JP5434907B2 - 栄養改善用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は栄養改善用組成物、特に低栄養状態の高齢者や肝疾患患者が摂取するのに適した栄養改善用組成物に関する。より詳しくは、本発明は、分岐鎖アミノ酸、および場合によりミネラル酵母を含有する組成物であって、苦味、臭みが改善されると共に、食感がよく摂取し易い栄養改善用組成物に関する。
近年の高齢化社会の進展により、急増した高齢者の健康維持のための対策が急務となっている。中でも、高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM)は大きな問題である。このような低栄養状態の高齢者に適正な栄養補給を行うことによりQOLを改善向上させ、高齢者の寝たきりの予防、自立が期待できる。従って、低栄養状態を効果的に改善するための栄養改善剤の提供が望まれている。
バリン、ロイシンおよびイソロイシンなどの分岐鎖アミノ酸は筋タンパク質の維持、内臓タンパク質の維持、補給に有効であることが知られ、肝疾患の治療薬としても用いられている。しかし、この分岐鎖アミノ酸を多く含む治療薬や健康食品は、苦味が強く不快な臭いがあるため、日々常用する患者や高齢者の負担は大きくコンプライアンスが悪い。しかも、その効果を発揮させるためには1日当たり10〜20gという多量の摂取が必要と言われており、多量の摂取のためには苦味、不快臭を低減することが非常に重要である。
また、低栄養の高齢者や肝疾患患者は、タンパク質、エネルギーが不足していると共に、免疫力を維持するために必要なミネラルも不足していることが多い。ミネラル供給源としてミネラル含有酵母は吸収が良いことで注目され、広く使用されているが、独特の不快な臭いがあり非常に飲み難いものである。
分岐鎖アミノ酸の苦味、臭いを緩和するための従来技術としては、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸を配合する方法(特許文献1)、分岐鎖アミノ酸を造粒後、結合剤含有液でコーティングを施してから打錠してチュアブル剤とする方法(特許文献2)、分岐鎖アミノ酸の粒度を特定範囲に調整する方法(例えば特許文献3)がある。しかしながら、これらの方法では、効果が不十分であるか、あるいはコーティングを含む複数の工程を必要としたり、手間のかかる工程を必要とするため製造コストが増大するという欠点がある。
一方、トウモロコシタンパク質であるゼイン(ツェインとも言う)は、そのフィルム形成性、接着力により、塗布剤、接着剤として、また食品や錠剤などのコーティング剤として利用されてきた。特許文献4には、プロリン、リジンなどの吸水性アミノ酸の吸水を防ぎ加工を容易にする目的で、吸水性アミノ酸の顆粒を製造した後、これを被覆するためにゼインまたはシェラックが使用されているが、分岐鎖アミノ酸に関する技術ではなく、しかも造粒とコーテイングという2つの工程を必要とする。
また、ギムネマ・シルベスタ抽出物の苦味を抑制するために、多孔質デンプン中に埋設後、ゼインなどのコーティング剤で被覆することが特許文献5に記載されているが、ゼインはコーティング剤としての使用である。生薬エキスなどをゼインのマトリックス中に分散させ、マトリックスで覆うことにより、苦味や渋みを抑えること (特許文献6、特に図1、2) が知られているが、この方法では、ゼインは被マスキング物質に対して比較的多量に使用されるか、被マスキング物質をマトリックス中に分散させている。特許文献7では不快な味の医薬品化合物に対しゼインなどのプロラミンを併用して味を改善することが記載されているが、具体例として開示されているのは、マンニトールやキシリトールなどの矯味剤、および賦型剤を55〜91重量%と極めて多量に含む製剤であり、苦味を有する有効成分自体は0.5 〜25重量%と少ない。従って、これらの製剤は、苦味を有する多量の有効成分に対して少量のゼインの添加により味を改善するものではない。
特開2002-173423 号公報 特開2003-221326 号公報 特開2004-210639 号公報 特開2004-269384 号公報 特開平9-252744号公報 特開2003-104899 号公報 特開2005-162713 号公報
本発明の目的は、高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM)や肝疾患患者の低アルブミン血症の改善に有効であり、かつ苦味、不快な臭いなどが抑えられ、多量の有効成分を効率よくおいしく摂取できる栄養改善用組成物を簡便な方法で効率良く提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するために検討を重ねた結果、主成分として分岐鎖アミノ酸を含有し、必要に応じてさらにミネラル酵母を含有する栄養改善用組成物において、0.1 〜5重量%という少量のゼインの使用により、これが造粒時のバインダーとなり、かつ有効成分のもつ苦味、不快臭のマスキング剤となることを見出した。少量のゼインを用いて分岐鎖アミノ酸、または分岐鎖アミノ酸とミネラル酵母を含む組成物を粉末または顆粒形態とすることができると共に、分岐鎖アミノ酸およびミネラル酵母の苦味や不快臭を改善できることは、従来の使用方法からは予測し難いことである。簡便な製造方法により、不快な味、臭いや苦味もなく多量に摂取するのに適した栄養改善組成物を提供できるのは、高齢者や肝疾患患者のための栄養改善用組成物を提供する上で非常に有利である。
本発明は、組成物総重量に対して、分岐鎖アミノ酸を50〜99重量%、およびゼインを0.1 〜5重量%含む、粉末または顆粒状形態の栄養改善用組成物である。
この組成物は、好ましくは、組成物総重量に対してミネラル酵母を10重量%以下含有する。
上記組成物において使用する分岐鎖アミノ酸は、バリン、ロイシンおよびイソロイシンから選ばれる1種類または2種類以上であるのが好ましい。また、ミネラル酵母は、亜鉛酵母、セレン酵母、クロム酵母、銅酵母、鉄酵母、およびマグネシウム酵母から選ばれる1種類または2種類以上であるのが好ましい。
上記組成物は、さらにビタミン類を0.1 〜5重量%含むことができる。
本発明の栄養改善用組成物は、栄養補助食品または医薬品として利用できる。
本発明の栄養改善用組成物は、筋タンパク質の維持、内臓タンパク質の維持・補給に有効な分岐鎖アミノ酸を高含量で含み、場合により免疫力維持のためのミネラル供給源として有効な酵母含有ミネラルをさらに含有し、しかも分岐鎖アミノ酸および酵母含有ミネラルの不快な味、臭いや苦味が低減されて摂取が容易であるのに加え、口どけが良くパサパサ感がないという食感を有するため、優れた栄養改善効果を発揮することができる。特に、低栄養状態の高齢者や肝疾患患者に投与して低栄養状態や低タンパク質状態を改善するのに有効である。また、粉末または顆粒状の形態であるため、錠剤、チュアブル、カプセル剤に比べて、高含量の有効成分を含む製剤を効率良く経口摂取することができる。さらに、本発明組成物は、噴霧コーティングや打錠、カプセル化などの手間を必要とせず、原料の混合攪拌により製造できるため、作業工程が簡便であり、コストを削減できるという利点がある。
本発明組成物がビタミン類を含有する場合、ビタミン類の好ましくない味、風味も改善することができ、しかも長期保存後のビタミン類の安定性にも優れている。
発明を実施するための形態
本発明の栄養改善組成物において使用する分岐鎖アミノ酸は、バリン、ロイシン、イソロイシンのうちの1種類または2種類以上を組み合わせたものであり、好ましくは3種類の分岐鎖アミノ酸を含む。
組成物中の分岐鎖アミノ酸の含量は、組成物全量に対して、50〜99重量%であり、好ましくは60〜98重量%、更に好ましくは70〜95重量%である。特に、分岐鎖アミノ酸が70〜90重量%含まれる組成物が好ましい。従って、分岐鎖アミノ酸およびミネラルを多量に必要とする蛋白質・エネルギー低栄養状態の高齢者や肝疾患患者が摂取するのに都合がよい。例えば、1包に有効成分84%含量の4g顆粒の場合、1日に3包摂取すればよい。
酵母含有ミネラルとしては、亜鉛酵母、セレン酵母、クロム酵母、銅酵母、鉄酵母、マグネシウム酵母などが使用できる。これらのミネラル酵母の1種類または2種類以上を組み合わせて使用すればよい。
ミネラル酵母は必要に応じて組成物総重量に対して10重量%まで添加することができ、好ましくは7重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下、特に好ましくは0.1 〜5重量%である。
ゼインは、本発明組成物中、バインダーかつマスキング剤として使用される。ゼインは、ツェインともいい、トウモロコシの種子タンパク質の約55%を占めるプロラミン型貯蔵タンパク質である。通常、非水溶性で50〜90%エタノール可溶性であるので、含水エタノールに溶かして用いる。
ゼインは、組成物中0.1 〜5重量%、好ましくは0.3 〜3重量%、特に好ましくは0.3 〜1.5 重量%含まれる。ゼインが0.1 重量%未満ではバインダーとして、および苦味や風味のマスキング剤として不十分となり、5重量%を超えると口溶けが悪くパサパサ感が強いなどの食感の点で劣る。ゼインが0.1 〜5重量%の範囲で、味および食感共に満足度が高いが、味の点では、ゼインが0.3 重量%以上である場合特に優れており、食感の点ではゼインが1.5 重量%以下の場合特に優れている。
ゼインと分岐鎖アミノ酸(または分岐鎖アミノ酸とミネラル酵母の合計量)との割合は、味や不快臭の抑制の点からは、ゼインが分岐鎖アミノ酸の量(または分岐鎖アミノ酸とミネラル酵母の合計量)に対して0.1 重量%〜3重量%であるのが好ましい。
本発明組成物には、さらにビタミン類を含有させることができる。例えば、ビタミンA、ビタミンB群 (ビタミンB1 、ビタミンB2 、ビタミンB6 、ビタミンB12、パントテン酸など) 、ビタミンK2 、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなどが挙げられる。通常このようなビタミンを含む製剤では、造粒後かなりの割合が失活するが、本発明組成物では、1年の加速試験後も維持され、ゼイン不添加の場合に比べ、ビタミン類の安定性に優れている。また、ビタミンの種類によっては好ましくない味、風味を有する場合があるが、それらも本発明組成物においては改善される。
さらに、食品に慣用されるその他の添加物を添加することは特に制限されない。分岐鎖アミノ酸以外のアミノ酸、甘味成分、酸味料、香料などが挙げられる。分岐鎖アミノ酸以外のアミノ酸としては、例えばアルギニン、アラニン、グルタミン、グリシン、アスパラギン酸、チロシン、トリプトファン、シスチン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、プロリン、リジン、ヒスチジン、システイン、グルタミン酸、オルニチンなどが、甘味成分としてはステビア、ソーマチン、還元麦芽糖、アスパルテーム、スクラロース、フルクトース、グルコース、キシリトール、サッカリンなどが、酸味料としてはクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などが、香料としてはレモン、グレープフルーツ、オレンジ、コーヒー、パッションフルーツ、柚子、カシスなどが挙げられる。これらの添加剤の中より適宜選択して添加することができる。
本発明組成物の形態は、粉末または顆粒である。
本発明組成物を製造するには、分岐鎖アミノ酸、または分岐鎖アミノ酸とミネラル酵母との混合物に、ゼインを含む結合液を添加混合し、造粒・乾燥して粉末または顆粒状形態とすればよい。
分岐鎖アミノ酸、または分岐鎖アミノ酸およびミネラル酵母の混合物に添加混合する結合液は、ゼイン6〜12重量%を含水エタノールなどの媒体に溶かしたものである。
造粒方法としては特に制限されないが、攪拌造粒が好ましい。攪拌造粒は、有効成分に結合液を添加しながら、攪拌羽を高速で回転させ、原料の混合、練合、造粒を1つの機械の中で順次行う方法である。造粒・乾燥工程により、粉末または顆粒状の製剤が得られる。
以下に、実施形態を具体化した実施例を挙げて、本発明をより詳しく説明する。また、本発明の効果をより具体的に示すために比較例との比較を行う。
[実施例1−5]
ゼインを含水エタノールで調液し結合液を用意する。造粒機を用いて、結合液を以下に示す成分に添加しながら混合・造粒し顆粒品を得る。総量100 gの本発明品を得た。
Figure 0005434907
[実施例6−11]
ゼインの添加量を変えた以外は実施例2と同様にして、本発明品の顆粒を製造した。即ち、ゼインを実施例6では0.1 %、実施例7では0.3 %、実施例8では0.5 %、実施例9では1.5 %、実施例10では3%、実施例11では5%となるように使用し、ゼイン以外の成分については実施例2におけるゼイン以外の成分の組成および割合と同じになるよう調整し、各製剤を得た。
(比較例1−4)
比較例1では、ゼインに代え難消化性デキストリンを同量使用した以外は実施例1と同様にして製剤を得た。比較例2では、ゼインに代え難消化性デキストリンを同量使用した以外は実施例2と同様にし、比較例3では、ゼインに代え加工デンプンを同量使用した以外は実施例3と同様にして製剤を得た。比較例4では難消化性デキストリンを総重量に対して30%用い、下記に示す配合量とし、総量100 gの製剤を得た。
Figure 0005434907
(参考例1)
ゼインを10%となるように用いた以外は実施例2と同様にして顆粒を製造した。
(試験例1)
実施例1〜11および比較例1〜5で得られた製剤について7名のパネラー (健常成人) により、飲んだ後の苦味および風味、並びに食感(口溶け、パサパサ感)についての官能試験を実施し、比較検討した。
試験は各顆粒4gの量を150cc の水で摂取することにより行った。評価は5段階で行い、平均点数を表1に示した。
Figure 0005434907
飲んだ直後の苦味
5 苦味は感じない
4 苦味を多少感じる
3 かなり苦味を感じる
2 非常に強く苦味を感じる
1 苦味で飲むのに苦痛である
飲んだ直後の風味
5 良い風味である
4 まあまあ良い風味である
3 どちらでもない
2 嫌な風味である
1 非常に嫌な風味である
飲んだ後、3分後の苦味
5 全く苦味は感じない
4 ほとんど苦味は残っていない
3 少し苦味が残っている
2 苦味が残っている
1 苦味が非常に強く残っている
食感(口溶け)
5 大変良い
4 良い
3 どちらでもない
2 悪い
1 非常に悪い
食感(パサパサ感)
5 パサパサ感はない
4 パサパサ感はほとんどない
3 どちらでもない
2 パサパサ感がある
1 パサパサ感が強い

表1に示したパネラー7名 (健常成人) の評価から明らかなように、ゼインを使用しない比較例1〜4の製剤では苦味が強く風味も悪いのに対し、ゼインを0.1 重量%以上添加することにより苦みや風味は明らかに改善される。食感については、ゼインが5重量%を超えると口溶けは悪くなり、パサパサ感がある。即ち、ゼインを0.1 〜5重量%の範囲で添加することにより苦味や風味を改善し、かつ口溶けがよく、ぱさぱさ感もなく食感を良好に保つことができる。
特に、実施例1〜3の本発明品は苦味はほとんど感じることなく、風味も良好である。また、飲んで3分後、比較例1〜4の製剤では、苦味が残っているが、実施例1〜3の本発明品では苦味は残っておらず良好であるのが分かる。

Claims (7)

  1. 分岐鎖アミノ酸にゼインを含む結合液を添加混合し、次いで造粒・乾燥することにより得られる、組成物総重量に対して、分岐鎖アミノ酸を50〜99重量%、およびゼインを0.1〜5重量%含む、粉末または顆粒状形態の栄養改善用組成物。
  2. さらにミネラル酵母を、組成物総重量に対して10重量%以下含む、請求項1記載の栄養改善用組成物。
  3. 前記分岐鎖アミノ酸が、バリン、ロイシンおよびイソロイシンから選ばれる1種類または2種類以上である、請求項1または2記載の栄養改善用組成物。
  4. 前記ミネラル酵母が、亜鉛酵母、セレン酵母、クロム酵母、銅酵母、鉄酵母、およびマグネシウム酵母から選ばれる1種類または2種類以上である、請求項2または3記載の栄養改善用組成物。
  5. さらにビタミン類を0.1〜5重量%含む、請求項1〜4のいずれかの項記載の栄養改善用組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項記載の組成物を含有する栄養補助食品。
  7. 請求項1〜5のいずれかの項記載の組成物を含有する医薬品。
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