JP5435403B2 - 画像処理装置、動作テスト実行システム、動作テスト実行方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、多様な画像入力処理及び画像出力処理を行う複合機(MFP)等の画像処理装置において利用する、本体に分離可能に接続する各種の周辺機を動作させるアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」もしくは「アプリ」という)の動作テストに関し、プラットフォームに組み込まれた該アプリケーションの動作テストを効率的に実行する機能を有した画像処理装置、動作テスト実行システム、動作テスト実行方法、動作テストを実行するためのプログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
MFPが装備する印刷機能には、MFP本体に分離可能に接続される周辺機によって、「パンチ穴開け処理」、「ステープル処理」、「リング処理」、「裁断処理」のような、後処理機能がオプションとして用意され、従来からこれらの周辺機を用いることにより実現される機能を提供するためのアプリケーション(以下、「周辺機利用アプリケーション」という)がプラットフォームへの組み込みアプリケーションとして開発されている。
これまで、組み込みシステムに用いるソフトウェアについては、開発したソフトウェアが組み込みシステム上で正常に動作するか否か、その動作の検証やデバッグ作業が行われる。この際、組み込みシステムにより動作するハードウェアが開発中である等の制約があるために、実機でテストを行わずに、例えば、下記特許文献1に示すように、ハードウェア構成を模擬するシミュレータをコンピュータに構築し、シミュレータに対して検証を行う方法が従来提案されている。
ただ、シミュレータを用いる方法による検証を行っても、その後、実装した状態でのテストによる検証がさらに必要となる場合が少なくない。
MFP等の画像処理装置における周辺機利用アプリケーションのテストは、この例に当たり、アプリケーションの開発段階或いはアプリケーションを実装した製品の使用段階でアプリケーションの動作確認テストが行われる。
この動作確認テストを行う際、周辺機の組み合わせが多様で、各種周辺機構成のテストケースを人間によって管理しているのが実状であり、異なる内容の複数のテストケースを効率よく順次実行する必要があることから、周辺機を接続したり、或いは外したりし、また障害が発生した場合にも対応して、それぞれのテストを進行させなければならず、テスト実施者に相当の負荷がかかる、という問題があった。
本発明は、画像処理装置における周辺機利用アプリケーションの実装テストを行う際に従来生じた上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は、テストを実行する際の進行管理を機器(装置)側で行うことを可能にし、テスト実施者に掛かる負荷を軽減することを目的とする。
本発明は、分離可能に接続する各種の周辺機を利用するための周辺機利用アプリケーションを、プラットフォームに組み込むアプリケーションの一部に搭載し、該周辺機利用アプリケーションにより周辺機を動作させ、その動作が正常であるか否かを判定する動作テストを行う機能を有する画像処理装置であって、テスト対象の周辺機利用アプリケーションによって動作される周辺機構成を持ち且つ通信手段で接続される外部の画像処理装置をテスト実行機として指定するテスト実行機指定手段と、テスト対象に含まれる異なる内容の複数の動作テストを予定の順序で実行するためのテスト計画を登録するテスト計画登録手段と、前記テスト実行機指定手段によって指定されるテスト実行機の機器状態を検知する機器状態検知手段と、テスト進行中に前記機器状態検知手段によって検知される前記テスト実行機の機器状態に基づいて、前記テスト計画に載る未実行のテストの優先度を決定する優先度決定手段と、前記優先度決定手段により決定された優先度により前記テスト計画登録手段に登録されたテスト計画における予定のテスト実行順序を更新する実行順序更新手段と、前記計画表に従って動作テストの実行情報を示すユーザーインターフェースとを有することを特徴とする。
本発明は、分離可能に接続する各種の周辺機を利用するための周辺機利用アプリケーションを、プラットフォームに組み込むアプリケーションの一部に搭載し、該周辺機利用アプリケーションにより周辺機を動作させ、その動作が正常であるか否かを判定する動作テストを行う機能を有する画像処理装置における動作テスト実行方法であって、テスト対象の周辺機利用アプリケーションによって動作される周辺機構成を持ち且つ通信手段で接続される外部の画像処理装置をテスト実行機として指定するテスト実行機指定工程と、テスト対象に含まれる異なる内容の複数の動作テストを予定の順序で実行するためのテスト計画を登録するテスト計画登録工程と、前記テスト実行機指定工程で指定されるテスト実行機の機器状態を検知する機器状態検知工程と、テスト進行中に前記機器状態検知工程で検知される前記テスト実行機の機器状態に基づいて、前記テスト計画に載る未実行のテストの優先度を決定する優先度決定工程と、前記優先度決定工程で決定された優先度により前記テスト計画登録工程で登録されたテスト計画における予定のテスト実行順序を更新する実行順序更新工程と、前記計画表に従って動作テストの実行情報をユーザーに示す工程とを有することを特徴とする。
複数の動作テストを効率的に実行するために、テスト実行機の機器状態を検知しながら、得られる検知結果に基づいてテストの実行順序を見直す進行管理を機器(装置)側で行うことを可能にすることで、これまでテスト実施者に掛かっていた負荷を軽減することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置(MFP)に周辺機利用アプリ、そのテストアプリを搭載した組み込みシステムのソフトウェア構成を示すブロック図である。 MFPへの周辺機(<1>,<2>,<3>)の接続構成例を示す概念図である。 MFPへの周辺機(<2>,<3>)の接続構成例を示す概念図である。 MFPへの周辺機(<2>のみ)の接続構成例を示す概念図である。 MFP<1>(図2),<2>(図3),<3>(図4)及びPC(図6)をネットワーク接続することで動作テストを実行するシステムを構成する例を示す図である。 本発明の実施形態に係るPCにエミュレータとして、周辺機利用アプリ、そのテストアプリを搭載した組み込みシステムのソフトウェア構成を示すブロック図である。 周辺機利用アプリの動作テストを管理するためのテスト計画表を示す図である。 機器情報として管理される各MFPの処理速度と機器ステータスの1例を示す表である。 MFP又はPCで用いるテストアプリの内部構成を示す図である。 MFP同士を接続したシステムで行う動作テスト実行状況に基づいて、次にテスト対象とする周辺機構成の表示をUIで行うための処理シーケンスを示す図である。 テストケースの実行順位を決定する際の処理フローを示す図である。 テストアプリのUIがテスト実行時にユーザーに示す表示画面(テスト計画通りに実行する場合)を示す図である。 MFPとPCを接続したシステムで行う動作テスト実行状況に基づいて、次にテスト対象とする周辺機構成の表示をUIで行うための処理シーケンスを示す図である。 テストアプリが動作テスト実行時に行う処理のシーケンスを示す図である。 動作テストの実行中にジャムが発生した場合にテストアプリが行う処理のシーケンスを示す図である。 テストアプリのUIがテスト実行時にユーザーに示す表示画面(テスト計画を変更する場合)を示す図である。 動作テストの実行中にネットワーク接続不可が発生した場合にテストアプリが行う処理のシーケンスを示す図である。
本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
以下に示す実施形態は、MFPに搭載する周辺機利用アプリを開発する段階の形態を示すものであって、開発用のプラットフォームにSDK(Software Development Kit)アプリとしての周辺機利用アプリ及び該アプリをテストするためのアプリ(以下、「テストアプリ」という)を組み込むことにより構成するシステムの例を示す。
なお、本発明は、各種周辺機で構成する複数のテストケースについて、テストを順次実行する際に進行を管理するための機能を提供することが課題であり、この組み込みシステムを搭載するMFPのハードウェア構成を含むMFP本体及びMFPが利用する周辺機自体は、本発明に係る周辺機利用アプリ及びテストアプリによる動作を受け入れる条件が整っていることを前提とする。つまり、MFPは、画像入力及び画像出力を行うためのスキャナ、プリンタなどの各種デバイス、ユーザーインターフェース(UI)として機能する操作パネル、周辺機や外部機(後述するPCや外部MFPなど)とのデータ・情報交換を行うインターフェースを構成要素として有し、かつ上記の各構成要素を制御下においてMFP全体の制御機能をコンピュータが構築するプラットフォームに搭載したソフトウェアにより実現する。よって、前提とする上記の事項についての詳細な説明は省略する。
また、アプリケーションの開発段階における周辺機利用アプリの動作テストという形態で説明するが、開発後に実機で例えば、周辺機利用アプリの追加やバージョンアップもしくはメンテナンスをする場合においても、同様に実施することができる。
[組み込みシステム]
図1は、本発明の実施形態に係るMFPに搭載した周辺機利用アプリ、テストアプリを搭載した組み込みシステム100のソフトウェア構成を示すブロック図である。
図1に示すように、組み込みシステム100は、MFPの組み込みOS(Operating
System)であるMFP OS101と、MFP OS101上にJava(登録商標)言語で構築したJava(登録商標)VM(virtual machine)102と、Java(登録商標)VM102に対し後述する各アプリケーションに共通のインターフェースを提供するアプリケーション開発用プラットフォーム103と、アプリケーション開発用プラットフォーム103上で動作するSDKアプリ104,105及びSDKアプリ104,105の動作テストを行うためのテストアプリ106を要素として有する。なお、図1には、2個のSDKアプリ104,105を示すが、3個以上搭載しても良く、このSDKアプリの中に開発中の周辺機利用アプリを含み、このアプリがテストの対象となる。また、後述する動作テスト実行システム(図5)の各MFPには、テスト対象となる同一の周辺機利用アプリが搭載される。
[MFPへの周辺機の接続構成例]
動作テストの対象となる周辺機利用アプリにより利用される周辺機が、例えば、「パンチ穴開け処理」、「ステープル処理」、「リング処理」、「裁断処理」、「袋とじ処理」、「くるみ製本処理」、「折り処理」、「ソーティング処理」等の処理を行う製本用周辺機である場合、これらの処理の中には、単独機の構成で実行可能な処理や、複数機を様々に組み合わせた構成で実行可能な処理もある。このため、周辺機利用アプリを使用して動作テストを行う場合、全てのテストを行うために必要な全部の周辺機を1台のMFPに接続して構成することは困難である。これは、必要な全部の周辺機を一箇所に集めること、さらに、集めた周辺機を1台のMFPに繋ぐことや、場合によっては、実行するテストに合わせて接続する周辺機を繋ぎかえる、といった煩雑な作業を人手によって行わなければならないからである。
この問題を解決するために、本実施形態では、それぞれ接続する周辺機の構成が異なるMFP(下記図2〜4の説明、参照)同士を相互に利用可能にして、個々のMFPにおける周辺機の接続構成だけでは実行できなくても、全ての動作テストを実行できるようにする動作テスト実行システムを構築する。
図2〜4は、それぞれ接続する周辺機の構成が異なるMFPにおける製本用周辺機の接続構成例を示す概念図である。同図に示す接続構成例では、3種類の製本用周辺機(<1>,<2>,<3>)を3台のMFP(<1>,<2>,<3>)でそれぞれ異なる接続構成とした例を示す。
即ち、図2に示すMFP<1>401には、製本用周辺機<1>301、製本用周辺機<2>302及び製本用周辺機<3>303の3種が接続され、図3に示すMFP<2>402には、製本用周辺機<2>302及び製本用周辺機<3>303の2種が接続され、図4に示すMFP<3>403には、製本用周辺機<2>302のみが接続されている。
[動作テスト実行システム]
それぞれ接続する周辺機の構成が異なるMFP同士で相互に利用可能にする動作テスト実行システムは、図5に示すシステムを構成する。
図5の動作テスト実行システムは、開発中の周辺機利用アプリ(SDKアプリ104,105)及びテストアプリ106を搭載した組み込みシステム100(図1、参照)をそれぞれに有するMFP<1>401、MFP<2>402、MFP<3>403をデータ・情報交換を行うインターフェースを介してネットワーク601に接続し、MFP同士で相互に行う動作テストの指示に従って各々に接続された周辺機を使用して動作テストを実行する。
上記のように構成された動作テスト実行システムによって、3種類の製本用周辺機(<1>,<2>,<3>)を接続しないMFP<2>402又はMFP<3>403でも、自分が用意できない製本用周辺機を接続して行う動作テストを当該システムの他のMFPで行うことにより、全ての動作テストを実行できる。このほか、動作テストの中には、複数のMFPで行うことが可能な動作テストもあり、この場合、動作させていないMFPを利用し、並行に複数のテスト動作を行わせることや、より高速処理が可能なMFPを選択してテスト動作を行わせることができるので、テスト時間を短くすることができる。
ところで、上記では、MFP同士で相互に利用可能にする動作テスト実行システムについて説明したが、図5に示すように、MFP<1>401、MFP<2>402、MFP<3>403が接続されるネットワーク601にPC(Personal Computer)501を付加的に接続して、動作テストの機能を増強したシステムを構成することができる。即ち、接続したPC501により、動作テストの管理機能やテスト動作に係る処理機能を高めたシステムを構成する。例えば、MFP<1>401、MFP<2>402、MFP<3>403のテスト動作を一元的に管理し、MFP側で最低限の管理機能を用意して処理負担を減らすことや、MFP側の処理能力をPCの処理能力でバックアップすることにより、上記の機能アップを図る。なお、PC501の組み込みシステムの構成については、下記で説明する。
また、この動作テスト実行システムが動作を行う(後述するテスト計画表に従って実行)上で、動作テストを行うMFP又はPC501が、各MFPの周辺機の接続構成、MFPの機器ステータス、処理速度等の機器状態を表す情報を検知する手段が必要となるが、この検知手段は、ネットワークに接続されるMFP等の画像処理装置とこれを利用するPC等の機器で構成するクライアントサーバシステムにおいて既存の技術であるから、この既存の技術を適用することにより実施することができる。
[PCの組み込みシステム]
図6は、図5の動作テスト実行システムを構成するPC501に搭載した周辺機利用アプリ、テストアプリの組み込みシステム200のソフトウェア構成を示すブロック図である。
図6に示すように、組み込みシステム200は、PC501が搭載する汎用のOSであるPC OS201と、PC OS201上にJava(登録商標)言語で構築したJava(登録商標)VM202と、Java(登録商標)VM202に対し後述する各アプリケーションに共通のインターフェースを提供し、かつ動作テスト実行システム(図5)を構成するMFPのエミュレータとして機能するアプリケーション開発用プラットフォーム203と、アプリケーション開発用プラットフォーム203上で動作するSDKアプリ204,205及びSDKアプリ204,205の動作テストを行うためのテストアプリ206を要素として有する。
なお、図6には、2個のSDKアプリ204,205を示すが、3個以上搭載しても良く、このSDKアプリの中に開発中の周辺機利用アプリを含み、このアプリがテストの対象となり、動作テスト実行システム(図5)の各MFPに搭載されるテスト対象の周辺機利用アプリが搭載される。
また、テストアプリ206は、MFPの組み込みシステム(図1)に搭載されるテストアプリ106にないPC501特有の付加機能を持つにしても、少なくとも動作テスト実行システム(図5)の各MFPに搭載されるテストアプリ106と同一の機能を提供するものである。
「動作テスト実行システムの動作」
上記動作テスト実行システム(図5)は、ネットワーク601を介してそれぞれ接続する、周辺機の構成が異なるMFP(図2〜4)同士を相互に利用可能にして、個々のMFPにおける周辺機の接続構成ではテスト対象とする複数のテストケースの一部が実行できない場合に、この動作テストの実行が可能な周辺機接続構成を持つMFPにテストの実行を指示し、全ての動作テストを実行できるようにする。また、複数のMFPで行うことが可能なテストケースがある場合には、1台のみの場合では動作中は待機しなくてはならなくても、複数のMFPの場合、一方が動作中であれば、動作させていないMFPを利用し、並行に複数のテスト動作を行わせることや、より高速処理が可能なMFPを選択してテスト動作を行わせるといった方法でこのシステムを利用する。
本実施形態の動作テスト実行システムは、動作テストを上記のように管理する機能をテストアプリにより実現する。
テストアプリは、対象となる複数のテストケースについて、所定の順序でテストを実行する。複数のテストケースの実行順序は、予め立てたテスト計画を初期条件として、UIを介して行われるユーザーの操作によるテスト開始の指示によって、先頭のテストケースからテストを開始する。1つのテストケースを開始した後、適当な時間経過後もしくはテストケースの終了後のタイミングで、或いはテストケースの終了後にユーザーから次のテストを開始する指示を受けるタイミング等に合わせて、現行のテスト計画を、動作テスト実行システムを構成するMFP等の現時点の機器状態によって見直し、テスト計画の変更を可能とし、動作テストの円滑な進行を管理する。
ここで、テスト計画の具体例を参照して、動作テストの円滑な進行を管理するための手法を説明する。以下には、3台の製本用周辺機(<1>,<2>,<3>)を図2〜4に示す各MFPにおける接続構成で用いる場合を例にとる。
“テスト計画表”
図7は、周辺機利用アプリの動作テストを管理するためのテスト計画表の1例を示す図である。
図7のテスト計画表は、テスト対象とする複数の「周辺機構成(テストケース)」ごとに、「実施状況」と「優先順位」をまとめた表である。例示するテスト計画表は、動作テスト実行システム(図5)を構成するMFP<1>401、MFP<2>402、MFP<3>403、PC501で共通に用いることが可能な形式であり、後述するテストアプリのテストケース管理部703で管理される。
図7の表中の「周辺機構成」は、テストする周辺機利用アプリのテストケースが利用する周辺機接続構成がそれぞれ異なるために、製本用周辺機構成によって、テスト対象のケース分けをしている。よって、同表中の「周辺機構成」欄に示すように、3台の製本用周辺機(<1>,<2>,<3>)を単独で用いる場合と、組み合わせて用いる場合の7ケースがテストケースとなる。
図7の表中の「実施状況」は、各テストケースの動作テストの実施状況が、実行中、未実行、実施済み、接続不可(通信障害等でネットワーク接続ができない状態)等の現況を表す。
上記の実施状況は、ネットワーク接続された外部のMFPから通知されてくる機器構成や機器状態を示す情報を検知した結果や自機の機器状態を示す情報を機器情報として管理しているので、これらの情報を参照することにより得られる。
図8は、機器情報として管理される各MFPの処理速度と機器ステータスの1例を示す表である。同図では、テスト実行機ごとに処理速度を高低で、また機器ステータスを正常実行か、異常が発生しているか(ジャム、ネットワーク接続不可、等)を表している。なお、これらの機器情報は、後述するテストアプリの機器情報管理部702で管理される。
図7の表中の「優先順位」は、未実行のテストケースについてテストの実行優先度を順位で表す。
同図中において、優先順位が付けられないテストケースは、実行中、実施済みのほか、利用を予定しているMFPの機器状態を検知し、得られた機器状態(図8、参照)がネットワーク接続不可やジャム発生の状態にあり、動作テストが実行できないテストケースである。
また、「優先順位」における未実行のテストケースに対する優先順位の決め方は、基本的には、処理負荷の高いテストケースは、処理速度の速いMFPで優先して実行する方法を採用する。
図7のテスト計画表を例に優先順位の決め方を説明すると、現行のテスト計画表を作成した時点で、テストケースC(<1>)の実行が可能なMFPはMFP<1>だけで、ここでのテストが実行中である。この時にテストケースC(<3>)の実行が可能なMFPは、MFP<2>しかないが、同表に示すように、接続不可でMFP<2>は使用できない。従って、使用できるMFPはMFP<1>とMFP<3>である。
この場合、MFP<1>は、どのテストケースでも実行が可能なMFPであって、処理速度がMFP<3>よりも速く(図8、参照)、かつ未実行のテストケースのC(<1>,<2>)の方が未実行のテストケースC(<2>,<3>)に比べ処理負荷が高いとすると、テストケースのC(<1>,<2>)の実行に対してMFP<1>を優先させる。また、未実行のテストケースC(<2>)は、MFP<3>でも実行可能(図4、参照)であり、MFP<1>と並行にテストが実行できる。
以上を判断すると、同表に示すように、高い順に、テストケースC(<1>,<2>)、テストケースC(<2>)、テストケースC(<2>,<3>)の優先順位が順位1,2,3の順で決定される。なお、未実行のテストケースC(<1>,<2>,<3>)は、MFP<1>のみ実行可能であるから、ここでは並行に実行できないので優先順位を付けずに、実行タイミングを適宜に決定することを可能にしている。
“テストアプリの構成”
ここで、周辺機利用アプリの動作テストを実行するためのテストアプリ(図1又は図6、参照)の構成を説明する。このテストアプリは、動作テストの上記した管理機能を持つ。
図9は、動作テスト実行システム(図5)のMFP又はPCで用いるテストアプリの内部構成を示す図である。
図9に示すように、テストアプリ106(もしくは206)は、複数のテストケースのテスト実行機と実行順序をテスト計画に従って実行するテスト実行部701、MFPの周辺機の接続構成、MFPの機器ステータス、処理速度等の機器状態を表す情報(図8、参照)を管理する機器情報管理部702、テスト計画表(図7)を作成し、作成したテスト計画表に基づいてUI(ユーザーインターフェース)部704に対して、実行すべき周辺機構成の表示要求やテストケースの実行要求を行うテストケース管理部703、テストアプリのユーザーインターフェースとしてテスト計画を提供するUI部704の各部を構成要素として有する。なお、テストアプリ106の上記構成要素が各々持つ機能については、後述の処理シーケンス及び処理フローの説明で詳述する。
“テストシーケンス”
動作テスト実行システム(図5)のMFP及びPCが、テストアプリ(図9)を用いて実行するテスト動作を、MFP及びPCのテストアプリ間及びMFP内で行う処理シーケンスに基づいて説明する。
以下には、動作テストに係る処理シーケンスの実施例として、
〈実施例1〉動作テスト実行システムのいずれかのMFPが主導して、複数のMFPで複数のテストケースを分担して実行するときのシーケンス
〈実施例2〉動作テスト実行システムのPCが主導して、テスト実行機のMFPにテストを行わせるときのシーケンス
〈実施例3〉テストを実行するときのシーケンス
〈実施例4〉ジャム発生時にテスト計画の変更処理を行うときのシーケンス
〈実施例5〉ネットワーク接続不可発生時にテスト計画の変更処理を行うときのシーケンス
について、順次説明する。
〈実施例1〉
この実施例は、テストを主導するMFPが、複数のテストケースを外部のMFPと分担して実行する例を示す。
図10は、本実施例のシーケンスを示す図である。このシーケンスは、MFP<1>401の主導で、ネットワーク接続するMFP<2>402をテスト実行機として利用する場合の実行例であり、動作テスト実行状況に基づいて、次にテスト対象とする周辺機構成の表示が各MFPで行われる。
図10のシーケンスによると、MFP<1>401で周辺機利用アプリの動作テストが起動され、UIを介して行われるユーザーの操作によりテスト開始が指示されると、テストアプリ106のUI部704は、テストケース管理部703に対して、テスト計画表(図7、参照)の作成依頼を行う(ステップS101)。
テスト計画表の作成依頼を受けたテストケース管理部703は、自機における周辺機の接続構成、機器ステータス、処理速度等の機器状態を表す情報を管理する機器情報管理部702に周辺機構成等の機器状態を表す情報の取得要求を行い(ステップS102)、機器情報管理部702からこれらの情報を取得する(ステップS103)。
また、テストケース管理部703は、ネットワーク接続する外部のMFP<2>402における周辺機の接続構成、機器ステータス、処理速度等の機器状態を表す情報を管理するMFP<2>402の機器情報管理部702に周辺機構成等の機器状態を表す情報の取得要求を行い(ステップS104)、MFP<2>402の機器情報管理部702からこれらの情報を取得する(ステップS105)。なお、図10のシーケンスでは、テスト実行機として外部のMFP1台を利用する場合を例示しているが、利用するMFP全部について、機器状態を表す情報を同様に取得する。
次に、テストケース管理部703は、自機及び利用する外部のMFPから取得した機器状態を表す情報をもとにテスト計画表を作成する(ステップS106)。
このステップで作成するテスト計画表の内容は、上記“テスト計画表”において、図7を参照して説明したように、各テストケースに対し、実行を予定するMFPがネットワーク接続不可やジャム発生の状態にありテストが実行できないケースや、テスト実行中及びテスト実施済みのケースは、それぞれの状態を表し、これらのケースを除く他のケースは未実行であることを、表中の実施状況の欄に記載する。また、未実行のケースについては、処理負荷の高いテストケースは、処理速度の速いMFPで優先して実行することを基本的なルールとして、優先順位を決め、優先順位欄に記載する。
ここで、未実行のテストケースの優先順位を決定する処理の実施例について、図11のフロー図を参照して説明する。この処理フローは、現行のテスト計画が作成された後、その計画に従いテストが実行されている時にも、機器状態は経時的に変化するので、適当な時間経過後もしくはユーザーから次のテストを開始する指示を受けるタイミング等に合わせて、現行のテスト計画に従って実行できるか否かを確認し、テスト計画を見直す処理が必要である。このため、実行対象となる複数のテストケースについて、順次その実行条件を判断し、処理負荷の高いテストケースは、処理速度の速いMFPで優先して実行することを可能にし、処理の効率化を図る。
図11の処理フローでは、予め定められたテスト計画(現行のテスト計画表)に載った順に実行対象のテストケースを入力し、その実行が可能か否かを判断し、順位を決定していく。
この処理フローを開始し、上記の入力順にテストケースの1つを順位決定処理の対象にして、各MFPの周辺機構成で当該テストケースの実行が可能か否かを確認する(ステップS11)。ここで、実行が可能なテストケースではなければ(ステップS11-NO)、当該テストケースの処理は終了する。
他方、実行が可能なテストケースであれば(ステップS11-YES)、次に、テストの実行が可能なMFPの中に実行できない機器ステータスのMFPがあるか否かを確認する(ステップS12)。
ここで、実行できない機器ステータスのMFPがあれば(ステップS12-YES)、実行できないMFPを以降で行う順位の決定処理の対象から除外する(ステップS13)。
他方、実行できない機器ステータスのMFPがなければ(ステップS12-NO)、次の順位の決定処理のステップへ移行する。
順位の決定処理では、処理負荷の高いテストケースは、処理速度の速いMFPで優先して実行する、というルールに従った処理として、先ず、当該テストケースの処理負荷が高いか否かを確認する(ステップS14)。
この確認の結果、処理負荷の高いテストケースではなければ(ステップS14-NO)、高速処理能力を持たない普通機を用いてテストを実行することが適当と判断し、普通機をテスト実行機として、その順位を決定する(ステップS16)。なお、この実施例では、入力順に順位を決定する。
他方、処理負荷の高いテストケースであれば(ステップS14-YES)、テストが実行できるMFPとして判断された中に高速機があるか否か、即ち高速機を選択できるか否かを確認する(ステップS15)。
この確認の結果、高速機を選択できる場合には(ステップS15-YES)、高速機をテスト実行機として、その順位を決定する(ステップS17)。なお、この実施例では、入力順に順位を決定する。
ステップS16及びS17で順位を決定した後、当該テストケースの順位の決定処理は終了する。
図10のシーケンスに戻ると、ステップS106でテスト計画表を作成した後、テストケース管理部703は、作成したテスト計画表に載ったMFPのUI部704にテスト計画を通知する。図10の実施例のシーケンスでは、UIを介して、次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求を、自機のUI部704とMFP<2>402のUI部704とに行う(ステップS107,S108)。
この後、UI部704は、上記の表示要求を受け、MFPの操作パネル(不図示)に表示要求に従う画面を表示する。
図12は、このときにユーザーに示す表示画面の1例を示す図である。同図に示すように、UIの表示画面150には、実行するテストケースのテスト実行機(ここでは、MFP<3>)の表示151と周辺機構成(ここでは、製本用周辺機<2>のみの構成)の表示153を行うとともに、実行キー155を表示する。
実行キー155は、このキーに対するユーザーの操作により、このテストケースのテストを開始するトリガーとして働く。図12のように、実行キー155を表示する場合は、動作テスト実行システムを構成するMFPの機器状態に異常がなく、当初作成したテスト計画表を変更することなくテストが進行している場合である。この画面は、ユーザーに進行状況を知らせるとともに、実行しようとしているテストに用いる周辺機構成を確認し、必要があれば、準備を整える時間をユーザーに与えることを可能にするもので、実行キー155の操作により直ちにテストの実行が開始される。
なお、テスト計画の通知内容は、図12のように、優先順位の先頭のテストケースについて、テスト実行機とその周辺機構成を示すだけではなく、現時点で作成したテスト計画を図7に示す表の形式で表示する手段とし、例えば、次に実行するテストケースを目立たせるように表示しても良い。
〈実施例2〉
この実施例は、テストを主導するPC501が、テスト実行機のMFPにテストを行わせるときの例を示す。この実施例は、PC501のテストアプリ206が、周辺機利用アプリの動作テストを一元管理することが1つの目的であり、PC501の主導でテストを実行することで、動作テストの管理に必要な処理負担をPC501が負う分、テスト実行機であるMFPの処理負担が軽減される。
図13は、本実施例のシーケンスを示す図である。このシーケンスは、PC501の主導で、ネットワーク接続するMFP<2>402をテスト実行機として利用する場合の実行例であり、動作テスト実行状況に基づいて、次にテスト対象とする周辺機構成の表示がMFP<2>402で行われる。なお、図13には、MFP<2>402だけが示されているが、テスト実行機に用いる他のMFPに対しても同様のシーケンスにより処理を行う。
図13のシーケンスによると、PC501で周辺機利用アプリの動作テストが起動され、UIを介して行われるユーザーの操作によりテスト開始が指示されると、テストアプリ206のUI部704は、テストケース管理部703に対して、テスト計画表(図7、参照)の作成依頼を行う(ステップS201)。
テスト計画表の作成依頼を受けたテストケース管理部703は、MFP<2>402における周辺機の接続構成、機器ステータス、処理速度等の機器状態を表す情報を管理する同機の機器情報管理部702に周辺機構成等の機器状態を表す情報の取得要求を行い(ステップS202)、機器情報管理部702からこれらの情報を取得する(ステップS203)。
次に、PC501のテストケース管理部703は、周辺機利用アプリが利用するMFP<2>402などのMFPから取得した機器状態を表す情報をもとにテスト計画表を作成する(ステップS204)。作成するテスト計画表の内容は、上記“テスト計画表”で図7を参照して説明したように、各テストケースに対し、実行を予定するMFPがネットワーク接続不可やジャム発生の状態にあり動作テストが実行できないケースや、テスト実行中及びテスト実施済みのケースは、それぞれの状態を表し、これらのケースを除く他のケースは未実行であることを、表中の実施状況の欄に記載する。また、未実行のケースについては、処理負荷の高いテストケースは、処理速度の速いMFPで優先して実行することを基本的なルールとして、優先順位を決め(図11の優先順位の決定処理のフロー、参照)、優先順位欄に記載する。
次に、PC501のテストケース管理部703は、ステップS204で作成したテスト計画表にもとづいて、テスト計画表に載ったMFP(図13の例ではMFP<2>402)のUI部704にテスト計画を通知する。図13の例では、UIを介して、次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求をMFP<2>402のUI部704に行う(ステップS205)。
この後、UI部704は、上記の表示要求を受け、MFPの操作パネル(不図示)に表示要求に従う画面を表示する。このときにユーザーに示す表示画面は、上記〈実施例1〉で参照した図12と同様に、実行するテストケースのテスト実行機とその周辺機構成の表示を行うとともに、実行キーを表示し、このキーへのユーザーの操作により直ちにテストの実行が開始されるようにする。
〈実施例3〉
本実施例は、テストを実行するときのシーケンスを示す。
上記実施例1及び2のシーケンスでは、テストケース管理部703が、現時点のMFPの機器状態を表す情報をもとに、テスト実行計画を見直し、作成した実行計画表により次に実行するテストケースをUIの画面を通してユーザーに知らせる処理を行った。
この表示を行った後、テストを実行するときにこの実施例のシーケンスを行う。
図14は、本実施例のシーケンスを示す図である。このシーケンスは、MFP<1>401がテストを主導し(図10、参照)、テストを主導するMFP<1>401が自機内のテスト実行部701を動作させてテストを実行する場合の実施例である。
この実施例では、テストの実行を完了した後、その時点の状況の変化を反映した形に実行計画表を更新し、次にテスト対象とする周辺機構成の表示を行う。なお、テストを外部のMFPで実行する場合、或いはPC501の主導で、ネットワーク接続するMFP<2>402をテスト実行機として利用する場合にも、ネットワークを介した動作となるが、テストアプリ106,206によって、この実施例と同様に実施することができる。
図14のシーケンスによると、図10に例示したシーケンスによって次に実行するテストケースが、操作パネルの画面150(図12)を介して通知され、その画面に表示された実行キー155へのユーザーの操作によりテストの実行が指示されると、MFP<1>401のUI部704は、テスト実行部701に対して、テスト実行要求を行う(ステップS301)。
テスト実行要求を受取ったテスト実行部701は、その要求に指示されたテストケースの動作を周辺機利用(SKD)アプリによって周辺機に行わせることにより、動作テストを実行する(ステップS302)。
この後、テスト実行部701は、テストケースの動作テストが完了したことを確認して、テストケース管理部703にテスト完了を通知する(ステップS303)。
このテスト完了の通知を受取ったテストケース管理部703は、当該テストケースの完了、という状況の変化を反映させた形に現行のテスト計画表を更新する(ステップS304)。
次いで、テストケース管理部703は、更新後のテスト計画表をもとに、次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求をUI部704に行う(ステップS305)。
この後、UI部704は、上記の表示要求を受け、MFPの操作パネル(不図示)に表示要求に従う画面を表示する。このときにユーザーに示す表示画面は、上記〈実施例1〉で参照した図12と同様に、実行するテストケースのテスト実行機とその周辺機構成の表示を行うとともに、実行キーを表示し、このキーへのユーザーの操作により直ちにテストの実行が開始されるようにする。
〈実施例4〉
上記実施例1及び2では、テストの実行中にも、現行のテスト計画表を作成し、動作テスト実行システムを構成するMFPやPCに対し、次に実行するテストケースを通知する処理を行っている。
ただ、上記実施例3に示したように、実行中のテストの完了といった状況の変化がある場合に、現行のテスト計画表を更新する以外、テスト実行中にテスト計画表は、更新されない。よって、動作テスト実行システムを構成するMFP等にジャムが発生し、テスト計画を遂行できなくなる状況になることが、防ぎきれない。
そこで、この実施例では、テスト実行中のジャム発生時にテスト計画を変更する処理を行えるシーケンスを採用することで、テストを円滑に実行可能とする。
図15は、本実施例のシーケンスを示す図である。このシーケンスは、MFP<1>401がテストを主導し(図10、参照)、テストを主導するMFP<1>401が自機内で発生したジャムでテストが実行できなくなる状況になり、テスト計画を変更すべく、テスト計画表を更新する場合の実施例である。この実施例では、ジャムの発生後、その時点の状況の変化を反映した形に実行計画表を更新し、次にテスト対象とする周辺機構成の表示を行う。また、その後ジャムが解除された場合に対応して、再び実行計画表を更新する処理を行う例を示す。
図15のシーケンスによると、テストの実行中のジャムの発生は、テストアプリ106ではMFPの機器状態を表す情報を管理する機器情報管理部702に伝えられるので、ジャムの発生を知った機器情報管理部702は、機器のステータスとしてジャム発生をテストケース管理部703に通知する(ステップS401)。
このジャム発生の通知を受取ったテストケース管理部703は、当該テストケースの実行の中止、という状況の変化を反映させた形に現行のテスト計画表を更新する(ステップS402)。
次いで、テストケース管理部703は、更新後のテスト計画表をもとに、次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求を、動作テスト実行システムを構成する外部のMFP<2>402のUI部704に行う(ステップS403)。
この後、UI部704は、上記の表示要求を受け、MFPの操作パネル(不図示)に表示要求に従う画面を表示する。
図16は、このときにユーザーに示す表示画面の1例を示す図である。同図に示すように、UIの表示画面150には、実行するテストケースのテスト実行機(ここでは、MFP<1>)の表示157と周辺機構成(ここでは、製本用周辺機<2>のみの構成)の表示158を行い、これまでの計画が変更される場合には、その旨を「この周辺機構成に変更してテストを実行します」というメッセージで表すとともに、確認キー159を表示する。
確認キー159は、このキーに対するユーザーの操作により、次のステップへの移行を可能にする。例えば、次に実行しようとしているテストに用いる周辺機構成を確認し、必要があれば、準備を整える時間をユーザーに与えることを可能にするもので、確認キー159の操作により、テストの実行処理に移行する。
なお、テスト計画の通知内容は、図16のように、優先順位の先頭のテストケースについて、テスト実行機とその周辺機構成を示すだけではなく、現時点で作成したテスト計画を図7に示す表の形式で表示する手段とし、例えば、次に実行するテストケースを目立たせるように表示しても良い。
図15のシーケンスは、MFP<1>401が自機内で発生したジャムでテストが実行できない場合であり、通常、ジャムの発生を自機の操作パネルで表示するので、ユーザーはその表示によりテストの実行中止を知ることができる。ただ、上記ステップS403で外部のMFP<2>402のUI部704に行った更新後のテスト計画をユーザーに知らせていない。この場合、ジャムの発生を知らせる操作パネルで同時に、MFP<2>402のUI部704に行った表示と同様の表示を行っても良い。
また、この実施例のシーケンスでは、ジャム解除を行った場合の処理シーケンスを用意している。ジャム解除を行い、テストの実行が可能になった場合、中止したテストケースから再びテストが実行できる。この場合には、再び現行のテスト計画表を更新する。
図15のシーケンスでは、ジャムの解除は、MFPの機器状態を表す情報を管理する機器情報管理部702に伝えられるので、ジャムの解除を知った機器情報管理部702は、機器のステータスとしてジャム解除をテストケース管理部703に通知する(ステップS404)。
このジャム解除通知を受取ったテストケース管理部703は、中止させたことで、実行が未完了の当該テストケースの実行を可能にするために、再び現行のテスト計画表を更新する(ステップS405)。
次いで、テストケース管理部703は、更新後のテスト計画表をもとに、次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求を自機のUI部704に行う(ステップS406)。なお、図15のシーケンスに示していないが、動作テスト実行システムを構成する外部のMFP<2>402のUI部704に対しても、同様に更新後のテスト計画表をもとに、次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求を行う。
この後、UI部704は、上記の表示要求を受け、MFPの操作パネル(不図示)に表示要求に従う画面をこれまで述べたと同様に表示する。
〈実施例5〉
上記実施例1及び2では、テストの実行中にも、現行のテスト計画表を作成し、動作テスト実行システムを構成するMFPやPCに対し、次に実行するテストケースを通知する処理を行っている。
ただ、上記実施例3に示したように、実行中のテストの完了といった状況の変化がある場合に、現行のテスト計画表を更新する以外、テスト実行中にテスト計画表は、更新されない。このため、動作テスト実行システムを構成するMFP同士或いはMFPとPCの間を繋ぐネットワークの接続不可が発生し、テスト計画を遂行できなくなる状況になることが、防ぎきれない。
そこで、この実施例では、テスト実行中に、動作テスト実行システムを構成するMFP同士或いはMFPとPCの間を繋ぐネットワークの接続不可が発生した時にテスト計画を変更する処理を行えるシーケンスを採用することで、テストを円滑に実行可能とする。
図17は、本実施例のシーケンスを示す図である。このシーケンスは、MFP<1>401がテストを主導し(図10、参照)、ネットワーク接続するMFP<2>402に依頼してテストを行わせる動作テスト実行システムにおいて、MFP<1>401とMFP<2>402を繋ぐネットワークの接続不可が発生したためにMFP<2>402に行わせていたテストが、実行できなくなる状況になり、テスト計画を変更すべく、テスト計画表を更新する場合の実施例である。
この実施例では、ネットワークの接続不可の発生後、その時点の状況の変化を反映した形に実行計画表を更新し、次に実行するテストケースの周辺機構成の表示を行う。また、その後ネットワーク接続が復旧した場合に、更新したテスト計画表に従いテストを実行可能にする処理を行う例を示す。
図17のシーケンスによると、テストを主導するMFP<1>401のテストアプリ106は、テストを依頼したMFP<2>402でテストの実行が開始されたことを知ってから、テストケース管理部703で一定時間の経過を確認する(ステップS501)。
この後、テストケース管理部703は、テストを実行するMFP<2>402のテスト実行部701に状況ポーリングを行う(ステップS502)。
この状況ポーリングに対しMFP<2>402のテスト実行部701からの応答がない場合に、MFP<2>402との間を繋ぐネットワークの接続不可が発生したと推測する。
ネットワークの接続不可を認識したテストケース管理部703は、当該テストケースの実行の中止、という状況の変化を反映させた形に現行のテスト計画表を更新する(ステップS503)。
この後、テストケース管理部703は、更新後のテスト計画表をもとに、次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求を自機内のUI部704に行う(ステップS504)。
自機内のUI部704は、この表示要求を受け、MFPの表示パネル(不図示)に表示要求に従う画面(図16、参照)を表示する。
他方、このテストケースの実行を依頼するMFP<2>402にも更新後のテスト計画表にもとづく次に実行するテストケースのテスト実行機と周辺機構成を知らせる必要がある。
ただ、ネットワーク接続が復旧した後でなければ、行えない。
そこで、テストケース管理部703は、上記ステップS501と同様に、MFP<2>402に接続するための手続きとして、一定時間の経過を確認し(ステップS505)、テストを実行するMFP<2>402のテスト実行部701に状況ポーリングを行う(ステップS506)。この状況ポーリングに対し、MFP<2>402のテスト実行部701からの応答があった場合に、MFP<2>402との間を繋ぐネットワークとのネットワーク接続が復旧し、データ交換が可能になったことが確認できる。
ネットワーク接続の復旧を確認した後、MFP<1>401のテストケース管理部703は、中止したテストケースの実行を再び依頼するMFP<2>402のUI部704に、更新後のテスト計画表をもとに、実行するテストケースとしてテスト実行機と周辺機構成をユーザーに知らせるための表示要求を行う(ステップS507)。MFP<2>402のUI部704は、この表示要求を受け、操作パネル(不図示)に表示要求に従う画面(図16、参照)を表示する。
なお、ステップS504及びS507で行うテスト計画の表示内容は、図16のように、優先順位の先頭のテストケースについて、テスト実行機とその周辺機構成を示すだけではなく、現時点で作成したテスト計画を図7に示す表の形式で表示する手段とし、例えば、次に実行するテストケースを目立たせるように表示しても良い。
100・・・MFPの組み込みシステム、101・・・MFP OS、102,202・・・Java(登録商標)VM、103・・・アプリケーション開発用プラットフォーム、104,105,204,205・・・SDKアプリ、106,206・・・テストアプリ、200・・・PCの組み込みシステム、201・・・PC OS、203・・・アプリケーション開発用(エミュレータ)プラットフォーム、301・・・製本用周辺機<1>、302・・・製本用周辺機<2>、303・・・製本用周辺機<3>、401・・・MFP<1>、402・・・MFP<2>、403・・・MFP<3>、501・・・PC、601・・・ネットワーク、701・・・テスト実行部、702・・・機器情報管理部、703・・・テストケース管理部、704・・・UI部。
特開2001−318805号公報

Claims (10)

  1. 分離可能に接続する各種の周辺機を利用するための周辺機利用アプリケーションを、プラットフォームに組み込むアプリケーションの一部に搭載し、該周辺機利用アプリケーションにより周辺機を動作させ、その動作が正常であるか否かを判定する動作テストを行う機能を有する画像処理装置であって、
    テスト対象の周辺機利用アプリケーションによって動作される周辺機構成を持ち且つ通信手段で接続される外部の画像処理装置をテスト実行機として指定するテスト実行機指定手段と、
    テスト対象に含まれる異なる内容の複数の動作テストを予定の順序で実行するためのテスト計画を登録するテスト計画登録手段と、
    前記テスト実行機指定手段によって指定されるテスト実行機の機器状態を検知する機器状態検知手段と、
    テスト進行中に前記機器状態検知手段によって検知される前記テスト実行機の機器状態に基づいて、前記テスト計画に載る未実行のテストの優先度を決定する優先度決定手段と、
    前記優先度決定手段により決定された優先度により前記テスト計画登録手段に登録されたテスト計画における予定のテスト実行順序を更新する実行順序更新手段と、
    前記計画表に従って動作テストの実行情報を示すユーザーインターフェースと
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載された画像処理装置において、
    前記優先度決定手段は、テスト実行中に前記機器状態検知手段によってジャムの発生が検知された場合、直ちにテスト実行機の優先度を再決定するとともに、再決定に応じて前記実行順序更新手段及び前記ユーザーインターフェースが作動することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像処理装置において、
    前記優先度決定手段は、テスト実行中に前記機器状態検知手段によってテスト実行機との通信接続不可が検知された場合、直ちにテスト実行機の優先度を再決定するとともに、再決定に応じて前記実行順序更新手段及び前記ユーザーインターフェースが作動することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置が有する前記テスト計画登録手段、前記機器状態検知手段、前記優先度決定手段、前記実行順序更新手段、前記ユーザーインターフェースの各手段として、前記プラットフォームを構築するコンピュータを機能させるためのプログラム。
  5. 請求項4に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置と、前記テスト実行機として機能する外部の画像処理装置とをネットワーク接続して構成する動作テスト実行システム。
  7. 分離可能に接続する各種の周辺機を利用するための周辺機利用アプリケーションを、プラットフォームに組み込むアプリケーションの一部に搭載し、該周辺機利用アプリケーションにより周辺機を動作させる画像処理装置と、エミュレータに組み込むプログラムの一部に請求項4に記載されたプログラムを搭載するコンピュータとをネットワーク接続して構成する動作テスト実行システム。
  8. 分離可能に接続する各種の周辺機を利用するための周辺機利用アプリケーションを、プラットフォームに組み込むアプリケーションの一部に搭載し、該周辺機利用アプリケーションにより周辺機を動作させ、その動作が正常であるか否かを判定する動作テストを行う機能を有する画像処理装置における動作テスト実行方法であって、
    テスト対象の周辺機利用アプリケーションによって動作される周辺機構成を持ち且つ通信手段で接続される外部の画像処理装置をテスト実行機として指定するテスト実行機指定工程と、
    テスト対象に含まれる異なる内容の複数の動作テストを予定の順序で実行するためのテスト計画を登録するテスト計画登録工程と、
    前記テスト実行機指定工程で指定されるテスト実行機の機器状態を検知する機器状態検知工程と、
    テスト進行中に前記機器状態検知工程で検知される前記テスト実行機の機器状態に基づいて、前記テスト計画に載る未実行のテストの優先度を決定する優先度決定工程と、
    前記優先度決定工程で決定された優先度により前記テスト計画登録工程で登録されたテスト計画における予定のテスト実行順序を更新する実行順序更新工程と、
    前記計画表に従って動作テストの実行情報をユーザーに示す工程と
    を有することを特徴とする動作テスト実行方法。
  9. 請求項8に記載された動作テスト実行方法において、
    前記優先度決定工程は、テスト実行中に前記機器状態検知工程でジャムの発生が検知された場合、直ちにテスト実行機の優先度を再決定するとともに、再決定に応じて前記実行順序更新工程及び動作テストを実行するための操作手順をユーザーに示す前記工程を行うことを特徴とする動作テスト実行方法。
  10. 請求項8又は9に記載された動作テスト実行方法において、
    前記優先度決定工程は、テスト実行中に前記機器状態検知工程でテスト実行機との通信接続不可が検知された場合、直ちにテスト実行機の優先度を再決定するとともに、再決定に応じて前記実行順序更新工程及び動作テストを実行するための操作手順をユーザーに示す前記工程を行うことを特徴とする動作テスト実行方法。
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