JP2008059659A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】2個の異なるNAの対物レンズを備え、対物レンズ及び対物レンズホルダが誤差を含んでいる場合でも、CD、DVD、BD等の複数の光ディスクメディアの記録/再生の精度を高めるとともに、前記対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダと、CD、DVD、BD等の光ディスクメディアとの接触による不具合が発生するのを抑制し、記録/再生時の事故の発生を抑制する。
【解決手段】第1対物レンズ38と、第1対物レンズ38と異なる開口数の第2対物レンズ48と、対物レンズホルダ24とを有し、第1対物レンズ38はスペーサ27を介して対物レンズホルダ24に取り付けられ、スペーサ27は円筒形状であり、第1対物レンズ38が内嵌された段形状のレンズ受け部271と、上面より突出し緩衝性を備えた突出部272とを有し、下面側が球面形状の凸部275になるように形成されており、突出部272はその先端が対物レンズホルダ24の他の部分に対して光ディスクメディアに最も近くなるように形成されている光ピックアップ。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報の再生又は記録のために光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップに関し、特に、開口数の異なるレンズを備え、CD、DVD、BD等の光ディスクメディアの記録又は再生を行うための光ピックアップに関するものである。
光ディスク装置では光ピックアップより記録媒体である光ディスクにレーザ光を照射することで、データの記録又は再生を行っている。前記光ディスク装置がCD(Compact Disc)メディア、DVD(Digital Versatile Disc)メディアを再生することができるものの場合、前記光ピックアップにはCD用の赤外レーザ(約780nm)、DVD用の赤色レーザ(約650nm)を出射するレーザ光源が備えられている。また、光ピックアップにはレーザ光を収束させレーザスポットとして、光ディスクの記録面に照射させる対物レンズが備えられている。レーザスポットの直径はレーザ光の波長に比例し、対物レンズの開口数(NA)に反比例する。CDメディアとDVDメディアではトラックの幅が異なるので、異なる対物レンズが必要であるが、対物レンズの形状を改めることで、CDメディアとDVDメディアの両方に対応する対物レンズとすることができる。
また最近では、DVDよりも記憶容量の大きなBD(Blu−Ray Disc)も登場してきている。BDは記録密度がDVDよりも高いのでのトラックの幅がDVDのトラック幅に対し非常に小さく、レーザスポットも小径にする必要がある。そこで、BDメディアの記録、再生を行うために前記赤外レーザ、前記赤色レーザより短波長の青色レーザ(約405nm)を出射するレーザ光源が用いられている。
また、上述した光ピックアップでは、光ディスクからの反射光を検出することで、該光ディスク上でのレーザスポットの位置を検出したり、データを読み出したりしている。このため、レーザ光の光軸と前記光ディスクの記録面とのなす角(チルト角)が常に一定の角度(多くの場合直角)になるように、該光ディスクにレーザ光を照射しなくてはならない。
そこで、対物レンズの角度を調整するために、対物レンズと該対物レンズが取り付けられるレンズホルダとの間に、中間部材を介装するものが提案されている。前記レンズホルダは前記中間部材を保持しており、前記レンズホルダの接触面が略球面形状となっている。また、前記レンズホルダの前記中間部材と接触する面は、円錐形状や段形状となっている。前記中間部材を回転させることで、前記対物レンズの角度を調整することができる(特開平5−101429号公報、特開平7−220286号公報等参照)。
また、対物レンズに球面状の凸部が、レンズホルダに前記球面状の凸部が嵌まる球面形状の凹部が形成されており、前記レンズホルダの凹部に前記対物レンズの凸部がはまりあうように配置されていると共に、該対物レンズを摺動させて光軸調整を行うものが記載されているものが提案されている(特開7−220286号公報、特開2001−4891号公報等参照)。
一方、前記CD、DVD用の対物レンズではNAが小さくて、青色レーザを十分に収束させることができず、BDメディアの記録、再生を正確に行うことができない。また、BD用の対物レンズを用いても赤外レーザや赤色レーザをうまく収束させることができない。そこで、対物レンズを保持するレンズホルダに、CD/DVD用の対物レンズとBD用の対物レンズNAの異なる2個の対物レンズを配置するものが提案されている。
このように、異なるNAを有する対物レンズを2個備える光ピックアップを使用することで、異なるトラック幅を有する光ディスクの記録面に最適なレーザスポットを収束させることができ、記録、再生を精度よく行うことが可能である(特開2006−19001号公報等参照)。
BDメディアの記録/再生を行うための対物レンズは、焦点距離が短くCDメディア及びDVDメディアの記録/再生を行うための対物レンズに比べてワーキングディスクタンスが短いので、前記両対物レンズを取り付ける対物レンズホルダでは、BDメディア用の対物レンズはCDメディア及びDVDメディア用の対物レンズに比べて光ディスクに近い位置に取り付けられている。
特開平5−101429号公報 特開平7−220286号公報 特開2001−4891号公報 特開2006−19001号公報
しかしながら、上述したような従来の2個の対物レンズを備えた光ピックアップにおいて、BDメディア用の対物レンズのワーキングディスタンスが短いので、フォーカス引き込み等の対物レンズホルダのフォーカス方向の動作時に前記BDメディア用の対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダが光ディスクメディア(CDメディア、DVDメディア、BDメディア)と接触する場合がある。対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダが光ディスクメディアと接触すると、光ピックアップが破損したり、光ディスクメディアが破損したりする不具合が発生する。また、2個の対物レンズの傾き(チルト角)がずれた状態であると、コマ収差が発生し光ピックアップの性能が低下する。
また、特開平5−101429号公報、特開平7−220286号公報或いは特開2001−4891号公報に記載の光ピックアップに用いられている、対物レンズの傾き調整を行う機構を採用することでコマ収差を抑制することができるが、対物レンズの傾き角度を調整すると、対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダが通常に対物レンズを取り付けた場合に比べて、対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダと光ディスクメディアの距離がワーキングディスタンスよりも短くなる部分が生じ、前記対物レンズ及び(又は)前記対物レンズホルダと光ディスクメディアとが接触する場合があり、光ピックアップ及び(又は)光ディスクメディアが破損する不具合が発生することもあり得る。
そこで本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、2個の異なるNAの対物レンズを備えた光ピックアップであって、対物レンズ及び対物レンズホルダに製造及び(又は)組み立て時の誤差が生じても、CD、DVD、BD等の複数の光ディスクメディアの記録/再生の精度を高めることができる光ピックアップを提供することを目的とする。
また本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、2個の異なるNAの対物レンズを備えた光ピックアップであって、光ピックアップのフォーカス方向に移動するときに、前記対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダと、CD、DVD、BD等の光ディスクメディアとの接触による、前記光ピックアップ及び(又は)前記光ディスクメディアが破損する等の不具合が発生するのを抑制し、記録/再生時の事故の発生を抑制する光ピックアップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、第1対物レンズと、前記第1対物レンズと異なる開口数の第2対物レンズと、前記第1対物レンズと前記第2対物レンズが保持された対物レンズホルダとを有し、光ディスクメディアにレーザ光を照射しデータの記録又は再生を行う光ピックアップであって、前記第1対物レンズはスペーサを介して前記対物レンズホルダに取り付けられるものであり、前記スペーサは円筒形状であり、円筒形の内周面に前記第1対物レンズが内嵌された段形状のレンズ受け部と、上面より突出し緩衝性を備えた突出部とを有し、下面側が球面形状の凸部になるように形成されており、前記対物レンズホルダは、下面から上面に貫通し上部に第1対物レンズが保持されたスペーサが取り付けられた第1取付孔と、下面から上面に貫通し上部に前記第2対物レンズが固定された第2取付孔とを有しており、前記スペーサの突出部はその先端が前記対物レンズホルダの他の部分に対して光ディスクメディアに最も近くなるように形成されていることを特徴とする。
この構成によると、フォーカス引き込み時等で対物レンズホルダが大きく光ディスクに近づいた場合であっても、前記光ディスクが緩衝性を有する突出部と接触することで、前記対物レンズホルダの他の部分との接触を抑制することができる。前記突出部は緩衝性を有する材料で形成された部材であるので、光ディスクに傷がつくのを抑制することができ、該光ディスクが記録/再生できない不具合が発生するのを抑制することができる。
また、前記第1対物レンズ又は第2対物レンズ等の光学部材と前記光ディスクが接触し、前記対物レンズに傷がつくのを抑制することができる。対物レンズに傷がつくことで、光ピックアップが光ディスクに適切にレーザ工を照射することができなくなり、記録/再生ヶできなくなったり、精度が低下したり等の不具合が発生するのを抑制することができる。
上記構成において、前記突出部が前記スペーサと一体的に形成されていてもよい。また、その先端部が曲面形状に形成されていてもよい。このように一体的に形成されていることで、スペーサの製造の手間を省くことができ、それだけ、製造に必要な時間を低減することができる。また、先端部を曲面形状に作ることで、前記光ディスクと接触したときに該光ディスクへの傷がつきにくく、それだけ、記録/再生を長期間安定して行うことができる光ピックアップを提供することができる。
上記構成において、前記球面形状の凸部が前記内嵌された第1対物レンズの光学主点を中心とする球形状の一部となるように形成してもよい。またそのときの前記第1取付孔の上面側の端部には、前記球面形状の凸部が嵌まる球面形状の凹部が形成されていてもよい。このように、球面形状の凸部の中心を前記第1対物レンズの光学終点とすることで、スペーサを回転させても、常に同じ位置に光学主点が、前記第1取付孔に対して常に一定の場所になるので、レーザ光商社精度を高めることができる。また、前記第1取付孔に前記球面形状の凸部が嵌まる球面形状の凹部を形成することで、前記スペーサを安定して動かすことができ、高精度のチルト調整を行うことが可能である。
上記構成において、前記対物レンズホルダは前記第2対物レンズが前記第1対物レンズよりも前記光ディスクメディア近くなる形状としてもよい。
上記構成において、前記対物レンズホルダが弾性支持部材にて支持されるとともに、前記弾性支持部材にて該対物レンズホルダを駆動するために備えられたトラッキングコイル及びフォーカスコイルに電力が供給されるものとしてもよく、前記対物レンズホルダを貫通する回転軸にて摺動可能且つ回動可能に支持されているものとしてもよい。
CDメディア、DVDメディア及びBDメディアのうち少なくとも2種類の光ディスクメディアの記録/再生を行うことを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかに記載の光ピックアップ。
上記構成において、記録/再生を行うことができるメディアとして、CDメディア、DVDメディア及びBDメディアを挙げることができる。CDメディアとは、CD−ROM、CD−R、CD−RW等を含むものであり、DVDメディアとはDVD−ROM、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM等を含むものである。
以上説明した光ピックアップ製造方法のさらに詳細な例は以下のように説明できる。赤外レーザ光を出射する赤外レーザ光源と、赤色レーザ光を出射する赤色レーザ光源と、青色レーザ光を出射する青色レーザ光源と、前記赤外レーザ光又は前記赤色レーザ光を収束させて光ディスクメディアであるCDメディア又はDVDメディアの記録面に照射する第1対物レンズと、前記青色レーザ光を収束させて光ディスクメディアであるBD(Blu−ray Disc)メディアの記録面に照射する第2対物レンズと、前記第1対物レンズと前記第2対物レンズを保持するとともにトラッキング方向、フォーカス方向に移動可能な対物レンズホルダと、前記対物レンズホルダを前記トラッキング方向に駆動する推力を発生するトラッキングコイルと、前記対物レンズホルダを前記フォーカス方向に駆動する推力を発生するフォーカスコイルと、前記対物レンズホルダを弾性支持するとともに前記トラッキングコイル及び前記フォーカスコイルに電力を供給する弾性支持部材とを備え、光ディスクメディアにレーザ光を照射しデータの記録又は再生を行う光ピックアップであって、前記第1対物レンズはスペーサを介して前記対物レンズホルダに取り付けられるものであり、前記スペーサは円筒形状であり、内周面に形成され前記第1対物レンズが内嵌された段形状のレンズ受け部と、上面より突出し先端が曲面形状に形成され緩衝性を備えた2個の突出部と、外周面より径方向に突出し前記スペーサの位置決めを行うための位置決め部と、外周面より径方向に突出し前記位置決め部を挟んで等中心角度離れて形成された2個の押え部とを有し、下面側が前記内嵌された第1対物レンズの光学主点を中心とする球面形状の凸部になるように形成されており、前記対物レンズホルダは、下面から上面に貫通し上部に第1対物レンズが保持されたスペーサの前記凸部が嵌まる球面形状の凹部を有する第1取付孔と、下面から上面に貫通し上部に前記第2対物レンズが嵌合固定される段形状の固定部を有する第2取付孔とを有しており、前記固定部は第2対物レンズが第1対物レンズに対して前記光ディスクメディアよりに配置されるように形成されており、前記スペーサの突出部はその先端から前記光ディスクメディアまでの距離が前記第2対物レンズから前記光ディスクメディアまでの距離よりも短くなるように形成されていることを特徴とする。
本発明によると、2個の異なるNAの対物レンズを備えた光ピックアップであって、対物レンズ及び対物レンズホルダに製造及び(又は)組み立て時の誤差が生じても、CD、DVD、BD等の複数の光ディスクメディアの記録/再生の精度を高めることができる光ピックアップを提供することができる。
また本発明によると、2個の異なるNAの対物レンズを備えた光ピックアップであって、光ピックアップのフォーカス方向に移動するときに、前記対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダと、CD、DVD、BD等の光ディスクメディアとの接触による、前記光ピックアップ及び(又は)前記光ディスクメディアが破損する等の不具合が発生するのを抑制し、記録/再生時の事故の発生を抑制する光ピックアップを提供することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる光ピックアップの一例の構成を示す配置図である。図1に示す光ピックアップAは本体1と、対物レンズを駆動するアクチュエータ2とを備えている。図1に示す光ピックアップAはCDメディア又はDVDメディアの記録/再生を行うための第1光学系3と、BDメディアの記録/再生を行うための第2光学系4とを備えている。図1に示す光ピックアップでは、便宜上、赤外レーザの光路を一点鎖線で、赤色レーザの光路を実線で表示している。また、青色レーザの光路に関しても実線で表示している。ここで、CDメディアとは、CD−ROM、CD−R、CD−RW等を含み、DVDメディアとは、DVD−ROM、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM等を含むものである。
第1光学系3は少なくとも、赤外レーザ光源31と、赤色レーザ光源32と、ダイクロイックプリズム33と、偏向ビームスプリッタ34と、コリメータレンズ35と、立ち上げミラー36と、1/4波長板37と、第1対物レンズ38と、センサレンズ39と、受光素子Pd1とを備えている。
赤外レーザ光源31は波長が約780nmの赤外レーザ光を出射するものであり、CDメディアの記録/再生に利用されるものである。赤色レーザ光源は波長が約650nmの赤色レーザ光を出射するものであり、DVDメディアの記録/再生に利用されるものである。ダイクロイックプリズム33は、赤外領域の波長の光を透過させ、赤色領域の波長の光を反射するプリズムである。すなわち赤外レーザ光源31より出射されたレーザ光はダイクロリックプリズム33を透過し、赤色レーザ光源32はダイクロリックプリズム33の反射面で反射してダイクロリックプリズム33より出射される。本発明のダイクロリックプリズムは赤外レーザ光が透過し、赤色レーザ光が反射されるものを採用しているが、それに限定されるものではない。
偏向ビームスプリッタ34は、入射されたレーザ光の偏向方向によって透過又は反射させるプリズムである。本発明では、赤外レーザ光源31及び赤色レーザ光源32より出射され、偏向ビームスプリッタ34に入射したレーザ光は透過し、CDメディア又はDVDメディアの記録面で反射したレーザ光は偏向ビームスプリッタ34で反射される。コリメータレンズ35は、点光源である赤外レーザ光源31又は赤色レーザ光源32より出射された拡散光であるレーザ光を平行光に変換する。コリメータレンズ35より出射されたレーザ光は立ち上げミラー36にて直交する方向に反射される。これにより、レーザ光の光路はCDメディア又はDVDメディアの記録層に直交する方向に変更される。
1/4波長板37は入射する直線偏向の光を円偏向に、円偏向の光を直線偏向に変換するものである。第1対物レンズ38は、非球面レンズが採用されている。第1対物レンズ38は赤外レーザ光を収束させレーザスポットとしてCDメディアの記録面に、赤色レーザ光を収束させレーザスポットとしてDVDメディアの記録面に照射させることができる。
CDメディア又はDVDメディアの記録面で反射されたレーザ光は再度1/4波長板37に入射する。このとき、反射されたレーザ光は円偏向から直線偏向に変換される。この直線偏向に変換されたレーザ光の偏向方向は、赤外レーザ光源又は赤色レーザ光源より出射されたレーザ光の偏向方向に対して直交する。これにより、偏向ビームスプリッタ34ではレーザ光は透過せずに反射し、センサレンズ39を介して受光素子Pd1に入射する。受光素子Pd1では、入射したレーザ光を電気信号に変換し、出力信号として記録/再生に利用する。
第2光学系4は少なくとも、青色レーザ光源41と、偏向ビームスプリッタ44と、コリメータレンズ45と、立ち上げミラー46と、1/4波長板47と、第2対物レンズ48と、センサレンズ49と、受光素子Pd2とを備えている。第2光学系4は、レーザ光源として波長が約405nmの青色レーザ光を出射する青色レーザ光源41、対物レンズとして第2対物レンズ48とを備えており、ダイクロイックプリズム33を備えていない点が異なるが、それ以外は第1光学系3と実質上同じ部材を備えており、詳細は省略する。
上述した光学部材のうち第1光学系3の第1対物レンズ38と第2光学系4の第2対物レンズ48とはアクチュエータ2に配置される。アクチュエータ2は本体1に取り付けられている。
図2は本発明にかかる光ピックアップに備えられたアクチュエータの一例の平面図であり、図3は図2に示すアクチュエータの正面図であり、図4は図2に示すアクチュエータに用いられる対物レンズホルダの拡大斜視図である。アクチュエータ2はアクチュエータベース21と、永久磁石22と、支持部材23と、第1対物レンズ38及び第2対物レンズ48を保持する対物レンズホルダ24と、電力基板25と、ワイヤばね26とスペーサ27とを有している。図中Raは光ディスクメディア(CDメディア、DVDメディア、BDメディア)のラジアル方向(径方向)、Taはタンジェンシャル方向(周方向)である。図2、図4に示すように、光ピックアップAでは、第1対物レンズ38と第2対物レンズ48はTa方向に並んで配置される。
アクチュエータベース21は金属板の打ち抜き、切り曲げによって形成されるものである。アクチュエータベース21には、赤外レーザ光又は赤色レーザ光が通過する第1貫通孔211と、青色レーザ光が通過する第2貫通孔212と、永久磁石22を保持するとともに、バックヨークとして作用する磁石保持部213とを備えている。永久磁石22は対物レンズホルダ24に磁界を作用させるものであり、それには限定されないがネオジウム磁石が採用されている。支持部材23は樹脂製であり、アクチュエータベース21に図示を省略したボルトを用いて強固に固定されている。また、ボルトに限定されるものではなく、はめ込み、溶着、接着等、アクチュエータベース21から脱落しないように固定するものを広く採用することができる。
対物レンズホルダ24は、下面から上面に貫通し、上面端部側に第1対物レンズ38が取り付けられたスペーサ27が取り付けられた第1取付孔241と、下面から上面に貫通し、上面端部側に第2対物レンズ48が取り付けられた第2取付孔242と、対物レンズホルダ24を光軸方向に摺動させるためのフォーカスコイル243と、対物レンズホルダ24を光ディスクの径方向に摺動させるためのトラッキングコイル244と、フォーカスコイル243、トラッキングコイル244に電力を供給するための接続端子245とを有している。
電力基板25はここでは屈曲性を有するFPC(Flexible Print Circuit)が採用されており、支持部材23の約半分を覆うように接着されている。電力基板25としてFPCに限定されるものではなく、支持部材23に安定して取り付けられるものを広く採用することができる。電力基板25には電力を供給するための端子部251を備えている。
対物レンズホルダ24はワイヤばね26を介して、底部がアクチュエータベース21と接触しないように支持部材23に支持されている。ワイヤばね26は導電性を有する弾性部材であり、対物レンズホルダ24の接続端子245と接触するように取り付けられている。また、支持部材23に取り付けられた電力基板25の端子部251と接触している。このように、ワイヤばね26を介して、端子部251と接続端子245が電気的に接続されており、電力基板25よりワイヤばね26を介して、フォーカスコイル243、トラッキングコイル244に電力を供給する。
対物レンズホルダ24についてさらに詳しく説明する。図5は対物レンズホルダの対物レンズ取付部の断面図である。図5に示す対物レンズホルダ24では、第2取付孔242の取付部が誤差等によって傾いており、第2対物レンズ48は光軸が傾いた状態で取り付けられている。図5では、図面上視認が容易なように、実際よりも大きく傾いている。図5に示すように、第1対物レンズ38及び第2対物レンズ48はその外周部にフランジ状の被支持部381及び被支持部481を備えている。
対物レンズホルダ24は、CDメディア又はDVDメディアの記録/再生用の第1対物レンズ38とBDメディアの記録/再生用の第2対物レンズ48とが取り付けられている。第2対物レンズ48は第1対物レンズ38に比べて開口数(NA)の大きなもの(NA=0.85)が採用されており、焦点距離が短い。そのため、図4、図5等に示すように、第2対物レンズ48の取り付け位置が第1対物レンズ38の取り付け位置よりも光ディスクに近くなるように、第1取付孔241及び第2取付孔242が形成されている。
図5に示すように、第2取付孔242は第2対物レンズ48を内挿することができるように、段つきの固定部2421が形成されている。第2対物レンズ48の周辺部はフランジ状の被支持部481が形成されており、第2取付孔242の段つきの固定部2421に第2対物レンズ48の被支持部481を係合させて、固定部2421と被支持部481とを接着剤にて接着する。このとき、図示は省略しているが第2取付孔242の上端部には接着剤を注入するための注入凹部が形成されており、この注入凹部に接着剤を注入することで被支持部481の側周部と第2取付孔242とを接着にて固定する。接着剤としては、第2対物レンズ48を第2取付孔242に強固に取り付けることができるとともに、硬化条件(熱等)や硬化時の収縮による応力によって、第2対物レンズ48の変形、破損等の不具合が発生しにくいものが好ましい。それには限定されないが、ここでは、紫外線硬化型の接着剤が採用されている。
図6(A)は本発明にかかる光ピックアップに用いられるスペーサの平面図であり、図6(B)は図6(A)に示すスペーサの断面図である。図4、図5及び図6に示すように第1対物レンズ38はスペーサ27を介して対物レンズホルダ24に取り付けられるものである。スペーサ27は第1対物レンズ38が内挿されるための内周面に段形状に形成された対物レンズ受け部271と、上面より突出する突出部272と、外周面より径方向に突出する位置決め部273と、位置決め部273を挟んでスペーサ27の周方向に離れた位置の外周部より径方向に突出する2個の押え部274と、下面側に形成された球面形状の凸部275とを有している。
図5、図6(B)等に示すように対物レンズホルダ24の第1取付孔241にはスペーサの球面形状の凸部275が嵌まる球面形状の凹部2411が形成されており、球面形状の凸部275を球面形状の凹部2411にはめることで、第1対物レンズ38が保持されたスペーサ27が第1取付孔241に取り付けられている。
レンズ受け部271には第1対物レンズ38の被支持部381が内嵌されている。第1対物レンズ38の被支持部381は必要に応じて、レンズ受け部271に接着されてもよい。このとき、接着剤として短時間で乾燥し、硬化時に大きく収縮しないものが好ましい。そのような接着剤として、たとえば、紫外線硬化型の接着剤を挙げることができる。また、これに限定されるものではない。
接着剤をスペーサ27のレンズ受け部271と第1対物レンズ38の被支持部381の間に注入するために、スペーサ27のレンズ受け部271の内周曲面部に接着剤を注入するための凹溝(不図示)が形成されていてもよい。接着剤を注入することができる凹溝を形成することで、第1対物レンズ38をスペーサ27に固定するときに、接着剤が溢れて、第1対物レンズ38が汚れたり、変形したりする不具合を防ぐことが可能である。
図5、図6(A)、図6(B)に示すように、突出部272はスペーサ27の外周部より径方向に張り出した張出部より上方に向けて一体的に突出されている。突出部272の先端は曲面状に形成されており、スペーサ27の中心を挟んで対称になるように形成されている。図5に示すように、突出部272の先端は、第2対物レンズ48が取り付けられる第2取付孔242の固定部2421よりも上部に突出した形状で形成されている。また、突出部272は少なくとも先端部がPOM(Polyoxymethylene:ポリアセタール樹脂)のような、緩衝性を有する材料にて形成されるものである。POMに限定されるものではなく緩衝性を有する材料を広く採用することが可能である。また、突出部242を含むスペーサ全体を前記のような緩衝性を有する材料で形成しても良いし、突出部242のみ緩衝性を有する材料で形成し、スペーサ24に取り付けるものであってもよい。
位置決め部273には、貫通孔2731が形成されており、スペーサ27を第1取付孔241に取り付けるときに貫通孔2731に冶具を挿通させることで、スペーサ27の位置決め及び軸回り方向の回転を防止するものである。位置決め部373でスペーサ27の位置決めを行った状態で押え部274を適切に押えることで、スペーサ27を球面形状の凸部275が第1取付孔241の球面形状の凹部2411に沿って摺動させることができ、内嵌された第1対物レンズ38の傾きを調整することができる。スペーサ27の3点の高さを調整することで、第1対物レンズ38の傾き角(チルト量)を調整することが可能である。
スペーサ27の下面に形成された球面形状の凸部275は、中心点CPがスペーサ27に内嵌されている第1対物レンズ38の光学主点となるように形成されている。また、第1取付孔241の球面形状の凹部2411の中心点も球面形状凸部275と同じく、スペーサ27に内嵌されている第1対物レンズ38の光学主点となるように形成されている。このように、球面形状の凸部275及び球面形状の凹部2411の中心が、第1対物レンズ38の光学主点となるように形成することで、スペーサ27を移動させて、第1対物レンズ38のチルト量の調整を行っても、第1取付孔241の下面側より入射するレーザ光の光軸が第1対物レンズ38の光学主点を通るようにすることができ、それだけ、レーザ光をCDメディア又はDVDメディアの記録面に精度よくレーザ光を集光させることができる。
なお、第1対物レンズ38のチルト量の調整が終了した後、スペーサ27と第1取付孔241とを接着固定してもよい。また、位置決め部273、押え部274をねじやリベット等の係止具を用いて、対物レンズホルダ24に固定してもよい。また、これらに限定されるものではなく、第1対物レンズ38を調整した後、その調整状態がずれないようにスペーサ27を対物レンズホルダ24に固定することができる方法を広く採用することが可能である。
ここで、第1対物レンズ38の傾き(チルト量)は、第2対物レンズ取付孔242に固定された第2対物レンズ48のチルト量と同じになるように調整される(図5参照)。これにより、対物レンズホルダ24を取り付けたアクチュエータ2を光ピックアップAの本体1に取り付けるときに、第2対物レンズ48の光軸がBDメディアの記録面に直交するように取り付けることで、第1対物レンズ38の光軸もCDメディア又はDVDメディアの記録面と直交する。これにより、第1対物レンズ38のチルト量のずれによるコマ収差の発生を低減することができる。
第1対物レンズ38のチルト量を調整するときには、第1対物レンズ38及び第2対物レンズ48にオートコリメータにより調整用の光を照射し、コバ面からの反射光を受光することで行うものを採用することができる。
このように、第1対物レンズ38のチルト量を第2対物レンズ48のチルト量と同じ又はほぼ同じになるように調整することで、赤外レーザ光、赤色レーザ光及び青色レーザ光の光軸が平行になる。これにより、第2対物レンズ48を出射したアクチュエータ2を青色レーザ光がBDメディアの記録面と直交するように配置することで、第1対物レンズ38より出射される赤外レーザ光がCDメディアに赤色レーザ光がDVDメディアの記録面に直交又はほぼ直交するように照射される。これにより、アクチュエータ2を第2対物レンズ48のチルト量にあわせて設置するだけで、第1対物レンズ38もCDメディア、DVDメディアに対して適切なチルト量となるので、アクチュエータ2の調整だけでBD、DVD、CDに対応することが可能である。このことは、組み立て、調整に必要な手間と時間を減らすことができ、それだけ、製造、組み立てにかかるコストを削減することができる。
光ピックアップAでは、CDメディア、DVDメディア及びBDメディアの光ディスクの記録面にレーザ光を照射し、データの記録/再生を行う場合、アクチュエータ2はまず、記録面状に適切にレーザ光を収束させるためのフォーカス引き込み動作が行われる。フォーカス引き込み動作については周知の技術であり詳細な説明を省略する。アクチュエータ2はこのフォーカス引き込み動作を行うときに、対物レンズホルダ24を大きく動かすように動作するものであり、このとき、レンズホルダ24、対物レンズ48等が光ディスクに近づきすぎてしまい接触する場合がある。本発明に示す光ピックアップAでは、万一、光ディスクと接触してしまうほど、対物レンズホルダ24が光ディスクに接近した場合であっても、第1取付部241の取り付けられたスペーサ27の突出部272が光ディスクと接触するし、対物レンズホルダ24の他の部分、たとえば、第2対物レンズ48や第2取付孔242等が接触するのを防止している。
突出部272は緩衝性を有する部材であり、光ディスクに接触したときに、光ディスクの表面に傷がつくのを抑制することが可能である。また、第2対物レンズ48等が接触により傷つくのを防ぐことができる。このことは、光ディスクの表面に傷がついて、記録/再生が不可能なメディアとなり、メディアを無駄に使うのを防ぐことができる。さらには、光ピックアップAの第2対物レンズ48に傷がつき、記録/再生の動作が不安定になるのを抑制することが可能であり、それだけ、信頼性の高い光ピックアップとすることが可能である。
また、第1対物レンズ38のチルト量を調整することができるので、第1対物レンズ38の被保持部381、第2対物レンズ48の被保持部481、第1対物レンズ取付孔241及び第2対物レンズ取付孔242の加工を極めて高い精度を維持して行う必要がないので、製造、組み立てのコストを大幅に削減することが可能である。
上記実施例では、第1対物レンズ38をスペーサ27を介して対物レンズホルダ24に取り付けるものを例に説明しているが、第2対物レンズ48をスペーサを用いて取り付けるようにするものであってもよい。この場合、突出部の長さを短くすることができるので、スペーサを製造しやすい。
図7は本発明にかかる光ピックアップに用いられるアクチュエータの他の例の平面図であり、図8は図7に示すアクチュエータの断面図であり、図9は図7に示すアクチュエータに用いられる対物レンズホルダの斜視図である。図7及び図8に示すアクチュエータ7は、アクチュエータベース71に取り付けられたシャフト73に摺動可能且つ回動可能に取り付けられている。
図7、図8に示すアクチュエータ7は、アクチュエータベース71と、永久磁石72と、シャフト73と、第1対物レンズ38及び第2対物レンズ48を保持する対物レンズホルダ74と、トラッキングコイル75と、フォーカスコイル76とを有している。図中Taは光ディスクメディア(CDメディア、DVDメディア、BDメディア)のタンジェンシャル方向(周方向)であり、Raはラジアル方向(径方向)である。図9、図11に示すように、アクチュエータ7では、第1対物レンズ38及び第2対物レンズ48はRa方向に並んで配置されている。
アクチュエータベース71は平面視矩形状を有しており、底部711と、底部711の周囲から底部711と垂直に立ち上がる立ち上がり部712とを有している。底部711の略中央部には立ち上がり部712と同じ方向に突出する円筒形状のシャフト73が立設されている。立ち上がり部712には、シャフト73を挟んで対向して配置される2個の永久磁石72とを有している(永久磁石は2個に限定されるものではない)。
図9に示すように対物レンズホルダ74は、第1対物レンズ38が取り付けられたスペーサ27が取り付けられた第1取付孔741と、第2対物レンズ48が取り付けられる第2取付孔742と、本体の略中央を貫通し、シャフト73が内部を貫通する軸孔743と、軸孔743を囲むように配置されるフォーカスコイル76と、側面に軸孔743を挟んで対面して配置されるトラッキングコイル75と、フォーカスコイル76の下面に配置される磁性板(不図示)とを有している。
第1取付孔741にはスペーサ27が内挿される球面形状の凹部7411が形成されている。球面形状の凹部7411はスペーサ27の球面形状の凸部275と接触するものである。球面形状の凹部7411の中心と球面形状の凸部275の中心とは一致するものであり、スペーサ27に内嵌された第1対物レンズ38の光学主点と一致するように形成されている。
第1対物レンズ38を保持するスペーサとして、図6等に示すものを挙げているが、これらに限定されるものではなく、対物レンズ及び(又は)対物レンズホルダが光ディスクと接触する前に、光ディスクに接触することのできる突出部を備えたスペーサを広く採用することができる。
上述の各実施例では、CDメディア及び(又は)DVDメディアの記録/再生を行う第1光学系と、BDメディアの記録/再生を行う第2光学系とが互いに独立して形成されているものを示しているが、それに限定されるものではなく、一部(たとえば偏向ビームスプリッタから1/4波長板まで)を共用するように構成してもよい。この場合、1/4波長板を通過したレーザ光を分光し、赤外レーザ光、赤色レーザ光は第1対物レンズに、青色レーザ光は第2対物レンズに入射させる部材が必要であるが、共用化により、光ピックアップを小型化することができるとともに、部材点数を減らすことができ、組み立て及び調整に要する手間と時間を減らすことができ、製造コストを低減することが可能である。
以上、発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。各実施形態に記載した特徴のうち複数を備えていてもよい。
本発明は、DVD、CD、BD等の光ディスクを記録媒体とする光ディスク装置において適用することができる。
本発明にかかる光ピックアップの一例の構成を示す配置図である。 本発明にかかる光ピックアップに備えられたアクチュエータの一例の平面図である。 図2に示すアクチュエータの正面図である。 図2に示すアクチュエータに用いられる対物レンズホルダの拡大斜視図である。 対物レンズホルダの対物レンズ取付部の断面図である。 図Aは第1対物レンズ取付孔の平面図であり、図Bは図Aに示す第1対物レンズ取付孔の断面図である。 本発明にかかる光ピックアップに用いられるアクチュエータの他の例の平面図である。 図10に示すアクチュエータの断面図である。 図10に示すアクチュエータに用いられる対物レンズホルダの斜視図である。
符号の説明
A 光ピックアップ
1 本体
2 アクチュエータ
21 アクチュエータベース
22 永久磁石
23 支持部材
24 対物レンズホルダ
241 第1対物レンズ取付孔
242 第2対物レンズ取付孔
243 フォーカスコイル
244 トラッキングコイル
245 接続端子
25 電力基板
26 ワイヤばね
27 スペーサ
271 対物レンズ受け部
272 突出部
273 位置決め部
274 押え部
275 球面形状の凸部
3 第1光学系
31 赤外レーザ光源
32 赤色レーザ光源
33 ダイクロイックプリズム
34 偏向ビームスプリッタ
35 コリメータレンズ
36 立ち上げミラー
37 1/4波長板
38 第1対物レンズ
39 センサレンズ
4 第2光学系
41 青色レーザ光源
44 偏向ビームスプリッタ
45 コリメータレンズ
46 立ち上げミラー
47 1/4波長板
48 第2対物レンズ
49 センサレンズ
7 アクチュエータ
71 アクチュエータベース
72 永久磁石
73 シャフト
74 レンズホルダ
741 第1対物レンズ取付孔
742 第2対物レンズ取付孔
743 軸孔
75 フォーカスコイル
76 トラッキングコイル

Claims (10)

  1. 赤外レーザ光を出射する赤外レーザ光源と、
    赤色レーザ光を出射する赤色レーザ光源と、
    青色レーザ光を出射する青色レーザ光源と、
    前記赤外レーザ光又は前記赤色レーザ光を収束させて光ディスクメディアであるCDメディア又はDVDメディアの記録面に照射する第1対物レンズと、
    前記青色レーザ光を収束させて光ディスクメディアであるBD(Blu−ray Disc)メディアの記録面に照射する第2対物レンズと、
    前記第1対物レンズと前記第2対物レンズを保持するとともにトラッキング方向、フォーカス方向に移動可能な対物レンズホルダと、
    前記対物レンズホルダを前記トラッキング方向に駆動する推力を発生するトラッキングコイルと、
    前記対物レンズホルダを前記フォーカス方向に駆動する推力を発生するフォーカスコイルと、
    前記対物レンズホルダを弾性支持するとともに前記トラッキングコイル及び前記フォーカスコイルに電力を供給する弾性支持部材とを備え、光ディスクメディアにレーザ光を照射しデータの記録又は再生を行う光ピックアップであって、
    前記第1対物レンズはスペーサを介して前記対物レンズホルダに取り付けられるものであり、
    前記スペーサは円筒形状であり、内周面に形成され前記第1対物レンズが内嵌された段形状のレンズ受け部と、上面より突出し先端が曲面形状に形成され緩衝性を備えた2個の突出部と、外周面より径方向に突出し前記スペーサの位置決めを行うための位置決め部と、外周面より径方向に突出し前記位置決め部を挟んで等中心角度離れて形成された2個の押え部とを有し、下面側が前記内嵌された第1対物レンズの光学主点を中心とする球面形状の凸部になるように形成されており、
    前記対物レンズホルダは、下面から上面に貫通し上部に第1対物レンズが保持されたスペーサの前記凸部が嵌まる球面形状の凹部を有する第1取付孔と、下面から上面に貫通し上部に前記第2対物レンズが嵌合固定される段形状の固定部を有する第2取付孔とを有しており、
    前記固定部は第2対物レンズが第1対物レンズに対して前記光ディスクメディアよりに配置されるように形成されており、
    前記スペーサの突出部はその先端から前記光ディスクメディアまでの距離が前記第2対物レンズから前記光ディスクメディアまでの距離よりも短くなるように形成されていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 第1対物レンズと、
    前記第1対物レンズと異なる開口数の第2対物レンズと、
    前記第1対物レンズと前記第2対物レンズが保持された対物レンズホルダとを有し、光ディスクメディアにレーザ光を照射しデータの記録又は再生を行う光ピックアップであって、
    前記第1対物レンズはスペーサを介して前記対物レンズホルダに取り付けられるものであり、
    前記スペーサは円筒形状であり、円筒形の内周面に前記第1対物レンズが内嵌された段形状のレンズ受け部と、上面より突出し緩衝性を備えた突出部とを有し、下面側が球面形状の凸部になるように形成されており、
    前記対物レンズホルダは、下面から上面に貫通し上部に第1対物レンズが保持されたスペーサが取り付けられた第1取付孔と、下面から上面に貫通し上部に前記第2対物レンズが固定された第2取付孔とを有しており、
    前記スペーサの突出部はその先端が前記対物レンズホルダの他の部分に対して光ディスクメディアに最も近くなるように形成されていることを特徴とする光ピックアップ。
  3. 前記突出部は前記スペーサと一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記突出部の先端部は曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光ピックアップ。
  5. 前記球面形状の凸部は前記内嵌された第1対物レンズの光学主点を中心とする球形状の一部であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の光ピックアップ。
  6. 前記第1取付孔の上面側の端部には、前記球面形状の凸部が嵌まる球面形状の凹部が形成されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の光ピックアップ。
  7. 前記対物レンズホルダは前記第2対物レンズが前記第1対物レンズよりも前記光ディスクメディア近くなる形状であることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の光ピックアップ。
  8. 前記対物レンズホルダが弾性支持部材にて支持されるとともに、前記弾性支持部材にて該対物レンズホルダを駆動するために備えられたトラッキングコイル及びフォーカスコイルに電力が供給されることを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の光ピックアップ。
  9. 前記対物レンズホルダが該対物レンズホルダを貫通する回転軸にて摺動可能且つ回動可能に支持されていることを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の光ピックアップ。
  10. CDメディア、DVDメディア及びBDメディアのうち少なくとも2種類の光ディスクメディアの記録/再生を行うことを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかに記載の光ピックアップ。
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