JP5441523B2 - パネルの製造方法 - Google Patents

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本発明は、光ファイバ線やその他の補強用の線材を所定のピッチで複数本整列させて形成されるパネルの製造装置及び製造方法に関するものである。
従来、各種の映像を投影させて表示するスクリーンには、反射型スクリーンと透過型スクリーンとがある。前記透過型スクリーンとしては、複数本の細い光ファイバ線を整列させてなる光ファイバスクリーンが知られている。この光ファイバスクリーンは、一本の光ファイバ線を伸ばしながら透明なシート上に所定ピッチで複数本貼り合わせていくため、この張り合わせに精度を要するとともに、製造工数も多くかかる。
上記光ファイバ線の貼り合わせを容易にするため、特許文献1では、光ファイバをドラム状の巻取部材に所定のピッチで巻き取った後に分断して光ファイバシートを形成し、この光ファイバシートをフィルムで挟み込むことによって光ファイバスクリーンを製造する方法及び装置が開示されている。
特開2002−116504号公報
ところで、光ファイバスクリーンは、貼り付ける光ファイバ線の径や本数によってスクリーンサイズや明るさ等の仕様が決定されるとともに、光ファイバ線の配置間隔を規定するピッチによって解像度が設定される。このため、前記光ファイバ線の貼り合わせピッチが一定でないと解像度にバラツキが生じ、高品質の光ファイバスクリーンを製造することができない。また、スクリーンサイズが大きく、解像度も高くなるにしたがって、光ファイバ線の貼り合わせ本数が増え、ピッチも細かくなることから、光ファイバ線の貼り合わせ工数も多くなるといった問題があった。
上記特許文献1に記載の光ファイバスクリーンの製造方法及び製造装置にあっては、光ファイバ線を巻き取る円筒状の回転ドラムの表面が平坦面であるため、光ファイバ線の巻き取りの自由度が高く、任意のピッチに設定することができる。しかしながら、巻取開始点から巻取終了点までの間で常にピッチを一定に保持する必要があるため、光ファイバ線の供給側での送り精度を厳密に管理しなければならない。また、光ファイバ線の供給側での制御の他に、回転ドラムの回転も低速且つ一定に制御しないとピッチの精度が高まらないといった問題がある。このような問題は、スクリーンサイズの大型化や高解像度化に伴って大きくなる。
また、従来の光ファイバスクリーンの製造装置では、光ファイバ線が巻き付けられた回転ドラムに薄い透明なシート材を被せ、このシート材に前記光ファイバ線を貼り付けたものをガラス等のベースパネルに貼り付けることによって、光ファイバスクリーンを製造している。このため、別途シート材が必要となり、組立工数も増えるといった問題があった。
さらに、上記装置では、回転ドラムの巻取始点から巻取終点までを一本の光ファイバ線の供給によって行っているため、回転ドラム全体に巻き付けるのに要する時間が多くかかるといった問題もある。
そこで、本発明の目的は、光ファイバ線等の線材を回転ドラムに設けた巻取溝に沿って巻き取らせて整列させた後に平面状のパネル材に移し替えることによって、パネル材面に線材が筋状に複数本整列して接着されたパネルを精度よく且つ短時間で形成することのできるパネルの製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のパネルの製造方法は、線材をパネル材の表面に筋状に整列し、パネル材に接着させたパネルの製造方法において、複数本を一つの単位とする線材を回転ドラムの表面に所定のピッチで設けられた螺旋状の巻取溝の一端に位置決めした後、前記回転ドラムの回転に同期して前記複数本の線材ごとに軸方向に移動させながら前記巻取溝に各線材を並列に巻き付けていく巻取整列工程と、前記回転ドラムに巻き付けられた後に軸方向に沿って線材をカットする線材カット工程と、表面に接着剤が塗布されたパネル材を前記回転ドラムに向けて移動し、この回転ドラムの回転に伴う前記パネル材の移動を回転ドラムの回転よりも速くすることによって、前記線材に張りを持たせながらパネル材の表面に接着させる移し替え工程と、前記パネル材に移し替えられた線材を光又は熱の照射によって接着する接着工程とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るパネルの製造方法によれば、線材の巻取整列処理に用いられる回転ドラムに螺旋状の巻取溝が形成されたことによって、前記線材を所定の間隔で精度よく且つ容易に巻き取らせることができる。また、前記回転ドラムの回転に伴って螺旋回転をする巻取溝に追従させるためのガイド手段を設けたことによって、前記巻取溝からずれないように確実に係合させることができる。さらに、前記ガイド手段を用いることで、複数本の線材をこの複数の線材の配列ピッチに合わせて移動することができるので、巻取処理に要する時間を大幅に短縮することができる。
本発明に係るパネルの製造装置の概念図である。 上記製造装置の側面図である。 上記製造装置の平面図である。 回転ドラムの断面図である。 回転ドラムの構造を示す要部拡大図である。 ガイド手段によって光ファイバ線を案内する動作を示した説明図である。 光ファイバ線の巻取整列が完了した状態の回転ドラムの平面図である。 光ファイバ線の接着工程における回転ドラム、パネル、照射部の配置位置を示す説明図である。 光ファイバ線の接着工程の開始位置と終了位置の関係を示す説明図である。 接着工程が終了した状態を示す説明図である。
以下、添付図面に基づいて本発明に係るパネルの製造装置の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、製造対象となるパネルが光ファイバスクリーンとなる光ファイバスクリーンの製造装置について説明する。光ファイバスクリーンは、微細な光ファイバ線をガラスやプラスチック等の透明なパネル材面に複数本筋状に整列させ、それぞれの光ファイバ線に光源から光を入射させることで様々な発光色による画像を表示するための平面表示装置である。
光ファイバスクリーンの製造装置(以下、製造装置という)10は、図1乃至図3に示すように、線材(光ファイバ線)16の巻取整列処理からスクリーンベースとなるパネル材21面への接着処理を行う装置本体部11と、この装置本体部11から離間した位置に配置される線材供給手段12とを備えて構成されている。前記装置本体部11は、上面に水平な台座面14及び内部に各種の駆動機構や制御部を備える筐体13と、前記台座面14上に回転可能に配置される回転ドラム15と、この回転ドラム15の前方に配置される光ファイバ線16のガイド手段17と、回転ドラム15の後方に配置される光又は熱による電磁波を照射させるための照射部18とを備えている。
前記光ファイバ線16は、直径が約0.18mm程度の透明で柔軟なガラス繊維又はプラスチック繊維によって形成されている。この光ファイバ線16を前記回転ドラム15のローラ面19に形成されている巻取溝20に沿って連続して巻き取ることによって、回転ドラム15の軸方向に対して複数本筋状に整列させる。前記光ファイバ線16の整列本数や整列間隔(ピッチ)は、光ファイバスクリーンの画面サイズや解像度に応じて設定される。
前記台座面14上には、光ファイバ線16を接着するためのベースとなるパネル材21を載置した状態で水平方向にスライド可能なパネル移動台22が設置されている。前記パネル材21は、所定のスクリーンサイズにカットされた透明なガラス基板あるいは樹脂基板が用いられ、光ファイバ線16を紫外光によって接着させるための接着剤が表面に均等に塗布される。この接着剤は、光や熱によって硬化するものが使用される。本実施形態では、紫外光(UV光)によって硬化する紫外線硬化型の接着剤を用いた。
前記回転ドラム15は、図4に示すように、回転軸15aと、この回転軸15aを中心とした所定の回転半径による外周面(ローラ面19)を有した円柱状の胴体部15bとからなっている。この回転ドラム15は、前記パネル移動台22のスライド方向と直交する方向に配置され、胴体部15bから左右方向に突出する回転軸15aの両端部が台座部14に設置されている一対の回転軸受部23によって回転支持される。
前記ローラ面19は、耐蝕性や耐熱性に優れた金属材によって形成され、図5に示すように、光ファイバ線16を所定のピッチhで巻き取るための巻取溝20が螺旋状に連続して形成されている。このローラ面19の横幅及び円周長は、製造可能な最大サイズのパネルの横幅及び縦幅よりも若干広く設定される。
前記回転ドラム15は、筐体13内に設けられているギア等からなる回転機構部(図示せず)を介した回転力を回転軸に与えることによって、回転方向及び回転速度が設定及び制御される。また、前記回転機構部には回転センサが設けられており、この回転センサによって、光ファイバ線16が巻き取られる際の回転速度を常時監視し、一定の速度で確実に巻き取られるように制御される。
前記巻取溝20は、図5に示したように、断面が三角形状となっており、巻き取る光ファイバ線16の径に合わせて溝幅及び溝深さが規定される。また、前記巻取溝20のピッチhは、回転ドラム15の軸方向に沿って一定となるように形成される。このピッチhは、形成する光ファイバスクリーンの解像度に合わせて設定される。このため、前記ピッチhが狭い回転ドラムでは光ファイバ線の整列が密となることから解像度を高く設定することができ、ピッチhが広い回転ドラムでは光ファイバ線の整列が疎となることから解像度を低く設定することができる。
前記巻取溝20は、パネル材21面に対応するローラ面19の有効エリアの一端から他端にかけて螺旋状に延びているため、光ファイバ線16の先端を巻取溝20の始点にテープ等によって位置決めをした後、回転ドラム15を回転させることによって、前記巻取溝20に沿って自動的に巻き取らせることができる。このような巻取溝20をローラ面19に形成したことで、線材供給手段12から送り出されてくる光ファイバ線16を一本ずつ確実に巻き取らせることができる。また、後述するガイド手段17によって、前記線材供給手段12から送り出されてくる複数本の光ファイバ線16を巻取溝20に複数列同時に、また、相互に重なることなく巻き取らせることが可能となった。
また、図4及び図5に示したように、前記ローラ面19には、回転ドラム15の軸方向に沿って切込溝24が直線状に設けられている。この切込溝24は、巻取溝20に沿って巻き取られた光ファイバ線16をローラ面19からパネル材21面に接着させる際に切り開くためのものであり、約10mm以下の溝幅を有して形成されている。この切込溝24を挟んだ前後の軸方向に延びる巻取溝20の端部は、回転ドラム15の1回転分の始点及び終点となる。なお、前記巻取溝20は、切込溝24によって分断されているが、回転ドラム15の一端から他端に向けて螺旋状に連続した配列となっている。
前記線材供給手段12は、図3に示したように、3台の線材供給部25a,25b,25cを備えている。図1及び図2に示したように、それぞれの線材供給部は、回転ドラム15のローラ面19に形成されている巻取溝20に巻き取らせるための十分な長さの光ファイバ線16が収容されているリール26と、このリール26を前記回転ドラム15と略同じ高さ位置で回転可能に支持されるリール保持体27とによって構成されている。前記リール26には、回転ドラム15に巻き付けられる光ファイバ線16が弛まないように、一定の張り(テンション)をかけるためのテンション保持手段44が設けられる。このテンション保持手段44は、各リール26に取り付けられ、前記ガイド手段17に向けて送り出す光ファイバ線16を下方側に一定の引張負荷を与える錘部45と、この錘部45の下がり位置を検出するセンサ部(図示せず)と、このセンサ部で検出された下がり量が一定の範囲を超えた場合に前記リール26を回転ドラム15の回転方向と反対側に所定量逆回転を付与する回転制御部46とを備えて構成される。
前記3台の線材供給部25a,25b,25cは、回転ドラム15の軸方向に対して左右バランスよく等間隔で配置するのが好ましい。なお、前記線材供給部25を1台で構成する場合は、前記回転ドラムの軸方向の略中央部に対向する位置に配置される。
前記ガイド手段17は、図3に示したように、3台の線材供給部25a,25b,25cから供給される3本の光ファイバ線16a,16b,16cを回転ドラム15の回転に伴う巻取溝20の螺旋運動に追従させるために設けられる。このガイド手段17は、回転ドラム15の軸方向に沿って設けられるガイド軸29と、このガイド軸29に沿って移動するスライダ30とからなるスライド移動機構を有している。本実施形態のスライド移動機構は、前記ガイド軸29がねじ溝が形成された棒状のねじ軸、前記スライダ30が前記ねじ軸にベアリングを介して取り付けられるナットで構成され、サーボモータ31によって前記ねじ軸を回転駆動するボールねじ駆動機構となっている。なお、このようなスライド移動機構は、ボールねじ駆動に限定されず、回転ベルトやリニアモータなどを用いた直線運動に変換可能な駆動機構であればよい。
前記ガイド軸29は、一端が前記サーボモータ31に回転支持され、他端が回転フリーに支持される。前記サーボモータ31は、前記ガイド軸29を単独で駆動操作させることができるが、前記回転ドラム15の回転及び起動・停止のタイミングに合わせて同期させることが可能である。この同期によって、光ファイバ線16を確実且つ容易に回転ドラム15に形成されている巻取溝20に巻き付けさせることができる。
前記スライダ30には、前述したようなガイド軸29に沿って移動させる移動手段とともに、3台の線材供給部25a,25b,25cからそれぞれ引き出される3本の光ファイバ線16a,16b,16cを前記回転ドラム15の手前で一旦まとめ、ここから巻取溝20に向けて3列ずつ並列に案内させるための案内補助手段35を備えている。
光ファイバ線16を3本並列に掛け渡す場合は、前記回転ドラム15が1回転するごとに前記切込溝24上で、巻取溝20の3列分のピッチで前記スライダ30が移動するように制御される。前記ガイド手段17におけるスライダ30のピッチ移動量を調整することによって、光ファイバ線16を任意の本数分並列に回転ドラム15に巻き取らせることができる。
前記案内補助手段35は、前記スライダ30に取り付けられ、光ファイバ線16を巻取溝20に追従させるための孔や溝からなるガイド部33を有するガイド板34と、前記光ファイバ線16a,16b,16cを導き入れるための広口径の導入口と、3本の光ファイバ線を束状(光ファイバ線束)にして排出させるための狭口径の排出口とを有するパイプ部材36と、このパイプ部材36から光ファイバ線束を前記ガイド部33に向けてぶれずに送り出すための一対のガイドカム37とを備えて構成されている。前記光ファイバ線束は、回転する一対のガイドカム37を通すことによって、よれたり、ねじれたりすることなく、また、前記テンション保持手段44によって、一定のテンションを保持した状態で前記ガイド部33を通して回転ドラム15に案内させることができる。また、前記ガイドカム37には、前記光ファイバ線束の太さや送り速度に柔軟に対応するためのバネ等による緩衝部材(図示せず)を介して前記ガイド板34に取り付けられている。
本実施形態の照射部18は、光(UV)を照射源として構成されており、前記回転ドラム15の軸方向に沿って延びるUV照射面38を設けた光源ボックス39と、前記UV照射面38に向けて配置される棒状の紫外線(UV)ランプ40と、筐体13内に設置され、前記UVランプ40のオン/オフ及び光量を調整するための光源駆動部(図示せず)とを有して構成されている。また、前記光源ボックス39にはUVランプ40から発する熱を外部に排気させるための排気ダクト(図示せず)が取り付けられる。この照射部18は、台座部14上にスライド移動可能に配置され、UV照射を行う際に、図2に示したように、前記回転ドラム15に近接した位置にスライド移動する。UV照射を行わない場合には、回転ドラム15から離間した位置にスライドし、光ファイバ線を回転ドラム15に位置決め固定する際や光ファイバ線を切り開く際の作業をより行いやすくすることができる。本実施形態では、前記UV照射面38がパネル材21に対して斜め上方に位置するように配置されているが、パネル材21の上面や側面に対向する位置に向けさせることによって、照射範囲や照射強度を適宜調整することができる。また、前記照射部18をパネル材21の裏面側に設置可能であれば、パネル材21を通して間接的に光ファイバ線16が接着する面を照射することもできる。なお、前記照射部18の照射源は、UV光に限らず、パネル材21に塗布される接着剤の種類に応じた熱を生じさせるための他の電磁波も使用することができる。
なお、前記回転ドラム15、ガイド手段17、パネル移動台22等の駆動は、筐体13内に配置されている各種の駆動部及び制御部によって駆動制御される他、前記回転ドラム15の回転速度や光ファイバ線の整列本数がカウントされる。これらの情報によって、パネル材21のサイズやこのパネル材21に接着される光ファイバ線16の整列本数に応じた自動停止制御が可能となっている。
次に、上記装置10を用いた光ファイバスクリーンの製造方法について説明する。本製造方法は、光ファイバ線の巻取整列工程と、巻き取られた光ファイバ線を切り開くためにカットする光ファイバ線カット工程と、切り開いた光ファイバ線をパネルに移し替えるための移し替え工程と、ファイバ線をパネルに接着させるための接着工程とからなっている。巻取整列工程では、図1乃至図3に示したように、最初に、光ファイバ線16が収容されたリール25をリール保持体27にセットする。次に、各リール25から光ファイバ線の先端を引き出し、ガイド手段17を通して回転ドラム15の巻取溝20の一端に位置決め固定する。この位置決め固定は、各光ファイバ線16a,16b,16cの先端が対応するそれぞれの巻取溝20に確実に係合するように位置合わせをした後にテープ等によって光ファイバ線の先端をローラ面19に固定する。前記位置決め固定が終了した後、回転ドラム15を設定した速度及び時間で回転駆動させる。
前記巻取整列工程においては、前記切込溝24上を基点とした回転ドラム15の1回転ごとにガイド手段17を同期させている。光ファイバ線16を1本単位で連続して巻き取らせる場合は、巻取溝1本分のピッチによって前記ガイド手段17を移動させる。また、図6に示すように、光ファイバ線16を3本単位で並列に巻き取らせる場合は、回転ドラム15の1回転ごとに、巻取溝3本分のピッチによって前記ガイド手段17を移動させる。
前記回転ドラム15への巻取整列が終了した光ファイバ線16は、線材供給手段12から切り離された後、この切り離された端部をローラ面19に固定する。図7は、巻取溝20に沿って光ファイバ線16が巻き取られた状態の回転ドラム15のローラ面19を示したものである。
次の光ファイバ線カット工程では、図7に示したように、切込溝24を境にして光ファイバ線16を回転ドラム15の軸方向に沿って固定させるための第1固定部材42及び第2固定部材43が掛け渡される。この第1及び第2固定部材42,43は、片面に粘着面や磁性吸着面を有した細長いテープ状あるいはバー状に成形されており、回転ドラム15の軸方向に整列されている光ファイバ線の一端を前記切込溝24を挟んだ両方向からそれぞれ一列に押え込んで固定させる。前記第1及び第2固定部材42,43によって回転ドラムに固定された光ファイバ線16は、前記切込溝24に沿って回転ドラム15の軸方向に沿って、カッターやハサミなどを用いて切断しておく。
次の移し替え工程及び接着工程では、図8(a),(b)に示すように、光ファイバ線16が巻取整列され、前記第1及び第2固定部材42,43によって固定された回転ドラム15に向けて、パネル材21をパネル移動台22に載置した状態で水平移動させる。前記パネル材21には予め上面全体にUV樹脂剤が均一に塗布される。また、照射部18は、回転ドラム15に近接した位置に移動し、UV照射面をローラ面19とパネル材21面との当接部分に向けてセットする。
光ファイバ線16のパネル材21への接着開始点Aは、図9(a)に示すように、パネル材21の先端部に当接する回転ドラム15を前記切込溝24がある部分を所定の回転角で進ませた状態となるように回転位置を設定する。前記切込溝24までの回転角は、前記パネル材21の先端からの光ファイバ線16の突き出し部分が数cm〜20cmとなるように設定される。この回転ドラム15の回転位置にパネル材21の先端を位置決めした後、第1固定部材42を外して光ファイバ線の先端部分をフリーとする。
次に、UV光を照射しながら回転ドラム15を巻取方向と反対の反時計方向に回転させる。この回転ドラム15の回転接触に伴って、パネル移動台22が徐々に前進し、巻取溝20に巻き付けられている光ファイバ線16がパネル材21面に移し替えられると同時にUV光によって接着される。前記光ファイバ線16が弛まないように張りを持たせた状態でパネル材21面に移し替えを行うための手段として、図8(b)に示したように、パネル材21を避けた位置で前記回転ドラム15と接触するパネル移動台22上にゴムなどの摩擦力が比較的高く一定の厚みを有する緩衝部材47を配置するのが有効である。このような緩衝部材47を配設することによって、前記パネル移動台22の移動速度を回転ドラム15の回転速度よりも速めることができるので、回転ドラム15に巻き付けられている光ファイバ線16に一定の張りを持たせながらパネル材21の表面に接着させることができる。前記緩衝部材47は、回転ドラム15側に設けてもよい。また、前記回転ドラム15とパネル移動台22の一端同士をベルトやチェーン等の連結部材で繋ぐことによって、回転すべりを防止することができるので、光ファイバ線16を弛ませることなく、真っ直ぐにパネル材21面に接着させることができる。
図9(b)は、前記回転ドラム15が光ファイバ線16のパネル材21への接着終了点Bで停止した状態を示したものである。この状態での回転ドラム15の回転位置は、切込溝24の手前までとなり、UV照射も停止する。最後に、第2固定部材43を外すことによって、図10に示すような、パネル材21の表面に複数の光ファイバ線16が筋状に接着された光ファイバスクリーン50が形成される。
前記工程によって形成された光ファイバスクリーン50は、先端部及び後端部のフリーとなった光ファイバ線を所定の長さにカットして所定の本数に束ね、光入力用の端子が接続される。また、前記パネル材21には、光ファイバ線16の整列方向と直交する方向に筋状の溝を所定間隔でレーザ加工することによって、光反射面が形成される。
10 製造装置
11 装置本体部
12 線材供給手段
13 筐体
14 台座部
15 回転ドラム
15a 回転軸
15b 胴体部
16 光ファイバ線(線材)
17 ガイド手段
18 照射部
19 ローラ面
20 巻取溝
21 パネル材
22 パネル移動台
23 回転軸受部
24 切込溝
25a,25b,25c 線材供給部
26a,26b,26c リール
27 リール保持体
29 ガイド軸
30 スライダ
31 サーボモータ
33 ガイド部
34 ガイド板
35 案内補助手段
36 パイプ部材
37 ガイドカム
38 UV照射面
39 光源ボックス
40 UVランプ
42 第1固定部材
43 第2固定部材
44 テンション保持手段
45 錘部
46 回転制御部
47 緩衝部材
50 光ファイバスクリーン

Claims (2)

  1. 線材をパネル材の表面に筋状に整列し、パネル材に接着させたパネルの製造方法において、
    複数本を一つの単位とする線材を回転ドラムの表面に所定のピッチで設けられた螺旋状の巻取溝の一端に位置決めした後、前記回転ドラムの回転に同期して前記複数本の線材ごとに軸方向に移動させながら前記巻取溝に各線材を並列に巻き付けていく巻取整列工程と、
    前記回転ドラムに巻き付けられた後に軸方向に沿って線材をカットする線材カット工程と、
    表面に接着剤が塗布されたパネル材を前記回転ドラムに向けて移動し、この回転ドラムの回転に伴う前記パネル材の移動を回転ドラムの回転よりも速くすることによって、前記線材に張りを持たせながらパネル材の表面に接着させて移し替える移し替え工程と、
    前記パネル材に移し替えられた線材を光又は熱の照射によって接着する接着工程とを備えたことを特徴とするパネルの製造方法。
  2. 前記巻取整列工程では、前記複数本の線材を前記回転ドラムの手前で一旦まとめた後、前記巻取溝の所定のピッチに対応するように各線材を案内する請求項1に記載のパネルの製造方法。
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