JP5439017B2 - 照明用レンズおよびこれを備えた照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、白色発光ダイオードから出射された白色光の配光特性を制御する照明用レンズおよびこれを備えた照明装置に備えた照明装置に関する。
従来から、補助照明、天井照明またはショーケース用の照明等の用途には、特定の方向に光を照射することによって特定の領域を照明するスポット照明装置が用いられている。そして、近年、スポット照明装置の光源として、白色発光ダイオード(白色LED)が用いられている。
白色発光ダイオードは、小型で電力効率が良く鮮やかな色の発光をする、半導体素子であるため球切れなどの心配がない、初期駆動特性が優れ、振動やオン・オフ点灯の繰り返しに強い、等の特徴を有する。
現在の白色発光ダイオードの主流は蛍光体を用いた方式であり、この種の白色発光ダイオードは一般に青黄色系擬似白色発光ダイオードと称される。
図1は、白色発光ダイオードの一例を示した図であり、この白色発光ダイオード1は、基板2上に整列配置された複数の青色ダイオードの発光素子3をYAG系の蛍光体4で覆うことによって構成される。そして、白色発光ダイオード1は、発光素子3から出射されて蛍光体4に入射した青色光と、蛍光体4において蛍光として発生した黄色光とを混合させることによって白色光を得る。
ただし、このような白色発光ダイオード1は、その白色光の出射面5から出射される光束が、出射面5の面法線方向に出射される出射角0°の白色光(中心光)に対して広い角度にわたって発散してしまう。このため、白色発光ダイオード1をスポット照明装置の光源に用いるには、出射面5から出射された白色光を被照射面の方向に集光させるための対策が必要となる。
また、このような白色発光ダイオード1の特性として、出射面5から出射される光束のうち、出射面5に対する出射角が小さい中央部分の白色光が、青みを帯びた白色光となり、出射面5に対する出射角が大きい周辺部分の白色光が、黄色みを帯びた白色光となる。この結果、被照射面において青みを帯びた白色光と黄色みを帯びた白色光とによる色むらが発生する。
したがって、白色発光ダイオードをスポット照明装置の光源に用いるには、このような青色光と黄色光とによる色むらを抑制するための対策を採ることが必要となる。
そして、出射面から出射された白色光を被照射面の方向に集光させ、かつ、青みを帯びた白色光と黄色みを帯びた白色光とによる被照射面の色むらを抑制する技術が、特許文献1に開示されている。
特許文献1では、白色発光ダイオードの出射側にレンズを配置し、黄色みを帯びた白色光の光路上に存在するレンズ構成面に光拡散処理を施すことにより、黄色みを帯びた白色光を拡散させ、白色発光ダイオードから出射された白色光を被照射面側に向かって集光させるとともに、被照射面に到達した青みを帯びた白色光と黄色みを帯びた白色光とを混ぜ合わせて色むらを抑制する。
特開2007−5218号公報
ここで、スポット照明装置の被照射面の像は、被照射面の中心における照度が最も高く、中心から離れるに従って照度が滑らかに低くなっていくものが理想的である。
特許文献1に記載のスポット照明装置は、光路上のレンズ構成面に光拡散処理を施すことにより、青色光と黄色光とによる色むらの発生が抑制されるとともに、図2に示すような光拡散処理を施さない場合に生じる2つの輪帯状の照度むら(周囲よりも照度が高い輪帯A、B)の発生も抑制される。
しかしながら、特許文献1に記載のスポット照明装置は、被照射面上における色むらや照度むらの発生を抑制することができるものの、光拡散処理によって不要な方向へ向かう光が生じるため、その分、被照射面における照度が低下する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、被照射面の明るさを低下させずに、被照射面に2つの輪帯状の照度むらが生じるのを抑制することができる照明用レンズおよびこれを備えた照明装置を提供することを目的とする。
本発明の照明用レンズは、点状の発光装置から出射された白色光が入射され、この入射された白色光を所望の配光特性を有する光に制御した上で被照射面側に向かって出射させる照明用レンズであって、前記照明用レンズは、前記発光装置に対向して配置される発光装置対向面部と、前記発光装置対向面部に対して前記発光装置とは反対側に形成された出射面部と、前記発光装置対向面部の外周端部から前記出射面部の外周端部へ向かって延出された側面部とを備え、前記発光装置対向面部には、前記白色光を前記照明用レンズ内へ入射させるための凹部が形成され、前記凹部は、光軸に直交する第1の入射面と、この第1の入射面の外周端部から前記発光装置側に向かって延出され、前記発光装置側に向かうにしたがって、漸次、直径が拡大する第2の入射面と、を有し、前記側面部は、前記第2の入射面に入射した光を前記出射面部に向けて全反射させる全反射面を有し、前記出射面部は、前記第1の入射面に入射した光、及び、前記第2の入射面に入射して前記全反射面によって全反射された光を前記被照射面側に向かって出射する出射面を有し、前記第2の入射面と前記全反射面の境界部分である前記凹部の開口端部、及び、前記第1の入射面の少なくとも一方が、平坦面以外の形状を有する、構成を採る。
また、本発明の照明装置は、上記点状の発光装置と、上記照明用レンズと、を備え、前記照明用レンズから出射された光によって照明する、構成を採る。
本発明によれば、開口端部あるいは第1の入射面を平坦面以外の形状に加工することにより、明るさを落とさずに、被照射面中央の白色光の周りの2つの輪帯状の照度むらを抑制することができる。
白色発光ダイオードの一例を示した図 従来の白色発光ダイオードを光源とするスポット照明装置の被照射面の像の模式図 本発明の一実施の形態に係る照明用レンズおよび照明装置の形状を示す図 図3の照明用レンズを白色発光ダイオード側から見た図 図3の照明用レンズを被照射面側から見た図 輪帯Aの発生原因を説明する図 本発明の一実施の形態に係る照明用レンズの拡大断面図 輪帯Aの照度むらが抑制されることを説明する図 輪帯Bの発生原因を説明する図 輪帯Bの照度むらが抑制されることを説明する図 本発明の一実施の形態による効果を実証するために行った実験結果を示す図 本発明の一実施の形態による効果を実証するために行った実験結果を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(照明用レンズおよび照明装置の概略構成)
最初に、出射面から出射された白色光を被照射面の方向に集光させ、かつ、青みを帯びた白色光と黄色みを帯びた白色光とによる被照射面の色むらを抑制するための技術について詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施の形態に係る照明用レンズおよび照明装置の形状を示す図である。図3に示すように、本実施の形態におけるスポット照明用レンズ7は、白色光を発光する点状の発光装置としての白色発光ダイオード8に対向配置される。そして、スポット照明用レンズ7と白色発光ダイオード8とによりスポット照明装置を構成する。なお、スポット照明用レンズ7を、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)等の樹脂材料の射出成形によって安価に形成することができる。
白色発光ダイオード8は、青色発光ダイオードの発光素子と蛍光体とを組み合わせたもの等からなる発光部10を有する。発光部10は、出射面11から、出射角0°の白色光(出射面11の面法線方向に向かって出射される光)WLを中心とした所定の角度範囲にわたる白色光の光束を出射する。
そして、本実施の形態において、発光部10から出射される白色光のうち、白色光WLを中心とした出射面11からの出射角が小さい中央部分の白色光(図3において破線枠で束ねられた光)が青みを帯びた白色光WLとなり、出射面11からの出射角が大きい周辺部分の白色光(図3において2点破線枠で束ねられた光)が黄色みを帯びた白色光WLとなる。
また、白色発光ダイオード8は、発光部10の白色光の出射側に平坦面14を向け、スポット照明用レンズ7側に凸面15を向けた平凸の集光レンズ16を有する。この集光レンズ16は、発光部10とともに筐体17内に収容される。
したがって、発光部10から出射された白色光は、集光レンズ16によって集光された上で白色発光ダイオード8から出射される。なお、発光部10から出射された白色光のうちの出射角0°の白色光は、集光レンズ16の不図示の光軸上を通って凸面15の面頂点から出射角0°を維持しながら出射される。
スポット照明用レンズ7には、白色発光ダイオード8から出射された白色光が入射される。スポット照明用レンズ7は、この入射された白色光を所望の配光特性を有するように制御した上で被照射面18側に向かって出射する。
すなわち、スポット照明用レンズ7は、発光装置対向面部としての白色発光ダイオード8に対向して配置される発光ダイオード対向面部と、発光ダイオード対向面部に対して白色発光ダイオード8とは反対側に形成された出射面部と、発光ダイオード対向面部の外周端部から出射面部の外周端部へ向かって延出された側面部と、を有する。
(発光ダイオード対向面部の説明)
発光ダイオード対向面部には、白色発光ダイオード8から出射された白色光をスポット照明用レンズ7の内部へ入射させるための凹部が形成される。この凹部は、図3に示すように、第1の入射面20と、第2の入射面21と、を有する。
第1の入射面20は、通常、スポット照明用レンズ7の光軸OA(図3の一点鎖線)方向、且つ白色発光ダイオードが配置される側から見た場合の平面図(図4)において円形状の平面となるように形成される。なお、本実施の形態では、以下に詳細に説明するように、第1の入射面20に所定の加工を施す。
なお、スポット照明用レンズ7の光軸OAは、スポット照明用レンズ7から出射される立体的な光束の中心上に仮定された中心線をいい、この光軸OAは、第1の入射面20の中心点を通る。また、図1の状態において、スポット照明用レンズ7の光軸OAは、集光レンズ16から出射される立体的な光束の中心上に仮定された中心線(すなわち、集光レンズ16の光軸)と一致する。
そして、第1の入射面20には、発光部10から出射された白色光のうち、中央部分の青みを帯びた白色光WLが集光レンズ16を経た上で入射し、この入射した白色光WLは、光軸OA側に向かってスネルの法則にしたがった所定の屈折角で屈折した上でスポット照明用レンズ7内部を進行(透過)する。ただし、この白色光WLのうちの出射角0°の白色光WLは、第1の入射面20の中心点に入射後、屈折されずにスポット照明用レンズ7の光軸OA上を通ってスポット照明用レンズ7内を進行する。
なお、図3においては、便宜上、スポット照明用レンズ7のうちの光軸OAに対する上側の半部のみについての光路が示されているが、スポット照明用レンズ7が光軸OAを中心とした回転対称形状に形成されることを考慮すれば、スポット照明用レンズ7における光軸OAの下側の半部の光路は、光軸OAを基準線とする上側の半部の光路の線対称の光路となる。
ここで、図3に示すように、第1の入射面20を平面に形成すれば、第1の入射面20に対する白色光WLの入射角度が小さく(白色光WLは0°)抑えられる。したがって、第1の入射面20における白色光WLの屈折角が小さく抑えられる。
これにより、本実施の形態では、第1の入射面20に入射した白色光WLが、青色光と黄色光とに色分離することを抑制することができる。
一方、第2の入射面21は、第1の入射面20に連接され、この第1の入射面20の外周端部から白色発光ダイオード8側に向かって延出されるとともに、白色発光ダイオード8側に向かうにしたがって、漸次、直径が拡大するように形成される。より具体的には、第2の入射面21は、白色発光ダイオード8側に向かうにしたがって径が大きくなるような光軸OAを中心軸とするテーパ面に形成される。
そして、第2の入射面21には、発光部10から出射された白色光のうち、周辺部分の黄色みを帯びた白色光WLが集光レンズ16を経た上で入射する。この入射した白色光WLは、光軸OAから離間する側に向かって所定の屈折角で屈折した上で後述する全反射面22に向かうようにスポット照明用レンズ7内部を進行する。
ここで、第2の入射面21を、白色発光ダイオード8側に向かうにしたがって径が大きくなるような光軸OAを中心軸とするテーパ面に形成すれば、出射面11からの出射角が大きい白色光WLが第2の入射面21に入射する際の入射角が抑えられる。したがって、第2の入射面21における白色光WLの屈折角が小さく抑えられる。
これにより、本実施の形態では、第2の入射面21に入射する白色光WLが、青色光と黄色光とに色分離することを抑制することができる。
第2の入射面21と全反射面22の境界部分である凹部の開口端部27は、白色発光ダイオード8の筐体17にスポット照明用レンズ7を固定するための位置決め部として用いられる。なお、開口端部27は、通常、スポット照明用レンズ7の取り扱い性や筐体17への位置決め安定性を考慮し、第2の入射面21と全反射面22の境界部分が鋭利な形状とならぬよう面取り加工により環状の平坦面に形成される。しかしながら、本実施の形態では、以下に詳細に説明するように、開口端部27に所定の加工を施す。
(側面部の説明)
側面部は、図3に示すように、全反射面22と、フランジ部28と、を有する。
全反射面22は、発光ダイオード対向面部側から出射面部側(図3における右方向)に向かって、漸次、直径が拡大するように形成される。換言すれば、全反射面22は、開口端部27の外周から被照射面18側に向かってフランジ部28まで延出されるとともに、被照射面18側に向かうにしたがって径が大きくなるような光軸OAを中心軸とするテーパ面に形成される。また、全反射面22は、スポット照明用レンズ7における外周面のほぼ全域にわたって形成される。
この全反射面22には、第2の入射面21に入射してスポット照明用レンズ7内部を進行してきた黄色みを帯びた白色光WLが、臨界角を超える入射角で入射する。そして、このような全反射面22に入射した白色光WLは、全反射面22によって出射面部側に向けて全反射される。この全反射面22によって全反射された白色光WLは、出射面部側に向かってスポット照明用レンズ7内部を進行する。
このとき、全反射面22では屈折が生じないため、全反射面22に入射した白色光WLの色分離は生じない。
(出射面部の説明)
出射面部は、第1の入射面20および第2の入射面21にレンズ厚を隔てて光軸OA方向において対向する位置に、被照射面18側を向く凸の非球面に形成された出射面23を有する。
図3および図5に示すように、本実施の形態における出射面23は、平面図において円形状に形成され、その中心点が光軸OAと交わる面頂点となる。
より具体的には、本実施の形態における出射面23は、その光軸OA側(中心側)の大部分の領域が被照射面18側を向く凸面に形成され、周辺側(径方向外側)の領域に被照射面18側を向く凹面を有するような部分的に凹の凸非球面に形成される。
なお、このような構成以外にも、例えば、出射面23を、光軸OA側から周辺側に向かうにしたがって正のパワーが弱くなる全面凸の非球面に形成してもよい。この場合、出射面23の非球面形状は、周辺側に向かうにしたがって正のパワーが連続的に弱くなるような面形状であってもよいし、あるいは、周辺側に向かうにしたがって正のパワーが段階的に弱くなるような面形状であってもよい。なお、段階的に弱くなる面形状の例としては、一定の正のパワーを持った光軸OA側の面形状と、この面形状のパワーよりも弱い一定の正のパワーを持った周辺側の面形状とを繋ぎ合わせた面形状を挙げることができる。
さらに、本実施の形態において、出射面23のうちの光軸OA側の所定範囲の領域は、第1の出射面24とされており、この第1の出射面24には、第1の入射面20に入射してスポット照明用レンズ7内部を進行してきた青みを帯びた白色光WLが入射する。そして、この第1の出射面24に入射した白色光WLは、第1の出射面24において所定の屈折角で屈折された上で、第1の出射面24から被照射面18側に向かって出射される。
また、本実施の形態において、出射面23のうちの周辺側の所定範囲の領域であって第1の出射面24の外周端部に第1の出射面24を包囲するように連設された領域は、第2の出射面25とされ、この第2の出射面25は、第1の出射面24よりも正のパワーが弱くなるように形成される。なお、本明細書において、正のパワーが弱いということには、パワーが負であること(凹面であること)も含まれるものとする。
この第2の出射面25には、第2の入射面21に入射後、全反射面22によって全反射されてスポット照明用レンズ7内部を進行してきた黄色みを帯びた白色光WLが入射する。そして、この第2の出射面25に入射した白色光WLは、第2の出射面25において所定の屈折角で屈折された上で、第2の出射面25から被照射面18側に向かって出射される。
このとき、第2の出射面25は、正のパワーが抑えられるため、第2の出射面25に対する白色光WLの入射角を抑えることができる。
これにより、本実施の形態においては、第2の出射面25に入射した白色光WLが、青色光と黄色光とに色分離することを抑制することができる。
そして、第1の出射面24から出射された青みを帯びた白色光WLと、第2の出射面25から出射された黄色みを帯びた白色光WLとは、スポット照明用レンズ7から光軸OA方向に所定の距離だけ離間された被照射面18に、互いに混合された状態として、白色の円形の照射光として照射させる。
(効果)
このように、本実施の形態におけるスポット照明用レンズ7によれば、特に、第1の入射面20および第2の出射面25における色分離の発生を極めて有効に抑制することができるので、被照射面18における照射光の色むらを十分に抑制することができる。具体的には、例えば、被照射面18に照射された照射光の外周縁部に濃い黄色の部分(イエローリング)が形成されることを抑制することができる。
(変形例)
なお、第2の入射面21に入射した白色光WLの一部を、第1の出射面24に入射させて第1の出射面24から出射させるようにしてもよい。
より好ましくは、第1の入射面20に入射した青みを帯びた白色光WLが第1の出射面24から出射される際の白色光WLの配光特性と、第2の入射面21に入射した黄色みを帯びた白色光WLが出射面23(出射面部)から出射される際の白色光WLの配光特性とを互いに一致または特性の差(例えば、光束の広がり方と後述する各測定角度における光度〔cd〕或いは照度〔lx〕の差)が所定値以内に収まる程度に近似させるようにする。このとき、第1の出射面24から出射される光束の広がりと第2の出射面25から出射される光束の広がりとの重なりの程度が色むらの抑制の程度に大きな影響を与えるため、2つの白色光WL、WLの配光特性を互いに一致または近似させることは重要である。
このように構成すれば、被照射面18における照射光の色むらをさらに有効に抑制することができる。
(輪帯Aの発生原因)
次に、輪帯A(照度むら)の発生原因について説明する。
筐体17と開口端部27との間には隙間が生じる場合がある。このため、白色発光ダイオード8から出射された黄色みを帯びた白色光WLの一部が開口端部27(通常、面取り加工により環状に形成される平坦面)に入射される。
そして、開口端部27に入射された白色光WLは、本来不要な光であるにもかかわらず、全反射面22で反射した後(入射角度によっては全反射面22を経由せず直接)、出射面23から出射される。
開口端部27が平坦面であると、図6に示すように、開口端部27に入射された白色光WLは、出射面23から出射されるまでの過程でスポット照明用レンズ7のレンズ構成面で屈折され、光軸OAに近づくように集光される。この光によって、被照射面に輪帯Aが発生する。
(輪帯Aの照度むらを抑制するための対策)
次に、輪帯Aの照度むらを抑制するための対策について説明する。
本実施の形態では、図7に示すように、開口端部27と第2の入射面21との連接部分にR面取加工(断面が所定の半径となるように角を取る加工)を行う。
これにより、図8に示すように、開口端部27に入射された白色光WLは、出射面23から出射されるまでの過程で分散される。この結果、輪帯Aの照度むらを抑制することができる。
なお、R面取加工に限らず、開口端部27に対して粗し加工を行う等、開口端部27を平坦面以外の形状に加工することにより、輪帯Aの照度むらを抑制することができる。
(輪帯Bの発生原因)
次に、輪帯B(照度むら)の発生原因について説明する。
白色発光ダイオード8の集光レンズ16から出射される光には、図3に示すような、光軸OAと発光部10の表面との交点1点から延びる線で示される白色光WLおよびWLの基本的なスポット照明用レンズ7の形状を設計する際に用いられる光線の他に、集光レンズ16内での内部反射等により発生する迷光がある。
図9には、輪帯Bを発生させる原因となる迷光の光路が示されている。この迷光は、スポット照明用レンズ7の形状を設計する際に用いられる白色光WLおよびWLに比べて、少ない光量の光である。
しかしながら、このように少ない光量の光であっても、図9に示すように、スポット照明用レンズ7のレンズ構成面で屈折され、光軸OAに近づくように集光されると、被照射面に輪帯Bのような照度むらを発生させる要因となる。尚、本実施の形態では、集光レンズ16を有する白色発光ダイオード8を光源に使用する場合について説明したが、集光レンズ16を有さない光源であって発光部10が微小面積の発光面を有する場合にも、光軸OAと発光部10の表面との交点以外から出射する光が原因となって、輪帯Bのような照度むらが発生する。
(輪帯Bの照度むらを抑制するための対策)
次に、輪帯Bの照度むらを抑制するための対策について説明する。
本実施の形態では、図7に示すように、第1の入射面20に、断面が円弧の溝部31を形成する加工を行う。
これにより、図10に示すように、第2の入射面21で反射した後に第1の入射面20に入射する白色光WLは、出射面23から出射されるまでの過程で分散される。この結果、輪帯Bの照度むらを抑制することができる。
なお、溝部31を形成する加工に限らず、第1の入射面20に対して粗し加工を行う等、第1の入射面20を平坦面以外の形状に加工することにより、輪帯Bの照度むらを抑制することができる。
なお、第1の入射面20を平坦面以外の形状に加工することにより、第1の入射面20に入射される青みを帯びた白色光WLも分散されることになる。しかしながら、第1の入射面20に入射される白色光WLの方が、第2の入射面21で反射した後に第1の入射面20に入射する白色光WLよりも、第1の入射面20に対する入射角度が小さい。したがって、第1の入射面20を平坦面以外の形状に加工しても、第1の入射面20における白色光WLの屈折角が小さく抑えられるので、被照射面における明るさはほとんど落ちない。
(本実施の形態の作用・効果)
以上のように、本実施の形態によれば、開口端部27あるいは第1の入射面20を平坦面以外の形状に加工することにより、明るさを落とさずに、被照射面中央の白色光の周りに現れる2つの輪帯状の照度むらを抑制することができる。
以上説明した本実施の形態による効果を実証するために行った実験結果を図11、図12に示す。なお、図11、図12において、横軸は出射面における光軸OAからの角度(°)、縦軸は被照射面における相対照度(単位無し、対数表示)である。
図11、図12の実線のグラフは、開口端部27及び第1の入射面20を平坦面の形状にした場合の被照射面における相対照度を表す。図11、図12の実線のグラフから明らかなように、開口端部27及び第1の入射面20を平坦面の形状にした場合、17°付近に輪帯Aが発生し、33°付近に輪帯Bが発生する。
図11の破線のグラフは、開口端部27にR付け加工を行った場合の被照射面における相対照度を表す。図11の破線のグラフから明らかなように、開口端部27にR付け加工を行った場合、輪帯Aの照度むらが抑制される。
図12の破線のグラフは、第1の入射面20に溝部31を設けた場合の被照射面における相対照度を表す。図12の破線のグラフから明らかなように、第1の入射面20に溝部31を設けた場合、輪帯Bの照度むらが抑制される。
本発明は、白色発光ダイオードの他、白色以外の発光ダイオード、その他の点状光源に組み合わせる照明用レンズ、およびスポット照明装置に用いるに好適である。
7 スポット照明用レンズ
8 白色発光ダイオード
18 被照射面
20 第1の入射面
21 第2の入射面
22 全反射面
23 出射面
24 第1の出射面
25 第2の出射面
27 開口端部
31 溝部

Claims (5)

  1. 点状の発光装置から出射された白色光が入射され、この入射された白色光を所望の配光特性を有する光に制御した上で被照射面側に向かって出射させる照明用レンズであって、
    前記照明用レンズは、前記発光装置に対向して配置される発光装置対向面部と、前記発光装置対向面部に対して前記発光装置とは反対側に形成された出射面部と、前記発光装置対向面部の外周端部から前記出射面部の外周端部へ向かって延出された側面部とを備え、
    前記発光装置対向面部には、前記白色光を前記照明用レンズ内へ入射させるための凹部が形成され、
    前記凹部は、光軸に直交する第1の入射面と、この第1の入射面の外周端部から前記発光装置側に向かって延出され、前記発光装置側に向かうにしたがって、漸次、直径が拡大する第2の入射面と、を有し、
    前記側面部は、前記第2の入射面に入射した光を前記出射面部に向けて全反射させる全反射面を有し、
    前記出射面部は、前記第1の入射面に入射した光、及び、前記第2の入射面に入射して前記全反射面によって全反射された光を前記被照射面側に向かって出射する出射面を有し、
    前記第2の入射面と前記全反射面の境界部分である前記凹部の開口端部と、前記第2の入射面との連接部分にR面取加工が行われている
    ことを特徴とする照明用レンズ。
  2. 前記第1入射面が平坦面以外の形状を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の照明用レンズ。
  3. 前記第1の入射面に溝部が設けられている、ことを特徴とする請求項に記載の照明用レンズ。
  4. 前記第1の入射面に粗し加工が行われている、ことを特徴とする請求項に記載の照明用レンズ。
  5. 前記点状の発光装置と、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の照明用レンズと、を備え、前記照明用レンズから出射された光によって照明する、ことを特徴とする照明装置。
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