JP5435321B2 - 縦葺き外装構造 - Google Patents

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Description

本発明は、強風作用時にキャップ材が左右に傾いて外れたりすることがなく、また雨水の浸入を生ずることがない縦葺き外装構造に関する。
縦葺き式の各種の外装材の側縁を立ち上げ、その側縁間に跨るようにキャップ材を取り付け、その外装材の側縁への雨水の浸入を防止する構造は様々な態様にて広く施工されている。
例えば特許文献1には、直立部4の上端を内方へ折曲すると共にその下端(下端曲成部6)を折り返し状に折曲した屋根板材2(=外装材)と、略略U字状の覆い部の左右の下端に円弧状の係合部(円弧部10)を形成した連結材8(=キャップ材)からなり、外装材の下端曲成部6とキャップ材の円弧部10とを係合させてなる屋根板装置が開示されている。
特許文献2には、金属製屋根板1(=外装材)の側縁にアール状のコーナー8を設け、さらに垂直状に形成した上端に立ハゼ2を設け、この外装材の立ハゼ2を吊り子3のハゼ止め部5に係合させ、略Ω形状に形成したキャップ式金属瓦棒4(=キャップ材)の脚片をコーナー8に接触させるように嵌め込んだ金属瓦棒屋根が開示されている。
特許第2562411号公報(図1) 実用新案登録第2520259号公報(図1)
しかしながら、前記特許文献1の構造では、屋根板材2(=外装材)の下端曲成部6と連結材8(=キャップ材)の円弧部10との係合位置が外装材の面板部より高く位置しているため、無風時などには面板部を流れる雨水はキャップ材の裏面側には浸入しにくいものの、キャップ材が左右に傾いて外れたりしやすかった。また、例えば左右方向から強風が作用した場合などにキャップ材が傾斜すると、一方側の脚片が沈み、他方側の脚片が浮き上がるため、浮き上がった側の脚片から雨水が浸入しやすいという問題があった。
さらに、前記特許文献2の構造では、キャップ式金属瓦棒4(=キャップ材)の脚片がアール状に成形され、金属製屋根板1(=外装材)のアール状のコーナー8と重合状に接しているため、例えば左右方向から強風が作用した場合などにもキャップ材の左右の傾斜は防止されるものの、面板部を流れる雨水が、脚片と立上り部との隙間から毛細管作用により浸入しやすいという問題があった。
そこで、本発明は、強風作用時にキャップ材が左右に傾いて外れたりすることがなく、また雨水の浸入を生ずることがない縦葺き外装構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、左右側縁を立ち上げた縦葺き外装材を、保持部材と、キャップ材とを用いて施工した縦葺き外装構造であって、前記縦葺き外装材は、面板部の左右の側縁を立ち上げた側縁成形部を備え、前記保持部材は、縦片部と、この縦片部の上端に設けられて前記側縁成形部を保持する保持部と、キャップ材を係合させる被係合部とを有し、前記保持部は、複数の円弧状の突出部分を備え、前記キャップ材は、板材からなる成形体であって、左右の脚片が前記縦葺き外装材の面板部に上方から押圧するように当接する当接部を備え、隣り合う縦葺き外装材の対向させた側縁成形部の外側から前記保持部材の保持部を押圧状に接することにより下地に取り付け、対向させた側縁成形部に跨るようにキャップ材を配して保持部材に係合させ、キャップ材の当接部を縦葺き外装材の面板部に面接触させると共に、その内側に隅部空間が形成されることを特徴とする縦葺き外装構造に関するものである。
また、本発明は、前記縦葺き外装構造において、縦葺き外装材の当接部分と側縁成形部との間にて凹状溝が形成されて隅部空間が拡大されていることを特徴とする縦葺き外装構造をも提案する。
さらに、本発明は、前記縦葺き外装構造において、縦葺き外装材の面板部に隆起部が形成され、該隆起部にてキャップ材の脚片と当接していることを特徴とする縦葺き外装構造をも提案する。
本発明の縦葺き外装構造は、キャップ材の脚片が縦葺き外装材の面板部に当接すると共に、その内側(縦葺き外装材としては外側)に隅部空間が形成されているので、例えば左右方向から強風が作用しても、左右の当接部が面板部に当接(接地)しているため、キャップ材が左右に傾くことがなく、安定した係合状態となり、また毛細管作用による雨水の浸入を生ずることもない。
また、縦葺き外装材の当接部分と側縁成形部との間に凹状溝が形成されて隅部空間が拡大されている縦葺き外装構造では、毛細管作用による雨水の浸入をより確実に防止することができ、また仮に当接部分から内側に雨水が浸入しても、隅部空間にて水下側へより確実に流下させることができる。
さらに、縦葺き外装材の面板部に隆起部が形成され、該隆起部にてキャップ材の脚片と当接している縦葺き外装構造では、面板部を流れる雨水が隆起部の内側を水下側へ流下するため、側縁に雨水が集まることを防止することができる。
本発明の左右側縁を立ち上げた縦葺き外装材を用いた縦葺き外装構造に用いられる(A)縦葺き外装材、(B)保持部材、(C)キャップ材の各部材について説明する。
(A)縦葺き外装材
縦葺き外装材は、面板部の左右の側縁を立ち上げた側縁成形部を備える構成であり、この側縁成形部は、後述する保持部材にて下地に取り付けられるものであれば、保持部材の構成に応じて適宜に形成すればよく、例えば後述する図示実施例に示されるように単なる起立片状でもよく、特に限定するものではない。
また、縦葺き外装材は、後述するキャップ材を配設した状態で、その当接部分の外側に(キャップ材としては内側)に隅部空間が形成される構成であり、この隅部空間は、後述するキャップ材の形状に応じて適宜に形成すればよく、例えば後述する図示実施例に示されるように単なる直角状の隅部でもよく、特に限定するものではない。
さらに、縦葺き外装材は、後述するキャップ材の当接部分と側縁成形部との間に凹状溝が形成されていることが好ましい。この凹状溝は、前記隅部空間を拡大するものであり、特にその形状を限定するものではない。
また、縦葺き外装材は、面板部に隆起部が形成され、該隆起部にて後述するキャップ材の脚片と当接していることが好ましい。この隆起部は、その内側に雨水が流れる凹状の流水部分を形成するものであって、この隆起部から側縁成形部側に雨水が集中することを防止することができる。
(B)保持部材
保持部材は、隣り合う前記縦葺き外装材の対向させた側縁成形部を下地に取り付けるものであり、後述するキャップ材を係合させる構成を備えるものである。
「隣り合う前記縦葺き外装材の対向させた側縁成形部を下地に取り付ける」構成とは、下地への固定部と側縁成形部を保持する保持部とを併せ持つということである。
また、「キャップ材を係合させる構成」とは、キャップ材の係合部に対する被係合部を備えるということである。即ち保持部材は、下地への固定部と、側縁成形部を保持する保持部と、キャップ材を係合させる被係合部とを有する構成であり、後述する図示実施例のように単一部材で構成されるものでも、或いは複数部材を組み合わせて構成されるものでもよい。
さらに、この保持部材は、予め所定の形状に成形したものを下地に固定するものでも、或いは後述する図示実施例のように下地に固定した保持部材に縦葺き外装材を臨ませ、その後に保持部材の一部を変形させて縦葺き外装材の側縁成形部を保持するようにしてもよい。即ち保持部は、縦葺き外装材の配設以前に形成しておくものでも縦葺き外装材の配設後に変形させて形成するものでもよい。
前記保持部材を固定する下地は、木造、鉄骨造、コンクリート造等、釘、ビス、アンカー等の固定具が取付可能な全ての建築躯体を用いることができ、前記躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板等のボード類を含む。
(C)キャップ材
キャップ材は、隣り合う前記縦葺き外装材の対向させた側縁成形部に跨るように配して前記保持部材に係合させるものであって、左右の脚片が縦葺き外装材の面板部に当接するものであり、さらには当接部分の内側に隅部空間が形成されるものである。
「隣り合う前記縦葺き外装材の対向させた側縁成形部に跨るように配して前記保持部材に係合させる」構成とは、左右の側縁成形部間を覆う覆い部を備え、前記保持部材の被係合部に係合させる係合部を備えるということである。
また、「左右の脚片が縦葺き外装材の面板部に当接する」構成とは、キャップ材の敷設状態において左右の脚片(の下端)が面板部に上方から押圧するように当接する当接部を備えるということである。特に当接部を、縦葺き外装材の面板部に面状に沿うようにすることにより、面接触させることが望ましい。例えば当接部が面板部に線接触する場合には、当接部が面板部から僅かに離反した隙間に風が内部に吹き込み、キャップ材を吹き飛ばす事故を引き起こす恐れがあるが、面接触させることにより、側方からの強風はむしろ下方へ押さえ付ける作用を果たすからである。
さらに、「当接部分の内側に隅部空間が形成される」という構成は、既に前記(A)縦葺き外装材の項にて説明したように、キャップ材を配設した状態で、その当接部分の内側(縦葺き外装材としては外側)に隅部空間が形成される構成である。そして、この隅部空間は、前記縦葺き外装材の形状に応じて適宜に形成すればよく、例えば後述する図示実施例に示されるように単なる傾斜片状でもよく、特に限定するものではない。
これらの各部材から施工される本発明の縦葺き外装構造は、キャップ材の脚片が縦葺き外装材の面板部に当接すると共に、その内側に隅部空間が形成されているので、例えば左右方向から強風が作用してもキャップ材が左右に傾いて外れたりすることがなく、また毛細管作用による雨水の浸入を生ずることもない。
図1、厳密には同図(a),(e)は、本発明を、縦平葺きの縦葺き外装材(以下、単に外装材という)1を用いた縦葺き外装構造に適用した例であり、この実施例における各部材(外装材1、保持部材2、キャップ材3)を同図(b)〜(d)に示した。
外装材1は、図1(b)に示すように略水平面状の面板部11の左右の側縁を略垂直状に立ち上げて起立片状の側縁成形部12,12を形成した極めて簡易な構成である。
この外装材1は、流れ方向に連続する通し材でもよいし、定尺の外装材を公知の連結構造を用いて接続したものでもよく、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材、炭素繊維積層板、硬質樹脂板等より成形され、素材が金属板の場合にはロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。素材が非金属素材の場合には、主に型成型により成型される。また、その素材厚は特に限定するものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。
保持部材2は、図1(c)に示すように略L字状の横片に相当する下地4への固定部21(22はビス等の固定具)と、縦片に相当する縦片部23と、この縦片部23の上端に設けられて前記外装材1,1の側縁成形部12,12を保持する保持部24,24と、キャップ材3を係合させる被係合部25,25とを有する構成である。
この保持部材2は、短尺なピース材であっても長尺であってもよく、後述する図2にて詳細に説明するが、下地4に固定した保持部材2に外装材1を臨ませ、その後に保持部材2の一部を変形させて(=保持部24を形成する)外装材1の側縁成形部12を保持するものであり、前記変形を可能とする素材であれば特に限定するものではないが、例えば前記外装材1と同様の素材にて形成してもよい。或いは予め所定の形状に成形したものとする場合には、アルミや硬質樹脂による押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品及びセラミック等より形成すればよい。
尚、下地4としては野地材の表面に所定厚みの合板を配したものを用いた。
キャップ材3は、図1(d)に示すように前記左右の側縁成形部12,12間を覆う逆V字状の覆い部31と、前記保持部材2の被係合部25,25に係合させる内向き略く字状の係合部32,32と、キャップ材3の敷設状態において左右の傾斜片状の脚片33と、を有する構成である。この脚片33の下端には、前記外装材1の面板部11に当接する当接部331が形成され、この当接部331は、図示実施例では面板部11方向に延在する面状(面部)である。
このキャップ材3は、前記外装材1と同様に流れ方向に連続する通し材でもよいし、定尺の外装材を公知の連結構造を用いて接続したものでもよく、前記外装材1と同様の素材にて形成すればよい。
尚、前記外装材1は面板部11の側縁を略垂直状に立ち上げて側縁成形部12を形成したのに対し、このキャップ材3の脚片33は傾斜片状であるため、両部材(1,3)の間には、脚片33の下端である当接部331の内側(外装材1としては外側)に隅部空間34が形成されるものとなる。また、キャップ材3の覆い部31の頂部内面には、不定形の弾性材兼止水材35を配した。この弾性材兼止水材35は、単なる弾性材でも単なる止水材でもよいが、弾性と止水性を併せ持つ材料が好ましく、定形のものでも不定形のものでもよい。
次に、前記部材を施工する手順について説明する。
まず、下地4上の所定位置に、保持部材2を配してその固定部21を固定具22にて固定する。
続いて、保持部材2の縦片部23を挟んで左右に外装材1,1を配し、それぞれの側縁成形部12,12を対向状に臨ませる。
その後、保持部材2の縦片部23の上方部分を折曲して左右の外装材1,1の側縁成形部12,12を保持する。即ち保持部24,24を形成する。
最後に、予め頂部内面に弾性材兼止水材35を配したキャップ材3を、対向させた側縁成形部12,12に跨るように配して係合部32,32を保持部材2の被係合部25,25に係合させ、キャップ材3の脚片33,33の下端(面状の当接部331,331)を外装材1,1の面板部11,11に当接(面接触)させる。この当接部331,331の内側には、隅部空間34,34が形成される。
これらの各部材(外装材1、保持部材2、キャップ材3)から施工される本発明の縦葺き外装構造は、キャップ材3の脚片33(当接部331)が外装材1の面板部11に当接しているので、例えば左右方向から強風が作用しても、左右の当接部331が面板部11に安定に当接(接地)する状態が維持され、キャップ材3が左右に傾くことさえもない。特に図示実施例の当接部331は、面板部11方向に延在する面状(面部)であって、この面状の当接部331と面板部11は面接触するので、側方から強風が吹いても、むしろ強風が下方へ押さえ付ける作用を果たし、キャップ材3の内部への風の吹き込みが生ずることがなく、安定した係合状態が維持される。例えばキャップ材の下端が面板部に対して線接触しているだけでは、左右の何れか一方の当接部が面板部から僅かに浮き上がって離反した隙間に風が内部に吹き込み、内部に設けられた空間はむしろ風を受け止めてキャップ材を吹き飛ばす事故を引き起こす恐れがある。
また、当接部331の内側(外装材1としては外側)には隅部空間34が形成されているので、当接部331の内側に毛細管作用による雨水の浸入を生ずることもないし、仮に隅部空間34に雨水が浸入してもこの隅部空間34内を水下側へ流下する。
図示実施例では、キャップ材3の頂部内面に弾性材兼止水材35を配したので、保持部材2の保持部24,24の上端を押圧して外装材1の側縁成形部の上端に押し付ける作用を果たすと共に、(保持部材2の被係合部25と)係合部32,32の係合がより強固になる。
図2に示される保持部材2'(施工完了以前の保持部材を20'とする)は、前記図1における保持部材2とほぼ同様であり、略L字状の横片が固定部21、縦片が縦片部23であり、固定部21には、長さ方向の略中央に、ビス等の固定具22を挿通させるための孔211が設けられている。縦片部23の上方部分は長さ方向の略中央で二分割され、断面が連続丸波状となる加工が施され、該丸波部分を符号204とし、該丸波部分204の側縁に略三角状の折部205が設けられている。この縦片部23の上方部分は、施工に際して図2(d)に点線矢印にて示すように相異なる方向へ折曲される。
図2(e),(f)は、前記丸波部分204、折部205をそれぞれ折曲して保持部24、被係合部25とする状況を示す拡大断面図であり、この例における外装材1'については、後述する図3の実施例にて詳細に説明する。
図2(e)は、前記図2(a)〜(c)に示される保持部材20'を、下地4上の所定位置に配して固定した後、左右に外装材1',1'を配し、それぞれの側縁成形部12,12を対向状に臨ませた状態である。同図における点線矢印は、保持部材20'の丸波部分204を折曲する方向を示しており、前述のように二分割された丸波部分204の一方を左方側へ、他方を右方側へ折曲した状態が図2(f)である。
図2(f)では、折曲された丸波部分204,204(保持部24,24)が、左右の外装材1,1の側縁成形部12,12を外側から押圧状に保持する。折部205,205は予め外側へ折り曲げておいてもよく、丸波部分204,204の折曲に伴って被係合部25,25となる。
このように保持部24を連続丸波状となる加工を施した丸波部分204にて形成したので、平板状の縦面である側面成形部12に複数の円弧状の突出部分が外側から押圧状に接するため、安定な保持状態を得ることができる。これに対し、例えば保持部24を単なる平板状の縦片とした場合には、それぞれ平板状の側面成形部12と被係合部24が接面状に当接する必要があるが、そのうちの何れかが僅かに傾斜したり変形するだけで充分な保持が得られない。
図3は、前記図2(e),(f)にも用いた外装材1'を外装面をする縦葺き外装構造を示す実施例であって、この外装材1'は、面板部11の端部、即ち側面成形部12の基端に下方へ窪む凹状溝13,13が設けられ、さらにはその外側に上方へ隆起する隆起部14,14が設けられ、この隆起部14にキャップ材3'の当接部331'が当接する構成であり、その他の構成については、前記図1の実施例における部材とほぼ同様であるから、同一符号を付して説明を省略する。
この実施例では、前記のように凹状溝13が形成されているため、前記図1の実施例における凹状溝13が形成されない場合の隅部空間34に比べて拡大した隅部空間34'となっている。
そのため、この実施例では、毛細管作用による雨水の浸入をより確実に防止することができ、また仮に当接部331'から内側に雨水が浸入しても、隅部空間34'にて水下側へより確実に流下させることができる。
さらに、キャップ材3'の当接部331'は、前記図1の実施例における当接部331に比べて面板部11方向により長く延在する形状(より広い面状、より広幅の面部)であって、前記図1の実施例と同様に、側方から強風が吹いても、むしろ強風が下方へ押さえ付ける作用を果たし、キャップ材3'の内部への風の吹き込みが生ずることがなく、安定した係合状態が維持される。また、前記図1の実施例と同様に、隅部空間34'内が減圧状態になることがなく、雨水を内部に導くことがない。
また、この実施例では、前記のように隆起部14が形成されて当接部331'と当接しているため、面板部11の隆起部14の内側(流水部分15)は一段低いレベルに位置してこの部分を雨水が水下側へ流下する。尚、図示実施例では、面板部11の略中央にも第二隆起部14'を設けたので、隆起部14〜第二隆起部14'間が流水部分15となる。
そのため、この実施例では、面板部11を流れる雨水が流水部分15を水下側へ流下するため、雨水が側縁に集まることを防止することができる。
(a)本発明の縦葺き外装構造の一実施例の要部を示す拡大正面図、(b)それに用いる縦葺き外装材を示す拡大正面図、(c)それに用いる保持部材を示す拡大正面図、(d)それに用いるキャップ材を示す拡大正面図、(e)縦葺き外装構造の全体を示す正面図である。 (a)本発明に用いる保持部材の他の例を示す平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)保持部を形成するための折曲方向を示す平面図、(e)保持部材及び縦葺き外装材を配した状態を示す拡大正面図、(f)保持部材により縦葺き外装材を保持した状態を示す拡大正面図である。 (a)本発明の縦葺き外装構造の他の一実施例の要部を示す拡大正面図、(b)それに用いる縦葺き外装材及び保持部材を示す拡大正面図、(c)縦葺き外装構造の全体を示す正面図、(d)それに用いる縦葺き外装材を示す正面図である。
符号の説明
1,1' (縦葺き)外装材
11 面板部
12 側面成形部
13 凹状溝
14 隆起部
2,2' 保持部材
21 固定部
24 保持部
25 被係合部
3,3' キャップ材
31 覆い部
32 係合部
33 脚片
331,331' 当接部
34,34' 隅部空間
4 下地

Claims (3)

  1. 左右側縁を立ち上げた縦葺き外装材を、保持部材と、キャップ材とを用いて施工した縦葺き外装構造であって、
    前記縦葺き外装材は、面板部の左右の側縁を立ち上げた側縁成形部を備え、
    前記保持部材は、縦片部と、この縦片部の上端に設けられて前記側縁成形部を保持する保持部と、キャップ材を係合させる被係合部とを有し、前記保持部は、複数の円弧状の突出部分を備え、
    前記キャップ材は、板材からなる成形体であって、左右の脚片が前記縦葺き外装材の面板部に上方から押圧するように当接する当接部を備え、
    隣り合う縦葺き外装材の対向させた側縁成形部の外側から前記保持部材の保持部を押圧状に接することにより下地に取り付け、対向させた側縁成形部に跨るようにキャップ材を配して保持部材に係合させ、キャップ材の当接部を縦葺き外装材の面板部に面接触させると共に、その内側に隅部空間が形成されることを特徴とする縦葺き外装構造。
  2. 縦葺き外装材の当接部分と側縁成形部との間に凹状溝が形成されて隅部空間が拡大されていることを特徴とする請求項1に記載の縦葺き外装構造。
  3. 縦葺き外装材の面板部に隆起部が形成され、該隆起部にてキャップ材の脚片と当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の縦葺き外装構造。
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