JP5435111B2 - 通信装置、通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置、通信システム及び通信方法に関する。
産業用の無線通信システムとして、国際計測制御学会(ISA: International Society of Automation)が策定したISA100.11a(インダストリアルオートメーション用無線通信規格)に準拠した無線通信システムやWirelessHART(登録商標)に準拠した無線通信システムが知られている。これら無線通信システムは、何れもスロットホッピング方式により信頼性の高い無線通信を実現している。
上記スロットホッピング方式は、個々の通信ノード間の無線通信における周波数チャンネルとタイムスロットとを個別に規定することにより、混信を回避した信頼性の高い無線通信を実現するものである。このようなスロットホッピング方式を用いた無線通信システムでは、上記周波数チャンネルとタイムスロットとを個々の通信ノード間について規定したホッピングテーブルを各通信ノードで共有することにより各通信ノード間の無線通信におけるタイムスロット及び周波数ホッピングを統一的に管理している。なお、このような無線通信システムについては、下記米国特許公報や国内特許公報あるいはISA100.11a規格書等に詳細が開示されている。
米国特許第7701858号明細書 米国特許第7420980号明細書 特開2011−103520号公報
ところで、上記無線通信システムは、プラントや工場内に構築されるものが殆どであるが、近年においては、プラント等の外部にも構築されつつある。例えば、石油や天然ガス等のパイプラインに沿って構築され、或いは油田の周辺に構築されるといった具合である。プラント等内に構築される無線通信システムの殆どは、最大でも数km程度の長距離通信を実現すれば十分であるが、プラント等の外部に構築される無線通信システムは、数十km程度以上の長距離通信が必要になる場合がある。
ここで、上記無線通信システムで長距離通信を実現する方法としては、複数の通信ノード間で情報をホッピング(リレー)するマルチホップ通信を利用する第1方法と、指向性アンテナを使用する第2方法とが挙げられる。上記の第1方法では、例えば通信ノードAから通信ノードBに送信した情報を通信ノードBから通信ノードCに送信(ホッピング)することにより、通信ノードAから通信ノードCまでの長距離通信を実現する。これに対し、上記の第2方法では、通信ノードA及び通信ノードCに八木アンテナ等の指向性アンテナを設けて電波伝送距離を長距離化することにより、通信ノードBを介することなく通信ノードAから通信ノードCへの長距離通信を実現する。
しかしながら、上記の第1方法によって長距離通信を実現しようとすると、通信距離に比例してホップ数(情報がホッピングされる数)が多くなるため、通信距離が長くなるにつれて通信ノードの数が多くなり、コスト(設置コスト及びメンテナンスコストを含む)が上昇するとともに、通信に要する時間が長くなるという問題がある。また、上記の第2方法では、2つの通信ノード(上記の例では、通信ノードAと通信ノードC)間の通信距離に応じて出力(無線出力)を上げる必要があるが、法令によって出力が規制される場合には、2つの通信ノード間の通信距離が制限されてしまい、2つの通信ノードのみを用いた長距離通信には限界があるという問題がある。
また、上記無線通信システムは、規模が大きくなるにつれて、単純に離間した2つの通信ノード間の長距離通信を実現するだけではなく、多様な形態の通信が必要になる場合がある。例えば、上述したパイプラインに沿って構築され、3つの通信ノードA,B,Cを有する無線通信システムを例に挙げると、通信ノードBが、通信ノードAからの情報を通信ノードCに転送しつつ、通信ノードBで得られた情報も通信ノードCに送信するといった具合である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、コストの上昇を極力抑えつつ長距離通信及び多様な形態の通信を実現することが可能な通信装置、通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、通信装置に係る第1の解決手段として、タイムスロット毎に無線通信を行う通信相手を切り替え可能な通信装置であって、指向性アンテナを少なくとも含む複数のアンテナと、前記アンテナを用いて通信相手と信号の送受信を行う少なくとも1つの通信回路と、前記タイムスロットを基準にして無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行う制御部とを具備する、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第2の解決手段として、上記第1の手段において、前記複数のアンテナに対して設けられた1つの前記通信回路に接続させる1つのアンテナを選択する選択回路を備えており、前記制御部は、前記タイムスロットを基準にして前記選択回路を制御することによって無線通信に用いるアンテナの割り当てを行う、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第3の解決手段として、上記第1の手段において、前記複数のアンテナのうちの1つと1対1で対応付けられた前記通信回路を少なくとも1つ備えており、前記制御部は、前記タイムスロットを基準にして前記通信回路を動作させるか否かを制御することによって無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行う、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第4の解決手段として、上記第1から第3の何れかの手段において、前記制御部は、前記タイムスロットを基準にして無線通信に用いる通信回路を制御してチャンネルの切り替えを行う、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第5の解決手段として、上記第1から第4の何れかの手段において、前記制御部は、通信リンク毎あるいは通信相手毎に前記アンテナを指定するアンテナ指定情報に基づいて無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行う、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第6の解決手段として、上記第1から第4の何れかの手段において、前記制御部は、少なくとも各通信相手との通信時間を規定するスーパーフレームに基づいて無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行う、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第7の解決手段として、上記第1から第6の何れかの手段において、前記タイムスロットの割り当て情報あるいは前記タイムスロット及びチャンネルの割り当て情報を無線通信によって外部から取得する、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第8の解決手段として、上記第1から第7の何れかの手段において、特定の物理量を計測する計測手段あるいは前記特定の物理量に対して操作する操作手段をさらに備え、該計測手段の計測データを通信相手に無線送信し、あるいは前記操作手段への操作データを通信相手から無線受信する無線フィールド機器であることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の通信装置。
また、本発明では、通信装置に係る第9の解決手段として、上記第1から第8の何れかの手段において、一次電池、二次電池あるいは環境電池を電源として作動する、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第10の解決手段として、上記第1から第9の何れかの手段において、ISA100.11a(インダストリアルオートメーション用無線通信規格)に準拠した無線通信を行う、という手段を採用する。
また、本発明では、通信装置に係る第11の解決手段として、上記第2の手段において、前記通信回路は、自装置が参入している無線ネットワークに新たな通信装置を参入させるための情報を広告として送信可能であり、前記制御部は、前記選択回路を制御して選択されたアンテナ毎に種類が異なる前記広告を前記通信回路に送信させる、という手段を採用する。
さらに、本発明では、通信システムに係る第1の解決手段として、無線通信可能範囲内に設けられた複数の上記第1から第11の何れかの解決手段に記載の通信装置を備える、という手段を採用する。
また、本発明では、通信システムに係る第2の解決手段として、上記第1の手段において、各通信装置に前記タイムスロットの割り当て情報あるいは前記タイムスロット及びチャンネルの割り当て情報を各通信装置に提供するシステム管理装置をさらに備える、という手段を採用する。
また、本発明では、通信システムに係る第3の解決手段として、上記第2の手段において、各通信装置が備える前記アンテナ毎の通信相手を示す情報を設定可能な端末装置を備えており、前記システム管理装置は、前記端末装置で設定された情報に基づいて、各通信装置が無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行うための情報を作成する、という手段を採用する。
また、本発明では、通信システムに係る第4の解決手段として、無線ネットワークを介した無線通信が可能な通信システムであって、前記無線ネットワークに参入している上記第11の解決手段に記載の通信装置を少なくとも1つ備える、という手段を採用する。
また、本発明では、通信システムに係る第5の解決手段として、上記第4の手段において、前記通信装置から前記アンテナ毎に種類が異なる前記広告を送信させるタイムスロットの管理を行うシステム管理装置を備える、という手段を採用する。
さらに、本発明では、通信方法に係る第1の解決手段として、タイムスロットを基準にして無線通信を行う通信方法であって、指向性アンテナを少なくとも含む複数のアンテナの何れかを選択するアンテナ選択工程と、該アンテナ選択工程によって選択されたアンテナを用いて信号の送受信を行う通信工程とを有する、という手段を採用する。
また、本発明では、通信方法に係る第2の解決手段として、タイムスロットを基準にして無線ネットワークを介した無線通信を行う通信方法であって、前記タイムスロットを基準にして、指向性アンテナを少なくとも含む複数のアンテナを切り替えつつ前記アンテナ毎に種類が異なる広告を送信する広告送信工程と、前記広告を用いて前記無線ネットワークへ参入した通信装置と無線通信を行う無線通信工程とを有する、という手段を採用する。
本発明によれば、指向性アンテナを少なくとも含む複数のアンテナ及び少なくとも1つの通信回路のうち、制御部によりタイムスロットを基準にして割り当てられたアンテナ及び通信回路によって無線通信を行っており、指向性アンテナを用いたマルチホップ通信が実現されるため、コストの上昇を極力抑えつつ長距離通信及び多様な形態の通信を実現することができるという効果がある。
本発明の第1実施形態に係る無線計測システムK1(通信システム)のシステム構成図である。 本発明の第1実施形態に係る無線フィールド機器R(通信装置)の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるホッピングテーブルの構成を示す概念図である。 本発明の第1実施形態におけるリンクテーブルの構成を示す概念図である。 本発明の第1実施形態における近隣テーブル(Neighborテーブル)の構成を示す概念図である。 本発明の第1実施形態におけるスーパーフレーム(Superframe)を示す概念図である。 本発明の第1実施形態における広告パケットの送信に用いられるスーパーフレームを示す概念図である。 本発明の第1実施形態において端末装置Eに設定される情報の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線フィールド機器R(通信装置)の第1変形例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る無線フィールド機器R(通信装置)の第2変形例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る無線計測システムK2(通信システム)のシステム構成図である。 本発明の第3実施形態に係る無線計測システムK3(通信システム)のシステム構成図である。 本発明の第3実施形態に係る無線フィールド機器Ra(通信装置)の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る無線計測システムK3の一部の詳細を示すシステム構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による通信装置、通信システム及び通信方法について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
〈無線計測システムの構成〉
第1実施形態に係る無線計測システムK1(通信システム)は、図1に示すように4つの無線フィールド機器A〜C,R、システム管理装置D、及び端末装置Eを備えており、インダストリアルオートメーション用無線通信規格の1つである例えばISA100.11aに準拠した無線通信システムを構築している。すなわち、この計測システムK1は、無線通信機器として機能する無線フィールド機器A〜C,R及びシステム管理装置Dが後述するホッピングテーブル及びスーパーフレーム(Superframe)等を用いることにより所定のタイムインターバルで無線ネットワークN1を介した同期通信を行う無線通信システムである。
このような無線計測システムK1は、石油プラント、各種の化学プラントあるいは発電プラント等、各種のプラントに備えられ、各無線フィールド機器A〜C,Rが計測した圧力、流量あるいは/及び温度等、プラントに関連する各種プロセス量の計測データを無線通信によってシステム管理装置Dに集約させ、該システム管理装置Dから有線ネットワークN2を介して上位のプラント制御系(図示省略)に提供する。
なお、上記4つの無線フィールド機器A〜C,Rは、無線計測システムK1を構成する複数の無線フィールド機器の一部である。すなわち、図1は、実際の無線計測システムK1を構成する無線フィールド機器の一部を便宜上示すものであり、実際の無線計測システムK1は、4つの無線フィールド機器A〜C,Rを含む多数の無線フィールド機器を備えている。
上記各無線フィールド機器A〜C,Rは、低消費電力化を実現するために通常では動作モードが低消費電力モードにあり、この低消費電力モードから所定のタイムインターバルで計測モードに移行することにより、プロセス量を計測してシステム管理装置Dに宛てて送信する。また、このような4つの無線フィールド機器A〜C,Rのうち、無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)は、本実施形態における特徴的な通信装置であり、他の無線フィールド機器A〜Cとシステム管理装置Dとの間のマルチホップ通信における中継機能を備えている。
また、無線フィールド機器Rは、システム管理装置Dの制御の下で、自身が参入している無線ネットワークN1に新たな無線フィールド機器を参入させるための情報が含まれる広告パケット(広告)を送信する広告送信機能も備えている。この無線フィールド機器Rは、広告パケットを用いて無線ネットワークN1に参入しようとする新たな無線フィールド機器がある場合に、その新たな無線フィールド機器とシステム管理装置Dとの間で送受信される各種信号の中継も行う。
なお、図1では、他の無線フィールド機器A〜Cとシステム管理装置Dとの間に1台の無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)が存在する状態を便宜上示している。しかしながら、実際の無線計測システムK1では、他の無線フィールド機器A〜Cとシステム管理装置Dとの間に複数の無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)が直列状態に設けられる場合がある。図1に示す無線計測システムK1では、無線フィールド機器Rのみがシステム管理装置Dと直接通信が可能であり、他の各無線フィールド機器A〜Cは、無線フィールド機器Rを中継局としてシステム管理装置Dと間接的に無線通信を行う。
ここで、図示するように、3つの無線フィールド機器A〜Cのうち、2つの無線フィールド機器A,Bは、上記中継機能を備えた無線フィールド機器Rの左側において当該無線フィールド機器Rと無線通信可能な範囲(位置)に設けられている。また、残りの無線フィールド機器C及びシステム管理装置Dは、無線フィールド機器Rの右側において当該無線フィールド機器Rと無線通信可能な範囲(位置)に設けられている。
システム管理装置Dは、上記各無線フィールド機器A〜C,Rを統括的に管理するとともに、各無線フィールド機器A〜C,Rから受信した計測データを集約して上位のプラント制御系に提供する。具体的に、システム管理装置Dは、端末装置Eによって設定された情報に基づいて、後述するホッピングテーブル等の各種テーブルやスーパーフレーム(無線フィールド機器A〜C,Rが無線通信に用いるアンテナ等の割り当てを行うための情報)を作成し、これら各種テーブルやスーパーフレームを用いて上記各無線フィールド機器A〜C,Rを統括的に管理する。なお、上記各種テーブルやスーパーフレームの作成方法の詳細については後述する。
端末装置Eは、有線ネットワークN2を介してシステム管理装置Dに接続されており、例えば無線計測システムK1の管理者(システム管理者)によって操作され、システム管理者の操作に応じた設定(例えば、システム管理装置Dが上記の各種テーブルやスーパーフレームを作成する上で必要となる情報の設定)等を行う。この端末装置Eは、例えばキーボードやポインティングデバイス等の入力装置、液晶表示装置等の表示装置を備えるパーソナルコンピュータやワークステーションにより実現される。なお、端末装置E及びシステム管理装置Dは、1つの筐体内に収納されていても良い。
〈無線フィールド機器Rの構成〉
上記無線フィールド機器Rの構成について、図2を参照してさらに詳しく説明する。この無線フィールド機器Rは、3つの無線フィールド機器A〜C及びシステム管理装置Dを通信相手とし、ISA100.11aの規定範囲内で指向性アンテナを用いたマルチホップ通信を実現する通信装置である。この無線フィールド機器Rは、図示するように、第1指向性アンテナ1、第2指向性アンテナ2、アナログスイッチ3(選択回路)、通信回路4、制御部5、計測部6及び電源7を機能構成要素として備えている。
第1指向性アンテナ1は、特定方向から入射する電波に対して高い受信感度を有すると共に同じく上記特定方向に高い放射強度の電波を放射する性質のアンテナであり、例えば八木アンテナ(八木・宇田アンテナ)である。このような第1指向性アンテナ1は、2つの無線フィールド機器A,Bとの無線通信が可能なように、上記特定方向が図1に示すように無線フィールド機器A,Bの方向(左方向)に設定されている。
第2指向性アンテナ2は、上記第1指向性アンテナ1と同様に特定方向から入射する電波に対して高い受信感度を有すると共に同じく上記特定方向に高い放射強度の電波を放射する性質のアンテナであり、例えば八木アンテナ(八木・宇田アンテナ)である。この第2指向性アンテナ2は、無線フィールド機器C及びシステム管理装置Dとの無線通信が可能なように、上記特定方向が図1に示すように無線フィールド機器C及びシステム管理装置Dの方向(右方向)に設定されている。
アナログスイッチ3は、制御部5から入力される選択信号に基づいて上記第1,第2指向性アンテナ1,2の何れか一方を択一的に選択して通信回路4の入出力端に接続する選択回路である。すなわち、アナログスイッチ3は、通信回路4から入力される送信信号を第1,第2指向性アンテナ1,2の何れか一方に供給する。また、このアナログスイッチ3は、第1指向性アンテナ1が捉えた受信波の信号(受信信号)あるいは第2指向性アンテナ2が捉えた受信波の信号(受信信号)のいずれか一方を通信回路4に供給する。
通信回路4は、送信回路及び受信回路から構成されている。この通信回路4は、制御部5から入力された情報(送信情報)に基づいて送信回路が生成した送信信号をアナログスイッチ3に出力する。また、通信回路4は、アナログスイッチ3から入力された受信信号を受信回路で受信処理することにより受信信号に含まれる情報(受信情報)を取り出して制御部5に出力する。加えて、通信回路4は、制御部5の制御の下で、自機が参入している無線ネットワークN1に新たな無線フィールド機器を参入させるための情報が含まれる広告パケット(広告)を送信可能である。
制御部5は、所定の制御プログラムに基づいて、ソフトウェア制御により無線フィールド機器Rの各部を制御する。この制御部5は、上記制御プログラムが格納された不揮発性メモリ、上記制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、このCPUが通信回路4や計測部6と信号の授受を行うためのインターフェース回路、また上記不揮発性メモリ、CPU及びインターフェース回路を通信可能に相互接続する内部バス等から構成されている。
このような制御部5は、他の無線フィールド機器A〜C及びシステム管理装置Dとの間でISA100.11aに準拠した無線通信を行うために、図3に示すホッピングテーブルを制御情報の1つとして記憶している。このホッピングテーブルは、無線計測システムK1を構成する各通信機器間の通信リンク(Link)の各々について、タイムスロット及びチャンネル(周波数チャンネル)のホッピングを規定するもの、つまり4つの無線フィールド機器A〜C,R及びシステム管理装置D間の通信リンクの各々について、タイムスロットとチャンネルを個別に割り当てるものである。
例えば、無線フィールド機器Aから無線フィールド機器Rへの通信リンク(A→R)には、通信開始後の最初のタイムスロット(第1タイムスロット)かつ第7チャンネルが割り当てられ、この通信リンク(A→R)の逆方向の通信リンク、つまり無線フィールド機器Rから無線フィールド機器Aへの通信リンク(R→A)には、第4タイムスロットかつ第2チャンネルが割り当てられる。また、無線フィールド機器Cから無線フィールド機器Rへの通信リンク(C→R)には、第5タイムスロットかつ第6チャンネルが割り当てられ、この通信リンク(C→R)の逆方向である無線フィールド機器Rから無線フィールド機器Cへの通信リンク(R→C)には、第8タイムスロットかつ第5チャンネルが割り当てられる。
ISA100.11aでは、このように通信リンク毎にタイムスロット及びチャンネルを異なるものを割り当てることにより、産業用の無線通信に要求される高い信頼性を実現している。なお、図3に示すホッピングテーブルには、割り当て可能なタイムスロットとチャンネルの一部が示されている。このようなホッピングテーブルは、端末装置Eによって設定された情報に基づいてシステム管理装置Dによって作成され、システム管理装置Dで作成されたホッピングテーブルが無線フィールド機器Rに取得(ダウンロード)されることによって制御部5に記憶される。
制御部5は、このようなISA100.11aに準拠したホッピングテーブルに加えて、図4に示すリンクテーブルを制御情報として記憶している。このリンクテーブルは、図示するように無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)が関与する通信リンク毎にアンテナ番号(アンテナ指定情報)を規定したものである。このアンテナ番号は、上述した第1,第2指向性アンテナ1,2の識別番号である。図4では、上述した第1指向性アンテナ1がアンテナ番号「1」として示され、また第2指向性アンテナ2がアンテナ番号「2」として示されている。図4に示すリンクテーブルも、図3に示すホッピングテーブルと同様に、端末装置Eによって設定された情報に基づいてシステム管理装置Dによって作成され、システム管理装置Dで作成されたリンクテーブルが無線フィールド機器Rに取得(ダウンロード)されることによって制御部5に記憶される。
また、制御部5は、上記リンクテーブルに代えて、図5に示す近隣テーブル(Neighborテーブル)を制御情報として記憶している。近隣テーブルは、無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)の通信相手(近隣に配置された無線通信可能な近隣機器)毎、つまり3つの無線フィールド機器A〜C及びシステム管理装置D毎に上述したリンクテーブルと同様なアンテナ番号を規定したものである。図5では、近隣機器である2つの無線フィールド機器A,Bにアンテナ番号「1」が割り当てられ、また同じく無線フィールド機器C及びシステム管理装置Dにアンテナ番号「2」が割り当てられている。図5に示す近隣テーブルも、図3に示すホッピングテーブル及び図4に示すリンクテーブルと同様に、端末装置Eによって設定された情報に基づいてシステム管理装置Dによって作成され、システム管理装置Dで作成された近隣テーブルが無線フィールド機器Rに取得(ダウンロード)されることによって制御部5に記憶される。
さらに、制御部5は、上記リンクテーブル及び上記近隣テーブルに代えて、図6(a)に示すような複数のスーパーフレーム(Superframe)を制御情報として記憶している。このスーパーフレームは、例えばISA100.11aに規定された一定時間毎の繰り返しを表現するために使用される通信テンプレートであり、図3のテーブルを、例えば6400タイムスロットまでホッピングを規定したものから構成される。すなわち、スーパーフレームは、通信相手と実際に通信を実施するタイムスロット(通信時間)及びチャンネル(通信周波数)を、所定の時間(例えば6400タイムスロット分の時間)内で規定するものである。計測システムK1を構成する各無線通信機器は、端末装置Eによって設定された情報に基づいてシステム管理装置Dによって作成されたスーパーフレームを初期的に受信して記憶する。
計測システムK1を構成する各無線通信機器に記憶される複数のスーパーフレームの各々には、予め優先度(プライオリティ)が割り当てられている。例えば、図6(a)中の「スーパーフレーム1」( スーパーフレーム番号が「1」であるスーパーフレーム)には最も高い優先度が割り当てられており、「スーパーフレーム2」( スーパーフレーム番号が「2」であるスーパーフレーム)には次に高い優先度が割り当てられており、「スーパーフレーム3」( スーパーフレーム番号が「3」であるスーパーフレーム)には最も低い優先度が割り当てられている。仮に、複数のスーパーフレームに割り当てられている通信リンク(タイムスロット及びチャンネル)が互いに干渉する場合には、制御部5は、スーパーフレームに割り当てられている優先度を参照し、より高い優先度が割り当てられているスーパーフレームの通信リンクを採用する。
ここで、「スーパーフレーム1」は、無線フィールド機器Rと無線フィールド機器A又は無線フィールド機器Bとの間の通信を規定し、「スーパーフレーム2」は、無線フィールド機器Rと無線フィールド機器C又はシステム管理装置Dとの間の通信を規定している。無線フィールド機器Rは、無線フィールド機器A又は無線フィールド機器Bと通信する場合には「スーパーフレーム1」を選択して用い、無線フィールド機器C又はシステム管理装置Dと通信する場合には「スーパーフレーム2」を選択して用いる。
また、制御部5は、図6(a)に示すスーパーフレームとともに、図6(b)に示すテーブルを記憶している。このテーブルは、スーパーフレーム毎に使用されるアンテナを規定するテーブルであって、各スーパーフレームのスーパーフレーム番号とアンテナ番号とを対応付けたものである。図6(b)に示す例では、スーパーフレーム番号「1」,「3」に対してアンテナ番号「1」が割り当てられており、スーパーフレーム番号「2」に対してアンテナ番号「2」が割り当てられている。
このため、制御部5は、「スーパーフレーム1」に割り当てられている通信リンク(A→R,B→R,R→A,R→B)による無線通信を行う場合には、アンテナ番号が「1」である第1指向性アンテナ1を用いて無線通信が行われるように制御する。これに対し、「スーパーフレーム2」に割り当てられている通信リンク(R→D,C→R,D→R,R→C)による無線通信を行う場合には、アンテナ番号が「2」である第2指向性アンテナ2を用いて無線通信が行われるように制御する。
このような制御部5は、上述したホッピングテーブルに、リンクテーブル、近隣テーブルあるいはスーパーフレームの何れかを組み合わせることにより、第1指向性アンテナ1あるいは第2指向性アンテナ2の何れかを通信相手(3つの無線フィールド機器A〜C及びシステム管理装置D)に応じて指定する選択信号を生成し、この選択信号をアナログスイッチ3に出力する。なお、スーパーフレームを用いる場合には、制御部5は、複数のスーパーフレームのいずれか1つを選択し、図6(b)に示すテーブルを参照して、選択したスーパーフレームに割り当てられているスーパーフレーム番号に対応付けられているアンテナ番号を取得し、そのアンテナ番号で特定されるアンテナをアナログスイッチ3に選択させる。このように、制御部5は、ホッピングテーブル等の各種テーブルやスーパーフレームを用いてタイムスロットを基準にしてアナログスイッチ3を制御することによって、無線通信に用いるアンテナの割り当てを行う。
なお、制御部5は、無線計測システムK1を構成する各無線フィールド機器及びシステム管理装置Dに関するルートテーブル(図示略)も記憶しており、このルートテーブルに基づいて通信経路を特定する機能をも備えている。
加えて、制御部5は、第1,第2指向性アンテナ1,2毎(アナログスイッチ3を制御して選択されたアンテナ毎)に種類が異なる広告パケットを通信回路4に送信させる制御を行う。このような制御を行うのは、無線ネットワークN1に参入しようとしている新たな無線フィールド機器が、図1に示す無線フィールド機器Rの左側及び右側の何れに配置されている場合(第1,第2指向性アンテナ1,2の何れを介して無線フィールド機器Rと無線通信を行う場合)であっても、無線ネットワークN1への参入を可能にするためである。制御部5は、上記制御を行うため、図7に示すような広告パケットの送信に用いるスーパーフレーム(スーパーフレーム番号が「X」であるスーパーフレーム)を、上述したスーパーフレームの一種として記憶している。
ここで、無線フィールド機器Rから送信される広告パケットには、無線フィールド機器Rで管理される時刻を示す時刻情報と、無線ネットワークN1への参入要求(ジョイン(Join)要求)を送信するための通信リンク(ジョインリンク:Join Link)を示す情報とが含まれる。制御部5は、図7に示す通り、「ジョインリンク1」なる情報が含まれる広告パケットを第1指向性アンテナ1から送信させ、「ジョインリンク2」なる情報が含まれる広告パケットを第2指向性アンテナ2から送信させる制御を行う。上記の「ジョインリンク1」は、ジョイン要求(無線ネットワークN1に参入しようとしている新たな無線フィールド機器から送信されるジョイン要求)を第1指向性アンテナ1によって受信するように設定された通信リンクであり、上記の「ジョインリンク2」は、ジョイン要求を第2指向性アンテナ2によって受信するように設定された通信リンクである。
具体的に、図7に示す例では、「ジョインリンク1」なる情報が含まれる広告パケット(第1指向性アンテナ1から送信させるべき広告パケット)は、第3タイムスロットかつ第4チャンネル、及び第5タイムスロットかつ第6チャンネルに割り当てられている。これに対し、「ジョインリンク2」なる情報が含まれる広告パケット(第2指向性アンテナ2から送信させるべき広告パケット)は、第1タイムスロットかつ第8チャンネル、及び第6タイムスロットかつ第2チャンネルに割り当てられている。なお、図7では、広告パケットの割り当てをリンク毎に行う例を図示しているが、図6に示す例と同様に、広告パケットの割り当てをスーパーフレーム単位で行うことも可能である。
計測部6は、上述したプラントに関連する各種プロセス量を計測する機能構成要素であり、計測データを制御部5に出力する。この計測部6は、各種の測定原理に基づいて各種プロセス量を計測するものであるが、例えば配管内に設けられたオリフィスの前後の差圧に基づいて流体の圧力を計測する圧力計、コリオリの原理に基づいて流体の質量流量を計測する流量計あるいは熱電対や測温抵抗体を用いて温度を計測する温度計として機能する。
電源7は、上記アナログスイッチ3、通信回路4、制御部5及び計測部6に作動用電力を供給するものであり、例えば一次電池、二次電池あるいは太陽電池である。この電源7として用いる一次電池あるいは二次電池としては、交換頻度(メンテナンス頻度)を低減させる必要から極力長寿命なものが好ましい。また、太陽電池を電源7として用いる場合には、日中に発電した電力の一部を太陽電池が発電できない夜間用に蓄電する必要があるので、発電効率が極力高いものが好ましい。なお、電源7は、無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)の外部にあって、無線フィールド機器Rと一体又は別体として構成(配置)され、電源供給用ケーブルを介して無線フィールド機器Rに電源を供給してもよい。ここで、太陽電池は、環境発電(環境電池)の一つであり、環境発電は、この他に振動、熱、風力、圧力等のエネルギーを電力に変換して発電を行うものであってもよい。
なお、このような無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)以外の各無線フィールド機器A〜C(中継機能を備えないフィールド機器)及びシステム管理装置Dは、無線フィールド機器Rと同様にホッピングテーブルを備えるが、単一の指向性アンテナa1〜d1を通信回路4に直接接続した構成を備える。
また、無線フィールド機器Aの指向性アンテナa1及び無線フィールド機器Bの指向性アンテナb1は、図1に示すように無線フィールド機器Rとの無線通信が可能なように右方向を特定方向とし、また無線フィールド機器Cの指向性アンテナc1及びシステム管理装置Dの指向性アンテナd1は、同じく無線フィールド機器Rとの無線通信が可能なように左方向を特定方向としている。
〈無線計測システムの構築方法〉
次に、図1に示す無線計測システムK1の構築方法について説明する。なお、初期状態においては、図1に示す無線ネットワークN1は形成されていないものとする。まず、システム管理者等が端末装置Eを操作し、システム管理装置Dが前述した各種テーブルやスーパーフレームを作成する上で必要となる情報の設定を行う。ここで、端末装置Eの操作によって設定される情報(システム管理装置Dが上記の各種テーブルやスーパーフレームを作成する上で必要となる情報)としては、以下の(1)〜(4)の情報が挙げられる。
(1)デバイス番号
無線フィールド機器A〜C,R等を特定する番号
(2)タグ名
無線フィールド機器A〜C,R等を特定する名称
(3)EUI64
無線フィールド機器A〜C,R等を特定するコード
(4)アンテナ毎のデバイス番号
無線フィールド機器A〜C,R等に設けられるアンテナの各々と通信相手になる無線フィールド機器等を特定する番号
図1に示す無線計測システムK1を構築する場合には、図8に示す情報が上記(4)の情報として設定される。但し、図8においては、無線フィールド機器A〜Cのデバイス番号を「1」〜「3」とし、無線フィールド機器Rのデバイス番号を「4」としている。また、システム管理装置Dのデバイス番号を「5」としている。
無線フィールド機器A〜C及びシステム管理装置Dは、単一の指向性アンテナa1〜d1をそれぞれ備えており、これらは無線フィールド機器Rと無線通信が可能なように特定方向が設定されている。このため、無線フィールド機器A〜C及びシステム管理装置Dが備える単一の指向性アンテナa1〜d1(図8の第1アンテナに該当)については、上記(4)の情報として無線フィールド機器Rを特定するデバイス番号「4」がそれぞれ設定される。
これに対し、無線フィールド機器Rは、第1,第2指向性アンテナ1,2を備えており、第1指向性アンテナ1は無線フィールド機器A,Bと無線通信が可能なように特定方向が設定され、第2指向性アンテナ2は無線フィールド機器C及びシステム管理装置Dと無線通信が可能なように特定方向が設定されている。このため、無線フィールド機器Rの第1指向性アンテナ1については、上記(4)の情報として無線フィールド機器A,Bを特定するデバイス番号「1」,「2」が設定され、第2指向性アンテナ2については、上記(4)の情報として無線フィールド機器C及びシステム管理装置Dを特定するデバイス番号「3」,「5」が設定される。
次に、端末装置Eに設定された情報が、システム管理装置Dに取得(ダウンロード)され、システム管理装置Dにおいて端末装置Eからダウンロードした情報に基づいて上記の各種テーブルやスーパーフレーム等を作成する処理が行われる。例えば、無線フィールド機器Rについては、図4に示すリンクテーブルが作成される。なお、説明を簡単にするために、図7に示す広告パケットの送信に用いられるスーパーフレームも作成されるものとする。
以上の処理が終了し、システム管理装置Dから定期的に広告パケットが送信されている状態で、無線フィールド機器Rの電源が投入されると、無線フィールド機器Rを無線ネットワークN1に参入させる処理が従来と同様の方法で行われる。つまり、無線ネットワークN1へのジョイン要求が、無線フィールド機器Rから広告パケットを送信しているシステム管理装置Dに送信され、システム管理装置Dが無線ネットワークN1に参入させても良いと判断した場合に、ジョイン要求を行った無線フィールド機器Rを無線ネットワークN1に参入させる。
無線フィールド機器Rは、無線ネットワークN1への参入処理が完了すると、上述した制御情報(ホッピングテーブル、リンクテーブル、近隣テーブル及びスーパーフレーム)をシステム管理装置Dから取得(ダウンロード)する。なお、無線フィールド機器Rは、図7に示す広告パケットの送信に用いられるスーパーフレームもシステム管理装置Dから取得(ダウンロード)する。
続いて、無線ネットワークN1に参入した無線フィールド機器Rは、システム管理装置Dから取得したスーパーフレーム(図7に示すスーパーフレーム)を用いて、広告パケットを送信する処理を行う。具体的に、無線フィールド機器Rの制御部5は、図7中の「ジョインリンク1」なる情報が含まれる広告パケットを送信させる場合には、アナログスイッチ3を制御して第1指向性アンテナ1を選択させた上で通信回路4を制御して送信させる。これに対し、図7中の「ジョインリンク2」なる情報が含まれる広告パケットを送信させる場合には、アナログスイッチ3を制御して第2指向性アンテナ2を選択させた上で通信回路4を制御して送信させる。これにより、タイムスロットを基準にして、第1,第2指向性アンテナ1,2を切り替えつつ、第1,第2指向性アンテナ1,2毎に種類が異なる広告が送信される(広告送信工程)。
無線フィールド機器Rから上記の広告(第1,第2指向性アンテナ1,2毎に種類が異なる広告)が送信されている状態で、無線フィールド機器Aの電源が投入されたとすると、無線フィールド機器Aを無線ネットワークN1に参入させる処理が行われる。具体的には、無線フィールド機器Aからのジョイン要求が、無線フィールド機器Rから送信される広告パケットに含まれるジョインリンク(図7中の「ジョインリンク1」)を用いてシステム管理装置Dに向けて送信される。
無線フィールド機器Aからのジョイン要求は、無線フィールド機器Rを介してシステム管理装置Dに送信され、ジョイン要求を行った無線フィールド機器Aを無線ネットワークN1に参入させても良いか否かが判断される。無線ネットワークN1に参入させても良いと判断した場合には、システム管理装置Dから無線フィールド機器Aに対し、無線フィールド機器Rを介して許可通知が送信され、これにより無線ネットワークN1への参入処理が完了する。無線フィールド機器Aは、無線ネットワークN1への参入処理が完了すると、無線フィールド機器Rから上記ホッピングテーブルのみを取得(ダウンロード)する。無線フィールド機器Aによる無線ネットワークN1への参入処理が完了した以降は、無線フィールド機器Rは、第1,第2指向性アンテナ1,2の切り替えを行いつつ、無線ネットワークN1に参入した無線フィールド機器Aと無線通信を行う(無線通信工程)。
無線フィールド機器Rから上記の広告(第1,第2指向性アンテナ1,2毎に種類が異なる広告)が送信されている状態で、無線フィールド機器B,Cの電源を投入すれば、無線フィールド機器B,Cを無線ネットワークN1に参入させる処理が、無線フィールド機器Aと同様に行われる。但し、無線フィールド機器B,Cからのジョイン要求は、広告パケットに含まれるジョインリンク(図7中の「ジョインリンク2」)を用いてシステム管理装置Dに向けて送信される。このようにして、図1に示す無線ネットワークN1が形成されて無線計測システムK1が構築される。
なお、無線計測システムK1が構築された後に、例えば新たな無線フィールド機器が追加された場合や稼働中の無線フィールド機器が稼働停止した場合にはシステム管理装置Dに登録された制御情報がシステム管理者によって更新される場合がある。このような場合を考慮して、システム管理装置Dは、制御情報が更新されると、この更新発生を直接通信が可能な無線フィールド機器Rに通知して、更新後の制御情報をダウンロードさせる。一方、無線フィールド機器Rは、このようにして更新後の制御情報をシステム管理装置Dからダウンロードすると、各無線フィールド機器A〜Cに制御情報が更新されたことを通知し、更新後の制御情報をダウンロードさせる。これによって、無線計測システムK1を構成する全ての無線フィールド機器で最新の制御情報を共有することができる。
〈無線計測システムの動作〉
次に、このように構成された無線計測システムK1の動作について説明する。
なお、無線計測システムK1は、ホッピングテーブルに規定されたタイムスロット及びチャンネルを用いることによりISA100.11aに準拠した無線通信を行うが、以下では上記ホッピングテーブルにリンクテーブル、近隣テーブルあるいはスーパーフレームの何れかを組み合わせることにより実現されるマルチホップ通信について詳しく説明する。
例えば、無線フィールド機器Aが計測データをシステム管理装置Dに送信する場合、無線フィールド機器Aは、互いに対峙する指向性アンテナa1から無線フィールド機器Rの第1指向性アンテナ1に向けて少なくとも計測データ、送信元及び送信先を送信情報として含む送信波を放射する。この送信波は、ホッピングテーブル(図3参照)に示すように、第1タイムスロットかつ第7チャンネルで無線フィールド機器Rに向けて送信される。
この送信波は、無線フィールド機器Aの指向性アンテナa1の方向を特定方向(受信方向)とする第1指向性アンテナ1によって十分な受信感度で捉えられる。また、上記無線フィールド機器Aと同一のホッピングテーブルを共有する無線フィールド機器Rの制御部5は、ホッピングテーブルとリンクテーブルとを参照することにより、上記無線フィールド機器Aから無線フィールド機器Rへの通信リンク(A→R)の送信タイミングにおいて第1指向性アンテナ1の選択を指示する選択信号をアナログスイッチ3に出力する(アンテナ選択工程)。この結果、無線フィールド機器Aからの受信信号は、第1指向性アンテナ1からアナログスイッチ3を経由して通信回路4に入力され受信処理が施され、受信情報が制御部5に入力される(通信工程)。
そして、制御部5は、受信情報に基づいて受信信号の送信先がシステム管理装置Dであることを判断すると、ホッピングテーブルを参照することにより、無線フィールド機器Rからシステム管理装置Dへの通信リンク(R→D)に割り当てられた第2タイムスロット及び第8チャンネルを用いて無線フィールド機器Aの送信情報をシステム管理装置Dに向けて送信する。また、この場合、制御部5は、リンクテーブルを参照することにより、上記通信リンク(R→D)の送信タイミングにおいて第2指向性アンテナ2の選択を指示する選択信号をアナログスイッチ3に出力する(アンテナ選択工程)。この結果、上記通信リンク(R→D)の送信信号は、通信回路4からアナログスイッチ3を経由して第2指向性アンテナ2に供給され、送信波としてシステム管理装置Dに向けて送信される(通信工程)。
すなわち、無線計測システムK1によれば、制御部5がホッピングテーブル及びリンクテーブルを参照することにより、通信リンク(A→R)では第1指向性アンテナ1を自動選択し、また通信リンク(R→D)では第2指向性アンテナ2を自動選択する。したがって、無線計測システムK1によれば、第1,第2指向性アンテナ1,2を用いると共に、通信リンク(A→R)の無線通信を第1ホップとし、また通信リンク(R→D)の無線通信を第2ホップとするマルチホップ通信による長距離通信を実現することができる。
また、第1指向性アンテナ1と第2指向性アンテナ2とをアナログスイッチ3で切り替えるので、通信回路4を第1指向性アンテナ1及び第2指向性アンテナ2について個別に設けないので、無線フィールド機器Rのコスト高及び高消費電力化を抑制したマルチホップ通信を実現することができる。
また、このようなマルチホップ通信は、リンクテーブルに代えて近隣テーブルを用いることによっても実現可能である。すなわち、制御部5は、無線フィールド機器Aを通信相手とする場合、近隣テーブルを参照することにより無線フィールド機器Aに相当する近隣機器に割り付けられた第1指向性アンテナ1を自動選択し、またシステム管理装置Dを通信相手とする場合には、近隣テーブルを参照することによりシステム管理装置Dに相当する近隣機器に割り付けられた第2指向性アンテナ2を自動選択する。この結果、第1,第2指向性アンテナ1,2を用いると共に、無線フィールド機器Rのコスト高及び高消費電力化を抑制したマルチホップ通信による長距離通信を実現することができる。
さらに、このようなマルチホップ通信は、リンクテーブル及び近隣テーブルに代えてスーパーフレームを用いることによっても実現可能である。すなわち、制御部5は、複数のスーパーフレームのうち、選択されたスーパーフレームに応じて第1指向性アンテナ1あるいは第2指向性アンテナ2を自動選択する。この結果、第1,第2指向性アンテナ1,2を用いると共に、無線フィールド機器Rのコスト高及び高消費電力化を抑制したマルチホップ通信による長距離通信を実現することができる。
〈無線フィールド機器Rの第1変形例〉
次に、無線フィールド機器Rの第1変形例について図9を参照して説明する。図9に示す無線フィールド機器Rは、図2中のアナログスイッチ3を省略して、2つの通信回路(通信回路4a,4b)を設けた構成である。通信回路4a,4bは、図2に示す通信回路4と同様の回路である。これら通信回路4a,4bは、動作させるか否かが制御部5によって個別に制御される。
つまり、図2に示す無線フィールド機器Rは、第1,第2指向性アンテナ1,2に対して1つの通信回路4を設け、制御部5がタイムスロットを基準にしてアナログスイッチ3を制御し、第1,第2指向性アンテナ1,2の何れか一方を通信回路4に接続することによって、無線通信に用いるアンテナの割り当てを行うものであった。これに対し、図9に示す無線フィールド機器Rは、第1,第2指向性アンテナ1,2に対して通信回路4a,4bをそれぞれ設け、制御部5がタイムスロットを基準にして通信回路4a,4bを動作させるか否かを個別に制御することによって無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行うものである。
図9に示す無線フィールド機器Rの制御部5は、前述した制御情報(ホッピングテーブル、リンクテーブル、近隣テーブル及びスーパーフレーム)を用いて、通信回路4a,4bを動作させるか否かを個別に制御する。このため、図9に示す無線フィールド機器Rで行われるアンテナ及び通信回路の割り当ては、基本的には、図2に示す無線フィールド機器Rで行われるアンテナの割り当てとおおよそ同様の方法で行われる。
但し、図9に示す無線フィールド機器Rは、通信回路4a,4bを同時に動作させることによって、第1指向性アンテナ1を用いた無線通信と第2指向性アンテナ2を用いた無線通信とを同時に行うことができる。このため、異なる方向から到達した異なる無線信号(例えば、無線フィールド機器A,Cからの無線信号)を同時に受信することができるとともに、異なる方向へ向けた異なる無線信号(例えば、無線フィールド機器A,Cへの無線信号)を同時に送信することが可能である。また、第1,第2指向性アンテナ1,2の何れか一方を用いて無線信号を受信すると同時に、第1,第2指向性アンテナ1,2の何れか他方を用いて無線信号を送信することも可能である。
〈無線フィールド機器Rの第2変形例〉
次に、無線フィールド機器Rの第2変形例について図10を参照して説明する。図10に示す無線フィールド機器Rは、図2に示す無線フィールド機器Rと図9に示す無線フィールド機器Rとを組み合わせたものである。つまり、指向性アンテナを含む複数のアンテナ11〜13に対して1つの通信回路4を設け、制御部5がタイムスロットを基準にしてアナログスイッチ3を制御してアンテナ11〜13の何れか1つを通信回路4に接続する構成S1と、指向性アンテナを含む複数のアンテナ11,12に対して通信回路4a,4bをそれぞれ設け、制御部5がタイムスロットを基準にして通信回路4a,4bを動作させるか否かを個別に制御する構成S2とを組み合わせたものである。
図10に示す無線フィールド機器Rで行われるアンテナ及び通信回路の割り当ては、図2に示す無線フィールド機器Rで行われるアンテナの割り当て、及び図9に示す無線フィールド機器Rで行われるアンテナの割り当てと同様の方法で行われる。図10に示す構成にすることで、図2に示す無線フィールド機器Rと図9に示す無線フィールド機器Rとの利点を兼ね備えたものを実現することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る無線計測システムK2について、図11を参照して説明する。この無線計測システムK2は、例えば各種のパイプラインに備えられるものであり、無線フィールド機器A,R1,R2及びシステム管理装置Dをパイプラインに沿って略直線状に配列したものである。石油や天然ガス等の流体を供給地から需要地に供給するパイプラインでは一定距離(例えば2km)毎に流体圧力を計測する必要がある。
無線計測システムK2は、このような流体圧力を計測する計測設備であり、無線フィールド機器A、無線フィールド機器R1、無線フィールド機器R2、システム管理装置Dの順でパイプラインに敷設される。これら各機器のうち、無線フィールド機器A及びシステム管理装置Dは前述した第1実施形態の無線フィールド機器A及びシステム管理装置Dと全く同様なものなので同一符号を付している。また、2つの無線フィールド機器R1,R2は、前述した第1実施形態の無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)とは符号が異なるものの機能的には全く同様である。
このような無線計測システムK2では、無線フィールド機器Aの計測データは、無線フィールド機器Aから無線フィールド機器R1への無線送信(第1ホップ)によって無線フィールド機器R1に送信される。そして、無線フィールド機器R1は、無線フィールド機器Aの計測データ及び自身の計測データを、ルートテーブルを参照することにより無線フィールド機器R2に無線送信(第2ホップ)する。さらに、無線フィールド機器R2は、無線フィールド機器R1から受信した無線フィールド機器A及び無線フィールド機器R1の計測データ並びに自身の計測データをシステム管理装置Dに無線送信(第3ホップ)する。
すなわち、無線フィールド機器Aとシステム管理装置Dとの間に中継機能を有する2つの無線フィールド機器R1,R2が直列状態に設けられているので、上記実施形態よりも長い伝送距離に亘るマルチホップ通信を実現することができる。また、無線フィールド機器R1,R2は、無線フィールド機器Aからの計測データを転送するだけではなく、自身の計測データを送信することが可能であるため、多様な形態の通信を実現できる。なお、中継機能を有する無線フィールド機器R1,R2の個数(段数)は、2個(2段)に限定されず、3個以上の中継機能付フィールド機器を設けることによって伝送距離をさらに長くすることができる。
本実施形態の無線計測システムK2は、基本的には第1実施形態の無線計測システムK1と同様の方法で構築することができる。但し、無線計測システムK2は、パイプラインに沿って無線フィールド機器A,R1,R2及びシステム管理装置Dが略直線状に配列されたものであるため、まず無線フィールド機器R2を無線ネットワーク(図11では図示省略)に参入させ、次に無線フィールド機器R1を無線ネットワークに参入させ、最後に無線フィールド機器Aを無線ネットワークに参入させる必要がある。
また、図11に示す無線計測システムK2を構築する場合には、新たに参入する無線フィールド機器は、既に無線ネットワークに参入している機器に対して図中左側に配置される。例えば、無線フィールド機器R2が既に無線ネットワークに参入している機器であり、無線フィールド機器R1が新たに参入する無線フィールド機器であるとすると、無線フィールド機器R1は無線フィールド機器R2の左側に配置される。このため、無線フィールド機器R1,R2は、自機の左側に広告パケットを送信すればよく、第1実施形態のように、アンテナ毎に種類が異なる広告パケットを送信する必要は必ずしも無い。
なお、本実施形態においては、前述した第1実施形態の第1,第2変形例に係る無線フィールド機器R(複数の通信回路4a,4bを備える無線フィールド機器)を、上記の無線フィールド機器R1,R2として用いることも可能である。これにより、複数の通信回路4a,4bを同時に動作させることによって、第1指向性アンテナ1を用いた無線通信と第2指向性アンテナ2を用いた無線通信とを同時に行うことが可能になる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る無線計測システムK3及び無線フィールド機器Raについて、図12〜図14を参照して説明する。この無線計測システムK3は、例えば油田に備えられるものであり、図12に示すように16個の無線フィールド機器A1、中継機能を備える8個の無線フィールド機器Ra及びシステム管理装置Daを縦横に一定距離を隔てて直交配置したものである。
すなわち、この無線計測システムK3は、8個の無線フィールド機器Raを、システム管理装置Daを中心として左右上下及び斜め45度の8方向に例えば1〜2kmの間隔を空けて各々配置し、またこれら無線フィールド機器Raの外側(左側、上側、右側、下側及び斜め45度の方向)に無線フィールド機器A1を例えば1〜2kmの間隔を空けて各々配置したものである。このような各無線フィールド機器A1,Raは、同様に直交配置される油田の石油井口(WellHead)に各々設けられる。
この無線計測システムK3で用いる無線フィールド機器Ra(中継機能付フィールド機器)は、図13に示すように上記実施形態の無線フィールド機器R(中継機能付フィールド機器)に長距離通信用のハイゲイン無指向性アンテナ7とエリアカバー用の無指向性アンテナ8を追加すると共に、当該追加に対応して前述した第1実施形態のアナログスイッチ3(2つの選択端子を備えるもの)を4つの選択端子を備えるアナログスイッチ3aに変更したものであり、これ以外の構成要素は、無線フィールド機器Rと同様である。
また、図14に示すように、無線フィールド機器A1は、上記実施形態の無線フィールド機器Aにおける指向性アンテナa1をエリアカバー用の無指向性アンテナa2に置き換えたものである。また、システム管理装置Daは、上記実施形態のシステム管理装置Dにおける指向性アンテナd1を長距離通信用のハイゲイン無指向性アンテナd2に置き換えたものである。
このような無線計測システムK3における無線フィールド機器Raは、図14に示すように、エリアカバー用の無指向性アンテナ8を用いて各無線フィールド機器A1との無線通信を行う。また、無線フィールド機器Raは、近隣の無線フィールド機器Raとの無線通信では、第1指向性アンテナ1を送信用に用いると共に、長距離通信用のハイゲイン無指向性アンテナ7あるいは第2指向性アンテナ2を受信用に用いる。
このような第1,第2指向性アンテナ1,2、長距離通信用のハイゲイン無指向性アンテナ7あるいはエリアカバー用の無指向性アンテナ8の使い分けは、無線計測システムK3用に設けられたホッピングテーブルにリンクテーブルあるいは近隣テーブルを用いることによって制御部5が切替信号を生成し、この切替信号をアナログスイッチ3aに供給することによって実現可能される。なお、本実施形態の無線計測システムK3は、基本的には第1実施形態の無線計測システムK1と同様の方法で構築することができる。
このような無線計測システムK3によれば、ホッピングテーブルにリンクテーブルあるいは近隣テーブルを用いることによりアナログスイッチ3aで第1,第2指向性アンテナ1,2、ハイゲイン無指向性アンテナ7及び無指向性アンテナ8を切り替えるので、無線フィールド機器Raのコスト高及び高消費電力化を抑制すると共に第1,第2指向性アンテナ1,2にハイゲイン無指向性アンテナ7及び無指向性アンテナ8を組み合わせた多様な形態のマルチホップ通信による長距離通信を実現することができる。
なお、本実施形態においては、前述した第1実施形態の第1,第2変形例に係る無線フィールド機器Rのように、アナログスイッチ3aが省略されてアンテナ毎に通信回路が設けられた構成の無線フィールド機器Raを用いることも可能である。これにより、複数の通信回路を同時に動作させることによって、第1,第2指向性アンテナ1,2、長距離通信用のハイゲイン無指向性アンテナ7、及びエリアカバー用の無指向性アンテナ8のうちの少なくとも2つのアンテナを用いた無線通信を同時に行うことが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態及び変形例は、本発明を無線計測に適用したものであるが、本発明はこれに限定されない。本発明は、無線計測以外の各種アプリケーションに適用可能である。
(2)上記実施形態及び変形例は、ホッピングテーブルにリンクテーブル、近隣テーブルあるいはスーパーフレームの何れかを組み合わせることによりアンテナの切り替えを実現したが、本発明はこれに限定されない。例えば、必要に応じてリンクテーブル、近隣テーブルあるいはスーパーフレームを動的に切り替えてホッピングテーブルと組み合わせてアンテナの切り替えを実現してもよい。
(3)上記実施形態及び変形例では、計測部6を備えた無線フィールド機器について説明したが、無線フィールド機器には、上述した各種プロセス量を計測する計測部6を備えるもの以外に、弁の開度を調節してプロセス流量等を操作するバルブポジショナやバルブ等の操作部(操作手段)を備えるものもある。本発明は、このような操作部(操作手段)を備える無線フィールド機器にも適用可能である。このような無線フィールド機器は、操作部で用いられる操作データを通信相手から無線受信する。
(4)上記実施形態及び変形例は、ISA100.11aに準拠した無線通信に本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、WirelessHART(登録商標)に準拠した無線通信に本発明を適用することも可能である。
K1〜K3 無線計測システム(通信システム)
A〜C,A1 無線フィールド機器
D,Da システム管理装置
E 端末装置
R,R1,R2,Ra 無線フィールド機器(通信装置)
1 第1指向性アンテナ
2 第2指向性アンテナ
3,3a アナログスイッチ
4 通信回路
4a,4b 通信回路
5 制御部
6 計測部
7 電源

Claims (18)

  1. 予め規定されたタイムスロットの割り当て情報に従って、無線通信可能な位置に設置された通信相手を前記タイムスロット毎に切り替え可能な通信装置であって、
    前記通信相手の設置位置に応じて予め指向性が規定された指向性アンテナを少なくとも含む複数のアンテナと、
    前記アンテナを用いて前記通信相手と信号の送受信を行う少なくとも1つの通信回路と、
    前記タイムスロットの割り当て情報を用いて前記タイムスロットを基準にして無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行う制御部と
    を具備することを特徴とする通信装置。
  2. 前記複数のアンテナに対して設けられた1つの前記通信回路に接続させる1つのアンテナを選択する選択回路を備えており、
    前記制御部は、前記タイムスロットを基準にして前記選択回路を制御することによって無線通信に用いるアンテナの割り当てを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記複数のアンテナのうちの1つと1対1で対応付けられた前記通信回路を少なくとも1つ備えており、
    前記制御部は、前記タイムスロットを基準にして前記通信回路を動作させるか否かを制御することによって無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、前記タイムスロットを基準にして無線通信に用いる通信回路を制御してチャンネルの切り替えを行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、通信リンク毎あるいは通信相手毎に前記アンテナを指定するアンテナ指定情報に基づいて無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行うことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、少なくとも各通信相手との通信時間を規定するスーパーフレームに基づいて無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行うことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の通信装置。
  7. 前記タイムスロットの割り当て情報あるいは前記タイムスロット及びチャンネルの割り当て情報を無線通信によって外部から取得することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の通信装置。
  8. 特定の物理量を計測する計測手段あるいは前記特定の物理量に対して操作する操作手段をさらに備え、該計測手段の計測データを通信相手に無線送信し、あるいは前記操作手段への操作データを通信相手から無線受信する無線フィールド機器であることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の通信装置。
  9. 一次電池、二次電池あるいは環境電池を電源として作動することを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の通信装置。
  10. ISA100.11a(インダストリアルオートメーション用無線通信規格)に準拠した無線通信を行うことを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載の通信装置。
  11. 前記通信回路は、自装置が参入している無線ネットワークに新たな通信装置を参入させるための情報を広告として送信可能であり、
    前記制御部は、前記選択回路を制御して選択されたアンテナ毎に種類が異なる前記広告を前記通信回路に送信させる
    ことを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  12. 無線通信可能範囲内に設けられた複数の請求項1から請求項11の何れか一項に記載の通信装置を備えることを特徴とする通信システム。
  13. 各通信装置に前記タイムスロットの割り当て情報あるいは前記タイムスロット及びチャンネルの割り当て情報を各通信装置に提供するシステム管理装置をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の通信システム。
  14. 各通信装置が備える前記アンテナ毎の通信相手を示す情報を設定可能な端末装置を備えており、
    前記システム管理装置は、前記端末装置で設定された情報に基づいて、各通信装置が無線通信に用いるアンテナ及び通信回路の割り当てを行うための情報を作成する
    ことを特徴とする請求項13記載の通信システム。
  15. 無線ネットワークを介した無線通信が可能な通信システムであって、
    前記無線ネットワークに参入している請求項11記載の通信装置を少なくとも1つ備えることを特徴とする通信システム。
  16. 前記通信装置から前記アンテナ毎に種類が異なる前記広告を送信させるタイムスロットの管理を行うシステム管理装置を備えることを特徴とする請求項15記載の通信システム。
  17. 予め規定されたタイムスロットの割り当て情報に従って、無線通信可能な位置に設置された通信相手を、前記タイムスロットを基準に切り替えつつ無線通信を行う通信方法であって、
    前記タイムスロットの割り当て情報を用い、前記タイムスロットを基準にして前記通信相手の設置位置に応じて予め指向性が規定された指向性アンテナを少なくとも含む複数のアンテナの何れかを選択するアンテナ選択工程と、
    該アンテナ選択工程によって選択されたアンテナを用いて前記通信相手と信号の送受信を行う通信工程と
    を有することを特徴とする通信方法。
  18. 予め規定されたタイムスロットの割り当て情報に従って、無線通信可能な位置に設置された通信相手を、前記タイムスロットを基準に切り替えつつ無線ネットワークを介した無線通信を行う通信方法であって、
    前記タイムスロットの割り当て情報を用い、前記タイムスロットを基準にして前記通信相手の設置位置に応じて予め指向性が規定された指向性アンテナを少なくとも含む複数のアンテナを切り替えつつ前記アンテナ毎に種類が異なる広告を送信する広告送信工程と、
    前記広告を用いて前記無線ネットワークへ参入した通信装置と無線通信を行う無線通信工程と
    を有することを特徴とする通信方法。
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