JP2011137389A - ガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法 - Google Patents

ガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スロート面積の微調整を容易に行うことができるガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法を提供する。
【解決手段】冷却媒体をロータアッセンブリの回転方向に導く複数の冷却媒体流路74と、複数の冷却媒体流路74の間を仕切る冷却媒体ガイド部71,72,73を有するガスタービンの冷却流路構造64であって、冷却媒体ガイド部71,72,73およびシュラウド部75を有する複数のセグメントSGにより構成され、少なくとも1つのセグメントSGにおける一の冷却媒体ガイド部71,72の形状が、他のセグメントSGにおける他の冷却媒体ガイド部73の形状と異なり、一の冷却媒体ガイド部71,72と隣接する冷却媒体流路74における流路断面積が、他の冷却媒体ガイド部73に挟まれた冷却媒体流路74における流路断面積と異なることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、ガスタービンのタービン動翼を冷却するガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法に関する。
ガスタービンでは、圧縮機により圧縮された圧縮空気を燃焼器に導き、圧縮空気を用いて燃料を燃焼させて高温ガスを発生させ、タービンにおいて高温ガスのエネルギを回転駆動力に変換し、回転駆動力の一部を用いて圧縮機を駆動している。
そして、圧縮空気の一部は、タービンのタービン動翼およびタービン静翼を冷却する冷却空気や、タービン動翼およびタービン静翼の間のシール空気として抽気されている。
具体的には、抽気された圧縮空気である冷却空気等は、冷却器によって冷却される等した後、ケーシングに配置されたタービン静翼の内部に形成された冷却流路や、回転するタービン動翼およびタービン動翼を保持するロータディスクの内部に形成された冷却流路や、タービン動翼およびタービン静翼の間のシール空気流路等に流入する。
ここで、冷却空気等が回転するタービン動翼等の冷却流路に流入する際、冷却空気等には、予旋回ノズルによってタービン動翼等の回転方向に回転する流速成分が与えられる。このようにすることで、冷却空気等に回転する流速成分を与えるために消費される動力であるポンピングロスを抑制することができることが知られている。
予旋回ノズルにおける冷却空気等が流れる流路断面積のうち、特に最も流路断面積が狭いスロート面積は、ロータ冷却空気量を決定する重要なパラメータであり、タービン動翼を所定温度に冷却するために必要な冷却空気等の流量に基づいて定められている。そのため、ガスタービンの設計が変更されてタービン入口温度が変更された場合など、タービン動翼等に必要な冷却空気等の流量が変更された場合においては、予旋回ノズルのスロート面積を変更する必要がある場合がある。
そこで、予旋回ノズルにおける冷却空気等が流入する入口に遮蔽板を設け、予旋回ノズルを流れる冷却空気等の流量を調節する方法、言い換えると、予旋回ノズルのスロート面積を調節する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、一体鋳造されるとともに、冷却空気等が流れる複数の流路を有する予旋回ノズルであって、鋳造時には一部の流路が閉塞された予旋回ノズルを準備し、予旋回ノズルを流れる冷却空気等の流量が所定値になるように、閉塞された流路を切削して開口を形成する方法、言い換えると、予旋回ノズルのスロート面積を調節する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特表2003−500585号公報 特許第2742998号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の方法では、入口に設けられた遮蔽板が入口から脱落し、ガスタービンにおける不具合の原因になるおそれがあるという懸念があった。つまり、脱落した遮蔽板は、冷却空気等の流れにより下流側に押し流され、タービンの構成要素に衝突することで、これらの構成要素が損傷するという懸念があった。
その一方で特許文献2に記載された方法では、既に設置されたガスタービンに設けられた予旋回ノズルにおけるスロート面積を調整する場合、新たな予旋回ノズルを製作し、ガスタービンに設けられていた予旋回ノズルと、新たに製作した予旋回ノズルとを交換する必要があった。つまり、容易にスロート面積を調整することができないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、スロート面積の調整を容易に行うことができるガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のガスタービンの冷却流路構造の調整方法は、ガスタービンのロータアッセンブリを冷却する冷却媒体をステータアッセンブリからロータアッセンブリに向かって導くとともに、ロータアッセンブリの回転方向に導く複数の冷却媒体流路と、該複数の冷却媒体流路の間を仕切るとともに壁面を構成する冷却媒体ガイド部と、該冷却媒体ガイド部の少なくとも一方の端部に配置されたシュラウド部と、を有するガスタービンの冷却流路構造であって、前記冷却媒体ガイド部および前記シュラウド部を有する複数のセグメントにより構成され、少なくとも1つの前記セグメントにおける一の冷却媒体ガイド部の形状が、他の前記セグメントにおける他の冷却媒体ガイド部の形状と異なり、前記一の冷却媒体ガイド部と隣接する前記冷却媒体流路における流路断面積が、前記他の冷却媒体ガイド部に挟まれた前記冷却媒体流路における流路断面積と異なることを特徴とする。
本発明によれば、一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントの数を増減させることにより、複数の冷却媒体流路を流れる冷却媒体の流量を調節することができる、言い換えると、冷却媒体流路における流路断面積のうち最も面積が狭いスロート面積を調節することができる。
そのため、形状が異なる冷却媒体ガイド部を少なくとも2種類(一の冷却媒体ガイド部および他の冷却媒体ガイド部)準備することにより、上述のスロート面積を調節することができる。つまり、冷却媒体ガイド部の形状を数多く設計する必要がなく、設計の手間がかからない。
さらに、既存の冷却流路構造についてスロート面積を変更する場合であっても、既存の冷却流路構造に係る冷却媒体ガイド部(他の冷却媒体ガイド部)を有するセグメントの一部を、変更したスロート面積に係る冷却媒体ガイド部(一の冷却媒体ガイド部)を有するセグメントに交換することにより、既存の冷却流路構造に係るスロート面積を変更することができる。言い換えると、冷却流路構造の全体を新たに製造することなく、スロート面積を変更することができる。
その一方で、遮蔽板を冷却流路構造に溶接などの方法で固定し、複数の冷却媒体流路の一部を塞ぐ方法と比較して、脱落した部品(遮蔽板)がロータアッセンブリやステータアッセンブリ等に損傷を与えるリスクを軽減することができる。言い換えると、ガスタービンの信頼性を高めることができる。
上記発明においては、前記他の冷却媒体ガイド部は断面形状が翼型に形成され、前記一の冷却媒体ガイド部は、断面形状が前記翼型における凹状に湾曲した正圧面のみが形成されたもの、および、前記翼型における凸状に湾曲した負圧面のみが形成されたもの、の少なくとも一方であることが望ましい。
本発明によれば、断面形状が翼型を有する冷却媒体ガイド部を採用した場合であっても、1つの翼型を用いて一の冷却媒体ガイド部および他の冷却媒体ガイド部を形成することができる。そのため、冷却媒体ガイド部に用いられる翼型を変更することなく、冷却流路構造におけるスロート面積の調節を行うことができる。
ここで、正圧面のみが形成された一の冷却媒体ガイド部とは、一の冷却媒体ガイド部における負圧面が形成される部分の加工が行われず、一の冷却媒体ガイド部がセグメントの端部まで延びているものをいう。負圧面のみが形成された一の冷却媒体ガイド部も同様に、一の冷却媒体ガイド部における正圧面が形成される部分の加工が行われず、一の冷却媒体ガイド部がセグメントの端部まで延びているものをいう。
例えば、正圧面のみが形成された一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントと、負圧面のみが形成された一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントとを隣接して配置することにより、これら冷却媒体ガイド部の間の冷却媒体流路が閉塞される。そのため、冷却流路構造におけるスロート面積の調節を行うことができる。
さらに、一の冷却媒体ガイド部と、他の冷却媒体ガイド部とを別々の翼型で設計する場合と比較して、同じ翼型で一の冷却媒体ガイド部および他の冷却媒体ガイド部を設計することができるため、冷却流路構造の設計に要する手間を抑えることができる。
上記発明においては、1つのセグメントに1つの前記一の冷却媒体ガイド部または前記他の冷却媒体ガイド部が設けられ、前記冷却媒体流れに対して交差する方向において、前記一の冷却媒体ガイド部が設けられた前記セグメントは、前記他の冷却媒体ガイド部が設けられた前記セグメントより長く、前記一の冷却媒体ガイド部は、前記他の冷却媒体ガイド部よりも厚いことが望ましい。
本発明によれば、1個の一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントによって、少なくとも1つの冷却媒体流路を塞ぐことができる。そのため、複数個の一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントを用いて冷却媒体流路を塞ぐ場合と比較して、容易かつ確実に冷却流路構造におけるスロート面積の調節を行うことができる。
つまり、複数個の一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントを用いて冷却媒体流路を塞ぐ場合には、冷却媒体がこれらセグメントの間の隙間を流れて、冷却流路構造を流れる冷却媒体の流量を正確に調節することができない。そのため、正確な流量調整を期す場合はこれらセグメントの間の隙間を溶接などの方法により塞ぐ必要があり、冷却流路構造におけるスロート面積の調節を容易に行うことができなかった。
これに対して、1個の一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントを用いて冷却媒体流路を塞ぐ場合には、上述の隙間がないため、容易かつ確実に冷却流路構造におけるスロート面積の調節を行うことができる。
上記発明においては、前記一の冷却媒体ガイド部は、前記他の冷却媒体ガイド部と比較して、上流側の端部から下流側の端部までの長さが短いことが望ましい。
本発明によれば、一の冷却媒体ガイド部と隣接する冷却媒体流路における冷却媒体の流量を増やすこと、言い換えると、スロート面積を広げることができる。そのため、冷却流路構造におけるスロート面積の調節を行うことができる。
一般に、流体の流れの向きを偏向する板状のガイド部が列状に並んでいる場合において、当該ガイド部の長さ(上流側の端部から下流側の端部までの寸法)を短くするカットバックを行うと、カットバックを行わない場合と比較して、複数のガイド部の間を流れる流体の流量が増加する。言い換えると、複数のガイド部の間の流路におけるスロート面積が増大する。
そのため、長さが短い一の冷却媒体ガイド部に隣接する冷却媒体流路を流れる冷却媒体の流量が増加する。言い換えると、当該隣接する冷却媒体流路におけるスロート面積が増大する。
本発明のガスタービンは、燃焼に用いられる空気を圧縮する圧縮機と、圧縮された空気に燃料を噴射して燃焼させ、高温ガスを生成する燃焼部と、前記高温ガスにより回転駆動されるタービン部と、上記本発明のガスタービンの冷却流路構造と、が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、上記本発明の冷却流路構造が設けられているため、ガスタービンの冷却流路構造におけるスロート面積の微調整を容易に行うことができる。
本発明のガスタービンの冷却流路構造の調整方法は、既設のガスタービンに設けられていたガスタービンの冷却流路構造を、上記本発明のガスタービンの冷却流路構造に交換することを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明の冷却流路構造に交換することにより、交換する冷却流路構造の全体を新たに設計する必要がなく、かつ、冷却流路構造の全体を一から製作する必要もない。
例えば、既設のガスタービンを改修したり、アップグレードしたりする場合に、ロータアッセンブリに供給する冷却空気の流量を変更する必要があるときがある。言い換えると、冷却流路構造のスロート面積を調整する必要があるときがある。
このような場合に冷却流路構造を交換することとなるが、上記本発明の冷却流路構造では、一の冷却媒体ガイド部を有するセグメントを交換することで、冷却媒体のスロート面積を調節することができ、冷却流路構造の全体を新たに製作する必要も、全体を一から製作する必要もない。
本発明のガスタービンの冷却流路構造、ガスタービンおよびガスタービンの冷却流路構造の調整方法によれば、少なくとも1つのセグメントにおける一の冷却媒体ガイド部の形状を、他のセグメントにおける他の冷却媒体ガイド部の形状と異ならせて、一の冷却媒体ガイド部と隣接する冷却媒体流路における流路断面積を、他の冷却媒体ガイド部に挟まれた冷却媒体流路における流路断面積と異ならせることにより、スロート面積の微調整を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るガスタービンの構成を説明する模式図である。 図1のタービン部および動翼冷却系統の構成を説明する模式図である。 図2のTOBIノズルの周辺構成を説明する部分拡大図である。 図3のTOBIノズルの構成を説明する部分拡大斜視図である。 図4のTOBIノズルにおける第1ノズル翼、第2ノズル翼および第3ノズル翼の構成を説明する図である。 図4のTOBIノズルの構成を説明する模式図である。 図4のTOBIノズルにおける第2ノズル翼、第3ノズル翼を有するセグメント対の配置位置を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るガスタービンのTOBIノズルの構成を説明する部分拡大斜視図である。 図8のTOBIノズルにおける第1ノズル翼および第3ノズル翼の構成を説明する図である。 図8のTOBIノズルの構成を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るガスタービンのTOBIノズルの構成を説明する模式図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るガスタービンついて図1から図7を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るガスタービンの構成を説明する模式図である。
本実施形態に係るガスタービン1は、例えば、発電機などの外部機器に回転駆動力を供給するものである。
ガスタービン1には、図1に示すように、圧縮機2と、燃焼器(燃焼部)3と、タービン部4と、回転軸5と、動翼冷却系統6と、が主に設けられている。
圧縮機2は、燃焼に用いられる空気を外部から吸入して圧縮し、燃焼器3に供給するものである。さらに圧縮機2は、動翼冷却系統6に供給される冷却空気を供給するものでもある。圧縮機2は回転軸5により回転可能に支持されるとともに、回転軸5によって回転駆動されるものである。
なお圧縮機2としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
燃焼器3は、圧縮機2から供給された圧縮空気に燃料を噴射して燃焼させるものであって、高温ガスを発生させて燃焼ガスをタービン部4に供給するものである。燃焼器3は、圧縮機2とタービン部4との間に配置されている。
なお燃焼器3としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
図2は、図1のタービン部および動翼冷却系統の構成を説明する模式図である。
タービン部4は、燃焼器3から供給された高温ガスから回転駆動力を抽出するものである。さらに、タービン部4は回転軸5により回転可能に支持されるとともに、抽出した回転駆動力を回転軸5に伝達するものである。
タービン部4には、ロータディスク43とともにロータアッセンブリを構成するタービン動翼41、および、ステータアッセンブリを構成するタービン静翼42から構成される段が、回転軸5の軸線方向に沿って並んで設けられている。
タービン動翼41は、回転軸5に設けられた円板状のロータディスク43の外周面に並んで配置されているものであって、周囲を流れる燃焼ガスによって回転軸5まわりに回転駆動されるものである。タービン静翼42は、タービン部4を構成するケーシングの内周面から回転軸5に向かって延びるものであって、タービン動翼41とともに周囲を流れる高温ガスから回転駆動力を抽出するものである。
なおタービン部4の構成としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
回転軸5は、圧縮機2およびタービン部4を回転可能に支持するものであって、タービン部4により抽出された回転駆動力を圧縮機2や外部機器に伝達するものである。
なお回転軸5としては、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
動翼冷却系統6は、圧縮機2により圧縮された空気を冷却空気としてタービン動翼41に供給するものである。
動翼冷却系統6には、系統流路61と、冷却空気熱交換器62と、TOBIノズル(冷却流路構造)64が設けられている。
系統流路61は、圧縮機2により圧縮された空気の一部を冷却空気として抽気し、抽気された冷却空気を、最終的にはタービン動翼41に導くものである。
系統流路61の一方の端部は、燃焼器3を覆う車室31に接続され、他方の端部は、タービン動翼41のロータディスク43と対向する位置に配置されている。そのため、系統流路61の一方の端部には、圧縮機2により圧縮され、燃焼器3に流入する前の圧縮空気が流入する。また、系統流路61の他方の端部から流出した冷却空気は、ロータディスク43に形成された冷却空気の流路を介してタービン動翼41に導かれる。
系統流路61の途中には、冷却空気熱交換器62が配置されている。さらに、系統流路61における他方の端部には、TOBIノズル64が配置されている。
冷却空気熱交換器62は、系統流路61に設けられた熱交換器であって、タービン動翼41に供給される冷却空気の熱を外部に放出させるものである。なお、冷却空気熱交換器62としては公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではなく、さらに本発明において必ずしも必要な構成ではない。
図3は、図2のTOBIノズルの周辺構成を説明する部分拡大図である。図4は、図3のTOBIノズルの構成を説明する部分拡大斜視図である。図5は、図4のTOBIノズルにおける第1ノズル翼、第2ノズル翼および第3ノズル翼の構成を説明する図である。図6は、図4のTOBIノズルの構成を説明する模式図である。
TOBIノズル64は、図3に示すように、系統流路61からタービン動翼41およびロータディスク43に流入する冷却空気(冷却媒体)を、膨張させながらタービン動翼41等の回転方向に加速し、回転方向の流速成分を与えるものである。
ここで、TOBIとは(Tangential On Board Injection)の頭文字を取ったものである。
TOBIノズル64には、図4および図5に示すように、円筒状に形成されたプラットフォーム(シュラウド部)75と、プラットフォーム75の外周面から径方向外側に延びて配置されるとともに、周方向に並んで配置された第1ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)71、第2ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)72および第3ノズル翼(他の冷却媒体ガイド部)73と、第1ノズル翼71、第2ノズル翼72および第3ノズル翼73の先端に円筒状に形成されたシュラウド76と、プラットフォーム75、シュラウド76、第1ノズル翼71、第2ノズル翼72および第3ノズル翼73に囲まれた複数のノズル流路(冷却媒体流路)74と、が設けられている。さらにTOBIノズル64は、周方向に等間隔に分割された複数のセグメントSGから構成されている。セグメントSGは、一体に形成されたものである。
第1ノズル翼71、第2ノズル翼72および第3ノズル翼73は、冷却空気がロータディスク43に向かって流れた際に、タービン動翼41およびロータディスク43の回転方向に旋回するように配置された翼型状に形成されたものである。
第1ノズル翼71は、図5および図6に示すように、翼型における凹状に湾曲した正圧面(腹側の面)のみが切削加工により形成されたものであって、凸状に湾曲した負圧面側は切削加工が行われず、第1ノズル翼71がセグメントSGの端部まで延びているものである。
第2ノズル翼72は、翼型における凸状に湾曲した負圧面(背側の面)のみが切削加工により形成されたものであって、凹状に湾曲した正圧面側は切削加工が行われず、第2ノズル翼72がセグメントSGの端部まで延びているものである。
第3ノズル翼73は、翼型における正圧面および負圧面が切削加工により形成されたものである。
第1ノズル翼71を有するセグメントSGは、第2ノズル翼72を有するセグメントSGにおける正圧面側に隣接して配置され、第1ノズル翼71および第2ノズル翼72が一体になるように配置されている。言い換えると、第2ノズル翼72を有するセグメントSGは、第1ノズル翼71を有するセグメントSGにおける負圧面側に隣接して配置されている。
図7は、図4のTOBIノズルにおける第2ノズル翼および第3ノズル翼を有するセグメントの配置位置を説明する図である。
本実施形態では、図7に示すように、TOBIノズル64に第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対が周方向に等間隔に4対配置され、その間は第3ノズル翼73を有するセグメントSGで埋められている例に適用して説明する。
なお、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対の数は、4対よりも多くてもよいし、少なくてもよく、特に限定するものではない。
ノズル流路74は、図5および図6に示すように、冷却空気が流れる流路であって、冷却空気にタービン動翼41等が回転する方向に回転する流速成分を与えるものである。
ノズル流路74の流路断面積はタービン動翼41に向かって変化し、面積が最も狭い部分をスロート部THと呼び、スロート部THにおける流路断面積をスロート面積と呼ぶ。各ノズル流路74のスロート部THにおける流路断面積、つまりスロート面積の合計が、TOBIノズル64全体におけるスロート面積となる。
スロート面積は、ガスタービン1が定格運転されている場合にタービン動翼41の冷却等に必要とされる冷却空気の流量に基づいて定められている。より具体的には、ガスタービン1の運転条件が厳しい状態(高大気温度、かつ、ガスタービン入口温度が高い状態)における定格運転時に、タービン動翼41のクリープ強度、疲労強度の確保、高温酸化の防止のために必要な翼冷却空気量と、各部の隙間をパージするために必要なシール空気量の合計に基づいて定められる。
なお、本実施形態では系統流路61を流れる冷却空気に回転する流速成分をTOBIノズル64で与える例に適用して説明したが、その他に、ROBI(Radial On Board Injection)ノズルによって回転する流速成分を与えてもよく、特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなるガスタービン1の運転について図1などを参照しながら説明する。
回転軸5によって圧縮機2が回転駆動されると、外部の空気が圧縮機2に吸入される。吸入された空気は圧縮機2により圧縮されて高圧の空気となって、燃焼器3に供給される。燃焼器3では、圧縮された空気に対して燃料が噴射され、空気と燃料の混合気が燃焼される。燃焼により発生した高温ガスは、燃焼器3からタービン部4に供給される。
タービン部4では、高温ガスによってタービン動翼41が回転駆動され、ロータディスク43を介して回転軸5に回転駆動力が伝達される。回転軸5は回転駆動力の一部を圧縮機2に伝達し、圧縮機2における空気の圧縮に用いられる。その他の回転駆動力は発電機などの外部機器に供給される。
その一方で、圧縮機2により圧縮されて高圧となった空気の一部は、動翼冷却系統6に流入する。つまり、系統流路61の燃焼器3側の開口端から、上述の圧縮された空気がタービン動翼41を冷却する空気として流入する。系統流路61を流れる冷却空気は、冷却空気熱交換器62においてその熱が外部に放熱されて冷却され、TOBIノズル64に流入する。
TOBIノズル64は、冷却空気に対して、タービン動翼41およびロータディスク43の回転方向に回転する流速成分を与える。具体的には、冷却空気は、TOBIノズル64における第1ノズル翼71および第3ノズル翼73の間、第2ノズル翼72および第3ノズル翼73の間、第3ノズル翼73および第3ノズル翼73の間のノズル流路74を回転軸5に沿ってロータディスク43に向かって流れ、タービン動翼41およびロータディスク43の回転方向に旋回する旋回流れとなる。
TOBIノズル64から噴出された冷却空気は、ロータディスク43に形成された冷却空気の流路を介してタービン動翼41に導かれる。タービン動翼41に導かれた冷却空気は、タービン動翼41を冷却した後、タービン部4の内部、つまり高温ガスが流れる流路に流出し、排気ガスとして外部に放出される。
次に、本実施形態の特徴である既に設置されているガスタービン1におけTOBIノズル64の調整方法について説明する。例えば、既設のガスタービン1の能力を向上させる改修(アップグレード)など、タービン動翼41に供給する冷却空気の流量を変更する場合におけるTOBIノズル64の調整方法、より具体的には交換方法について説明する。
ここでは、タービン動翼41に供給する冷却空気の流量を減少させる場合について説明する。冷却空気の流量を減少させる場合には、TOBIノズル64における冷却媒体が流れる流路断面積を狭くすればよい。そのため、既設のガスタービン1に設けられたTOBIノズル64と比較して、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対の数を増やした新たなTOBIノズル64、言い換えると、ノズル流路74の数を減らしたTOBIノズル64を準備する。
なお、既設のガスタービン1に設けられたTOBIノズル64に、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対は設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
ここで、本実施形態のTOBIノズル64は、上述のように、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSGから主に構成されている。
そのため、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対の数を増減させても、TOBIノズル64を構成するこれらセグメントSGを新たに設計する必要がない。
既設のガスタービン1に設けられていたTOBIノズル64の流量を調節する際には、既設のTOBIノズル64に係る、第3ノズル翼73を有するセグメントSGの一部を、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSGに交換することにより、既存のTOBIノズル64に係るスロート面積を変更することにより、TOBIノズル64の調整が終了する。
上記の構成によれば、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGの対の数を増減させることにより、複数のノズル流路74を流れる冷却媒体の流量を調節することができる、言い換えると、ノズル流路74における流路断面積のうち最も面積が狭いスロート面積を調節することができる。
そのため、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSGを準備することにより、上述のスロート面積を容易に調節することができる。つまり、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSG以外のセグメントの設計する必要がない。つまり、設計の手間がかからず、スロート面積の微調整を容易に行うことができる。
さらに、既存のTOBIノズル64についてスロート面積を変更する場合であっても、既存のTOBIノズル64に係る、第3ノズル翼73を有するセグメントSGの一部を、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSGに交換することにより、既存のTOBIノズル64に係るスロート面積を変更することができる。言い換えると、TOBIノズル64の全体を新たに製造することなく、スロート面積を変更することが容易にできる。
その一方で、遮蔽板を冷却流路構造に溶接などの方法で固定し、複数のノズル流路74の一部を塞ぐ方法と比較して、脱落した部品(遮蔽板)がタービン動翼41やロータディスク43等に損傷を与えるリスクを軽減することができる。言い換えると、ガスタービン1の信頼性を高めることができる。
断面形状が翼型を有するノズル翼を採用した場合であっても、1つの翼型を用いて第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSGを形成することができる。そのため、ノズル翼に用いられる翼型を変更することなく、TOBIノズル64におけるスロート面積の調節を行うことができる。
具体的には、翼型における凹状に湾曲した正圧面のみが形成された第1ノズル翼71を有するセグメントSGと、翼型における凸状に湾曲した負圧面のみが形成された第2ノズル翼72を有するセグメントSGとを隣接して配置することにより、これらセグメントSGの間のノズル流路74が閉塞される。そのため、TOBIノズル64におけるスロート面積の調節を行うことができる。
さらに、第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSGを別々の翼型で設計する場合と比較して、同じ翼型で第1ノズル翼71を有するセグメントSG、第2ノズル翼72を有するセグメントSG、および、第3ノズル翼73を有するセグメントSGを設計することができるため、TOBIノズル64の設計に要する手間を抑えることができる。
TOBIノズル64の構造を本実施形態の構造にすることにより、交換するTOBIノズル64の全体を新たに設計する必要がなく、かつ、TOBIノズル64の全体を一から製作する必要もない。
なお、TOBIノズル64におけるノズル流路74の面積を拡大させる場合には、第1ノズル翼71を有するセグメントSGや、第2ノズル翼72を有するセグメントSGの代わりに、プラットフォーム75のみで、ノズル翼が設けられていないセグメントSGを使用することもできる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図8から図10を参照して説明する。
本実施形態のガスタービンの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、TOBIノズルの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図8から図10を用いてTOBIノズルの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図8は、本実施形態に係るガスタービンのTOBIノズルの構成を説明する部分拡大斜視図である。図9は、図8のTOBIノズルにおける第1ノズル翼および第3ノズル翼の構成を説明する図である。図10は、図8のTOBIノズルの構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態に係るガスタービン101のTOBIノズル(冷却流路構造)164には、図8から図10に示すように、円筒状に形成されたプラットフォーム75,175と、プラットフォーム175の外周面から径方向外側に延びて配置された第1ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)171と、プラットフォーム75の外周面から径方向外側に延びて配置されるとともに、周方向に並んで配置された第3ノズル翼73と、第1ノズル翼171および第3ノズル翼73の先端に円筒状に形成されたシュラウド76,176と、プラットフォーム75,175、シュラウド76,176、第1ノズル翼171および第3ノズル翼73に囲まれた複数のノズル流路74と、が設けられている。さらにTOBIノズル164は、周方向に分割された複数のセグメントSGから構成されている。セグメントSGは、一体に形成されたものである。
第1ノズル翼171および第3ノズル翼73は、冷却空気がロータディスク43に向かって流れた際に、タービン動翼41およびロータディスク43の回転方向に旋回するように配置された翼型状に形成されたものである。
第1ノズル翼171は、図8から図10に示すように、例えば、第1ノズル翼171の代わりに第3ノズル翼73が配置されていたとした場合における隣接する第3ノズル翼73を包含する形状に形成されたものである。そのため、第1ノズル翼171における正圧面および負圧面の形状は、個々に見ると第3ノズル翼73と同一の形状になっている。その一方で、冷却空気流れと交差する方向(図10の左右方向)において、第1ノズル翼171は、第3ノズル翼73よりも厚く形成されている。
プラットフォーム175は、外周面に第1ノズル翼171が設けられたものであって、第3ノズル翼73が設けられたプラットフォーム75と比較して、冷却空気流れと交差する方向(図10の左右方向)において、約2倍の長さに形成されたものである。
上記の構成からなるガスタービン101の運転、および、TOBIノズル164の調整方法については、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
上記の構成によれば、1個の第1ノズル翼171を有するセグメントSGによって、少なくとも1つのノズル流路74を塞ぐことができる。そのため、第1の実施形態のように、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGを用いてノズル流路74を塞ぐ場合と比較して、容易かつ確実にTOBIノズル164におけるスロート面積の調節を行うことができる。
つまり、第1の実施形態のように、第1ノズル翼71を有するセグメントSGおよび第2ノズル翼72を有するセグメントSGを用いてノズル流路74を塞ぐ場合には、冷却空気がこれらセグメントSGの間の隙間を流れて、TOBIノズル164を流れる冷却空気の流量を正確に調節することができない。そのため、これらセグメントSGの間の隙間を溶接などの方法により塞ぐ必要があり、TOBIノズル164におけるスロート面積の調節を容易に行うことができなかった。
これに対して、1個の第1ノズル翼171を有するセグメントSGを用いてノズル流路74を塞ぐ場合には、上述の隙間がないため、容易かつ確実にTOBIノズル164におけるスロート面積の調節を行うことができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図11を参照して説明する。
本実施形態のガスタービンの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、TOBIノズルの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図11を用いてTOBIノズルの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るガスタービンのTOBIノズルの構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態に係るガスタービン201のTOBIノズル(冷却流路構造)264には、図11に示すように、円筒状に形成されたプラットフォーム75と、プラットフォーム75の外周面から径方向外側に延びて配置された第1ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)271および第3ノズル翼73と、プラットフォーム75、第1ノズル翼271および第3ノズル翼73に囲まれた複数のノズル流路74と、が設けられている。さらにTOBIノズル264は、周方向に分割された複数のセグメントSGから構成されている。セグメントSGは、一体に形成されたものである。
第1ノズル翼271および第3ノズル翼73は、冷却空気がロータディスク43に向かって流れた際に、タービン動翼41およびロータディスク43の回転方向に旋回するように配置された翼型状に形成されたものである。
第1ノズル翼271は、図11に示すように、第3ノズル翼73と同一の翼型であって、後縁TEを切削加工により削り落したものである。言い換えると、翼型の上流側の端部である前縁から、下流側の端部である後縁までの距離を短くしたもの(カットバックしたもの)である。
上記の構成からなるガスタービン201の運転、および、TOBIノズル264の調整方法については、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
上記の構成によれば、第1ノズル翼271と隣接するノズル流路74における冷却空気の流量を増やすこと、言い換えると、後縁TEを切削加工により削り落した後のスロート部TH1における流路断面積(つまりスロート面積)を、後縁TEを切削加工により削り落す前のスロート部TH0における流路断面積(スロート面積)よりも広げることができる。そのため、TOBIノズル264におけるスロート面積の調節を行うことができる。
一般に、流体の流れの向きを偏向する板状のガイド部が列状に並んでいる場合において、当該ガイド部の長さ(上流側の端部から下流側の端部までの寸法)を短くするカットバックを行うと、カットバックを行わない場合と比較して、複数のガイド部の間を流れる流体の流量が増加する。言い換えると、複数のガイド部の間の流路におけるスロート面積が増大する。
そのため、長さが短い第1ノズル翼271に隣接するノズル流路74を流れる冷却空気の流量が増加する。言い換えると、当該隣接するノズル流路におけるスロート面積が増大する。
1,101,201 ガスタービン
2 圧縮機
3 燃焼器(燃焼部)
4 タービン部
41 タービン動翼(ロータアッセンブリ)
42 タービン静翼(ステータアッセンブリ)
43 ロータディスク(ロータアッセンブリ)
64,164,264 TOBIノズル(冷却流路構造)
71,171,271 第1ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)
72 第2ノズル翼(一の冷却媒体ガイド部)
73 第3ノズル翼(他の冷却媒体ガイド部)
74 ノズル流路(冷却媒体流路)
75 プラットフォーム(シュラウド部)

Claims (6)

  1. ガスタービンのロータアッセンブリを冷却する冷却媒体をステータアッセンブリからロータアッセンブリに向かって導くとともに、ロータアッセンブリの回転方向に導く複数の冷却媒体流路と、
    該複数の冷却媒体流路の間を仕切るとともに壁面を構成する冷却媒体ガイド部と、
    該冷却媒体ガイド部の少なくとも一方の端部に配置されたシュラウド部と、
    を有するガスタービンの冷却流路構造であって、
    前記冷却媒体ガイド部および前記シュラウド部を有する複数のセグメントにより構成され、
    少なくとも1つの前記セグメントにおける一の冷却媒体ガイド部の形状が、他の前記セグメントにおける他の冷却媒体ガイド部の形状と異なり、
    前記一の冷却媒体ガイド部と隣接する前記冷却媒体流路における流路断面積が、前記他の冷却媒体ガイド部に挟まれた前記冷却媒体流路における流路断面積と異なることを特徴とするガスタービンの冷却流路構造。
  2. 前記他の冷却媒体ガイド部は断面形状が翼型に形成され、
    前記一の冷却媒体ガイド部は、断面形状が前記翼型における凹状に湾曲した正圧面のみが形成されたもの、および、前記翼型における凸状に湾曲した負圧面のみが形成されたもの、の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載のガスタービンの冷却流路構造。
  3. 1つのセグメントに1つの前記一の冷却媒体ガイド部または前記他の冷却媒体ガイド部が設けられ、
    前記冷却媒体流れに対して交差する方向において、
    前記一の冷却媒体ガイド部が設けられた前記セグメントは、前記他の冷却媒体ガイド部が設けられた前記セグメントより長く、
    前記一の冷却媒体ガイド部は、前記他の冷却媒体ガイド部よりも厚いことを特徴とする請求項1または2に記載のガスタービンの冷却流路構造。
  4. 前記一の冷却媒体ガイド部は、前記他の冷却媒体ガイド部と比較して、上流側の端部から下流側の端部までの長さが短いことを特徴とする請求項1記載のガスタービンの冷却流路構造。
  5. 燃焼に用いられる空気を圧縮する圧縮機と、
    圧縮された空気に燃料を噴射して燃焼させ、高温ガスを生成する燃焼部と、
    前記高温ガスにより回転駆動されるタービン部と、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のガスタービンの冷却流路構造と、
    が設けられていることを特徴とするガスタービン。
  6. 既設のガスタービンに設けられていたガスタービンの冷却流路構造を、請求項1から請求項4のいずれかに記載のガスタービンの冷却流路構造に変更することを特徴とするガスタービンの冷却流路構造の調整方法。
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