JP5434200B2 - 赤外線通信システム、移動体、及び供給設備 - Google Patents

赤外線通信システム、移動体、及び供給設備 Download PDF

Info

Publication number
JP5434200B2
JP5434200B2 JP2009086704A JP2009086704A JP5434200B2 JP 5434200 B2 JP5434200 B2 JP 5434200B2 JP 2009086704 A JP2009086704 A JP 2009086704A JP 2009086704 A JP2009086704 A JP 2009086704A JP 5434200 B2 JP5434200 B2 JP 5434200B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared communication
communication device
supply
connection port
supply pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009086704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010236657A (ja
Inventor
竜介 石川
誠 河津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009086704A priority Critical patent/JP5434200B2/ja
Priority to DE102010016169A priority patent/DE102010016169A1/de
Priority to US12/798,230 priority patent/US8346090B2/en
Publication of JP2010236657A publication Critical patent/JP2010236657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5434200B2 publication Critical patent/JP5434200B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08CTRANSMISSION SYSTEMS FOR MEASURED VALUES, CONTROL OR SIMILAR SIGNALS
    • G08C23/00Non-electrical signal transmission systems, e.g. optical systems
    • G08C23/04Non-electrical signal transmission systems, e.g. optical systems using light waves, e.g. infrared

Description

本発明は、赤外線通信システム、移動体、及び供給設備に関する。
近年、水素燃料電池自動車(燃料電池における水素と酸素との化学反応によって発電した電気エネルギーを使って、モーターを回して走る自動車、以下、FCVとする)の研究が進められている。FCVに水素(燃料)を充填するには、水素ステーションにおいて、供給管をFCVに接続し、その供給管を通して水素をFCVに供給する。
効率よく水素を充填するためには、より高圧での充填が望ましいが、その場合は、安全面から、FCV側で、充填時におけるFCVの水素タンク内の温度、圧力をモニタリングし、水素ステーション側で、モニタリングした温度、圧力に応じ、水素の供給圧力を調整する必要がある。
そのため、FCV側でモニタリングした水素タンクの温度、圧力を、水素ステーション側に送信する通信システムが必要になる。この通信システムとしては、電波を用いるものや、赤外線通信を用いるものが考えられる(特許文献1参照)。
特開2009―10682号公報
しかしながら、電波を用いる通信システムでは、電波の指向性が低く、周囲に拡散し易い性質のため、水素ステーションに複数のFCVが存在する場合、混信が生じてしまう可能性がある。
一方、赤外線通信システムでは、赤外線の指向性が高いため、FCV側の赤外線通信デバイスと、水素ステーション側の赤外線通信デバイスとの光軸を合わせないと通信を行うことができない。FCV側の赤外線通信デバイスの光軸は、FCVの位置や向きにより変化してしまうので、それを水素ステーション側の赤外線通信デバイスの光軸と合わせることは困難であった。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、移動体(例えばFCV)と、供給設備(例えば水素ステーション)との間で、混信を生じさせることなく、容易に通信を行うことができる赤外線通信システム、移動体、及び供給設備を提供することを目的とする。
本発明の赤外線通信システムは、接続口を備える移動体と、その接続口に接続可能な供給管を介して移動体に流動体を供給する供給設備との間で赤外線通信を行う赤外線通信システムである。本発明における移動体は、移動体側赤外線通信デバイスを備え、供給設備は、供給管に供給設備側赤外線通信デバイスを備える。供給設備側赤外線通信デバイスの位置は、供給管のうち、供給管を接続口に接続したときに移動体側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置(例えば、移動体側赤外線通信デバイスの光軸と、供給設備側赤外線通信デバイスの光軸とが一致する位置)である。
本発明において、供給管を接続口に接続する場合、供給管のうち、接続口に接続する部分(例えばノズル)の、その軸方向を中心とする回転の位相(以下、供給管の回転位相とする)は可変であるが、移動体側赤外線通信デバイス及び供給設備側赤外線通信デバイスのうちの少なくとも一方の赤外線通信デバイスは複数配置されており、その複数の赤外線通信デバイスのうちのいずれかは、供給管の回転位相によらず、他方の赤外線通信デバイス(前記一方の赤外線通信デバイスが移動体側赤外線通信デバイスである場合は供給設備側赤外線通信デバイスであり、前記一方の赤外線通信デバイスが供給設備側赤外線通信デバイスである場合は移動体側赤外線通信デバイス)と赤外線通信が可能な位置にある。
本発明の赤外線通信システムは、指向性が高い赤外線通信を用いるので、例えば、供給設備の近傍に複数の移動体が存在する場合でも、電波を用いる通信のように、混信を生じさせることがない。
また、本発明の赤外線通信システムでは、接続口に接続するときにおける供給管の回転位相が変化しても、常に、赤外線通信が可能である。そのため、供給管を接続口に接続するとき、供給管の回転位相を調整する必要が無く、赤外線通信を容易に行うことができる。
さらに、本発明の赤外線通信システムでは、接続口に接続するときにおける供給管の回転位相が一義的に固定されていなくてもよいから、供給管の回転位相を一義的に固定するための機構が必要ない。そのため、そのような機構を設ける必要がある場合に比べて、赤外線通信システムの構成を簡略化し、製造コストを低減することができる。
また、接続口に接続するときにおける供給管の回転位相を一義的に固定する機構を設けるためには、接続口と、供給管とが、それぞれ、一定の規格に従っている必要があり、仮に、接続口の規格と供給管の規格とが異なっていれば、接続口に供給管を接続できなくなってしまうが、本発明では、そもそも、接続口に接続するときにおける供給管の回転位相を一義的に固定する必要がないから、上記のような問題が生じない。
本発明の赤外線通信システムとしては、例えば、移動体は単一の移動体側赤外線通信デバイスを備え、供給設備の供給管は複数の供給設備側赤外線通信デバイスを備えるものがある。この場合、供給管を接続口に接続したとき、複数の供給設備側赤外線通信デバイスのうちのいずれか1つが、移動体側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置にある。供給管の回転位相が変化すると、別の供給設備側赤外線通信デバイスが、移動体側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置に来る。すなわち、供給管の回転位相をいずれにしても、複数の供給設備側赤外線通信デバイスのうちの少なくとも一つは、移動体側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置に存在する。
また、本発明の赤外線通信システムとしては、例えば、移動体は複数の移動体側赤外線通信デバイスを備え、供給設備の供給管は、単一の供給設備側赤外線通信デバイスを備えるものがある。この場合、供給管を接続口に接続したとき、複数の移動体側赤外線通信デバイスのうちのいずれか1つが、供給設備側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置にある。供給管の回転位相が変化すると、別の移動体側赤外線通信デバイスが、供給設備側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置に来る。すなわち、供給管の回転位相をいずれにしても、複数の移動体側赤外線通信デバイスのうちの少なくとも一つは、供給設備側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置に存在する。
また、本発明の赤外線通信システムとしては、例えば、移動体が複数の移動体側赤外線通信デバイスを備えるとともに、供給設備の供給管も、複数の供給設備側赤外線通信デバイスを備えるものがある。この場合も、供給管を接続口に接続したとき、複数の移動体側
赤外線通信デバイスのうちのいずれかと、複数の供給設備側赤外線通信デバイスのうちのいずれかとは、供給管の回転位相によらず、赤外線通信が可能である。
本発明の赤外線通信システムでは、例えば、移動体に複数の移動体側赤外線通信デバイスが配置されている場合は、その複数の移動体側赤外線通信デバイスのうち、いずれが供給設備側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置にあるかを検出する検出手段を移動体に備えることが好ましい。
また、例えば、供給設備(供給管)に複数の供給設備側赤外線通信デバイスが配置されている場合は、その複数の供給設備側赤外線通信デバイスのうち、いずれが移動体側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置にあるかを検出する検出手段を供給設備に備えることが好ましい。
こうすることにより、検出手段により検出した赤外線通信デバイス(移動体側赤外線通信デバイス又は供給設備側赤外線通信デバイス)を用いて、赤外線通信をスムーズに行うことができる。
上記の検出手段としては、例えば、いわゆるネゴシエーションを行う手段が挙げられる。すなわち、複数の赤外線通信デバイスのうちの1つのみをONにした状態で、テスト用データを送受信する。これを、ONにする赤外線通信デバイスを切り替えながら繰り返す。その結果、テスト用データの送受信ができた赤外線通信デバイスを、赤外線通信が可能な位置にあると判断する。なお、テスト用データの送受信ができた赤外線通信デバイスが複数存在する場合は、例えば、上記のテストを繰り返し行い、テスト用データの送受信に成功した確率が最も高い赤外線通信デバイスを選択することができる。
また、他の検出手段としては、例えば、複数の赤外線通信デバイス全てをONにした状態で、テスト用データの送受信を行い、実際にテスト用データの送受信ができた赤外線通信デバイスを、ソフトウェアにより検出する手段がある。
前記接続口としては、例えば、移動体に設けられた孔(例えば正面から見たとき円形の孔)が挙げられる。また、前記供給管としては、例えば、その孔に挿入可能なノズル(例えば、軸方向に直交する断面での断面形状が円形であるノズル)を先端に備えるものが挙げられる。この場合、供給管のノズルを、移動体側の孔に挿入することで、供給管を接続口(孔)に接続することができる。このとき、移動体側の孔の内径と、ノズルの外径との差を小さくすれば、移動体側の孔に挿入されたノズルの位置及び、ノズルの軸方向の向きは、一義的に定まる。ただし、移動体側の孔に挿入されたノズルの回転位相は可変である。
前記移動体側赤外線通信デバイス及び前記供給設備側赤外線通信デバイスは、例えば、その一方が赤外線の送信のみを行うものであり、他方が赤外線の受信のみを行うものとすることができる。また、例えば、移動体側赤外線通信デバイスと供給設備側赤外線通信デバイスの両方が、赤外線の送受信が可能なものであってもよい。
前記移動体としては、例えば、車両、船舶、航空機等が挙げられる。前記車両としては、例えば、乗用車、トラック、二輪車、鉄道車両等が挙げられる。
また、前記流動体の状態としては、例えば、液体、気体が挙げられる。また、流動体としては、各種燃料が挙げられる。具体的には、水素、ガソリン、重油、軽油、LPG、アルコール(例えばエタノール)等が挙げられる。
本発明の赤外線通信システムにおいて、移動体と供給設備との間で送受信される情報としては、例えば、流動体を充填するために移動体が備えるタンクの状態を示す情報(温度、圧力、充填量)、移動体や供給設備の識別情報等が挙げられる。
水素ステーション1及び車両3の構成を表すブロック図である。 充填ノズル9及びレセプタクル23の周囲の構成を表す斜視図である。 通信制御部33の別形態を表すブロック図である。
本発明の実施形態を説明する
1.赤外線通信システムの全体構成
本発明の赤外線通信システムを適用した水素ステーション(供給設備)1及び車両(移動体)3の全体構成を図1に基づいて説明する。
水素ステーション1は、水素(流動体)を貯蔵する水素タンク5と、水素ステーション1を制御する制御システム7と、充填ノズル(供給管)9と、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・とを備える。なお、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・の個数は、2であってもよいし、それ以上の個数(例えば、3、4、5、6・・・)であってもよい。
水素タンク5は、そこに貯蔵された水素を、水素供給管(供給管)12を介して充填ノズル9の方へ送り出す送出機構5aを備えている。
制御システム7は、通信制御部13と、充填制御部15とを備える。通信制御部13は、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・と、それぞれ、通信路17a、17b・・・により接続している。通信制御部13は、通信路17a、17b・・・のうちから、赤外線通信に用いる1つを選択する機能を有する。この機能については後述する。また、通信制御部13は、通信路17a、17b・・・のいずれかを介して入力した車両側タンク温度、車両側タンク圧力(いずれも後述)を充填制御部15に出力する。充填制御部15は、通信制御部13から入力した車両側タンク温度、車両側タンク圧力に基づき、送出機構5aが水素を送出する際の圧力(以下、水素供給圧力とする)を決定する機能を有する。
FCVである車両3は、水素を貯蔵する水素タンク19と、車両3における通信関係の処理を制御する水素充填制御ECU21と、レセプタクル(接続口)23と、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・とを備えている。なお、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・の個数は、2であってもよいし、それ以上の個数(例えば、3、4、5、6・・・)であってもよい。
水素タンク19は、その温度(車両側タンク温度)を検出する温度センサ27と、その圧力(車両側タンク圧力)を検出する圧力センサ29とを備えている。
水素充填制御ECU21はデータ処理部31と、通信制御部33と、記憶部34とを備えている。データ処理部31は、定期的に、温度センサ27から車両側タンク温度を取得するとともに、圧力センサ29から、車両側タンク圧力を取得する。また、データ処理部31は、取得した車両側タンク温度及び車両側タンク圧力を通信制御部33に出力する。
通信制御部33は、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・と、それぞれ、通信路35a、35b・・・により接続している。通信制御部33は、通信路35a、35b・・・のうちから、赤外線通信に用いる1つを選択する機能を有する。この機能については後述するまた、通信制御部33は、車両側タンク温度及び車両側タンク圧力を、通信路35a、35b・・・のうちから選択したものを用い、赤外線通信により、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・のうちのいずれかに送信することができる。記憶部34は各種データを記憶しておくことができる。
レセプタクル23は、車両3の車体外側に形成された、充填ノズル9と機械的に接続可能な部材である。レセプタクル23は、その奥部において、水素供給管37を介して水素タンク19に接続している。よって、充填ノズル9によって、レセプタクル23に供給された水素は、水素供給管37を通り、水素タンク19に導入される。
なお、車両3は、その他、FCVとして機能するために必要な周知の構成を備えているが、本発明とは関係ないため説明を省略する。
2.充填ノズル9及びレセプタクル23の周囲の構成
次に、充填ノズル9及びレセプタクル23の周囲の構成を図2に基づいて更に詳細に説明する。
充填ノズル9は、水素供給管12の先端に設けられており、同軸に配置された内筒39及び外筒41から構成される。内筒39の内側は空洞となっており、水素の供給路である。内筒39と外筒41との間は空洞となっており、そこに複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・が収容されている。複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・は、内筒39の外周に沿って、等間隔で配置されている。また、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・は、充填ノズル9の軸方向(図2に示された実線の矢印の方向)において赤外線通信が可能となる向きに配置されている。内筒39は、外筒41よりも、先端側に突出した突出部43を備えている。
なお、図2では省略しているが、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・に接続する通信路17a、17b・・・も、内筒39と外筒41との間の空洞に収容されている。また、水素供給管12も、充填ノズル9と同様に、内筒及び外筒から構成されており、その内筒は水素の供給路となり、内筒と外筒との間の空洞には、通信路17a、17b・・・が収納されている。
レセプタクル23は、その中心に円形の孔45を備えたドーナツ状の部材である。孔45の内径は、内筒39の外径よりわずかに大きく、外筒41の外径よりも小さい。よって、内筒39のうち、突出部43のみを孔45に挿入することができる。
レセプタクル23の外側面において、孔45の周囲には、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・が配置されている。複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・は、孔45の外周に沿って、等間隔で配置されている。また、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・は、レセプタクル23の主たる面と直交する方向(図2に示された実線の矢印とは逆の方向)において赤外線通信が可能となる向きに配置されている。
充填ノズル9は、その突出部43をレセプタクル23の孔45に挿入することで、レセプタクル23に対し機械的に接続することができる。充填ノズル9は、この状態で、水素をレセプタクル23に供給することができる。
また、上記のように充填ノズル9をレセプタクル23に接続したとき、孔45の内径は
、突出部43の外径よりもわずかに大きいだけであるから、充填ノズル9の位置及び、充填ノズル9の軸方向の向きは、ほぼ一義的に定まる。ただし、充填ノズル9は、レセプタクル23に接続した状態でも、その軸を中心として、図2における点線の矢印の方向に回転することができ、充填ノズル9の回転位相は可変である。
上記のように充填ノズル9をレセプタクル23に接続したとき、外筒41における先端側の断面部分(すなわち、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・が収容されている部分)と、レセプタクル23の外側面のうち、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・が配置されている部分とは、対向する。そして、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・及び複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・は、充填ノズル9の回転位相がいずれであっても、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・のうちの少なくとも1つは、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・のうちのいずれかと対向し、赤外線通信が可能であるように配置されている。
例えば、図2に示す例では、赤外線通信デバイス11bと赤外線通信デバイス25aとが赤外線通信可能な位置関係となっている。この状態から、充填ノズル9が回転し、赤外線通信デバイス11bと赤外線通信デバイス25aとの赤外線通信が不能になったとしても、必ず、他の組み合わせ(例えば、赤外線通信デバイス11aと赤外線通信デバイス25a)において赤外線通信が可能となる。
なお、個々の赤外線通信デバイスは、一定の広がりがある通信可能な範囲を有しているので、対向する赤外線デバイスに対し、完全に同軸上に位置しなくても、赤外線通信が可能である。個々の赤外線通信デバイスの通信可能な範囲が狭い場合でも、配置する赤外線通信デバイスの数を増し、赤外線デバイスの間隔を小さくすることで、充填ノズル9の回転位相によらず、赤外線通信が可能になる。逆に、個々の赤外線通信デバイスの通信可能な範囲が広い場合は、赤外線通信デバイスの数は少なくてもよい。
3.赤外線通信の方法
次に、車両3側から水素ステーション1側に、赤外線通信により、車両側タンク温度及び車両側タンク圧力を送る方法を説明する。
上述したように、車両3のデータ処理部31は、定期的に車両側タンク温度及び車両側タンク圧力を取得する。
車両3の通信制御部33は、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・のうち、いずれが赤外線通信が可能な位置にあるかを検出する。具体的には、いわゆるネゴシエーションを行う。すなわち、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・のうちの1つのみをONにした状態で、テスト用データを送受信する。これを、ONにする赤外線通信デバイスを切り替えながら繰り返す。なお、図1に示す状態では、複数の通信路35a、35b・・・のうち、通信路35aのみが通信制御部33と接続し、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・のうち、赤外線通信デバイス25aのみがONとなっている。
その結果、テスト用データの送受信ができた赤外線通信デバイスを、赤外線通信が可能な位置にあると判断する。なお、テスト用データの送受信ができた赤外線通信デバイスが複数存在する場合は、上記のテストを繰り返し行い、テスト用データの送受信に成功した確率が最も高い赤外線通信デバイスを選択する。また、水素ステーション1の通信制御部13も、同様にして、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・のうち、いずれが赤外線通信が可能な位置にあるかを検出する。なお、図1に示す状態では、複数の通信路17a、17b・・・のうち、通信路17aのみが通信制御部13と接続し、複数の赤外
線通信デバイス11a、11b・・・のうち、赤外線通信デバイス11aのみがONとなっている。
車両3の通信制御部33は、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・のうち、上記のようにして、赤外線通信が可能な位置にあると判断したものを用いて、車両側タンク温度及び車両側タンク圧力を赤外線通信により送信する。
水素ステーション1の通信制御部13は、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・のうち、上記のようにして、赤外線通信が可能な位置にあると判断したものを用いて、車両3側から送信された、車両側タンク温度及び車両側タンク圧力を受信する。通信制御部13は、受信した車両側タンク温度及び車両側タンク圧力を充填制御部15に出力する。
4.本実施形態における効果
本実施形態では、指向性が高い赤外線通信を用いて通信を行うので、例えば、水素ステーション1の近傍に複数の車両3が存在する場合でも、電波を用いる通信のように、混信を生じさせることがない。
また、本実施形態では、レセプタクル23に接続するときにおける充填ノズル9の回転位相が変化しても、常に、赤外線通信が可能である。そのため、充填ノズル9をレセプタクル23に接続するとき、充填ノズル9の回転位相を調整する必要が無く、赤外線通信を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態では、レセプタクル23に接続するときにおける充填ノズル9の回転位相が一義的に固定されていなくてもよいから、充填ノズル9の回転位相を一義的に固定するための機構が必要ない。そのため、そのような機構を設ける必要がある場合に比べて充填ノズル9及びレセプタクル23の構成を簡略化し、製造コストを低減することができる。
また、レセプタクル23に接続するときにおける充填ノズル9の回転位相を一義的に固定する機構を設けるためには、レセプタクル23と、充填ノズル9とが、それぞれ、一定の規格に従っている必要があり、仮に、レセプタクル23の規格と充填ノズル9の規格とが異なっていれば、レセプタクル23に充填ノズル9を接続できなくなってしまうが、本実施形態では、そもそも、レセプタクル23に接続するときにおける充填ノズル9の回転位相を一義的に固定する必要がないから、上記のような問題が生じない。
5.変形例
車両3の通信制御部33は、図3に示すようにマイコン(マイクロコンピュータ)で構成してもよい。この場合、複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・のうち、いずれが赤外線通信が可能な位置にあるかを、ソフトウェアの機能により判断することができる。この方法は、上述したハードウェアを用いる方法と比較して、専用のICを別途用意する必要がない、新規ICの開発の必要性がない、実装面積が増加しない等の長所を有する。また、水素ステーション1の通信制御部13も、同様に、マイコンで構成されていてもよい。
尚、本発明は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、車両3側のみ、複数の赤外線通信デバイスを備え、水素ステーション1側は単一の赤外線通信デバイスを備えるものであってもよい。また、水素ステーション1側のみ
、複数の赤外線通信デバイスを備え、車両3側は単一の赤外線通信デバイスを備えるものであってもよい。
複数の赤外線通信デバイス25a、25b・・・は、送信のみ可能なものであってもよいし、送受信が可能なものであってもよい。また、複数の赤外線通信デバイス11a、11b・・・は、受信のみ可能なものであってもよいし、送受信が可能なものであってもよい。
1・・・水素ステーション、3・・・車両、5・・・水素タンク、5a・・・送出機構、7・・・制御システム、9・・・充填ノズル、
11a、11b・・・赤外線通信デバイス、12・・・水素供給管、
13・・・通信制御部、15・・・充填制御部、17a、17b・・・通信路、
19・・・水素タンク、23・・・レセプタクル、
25a、25b・・・赤外線通信デバイス、27・・・温度センサ、
29・・・圧力センサ、31・・・データ処理部、33・・・通信制御部、
34・・・記憶部、35a、35b・・・通信路、37・・・水素供給管、
39・・・内筒、41・・・外筒、43・・・突出部、45・・・孔、
21・・・水素充填制御ECU

Claims (5)

  1. 接続口を備える移動体と、前記接続口に接続可能な供給管を介して前記移動体に流動体を供給する供給設備との間で赤外線通信を行う赤外線通信システムであって、
    前記移動体は、移動体側赤外線通信デバイスを備え、
    前記供給設備は、前記供給管のうち、前記供給管を前記接続口に接続したときに前記移動体側赤外線通信デバイスと赤外線通信が可能な位置に、供給設備側赤外線通信デバイスを備え、
    前記供給管を前記接続口に接続する場合、前記供給管のうち、前記接続口に接続する部分の、その軸方向を中心とする回転の位相は可変であり、
    前記移動体側赤外線通信デバイス及び前記供給設備側赤外線通信デバイスのうちの少なくとも一方の赤外線通信デバイスは複数配置され、前記位相によらず、複数配置された前記一方の赤外線通信デバイスのうちのいずれかは、前記赤外線通信が可能な位置にあり、
    前記移動体及び/又は供給設備は、複数配置された前記一方の赤外線通信デバイスのそれぞれについてテスト用データの送受信を行い、前記送受信ができた前記一方の赤外線通信デバイスを、前記赤外線通信が可能な位置にある前記一方の赤外線通信デバイスとして検出する検出手段を備え、
    前記検出手段により検出された、前記赤外線通信が可能な位置にある前記一方の赤外線通信デバイスを用いて前記赤外線通信を行うことを特徴とする赤外線通信システム。
  2. 前記接続口は孔であるとともに、
    前記供給管は、前記孔に挿入可能なノズルを備えることを特徴とする請求項1記載の赤外線通信システム。
  3. 前記移動体が、車両、船舶、航空機のうちのいずれかであるとともに、前記流動体が液体又は気体の燃料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線通信システム。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の赤外線通信システムを構成する移動体であって、
    前記検出手段を備えるとともに、前記接続口の周囲に複数の前記移動体側赤外線通信デバイスを備え
    複数の前記移動体側赤外線通信デバイスのうち、前記検出手段により検出された、前記赤外線通信が可能な位置にある前記移動体側赤外線通信デバイスを用いて前記赤外線通信を行うことを特徴とする移動体。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の赤外線通信システムを構成する供給設備であって、
    前記検出手段を備えるとともに、前記供給管のうち、前記接続口に接続するときに前記移動体に対向する部分に、複数の前記供給設備側赤外線通信デバイスを備え
    複数の前記供給設備側赤外線通信デバイスのうち、前記検出手段により検出された、前記赤外線通信が可能な位置にある前記供給設備側赤外線通信デバイスを用いて前記赤外線通信を行うことを特徴とする供給設備。



JP2009086704A 2009-03-31 2009-03-31 赤外線通信システム、移動体、及び供給設備 Expired - Fee Related JP5434200B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009086704A JP5434200B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 赤外線通信システム、移動体、及び供給設備
DE102010016169A DE102010016169A1 (de) 2009-03-31 2010-03-26 Infrarotkommunikationssystem, beweglicher Gegenstand, Versorgungsanlage und Verfahren für eine Infrarotkommunikation innerhalb derselben
US12/798,230 US8346090B2 (en) 2009-03-31 2010-03-30 Infrared communication system, movable object, supply facility, and method for infrared communication in the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009086704A JP5434200B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 赤外線通信システム、移動体、及び供給設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010236657A JP2010236657A (ja) 2010-10-21
JP5434200B2 true JP5434200B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=42779841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009086704A Expired - Fee Related JP5434200B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 赤外線通信システム、移動体、及び供給設備

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8346090B2 (ja)
JP (1) JP5434200B2 (ja)
DE (1) DE102010016169A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10900611B2 (en) 2017-10-13 2021-01-26 Hyundai Motor Company System and method for sensing hydrogen charge state of fuel cell electric vehicle

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5875144B2 (ja) * 2011-09-05 2016-03-02 矢崎総業株式会社 燃料充填装置及び燃料充填システム
JP5739926B2 (ja) * 2013-03-14 2015-06-24 本田技研工業株式会社 燃料電池システム及び燃料消費システム
JP6066328B2 (ja) * 2013-11-08 2017-01-25 株式会社デンソー 赤外線通信システム
EP3608574B1 (en) 2017-04-07 2022-06-15 Nitto Kohki Co., Ltd. Female pipe coupling member having communication terminal
FR3079908B1 (fr) * 2018-04-09 2021-02-19 Air Liquide Station de remplissage de reservoir(s)
FR3079907B1 (fr) * 2018-04-09 2021-01-08 Air Liquide Station de remplissage de reservoir(s)
US20230304636A1 (en) * 2022-03-22 2023-09-28 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Hydrogen refueling ir interference shield

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5272350A (en) * 1992-10-29 1993-12-21 Baker Hughes Incorporated Rotary coupler effecting power and information exchange
JPH08301396A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Funai Electric Co Ltd ガソリンスタンドにおける自動課金システム
DE50113779D1 (de) * 2000-11-08 2008-05-08 Greenfield Ag Verfahren zum Befüllen eines Fahrzeugtanks mit Gas
DE102005033854B4 (de) * 2005-07-12 2007-06-14 Siemens Ag Anordnung mit einem Tankeinlass und einer Tankbefülleinrichtung und Verfahren zu deren Betrieb
JP5064906B2 (ja) 2007-06-28 2012-10-31 京セラ株式会社 赤外線通信システム、送信端末、受信端末および赤外線通信方法
US20110247726A1 (en) * 2008-12-11 2011-10-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Gas filling system, gas fuel vehicle and gas station
JP2010198944A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP5257206B2 (ja) 2009-03-31 2013-08-07 株式会社デンソー 流動体充填システム、移動体、及び供給設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10900611B2 (en) 2017-10-13 2021-01-26 Hyundai Motor Company System and method for sensing hydrogen charge state of fuel cell electric vehicle
US11415269B2 (en) 2017-10-13 2022-08-16 Hyundai Motor Company System and method for sensing hydrogen charge state of fuel cell electric vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
US20100247108A1 (en) 2010-09-30
JP2010236657A (ja) 2010-10-21
DE102010016169A1 (de) 2010-10-28
US8346090B2 (en) 2013-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5434200B2 (ja) 赤外線通信システム、移動体、及び供給設備
JP5257206B2 (ja) 流動体充填システム、移動体、及び供給設備
US20130139897A1 (en) Real-time system for monitoring hydrogen tank expansion and a method for using same
JP5339333B2 (ja) タイヤモニタ装置
US10710459B2 (en) Method for implementing at least one power supply procedure from at least one power supply unit to at least one transportation vehicle to be supplied with power
US20110300736A1 (en) Locking device for power feeding plug
US20140167915A1 (en) Lock device, lock device controller, and electric key system
EP1816015B1 (en) Tire monitoring system
US10852392B2 (en) Self-calibration device and self-calibration method for vehicle radar
JP6646884B1 (ja) 水素充填装置
WO2008043184A1 (en) Methods and apparatus for mounting a sensor inside a wheel cavity
EP2317480B1 (en) Compact adapter for a vehicle diagnostic tool
US10679432B2 (en) Diagnostics device to diagnose a motorized device with an on-board diagnostic system
JP2007050832A (ja) 車両用衝突検知装置の通信方法
JP2014119103A (ja) 燃料電池車両及びエネルギの通信充填システム
CN101312850A (zh) 用于控制件的解锁装置
JP2005069327A (ja) 水素供給ステーション
US20140346178A1 (en) Storage Container for Cryogenic Pressurized Gas Having a Storage Volume
JP2010085390A (ja) 締付け位置検出装置
US20100190557A1 (en) Rotary Connector
US7975467B2 (en) Apparatus for driving body with three-degree of freedom angular motion
US20210191388A1 (en) Device and method for controlling a highly automated vehicle
CN210337778U (zh) 车载显示装置及其转动机构、车辆
US20070222557A1 (en) Vehicle antenna device, vehicle including the vehicle antenna device, and vehicle security system including the vehicle antenna device
JP2009010535A (ja) 衛星電波未受信状態告知装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5434200

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees