JP6066328B2 - 赤外線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、水素を燃料として駆動する車両を備えた赤外線通信システムに関する。
今日、水素を燃料として駆動する車両、すなわち水素燃料電池車の実証試験が盛んに行われている。水素燃料電池車においては、水素を貯蔵する水素タンクが設けられており、その水素タンク内の水素が少なくなった場合には水素ステーションにて水素を充填(補給)する必要がある。その充填に関し、水素燃料電池車においては、水素の給油口、つまり水素ステーションに備えられた水素供給口(ノズル)が接続される接続部に赤外線通信デバイスを配置し、水素充填の際にタンク内の温度や圧力といった情報(タンク内状態情報)をその赤外線通信デバイスで水素ステーションに送信している(例えば特許文献1参照)。そして、水素ステーションは、タンク内状態情報に応じて水素充填(水素充填圧力等)を制御している。
なお、水素充填の際にタンク内状態情報を車両から水素ステーションに送信する機能は、SAE(Society of Auomotive Engineers)規格にて定められている。
特開2010−236673号公報
しかしながら、従来では、水素燃料電池車に設けられた赤外線通信デバイスは、水素充填の際にタンク内状態情報を送信する機能(充填通信機能)にのみ使用される単機能デバイスとなっており、その赤外線通信デバイスを設置することのうれしさが少ない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、水素を燃料として駆動する車両に、水素ステーションとの間の充填通信に使用するための赤外線通信デバイスを設置することのうれしさを向上できる赤外線通信システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、水素を貯蔵する水素タンクと、他の赤外線通信デバイスとの間で赤外線通信を行う第1の赤外線通信デバイスと、水素ステーションにて前記水素タンクに水素を充填する際に前記水素タンク内の状態を示したタンク内状態情報を前記第1の赤外線通信デバイスから前記水素ステーションに送信させる通信制御手段とを備えた、前記水素タンクに貯蔵された水素を燃料として駆動する車両と、
前記水素ステーションとを備えた赤外線通信システムであって、
前記通信制御手段は、前記タンク内状態情報の赤外線通信である充填通信の他に、前記充填通信以外の前記車両に関する予め定められた機能の実行に必要な情報として予め定められた他用途情報の赤外線通信を、前記第1の赤外線通信デバイスと前記水素ステーションとの間で、又は前記第1の赤外線通信デバイスとユーザに所持される赤外線通信機能を有した携帯機との間で行わせ、
さらに、前記第1の赤外線通信デバイスと前記水素ステーション又は前記携帯機との間の赤外線通信により得られた前記他用途情報に基づいて前記機能を実行する機能実行手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両に設けられた第1の赤外線通信デバイスは、水素充填の際の充填通信に使用されるだけではなく、充填通信以外の用途にも使用される。すなわち、車両の通信制御手段は、充填通信以外の車両に関する予め定められた機能の実行に必要な情報(他用途情報)の赤外線通信を、第1の赤外線通信デバイスに行わせる。そして、その赤外線通信で得られた他用途情報に基づいて充填通信以外の車両に関する機能が実行されるので、第1の赤外線通信デバイスを充填通信のみに使用する場合に比べて、その赤外線通信デバイスを車両に設置することのうれしさを向上できる。また、赤外線通信機能は、ユーザに所持される携帯機に標準装備されていることが多いので、赤外線通信機能を有した携帯機を第1の赤外線通信デバイスの周辺にかざすことで、携帯機と第1の赤外線通信デバイス間で容易に他用途情報の赤外線通信が可能となる。
車両1と水素ステーション3との構成図である。 給油口14周辺及びノズル33の斜視図である。 携帯端末4の概略構成を示した図である。 第1実施形態におけるECUが実行する処理のフローチャートである。 第2実施形態の赤外通信システムの構成を示した図である。 第2実施形態におけるECUが実行する処理のフローチャートである。 第3実施形態におけるECUが実行する処理のフローチャートである。 第4実施形態の赤外通信システムの構成を示した図である。 第4実施形態における運行管理処理のフローチャートである。 第5実施形態の赤外通信システムの構成を示した図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の赤外線通信システムの一部を構成する車両1と水素ステーション3との構成を示している。先ず、車両1の構成を説明する。
車両1は、水素を燃料として駆動する水素燃料電池車である。すなわち、車両1には、水素を貯蔵する水素タンク11と、その水素タンク11に貯蔵された水素と空気(酸素)とが供給されてそれらを化学反応させることにより電力を発生させる周知の燃料電池22と、その燃料電池22で発電した電力により車両1を駆動する(車両1の車輪を回転させる)モータ23とが設けられている。
また、車両1には、水素タンク11に水素を充填する際に、水素ステーション3のノズル33(本発明の「水素供給口」に相当)が接続される給油口14(本発明の「接続部」に相当)が設けられている。その給油口14は、例えば車両1の側面に設けられている。図2は、給油口14周辺及びノズル33を抜き出した図(斜視図)を示している。図2に示すように、給油口14は内部に空間を有した開口であり、その開口の内部空間にはノズル33が接続されるドーナツ状のレセプタクル141が設けられている。また、給油口14には、給油口14を開閉する蓋部としてのフューエルリッド15がヒンジ結合されている。また、給油口14には、フューエルリッド15を開かないようにするロック部181が設けられている。また、ロック部181が解除されたこと、つまり給油口14が開いたことを検知する給油口開センサ182(図1参照)が設けられている。
さらに、給油口14には、水素ステーション3にて水素充填をする際に、水素タンク11内の状態(温度、圧力)を示した情報(タンク内状態情報)を水素ステーション3に赤外線送信するための赤外線通信デバイス17(本発明の「第1の赤外線通信デバイス」に相当)が配置されている。その赤外線通信デバイス17は、国際標準であるIrDA規格に基づいて赤外線通信を行うデバイスであり、外部に情報を送信するだけでなく、外部からの情報の受信もできるように構成されている。
赤外線通信デバイス17は、図2に示すように、例えばレセプタクル141に隣接した位置にて、レセプタクル141の表面の法線方向、言い換えると、ノズル33がレセプタクル141に接続された際にそのノズル33の方向に赤外線通信を行うように、配置されている。赤外線通信デバイス17の通信範囲は例えば数cm〜数十cm程度に設定されている。
図1に示すように、水素タンク11とレセプタクル141の間は水素ガスパイプ16で繋がっており、ノズル33から供給された水素は、水素ガスパイプ16を通って水素タンク11に貯蔵されるようになっている。
車両1には、水素タンク11内の温度を計測する温度センサ12及び圧力を計測する圧力センサ13が設けられている。また、車両1には、給油口14(フューエルリッド15)を開けることを指示する給油口オープンスイッチ19が設けられている。その給油口オープンスイッチ19は、水素充填の際に車両1の運転手により操作される例えばレバー式のスイッチであり、例えば運転席周辺に配置されている。給油口オープンスイッチ19とフューエルリッド15は機械的に又は電気的に接続されており、給油口オープンスイッチ19が操作された場合にはロック部181が解除されてフューエルリッド15が開くようになっている。
また、車両1には、運転手による操作に基づいて車両1の始動、すなわちモータ23の始動を指示する始動スイッチ20が設けられている。その始動スイッチ20は、運転席周辺に設けられ、例えば、車両1のキー(メカキー)をキーシリンダに挿入した状態で、キーが始動位置まで回転されたことを示す信号を出力するスイッチである。または、車両1とキー(電子キー)との間の無線通信に基づきドアの施解錠や車両1の始動を許可する電子キーシステム(いわゆるスマートエントリーシステム)が車両1に搭載されている場合には、始動スイッチ20は、運転席周辺に設けられたプッシュスイッチである。この場合、電子キーが車室内に存在している時に始動スイッチ20(プッシュスイッチ)が操作されたことを条件に、車両1が始動する。
図1に示すように、車両1にはECU21が設けられている。そのECU21には、上述の温度センサ12、圧力センサ13、赤外線通信デバイス17、給油口開センサ182、給油口オープンスイッチ19、始動スイッチ20及びモータ23が電気的に接続されている。ECU21は、CPU、ROM、RAM等から構成され、水素充填に関する処理(水素充填処理)を含む車両1を制御するための各種処理を実行するコンピュータである。
また、ECU21は、ECU21が実行する制御プログラム等の各種情報が記憶されたメモリ211を備えている。そのメモリ211には、車両1を使用するユーザを認証するための認証情報(以下、マスター鍵情報という)が記憶されている。このマスター鍵情報は、例えば、車両1に割り当てられた車両IDや車両1のユーザの個人情報(ユーザ名、ユーザID等)や、そのユーザが所持する携帯端末4(図3参照)のID(電話番号など)などである。なお、ECU21が実行する処理の詳細は後述する。なお、ECU21が本発明の「通信制御手段」に相当する。
以上が車両1の構成である。次に、水素ステーション3の構成を説明する。水素ステーション3は、水素が貯蔵された水素貯蔵部31と、水素充填を制御する制御部32と、水素充填の際に車両1のレセプタクル141に接続されるノズル33(水素供給口)と水素貯蔵部31の間を繋ぐ水素ガスパイプ34と、赤外線通信デバイス35とを備えている。
ノズル33は、水素ガスパイプ34の先端に設けられており、図2に示すように、同軸に配置された内筒331と外筒332とから構成されている。内筒331の内側は空洞になっており、水素の供給路である。その内筒331は、外筒332よりも先端側に突出する形で設けられている。その突出部が車両1のレセプタクル141に接続される。内筒331と外筒332との間は空洞となっており、そこに赤外線通信デバイス35が配置されている。
その赤外線通信デバイス35は、IrDA規格に基づいて赤外線通信を行うデバイスである。赤外線通信デバイス35は、ノズル33の軸方向において赤外線信号を送受信できるように配置されている。また、赤外線通信デバイス35は、図2に示すように例えば内筒331、外筒332の周方向における全周に亘って配置されている。これにより、給油口14におけるノズル33の接続方向(周方向における接続方向)にかかわらず、赤外線通信デバイス35は、車両1の赤外線通信デバイス17との間で赤外線通信をすることができる。なお、赤外線通信デバイス35が本発明の「第2の赤外線通信デバイス」に相当する。
制御部32は、例えばSAE規格に定められたプロトコルにしたがって水素充填を制御する部分である。制御部32には赤外線通信デバイス35が電気的に接続されており、制御部32はその赤外線通信デバイス35による赤外線通信を制御する。制御部32による処理の詳細は後述する。なお、制御部32が本発明の「充填制御手段」に相当する。以上が水素ステーション3の構成である。
次に、水素ステーション3にて水素タンク11に水素充填をする際のECU21及び制御部32による水素充填処理を説明する。ECU21及び制御部32は、レセプタクル141にノズル33が接続されて赤外線通信デバイス17、35間で通信可能な状態になると、水素タンク11に水素充填をする場面であると判断する。そして、ECU21は、温度センサ12及び圧力センサ13から水素タンク11内の温度や圧力の計測値を取得し、その計測値を示した赤外線信号(タンク内状態情報)を赤外線通信デバイス17に出力(送信)させる。
制御部32は、赤外線通信デバイス35に、赤外線通信デバイス17からのタンク内状態情報を受信させて、そのタンク内状態情報(温度、圧力)を取得する。そして、制御部32は、取得した温度や圧力に応じて水素貯蔵部31からノズル33に送り出す水素の状態(水素充填圧力)を制御する。具体的には、制御部32は、取得した温度や圧力が適正範囲に入っていることを確認した上で、水素充填圧力を例えば70MPaに設定して、ノズル33から水素を噴出させる。つまり、70MPaの水素充填圧力で水素充填を実行する。
一方、制御部32は、取得した温度や圧力が適正範囲に入っていない場合や、ECU21から赤外線通信デバイス17、35を介して中止要求があった場合には、例えば水素充填を中止し又は水素充填圧力を低圧(例えば35MPa)に設定する。なお、制御部32は、例えば赤外線通信デバイス35で受信した圧力、温度より算出したSOC(State of Charge)が、水素タンク11内の水素量が満タンであることを示すSOCとなった時に、水素充填を終了する。なお、SOCは水素充填状態を示す指標であり、SOC100%が満タンであることを示している。以上がECU21及び制御部32による水素充填処理である。
本発明では、車両1の赤外線通信デバイス17は、水素充填の際のタンク内状態情報の送信(充填通信)だけでなく、他の用途にも使用される。具体的には、本実施形態では、赤外線通信デバイス17は、車両1のユーザを認証するために、ユーザが所持する携帯端末(携帯電話、スマートフォン、PDA、電子キー等)との間でも赤外線通信を行うように使用される。
図3は、車両1のユーザが所持する携帯端末4の概略構成を示している。図3に示すように、携帯端末4は、制御部41と赤外線通信デバイス42とを少なくとも備えている。赤外線通信デバイス42は、IrDA規格に基づいて赤外線通信を行うデバイスである。制御部41は、赤外線通信デバイス42による赤外線通信を制御するなど、携帯端末4の各機能(携帯端末4が携帯電話である場合には電話機能など)に関する処理を実行する部分である。なお、制御部41が本発明の「携帯機側通信制御手段」に相当する。
また、制御部41はメモリ411を備えており、そのメモリ411には、車両1を使用するユーザを認証するための認証情報としての鍵情報(本発明の「他用途情報」に相当)が記憶されている。その鍵情報は、車両1のメモリ211(図1参照)に記憶されたマスター鍵情報と対応した情報であり、例えば、車両1に割り当てられた車両IDやユーザの個人情報(ユーザ名、ユーザID等)や携帯端末4(図3参照)のID(電話番号など)などである。なお、メモリ411が本発明の「記憶手段」に相当する。
なお、携帯端末4は、制御部41、赤外線通信デバイス42の他に、その携帯端末4の機能に応じた構成を備えている。例えば、携帯端末4が携帯電話の場合には、携帯端末4は、電話番号を入力する入力ボタンや入力した電話番号等を表示するディスプレイ、音声信号を送受信する送受信回路、アンテナなどを備えている。なお、携帯端末4が本発明の「携帯機」に相当する。
次に、車両1(ECU21)と携帯端末4との間の赤外線通信に基づく処理(以下、車両使用許可処理という)を説明する。車両1のユーザは、車両1を使用する前(車両1に乗り込む際)に、給油口オープンスイッチ19を操作してフューエルリッド15を開いて赤外線通信デバイス17を外部に露出させたうえで、携帯端末4をその赤外線通信デバイス17の前にかざす。つまり、携帯端末4を、赤外線通信デバイス17と通信可能な位置に持っていく。なお、フューエルリッド15を開ける手間を省略したい場合には、フューエルリッド15の一部(赤外線通信デバイス17の対向部分)または全部を、赤外線を通す材料(例えば透明なガラス)で構成しても良い。
ECU21及び制御部41は、例えば、赤外線通信デバイス17、42を用いて周囲に通信可能な他の赤外線通信デバイスが存在するかを常時監視している。具体的には、ECU21及び制御部41は、赤外線通信デバイス17、42に、周囲に通信可能な他の赤外線通信デバイスが存在するかの確認用の赤外線信号を送信させる。そして、ECU21及び制御部41は、赤外線通信デバイス17、42が確認用の赤外線信号を受信した場合には、その赤外線信号に応答する応答赤外線信号を赤外線通信デバイス17、42に送信させる。そして、ECU21及び制御部41は、確認用の赤外線信号の送信後に、応答赤外線信号を受信した場合に、周囲に通信可能な赤外線通信デバイスが存在すると判断する。なお、ECU21及び制御部41は、例えば、赤外線通信デバイス17、42に送信させる確認用の赤外線信号、応答赤外線信号に、車両使用許可処理の対象となる車両、携帯端末であることを示す情報を含ませ、この情報に基づいて周囲に車両使用許可処理の対象となる車両、携帯端末が存在するかを監視する。
制御部41は、ユーザが携帯端末4を赤外線通信デバイス17の前にかざして、周囲に通信可能な赤外線通信デバイス17が存在すると判断し、さらに、その赤外線通信デバイス17は車両使用許可処理の対象となる車両に設置されたものであると判断した場合には、車両使用許可処理として、メモリ411に記憶された鍵情報を赤外線通信デバイス42に送信させる。なお、携帯端末4に、鍵情報の送信を指示するスイッチを備えさせ、そのスイッチがユーザによって操作された場合に制御部41は鍵情報を送信しても良い。
ECU21は、周囲に通信可能な赤外線通信デバイス42が存在すると判断し、さらに、その赤外線通信デバイス42は車両使用許可処理の対象となる携帯端末4に設置されたものであると判断した場合には、車両使用許可処理として、図4のフローチャートの処理を実行する。すなわち、図4の処理を開始すると、ECU21は、赤外線通信デバイス17を有効にして、その赤外線通信デバイス17に携帯端末4からの鍵情報を受信させる(S11)。次に、受信した鍵情報に基づいて、携帯端末4を所持したユーザ、つまりこれから車両1を使用するユーザの認証を行う(S12)。具体的には、メモリ211に記憶されたマスター鍵情報と、S11で受信した鍵情報との照合を行う。なお、S12を実行するECU21が本発明の「認証実行手段」に相当する。
次に、S12の認証が成功したか否かを判断する。具体的には、マスター鍵情報と鍵情報との照合が成功した場合に認証成功とし、その照合が失敗の場合に認証失敗とする。認証成功した場合には(S13:Yes)、車両1の使用を許可する(S14)。具体的には、ECU21は、始動スイッチ20(図1参照)のオンを条件にモータ23を始動させる。これによって、ユーザは、車両1を走行させることができる。S14の後、図4のフローチャートの処理を終了する。
これに対して、S12に認証が失敗した場合には(S13:No)、車両1の使用を禁止する(S15)。具体的には、ECU21は、始動スイッチ20がオンされたとしてもモータ23を始動させない。これによって、車両1の使用を禁止できる。なお、S15では、モータ23の始動の禁止に加え、又はその禁止に代えて、車両1のドアの解錠を禁止したり、車両1の操舵を行うためのステアリングをロックしたりするようにしても良い。これによっても、車室内への乗り込みやステアリングの使用を防ぐことができるので、車両1の使用を禁止できる。なお、S13〜S15を実行するECU21が本発明の「使用許可手段」に相当する。S15の後、図4のフローチャートの処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、充填通信に使用するための赤外線通信デバイス17を、車両使用許可(ユーザの認証)の用途にも用いているので、その赤外線通信デバイス17を設置することのうれしさを向上できる。また、赤外線通信デバイス17、42間の鍵情報の送受信に基づき、ユーザの認証を行うので、車両1のセキュリティ性を向上できる。特に、赤外線通信は、電波を用いた通信方式に比べて、指向性を有しており、信号の届く範囲(通信範囲)が限定されているので、ユーザの認証のための鍵情報が第3者によって傍受されるおそれが少ない。よって、赤外線通信デバイス17をユーザの認証の用途に用いることは、セキュリティの観点から好適である。また、赤外線通信デバイス17は給油口14に設置されているので、ユーザが車室内に乗り込む前に、ユーザの認証を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図5は、本実施形態の赤外通信システムの構成を示している。図5の赤外線通信システムは、第1実施形態と同様の車両1、携帯端末4に加え、管理センター5を備えている。図5の車両1の構成は、図1の構成と同じである。図5の携帯端末4の構成は図3の構成と同じである。ただし、本実施形態では、携帯端末4のメモリ411には、車両1を使用するための鍵情報がもともと記憶されるわけではなく、管理センター5から提供される形で鍵情報が記憶される。
本実施形態では、車両1は、複数のユーザ間で共同使用される車両、つまりカーシェア用の車両(レンタカー)とされている。管理センター5は車両1を管理する施設(例えば、レンタカーの店舗)であり、具体的には、車両1をどのユーザにどの期間使用させるのか等を管理するコンピュータ51を備えている。
以下、本実施形態における処理を説明する。車両1の使用を希望するユーザは、先ず、管理センター5に対して、車両1を使用したい旨を要求したうえで、車両1の使用日時、出発地、返却地等を指定する。つまり、ユーザは、管理センター5に対してカーシェアの予約を行う。この際、ユーザは、管理センター5に出向いて、管理センター5で直接カーシェアの予約(ユーザ自身がコンピュータ51に予約情報を入力し、または管理センター5に居る予約係の人に入力してもらうなど)を行っても良いし、携帯端末4と管理センター5(コンピュータ51)との間の無線通信(インターネット、携帯電話回線を用いた通信など)により、携帯端末4を用いて遠隔地からカーシェアの予約を行っても良い。
コンピュータ51は、カーシェアの予約があった場合には、その予約を行ったユーザの携帯端末4に、車両1を使用するための鍵情報を送信する。この際、コンピュータ51は、携帯端末4に送信する鍵情報に有効期限を設定する。この有効期限は、例えば、カーシェアの予約の際にユーザから指定された車両1の使用日時の終期に設定されたとしても良いし、予め定められた期限(例えば鍵情報の送信から24時間後の日時)に設定されたとしても良い。
また、鍵情報を送信する際には、コンピュータ51と携帯端末4とを有線で直接接続して鍵情報を送信しても良いし、インターネット、携帯電話回線、近距離無線通信(無線LAN、Bluetooth(登録商標)通信等)等により無線で鍵情報を送信しても良い。また、メールで携帯端末4に鍵情報を送信して良い。そして、携帯端末4は、管理センター5から送信された鍵情報をメモリ411(図3参照)に記憶しておく。なお、管理センター5が本発明の「認証情報送信手段」に相当する。
その後、ユーザは、車両1を使用する場合には、第1実施形態と同様に、携帯端末4を給油口14(赤外線通信デバイス17)の前にかざす。この時、携帯端末4の制御部41は、メモリ411に記憶された有効期限付きの鍵情報を赤外線通信デバイス42に送信させる。また、ECU21(図1参照)は、携帯端末4が赤外線通信デバイス17の前にかざされた時に、図6の処理を実行する。なお、図6において、図4の処理を同様の処理には同一の符号を付している。すなわち、図6の処理では、図4の処理(S11〜S15)に、S16、S17、S18の処理が追加されている。
ECU21は、図6の処理を開始すると、赤外線通信デバイス17に携帯端末4からの鍵情報を受信させ(S11)、その鍵情報に基づいて認証を行う(S12)。そして、認証が成功した場合には(S13:Yes)、車両1の使用を許可し(S14)、認証が失敗した場合には(S13:No)、車両1の使用を禁止する(S15)。
ECU21は、車両1の使用を許可した場合(S14)には、S11で受信した鍵情報に設定された有効期限が経過したか否かを判断する(S16)。未だ経過していない場合には(S16:No)、車両1の使用の許可を継続する(S14)。有効期限が経過した場合には(S16:Yes)、S11で受信した鍵情報を無効化する(S17)。その後、無効化した鍵情報によっては車両1の使用を許可しない、つまり車両1の使用を禁止する(S18)。すなわち、無効化した鍵情報を記憶した携帯端末4を所持したユーザは、有効期限の経過後は、その携帯端末4から車両1に鍵情報を送信して認証を試みたとしても、ECU21は認証失敗と判定する。これによって、一人のユーザだけに長期間、カーシェア用の車両1が使用されてしまうのを防ぐことができる。S18の処理の後、図6のフローチャートの処理を終了する。なお、S13〜S18を実行するECU21が本発明の「使用許可手段」に相当する。また、S16、S17を実行するECU21が本発明の「無効化手段」に相当する。
以上説明したように、本実施形態では、上記実施形態の効果に加えて、有効期限付きの車両1の使用許可を与えることができる。なお、図6のS17では、ECU21が鍵情報を無効化していたが、携帯端末4は、メモリ411に記憶された鍵情報に付された有効期限に基づいて、その有効期限の経過後にその鍵情報を無効化しても良い。これによっても、有効期限の経過後は車両1の使用を禁止できる。
また、本実施形態では、管理センター5から携帯端末4に、有効期限付きの鍵情報を送信し、ECU21は、その有効期限に基づいて有効期限付きの車両1の使用許可を与えていたが、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、管理センター5から携帯端末4へは有効期限が付されていない鍵情報を送信する。ECU21は、その鍵情報に基づいて認証を行い、認証成功した場合には、最初に認証成功した時から予め定めた期間(例えば、24時間)だけ車両1の使用を許可し、その期間の経過後は、その鍵情報を無効化する。
また、本実施形態では、管理センター5は、ユーザが所持する携帯端末4に鍵情報を送信し、その携帯端末4を介して車両1の使用許可を与えていたが、管理センター5は、車両1の使用を希望するユーザに、鍵情報を記憶した専用の携帯機(ICカード等)を配布し、その携帯機を介して、有効期限付きの車両1の使用許可を与えても良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態の赤外線通信システムは、第1実施形態と同様に、図1に示す車両1と図4に示す携帯端末4とを備えている。第1実施形態では、車両1の使用許可を与えるために携帯端末4でユーザの認証を行っていたが、本実施形態は、水素充填の許可を与えるために携帯端末4でユーザの認証を行う実施形態である。以下、本実施形態における水素充填の手順を説明する。
ユーザは、水素ステーション3にて水素充填をする際には、先ず、給油口オープンスイッチ19を操作して給油口14を開き、ノズル33をレセプタクル141に接続する前に、携帯端末4を赤外線通信デバイス17の前にかざす。この時、携帯端末4の制御部41は、メモリ411に記憶された鍵情報を赤外線通信デバイス42に送信させる。
ECU21は、携帯端末4が赤外線通信デバイス17の前にかざされた時に、図7の処理を実行する。なお、図7において、図4の処理と同様の処理には同一の符号を付している。図7の処理では、図4のS14、S15の処理に代えて、S19、S20の処理を実行する。すなわち、ECU21は、図7の処理を開始すると、赤外線通信デバイス17に携帯端末4からの鍵情報を受信させ(S11)、その鍵情報に基づいて認証を行う(S12)。
その認証が成功した場合には(S13:Yes)、水素充填を許可する(S19)。具体的には、ECU21は、例えば、水素充填を許可する許可情報を赤外線通信デバイス17から携帯端末4(赤外線通信デバイス42)に送信する。携帯端末4はその許可情報をメモリ411に記憶しておく。その後、ユーザは、携帯端末4を水素ステーション3に通信可能に接続する(例えば、赤外線通信接続や、無線LAN接続など)。この時、携帯端末4(制御部41)は、メモリ411に記憶された許可情報を水素ステーション3に送信する。水素ステーション3の制御部32は、この許可情報を受信したことを条件に水素充填を許可する。すなわち、制御部32は、ノズル33がレセプタクル141に接続されている時に、水素貯蔵部31に貯蔵された水素をノズル33から噴出させる。これにより、水素タンク11に水素を充填することができる。
なお、ECU21は、認証が成功した場合には(S13:Yes)、ノズル33がレセプタクル141に接続されている時に、赤外線通信デバイス17にタンク内状態情報を送信させる。
一方、ECU21は、認証が失敗した場合には(S13:No)、水素充填を禁止する(S20)。具体的には、ECU21は、上記許可情報を携帯端末4に送信しない。これによって、水素ステーション3は携帯端末4を介して許可情報を受信することはないので、ノズル33をレセプタクル141に接続したとしても、そのノズル33から水素は噴出されない。S19、S20の処理の後、図7のフローチャートの処理を終了する。なお、S19、S20を実行するECU21が本発明の「充填許可手段」に相当する。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両1の正規のユーザのみが水素充填を行うことできる。また、充填通信に使用するための赤外線通信デバイス17を、水素充填の許可(ユーザの認証)の用途にも用いているので、その赤外線通信デバイス17を設置することのうれしさを向上できる。
なお、本実施形態では、認証が成功した場合には、携帯端末4を介して、車両1から水素ステーションに許可情報を送信していたが、認証成功後にノズル33がレセプタクル141に接続された時に、ECU21は、赤外線通信デバイス17から赤外線通信デバイス35に許可情報を送信しても良い。これによって、携帯端末4から水素ステーション3に許可情報を送信させる手間を省略できるので、ユーザの負担を減らすことができる。また、車両1からのタンク内状態情報を水素ステーション3が受信したことを条件に水素充填を許可する構成の場合には、ECU21は、認証が成功した場合にはタンク内状態情報を水素ステーション3に送信し、認証が失敗した場合にはタンク内状態情報の送信を停止しても良い。これによっても、認証結果に応じて水素充填の許可と禁止の切り替えを実現することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図8は、本実施形態の赤外線通信システムの構成を示している。図8の赤外線通信システムは、図1の構成を有した車両1、水素ステーション3に加え、管理センター6を備えている。なお、水素ステーション3と管理センター6は、同一敷地内に設置されたとしても良いし、別の場所に設置されたとしても良い。
本実施形態の車両1は、例えばバス、タクシーなどの公共交通機関として使用される車両である。管理センター6は、その車両1の運行(運行日時、走行距離、燃料(水素)残量、走行ルートなど)を管理する施設である。その管理センター6は、図8に示すように、制御部61と通信部62とデータベース63とを備えている。通信部62は、水素ステーション3との間で通信(無線通信又は有線通信)を行う部分である。なお、水素ステーション3は、図8に示すように、管理センター6(通信部62)との間で通信を行う通信部36を備えている。データベース63は、車両1の運行に関する情報(以下、車両情報という)(本発明の「他用途情報」に相当)を記憶した記憶部である。制御部61は、車両1(ECU21)及び水素ステーション3と連携して、車両1の運行管理に関する処理(以下、運行管理処理という)を実行するコンピュータである。
以下、運行管理処理の詳細を説明する。図9は、運行管理処理のフローチャートを示している。なお、図9のフローチャートでは、ECU21が実行する処理、水素ステーション3が実行する処理、制御部61が実行する処理を含むとともに、一部(S22)は車両1が走行状態であることを示したステップを含む。
車両1のユーザ(バス、タクシーの運転手など)は、車両運行日(当日)における、車両1を走行させる前(運行前)に、水素ステーション3にて車両1の水素充填を行う。すなわち、水素ステーション3の制御部32(図1参照)は、ノズル33がレセプタクル141に接続された状態で、ノズル33から水素を噴出させる(S21)。また、ECU21は、赤外線通信デバイス17にタンク内状態情報を送信させる(S21)。
さらに、ECU21は、タンク内状態情報に加えて、車両1の現状の車両情報(走行距離、燃料残量(水素残量)、走行ルートなど)を、赤外線通信デバイス17に送信させる(S21)。なお、車両1には、車両情報を検出するセンサが設けられている。すなわち、車両情報として走行距離、燃料残量、走行ルートを用いる場合には、車両1には、累積走行距離を計測するセンサ(オドメーター)、水素タンク11内の水素残量を計測するセンサ、走行ルートを検出するセンサ(例えば車両1の現在地を検出し、道路地図上にその現在地を表示するナビゲーション装置など)が設けられている。ECU21は、前回の車両1の運行の際に、それらセンサで検出された車両情報をメモリ211に記憶しておき、S21では、このメモリ211に記憶された車両情報を赤外線通信デバイス17に送信させる。この車両情報は、水素ステーション3の赤外線通信デバイス35で受信される(S21)。なお、メモリ211が本発明の「車両情報記憶手段」に相当する。
そして、制御部32は、赤外線通信デバイス35が受信した車両情報を、通信部36(図8参照)を用いて管理センター6(通信部62)に送信する(S21)。管理センター6の制御部61は、通信部62が受信した車両情報をデータベース63に記憶しておく(S21)。
ユーザは、車両1の水素充填を行った後、車両1を走行(運行)させる(S22)。ECU21は、今回の走行(運行)が終了したときに、車両情報を検出するセンサから最新の車両情報を取得して、取得した車両情報をメモリ211に記憶しておく(S22)。
車両1のユーザは、次の日(次回の車両運行日)における、車両1を走行させる前に、水素ステーション3にて車両1の水素充填を行う。この際、S21と同様に、ECU21は、赤外線通信デバイス17を用いて、水素ステーション3に現状の(最新の)車両情報を送信する(S23)。水素ステーション3の制御部32は、通信部36を用いて、この車両情報を管理センター6に送信する(S23)。
次に、管理センター6の制御部61は、S23で受信した車両情報をデータベース63に記憶する(S24)。この際、制御部61は、S21で記憶しておいた前日の車両情報と、S23で受信した車両情報との差分データをとって、この差分データ、つまり今回の運行での走行距離、燃料使用量(水素使用料)、走行ルート比較などのデータをデータベース63で管理する(S24)。これによって、各運行日にS24の処理が行われることで、データベース63には、各運行日での走行距離、燃料使用量(水素使用料)、走行ルートなどの履歴データが蓄積されていく。よって、この履歴データに基づき、車両1の運行を管理することができる。なお、管理センター6が本発明の「蓄積手段」に相当する。
以上説明したように、本実施形態によれば、充填通信に使用するための赤外線通信デバイス17を、車両1の運行管理の用途にも用いているので、その赤外線通信デバイス17を設置することのうれしさを向上できる。また、車両1から管理センター6への車両情報の吸いだしは、車両1への水素充填時に水素ステーション3を介して行っているので、ユーザの無意識にその車両情報を運行管理データとして活用することができる。
なお、本実施形態では、水素充填時に水素ステーション3を介して車両情報の吸いだしを行っているが、ユーザが所持する携帯端末4(図3参照)を介して車両情報の吸いだしを行っても良い。すなわち、ユーザは、携帯端末4を給油口14にかざし、この時にECU21は赤外線通信デバイス17に車両情報を携帯端末4へ送信させる。その後、携帯端末4から管理センター6に車両情報を送信する。この場合、携帯端末4と管理センター6とは互いに通信可能な通信部を備える必要がある。これによって、水素充填時以外の時でも簡単に車両情報の吸いだしを行うことができる。
また、車両情報を携帯端末4に送信した場合には、その車両情報を管理センター6に送信しないで、携帯端末4で車両1の車両情報(運行管理データ)を記憶し、ディスプレイで閲覧できるようにしても良い。つまり、携帯端末4で車両1の運行を管理しても良い。これによって、ユーザは容易に車両1の運行状況を把握することができる。また、本実施形態では、車両1は公共交通機関として説明したが、当然、車両1は個人ユーザに使用される車両でも良い。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図10は、本実施形態の赤外線通信システムの構成を示している。図10の赤外線通信システムは、図1の構成を有した車両1、図3の構成を有した携帯端末4に加え、電子決済センター7を備えている。
図10の赤外線通信システムは、車両1で使用した水素量(水素使用量)に応じた料金を携帯端末4を介して電子決済するシステムとされている。電子決済センター7は、水素使用量に応じた料金を電子決済する施設であり、例えば、水素ステーション3自身であったり、携帯端末4の使用料(携帯端末4が携帯電話の場合には、ユーザに対して通話料等を請求する携帯電話会社)であったりする。なお、電子決済センター7が本発明の「電子決済手段」に相当する。
以下、水素使用量に応じた料金を電子決済する手順を説明する。車両1のECU21は、水素ステーション3(図1参照)にて水素充填を行った際に、今回の水素充填量を算出する。水素充填終了後、ユーザは、携帯端末4を給油口14にかざす。この時、ECU21は、今回の水素充填量を、車両1で使用する水素量(水素使用量)(本発明の「他用途情報」に相当)として、赤外線通信デバイス17に送信させる。携帯端末4の制御部41は、赤外線通信デバイス42が受信した水素使用量をメモリ411に記憶しておく。そして、この手順を、水素充填をする度に行う。よって、メモリ411には、水素充填ごとの水素使用量が蓄積されていく。
ユーザは、適当なタイミングで、携帯端末4から電子決済センター7に、メモリ411に記憶された積算の水素使用量を送信する。この水素使用量の送信は、インターネット等のネットワークを介して行っても良いし、ユーザが電子決済センター7(例えば水素ステーション3)に出向いたときに電子決済センター7に設けられた送信機と携帯端末4との間の近距離無線通信に基づいて行っても良い。なお、水素使用量を電子決済センター7への送信は、水素充填をする度に行っても良いし、月末などの所定タイミングに行っても良い。
電子決済センター7は、携帯端末4から送信された水素使用量と単位使用量当たりの料金とに基づき、水素使用量に応じた料金を算出し、この料金で電子決済を行う。具体的には、例えば、携帯端末4の毎月の使用料(通話料)に水素使用量に応じた料金を追加して、ユーザに請求する。
または、例えば、ユーザは、事前に電子決済センター7に電子マネーの購入金額を支払い、電子決済センター7はその購入金額に応じた電子マネー(ポイント)を携帯端末4に送信する(電子マネーのチャージ)。なお、電子マネーの送信は、インターネット等のネットワークを介して行っても良いし、ユーザが電子決済センター7(例えば水素ステーション3)に出向いたときに電子決済センター7に設けられた送信機と携帯端末4との近距離無線通信に基づいて行っても良い。電子決済センター7は、携帯端末4から水素使用量が送信された場合には、この水素使用量に応じた料金だけ、携帯端末4にチャージされた電子マネーを減らす。
以上説明したように、本実施形態では、充填通信に使用するための赤外線通信デバイス17を、水素使用量に応じた料金支払いの用途にも用いているので、その赤外線通信デバイス17を設置することのうれしさを向上できる。また、ユーザは、水素充填の度に現金で支払う必要がないので、簡易に水素充填を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、上記第1〜第5実施形態のうちの2つ以上を組み合わせたとしても良い。また、上記実施形態で説明した用途以外の用途で、赤外線通信デバイス17を用いても良い。例えば、車両1に備えられた保守性が求められる部品(例えば水素タンク11、タイヤなど)の管理(例えば耐用年数期限など)の用途で、赤外線通信デバイス17を用いても良い。具体的には、車両1に保守性が求められる部品の劣化状態を検出する手段(例えばタイヤの溝深さを検出するセンサ)を設ける。その手段が検出した劣化状態をメモリ211に記憶しておく。また、例えば、水素タンク11等の耐用年数期限は予めメモリ211に記憶しておく。そして、ユーザが携帯端末4を給油口14にかざした際に、メモリ211に記憶された部品の劣化状態や耐用年数期限を、赤外線通信デバイス17を用いて携帯端末4に送信する。携帯端末4は、部品の劣化状態や耐用年数期限を表示するなどして、ユーザに通知する。これによって、ユーザは、部品の劣化状態や耐用年数期限などを容易に確認することができる。
1 車両
3 水素ステーション
4 携帯端末(携帯機)
5、6 管理センター
7 電子決済センター
17 赤外線デバイス(第1の赤外線デバイス)
21 ECU

Claims (9)

  1. 水素を貯蔵する水素タンク(11)と、他の赤外線通信デバイスとの間で赤外線通信を行う第1の赤外線通信デバイス(17)と、水素ステーション(3)にて前記水素タンクに水素を充填する際に前記水素タンク内の状態を示したタンク内状態情報を前記第1の赤外線通信デバイスから前記水素ステーションに送信させる通信制御手段(21)とを備えた、前記水素タンクに貯蔵された水素を燃料として駆動する車両(1)と、
    前記水素ステーションとを備えた赤外線通信システムであって、
    前記通信制御手段(S11、S21、S23)は、前記タンク内状態情報の赤外線通信である充填通信の他に、前記充填通信以外の前記車両に関する予め定められた機能の実行に必要な情報として予め定められた他用途情報の赤外線通信を、前記第1の赤外線通信デバイスと前記水素ステーションとの間で、又は前記第1の赤外線通信デバイスとユーザに所持される赤外線通信機能を有した携帯機(4)との間で行わせ、
    さらに、前記第1の赤外線通信デバイスと前記水素ステーション又は前記携帯機との間の赤外線通信により得られた前記他用途情報に基づいて前記機能を実行する機能実行手段(S12〜S15、S16〜S18、S19、S20、5、6、7)を備えることを特徴とする赤外線通信システム。
  2. 前記車両は、前記水素タンクに水素を充填する際に前記水素ステーションに備えられた水素供給口(33)が接続される接続部(14)を備え、
    前記第1の赤外線通信デバイスは、前記接続部に設けられ、
    前記水素ステーションは、
    前記水素供給口が前記接続部に接続された際に前記第1の赤外線通信デバイスと通信可能な位置に設けられ、前記第1の赤外線通信デバイスとの間で赤外線通信を行う第2の赤外線通信デバイス(35)と、
    前記第2の赤外線通信デバイスが受信した前記タンク内状態情報に応じて前記接続部に接続された前記水素供給口から前記水素タンクへの水素充填を制御する充填制御手段(32)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の赤外線通信システム。
  3. 前記携帯機は、前記車両のユーザを認証するための認証情報を前記他用途情報として記憶する記憶手段(411)と、前記携帯機を前記第1の赤外線通信デバイスの周辺にかざした際に前記認証情報を赤外線通信で前記第1の赤外線通信デバイスに送信する携帯機側通信制御手段(41)とを備え、
    前記機能実行手段は、前記車両に設けられ、前記第1の赤外線通信デバイスが受信した前記認証情報に基づいて前記車両を使用するユーザが正規のユーザか否かの認証を前記機能として実行する認証実行手段(S12)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線通信システム。
  4. 前記機能実行手段は、前記機能として、前記認証実行手段による認証が成功した場合には前記車両の使用を許可し、失敗した場合には前記車両の使用を禁止する使用許可手段(S13〜S15、S16〜S18)を備えることを特徴とする請求項3に記載の赤外線通信システム。
  5. 前記車両は、複数のユーザ間で共同使用される車両であり、
    前記機能実行手段は、
    前記車両の使用を希望するユーザの前記携帯機に、前記認証情報を前記車両の使用前に予め送信する認証情報送信手段(5)と、
    予め定められた有効期限の経過後に前記認証情報送信手段が前記携帯機に送信した前記認証情報を無効化する無効化手段(S16、S17)とを備え、
    前記使用許可手段(S14、S18)は、前記認証実行手段による認証が成功した場合には前記有効期限が経過するまでは前記車両の使用を許可し、前記無効化手段が前記認証情報を無効化した後は前記車両の使用を禁止することを特徴とする請求項4に記載の赤外線通信システム。
  6. 前記機能実行手段は、前記機能として、前記認証実行手段による認証が成功した場合には前記水素タンクへの水素充填を許可し、失敗した場合には前記水素タンクへの水素充填を禁止する充填許可手段(S19、S20)を備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の赤外線通信システム。
  7. 前記車両は、前記車両に関する車両情報を記憶する車両情報記憶手段(211)を備え、
    前記通信制御手段は、前記他用途情報として前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両情報を、前記第1の赤外線通信デバイスから前記水素ステーション又は前記携帯機に送信させ、
    前記機能実行手段は、前記車両の外部に設けられ、前記機能として前記水素ステーション又は前記携帯機が受信した前記車両情報を前記車両の管理データとして蓄積する蓄積手段(6)を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の赤外線通信システム。
  8. 前記通信制御手段は、前記水素ステーションにて前記水素タンクに水素を充填する際に、前記タンク内状態情報に加え、前記車両情報を前記第1の赤外線通信デバイスから前記水素ステーションに送信させることを特徴とする請求項7に記載の赤外線通信システム。
  9. 前記通信制御手段は、前記携帯機を前記第1の赤外線通信デバイスの周辺にかざした際に、前記他用途情報として前記車両での水素使用量を前記第1の赤外線通信デバイスから前記携帯機に送信させ、
    前記機能実行手段は、前記機能として、前記携帯機が受信した前記水素使用量に応じた料金を電子決済する電子決済手段(7)を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の赤外線通信システム。
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