JP5436077B2 - 調整機構を有する光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DVDやBDなどが装填されるディスク装置に搭載される光ピックアップ装置に係り、特に、レンズホルダの姿勢を調整する調整機構が設けられた光ピックアップ装置に関する。
DVDやBDなどのディスクから情報を読み取り、または情報を書き込む光ピックアップ装置は、平行リンクを構成する支持部材の基端部がピックアップベースに固定され、平行リンクの先部にレンズホルダが支持され、レンズホルダに、ディスクに対向する対物レンズが保持されている。ピックアップベースとレンズホルダとの間に、コイルとマグネットを有する補正駆動機構が設けられており、この補正駆動機構により、レンズホルダが対物レンズの光軸方向であるフォーカシング方向へ補正駆動され、また光軸方向と交叉する方向であるトラッキング方向へ補正駆動される。
この種の光ピックアップ装置がディスク装置に搭載されたときに、回転駆動部に装填されているディスクの記録面に対して、対物レンズの光軸がなるべく垂直な向きで当たるように設定することが必要である。
下記の特許文献1および特許文献2には、ピックアップベース上に、平行リンクの基部を支持する支持部の傾き角度を調整する調整機構が設けられ、ディスクの記録面の垂線に対する対物レンズの光軸の傾きを調整できるようにしている。
特開平06−44574号公報 特開平09−185831号公報
BDやDVDなど高記録密度のディスクが装填されるディスク装置では、ディスクに集光する光スポットのトラッキング補正方向が、ディスクの法線の向きになるべく一致していることが望まれる。光スポットのトラッキング補正方向がディスクの法線から大きく外れると、記録トラックの接線に対する直角方向から角度ずれを起こし、正確なトラッキン補正動作ができなくなる。
特許文献1と特許文献2に記載された光ピックアップ装置の調整機構は、いずれも対物レンズの光軸をディスクのタンジェンシャル方向へ傾けて補正している。そのため、光スポットのトラッキング補正方向が、ディスクの法線方向からずれていた場合に、その補正のために対物レンズの光軸を傾けなくてはならなくなる。しかし、対物レンズの光軸を必要以上に傾けてしまうと、光軸がディスクの記録面に垂直に当たることができなくなり、ディスクの記録面に集光する光スポットに歪みが生じるなどの問題が生じる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、対物レンズの光軸を傾けることなく、ディスクの記録面に対して光軸が当たる位置を調整することが可能な調整機構を有する光ピックアップ装置を提供することを目的としている。
また本発明は、同じ軸支持機構を使用して、対物レンズの光軸を傾ける補正と、光軸をディスクの記録面に沿って移動させる補正とを可能とした調整機構を有する光ピックアップ装置を提供することを目的としている。
本発明は、固定側部材に支持された可動支持部材と、ディスクに対向する対物レンズを保持するレンズホルダと、前記可動支持部材と前記レンズホルダとの間に位置して前記レンズホルダを補正動作自在に支持する支持機構と、前記レンズホルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向へ補正動作させる補正駆動機構とが設けられ、
前記固定側部材と前記可動支持部材との間に、前記可動支持部材を、光軸方向と交叉する向きの軸中心線に沿って往復移動自在に支持する軸支持機構と、前記軸中心線上での前記可動支持部材の位置を調整する進退調整機構とが設けられ
前記軸支持機構では、前記可動支持部材が前記軸中心線を中心として回動自在に支持されており、前記軸中心線を回動中心とする前記可動支持部材の回動方向の姿勢を調整する回動調整機構が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、支持機構を介してレンズホルダを支持している可動支持部材の位置を、光軸方向と交叉する向きの軸中心線に沿って移動させる調整が可能である。この調整により、対物レンズの光軸を傾けることなく、光軸とディスクの記録面との交叉位置を移動させることが可能になり、光スポットを記録面の最適な位置に形成できる。
また、共通の軸支持機構によって、対物レンズの光軸を傾ける補正と、光軸の位置を傾けることなく移動させる補正の双方の補正動作が可能になる。
なお、本発明での「光軸方向と交叉する向きの軸中心線」とは、光軸と軸中心線とが同一平面上で交わる場合に限られるものではなく、光軸と軸中心線とが別々の互いに平行な平面内に位置して交叉することを含む概念である。
本発明は、前記進退調整機構による調整方向が、ディスクのタンジェンシャル方向である。
進退調整機構により、ディスクの記録面での光スポットのトラッキング補正方向を、ディスクの法線になるべく一致させる調整が可能である。この調整により、光スポットのトラッキング補正方向を記録トラックの接線と直交する向きに合わせることが容易になる。
本発明は、前記回動調整機構による調整方向は、前記光軸がディスクのラジアル方向へ倒れる向きであるものとして構成できる。
本発明の前記進退調整機構は、前記可動支持部材を前記軸中心線に沿う方向へ付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記軸中心線上での前記可動支持部材の位置を可変させる進退調整ねじとを有するものである。
また本発明の前記回動調整機構は、前記可動支持部材を回動方向の一方向へ向けて付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記可動支持部材の回動方向の姿勢を可変させる回動調整ねじとを有する。
さらに本発明においては、前記進退調整機構は、前記可動支持部材を前記軸中心線に沿う方向へ付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記軸中心線上での前記可動支持部材の位置を可変させる進退調整ねじとを有し、
前記回動調整機構は、前記可動支持部材を回動方向の一方向へ向けて付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記可動支持部材の回動方向の姿勢を可変させる回動調整ねじとを有しており、
前記進退調整機構に設けられた前記ばね部材と、前記回動調整機構に設けられた前記ばね部材が、共通のトーションコイルばねであることが好ましい。
進退調整機構と回動調整機構とで共通のトーションコイルばねを使用することで、両調整機構を最少限の部品数で構成できる。
本発明は、前記軸中心線と前記光軸が同一平面上に位置することが好ましい。
上記構成では、進退調整機構の調整動作において、対物レンズの光軸が、軸中心線上を移動し、回動調整機構の調整動作では、光軸が軸中心線を中心として倒れる。そのため、回動調整機構によって対物レンズの光軸を傾かせる補正を行ったときに、対物レンズとディスクの記録面との距離の変動を小さくできる。その結果、光軸の傾き調整を行っても、フォーカシング補正動作に悪影響を与えにくい構造となる。
本発明の光ピックアップ装置は、対物レンズの光軸を傾けることなく、光軸とディスクの記録面との交叉位置を移動させる補正動作が可能である。
また、本発明は共通の軸支持機構を使用して、対物レンズの光軸を傾ける補正動作と、光軸の位置を移動させる補正動作が可能であり、最少の部品数で2種の補正動作が可能になる。
本発明の実施の形態の光ピックアップ装置を示す斜視図、 図1に示す光ピックアップ装置をII−II線で切断して示す断面図、 図2に示す光ピックアップ装置をIII−III線で切断して示す断面図、 ディスクの記録面に形成された光スポットを示す説明図
本発明の実施の形態の光ピックアップ装置1は、BD(ブルーレイ「Blu−ray」ディスク)(ただし「Blu−ray」は登録商標))やDVD(ディジタルバーサタイルディスク)に対する情報の再生動作や情報の記録動作が可能である。
各図では、F1−F2方向が対物レンズ5の光軸方向で且つフォーカシング方向であり、F1側がディスクとの対面側である。R1−R2方向がラジアル方向(ディスクの半径方向)で且つトラッキング方向であり、R1側が回転駆動部に装填されるディスクDの中心側ならびに内周側で、R2側がディスクDの外周側である。T1−T2方向がタンジェンシャル方向(ディスクに記録されている記録トラックの接線方向)である。T1方向が前方でありT2方向が後方である。
図1に示すように、光ピックアップ装置1は、移動シャーシ2と、移動シャーシ2の上に設けられた複数のブラケット3、およびブラケット3の上に支持されたベース10を有している。
光ピックアップ装置1が搭載されるディスク装置は、図4に示す直径が12cmのディスクDの中心穴Daを保持するターンテーブル、およびターンテーブルを駆動するスピンドルモータが設けられた回転駆動部を有している。
ディスク装置では、前記移動シャーシ2が、回転駆動部に装填されるディスクDの記録面に対向してラジアル方向(R1−R2方向)に移動自在に支持されているとともに、移動シャーシ2をラジアル方向へ往復移動させるスレッド駆動機構(図示せず)が設けられている。
前記ベース10は、鋼板などの磁性材料の金属板材によって形成されている。図2に示すように、ベース10には、T2側に支持ヨーク11aが形成され、T1側に支持ヨーク11bが形成されている。支持ヨーク11aのT1側に向く面にマグネット12aが支持されており、支持ヨーク11bのT2側に向く面にマグネット12bが支持されている。ベース10には、マグネット12aのT1側に対向する対向ヨーク13aと、マグネット12bのT2側に対向する対向ヨーク13bが一体に形成されている。
ベース10のT2側に、合成樹脂材料で形成された可動支持部材20が設けられている。この実施の形態では、前記ベース10が固定側部材であり、可動支持部材20は、前記ベースに一体に形成された支持ヨーク11aのT2側において軸中心線O1に沿ってT1−T2方向へ進退自在で且つ軸中心線O1の回りをα方向とβ方向へ回動自在に支持されている。
図1と図2に示すように、可動支持部材20のT2側に向く外面に支持基板28が固定されており、この支持基板28のR1側とR2側に、弾性支持部材であるワイヤ29の基部が固定されている。ワイヤ29はR1側に2本、R2側に2本設けられている。図3に示すように、可動支持部材20には4箇所に貫通穴20cが形成されており、それぞれのワイヤ29は、貫通穴20cの内部を通してT1方向へ延びている。ベース10で囲まれた部分に合成樹脂製のレンズホルダ30が設けられており、このレンズホルダ30のR1側とR2側のそれぞれの側部が2本のワイヤ29の先部に固定されている。ワイヤ29は、金属製のばね材であり、このワイヤ29が撓むことによって、レンズホルダ30は、光軸方向(F1−F2方向)およびラジアル方向(R1−R2方向)などに移動自在に支持されている。
図2に示すように、レンズホルダ30にはF1−F2方向に貫通する鏡筒31が形成されており、鏡筒31の内部上端に対物レンズ5が保持されている。
前記ベース10の支持ヨーク11aと可動支持部材20との間に、軸支持機構15が設けられている。図2および図3に示すように、軸支持機構15には、支持ヨーク11aのT2側の外面からT2方向に突出する支持軸部16が設けられている。支持軸部16は、支持ヨーク11aと一体に絞り成形されたものである。支持軸部16の外周面16aは軸中心線O1を中心とする滑らかな円筒面である。支持軸部16の内周面16bは円筒面であり、雌ねじが刻まれている。なお、支持軸部16が支持ヨーク11aと別体に形成され、この支持軸部16が支持ヨーク11aの外面に固定されていてもよい。
図2に示すように、可動支持部材20のラジアル方向(R1−R2方向)のほぼ中心位置に、T1側に向けて開口する摺動穴21と、T2側に開口する挿通穴22が形成されている。摺動穴21と挿通穴22は共にその内周面が円筒面であり、それぞれの円筒面の中心が前記軸中心線O1と一致している。図2に示すように、支持軸部16は、摺動穴21の内部にほとんど隙間なく挿通されており、可動支持部材20は、支持軸部16の外周面16aに対して軸中心線O1に沿う方向へ摺動でき、且つ軸中心線O1を中心として回動できる。
すなわち、軸支持機構15では、可動支持部材20が、軸中心線O1に沿って、支持ヨーク11aに接近する方向(T1方向)と支持ヨーク11aから離れる方向(T2方向)へ直線的に往復移動自在であり、且つ可動支持部材20が軸中心線O1を中心としてα方向またはβ方向へ回動自在である。
図2と図3に示すように、可動支持部材20には、摺動穴21よりもさらに外周部に、T1側に開口するばね収納凹部23が形成されており、ばね収納凹部23内に調整用のばね部材としてトーションコイルばね24が収納されている。トーションコイルばね24の巻き本体部24aは、圧縮された状態で、支持ヨーク11aの外面とばね収納凹部23のT2側の内面との間に挟まれている。巻き本体部24aが圧縮コイルばねとして機能し、可動支持部材20は、支持ヨーク11aの外面に対してT2方向へ離れる向きに常に付勢されている。
図2に示すように、可動支持部材20には、T2側の外方から挿通穴22の内部に向けて進退調整ねじ25が挿通されている。進退調整ねじ25は雄ねじ部25aと頭部25bを有しており、雄ねじ部25aが、支持軸部16の内周面16bに形成された雌ねじに螺着され、頭部25bが、可動支持部材20のT2側に向く外面に突き当てられている。
トーションコイルばね24と進退調整ねじ25とで進退調整機構が構成されている。この進退調整機構では、進退調整ねじ25をねじ込むと、可動支持部材20が支持ヨーク11aの外面に接近するT1方向へ移動させられ、進退調整ねじ25を弛めると、可動支持部材20が支持ヨーク11aからT2方向へ離れるように移動する。この進退調整機構によって、光軸Oaを傾けることなく、対物レンズ5がT1−T2方向へ直線的に往復移動する。
図1に示すように、ベース10には、支持ヨーク11aからさらにT2方向へ折り曲げられたばね支持片17が一体に形成されている。図3に示すように、トーションコイルばね24に設けられた一方の腕部24bがばね支持片17に下側から支持されている。図3に示すように、ばね収納凹部23の内部にはばね掛け部23aが形成されており、トーションコイルばね24の他方の腕部24cが、ばね掛け部23aに下側から掛けられている。トーションコイルばね24の捩じり弾性力によって、可動支持部材20は、軸中心線O1を中心としてα方向へ回動付勢されている。
図1と図3に示すように、ベース10には後方(T2方向)に延びるねじ支持片18が一体に形成されており、このねじ支持片18に雌ねじ穴18aが形成されている。また、可動支持部材20の一部に押圧部27が形成され、この押圧部27がねじ支持片18の上に対向している。雌ねじ穴18aには下側から回動調整ねじ26が螺着されており、その雄ねじ部26aの先部が上に向けられている。可動支持部材20は、トーションコイルばね24の捩じり弾性力でα方向へ付勢されており、その付勢力で押圧部27の下面が雄ねじ部26aの先端に突き当てられている。
トーションコイルばね24と回動調整ねじ26によってラジアル方向の回動調整機構が構成されている。ラジアル方向の回動調整機構では、回動調整ねじ26を締めると、可動支持部材20が軸中心線O1を中心としてβ方向へ回動させられ、回動調整ねじ26を弛めると、可動支持部材20がα方向へ回動させられる。この調整によって、対物レンズ5の光軸Oaのラジアル方向(R1−R2方向)の傾きが決められる。
トーションコイルばね24は、進退調整機構のばね部材およびラジアル方向の回動調整機構のばね部材として共通に使用されているため、部品数を削減することができる。
前記ベース10と前記ブラケット3との間には、回動案内部が設けられている。この回動案内部の詳細な構造は省略するが、図1に示すように、前記光軸Oaと前記軸中心線O1の双方に直交する仮想線をラジアル中心線O2としたときに、ブラケット3上において、前記ベース10がラジアル中心線O2を中心としてγ1方向とγ2方向へ回動自在に支持されている。
図2に示すように、移動シャーシ2とベース10との間には、ベース10を常にγ1方向へ付勢する付勢部材として引張りコイルばね42が設けられている。また、移動ベース2のT2側に貫通して形成された挿通穴2aに下側から回動調整ねじ41が挿通されており、この回動調整ねじ41の雄ねじ部がベース10のT2側の端部に螺着されている。
前記回動案内部と引張りコイルばね42と回動調整ねじ41によって、タンジェンシャル方向の回動調整機構が構成されている。回動調整ねじ41を弛めると、ベース10がγ1方向へ回動し、回動調整ねじ41を締め付けると、ベース10がγ2方向へ回動する。この調整によって、対物レンズ5の光軸Oaのタンジェンシャル方向(T1−T2方向)への傾きが決められる。
移動シャーシ2には、光学系を構成する発光素子と受光素子およびその他の光学素子が配置されている。図2に示すように、移動シャーシ2の上には、前記光学素子のひとつであるプリズム6が配置されている。プリズム6は全反射面6aを有しており、この全反射面6aは、光軸方向(F1−F2方向)およびタンジェンシャル方向(T1−T2方向)の双方に対して45度の角度に向けられている。
発光素子から発せられてT2方向へ送られる光は、プリズム6の全反射面6aで反射されてF1方向に向けられ、対物レンズ5に集光されて、図4に示すようにディスクDの記録面に光スポットSが形成される。この光スポットSのエネルギーにより、ディスクDの記録面への情報の書き込みが可能となる。情報の再生を行うときは、ディスクDの記録面に形成された光スポットSからの反射光が、対物レンズ5を通過して全反射面6aで反射され、T1方向へ送られて受光素子で受光される。
図2に示すように、レンズホルダ30には、T2側に上下に貫通する穴32が形成され、T1側にその上面からF2方向に窪む凹部33が形成されている。ベース10のT2側に一体に形成された対向ヨーク13aは穴32に入り込んでおり、ベース10のT1側に一体に形成された対向ヨーク13bは凹部33の内部に入り込んでいる。
図1と図2に示すように、レンズホルダ30の側面には、フォーカシングコイルCfが周回して形成されている。また、レンズホルダ30のT1側に向く側面とT2側に向く側面に、トラッキングコイルCtが2個ずつ設けられている。図2に示すように、フォーカシングコイルCfとトラッキングコイルCtは、マグネット12aと対向ヨーク13aとの間、およびマグネット12bと対向ヨーク13bとの間に入り込んでいる。
マグネット12aと対向ヨーク13aとの間の磁界ならびにマグネット12bと対向ヨーク13bとの間の磁界が、フォーカシングコイルCfとトラッキングコイルCtに与えられる。フォーカシングコイルCfに与えられる電流によって、レンズホルダ30がフォーカシング方向すなわち光軸方向(F1−F2方向)へ補正駆動され、トラッキングコイルCtに与えられる電流によって、レンズホルダ30がトラッキング方向すなわちラジアル方向(R1−R2方向)へ補正駆動される。
フォーカシング補正駆動によって、ディスクDの記録面に形成される光スポットSの焦点が合うように補正され、トラッキング補正駆動によって、図4に示す光スポットSが、ディスクDの記録面の記録トラックtrを走査するように補正される。
次に、光ピックアップ装置1の調整方法を説明する。
ディスク装置に光ピックアップ装置1を搭載したときに、ターンテーブルに装填されるディスクDの記録面に対する光軸Oaの傾きおよび位置の調整を行う。
まず、図2に示すタンジェンシャル方向の回動調整機構の回動調整ねじ41のねじ込み量を調整して、ベース10をγ1方向またはγ2方向へ回動させる。これにより、光軸Oaのタンジェンシャル方向(T1−T2方向)への傾きを変化させるチルト調整が行われる。
また、図1と図3に示すラジアル方向の回動調整機構の回動調整ねじ26を締め付けまたは弛めて、可動支持部材20を軸中心線O1を中心としてα方向またはβ方向へ回動させる。可動支持部材20とワイヤ29を介して連結されているレンズホルダ30が可動支持部材20と一緒にα方向またはβ方向へ回動する。これにより、対物レンズ5の光軸Oaをラジアル方向(R1−R2方向)へ傾けるラジアル方向のチルト調整が行われる。
図3に示すように、対物レンズ5の光軸Oaと軸中心線O1は同じ平面内に位置している。すなわち、光軸Oaと軸中心線O1は、それぞれの線上で交わっている。ラジアル方向のチルト調整では、対物レンズ5の光軸Oaが、この光軸Oa上に存在する軸中心線O1との交点を支点としてα方向およびβ方向へ傾く。そのため、光軸Oaをラジアル方向に傾けたときに、ディスクDの記録面と対物レンズ5との対向距離の変動が少ない。よって、ラジアル方向のチルト調整の後に、レンズホルダ30のフォーカシング補正動作に必要以上の負担を与えることがない。
図1に示すように、タンジェンシャル方向へのチルト調整では、ベース10がラジアル中心線O2を中心としてタンジェンシャル方向(T1−T2方向)に回動するが、ラジアル中心線O2と光軸Oaとを同じ平面に位置させることで、タンジェンシャル方向のチルト調整の際に、ディスクDの記録面と対物レンズ5との対向距離の変動を少なくすることができる。
タンジェンシャル方向のチルト調整およびラジアル方向のチルト調整によって、対物レンズ5の光軸Oaが、ディスクDの記録面に対してなるべく垂直に近い角度で対向するように調整される。光軸Oaを記録面に垂直に対向させることで、記録面に形成される光スポットSの像を真円に近い理想的なものにでき、情報の記録精度や情報の再生精度を高めることができる。
図4は、光スポットSのトラッキング補正方向(R1−R2方向)が、ディスクDの法線r1と一致していない状態を示している。この場合、光スポットSのトラッキング補正方向(R1−R2方向)と、光スポットSが位置する法線r2との間に0度を越える大きさの角度θが形成されてしまう。この場合、光スポットSのトラッキング補正方向(R1−R2方向)と、光スポットSが存在している位置での記録トラックtrの接線とが直角にならないため、高精度なトラッキング補正を実現しにくくなる。
光ピックアップ装置1では、図1と図3に示す進退調整機構の進退調整ねじ25を締め付けまたは弛めることで、可動支持部材20を軸中心線O1に沿ってT1方向またはT2方向へ移動させることができ、これに伴ってレンズホルダ30をT1方向またはT2方向へ移動させることができる。この調整によって、対物レンズ5の光軸Oaを移動させて、光スポットSの位置を法線r1上に合わせることが可能となる。この補正では、光軸Oaを傾かせる必要がないため、トラッキング方向のチルト調整とラジアル方向のチルト調整とは切り離して、光軸Oaの位置を移動させることができ、光軸Oaの位置調整の結果、光スポットSの像が歪むことを防止できる。
なお、前記実施の形態では、進退調整機構を構成するばね部材と回動調整機構を構成するばね部材として、共通のトーションコイルばね24を使用しているが、進退調整機構と回動調整機構とで、別々のばね部材を使用してもよい。
また、前記実施の形態では、対物レンズ5の光軸Oaと軸中心線O1とが同じ平面内に位置する理想的な状態を示しているが、対物レンズ5の光軸Oaと軸中心線O1とが同じ面内に位置せず、それぞれの線上で交わらずに互いに離れた位置で交叉してもよい。
1 光ピックアップ装置
2 移動シャーシ
5 対物レンズ
10 ベース
11a,11b 支持ヨーク
12a,12b マグネット
13a,13b 対向ヨーク
15 軸支持機構
16 支持軸部
20 可動支持部材
24 トーションコイルばね
25 進退調整ねじ
26 回動調整ねじ
29 ワイヤ
30 レンズホルダ
Cf フォーカシングコイル
Ct トラッキングコイル
Oa 光軸
O1 軸中心線

Claims (7)

  1. 固定側部材に支持された可動支持部材と、ディスクに対向する対物レンズを保持するレンズホルダと、前記可動支持部材と前記レンズホルダとの間に位置して前記レンズホルダを補正動作自在に支持する支持機構と、前記レンズホルダをフォーカシング方向およびトラッキング方向へ補正動作させる補正駆動機構とが設けられ、
    前記固定側部材と前記可動支持部材との間に、前記可動支持部材を、光軸方向と交叉する向きの軸中心線に沿って往復移動自在に支持する軸支持機構と、前記軸中心線上での前記可動支持部材の位置を調整する進退調整機構とが設けられ
    前記軸支持機構では、前記可動支持部材が前記軸中心線を中心として回動自在に支持されており、前記軸中心線を回動中心とする前記可動支持部材の回動方向の姿勢を調整する回動調整機構が設けられていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記進退調整機構による調整方向は、ディスクのタンジェンシャル方向である請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記回動調整機構による調整方向は、前記光軸がディスクのラジアル方向へ倒れる向きである請求項1または2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記進退調整機構は、前記可動支持部材を前記軸中心線に沿う方向へ付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記軸中心線上での前記可動支持部材の位置を可変させる進退調整ねじとを有する請求項1ないしのいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記回動調整機構は、前記可動支持部材を回動方向の一方向へ向けて付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記可動支持部材の回動方向の姿勢を可変させる回動調整ねじとを有する請求項1ないし3記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記進退調整機構は、前記可動支持部材を前記軸中心線に沿う方向へ付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記軸中心線上での前記可動支持部材の位置を可変させる進退調整ねじとを有し、
    前記回動調整機構は、前記可動支持部材を回動方向の一方向へ向けて付勢するばね部材と、前記固定側部材と前記可動支持部材との間に設けられて、前記可動支持部材の回動方向の姿勢を可変させる回動調整ねじとを有しており、
    前記進退調整機構に設けられた前記ばね部材と、前記回動調整機構に設けられた前記ばね部材が、共通のトーションコイルばねである請求項1ないし3記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記軸中心線と前記光軸が同一平面上に位置する請求項1ないしのいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
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