーコン装置とDSRCビーコン装置とデータをやりとりする車載器を構成要素にしている。
DSSSは、車両の位置、速度、台数や歩行者の人数などを検知する機能を有する検知センサと、交差点の交通量を制御する信号制御機とを路側側の装置として備える。交差点に進入する四輪車両や自動二輪車両について交差点までの距離や走行速度を検出する車両検知センサや交差点の横断歩道を通行している歩行者や自転車を検出する歩行者検知センサは検知センサの一例である。路側制御装置は、信号制御機からの信号情報と検知センサからの検知情報とを収集し、光ビーコン装置やDSRCビーコン装置にそれらの情報を伝達する。
光ビーコン装置は、交差点手前に設置され、車両に対してその車両が走行している車線位置やDSSSサービスを提供していることを伝達する。さらに、光ビーコン装置は、交差点の大きさや脇道の有無などの地理的情報のような静的な情報(以下、固定情報という)を車載器を介して車両に提供する。
路側制御装置(情報中継・判定装置)は、交差点に進入してくる対向車両の位置情報や対向車両の速度情報や交差点内の横断歩道上の歩行者および自転車の存在情報を検知センサから収集する。また、路側制御装置は、信号制御機から出力される信号機の灯色情報を収集する。路側制御装置は、リアルタイムに変化する交通情報(交差点情報)を収集情報に基づいて作成し、作成した交通情報をDSRCビーコン装置に伝送する。
DSRCビーコン装置は、交差点付近に設置され、路側制御装置により作成された交通情報を車両に提供する。
上記のDSSSにより、例えば、右折事故防止サービスや左折巻き込み事故防止サービスの評価検証が行われている。
特開2007−219588号公報 特開2009−211397号公報 特開2007−281867号公報 国際公開2008/099915号パンフレット 特開2008−249555号公報
上記のDSSSには、交差点において、トラックやバス等の大型車両の影部分(以下、シャドーイングという)に位置する車両の車載器がDSRCビーコン装置からの情報を受信できないという課題がある。
また、上記のDSSSによる安全運転支援サービス(例えば、追突防止サービス)は交差点付近でしか提供することができないが、交差点から離れた位置(100m以遠)においても車載器を搭載した車両に対して提供されることが望まれている。
本発明は、例えば、大型車両の影部分に位置する車両の車載器にも交通情報を受信させられるようにすることを目的とする。
また例えば、本発明は、交差点から離れた地点を走行している車両の車載器にも交通情報を受信させられるようにすることを目的とする。
本発明の運転支援システムは、
UHF(Ultra High Frequency)路側機が、
UHF路側機を中心とする円形領域に対する交通情報と前記円形領域を囲うドーナツ形領域に対する交通情報とをUHF波を用いて時分割で発信するUHF発信部を備え、
車両に搭載される車載器が、
前記UHF路側機により発信されたUHF波を受信するUHF受信部と、
車両の位置を特定する位置特定部と、
前記位置特定部により特定された車両の位置に基づいて前記円形領域と前記ドーナツ形領域とのうち車両が位置する領域を特定する領域特定部と、
前記UHF受信部により受信されたUHF波のうち、前記領域特定部により特定された領域に対して割り当てられた時間に受信されたUHF波を選択するUHF選択部と、
前記UHF選択部により選択されたUHF波から交通情報を取得する交通情報取得部とを備える。
本発明によれば、例えば、UHF波が有する回折波特性により、大型車両の影部分に位置する車両の車載器にも交通情報を提供することができる。
また例えば、本発明によれば、UHF波が有する伝搬損失特性により、交差点から離れた地点を走行している車両の車載器にも交通情報を受信させることができる。
実施の形態1における安全運転支援システム100の構成を示す図。 実施の形態1における安全運転支援システム100によるシャドーイング時の交通情報の配信について示す図。 非シャドーイング時のDSRCビーコン、シャドーイング時のDSRCビーコンおよびシャドーイング時のUHFビーコンの電界強度特性を示す図。 実施の形態2におけるUHFビーコンによる交通情報の配信ゾーンを示す図。 DSRCビーコンおよびUHFビーコンの伝搬損失特性を示す図。 実施の形態2におけるUHFビーコン装置112と車載器400との機能構成図。 実施の形態2におけるUHFビーコンの時分割情報392および発信強度を表した図。 実施の形態2におけるUHFビーコンの時分割情報392および発信強度を表した図。 実施の形態2における車載器400の交通情報取得方法を示すフローチャート。 実施の形態3におけるUHFビーコン装置112のゾーンを示す図。 実施の形態3におけるUHFビーコンの発信タイミングを表した図。 実施の形態3におけるUHFビーコンの発信タイミングを表した図。 実施の形態3におけるUHFビーコン装置112のゾーンの別例を示す図。 実施の形態3におけるUHFビーコンの発信タイミングの別例を表した図。 実施の形態3におけるUHFビーコン装置112のゾーンの別例を示す図。
実施の形態1.
光ビーコンとDSRCビーコンとUHFビーコンとの3通信メディアを用いる安全運転支援システム100について説明する。
図1は、実施の形態1における安全運転支援システム100の構成を示す図である。
実施の形態1における安全運転支援システム100の構成について、図1に基づいて以下に説明する。
安全運転支援システム100は、DSSSやITS(Intelligent Transport Systems)ともいう。
安全運転支援システム100は、路側機110、光路側機120、路側制御装置130、信号制御機195などを有し、交差点193や交差点193から離れた地点を走行する車両199の車載器に交通情報を提供する。
路側機110、光路側機120、路側制御装置130、信号制御機195および車載器は、CPU(Central Processing Unit)(中央処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータともいう)を備え、CPUを用いて各処理を実行する。また、路側機110、光路側機120、路側制御装置130、信号制御機195および車載器は、記憶機器(メモリともいう)を備え、記憶機器を用いて各情報を記憶する。RAM(Random Access Memory)や磁気ディスク装置は記憶機器の一例である。
また、路側機110、光路側機120、路側制御装置130および信号制御機195は通信ケーブルで接続されており、通信ケーブルを介して互いに通信する。
信号制御機195は、交差点193の各信号機194と通信ケーブルで接続され、通信ケーブルを介して各信号機194の点灯色や点灯時間などを所定の制御情報に基づいて制御する。信号制御機195は、各信号機194に対する制御情報を路側制御装置130に送信する。信号機194の制御情報は信号制御機195の記憶機器に予め記憶され、または、信号制御機195の上位装置である交通管制センタから送信される。
光路側機120は、交差点193の手前に設置され、車線(レーン)毎に光ビーコン装置121を有し、各光ビーコン装置121の下方を通行する車両199の車載器に向けて光ビーコン(光波)信号を発信する。光路側機120は、各光ビーコン装置121から発信する光ビーコン信号に静的な交通情報を設定する。光ビーコン装置121の座標値、車線情報(直進車線、左折車線、右折車線など)、進入先の交差点においてDSSSサービ
スを提供中であることを示す情報、交差点までの距離、交差点の大きさ、脇道の有無などは静的な交通情報の一例である。なお、静的な交通情報は光路側機120の記憶機器に予め記憶される。
各車両199の車載器は、走行している車線の上方に設置されている光ビーコン装置121から静的な交通情報が設定された光ビーコン信号を受信し、受信した光ビーコン信号から静的な交通情報を取得する。また、各車両199の車載器は運転情報を設定した光ビーコン信号を光ビーコン装置121に発信する。速度、ウインカーの点灯有無、車種、車載器ID(IDentifier)は運転情報の一例である。
光ビーコン装置121は車両199の車載器から運転情報を受信し、光路側機120は光ビーコン装置121により受信された運転情報を路側制御装置130に送信する。
光ビーコン装置121を光路側機120と呼んでもよい。
路側制御装置130は、信号制御機195から受信した信号機194の制御情報、光路側機120から受信した走行車両の運転情報、後述する画像センサ113から受信した走行車両や歩行者や自転車の識別情報などに基づいて交通情報を生成する。路側制御装置130は、生成した交通情報を各路側機110に送信する。
例えば、路側制御装置130は、以下のように交通情報を生成する。
路側制御装置130は、信号機194の制御情報に基づいて青信号から赤信号に変わるまでの時間を動的な情報として交通情報に設定する。
路側制御装置130は、走行車両の運転情報や走行車両の識別情報に基づいて、各車線の走行車両の情報を動的な情報として交通情報に設定する。
路側制御装置130は、交差点の車線情報や脇道の情報などを静的な情報として交通情報に設定する。静的な交通情報は路側制御装置130の記憶機器に予め記憶される。
路側制御装置130は、後述するUHFビーコン信号の時分割情報を交通情報に設定する。UHFビーコンの時分割情報は路側制御装置130の記憶機器に予め記憶される。
路側機110(DSRC路側機、UHF路側機)は、DSRCビーコン装置111、UHFビーコン装置112および画像センサ113を備え、交差点入口に設置されている。
路側機110は、画像センサ113で検出された走行車両や歩行者や自転車などの識別情報を路側制御装置130に送信する。また、路側機110は、路側制御装置130から送信された交通情報をDSRCビーコン装置111およびUHFビーコン装置112を用いて各車両199の車載器に対して発信する。
DSRCビーコン装置111、UHFビーコン装置112をDSRC路側機、UHF路側機と呼んでもよい。
DSRCビーコン装置111は、路側制御装置130で生成された交通情報を5.8GHz帯の電波(DSRCビーコン)に設定し、交通情報を設定した電波をDSRCビーコン信号として各車両199の車載器に対して発信する。
DSRCビーコンは、マイクロ波の一例であり、SHF(Super High Frequency)波ともいう。
UHFビーコン装置112は、路側制御装置130で生成された交通情報をUHFビーコン(例えば、700MHz帯の電波)に設定し、交通情報を設定したUHFビーコンをUHFビーコン信号として各車両199の車載器に対して発信する。
UHFビーコンは、電波、マイクロ波の一例である。
画像センサ113は、進行車線(左車線)を撮像し、撮像した画像を画像処理し、走行車両の有無や走行車両の車種(大型車、普通車、二輪車など)を検出する。また、交差点内の横断歩道上の情報を収集する場合は、横断歩道を撮像できる位置に画像センサ113
が設置される。画像センサ113は、横断歩道を通行中の歩行者や自転車を撮像し、撮像した画像を画像処理し、歩行者や自転車の有無を検出する。画像処理では、車両を表す形状や色彩のパターンを画像から検出するパターンマッチングや、車両不在時の画像との比較により、走行車両の有無や走行車両の車種が検出される。同様に、歩行者や自転車の有無も検出される。
各車両199の車載器は、光ビーコン装置121から発信された光ビーコン信号、DSRCビーコン装置111から発信されたDSRCビーコン信号、UHFビーコン装置112から発信されたUHFビーコン信号を受信する。そして、各車両199の車載器は、受信した各ビーコン信号から交通情報を取得し、取得した交通情報に基づいて各種の安全運転支援処理を実行する。
例えば、車載器は、以下のように安全運転支援処理を実行する。
車載器は、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビという)で使用されている現在地の座標を光ビーコン信号の交通情報に設定されている座標値で更新する。
車載器は、光ビーコン信号の交通情報に設定されている走行車線の車線情報や交差点までの距離をカーナビのディスプレイ装置(以下、画面という)に表示したり、音声メッセージで出力したりする。
車載器は、光ビーコン信号の交通情報に設定されている交差点193までの距離および車両199内で計測されている走行速度に基づいて交差点193までの進入時間を算出する。車載器は、算出した進入時間と赤信号に変わるまでの時間とに基づいて、減速を促す音声メッセージを出力したり、車両199の速度を減速したりする。赤信号に変わるまでの時間は、DSRCビーコン信号やUHFビーコン信号の交通情報に設定される。
車載器は、DSRCビーコン信号およびUHFビーコン信号に設定されている走行車両の情報に基づいて、大型車両に隠れてドライバーから確認しづらい直進車両(例えば、二輪車両)が存在するか判定する。車載器は、対向車線に当該直進車両が存在する場合、車両199の右折時に音声出力や画面表示によりドライバーへの注意喚起を行う。これにより、右折車両と直進車両との衝突事故(以下、右直事故という)を減少させることができる。
車載器は、DSRCビーコン信号およびUHFビーコン信号に設定されている走行車両の情報に基づいて、後方から直進してくる二輪車両が存在するか判定する。車載器は、後方から直進してくる二輪車両が存在する場合、車両199の左折時に音声出力や画面表示によりドライバーへの注意喚起を行う。これにより、左折巻き込み事故を減少させることができる。
図2は、実施の形態1における安全運転支援システム100によるシャドーイング時の交通情報の配信について示す図である。
実施の形態1における安全運転支援システム100によるシャドーイング時の交通情報の配信について、図2に基づいて以下に説明する。
路側機110の手前に大型車両199aが存在し、大型車両199aのすぐ後方に普通車両199bが存在する場合、DSRCビーコン装置111から発信されるDSRCビーコン信号は普通車両199bに到達しない。DSRCビーコン信号は直進性が比較的強いため大型車両199aにより遮蔽されるからである。
一方、UHFビーコン装置112から発信されるUHFビーコン信号は、回折波特性を有するため普通車両199bに到達する。
つまり、実施の形態1の安全運転支援システム100では、UHFビーコンを用いて交通情報を配信することにより、DSRCビーコンでは配信できない遮蔽領域(シャドーイング領域)にも交通情報を配信することができる。
図3は、非シャドーイング時のDSRCビーコン、シャドーイング時のDSRCビーコンおよびシャドーイング時のUHFビーコンの電界強度特性を示す図である。
非シャドーイング時のDSRCビーコン、シャドーイング時のDSRCビーコンおよびシャドーイング時のUHFビーコンの電界強度特性について、図3に基づいて以下に説明する。
シャドーイングとはビーコンが遮蔽されることであり、非シャドーイングとはビーコンが遮蔽されないことである。
図3は、交差点から約10メートルの地点に大型車両199aを配置して計測したシャドーイング時のDSRCビーコン202の電界強度とシャドーイング時のUHFビーコン203の電界強度とを示している。
また、大型車両199aを配置せずに計測した非シャドーイング時のDSRCビーコンの電界強度(非シャドーイング201)を示している。
DSRCビーコン202は大型車両199aの後方(交差点から10メートル以遠)における電界強度が非常に小さく、大型車両199aの後方に位置する普通車両199bの車載器はDSRCビーコン202を受信できない。DSRCビーコン202がUHFビーコン203と比較して強い直進性を有し、大型車両199aにより遮蔽されるためである。
一方、UHFビーコン203は大型車両199aの後方における電界強度が車載器による受信が可能な程度に保たれ、大型車両199aの後方に位置する普通車両199bの車載器はUHFビーコン203を受信できる。UHFビーコン203がDSRCビーコン202と比較して強い回折波特性を有するためである。
しかし、DSRCビーコンは、UHFビーコン(約1.5Mbps)より伝送速度が速いため(約4Mbps)、UHFビーコンでは配信することが難しい画像や音声などの大容量データを配信することができる。
そこで、実施の形態1の安全運転支援システム100では、UHFビーコンを用いて重要度の高い必要最低限の交通情報をテキストデータで配信し、DSRCビーコンを用いて全ての交通情報をテキストデータ、画像データおよび音声データで配信する。例えば、画像センサ113で撮像された画像やカーナビ画面に表示させる注意喚起用のアニメーションや車両199内で出力させる警告用の音声メッセージなどをDSRCビーコンを用いて配信するとよい。
実施の形態1では、シャドーイング領域に位置する車両199にはUHFビーコンを用いて重要度の高い交通情報を配信し、非シャドーイング領域に位置する車両199にはDSRCビーコンを用いてより多くの交通情報を配信することができる。
実施の形態1では、以下のような安全運転支援システム100について説明した。
UHFビーコン装置112をDSRCビーコン装置111付近に配置し、DSRCビーコンとUHFビーコンにより交通情報(交差点情報など)を提供する。
これにより、DSRCビーコン装置111と車載器とがシャドーイングで通信できなくても、UHFビーコン装置112がUHFビーコンの回折波特性を利用して車載器に交通情報を提供することができる。
実施の形態2.
安全運転支援システム100がUHFビーコンの長距離通信特性(伝搬損失特性)を利用し、UHFビーコン装置112からの距離に応じた複数の配信ゾーンに異なる交通情報を配信する形態を説明する。
配信ゾーンとは、UHFビーコンの通信可能範囲(電波到達範囲)をUHFビーコン装置112を中心とする同心円状に仕切った領域である。
安全運転支援システム100の構成は実施の形態1と同じである。
図4は、実施の形態2におけるUHFビーコンによる交通情報の配信ゾーンを示す図である。
1つのUHFビーコン装置112に対して3つの配信ゾーンを設ける形態について図4に基づいて以下に説明する。図4において、UHFビーコン装置112を交差点に配置された4つのUHFビーコン装置112として扱ってもよい(図1参照)。
UHFビーコンの到達範囲は、UHFビーコン装置112に最も近い近距離ゾーン291とUHFビーコン装置112からの距離が近距離ゾーン291より遠い中距離ゾーン292とUHFビーコン装置112からの距離が中距離ゾーン292より遠い遠距離ゾーン293との3つのゾーンに分けられる。
近距離ゾーン291、中距離ゾーン292および遠距離ゾーン293はUHFビーコン装置112を中心とする同心円状(または環状)の領域である。
例えば、UHFビーコン装置112から半径約100メートルの範囲を近距離ゾーン291、UHFビーコン装置112から半径約200メートルの範囲(近距離ゾーン291を除く)を中距離ゾーン292、UHFビーコン装置112から半径約400メートルの範囲(近距離ゾーン291および中距離ゾーン292を除く)を遠距離ゾーン293とする。つまり、UHFビーコン装置112に対する3つのゾーンの最遠距離の比を「1:2:4」とする。
近距離ゾーン向けの交通情報、中距離ゾーン向けの交通情報、遠距離ゾーン向けの交通情報はUHFビーコンに設定され異なる時間に配信される。
例えば、所定の周期をT1〜T5の5つの時間に分割する。そして、時間T1およびT2には近距離ゾーン向けの交通情報を配信し、時間T3およびT4には中距離ゾーン向けの交通情報を配信し、時間T5には遠距離ゾーン向けの交通情報を配信する。
UHFビーコンは、ゾーンの最遠距離に応じた電波強度で配信される。
つまり、近距離ゾーン向けの交通情報が設定されたUHFビーコンは近距離ゾーン291の最遠距離に到達する程度の電波強度で発信される。中距離ゾーン向けの交通情報が設定されたUHFビーコンは中距離ゾーン292の最遠距離に到達する程度の電波強度で発信される。遠距離ゾーン向けの交通情報が設定されたUHFビーコンは遠距離ゾーン293の最遠距離に到達する程度の電波強度で発信される。
交通情報が設定されたUHFビーコンは各ゾーンに対して同じの周波数(周波数帯)で発信される。
つまり、近距離ゾーン291に対するUHFビーコンの周波数、中距離ゾーン292に対するUHFビーコンの周波数および遠距離ゾーン293に対するUHFビーコンの周波数は同じである。
但し、UHFビーコンの周波数をゾーン毎に変えても構わない。
例えば、UHFビーコンの発信周波数として周波数帯域715.0〜725.0メガヘルツの周波数を用いる。この周波数帯域は、2012年7月24日で中止されるテレビの地上波アナログ放送に使用されている帯域であり、放送中止以後に新たに利用が可能になる帯域である。
また、車載器同士の通信(車車間通信)に用いる周波数と同じ周波数で交通情報を配信してもよい。つまり、路側機(UHFビーコン装置112)と車載器との通信(路車間通
信)と車載器同士の通信(車車間通信)とで通信周波数を共通化してもよい。これにより、車載器の機能を簡略にすることができる。車載器は一つの周波数を受信できれば路車間通信も車車間通信もできるからである。
遠距離ゾーン向けの交通情報には、DSSSのシステム情報(または、サービス情報)や遠距離ゾーン293の道路情報が含まれる。DSSSのシステム情報とは、交通情報の提供の有無(サービス提供の有無)、各ゾーンに割り当てられた時間を示す時分割情報、各ゾーンの範囲を表すゾーン情報などが含まれる。各ゾーンの範囲は、交差点193またはUHFビーコン装置112からの距離、各ゾーンの半径、絶対座標などで示される。DSSSのシステム情報および遠距離ゾーン293の道路情報は、予め定められる静的な情報である。
中距離ゾーン向けの交通情報には、中距離ゾーン292の道路情報や近距離ゾーン291の交通制限情報が含まれる。近距離ゾーン291の交通制限情報とは、近距離ゾーン291で発生している渋滞、事故、道路工事など、近距離ゾーン291に進入する際の注意事項を示す情報である。中距離ゾーン292の道路情報は、予め定められる静的な情報である。近距離ゾーン291の交通制限情報は、随時更新される動的な情報である。
近距離ゾーン向けの交通情報には、交差点193の情報が含まれる。交差点193の情報とは、対向車の情報、道路脇を走行する二輪車の情報、横断歩道上の歩行者や自転車の数、信号機の制御情報など、交差点193に進入する際の注意事項を示す情報である。交差点193の情報は、リアルタイムに更新される動的な情報である。
図5は、DSRCビーコンおよびUHFビーコンの伝搬損失特性を示す図である。
図5に示すように、UHFビーコン203はDSRCビーコン202と比較して伝搬距離に対する電界強度の損失(伝搬損失)が小さい。
例えば、伝搬距離が400メートルの地点でのUHFビーコン203の伝搬損失は「−80dBm」程度であるため、車載器はUHFビーコン装置112から400メートル離れた地点でもUHFビーコン203を受信できる。
図6は、実施の形態2におけるUHFビーコン装置112と車載器400との機能構成図である。
実施の形態2におけるUHFビーコン装置112と車載器400との機能構成について、図6に基づいて以下に説明する。
UHFビーコン装置112(UHF路側機の一例)は、UHF装置通信部310(UHF発信部の一例)、UHF装置制御部320およびUHF装置記憶部390を備える。
UHF装置通信部310はUHFビーコン配信情報を送受信する。
例えば、UHF装置通信部310はUHFビーコンを用いて以下のように交通情報391を送信する。
UHF装置通信部310は、交通情報391をUHFビーコンに設定(変調)し、交通情報391を設定したUHFビーコン配信情報を発信する。
UHF装置通信部310は、UHFビーコン装置112を中心とする円形領域(近距離ゾーン291)に対する交通情報391と前記円形領域を囲うドーナツ形領域(中距離ゾーン292)に対する交通情報391とをUHFビーコン(UHF波)を用いて時分割(TDMA:Time Division Multiple Access)で発信する。ドーナツ形領域はリング状または環状の領域である(図4参照)。
UHF装置通信部310は、前記円形領域(近距離ゾーン291)に対する交通情報391と前記円形領域を囲う第1のドーナツ形領域(中距離ゾーン292)に対する交通情報391と前記第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域(遠距離ゾーン293
)に対する交通情報391とをUHFビーコンを用いて時分割で発信する。
UHF装置通信部310は、各領域に対する交通情報391をUHF路側機と当該領域との距離に応じた電波強度を生成するUHFビーコンを用いて時分割で発信する。
UHF装置通信部310は、各領域に対する交通情報391を同じ周波数のUHFビーコンを用いて時分割で発信する。
UHF装置制御部320は、UHFビーコン装置112を制御する。
例えば、UHF装置制御部320は、各ゾーンに対する交通情報391を路側制御装置130から取得する。
また、UHF装置制御部320は、交通情報391を設定したUHFビーコン配信情報を発信する時間(タイミング)をゾーン毎に示す所定の時分割情報392を路側制御装置130から取得する。
また、UHF装置制御部320は、各ゾーンの範囲を表すゾーン情報393を路側制御装置130から取得する。
UHF装置記憶部390は、UHFビーコン装置112で用いるデータを記憶する。
交通情報391、時分割情報392、ゾーン情報393はUHF装置記憶部390に記憶されるデータの一例である。
車載器400は、DSRCビーコン通信部411、UHFビーコン通信部412(UHF受信部の一例)、光ビーコン通信部413、位置特定部420、交通情報取得部430(領域特定部、UHF選択部の一例)、車載器制御部440および車載器記憶部490を備える。
DSRCビーコン通信部411はDSRCビーコン配信情報を送受信する。
例えば、DSRCビーコン通信部411は交通情報が設定されたDSRCビーコン配信情報をDSRCビーコン装置111から受信する。
光ビーコン通信部413は光ビーコン配信情報を送受信する。
例えば、光ビーコン通信部413は交通情報が設定された光ビーコン配信情報を光ビーコン装置121から受信する。
また、光ビーコン通信部413は運転情報を設定した光ビーコン配信情報を光ビーコン装置121へ発信する。
UHFビーコン通信部412はUHFビーコン配信情報を送受信する。
例えば、UHFビーコン通信部412はUHFビーコン装置112により発信されたUHFビーコン配信情報を受信する。
位置特定部420は所定の方法により車両の位置を特定する。
例えば、位置特定部420は以下のようにして車両の位置を特定する。
位置特定部420は、GPS(Global Positioning System)の測位結果をカーナビから取得する。
位置特定部420は、車両に備えられた車速検出装置(オドメータ)や慣性装置(IMU:Inertial Measurement Unit)により計測された車両の速度、加速度および角速度を用いて、デッドレコニング処理により車両の位置(座標)を算出する。
位置特定部420は、車両に備えられたカメラにより撮像された画像を用い、画像に映る地物(白線、道路標識など)との位置関係に基づいて車両の位置を算出する。特許文献4、5は画像に基づく測位方法を開示している。
交通情報取得部430は、車両が位置する領域(ゾーン)に対する交通情報391を以下のようにして取得する。
交通情報取得部430は、位置特定部420により特定された車両の位置に基づいて車両が位置する領域(ゾーン)を特定する。
交通情報取得部430は、UHFビーコン通信部412により受信されたUHFビーコン配信情報のうち、特定した領域に対して割り当てられた時間に受信されたUHFビーコン配信情報を選択する。
交通情報取得部430は、選択したUHFビーコン配信情報から交通情報391を取得(復調)する。
車載器制御部440は車載器400を制御する。
例えば、車載器制御部440は、交通情報取得部430により取得された交通情報をカーナビや運転制御装置に出力する。カーナビは交通情報を画面表示または音声出力し、運転制御装置は交通情報に基づいて車両の運転を制御する。
また、車載器制御部440は、速度やウインカーの点灯有無などの運転情報491を取得する。
車載器記憶部490は車載器400で用いるデータを記憶する。
交通情報391(時分割情報392、ゾーン情報393を含む)や運転情報491(速度、ウインカーの点灯有無、車種、車載器IDを含む)は車載器記憶部490に記憶されるデータの一例である。
図7、図8は、実施の形態2におけるUHFビーコンの時分割情報392および発信強度を表した図である。
実施の形態2におけるUHFビーコンの時分割情報392および発信強度の一例について、図7および図8に基づいて以下に説明する。
図7および図8は、各ゾーンに割り当てられた時間と各ゾーンに対して発信されるUHFビーコンの電波強度とをグラフで表している。横軸が時間であり、縦軸がUHFビーコンの電波強度(電力)である。
時分割情報392とは、交通情報391を設定したUHFビーコンを発信する時間(タイミング)をゾーン毎に示す所定の情報である。
図7に示すように、交通情報391の更新に必要な時間(100ミリ秒)を一周期の時間とする。また、一周期(100ミリ秒)を20ミリ秒ずつ5つの時間に分割する。各時間(20ミリ秒)のうち18ミリ秒をUHFビーコンの発信時間(T1〜T5)とし、残りの2ミリ秒を各時間のギャップ(インターバル、休止時間、時間間隔)とする。
時間T1およびT2が近距離ゾーン291に割り当てられた場合、近距離ゾーン向けの交通情報391が設定されたUHFビーコンは、時間T1およびT2に近距離ゾーン291の全体に到達する程度の所定の電波強度(例えば、10ミリワット)で発信される。
時間T3およびT4が中距離ゾーン292に割り当てられた場合、中距離ゾーン向けの交通情報391が設定されたUHFビーコンは、時間T3およびT4に中距離ゾーン292の全体に到達する程度の所定の電波強度(例えば、40ミリワット)で発信される。
時間T5が遠距離ゾーン293に割り当てられた場合、時間T5に遠距離ゾーン向けの交通情報391が設定されたUHFビーコンは、遠距離ゾーン293の全体に到達する程度の所定の電波強度(例えば、100ミリワット)で発信される。
図8(a)は、一周期に「近距離ゾーン291→中距離ゾーン292→遠距離ゾーン293」の順に時間が割り当てられ、複数周期のグラフがノコギリ状になる例を示す。
図8(b)は、一周期に「遠距離ゾーン293→中距離ゾーン292→近距離ゾーン291」の順に時間が割り当てられ、複数周期のグラフがノコギリ状になる例を示す。
図8(c)は、一周期に「近距離ゾーン291→中距離ゾーン292→遠距離ゾーン293→中距離ゾーン292→近距離ゾーン291」の順に時間が割り当てられ、一周期のグラフが山状になる例を示す。
図9は、実施の形態2における車載器400の交通情報取得方法を示すフローチャートである。
実施の形態2における車載器400の交通情報取得方法(運転支援方法の一例)について、図9に基づいて以下に説明する。
車載器400では、図9に示す処理と共に次の処理が行われている。
UHFビーコン通信部412は、UHFビーコン装置112から発信される所定の周波数のUHFビーコン配信情報を随時受信(検出)している。
位置特定部420は、車両の位置を所定の時間おきに特定している。
車載器記憶部490には、時分割情報392やゾーン情報393が記憶されている。時分割情報392やゾーン情報393はUHFビーコンで配信される遠距離ゾーン向けの交通情報391やDSRCビーコンで配信される交通情報391に含まれる。時分割情報392やゾーン情報393はカーナビの地図データのように予め登録されてもよい。
交通情報取得部430は、位置特定部420により特定された車両の位置と車載器記憶部490に記憶されたゾーン情報393とに基づいて、車両が位置しているゾーンを特定する(S110)。
以下、S110で特定されたゾーンを「対象ゾーン」という。
交通情報取得部430は、対象ゾーンに割り当てられた時間を時分割情報392に基づいて特定する(S120)。
以下、S120で特定された時間を「対象時間」という。対象時間は、UHFビーコンを時分割した周期において対象ゾーンに割り当てられた時間を示す。
交通情報取得部430は対象時間を待ち(S130)、UHFビーコン通信部412により対象時間に受信されたUHFビーコン配信情報から交通情報391を取得する(S131)。
取得された交通情報は車載器制御部440によりカーナビや運転制御装置に出力され、安全運転のための運転者への情報提示や車両の運転制御に用いられる。
交通情報取得部430はS130〜S131を所定の期間繰り返し実行する。例えば、交通情報取得部430は、UHFビーコンを時分割した周期の数倍の時間や位置特定部420が次に位置を特定するまでの時間、S130〜S131を繰り返し実行する。所定の期間を経過したとき、処理はS110に戻る(S132)。
近距離ゾーン291には近距離ゾーン291に対するUHFビーコン配信情報の他に中距離ゾーン292に対するUHFビーコン配信情報と遠距離ゾーン293に対するUHFビーコン配信情報とが到達する。
また、中距離ゾーン292には中距離ゾーン292に対するUHFビーコン配信情報の他に遠距離ゾーン293に対するUHFビーコン配信情報が到達する。
近距離ゾーン291または中距離ゾーン292に位置する車載器400の交通情報取得部430は、対象ゾーンを特定し(S110)、対象時間を特定し(S120)、対象時間に発信されたUHFビーコン配信情報を選択し(S130)、選択したUHFビーコン配信情報から交通情報を取得する(S131)。
これにより、車載器400は複数の交通情報のうち車両が位置するゾーンに対する交通情報を取得することができる。
実施の形態2では、以下のような安全運転支援システム100について説明した。
UHF電波の伝搬損失特性を利用することにより、DSRCビーコンの到達範囲より遠い領域(交差点193から100m以遠〜400m程度)でのUHFビーコン装置112と車載器との通信を可能にする。
これにより、交差点から遠い領域を走行している車両にも、DSSSサービス(例えば、追突防止サービス)を享受させることができる。
また、UHFビーコン配信情報の到達範囲を同心円状の領域(近距離ゾーン291、中距離ゾーン292、遠距離ゾーン293)に区分けし、時分割で各領域に異なる情報を配信する。
これにより、車両側にシームレスなサービス(複数のサービスを、同じサービスを利用しているかのごとく利用できること)を提供することができる。
また、車載器は、UHFビーコン配信情報により提供された道路情報と、自車両に搭載されたGPSの測位結果とにより、自車両の位置を把握する。
これにより、光ビーコン装置121が設置されていない遠距離ゾーン293であっても、車載器は自車両の位置がわかる。
実施の形態3.
安全運転支援システム100において、複数のUHFビーコン装置112がUHFビーコン配信情報を混信させずに発信する形態を説明する。
安全運転支援システム100の構成は実施の形態1〜2と同じである。
図10は、実施の形態3におけるUHFビーコン装置112のゾーンを示す図である。
4つのUHFビーコン装置112a〜112dそれぞれのゾーンの位置関係について、図10に基づいて以下に説明する。
4つのUHFビーコン装置112a〜112dは異なる交差点に配置され、互いに前後左右で隣り合う。図10において、交差点に配置された1つのUHFビーコン装置112を1つの交差点に配置された4つのUHFビーコン装置112として扱ってもよい(図1参照)。
各UHFビーコン装置112a〜112dは、遠距離ゾーン293a〜293dの一部が互いに重なり、遠距離ゾーン293a〜293dの一部と中距離ゾーン292a〜292dの一部とが互いに重なる。つまり、遠距離ゾーン293a〜293dおよび中距離ゾーン292a〜292dにおいて、各UHFビーコン装置112a〜112dの通信領域がオーバラップする。また、各UHFビーコン装置112a〜112dは、中距離ゾーン292a〜292dが互いに重ならない。
例えば、UHFビーコン装置112a〜112dから半径200メートルの範囲を中距離ゾーン292a〜292d、UHFビーコン装置112a〜112dから半径400メートルの範囲を遠距離ゾーン293a〜293dとする。この場合、各UHFビーコン装置112a〜112dは互いに600メートルから800メートル離れた交差点193に配置される。
図11および図12は、実施の形態3におけるUHFビーコンの発信タイミングを表した図である。
4つのUHFビーコン装置112a〜112dがUHFビーコンを発信するタイミングについて、図11および図12に基づいて以下に説明する。
4つのUHFビーコン装置112a〜112dに対する4つのグラフは、図7および図8と同様に、各ゾーンに割り当てられた時間と各ゾーンに対して発信されるUHFビーコンの電波強度(電力)とを表している。
各ゾーンに割り当てられた時間はUHFビーコン装置毎に時分割情報392に設定される。
電波強度が小さい時間帯「近」が近距離ゾーン291に対して割り当てられた時間であり、電波強度が中程度の時間帯「中」が中距離ゾーン292に対して割り当てられた時間であり、電波強度が大きい時間帯「遠」が遠距離ゾーン293に対して割り当てられた時間である。
各UHFビーコン装置112a〜112dは、ゾーン毎に当該ゾーン向けの交通情報391を設定したUHFビーコンを当該ゾーンに割り当てられた時間に当該ゾーンに応じた電波強度で発信する。
図10に示したように、4つのUHFビーコン装置112a〜112dは、自装置の遠距離ゾーン293が他装置の遠距離ゾーン293および中距離ゾーン292と重なる。また、各UHFビーコン装置112は中距離ゾーン292が互いに重ならない。
そこで、各UHFビーコン装置112は、互いのUHFビーコン配信情報が同じ時間に同じ領域に到達しないように、他のUHFビーコン装置112が遠距離ゾーン293に対してUHFビーコン配信情報を発信する時間に近距離ゾーン291に対してUHFビーコン配信情報を発信する。また、各UHFビーコン装置112は、いずれのUHFビーコン装置112も遠距離ゾーン293に対してUHFビーコン配信情報を発信しない時間に中距離ゾーン292に対してUHFビーコン配信情報を発信する。例えば、全てのUHFビーコン装置112が同じ時間に中距離ゾーン292に対してUHFビーコン配信情報を配信する(図11参照)。
つまり、各UHFビーコン装置112は互いに異なる時間にオーバラップ領域に対するUHFビーコン配信情報を発信する。これにより、オーバラップ領域に位置する車載器400がUHFビーコン配信情報を混信(干渉)することを避けられる。
オーバラップ領域とは、遠距離ゾーン同士で重なる領域または遠距離ゾーン293と中距離ゾーン292とで重なる領域のことである。オーバラップ領域には複数のUHFビーコン装置112からUHFビーコン配信情報が到達する。
また、斜向かいの2つのUHFビーコン装置112(112a、112d)(112b、112c)は、中距離ゾーン292が互いに重ならない(図10参照)。
そこで、各UHFビーコン装置112は、斜向かいのUHFビーコン装置112が遠距離ゾーン293に対してUHFビーコン配信情報を発信する時間にも中距離ゾーン292に対してUHFビーコン配信情報を配信してもよい(図12参照)。
オーバラップ領域において、車載器400(交通情報取得部430)は車両の進行方向を特定する。また、車載器400は、特定した進行方向に位置するUHFビーコン装置112が車両の位置する領域に対してUHFビーコン配信情報を発信する時間を特定する。そして、車載器400は、特定した時間に受信したUHFビーコン配信情報を選択し、選
択したUHFビーコン配信情報から交通情報を取得する。
UHFビーコン装置112a〜112dの周囲に配置されるUHFビーコン装置112(図示省略)も、隣り合うUHFビーコン装置112と異なる時間にオーバラップ領域に対するUHFビーコン配信情報を発信する。
例えば、UHFビーコン装置112bの周囲に配置されたUHFビーコン装置112は、以下のようにしてUHFビーコン装置112bと異なる時間にオーバラップ領域に対するUHFビーコン配信情報を発信する。
UHFビーコン装置112bの上隣りに配置されたUHFビーコン装置112は、UHFビーコン装置112bの下隣りに配置されたUHFビーコン装置112dと同じタイミングで各ゾーンに対するUHFビーコン配信情報を発信する。
UHFビーコン装置112bの右隣りに配置されたUHFビーコン装置112は、UHFビーコン装置112bの左隣りに配置されたUHFビーコン装置112aと同じタイミングで各ゾーンに対するUHFビーコン配信情報を発信する。
UHFビーコン装置112bの右上に配置されたUHFビーコン装置112は、UHFビーコン装置112bの左下に配置されたUHFビーコン装置112cと同じタイミングで各ゾーンに対するUHFビーコン配信情報を発信する。
各UHFビーコン装置112は互いに同じ周波数のUHFビーコン配信情報を発信する。さらに、各UHFビーコン装置112のUHFビーコン配信情報の周波数と車車間通信で用いるUHFビーコン配信情報の周波数とを同じにしてもよい。これにより、車載器400の機能を簡略にすることができる。車載器400は一つの周波数を受信できれば、いずれのUHFビーコン装置112からも交通情報を取得でき、さらに、車車間通信もできるためである。
但し、隣り合うUHFビーコン装置112が互いに異なる周波数のUHFビーコンを発信してもよいし、UHFビーコン装置112が車車間通信で用いるUHFビーコンと異なる周波数のUHFビーコン配信情報を発信してもよい。
図13は、実施の形態3におけるUHFビーコン装置112のゾーンの別例を示す図である。
図14は、実施の形態3におけるUHFビーコン配信情報の発信タイミングの別例を表した図である。
UHFビーコン装置112の遠距離ゾーン293が他のUHFビーコン装置112の中距離ゾーン292と重ならない場合(図13参照)、各UHFビーコン装置112は他のUHFビーコン装置112が遠距離ゾーン293に対してUHFビーコン配信情報を発信する時間に近距離ゾーン291または中距離ゾーン292に対してUHFビーコン配信情報を発信すればよい(図14参照)。
図15は、実施の形態3におけるUHFビーコン装置112のゾーンの別例を示す図である。
図15に示すように各UHFビーコン装置112a〜112dの遠距離ゾーン293が重ならない場合、各UHFビーコン装置112a〜112dは遠距離ゾーン293に対するUHFビーコン配信情報を同じ時間に発信しても構わない。
実施の形態3では、以下のような安全運転支援システム100について説明した。
複数のUHFビーコン装置112はオーバラップ領域に対してUHFビーコン配信情報を互いに異なる時間に発信する。
これにより、複数のUHFビーコン装置112を通信領域(UHFビーコンの到達範囲)がオーバラップするように配置しても、UHFビーコン配信情報の周波数干渉(混信)
を防止することができる。
実施の形態4.
安全運転支援システム100において、車両側で検出された警告情報を車載器からUHFビーコン装置112に通知し、UHFビーコン装置112が車載器から通知された警告情報を他の車両に配信する形態を説明する。
例えば、車両の前方で事故が発生した場合、ドライバーはハザードボタン(または、専用に設けられた警告ボタン)(入力機器の一例)を押下する。
ハザードボタンが押下されたとき、車載器は警告を示す警告情報を設定したUHFビーコン信号を発信する。
車載器から発信されたUHFビーコン信号を受信したUHFビーコン装置112は、警告情報を設定した近距離ゾーン291用、中距離ゾーン292用および遠距離ゾーン293用のUHFビーコン信号を発信する。
これにより、車両側で検出された警告情報(例えば、事故情報)を各ゾーンを走行している車両に提供することができる。
例えば、車載器は、UHFビーコン装置112が発信するUHFビーコン配信情報と異なる周波数のUHFビーコン信号を用いて警告情報を発信する。
実施の形態4では、以下のような安全運転支援システム100について説明した。
突発事故の発生時、専用周波数チャネルを用いて、ある車両から全車両にUHFビーコン装置112を介して緊急情報(警告情報)を提供する。
これにより、遠距離ゾーン293の車両に対しても、突発事故の発生を通知することができる。
100 安全運転支援システム、110 路側機、111,111a,111b DSRCビーコン装置、112,112a,112b,112c,112d UHFビーコン装置、113 画像センサ、120 光路側機、121 光ビーコン装置、130 路側制御装置、191 主道路、192 従道路、193 交差点、194 信号機、195
信号制御機、199 車両、199a 大型車両、199b 普通車両、201 非シャドーイング、202 DSRCビーコン、203 UHFビーコン、291,291a,291b,291c,291d 近距離ゾーン、292,292a,292b,292c,292d 中距離ゾーン、293,293a,293b,293c,293d 遠距離ゾーン、310 UHF装置通信部、320 UHF装置制御部、390 UHF装置記憶部、391 交通情報、392 時分割情報、393 ゾーン情報、400 車載器、411 DSRCビーコン通信部、412 UHFビーコン通信部、413 光ビーコン通信部、420 位置特定部、430 交通情報取得部、440 車載器制御部、490 車載器記憶部、491 運転情報。

Claims (9)

  1. 第1のUHF(Ultra High Frequency)路側機と第2のUHF路側機と第3のUHF路側機と第4のUHF路側機とを四角形の領域の頂点部分に備え、
    前記第1のUHF路側機から前記第4のUHF路側機の4つのUHF路側機のそれぞれが、UHF路側機を中心とする円形領域に対する交通情報と、円形領域を囲う第1のドーナツ形領域に対する交通情報と、第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域に対する交通情報とをUHF波を用いて時分割で発信するUHF発信部を備え、
    車両に搭載される車載器が、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれにより発信されたUHF波を受信するUHF受信部と、
    車両の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部により特定された車両の位置に基づいて、前記4つのUHF路側機のそれぞれの円形領域と第1のドーナツ形領域と第2のドーナツ形領域とのうち車両が位置する領域を特定する領域特定部と、
    前記UHF受信部により受信されたUHF波のうち、前記領域特定部により特定された領域に対して割り当てられた時間に受信されたUHF波を選択するUHF選択部と、
    前記UHF選択部により選択されたUHF波から交通情報を取得する交通情報取得部とを備え、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれの第2のドーナツ形領域の一部が、前記4つのUHF路側機のうち他の3つのUHF路側機のそれぞれの第2のドーナツ形領域の一部に重なり、
    前記第1のUHF路側機のUHF発信部は、円形領域と第1のドーナツ形領域と第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報をUHF波を用いて発信する発信周期を5つに分割した時間帯のうち第1の時間帯に、前記第1のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第2のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第2の時間帯に、前記第2のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第3のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第3の時間帯に、前記第3のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第4のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第4の時間帯に、前記第4のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、前記4つのUHF路側機のうち他の3つのUHF路側機の少なくともいずれかのUHF発信部が第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する時間帯と同じ時間帯に、円形領域に対するUHF波を発信し、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、前記発信周期の第5の時間帯に、第1のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する
    ことを特徴とする運転支援システム。
  2. 第1のUHF(Ultra High Frequency)路側機と第2のUHF路側機と第3のUHF路側機と第4のUHF路側機とを四角形の領域の頂点部分に備え、
    前記第1のUHF路側機から前記第4のUHF路側機の4つのUHF路側機のそれぞれが、UHF路側機を中心とする円形領域に対する交通情報と、円形領域を囲う第1のドーナツ形領域に対する交通情報と、第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域に対する交通情報とをUHF波を用いて時分割で発信するUHF発信部を備え、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれの第2のドーナツ形領域の一部が、前記4つのUHF路側機のうち他の3つのUHF路側機のそれぞれの第2のドーナツ形領域の一部に重なり、
    前記第1のUHF路側機のUHF発信部は、円形領域と第1のドーナツ形領域と第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報をUHF波を用いて発信する発信周期を5つに分割した時間帯のうち第1の時間帯に、前記第1のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第2のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第2の時間帯に、前記第2のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第3のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第3の時間帯に、前記第3のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第4のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第4の時間帯に、前記第4のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、前記4つのUHF路側機のうち他の3つのUHF路側機の少なくともいずれかのUHF発信部が第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する時間帯と同じ時間帯に、円形領域に対するUHF波を発信し、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、前記発信周期の第5の時間帯に、第1のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する
    ことを特徴とする運転支援システム。
  3. 前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する時間帯と第1のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する時間帯とを除いた残りの3つの時間帯に、円形領域に対するUHF波を発信する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援システム。
  4. 前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する時間帯と第1のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する時間帯とを除いた残りの3つの時間帯のうち2つの時間帯に、円形領域に対するUHF波を発信し、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、前記残りの3つの時間帯のうち円形領域に対するUHF波を発信しない時間帯に、第1のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援システム。
  5. 第1のUHF(Ultra High Frequency)路側機と第2のUHF路側機と第3のUHF路側機と第4のUHF路側機とを四角形の領域の頂点部分に備える運転支援システムに関する運転支援方法であって、
    前記第1のUHF路側機から前記第4のUHF路側機の4つのUHF路側機のそれぞれが、UHF路側機を中心とする円形領域に対する交通情報と、円形領域を囲う第1のドーナツ形領域に対する交通情報と、第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域に対する交通情報とをUHF波を用いて時分割で発信するUHF発信部を備え、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれの第2のドーナツ形領域の一部が、前記4つのUHF路側機のうち他の3つのUHF路側機のそれぞれの第2のドーナツ形領域の一部に重なり、
    前記第1のUHF路側機のUHF発信部は、円形領域と第1のドーナツ形領域と第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報をUHF波を用いて発信する発信周期を5つに分割した時間帯のうち第1の時間帯に、前記第1のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第2のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第2の時間帯に、前記第2のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第3のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第3の時間帯に、前記第3のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記第4のUHF路側機のUHF発信部は、前記発信周期の第4の時間帯に、前記第4のUHF路側機の第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信し、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、前記4つのUHF路側機のうち他の3つのUHF路側機の少なくともいずれかのUHF発信部が第2のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する時間帯と同じ時間帯に、円形領域に対するUHF波を発信し、
    前記4つのUHF路側機のそれぞれのUHF発信部は、前記発信周期の第5の時間帯に、第1のドーナツ形領域に対するUHF波を発信する
    ことを特徴とする運転支援方法。
  6. UHF(Ultra High Frequency)路側機が、
    UHF路側機を中心とする円形領域に対する交通情報と、前記円形領域を囲う第1のドーナツ形領域に対する交通情報と、前記第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域に対する交通情報と、を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信するUHF発信部を備え、
    車両に搭載される車載器が、
    前記UHF路側機により発信されたUHF波を受信するUHF受信部と、
    車両の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部により特定された車両の位置に基づいて前記円形領域と前記第1のドーナツ形領域と前記第2のドーナツ形領域とのうち車両が位置する領域を特定する領域特定部と、
    前記UHF受信部により受信されたUHF波のうち、前記領域特定部により特定された領域に対して割り当てられた時間に受信されたUHF波を選択するUHF選択部と、
    前記UHF選択部により選択されたUHF波から交通情報を取得する交通情報取得部とを備え、
    前記UHF路側機のUHF発信部は、前記円形領域と前記第1のドーナツ形領域と前記第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報を発信する発信周期毎に、前記第2のドーナツ形領域に割り当てる時間よりも長い時間を前記第1のドーナツ形領域と前記円形領域とのそれぞれに割り当て、それぞれの領域に対する交通情報を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信する、または、
    前記UHF路側機のUHF発信部は、前記円形領域と前記第1のドーナツ形領域と前記第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報を発信する発信周期毎に、前記第2のドーナツ形領域と前記第1のドーナツ形領域とのそれぞれに割り当てる時間よりも長い時間を前記円形領域に割り当て、それぞれの領域に対する交通情報を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信する
    ことを特徴とする運転支援システム。
  7. UHF(Ultra High Frequency)路側機が、
    UHF路側機を中心とする円形領域に対する交通情報と、前記円形領域を囲う第1のドーナツ形領域に対する交通情報と、前記第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域に対する交通情報と、を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信するUHF発信部を備え、
    前記UHF路側機のUHF発信部は、前記円形領域と前記第1のドーナツ形領域と前記第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報を発信する発信周期毎に、前記第2のドーナツ形領域に割り当てる時間よりも長い時間を前記第1のドーナツ形領域と前記円形領域とのそれぞれに割り当て、それぞれの領域に対する交通情報を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信する、または、
    前記UHF路側機のUHF発信部は、前記円形領域と前記第1のドーナツ形領域と前記第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報を発信する発信周期毎に、前記第2のドーナツ形領域と前記第1のドーナツ形領域とのそれぞれに割り当てる時間よりも長い時間を前記円形領域に割り当て、それぞれの領域に対する交通情報を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信する
    ことを特徴とする運転支援システム。
  8. 前記UHF路側機のUHF発信部は、前記円形領域、前記第1のドーナツ形領域、前記第2のドーナツ形領域の順に大きな電波強度でそれぞれの領域に対する交通情報を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信する
    ことを特徴とする請求項6または請求項7記載の運転支援システム。
  9. UHF(Ultra High Frequency)路側機で、
    UHF発信部が、UHF路側機を中心とする円形領域と、前記円形領域を囲う第1のドーナツ形領域と、前記第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報を発信する発信周期毎に、前記第2のドーナツ形領域に割り当てる時間よりも長い時間を前記第1のドーナツ形領域と前記円形領域とのそれぞれに割り当て、それぞれの領域に対する交通情報を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信する、または、
    UHF発信部が、UHF路側機を中心とする円形領域と、前記円形領域を囲う第1のドーナツ形領域と、前記第1のドーナツ形領域を囲う第2のドーナツ形領域とのそれぞれの領域に対する交通情報を発信する発信周期毎に、前記第2のドーナツ形領域と前記第1のドーナツ形領域とのそれぞれに割り当てる時間よりも長い時間を前記円形領域に割り当て、それぞれの領域に対する交通情報を同じ周波数のUHF波を用いて時分割で発信する
    ことを特徴とする運転支援方法。
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