JP5439164B2 - ガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法 - Google Patents
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Description
そして、圧縮空気の一部は、タービンのタービン動翼およびタービン静翼を冷却する冷却空気や、タービン動翼およびタービン静翼の間のシール空気として抽気されている。
本発明のガスタービンの冷却流路構造の調整方法は、ガスタービンのロータアッセンブリを冷却する冷却媒体をステータアッセンブリからロータアッセンブリに向かって導くとともに、ロータアッセンブリの回転方向に導く複数の冷却媒体流路と、該複数の冷却媒体流路の間を仕切るとともに壁面を構成する冷却媒体ガイド部と、該冷却媒体ガイド部の一方の端部に配置された円筒状のシュラウド部と、を有するガスタービンの冷却流路構造であって、前記冷却媒体ガイド部および前記シュラウド部は、周方向に分割された複数のセグメントにより構成されており、前記冷却媒体流路は、前記周方向に隣接して配置される前記セグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部及び前記シュラウド部により形成されていることを特徴とする。
そのため、形状が異なる冷却媒体ガイド部を少なくとも2種類(一の冷却媒体ガイド部および他の冷却媒体ガイド部)準備することにより、上述のスロート面積を調節することができる。つまり、冷却媒体ガイド部の形状を数多く設計する必要がなく、設計の手間がかからない。
以下、本発明の第1の実施形態に係るガスタービンついて図1から図7を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るガスタービンの構成を説明する模式図である。
本実施形態に係るガスタービン1は、例えば、発電機などの外部機器に回転駆動力を供給するものである。
ガスタービン1には、図1に示すように、圧縮機2と、燃焼器(燃焼部)3と、タービン部4と、回転軸5と、動翼冷却系統6と、が主に設けられている。
なお圧縮機2としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
なお燃焼器3としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
タービン部4は、燃焼器3から供給された高温ガスから回転駆動力を抽出するものである。さらに、タービン部4は回転軸5により回転可能に支持されるとともに、抽出した回転駆動力を回転軸5に伝達するものである。
タービン部4には、ロータディスク43とともにロータアッセンブリを構成するタービン動翼41、および、ステータアッセンブリを構成するタービン静翼42から構成される段が、回転軸5の軸線方向に沿って並んで設けられている。
なおタービン部4の構成としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
なお回転軸5としては、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
動翼冷却系統6には、系統流路61と、冷却空気熱交換器62と、TOBIノズル(冷却流路構造)64が設けられている。
系統流路61の一方の端部は、燃焼器3を覆う車室31に接続され、他方の端部は、タービン動翼41のロータディスク43と対向する位置に配置されている。そのため、系統流路61の一方の端部には、圧縮機2により圧縮され、燃焼器3に流入する前の圧縮空気が流入する。また、系統流路61の他方の端部から流出した冷却空気は、ロータディスク43に形成された冷却空気の流路を介してタービン動翼41に導かれる。
系統流路61の途中には、冷却空気熱交換器62が配置されている。さらに、系統流路61における他方の端部には、TOBIノズル64が配置されている。
TOBIノズル64は、図3に示すように、系統流路61からタービン動翼41およびロータディスク43に流入する冷却空気(冷却媒体)を、膨張させながらタービン動翼41等の回転方向に加速し、回転方向の流速成分を与えるものである。
ここで、TOBIとは(Tangential On Board Injection)の頭文字を取ったものである。
第3ノズル翼73は、翼型における正圧面および負圧面が切削加工により形成されたものである。
本実施形態では、図7に示すように、TOBIノズル64に第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対が周方向に等間隔に4対配置され、その間は第3ノズル翼73を有するセグメントSGで埋められている例に適用して説明する。
なお、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対の数は、4対よりも多くてもよいし、少なくてもよく、特に限定するものではない。
ノズル流路74の流路断面積はタービン動翼41に向かって変化し、面積が最も狭い部分をスロート部THと呼び、スロート部THにおける流路断面積をスロート面積と呼ぶ。各ノズル流路74のスロート部THにおける流路断面積、つまりスロート面積の合計が、TOBIノズル64全体におけるスロート面積となる。
回転軸5によって圧縮機2が回転駆動されると、外部の空気が圧縮機2に吸入される。吸入された空気は圧縮機2により圧縮されて高圧の空気となって、燃焼器3に供給される。燃焼器3では、圧縮された空気に対して燃料が噴射され、空気と燃料の混合気が燃焼される。燃焼により発生した高温ガスは、燃焼器3からタービン部4に供給される。
そのため、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対の数を増減させても、TOBIノズル64を構成するこれらセグメントSGを新たに設計する必要がない。
そのため、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSGを準備することにより、上述のスロート面積を容易に調節することができる。つまり、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSG以外のセグメントの設計する必要がない。つまり、設計の手間がかからず、スロート面積の微調整を容易に行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図8から図10を参照して説明する。
本実施形態のガスタービンの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、TOBIノズルの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図8から図10を用いてTOBIノズルの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図8は、本実施形態に係るガスタービンのTOBIノズルの構成を説明する部分拡大斜視図である。図9は、図8のTOBIノズルにおける第1ノズル翼および第3ノズル翼の構成を説明する図である。図10は、図8のTOBIノズルの構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態について図11を参照して説明する。
本実施形態のガスタービンの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、TOBIノズルの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図11を用いてTOBIノズルの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るガスタービンのTOBIノズルの構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
2 圧縮機
3 燃焼器(燃焼部)
4 タービン部
41 タービン動翼(ロータアッセンブリ)
42 タービン静翼(ステータアッセンブリ)
43 ロータディスク(ロータアッセンブリ)
64,164,264 TOBIノズル(冷却流路構造)
71,171,271 第1ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)
72 第2ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)
73 第3ノズル翼(他の冷却媒体ガイド部)
74 ノズル流路(冷却媒体流路)
75 プラットフォーム(シュラウド部)
Claims (8)
- ガスタービンのロータアッセンブリを冷却する冷却媒体をステータアッセンブリからロータアッセンブリに向かって導くとともに、ロータアッセンブリの回転方向に導く複数の冷却媒体流路と、
該複数の冷却媒体流路の間を仕切るとともに壁面を構成する冷却媒体ガイド部と、
該冷却媒体ガイド部の一方の端部に配置された円筒状のシュラウド部と、
を有するガスタービンの冷却流路構造であって、
前記冷却媒体ガイド部および前記シュラウド部は、周方向に分割された複数のセグメントにより構成されており、
前記冷却媒体流路は、前記周方向に隣接して配置される前記セグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部及び前記シュラウド部により形成されていることを特徴とするガスタービンの冷却流路構造。 - 前記周方向に隣接して配置される第1の前記セグメント及び第2の前記セグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部は、断面形状が翼型における凹状に湾曲した正圧面のみが形成されたもの、および、翼型における凸状に湾曲した負圧面のみが形成されたもの、の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載のガスタービンの冷却流路構造。
- 前記複数のセグメントは、前記冷却媒体流れに対して交差する前記周方向において、長さが異なる第1のセグメント及び第2のセグメントを含み、
前記第1のセグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部は、前記冷却媒体流れに対して交差する前記周方向において、前記第2のセグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部よりも厚いことを特徴とする請求項1記載のガスタービンの冷却流路構造。 - 前記周方向に隣接して配置される第1の前記セグメント及び第2の前記セグメントは、互いの前記冷却媒体ガイド部が一体となるように配置されており、
第3の前記セグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部は断面形状が翼型に形成されていることを特徴とする請求項1記載のガスタービンの冷却流路構造。 - 第1の前記セグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部は、前記周方向に隣接して配置される第2の前記セグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部と比較して、上流側の端部から下流側の端部までの長さが短いことを特徴とする請求項1記載のガスタービンの冷却流路構造。
- 前記冷却媒体ガイド部の他方の端部に配置された円筒状の他のシュラウド部を有し、
前記冷却媒体流路は、前記周方向に隣接して配置される前記セグメントに含まれる前記冷却媒体ガイド部、前記シュラウド部、及び前記他のシュラウド部により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のガスタービンの冷却流路構造。 - 燃焼に用いられる空気を圧縮する圧縮機と、
圧縮された空気に燃料を噴射して燃焼させ、高温ガスを生成する燃焼部と、
前記高温ガスにより回転駆動されるタービン部と、
請求項1から請求項6のいずれかに記載のガスタービンの冷却流路構造と、
が設けられていることを特徴とするガスタービン。 - 既設のガスタービンに設けられていたガスタービンの冷却流路構造を、請求項1から請求項6のいずれかに記載のガスタービンの冷却流路構造に変更することを特徴とするガスタービンの冷却流路構造の調整方法。
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JP2009296156A JP5439164B2 (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | ガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法 |
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