JP5441518B2 - 冷却ユニット - Google Patents

冷却ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5441518B2
JP5441518B2 JP2009152517A JP2009152517A JP5441518B2 JP 5441518 B2 JP5441518 B2 JP 5441518B2 JP 2009152517 A JP2009152517 A JP 2009152517A JP 2009152517 A JP2009152517 A JP 2009152517A JP 5441518 B2 JP5441518 B2 JP 5441518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporating dish
compressor
cooler
drain pan
drainage channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009152517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011007439A (ja
Inventor
愛 板倉
誠治 小林
忠治 細木
良一 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP2009152517A priority Critical patent/JP5441518B2/ja
Publication of JP2011007439A publication Critical patent/JP2011007439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5441518B2 publication Critical patent/JP5441518B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、冷却貯蔵庫に装備される冷却ユニットに関する。
従来、冷凍装置や冷却器室をユニット化し、これを貯蔵庫本体に装備するようにしたものが知られており、例えば特許文献1に開示されている。
この冷却ユニットは、除霜水の蒸発機能も併せて保持した構造となっており、具体的には、合成樹脂製のベースの一側に、冷却器の載置部を兼ねたドレンパンが形成されて、同冷却器を覆って断熱カバーが被着されることで冷却器室が形成されるとともに、ベースの他側には蒸発皿が形成されて、圧縮機、ファン付きの凝縮器等からなる冷凍装置が設置され、上記のドレンパンには、同ドレンパンで受けた除霜水を流下させる排水路が、断熱カバーを貫通して蒸発皿に向けて斜め下方を向いた姿勢で設けられた構造となっている。そして、蒸発皿に貯留された除霜水は、冷凍装置の発熱を受けて加熱蒸発され、放散されるようになっている。
特開2004−251608号公報
ところで上記従来のものでは、冷凍装置側から発せられた熱が排水路を通って冷却器室内に侵入し、冷却器室内の温度上昇を招いて冷却性能に少なからず悪影響を及ぼすおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、除霜水の蒸発促進用の熱が冷却器室に侵入することを抑えるところにある。
本発明は、貯蔵庫本体の上面に設けられる冷却ユニットであって、合成樹脂製のベースの一側には、冷却器の載置部を兼ねたドレンパンが形成され、このドレンパンに載置された冷却器を覆って断熱カバーが被着されることで冷却器室が形成されるとともに、前記ベースの他側には蒸発皿が形成され、かつ前記冷却器と接続されて冷凍サイクルを構成する冷凍装置が設置され、前記ドレンパンには、同ドレンパンで受けた除霜水を流下させる排水路が前記蒸発皿を指向して形成されており、この排水路の出口には、前記冷凍装置と対向する側の面を遮る遮蔽板が設けられているところに特徴を有する。
冷凍装置側からの熱が遮蔽板で遮られ、排水路を通って冷却器室内に侵入することが抑えられる。もって、冷却効率の向上を図ることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記ドレンパンに対して前記蒸発皿が低位置に形成されており、前記排水路は前記ドレンパンから前記蒸発皿側に向けて略水平に延出したのち、出口が前記蒸発皿の底面に向けて垂下した形態で形成されており、この出口のほぼ全高に亘って前記遮蔽板が設けられている。
(2)前記蒸発皿上には、前記冷凍装置を構成する圧縮機とファン付きの凝縮器とが並んで設置されており、前記遮蔽板は、流下した除霜水を前記圧縮機の下面側に向けて案内可能な姿勢で設けられている。蒸発皿に流下される除霜水は遮蔽板で案内されて圧縮機の下面側に導かれる。圧縮機の熱源を効率的に利用でき、蒸発皿における除霜水の蒸発効率を向上させることができる。
(3)前記凝縮器のファンと前記圧縮機との間には、前記ファンからの送風を当てて側方に向ける波立ち防止部材が設けられている。波立ち防止部材を設けたことにより圧縮機の近傍に強い風は流れないから、同圧縮機の近傍で波立ちが生じることが抑制され、そのため圧縮機を濡らすことが回避される。
(4)前記波立ち防止部材が、前記冷凍装置の構成部品の取付部材を兼ねている。蒸発皿内のスペースが有効利用できる。
本発明によれば、除霜水の蒸発促進用の熱が冷却器室に侵入することが抑えられ、ひいては冷却効率の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る低温貯蔵庫の正面図 同側面図 ユニットベースの平面図 図3のIV−IV線断面図 同斜視図 蒸発皿の構造を示す平面図 同部分断面図 断熱カバーの斜視図 ユニットベースに冷凍回路が搭載された状態の平面図 同斜視図 冷却器室の設置部分における分解断面図 冷却器室が形成された状態の断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図12によって説明する。この実施形態では、穀物等を貯蔵する低温貯蔵庫を例示している。
図1及び図2において、符号10は貯蔵庫本体であって、前面開口の縦長の断熱箱体により形成されて内部が貯蔵室11となっており、底面に配された脚12によって支持されているとともに、前面の出入口に断熱扉13が揺動開閉可能に装着されている。
貯蔵庫本体10の上面には、冷却ユニット15が設置されている。この冷却ユニット15は、図10及び図12に参照して示すように、ユニットベース20上における一側に、冷却器50が収容された断熱性の冷却器室30が設けられているとともに、他側に冷凍装置80が設置されており、これらの上方がケース95で覆われた構造となっている。
ユニットベース20は、ABS樹脂等の合成樹脂製であって、図3ないし図5に示すように、当該貯蔵庫本体10の奥行方向にやや長い平面長方形をなす略浅皿状に形成されており、奥側(図4の右側)の略半分が冷却器室30等を設けるための第1領域21Aで、残りの手前側が冷凍装置80等を設置するための第2領域21Bとなっている。前後の周壁の下端からは、ねじの挿通孔23Aが形成された取付板23が張り出し形成され、貯蔵庫本体10の上面にねじ止めできるようになっている。
第1領域21A側では、正面から見た左端部に、電線等を収容する小幅の収容室25が形成されているとともに、残りの右側領域に、平面視で左右方向(横方向)にやや長い長方形をなす冷却器室30の基部31が形成されている。
この冷却室の基部31の周縁には、外壁32が全周に亘って形成されているとともに、この外壁32の内側には、平面視で外壁32よりも一回り小さい横長の長方形をなし、ただし同外壁32よりも背の高い内壁33が、間隔を開けてほぼ同心に形成されている。外壁32と内壁33とは、それぞれ手前側の壁面の横幅方向の中央部同士が、内壁33と同じ高さの厚肉の連結壁35によって連結されている。これにより、外壁32と内壁33との間には、後記する断熱カバー55の下端部を嵌めるための上下両面に開口した方形の環形溝37が形成されている。なお、連結壁35の上面には、冷媒配管86等を逃がすほぼ半円形の凹面35Aが形成されている。
また、環形溝37の底部側では、周方向の適宜間隔を開けた位置ごとに、内外の側面に亘る板状のリブ38が形成され、これにより形状保持のための補強がなされている。
貯蔵庫本体10の上面壁10Aにおける奥側に寄った位置には、図12に示すように、横長の長方形をなす開口部14が形成されており、ユニットベース20が正規位置に取り付けられた際には、冷却器室30の基部31における内壁33の下縁が、上記した開口部14の上側の口縁に整合して当接するようになっている。言い換えると、内壁33の内部と開口部14内とが整合して連通した状態となる。
内壁33内の上面部には、その横幅方向の中央部に冷却器50等の載置部を兼ねたドレンパン40が形成されているとともに、その右側と左側には吸込口41と吹出口42とが形成されている。吸込口41と吹出口42とには、それぞれルーバ43が形成されている。
ドレンパン40は、図4に示すように、全周に周壁を巡らせた全体としては平面方形をなす皿状に形成されており、ただし、その底面40Bは、正面から見た左手前の角付近が最も低位置となって周りから同位置に向けて下り勾配となるように傾斜して形成されている。
ユニットベース20の第2領域21Bには、後記するように蒸発皿70が形成されており、上記した基部31の外壁32における手前側の壁面が、蒸発皿70の奥側の壁面70R(以下、奥壁70R)を兼ねている。
そして、ドレンパン40の手前側の周壁40F(以下、前壁40F)における左端に寄った位置、詳細には上記した連結壁35の左隣の位置に排水口45が切り欠き形成され、同排水口45から蒸発皿70の奥壁70Rに亘るように排水路46が形成されている。排水路46の周辺の構造については、後述する。
ドレンパン40の底面40B上には、右側のほぼ2/3の領域に冷却器50が、左側の残りの領域に冷却ファン51がそれぞれ設置されている。冷却器50は、底面40Bから立てられた4本の支持台47に、下面の四つ角を嵌めることで支持されている。
冷却ファン51はファンモータからなり、ドレンパン40の左側の壁面の内面側に設けられた支持台48に下端部を挿入することにより、軸線を左右方向に向けた姿勢において支持されている。
上記した基部31の上面を覆って断熱カバー55が被着されることによって、冷却器室30が形成されるようになっている。断熱カバー55は、発泡スチロール等の発泡樹脂製の断熱材によって形成されており、図8及び図11に示すように、厚肉で下面に開口した方形の箱状に形成されている。
断熱カバー55の周壁56の下端部は、上記した基部31の環形溝37の底までほぼ緊密に嵌合されるようになっている。そのため断熱カバー55の周壁56の下端面には、上記した連結壁35と排水路46とを逃がす逃がし溝57が形成されている。この逃がし溝57の天面のうち、連結壁35の上面と対応する位置にはほぼ半円形をなす凹面58Aが形成され、排水路46の上面と対応する位置には、フラットな閉鎖面58Bが形成されている。
断熱カバー55の周壁56の下端面には、環形溝37の底部側に形成されたリブ38を全高に亘って挿入して逃がす逃がし溝60が形成されている。
なお、断熱カバー55の内面には、正規に被着された場合に、冷却器50の吹き出し側の面(左側面)において、冷却ファン51の前後両面を覆うガイド部61や、冷却器50と冷却ファン51の上面を押さえる押圧部62等が形成されている。
ユニットベース20の第2領域21B側には、ほぼ全域に亘って蒸発皿70が形成されている。蒸発皿70は、周縁に周壁を巡らせた上面開放の皿状であって、横長の長方形の右手前の隅部を欠落させた平面形状に形成され、図4に示すように、ユニットベース20の底面から少し浮いた形態で設けられている。なお、欠落部分には、電装箱71における底面と3側面とを構成する本体部72Aが一体形成されている。
蒸発皿70の内部には、圧縮機81、凝縮器ファン83付きの凝縮器82、ドライヤ84、キャピラリチューブ85等からなる冷凍装置80が設置されている。
蒸発皿70における図3の左側の奥行の長い領域が、圧縮機81の設置領域となっており、同領域には、4個の支持部73が、奥行がやや長い長方形をなす形態で配されている。圧縮機81は、図9に示すように、その下面に設けられた4本の脚81Aを、各支持部73にそれぞれ固定することにより、底面から浮いた形態で設置されている。
蒸発皿70における右側の奥行の短い領域には、右側に凝縮器82が、その左側に軸線を左右方向に向けた凝縮器ファン83が設置されている。
凝縮器82の設置構造としては、蒸発皿70の右側壁の上縁から一段高い位置に張り出し形成されたフランジ74に、前後一対の差込溝75Aが形成されているとともに、蒸発皿70内の差込溝75Aの左側の位置には、上端に掛止爪76を設けた前後一対の支持柱75Bが立てられている。そして、凝縮器82は、図9に示すように、前後のエンドプレートの下端部に設けられた内方屈曲板82Aの右端部が差込溝75Aに差し込まれ、両屈曲板82Aの左端部が支持柱75Bに載せられて掛止爪76で係止されることにより、底面から浮いた状態で設置されている。
凝縮器ファン83はファンモータからなる。上記した凝縮器82の設置位置の左方位置には、上面に曲面状の受け面77Aを設けた背の高い前後一対の取付脚77が、所定間隔を開けて対向するようにして底面から立ち上がり形成されており、凝縮器ファン83は、ファン83Aが右側を向いた姿勢において、モータケース83Bが、両取付脚77の受け面77Aに亘って載せられて固定部材78で固定されることにより、ファン83Aの回転軸を左右方向に向けた姿勢で設置されている。
この凝縮器ファン83と上記した圧縮機81との間の位置には、冷凍装置80の一部であるドライヤ84が支持されるようになっており、同位置には、ドライヤ84の取付部材を兼ねた波立ち防止部材100が立ち上がり形成されている。この波立ち防止部材100は風向機能を併せて備えている。
波立ち防止部材100は詳細には、図6及び図7に示すように、蒸発皿70の周壁に匹敵する高さを持った幅広と幅狭の前後一対の風向板101,102が、共に手前側の端部を右側に30度程度振った斜め姿勢をなして、一部をラップさせた形態で所定間隔を開けて互いに平行に配されており、そのラップした箇所が角筒状をなす連結部103で連結された形態となっている。同連結部103の上面には、ドライヤ84の途中位置を受ける受け面104が形成されているとともに、斜め方向に対向した一対の弾性掛止片105が設けられている。従ってドライヤ84は、風向板101,102に沿った姿勢で連結部103の受け面104に押し込まれ、弾性掛止片105で抜け止めされて保持される。
波立ち防止部材100は、手前側の幅広の風向板101における手前の端部が、蒸発皿70における奥行の短い領域の手前の周壁に近接し、奥側の幅狭の風向板102における奥の端部が、上記した圧縮機81の支持部73のうち右奥の支持部73と、奥側にあるモータケース83Bの取付脚77のほぼ中間位置に達している。また、その高さは、圧縮機81の支持部73よりも若干高く、圧縮機81の下部に少し重なる程度である。
端的には、凝縮器ファン83の駆動によって図6の右側から左側に流れる冷却風のうち、蒸発皿70のほぼ深さ内に流れる冷却風は、波立ち防止部材100に当たることで圧縮機81側に向かうことが遮断され、風向板101,102の傾斜に沿って逃がされ、結果、圧縮機81の下側に強い風が流れることが規制されるようになっている。
次に、ドレンパン40に設けられた排水路46並びにその周辺構造について説明する。ドレンパン40の前壁40Fに設けられた排水口45の正面から見た左側縁に対応する位置には、上記した連結壁35と同程度の高さを持った仕切壁63が、蒸発皿70の奥壁70Rを越えてその少し手前に達する位置まで形成されている。同仕切壁63の手前側の突出部分(以下、突出壁64)は、蒸発皿70の底面から立ち上がった形態となっている。
そして、排水口45から蒸発皿70の奥壁70Rに至る連結壁35と仕切壁63との間には、図4に示すように、ドレンパン40の底面40Bの傾斜に連続するように先下がりに傾斜した底板46Bが形成され、これにより、ドレンパン40の排水口45から蒸発皿70の奥壁70Rの手前側に達する下り勾配の排水路46が構成されている。なお、底板46Bにおける蒸発皿70の奥壁70Rの上縁に繋がる部分では丸みが付けられている。
蒸発皿70の奥壁70Rの手前の面における排水路46の右側縁と対応する位置には、遮蔽板66が底面から突出壁64と同じ高さで立ち上がり形成されている。この遮蔽板66の平面形状は、奥壁70Rから手前に所定長さ突出したのち、同図の左側に向けて丸みを付けて直角曲げされた形状であり、同横向きの屈曲部67Bの先端が、突出壁64の所定寸法手前の位置に達している。
上記構造によると、排水路46の手前側の端部には、突出壁64と、遮蔽板66における手前に突出した突出部67Aを両側壁とし、かつ奥壁70Rの手前の面を溝底として、蒸発皿70の底面に達する縦長の溝状をなす出口68が形成されている。そして、同出口68における手前側の面、すなわち蒸発皿70内に対向する面が、遮蔽板66における屈曲部67Bで遮蔽された状態となる。また、屈曲部67Bの先端と突出壁64との間隙により、左側に開口した縦長の導出口69が形成されている。
改めると、遮蔽板66の屈曲部67Bが、排水路46の出口68における蒸発皿70側に向いた開口を遮蔽し、すなわち蒸発皿70側に生じた暖気が正面から出口68側に向かうことを遮断する。一方、排水路46の出口68を流下した除霜水を図6の左側に曲げて、導出口69を通して圧縮機81の奥側に導くように機能する。
なお、蒸発皿70の左側壁の上縁部にはオーバフロー溝91が形成されているとともに、蒸発皿70の左右両側には把手部92が形成されている。
ケース95は、ユニットベース20と同様にABS樹脂等の合成樹脂であって、ユニットベース20の上方を全域に亘って覆うことができる下面開放の箱形に形成されており、前後の側面の下端からは、上記したユニットベース20の取付板23の上面に重なるようにして、同じくねじの挿通孔が形成された取付板96が張り出し形成されている。
また、ケース95の右側面と左側面には、それぞれ冷却風の吸気口97と排気口(図示せず)とが形成されているとともに、両側面の下端には、ユニットベース20に設けられた把手部92を外部に臨ませる窓孔98が切り欠き形成されている。
冷却ユニット15は、以下のような手順で組み付けられて設置される。
ユニットベース20に設けられた蒸発皿70内に、圧縮機81、凝縮器82、ドライヤ84が取り付けられるとともに、ドレンパン40内に冷却器50が取り付けられる。この状態から、図9に示すように、圧縮機81、凝縮器82、ドライヤ84、キャピラリチューブ85及び冷却器50が冷媒配管86によって循環接続され、冷凍回路が構成される。冷媒配管86のうち冷却器50に対して出し入れされる冷媒配管86は、連結壁35の凹面35Aに載せられる。
次に、蒸発皿70内の凝縮器82の隣に凝縮器ファン83が取り付けられるとともに、ドレンパン40内の左側縁部に冷却ファン51が設置される。
続いて、ユニットベース20に設けられた基部31に対して断熱カバー55が被着される。それには、断熱カバー55を所定の向きにして、周壁56の下端部が基部31に形成された環形溝37に嵌合される。断熱カバー55の周壁56の下端部は、連結壁35と排水路46とを逃がし溝57に嵌め、また、環形溝37の底部側に設けられた補強用のリブ38を対応する逃がし溝60に挿入して逃がしつつ押し込まれ、逃がし溝60の奥面がリブ38に当たったところで押し込みが停止される。
このとき、断熱カバー55の周壁56の下端面が、環形溝37の開口した底面よりも若干突出する。また、逃がし溝57の天面の凹面58Aと、連結壁35の上面の凹面35Aとが合わさって円形の挿通孔が形成され、冷媒配管86が同挿通孔内にほぼ緊密に挿通された状態となるとともに、排水路46の上面が、逃がし溝57の天面の閉鎖面58Bで塞がれる。
また、ドレンパン40の下面側には、発泡スチロール等の発泡樹脂により予め成形されたブロック状の断熱材44が嵌着される。それとともに、電装箱71の本体部72AにL型蓋72Bが被着される。
最後に、ケース95が被せられる。ケース95は、前後の取付板96がユニットベース20の取付板23に重なった状態で、ユニットベース20の上方を全域に亘って覆った状態で被せられ、このとき左右の側面の窓孔98に把手部92が臨んだ状態となる。また、ケース95の天面が、冷却器室30の断熱カバー55の上面に当てられる。
このように組み付けられた冷却ユニット15は、貯蔵庫本体10の上面に設置される。それに先立ち、貯蔵庫本体10の上面に形成された開口部14の口縁部に、断熱カバー55の周壁56の下端の厚さに匹敵する幅を持ったスポンジシート(図示せず)が、全周に亘って貼り付けられる。
冷却ユニット15は、両把手部92に手を掛けて持ち上げられ、図12に示すように、冷却器室30の基部31における内壁33の内部が開口部14と整合した状態で、貯蔵庫本体10の上面に載せられる。そして、ケース95とユニットベース20の取付板96,23が重なった状態で、ねじで共締めされることによって固定される。
このとき、冷却器室30を構成する断熱カバー55がケース95で押さえられた状態となって、周壁56の下面が開口部14の口縁部(スポンジシート)に押し付けられる。
冷却運転は、冷凍装置80(圧縮機81、凝縮器ファン83)と、冷却ファン51とが駆動されることで行われ、図12の矢線に示すように、庫内空気が吸込口41から冷却器室30内に吸い込まれて、冷却器50を通過する間に熱交換により冷気が生成され、その冷気が吹出口42から貯蔵室11に吹き出されるといった循環供給が行われることで、貯蔵室11内が冷却される。この間、吸込口41側のルーバ43に装備された庫内サーミスタ(図示せず)によって庫内温度が検知され、その検知温度が予め定められた設定温度よりも高いか低いかによって、冷凍装置80と冷却ファン51のオンオフが制御され、これにより貯蔵室11内がほぼ設定温度に維持される。
冷凍装置80が駆動されている間、凝縮器ファン83の回転に伴い、外気である冷却風が吸気口97から吸引されて図6の左方向に流れ、凝縮器82続いて圧縮機81を冷却し、冷却に供した後の排熱が排気口から排出されるが、凝縮器82、圧縮機81とも相応の熱さを残している。そのため蒸発皿70で暖気が生成され、それが排水路46を通して冷却器室30内に侵入しようとするが、排水路46の出口68における蒸発皿70側に対向した面が、遮蔽板66の屈曲部67Bで遮蔽されているから、暖気が排水路46に侵入することが回避される。そのため、冷却器室30内が不必要に温度上昇することが防止される。
また、導出口69は、凝縮器ファン83からの風の流れの下流側を向いて開口しているから、暖気の侵入を効率良く防止できる。
なお、排水路46は、冷却器50の載置部を兼ねたドレンパン40と一体的に形成されているのであるから、冷却運転中は、冷却器50の冷熱を受けて少なからず冷却された状態にある。ここで上記のように、排水路46の出口68には、左側を向いて開口した導出口69が形成されているから、同導出口69から暖気の一部が少量入り込んで排水路46を昇温させ、それにより底板46Bの裏面等に結露することが防止される。
適宜の時間間隔を開けて除霜運転が行われる。ここでは、冷凍回路に設けられた切換弁の操作等により、圧縮機81から吐出されたホットガスがホットガス管(図示せず)を通って冷却器50に循環供給され、冷却器50が加熱されることで付着した霜が融かされ、除霜水はその下方に配されたドレンパン40上に滴下する。滴下した除霜水は、底面40Bの傾斜に倣って最下部である排水口45に向けてスムーズに導かれ、排水路46に沿って流れたのち出口68に沿って流下して蒸発皿70内に排水される。
蒸発皿70内に貯留された除霜水は、冷却運転に戻った際に、圧縮機81や凝縮器82からの発熱を受けて強制蒸発され、またこの間、上記したように凝縮器ファン83により外気が吸引されて、凝縮器82続いて圧縮機81を冷却したのちの排熱が排気口から排出され、外気が蒸発皿70の上面を通過することから、さらに蒸発が促されるとともに、蒸発皿70から立ち上った蒸気は、外気の流れを受けて排気口から排出されるところとなる。
ここで、除霜水が蒸発皿70に導入される部分において、排水路46の出口68には、圧縮機81の奥側を指向する導出口69が形成され、図6の矢線Wに示すように、除霜水はまず、比較的高温状態にある圧縮機81の下面側に導かれるようになっているから、同圧縮機81の発熱を受けて、除霜水が効率良く蒸発する。
また、凝縮器ファン83により冷却風が凝縮器82から圧縮機81へと流通する部分では、圧縮機81の手前側に、波立ち防止部材100が設けられているから、圧縮機81の下面側に強い風は流れず、そのため圧縮機81の下方で波立ちが起きることが抑制され、水しぶきを受けることに起因して圧縮機81が濡れることが防止される。
さらに、排出路46の出口68に設けられた遮蔽板66は、蒸発皿70の底面から立設されているから、これも波立ち防止の機能を備えている。また、波立ち防止部材100と、排水路46の出口68に一番近い位置の圧縮機81の支持部73と、出口68に設けられた遮蔽板66とで、蒸発皿70内を左右に分けるようになっており、これらの3部材で大きな波立ち防止部材の役割を担っている。
以上説明したように本実施形態によれば、ドレンパン40に設けられた排水路46の出口68において、蒸発皿70側すなわち圧縮機81、凝縮器82等の冷凍装置80と対向する側の面を遮蔽板66の屈曲部67Bで遮断する構造としたから、冷凍装置80の発熱で昇温された暖気が遮蔽板66(屈曲部67B)で遮られて、排水路46を通って冷却器室30内に侵入することが抑えられ、もって冷却効率の向上を図ることができる。
一方、排水路46から流下した除霜水を、遮蔽板66によって優先的に圧縮機81の下面側に導くようにしたから、圧縮機81の熱源を利用して、除霜水を効率良く蒸発させることができる。
なお、出口68の上方は開放しているから、掃除をする場合に便利である。
凝縮器82と圧縮機81とに順次に流通してそれらを冷却することに機能する冷却風は、蒸発皿70に貯留された除霜水の蒸発の促進と、蒸気を排熱とともに排出することに併せて有効となる。ここで、圧縮機81の下部における手前側には、波立ち防止部材100が立てられているから、同波立ち防止部材100で遮られて圧縮機81の下面側に強い風は流れず、そのため圧縮機81の下方で波立ちが起きることが抑制され、水しぶきを受けることに起因して圧縮機81が濡れることが防止される。
そのため、圧縮機81に付設された電気部品を保護でき、さらに支持部73に備えたゴム製の受け材の劣化防止や、圧縮機81のケースの錆び付き防止等を図ることができる。
また、波立ち防止部材100は、冷却風の流れる方向に対して傾斜した姿勢で設けられているから、風が傾斜方向に逃がされて乱流の発生が抑えられる。
波立ち防止部材100を、ドライヤ84の取付部材と兼用して設けているのであるから、別途備える場合と比べ、構造が簡略化されて蒸発皿70内のスペースを有効利用できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ドレンパンからの排水路が凝縮器ファンと圧縮機との間の位置に設けられている場合を例示したが、その他の位置、例えば凝縮器ファンの上流側や圧縮機の下流側に設けてもよい。その場合、遮蔽板は冷凍装置の熱源との間に位置し、また導出口は暖気が侵入し難い向きに開口すればよい。なお、導出口は複数設けてもよい。
(2)上記実施形態では、凝縮器ファンと圧縮機の配設関係が、正面から見て右側から凝縮器ファン、圧縮機の順に配置された場合を例示したが、左右逆向きであったり、前方から凝縮器ファン、圧縮機の順、さらにはその逆の順序等で配置されたものについても、本発明は同様に適用することができる。
(3)冷却装置は、その一部またはすべてが、蒸発皿の外の隣接した領域に設置されていてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(4)上記実施形態では、波立ち防止部材を、ドライヤの取付部材で兼用させたが、キャピラリチューブやそれに代わる膨張弁の取付部材で兼用させてもよい。さらに波立ち防止部材は、冷凍回路の構成部品の取付部材とは別に単体で備えるようにしてもよい。
(5)本発明は、上記実施形態に例示した低温貯蔵庫に限らず、冷蔵庫、冷凍庫、急速凍結庫等の冷却貯蔵庫全般に装備された冷却ユニットに対して適用することができる。
10…貯蔵庫本体 15…冷却ユニット 20…ユニットベース(ベース) 30…冷却器室 40…ドレンパン(載置部) 46…排水路 50…冷却器 55…断熱カバー 66…遮蔽板 67B…(遮蔽板66の)屈曲部 68…(排水路46の)出口 69…導出口 70…蒸発皿 80…冷凍装置 81…圧縮機 82…凝縮器 83…凝縮器ファン 100…波立ち防止部材

Claims (4)

  1. 貯蔵庫本体の上面に設けられる冷却ユニットであって、
    合成樹脂製のベースの一側には、冷却器の載置部を兼ねたドレンパンが前記ベースと一体に形成され、このドレンパンに載置された冷却器を覆って断熱カバーが被着されることで冷却器室が形成されるとともに、前記ベースの他側には蒸発皿が形成され、かつ前記冷却器と接続されて冷凍サイクルを構成する冷凍装置が設置され、
    前記ドレンパンには、同ドレンパンで受けた除霜水を流下させる排水路が前記蒸発皿を指向して形成されており、この排水路が上面開口の溝状に形成されており、
    この排水路の出口には、前記冷凍装置と対向する側の面を遮る遮蔽板が設けられており、
    前記ドレンパンに対して前記蒸発皿が低位置に形成されており、前記排水路は前記ドレンパンから前記蒸発皿側に向けて略水平に延出したのち、出口が前記蒸発皿の底面に向けて垂下した形態で形成されており、この出口のほぼ全高に亘って前記遮蔽板が設けられていることを特徴とする冷却ユニット。
  2. 前記蒸発皿上には、前記冷凍装置を構成する圧縮機とファン付きの凝縮器とが並んで設置されており、前記遮蔽板は、流下した除霜水を前記圧縮機の下面側に向けて案内可能な姿勢で設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷却ユニット。
  3. 前記凝縮器のファンと前記圧縮機との間には、前記ファンからの送風を当てて側方に向ける波立ち防止部材が設けられていることを特徴とする請求項記載の冷却ユニット。
  4. 前記波立ち防止部材が、前記冷凍装置の構成部品の取付部材を兼ねていることを特徴とする請求項記載の冷却ユニット。
JP2009152517A 2009-06-26 2009-06-26 冷却ユニット Expired - Fee Related JP5441518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009152517A JP5441518B2 (ja) 2009-06-26 2009-06-26 冷却ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009152517A JP5441518B2 (ja) 2009-06-26 2009-06-26 冷却ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011007439A JP2011007439A (ja) 2011-01-13
JP5441518B2 true JP5441518B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=43564309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009152517A Expired - Fee Related JP5441518B2 (ja) 2009-06-26 2009-06-26 冷却ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5441518B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018123798A1 (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
JP2021076295A (ja) * 2019-11-08 2021-05-20 ホシザキ株式会社 冷却貯蔵庫

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0718943Y2 (ja) * 1988-10-18 1995-05-01 日新電機株式会社 除湿冷却装置
JP2000241066A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Fujitsu General Ltd 冷蔵庫
JP2004251608A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Hitachi Reftechno Inc 農産物保冷庫の構造
JP4321247B2 (ja) * 2003-12-10 2009-08-26 パナソニック株式会社 自動販売機のドレーン水排水装置
JP4598188B2 (ja) * 2005-04-26 2010-12-15 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫
JP2007064497A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫
JP4697970B2 (ja) * 2006-04-20 2011-06-08 福島工業株式会社 米保冷庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011007439A (ja) 2011-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010038528A (ja) 冷蔵庫
JP4545654B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP4598188B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP5441518B2 (ja) 冷却ユニット
JP4644580B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP5441517B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2006308141A (ja) 冷却貯蔵庫
JP5173156B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP5031406B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP3702120B2 (ja) 冷却装置
JP4555142B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP3647727B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP4334929B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2006275474A (ja) 冷却貯蔵庫
JP5275699B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP3714715B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JPH09243234A (ja) 冷却貯蔵庫における除霜排水蒸発装置
JP3978041B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2001241829A (ja) 冷却ユニット
JP2018109501A (ja) 冷蔵庫
JP5173155B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2006105463A (ja) 冷却貯蔵庫の排水構造
TW201827774A (zh) 冰箱
JP4644521B2 (ja) 冷却ユニット
WO2022143972A1 (zh) 制冰组件及冰箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5441518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees