JP5435778B2 - 自動販売機の管理システム - Google Patents
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Description
自動販売機の鍵として、非接触カード(本願発明における認証端末に相当する)を近づけることにより鍵を解除し、非接触カードからIDデータを読み取って記録しておき、前扉を開けた人を確認できるようにする自動販売機が、特許文献1に開示されているが、本願発明に記載されているような物理鍵と組み合わせてセキュリティを高める管理を行うことまでは記載されていない。
請求項1に記載の発明は、1)自動販売機に装着され、該自動販売機の物理鍵により開錠された扉体の開放を電子ロックする物理錠とは別系統の第2の扉ロック手段と、近距離無線通信機能と物理鍵に合体させる合体機能を備えた単数あるいは複数の認証端末の端末IDと当該自動販売機を特定するIDとしての扉IDを登録しておくローカル記憶手段と、該扉端末が備える近距離無線通信手段の読み取り位置に前記認証端末が近づくと近距離無線通信で端末IDを受信し、該受信した端末IDと前記ローカル記憶手段に記憶されている端末IDを比較照合して、端末IDが一致すれば、前記自動販売機の扉体の電子ロックの開錠動作を行う制御手段と、該開錠に係わる端末IDおよび扉IDを含む開錠情報を送信する前記近距離無線通信手段とは異なる第2の通信手段とを備えた扉端末、
2)鍵貸出先としての前記自動販売機の担当者の個人IDと、貸し出す認証端末の端末IDとを少なくとも記録する鍵貸出記録手段を備えた鍵管理センターから該記録された認証端末を物理鍵に合体させた形態で貸し出される合体鍵、
3)前記扉端末の第2の通信手段と通信し、情報の送受信を行う通信手段と、
鍵管理センターとの通信手段と、これら通信手段によって受信した情報から該情報をデータ項目に含む業務履歴データを作成するとともに、前記第2の通信により受信する開錠情報に含まれる前記読み取られた端末IDおよび扉IDを含む所定のデータ項目の値を
(a)データ項目毎に予め設定した許可する値もしくは値域である許可条件データ、
又は(b)当該第二の通信の直前までに作成された業務履歴データと予め設定したパラメータと計算式から動的に演算して生成される許容範囲データ
を基準に監視動作を実行し、該基準を満たさない情報が受信された場合に所定の防犯動作を実行させる制御手段を備えたデータ管理センター
から構成されることを特徴とする自動販売機の管理システムである。
前記データ管理センターの制御手段は、
1)前記送信された情報のデータ項目、
2)該当する合体鍵が合体中はオンと返却され分離中はオフとして鍵の状態を示す合体フラグ、
3)前記自動販売機の開錠から施錠信号受信もしくは一定時間経過までオンとなる業務中フラグ、
および、4)前記施錠信号受信もしくは開錠から一定時間経過後において次の自動販売機からの端末ID受信までオンとなる移動中フラグ
をデータ項目に含む鍵管理データを作成し、前記監視動作もしくは管理者による監視の支援に利用されることを特徴とする。
1)前記不正フラグがオンとなった業務履歴データの端末IDに係わるデータ項目の値又はデータ数、
2)前記不正フラグがオンとなった業務履歴データの扉IDに係わるデータ項目の値又はデータ数、
3)前記不正フラグがオンとなった業務履歴データの開錠時間を含む所定の期間におけるデータ項目の値又はデータ数、
のいずれかを表示する業務確認画面を作成し、警告表示し、管理者が当該業務の状態を把握することを支援する動作であることを特徴とする。
図1は、本発明による自動販売機の管理システムの具体例を示すブロック図である。図示本発明システムは、1又は複数の、ここではそれぞれ扉端末を備えた自動販売機群101〜104、1又は複数の、ここでは2つの合体鍵105〜106、鍵管理センター107、データ管理センター108から構成されており、扉端末と鍵管理センターとデータ管理センターは通信線回線109を介して相互接続されてなる。ここで自動販売機の図は、A、B、C、D各群が1台で代表する形で図示しているが、実際には各群数台から数十台以上におよぶ自動販売機からなる。
上記自動販売機ごとに設けられた扉端末は、図2に示すように各々制御部201、電子錠202、認証信号読取部203、第2の通信部204、ローカル記憶部205、センサー部206からなり、管理する対象となる自動販売機毎に設置されている。ここで認証信号読取部203としては、RFIDリーダーを採用し、RFIDタグを備えた認証端末が所定の読み取り範囲に入ると端末IDを含む信号を受信するようになっている。ここではRFIDの方式を採用したが、本発明はこれに限られるものではなく、近距離無線の方式を適宜採用可能である。
図6は、本発明の実施例で用いられる合体鍵105〜106の構成をしめしたものである。物理鍵601と合体機能を備えた認証端末602とからなり、両者の合体部603は電子ロックされている。
ここで後に説明する鍵貸出センターにおいて個人認証をして、貸出時の合体および返却後の分離を貸出先としての担当者の個人IDとともに記録しておけば、貸し出し中でない端末IDによる開錠動作のような不正を検出することができ、セキュリティを高める効果がある。
認証端末は図7に示すように電子ロック機能を備えた合体部701、扉端末のRFIDリーダーと非接触通信をするRFIDタグによる近距離無線通信部702、記憶部703、物理鍵に合体させる合体機能と記憶部に記憶した端末IDを含む情報を近距離無線通信により送信する機能とロック解除信号の入力を受けて合体の電子ロックが解き分離可能とする機能を制御する制御部704から構成されている。
ここで合体のロックに電子ロックを採用したが、これに限られるものではなく、物理鍵や番号合わせ方式の錠前等で合体をロックし、後述の鍵貸出センターで錠前の物理鍵や開錠番号を厳重に管理する方式でも良い。
図8は鍵管理センター107の構成を示したブロック図である。
鍵貸出記録部801、合体・分離記録部802、許可条件登録部803、個人認証部804という構成である。ここで801〜803は、鍵貸出記録画面、合体・分離記録画面、許可条件録画面を表示し、所定の入力欄に直接入力もしくは選択入力等の入力支援を行わせ、入力された情報を所定のデータ項目欄に格納し、所定のキー入力により呼び出し可能に記憶する動作を実行するプログラムを実装したキーボード等の入力デバイス、液晶等の表示装置を備え、通信回線に接続したパソコン・システムによって実現される。ここで、これら手段を実現するシステムは、上記パソコン・システムに限られるものではなく、ブラウザ機能を備えた通信端末とし、ブラウザ画面から情報の入力を行い通信回線を介して、データ管理センターに送信し、データ管理センターにおけるメインのコンピュータシステムにおいて情報を所定のデータ構造に格納し、所定のキー入力により呼び出し可能とする方式でもよい。
ここでD901の貸出先としての個人IDの取得が行われる。取得されたIDは、通信回線を介してデータ管理センターに送信される。
ここで登録された情報は、データ管理センターに送信され、D902の許可条件生成に利用される。
ここでは許可条件登録を鍵管理センターにおいて鍵貸出のフローの中で行ったが、本願発明はこれに限られるものではなく、データ管理センター等に別途設けられた登録用の端末から上記登録画面と同様の画面から登録する方式も採用可能である。
ここでD903の物理鍵ID取得が行われる。取得されたIDは、通信回線を介してデータ管理センターに送信される。
ここでD904の端末IDの取得が行われる。取得されたIDは、通信回線を介してデータ管理センターに送信される。
ここでD905の作成時間の取得が行われる。取得された作成時間は、端末IDと関連づけられて通信回線を介してデータ管理センターに送信される。
なお、作成時間をデータ管理センターに端末IDの送信があったときと定義して、データ管理センターにおいて作成時間を生成しても良い。
1206は、合体後の合体鍵の態様を示したものであり、二股状の合体部1201に物理鍵が挟み込まれ、空孔1205にピストン部1203が貫通されてロックしてある。1207は認証端末本体である。
ここで採用した合体鍵の方式に本発明が限られるものでなく、ワイヤー錠のワイヤーを空孔に通してロックする方式、カラビナ式の錠のフック部に空孔を通してロックするなど鍵の形状や大きさ、担当者の利便に応じて適宜採用可能である。
ここでD908の返却者としての個人IDの取得が行われる。取得されたIDは、通信回線を介してデータ管理センターに送信される。ここで貸出先として登録された個人IDと異なる場合は検証が必要な不適な業務と評価することができる。必要であれば、不適フラグというデータ項目を鍵管理データに追加し、管理者が検証するまで不適フラグをオンとしてもよい。
ここで認証端末の記憶部に記録した使用記録を読み取り、データ管理センターに送られ、業務履歴データを検証するための使用記録データとして管理される。
図13は、上記フローの中で取得・生成された情報を利用して構成される鍵管理データの構造を示したものである。端末ID1301、作成時間1302、物理鍵ID1303、鍵貸出先の個人ID1304、分離時間1305、返却者の個人ID1306、合体フラグ1307、業務中フラグ1308、移動中フラグ1309というデータ項目から構成される。
ここで業務中フラグおよび移動中フラグは、デフォルト値をオフとして生成され、その後の業務が通知される毎に切り替えられる当該鍵に係わる業務状態を示すデータ項目である。
図14は、データ管理センター108の構成を示したものである。
制御部1401、データベース1402、一時記憶部1403、通信部1404、入力部1405、表示部1406という構成である。制御部1401は、後で説明するフローチャートで示されるように業務履歴データの生成・記憶、扉端末の第2の通信部からの情報を監視する動作を実行し、業務の不正を検知する動作などを行う。
また、以下の説明における各構成部の動作は、予め用意されたプログラムをモニター、キーボード、マウス等のインターフェースを備えたパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行し、各種デバイスを制御することにより実現される。また、これらのプログラムは、たとえばハードディスク、USBメモリー、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出され、システムのユーザが操作することによって実行される。
業務履歴データ1401、鍵管理データ1402、許可条件データ1403、基礎データ1404、生体情報データ1405、業務確認データ1406という構成からなる。
図16は、デ―タ管理センター108の制御部による、第2の通信からの開錠情報の受信にともなう業務履歴データ作成と監視を実行する動作を示したフローチャートである。ここでフローの各ステップで取得・生成されるデータ項目については、頭に「D」を付記したデータに係わるステップの概念ブロック図で表現した。
S1602は、許容範囲データの生成ステップである。
許容範囲データは、次に示す許容範囲データ生成プロセスを経て作成される。
図17は、許容範囲データの生成を示したフローチャートである。
1701は、移動時間設定ステップである。扉端末IDごとに当該扉端末が装着された自動販売機から他の自動販売機までの移動時間を設定する。移動時間の設定は、各自動販売機のGPSデータを取得し、その緯度経度から距離を演算し、距離に所定の係数を掛け合わせて決定する方式を採用するものとする。ここで移動時間の設定は、ここで説明する方式に限られるものではなく、担当者の経験や交通事情を勘案して個別に数値入力する方式を別途採用しても良い。
このマトリクスデータは、本願のシステムの実装に先立って予め作成しておくべき許容範囲データの動的生成のための基礎データであり、データベース1302に格納される。
1704は、許容範囲扉ID抽出ステップである。前のステップで算出した移動時間テーブルを参照し到達可能な自動販売機の扉IDを抽出することによって生成された扉端末IDリストが、当該第2の通信に係わる許容範囲データである。
1705は、一時記憶ステップである。動的に生成された許容範囲データは、一時記憶部1403に記憶され、監視動作に利用される。
S1603は、許容範囲の監視ステップである。データ管理センターの一時記憶部1403に格納した許容範囲データとしての扉IDリストと当該作成に係わる第2の通信に含まれる扉IDを比較し、当該扉IDが先のリストにないかどうかの判別を行う。ここではリストにあれば「不正なし」、リストになければ「不正あり」とその開錠の状態を判別する
D1603は、ここでの監視によって判別された自動販売機の開錠の状態に基づいて不正フラグの値を切り替えることを示している。
なお、本願発明は、ここで示した許容範囲の監視動作に限られるものではなく、例えば、許容範囲を第2の通信を受信時点における業務中フラグがオフである扉IDの範囲としてもよい。受信した端末IDをキーに該当する鍵管理データを呼び出し、業務中フラグがオフとなっていれば、業務中フラグをオンに切り替える動作を行う。ここで業務中フラグがすでにオンであれば、同じ端末IDが複数存在することになり、不正のおそれがあると評価されるので、当該業務履歴データの不正フラグをオンとするといった監視動作である。
あるいは、許容範囲とは合体フラグがオンである鍵管理データに含まれる端末IDリストとして、許容範囲にない場合、当該業務履歴データの不正フラグをオンとする監視動作であってもよい。
D1604は、ここでの監視に必要な許可条件データがデータベースから検索されることを示している。ここでは、図13に示した鍵管理データを参照し、当該業務に係わる認証端末の貸出先担当者の個人IDを呼び出し、この個人IDから当該担当者の許可条件データを検索する動作を示している。
D1605は、ここでの監視動作によって判定された自動販売機の開錠の状態に基づいて不正フラグの値を切り替えることを示している。
本願発明の許可条件による監視動作は、ここに記載された方式に限られるものではなく、業務の態様に応じて適当な許可条件を利用した方式を採用することが可能である。
ここでは扉端末を構成するセンサーが施錠を検知する。当該自動販売機のへの商品補充等の業務を終えた担当者が扉体を閉じるときの圧力を検知する圧力センサーからの検知信号による。
S1607は、施錠信号の受信ステップである。
扉端末は、圧力センサーからの検知信号を受けて、施錠情報を送信する。施錠情報は、第2の通信により送信され、その情報は(情報の種類、扉ID)という形式であり、ここでの情報の種類は、「施錠」を示す数値、符号等である。
D1607は、このステップで施錠時間の生成、業務中フラグのオフへの切り替え、移動中フラグのオンへの切り替えが行われることを示している。施錠時間の生成は、第2の通信におけるタイムスタンプ、あるいはデータ管理センターのタイマー(図示しない)からの時間取得により行われる。
D1607は、ここで先のステップでオンとなった移動中フラグをオフに切り替えることを示している。
図19は、業務履歴データの構造を示したものである。
端末ID1901、扉ID1902、開錠時間1903、施錠時間1904、不正フラグ1905というデータ項目から構成される。ここで不正フラグは、監視動作の結果として生成される業務状態を示すデータ項目である。
図20は、不正フラグの値を検知しての警告動作を示したフローチャートである。
2001は、不正フラグの検知ステップである。データ管理センターの制御部のバックグランドで動作する検知プログラムが業務履歴データの不正フラグの値「オン」を検知する。
2003は、不正フラグに係わるデータの項目抽出ステップである。予め抽出すべき項目を当該端末IDについて「合体鍵貸出先としての個人ID」「許可されている扉ID」「業務中フラグ」「移動中フラグ」というようにデータ項目を決めておき、トリガーの検知によりこれらのデータ項目値を抽出する動作を所定のプログラムに従って制御部が実行する。
ここでは、当該不正の恐れのある業務に係わる担当者を把握するための「鍵貸出先個人IDの値」、当該不正の恐れのある認証端末で開錠が許可されている自動販売機を把握するための「扉IDの値」、当該認証端末の「業務中フラグの値」「移動中フラグの値」、当該不正がなされた自動販売機に対する開錠回数を把握するために集計した「端末ID毎の業務履歴データ数」が表示項目として図示されているが、本願発明の業務確認画面の表示項目はこれらに限られるものではなく、管理者の必要やシステムが対象とする自動販売機群の特性に応じて適宜採用可能である。
図22は、業務状況を視覚的に表現することにより管理者の業務把握を効率化するためのグラフ化された業務確認画面である。このグラフも、不正フラグがオンとなった場合の警告動作として、所定の管理者アドレスにメール通知するとともに、管理者が業務の状況を把握するために生成されるものである。ここでは、不正フラグがオンになった時間が含まれる期間を「8月第1週」として、当該自動販売機と同じ群に属する自動販売機A1、A2、・・・・、A7、A8について開錠回数をグラフしており、A5に対する開錠数が突出しており、業務の不正状況をより広い視野で把握する支援効果がある。
上記業務確認画面において、不正のおそれのある業務の状況を把握し、当該不正に係わる端末IDによる開錠を無効化したい場合、当該業務に係わる範囲の扉端末のローカル記憶部に記憶した当該端末IDの有効フラグを第2の通信によりオフに切り替えればよい。この切り替えは、業務確認画面に表示したローカル記憶更新ボタン2102(図21)又2202(図22)にアクションを加えることで、予め用意した更新プログラムを起動することにより実行される。
不正の恐れを検知し、管理者に業務の状態を適切に把握するための通知・情報表示をおこなうことができる。また、不正の拡大を防ぐために、把握した範囲の扉IDについてローカル記憶部の端末IDを無効化することにより、不正可能性のある範囲の業務にのみ制限をかけるといった細やかな不正対策を講ずることができる。
105 合体鍵
107 鍵管理センター
108 データ管理センター
109 通信回線
Claims (15)
- 1)自動販売機に装着され、該自動販売機の物理鍵により開錠された扉体の開放を電子ロックする物理錠とは別系統の第2の扉ロック手段と、近距離無線通信機能と物理鍵に合体させる合体機能を備えた単数あるいは複数の認証端末の端末IDと当該自動販売機を特定するIDとしての扉IDを登録しておくローカル記憶手段と、該扉端末が備える近距離無線通信手段の読み取り位置に前記認証端末が近づくと近距離無線通信で端末IDを受信し、該受信した端末IDと前記ローカル記憶手段に記憶されている端末IDを比較照合して、端末IDが一致すれば、前記自動販売機の扉体の電子ロックの開錠動作を行う制御手段と、該開錠に係わる端末IDおよび扉IDを含む開錠情報を送信する前記近距離無線通信手段とは異なる第2の通信手段とを備えた扉端末、
2)鍵貸出先としての前記自動販売機の担当者の個人IDと、貸し出す認証端末の端末IDとを少なくとも記録する鍵貸出記録手段を備えた鍵管理センターから該記録された認証端末を物理鍵に合体させた形態で貸し出される合体鍵、
3)前記扉端末の第2の通信手段と通信し、情報の送受信を行う通信手段と、
鍵管理センターとの通信手段と、これら通信手段によって受信した情報から該情報をデータ項目に含む業務履歴データを作成するとともに、前記第2の通信により受信する開錠情報に含まれる前記読み取られた端末IDおよび扉IDを含む所定のデータ項目の値を
(a)データ項目毎に予め設定した許可する値もしくは値域である許可条件データ、
又は(b)当該第二の通信の直前までに作成された業務履歴データと予め設定したパラメータと計算式から動的に演算して生成される許容範囲データ
を基準に監視動作を実行し、該基準を満たさない情報が受信された場合に所定の防犯動作を実行させる制御手段を備えたデータ管理センター
から構成されることを特徴とする自動販売機の管理システム。 - 前記扉端末が備える近距離無線通信手段の読み取り位置は、前記物理鍵の差込位置を含むように設定され、物理鍵の開錠動作を行うと必然的に認証端末の端末IDが前記近距離無線通信機能により送信される機構となっていること特徴とする請求項1に記載の自動販売機の管理システム。
- 前記鍵管理センターは、前記物理鍵と認証端末との合体・分離を記録する合体・分離記録手段を備え、合体鍵の作成時間もしくは分離時間、物理鍵ID、端末ID、そして鍵貸出先もしくは返却者としての担当者の個人IDを含む情報を前記データ管理センターに送信し、
前記データ管理センターの制御手段は、
1)前記送信された情報のデータ項目、
2)該当する合体鍵が合体中はオンと返却され分離中はオフとして鍵の状態を示す合体フラグ、
3)前記自動販売機の開錠から施錠信号受信もしくは一定時間経過までオンとなる業務中フラグ、
および、4)前記施錠信号受信もしくは開錠から一定時間経過後において次の自動販売機からの端末ID受信までオンとなる移動中フラグ
をデータ項目に含む鍵管理データを作成し、前記監視動作もしくは管理者による監視の支援に利用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機の管理システム。 - 前記鍵管理センターもしくはデータ管理センターには、許可条件登録手段が設けられ、前記担当者が業務を許可された自動販売機を特定する扉ID、業務が許可された時間を特定する情報を含む業務条件情報を登録し、該登録した情報に基づいて許可条件データが担当者毎に作成され、前記基準の設定に利用されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記業務履歴データは、開錠時間、前記扉ID、前記端末ID、当該開錠に係わる自動販売機に対する業務に不正の恐れがあることを示す不正フラグをデータ項目に含むものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記業務履歴データは、施錠時間を含むものであり、該施錠時間は前記扉端末に設けられた前記扉体の閉口動作を検知するセンサーの閉口信号を第2の通信を介して受信した時間であることを特徴とする請求項5に記載の自動販売機の管理システム。
- 前記認証端末の記憶手段は、新たな情報の書き込みが可能であり、前記扉端末による端末IDの読み取りと同時に、該読み取りに係わる自動販売機を特定する情報および時間を含む使用履歴データの書き込みを行い、前記前記業務履歴データの状態を確認することに利用されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記データ管理センターは、さらに登録もしくは更新された前記許可条件情報から前記扉端末のローカル記憶手段に更新登録するローカル更新登録情報を作成し、前記扉端末の第2の通信手段に送信し、前記ローカル記憶手段に記憶した情報を更新するローカル情報更新手段を備えることを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記許可条件は、前記担当者毎に設定した業務対象自動販売機の扉ID群又は業務時間もしくは業務期間であり、前記データ管理センターにおける監視動作は、第2の通信による情報に含まれる端末IDから貸出先としての担当者の個人IDを特定し、当該第2の通信に係わる扉IDと開錠時間が前記許可条件を満たしていない場合、当該第2の通信による情報によって作成される業務履歴データの不正フラグをオンとする動作であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記許容範囲は、業務中フラグがオフである業務履歴データに係わる認証端末の端末IDであり、前記演算は、業務中フラグがオンとなっている業務履歴データに係わる端末IDの抽出であって、前記データ管理センターにおける監視は、当該抽出による端末IDと第2の通信による情報に含まれる端末IDと比較し一致した場合、当該第2の通信による情報によって作成される業務履歴データの不正フラグをオンとする動作であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記許容範囲は、前記データ管理センターに記録された当該認証端末による直前の開錠時間もしくは施錠時間と第2の通信の受信時間との時間差に応じて設定された当該自動販売機からの移動可能範囲とされた自動販売機群の扉IDリストであり、前記データ管理センターにおける監視動作は、当該第2の通信に係わる扉IDが該許容範囲の扉IDリストにない場合、当該第2の通信による情報によって作成する業務履歴データの不正フラグをオンとする動作であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記許容範囲とは合体フラグがオンである鍵管理データに含まれる端末IDリストであって、前記演算は第2の通信による開錠情報を受信した時点における前記鍵管理データから合体フラグがオンであるデータに係わる端末IDのリストを生成することであり、当該リストにない端末IDが第2の通信による開錠情報に係わる業務履歴データの不正フラグをオンとする動作であることを特徴とする請求項3乃至11のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
- 前記データ管理センターにおける防犯動作は、不正フラグのオンをトリガーに開始される動作であり、前記業務履歴データ、前記鍵管理データおよび前記許可条件データから、
1)前記不正フラグがオンとなった業務履歴データの端末IDに係わるデータ項目の値又はデータ数、
2)前記不正フラグがオンとなった業務履歴データの扉IDに係わるデータ項目の値又はデータ数、
3)前記不正フラグがオンとなった業務履歴データの開錠時間を含む所定の期間におけるデータ項目の値又はデータ数、
のいずれかを表示する業務確認画面を作成し、警告表示し、管理者が当該業務の状態を把握することを支援する動作であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。 - 前記業務確認画面は、さらに前記許可条件データを分析し、前記業務確認画面を構成する項目についての基準値を抽出し、許可条件のグラフを作成し、前記業務確認画面と同一画面に表示する比較手段を有することを特徴とする請求項13に記載の自動販売機の管理システム。
- 前記データ管理センターにおける防犯動作とは、前記不正フラグがオンとなった業務履歴データに係わる端末IDによる電子ロック解除を無効とするため、前記第2の通信により本システムが管理する自動販売機のローカル記憶手段の記憶情報を更新する動作であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の自動販売機の管理システム。
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