JP5433651B2 - 給じん機 - Google Patents

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Description

本発明は、ごみ処理設備に付設される給じん機であって、処理されるべきごみを供給する前に粗破砕する機能を有するものに関する。
従来、ごみ焼却炉等のごみ処理設備に付設される給じん機の中には、処理されるべきごみをその供給前に予め粗破砕(例えば破袋)する機能を備えたものがある。
例えば、特許文献1には、図11に示すような破砕ロータ2と固定側の複数の破砕刃4とを内蔵した給じん機が開示されている。前記破砕ロータ2は、円筒状のドラム5と、このドラム5の外周面上に固定される複数の回転刃支持環6とを備える。各回転刃支持環6は前記ドラム5の周方向に延びる形状を有し、これらの回転刃支持環6が前記ドラム5の軸方向に所定の間隔をおいて並ぶように当該ドラム5の外周面上に配置される。各回転刃支持環6は、周方向に間隔をおく複数の位置で径方向外向きに突出する複数の低歯(図11では「×」の部分)6aと高歯(図11では斜線の部分)6bとを有し、各歯6a,6bに回転刃が装着される。これに対して前記各破砕刃4は互いに隣り合う回転刃支持環6同士の間に位置し、破砕ロータ2の回転に伴って前記各回転刃と間隔をおいて噛み合うように配置されている。
この破砕ロータ2を備えた給じん機に投入されたごみは、当該破砕ロータ2の上に落下し、この破砕ロータ2の回転に伴ってその回転方向に搬送される。そして、当該破砕ロータ2の回転刃と前記固定刃4との噛み合い部分で粗破砕された後、給じん機の底部から排出され、ごみ焼却炉等に供給される。
特許2721807号公報
前記のような破砕ロータ2では、互いに隣り合う回転刃支持環6同士の間に周方向に連続する周溝8が形成されるため、この周溝8に紐などの長尺物が巻きつき易い。しかも、当該周溝8の底面すなわちドラム5の外周面と各固定刃4の端面との間には両者の干渉を確実に回避するためにかなり大きな間隙Gが与えられるから、前記のように捲きついた長尺物は前記周溝8内で堆積し易く、その堆積が破砕ロータ2の正常な運転を阻害するおそれがある。
そこで従来は、前記給じん機の運転を定期的または不定期的に停止させ、手動にて前記周溝8内の長尺物に切断刃を入れて当該長尺物を破砕ロータ2から除去する作業が行われているが、このように給じん機の停止を伴う作業の頻度が高いほど当該給じん機、さらには当該給じん機を含むごみ焼却設備全体の運転効率が低下するという不都合が発生する。
本発明は、このような事情に鑑み、供給すべきごみをその供給前に予め粗破砕するための破砕ロータを備え、かつ、この破砕ロータへの長尺物の捲き付けを有効に抑止することにより運転効率を高めることが可能な給じん機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明者らは、前記固定刃と同じく破砕ロータの周囲に配置されるスクレーパに着目した。このスクレーパは、例えば図11に示される破砕ロータ2の回転方向について前記固定刃4の下流側に設けられ、当該固定刃4と回転刃との噛み合い部分を通過してから破砕ロータ2から離れずに回転しようとするごみを掻き落とすものであり、前記固定刃4と同じく各周溝8の底面に対向するように設けられ、かつ、その底面上のごみを掻き落とすべく前記固定刃4よりも前記底面に近い位置に配設される。このスクレーパに前記長尺物を切断する機能を与えることができれば、前記周溝8内での長尺物の堆積を自動的にかつ有効に抑止することが可能である。
本発明に係る給じん機は、このような観点から創出されたものであり、内部にごみが投入されるハウジングと、このハウジング内に収容され、水平な中心軸回りに回転駆動される破砕ロータと、この破砕ロータの上に投入されるごみを当該破砕ロータと協働して粗破砕するための固定刃と、前記破砕ロータの回転方向について前記固定刃の下流側の位置に設けられ、前記破砕ロータに付着するごみを掻き落とすスクレーパと、を備える。前記破砕ロータは、前記中心軸回りに回転駆動されるドラムと、このドラムの外周面上に配設される複数の回転刃支持環と、を備える。各回転刃支持環は、前記ドラムの回転周方向に延び、その回転周方向に間欠的に並ぶ複数の位置に回転刃を支持する。これらの回転刃支持環は、当該ドラムの回転軸方向に互いに間隔をおいて配設されることにより、互いに隣り合う回転刃支持環同士の間に周方向に延びる周溝を形成する。前記各固定刃は、前記周溝の底面に対して前記ドラムの回転径方向に所定の間隔をおいて対向するように、互いに隣り合う回転刃支持環同士の間に配置され、前記破砕ロータの回転に伴ってその回転方向に運ばれるごみを前記回転刃との噛み合いによって粗破砕する。前記スクレーパは、複数の掻き落とし部材を有し、これらの掻き落とし部材は、前記周溝の底面に対して前記ドラムの回転径方向に前記固定刃よりも小さな間隔をおいて対向するように、互いに隣り合う回転刃支持環同士の間に配置され、前記破砕ロータに付着したごみを当該破砕ロータの回転に伴って掻き落とす。
さらに、この給じん機の特徴として、前記各周溝の底面の周方向の一部には、他の部分よりも径方向外向きに突出して前記掻き落とし部材と対向可能な切断用突出部が形成される。各切断用突出部の突出寸法は、前記破砕ロータの回転に伴って前記各掻き落とし部材に接触しないが、この掻き落とし部材との間で前記長尺物にせん断力を与えて当該長尺物を切断することが可能な程度まで当該掻き落とし部材と近接するように、設定される。
この給じん機によれば、本来は破砕ロータに付着したごみを掻き落とすために配置されるスクレーパを有効に利用した簡素な構造で、当該破砕ロータに捲き付く長尺物を切断してその堆積を有効に抑止することができる。具体的に、前記各周溝の底面に形成される切断用突出部は、当該周溝の周方向の一部にのみ局所的に設けられることから、前記スクレーパにおける掻き落とし部材との間で前記長尺物にその切断に有効なせん断力を生じさせることが可能である。また、例えば単純に各掻き落とし部材と各周溝の底面との間隙を減少させて周溝の底面全体を掻き落とし部材に近接させることは、当該スクレーパと破砕ロータの組立て誤差も考慮すると、事実上困難であるが、前記切断用突出部は、前記周溝の周方向の一部のみに局所的に設けられるものであることから、この切断用突出部の外側面を適宜除去加工することで、当該切断用突出部と前記掻き落とし部材との近接度合い、すなわち両者の間の間隙寸法を、容易に調整することが可能である。
さらに、前記切断用突出部は、周溝内に捲き付く長尺物を局所的に径方向外向きに隆起させる作用も有することから、この切断用突出部の形状や突出寸法によっては、当該切断用突出部単独でも、前記長尺物の張力を増大させてこれを前記切断用突出部に圧接させることで、当該長尺物の切断を促進する効果を奏する可能性がある。
前記各切断用突出部は、その回転周方向の寸法よりもドラムの回転軸方向と平行な方向すなわち幅方向の寸法が大きい形状を有することが好ましい。この形状は、当該切断用突出部とスクレーパにおける掻き落とし部材とが近接する時間を短くして当該近接に起因する掻き落とし部材への負荷及び当該掻き落とし部材の磨耗を抑制しながら、高い切断促進効果を得ることを可能にする。さらには、前記切断用突出部は、前記各周溝の幅方向全域にわたって延びる形状を有すれば、当該切断用突出部の側方に長尺物が進入するのを確実に阻止することができる。
前記のように、前記各切断用突出部は、前記掻き落とし部材と協働して長尺物の切断を促すものであるが、これらによっても切断されずに周溝内に堆積する長尺物を定期的または不定期的に手動あるいは専用の切断装置によって別途切断することを排除する趣旨ではない。その場合も、前記切断用突出部と前記掻き落とし部材との組み合わせは、長尺物の切断のために給じん機の運転を停止させる頻度を下げることで、運転効率の向上に寄与することができる。
さらに、前記の別途の切断のためには、前記各回転刃支持環において前記切断用突出部のうちの少なくとも一つに隣接する部位に当該回転刃支持環の幅方向に延びて長尺物切断用の刃を受け入れることが可能な幅溝が形成されていることが好ましい。このような位置に幅溝が形成されることは、前記切断用突出部に、前記掻き落とし部材と協働しての長尺物切断機能に加え、前記幅溝に挿入される長尺物切断用の刃を案内する案内部材としての機能も付与することを可能にする。
以上のように、本発明によれば、供給すべきごみをその供給前に予め粗破砕するための破砕ロータを備え、かつ、この破砕ロータへの長尺物の捲き付けを有効に抑止することにより運転効率を高めることが可能な給じん機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る粗破砕機能付給じん機の断面正面図である。 前記給じん機における破砕ロータの周面部分の斜視図である。 前記破砕ロータの展開図である。 前記給じん機における固定側破砕部の正面図である。 前記固定側破砕部の側面図である。 前記給じん機におけるスクレーパの正面図である。 前記スクレーパの側面図である。 前記破砕ロータと前記固定側破砕部の固定刃との位置関係を示す断面側面図である。 前記破砕ロータと前記スクレーパとの位置関係を示す断面側面図である。 前記破砕ロータのリブと前記スクレーパとの位置関係を示す断面正面図である。 従来の給じん機における破砕ロータを模式的に示す平面図である。
本発明の実施の形態を図1〜図10を参照しながら説明する。
図1に示す給じん機10は、図略のごみ焼却炉に付設されて当該ごみ焼却炉の炉内に焼却されるべきごみを投入するものであり、さらに、その投入前のごみを粗破砕(この実施の形態では破袋)する機能を有している。具体的に、この給じん機10は、図示しないごみクレーンから供給されるごみ(ここでは袋ごみ)Wを受入れて一時貯留するホッパー12と、このホッパー12から排出されたごみWを粗破砕してから下方に排出する本体部14と、前記ホッパー12から排出されたごみWを前記本体部14に向けて押出すプッシャ16と、前記本体部14から排出されたごみに振動を与えながらごみ焼却炉へ搬送する振動コンベア18と、を備える。
前記本体部14は、前記ホッパー12と連続するハウジング20と、このハウジング20内に収容される破砕ロータ22と、この破砕ロータ22と協働してごみWの粗破砕(破袋)を行うための固定側破砕部24と、この固定側破砕部24を通過した後に破砕ロータ22に付着したまま残存するごみWを掻き落とすためのスクレーパ26と、を備える。
前記破砕ロータ22は、ドラム28と、図2及び図3にも示すような複数本(この実施の形態では7本)の回転刃支持環30と、各回転刃支持環30に取付けられる複数の回転刃32とを備える。この破砕ロータ22は、前記プッシャ16により押出されたごみWが当該破砕ロータ22の上に投下され、かつ、当該破砕ロータ22から落下したごみが前記振動コンベア18に至るように、配置されている。
前記ドラム28は、円筒状をなし、その中心軸が水平となるように配置されるとともに、当該中心軸回りに図略のモータによって例えば1.0〜2.0rpm程度の速度で回転駆動される。このドラム28の軸方向の両端部には、図8に示すように、その外周面から径方向外向きに突出するようにフランジ29が設けられている。
前記各回転刃支持環30は、前記ドラム28の外周面上に配設され、当該ドラム28の回転周方向に延び、その回転周方向に間欠的に並ぶ複数の位置にそれぞれ配置されている。すなわち、これらの回転刃支持環30は、当該ドラム28の回転軸方向に互いに間隔をおいて配設され、これにより、互いに隣り合う回転刃支持環30同士の間に周方向に延びる周溝34を形成する。
各回転刃支持環30は、その周方向に間欠的に並ぶ複数の適当な位置に、回転刃支持部である低歯30a及び高歯30bを有する。図3では低歯30aの領域が×印で示され、高歯30bの領域が斜線で示されている。各低歯30a及び各高歯30bは、他の部分よりも径方向外向きに突出し、高歯30bは低歯30aよりも大きな突出寸法を有する。各回転刃32は、各歯30a,30bの回転方向下流側の面に図8に示すような埋め込みボルト33によって固定され、後述の固定刃44との噛み合いによりごみWを粗破砕(ここでは破袋)する機能を有する。
各歯30a,30bの位置は、効率のよい粗破砕が可能となるように、例えば経験則によって定められればよい。図3に示す例では、一つの回転刃支持環30について3つの高歯30bが120°間隔で配され、高歯30b同士の間に2つの低歯30aが30°間隔で配されている。しかし、本発明では各回転刃の支持構造や位置はこれに限定されない。例えば、回転刃支持環30にこれと一体に回転刃が形成されてもよい。
なお、本発明に係る回転刃支持環は、必ずしも全周にわたって連続していなくてもよく、その周方向の一部が欠如したものでもよい。あるいは、当該回転刃支持環が周方向に分割された複数の円弧状部材の集合体であってもよい。
前記固定側破砕部24は、図4及び図5に示すような回動部材38と、この回動部材38を駆動するための第1シリンダ40と、前記回動部材38に支持される複数の固定刃支持板42とを備え、各固定刃支持板42にそれぞれ当該固定刃支持板42と一体に前記固定刃44が形成されている。
前記回動部材38は、その上端が支軸36を介してハウジング20側に支持され、当該支軸36を中心に回動することにより、図4に実線で示すように前記破砕ロータ22に接近する第1破砕位置と、同図二点鎖線で示すように前記破砕ロータ22から離れる第1退避位置との間で移動することが可能である。前記第1シリンダ40は、ここでは図5に示すような左右2箇所の位置に設けられ、それぞれ例えば油圧によって伸縮方向に駆動される。各第1シリンダ40は、その一端が前記回動部材38の下端部に連結され、他端が固定側(例えばハウジング20側)に支持され、当該第1シリンダ40の伸縮によって前記回動部材38を前記第1破砕位置と前記第1退避位置との間で回動させる。
前記各固定刃支持板42は、図5に示すように前記破砕ロータ22の回転軸方向と平行な方向に間隔をおいて配列され、同方向に延びる共通の支軸41を介して前記回動部材38に当該支軸41を中心として回動可能となるように支持されている。詳しくは、各固定刃支持板42の先端部にそれぞれ前記固定刃44が形成され、これらの固定刃44が(前記回動部材38が前記第1破砕位置にあるときに)前記破砕ロータ22において互いに隣り合う回転刃支持環30の回転刃32同士の間に位置するように、各固定刃支持板42が配列されている。
各固定刃支持板42は、前記支軸41回りの回動により、図4に示すように各回転刃44をドラム28の外周面に近づける第2破砕位置と、当該回転刃44をドラム28の外周面から退避させる第2退避位置との間で移動する。前記第2破砕位置にあるときの固定刃44の先端と周溝34の底面すなわちドラム28の外周面との間隙G1は、図8に示すように、比較的大きめに設定されている。具体的には、前記破砕ロータ22の回転に伴う前記各回転刃32と前記各固定刃44との噛み合いによって当該破砕ロータ22の外周面上のごみを粗破砕することが可能となるように、前記各固定刃44と前記各回転刃32との相対位置関係が設定されている。
前記第2シリンダ46は、ここでは図5に示すように左右に並ぶ2つの位置にそれぞれ配置され、例えば油圧により伸縮駆動される。各第2シリンダ46は、前記回動部材36に回動可能に連結される上端部と、適当な固定刃支持板42の後端に回動可能に連結される下端とを有し、当該第2シリンダ46の伸縮によって全ての固定刃支持板42を前記支軸41と一体に前記第2破砕位置と前記第2退避位置との間で回動させる。
前記スクレーパ26は、前記破砕ロータ22の回転方向について前記固定側破砕部24の下流側の位置に設けられている。このスクレーパ26は、図6及び図7に示すように、前記ドラム28の回転軸と平行な支軸48と、これらの支軸48に連結される複数の掻き落とし板50と、互いに隣り合う掻き落とし板50同士を連結する連結板53と、第3シリンダ52とを備える。
前記各掻き落とし板50は、図7及び図9に示すように前記破砕ロータ22の回転軸方向と平行な方向に間隔をおいて配列され、その下端部が共通の前記支軸48に連結されるとともに当該支軸48を中心として回動可能となるようにハウジング20側に支持されている。詳しくは、各掻き落とし板50は、前記破砕ロータ22の周溝34の底面すなわちドラム28の外周面に接近可能な先端部50aを有し、この先端部が掻き落とし部を構成する。前記各掻き落とし板50は、その先端部50aが前記破砕ロータ22において互いに隣り合う回転刃支持環30同士の間に位置するように、配列されている。
各掻き落とし板50は、前記支軸48回りの回動により、図6に実線で示すようにこれらの先端部50aが前記周溝34の底面に接近する掻き落とし位置と、同図に二点鎖線で示すように当該先端部50aが前記周溝34の底面から退避する退避位置との間で移動する。図9に示すように、前記掻き落とし位置にあるときの前記各掻き落とし板50の先端部50aと前記周溝34の底面との間隙G2の寸法は、当該先端部50aが周溝34内のごみを確実に掻き落とすことが可能となるように、前記第2破砕位置にある各固定刃44の先端と前記周溝34の底面との間隙G1(図8)の寸法よりもさらに小さく設定されている。
前記第3シリンダ52は、ここでは図7に示すように左右に並ぶ2つの位置にそれぞれ配置され、例えば油圧により伸縮駆動される。各第3シリンダ52は、ハウジング20側に連結される一方の端部と、適当な掻き落とし部材50に形成されたボス51に回動可能に連結される他方の端部とを有し、当該第3シリンダ52の伸縮によって全ての掻き落とし部材50を前記支軸48と一体に前記掻き落とし位置と前記退避位置との間で回動させる。
さらに、この給じん機10の特徴として、前記破砕ロータ22における各周溝34の底面の周方向の一部には、他の部分よりも径方向外向きに突出して前記掻き落とし板50の先端部50aと対向可能な切断用突出部が形成されている。この実施の形態では、一つの周溝34について図3に示すように周方向に180°間隔で並ぶ2つの位置に、図8〜図10に示すような角材からなるリブ60がその両側の回転刃支持環30あるいはドラム28の外周面に溶接によって固定され、これにより前記切断用突出部を形成している。
前記周溝34の底面からの各リブ60の突出寸法は、図9に示すように、前記破砕ロータ22の回転に伴って前記各掻き落とし板50の先端部50aに接触しないが当該先端部50aに微小寸法の間隙G3のみを残して近接するように設定されている。前記間隙G3の微小寸法は、後述のような長尺物切断作用を得ることが可能となるように調整されており、当該寸法は、例えば、前記ハウジング20内に前記破砕ロータ22及び前記スクレーパ26を組付けてから前記リブ60の外側面を研削又は研磨により除去加工することにより微調整することが可能である。
また、この給じん機10では、前記各回転刃支持環30の適所に、その幅方向(ドラム28の回転軸と平行な方向)に延びる複数の幅溝62が形成されている。これらの幅溝62は、前記周溝34に長尺物が捲き付いた場合にこの長尺物を切断するための刃物の刃を受け入れることが可能な寸法を有する。さらに、この実施の形態に係る前記各幅溝62は、前記各切断用突出部を構成するリブ60のうちの特定のリブ60に隣接する位置に形成されている。
次に、この給じん機10の作用を説明する。
前記ホッパー12から給じん機10内に投入されたごみWは、プッシャ16によりハウジング20の内方に押出されて本体部14における破砕ロータ22の上に投下される。このごみWは、前記破砕ロータ22の各回転刃支持環30における低歯30aまたは高歯30bに装着された回転刃32により順次捕らえられて破砕ロータ22の回転方向に移送される。一方、固定側破砕部24における各固定刃44は第1及び第2シリンダ40,46の伸長により第2破砕位置に位置決めされ、これらの固定刃44と前記回転刃32との噛み合いにより前記ごみWが粗破砕され、当該ごみWに含まれる袋ごみは破られる。
前記噛み合い部分で破砕されたごみWは、基本的にその下流側で振動コンベア18上に落下してごみ焼却炉等に搬入(供給)されるが、落下せずに破砕ロータ22の周溝34内に滞留した破砕済のごみWは、その下流側のスクレーパ26によって掻き落とされる。具体的には、当該スクレーパ26における各掻き落とし板50が第3シリンダ52の伸長により掻き落とし位置にある状態、すなわち、各掻き落とし板50の先端部50aが各周溝34内に進入した状態で、当該先端部50aが到来する滞留ごみWを捕らえてこれを周溝34内から掻き落とす。
前記破砕ロータ22では、互いに隣り合う回転刃支持環30同士の間にそれぞれ周溝34が形成されているから、前記ごみWに含まれる長尺物、例えば紐、は、当該周溝34に巻きつき易い。しかも、当該周溝34の底面と固定刃44の先端や掻き落とし板50の先端部50aとの間には比較的大きな間隙G1,G2が残っているため、前記周溝34内で捲き付く長尺物は、従来の破砕ロータのように特に対策が施されていないもの(例えば図11に示される破砕ロータ2)では、そのまま径方向に滞留して給じん機の正常な運転を阻害するおそれがある。このため、従来の給じん機では、比較的高い頻度で当該給じん機の運転が停止され、前記長尺部を刃物で切断して取り除く作業が行われなければならず、このことが当該給じん機の運転効率の低下を招く。
これに対し、この実施の形態に係る給じん機10では、前記各周溝34内に切断用突出部を構成するリブ60が配設されるだけのきわめて簡素な構造で、当該周溝34内に捲き付く長尺物の切断が促進され、これにより給じん機10の運転効率が高められる。具体的に、前記周溝34内に入り込んだ長尺物は、図10に示すように、破砕ロータ22の回転に伴って前記切断用突出部であるリブ60と掻き落とし板50の先端部50aとの間に挟み込まれ、これにより当該長尺物にはその切断に有効なせん断力が与えられる。これにより、当該長尺物の捲き付き、少なくとも当該捲き付きによる堆積、が有効に抑止される。
この切断促進効果を得るためには、掻き落とし板50の先端部50aとリブ60との間隙G3の寸法を小さく抑えることが重要である。具体的には、前記先端部50aと周溝34の底面(ドラム28の外周面)との間隙G2が約20mmである場合に、15mm程度の高さのリブ60を配設して当該リブ60と先端部50aとの間隙G3を5mm程度に抑えることにより、長尺物の著しい切断効果が得られることが確認された。
また、前記切断用突出部は、周溝34の周方向の一部において局所的に突出するものであることが、肝要である。例えば、前記周溝34の全周にわたって当該周溝34の底面と掻き落とし板50の先端部50aとの間隙G2の寸法を前記微小寸法と同等の寸法(例えば5mm程度)に追い込んだとしても、長尺物にその切断に有効なせん断力を与えることは難しく、また前記先端部50aの磨耗をいたずらに促進するおそれがある。また、スクレーパ26への負荷も高くなる。また、組立事情からしても、周溝34の底面と前記先端部50aとの間の隙間寸法を高精度で管理することは困難である。これに対し、周方向の一部にのみ存在する切断用突出部(この実施の形態ではリブ60)は、前記掻き落とし板50の先端部50aとの協働により、破砕ロータ22の回転に伴って長尺物に有効なせん断力を与えることが可能であり、また、前記間隙G3の微小寸法も当該切断用突出部(リブ60)の外側面を削ることで容易に調整することが可能である。
前記間隙G3の具体的な寸法は、装置の仕様等に応じて適宜設定が可能である。一般に、当該間隙G3の寸法は、スクレーパの負荷が過大となるのを防ぐという観点からは3mm以上に設定されるのが、好ましい。その一方、長尺物が堆積するにつれてその弾性が増し、スクレーパとの接触による剪断作用が働きにくくなって当該長尺物の切断が困難化するという事情に鑑みると、前記間隙G3は10mm以下に設定されるのが好ましい。
さらに、前記切断用突出部の存在は、捲き付いた長尺物の一部を局所的に径方向外向きに隆起させるため、これにより当該長尺物の張力を高めて当該切断用突出部の角の部分を当該長尺物に食い込ませる可能性がある。従って、当該切断用突出部単独でも長尺物の切断を促進する可能性が期待できる。
さらに、前記各切断用突出部を構成するリブ60は、その回転周方向の寸法よりもドラム28の回転軸方向と平行な方向すなわち幅方向の寸法が大きい形状を有することから、当該リブ60と掻き落とし板50の先端部50aとが近接する時間を短くして当該近接に起因する前記先端部50aへの負荷及びその磨耗を抑制しながら、高い切断促進効果を得ることを可能にする。さらに、この実施の形態に係るリブ60は周溝34の幅方向全域にわたって延びていることから、当該リブ60の側方に長尺物が入り込むのを阻止することができる。
一方、前記各回転刃支持環30の適所には、長尺物を切断するための刃物の刃を受け入れることが可能な幅溝62が形成されているから、仮に長尺物が周溝34内で巻付いても、給じん機10の運転停止中に適当な幅溝に前記刃物の刃を挿入するようにして当該刃を前記長尺物に入れることにより、当該長尺物を効率よく切断することができる。しかも、前記幅溝62は特定のリブ60と隣接する位置に設けられているから、当該リブ60は、当該幅溝62内に挿入される刃を案内する案内部材としても機能することが可能である。
なお、各掻き落とし板50の先端部50aはその幅方向についてリブ60の全域にわたって設置される必要はなく、図示のようにリブ60よりも小さい幅を有していてもよい。前記先端部50aとリブ60との切断作用によって長尺物が切断されて除去されると、切断された周囲の長尺物が除去された部分に移動するとともに、前述したリブ60自体の切断効果によって、結果的にリブ60上に長尺物が所定量以上堆積することを抑制されることが期待できるからである。
また、先端部50aの幅を小さくすることでリブ60による掻き落とし板への負荷を抑えながら長尺物へ作用する力を大きくすることができる。
なお、前記幅溝は、既に成形された回転刃支持環の一部を切除することにより形成されたものでもよいし、回転刃支持環を構成する複数の円弧状部材の端面同士を意図的に周方向に離間させることにより当該端面同士の間に形成されたものであってもよい。
10 給じん機
14 本体部
20 ハウジング
22 破砕ロータ
24 固定側破砕部
26 スクレーパ
28 ドラム
30 回転刃支持環
30a 低歯
30b 高歯
32 回転刃
34 周溝
44 固定刃
50 掻き落とし板
50a 掻き落とし板の先端部
60 リブ(切断用突出部を構成)
62 幅溝
G3 リブ60と先端部50aとの間隙

Claims (4)

  1. ごみ焼却設備に付設される給じん機であって、
    内部にごみが投入されるハウジングと、
    このハウジング内に収容され、水平な中心軸回りに回転駆動される破砕ロータと、
    この破砕ロータの上に投入されるごみを当該破砕ロータと協働して粗破砕するための固定刃と、
    前記破砕ロータの回転方向について前記固定刃の下流側の位置に設けられ、前記破砕ロータに付着するごみを掻き落とすスクレーパと、を備え、
    前記破砕ロータは、前記中心軸回りに回転駆動されるドラムと、このドラムの外周面上に配設される複数の回転刃支持環と、を備え、
    各回転刃支持環は、前記ドラムの回転周方向に延び、その回転周方向に間欠的に並ぶ複数の位置に回転刃を支持し、これらの回転刃支持環は、当該ドラムの回転軸方向に互いに間隔をおいて配設されることにより、互いに隣り合う回転刃支持環同士の間に周方向に延びる周溝を形成し、
    前記各固定刃は、前記周溝の底面に対して前記ドラムの回転径方向に所定の間隔をおいて対向するように、互いに隣り合う回転刃支持環同士の間に配置され、前記破砕ロータの回転に伴ってその回転方向に運ばれるごみを前記回転刃との噛み合いによって粗破砕し、
    前記スクレーパは、複数の掻き落とし部材を有し、これらの掻き落とし部材は、前記周溝の底面に対して前記ドラムの回転径方向に前記固定刃よりも小さな間隔をおいて対向するように、互いに隣り合う回転刃支持環同士の間に、前記破砕ロータに付着したごみを当該破砕ロータの回転に伴って掻き落とすように配置され、
    前記各周溝の底面の周方向の一部には、他の部分よりも径方向外向きに突出して前記掻き落とし部材と対向可能な切断用突出部が形成され、各切断用突出部の突出寸法は、前記破砕ロータの回転に伴って前記各掻き落とし部材に接触しないがこの掻き落とし部材との間で前記長尺物にせん断力を与えて当該長尺物を切断することが可能な程度まで当該掻き落とし部材と近接するように、設定される、給じん機。
  2. 請求項1記載の給じん機であって、前記各切断用突出部は、その回転周方向の寸法よりもドラムの回転軸方向と平行な方向の寸法が大きい形状を有する、給じん機。
  3. 請求項2記載の給じん機であって、前記切断用突出部は、前記各周溝の幅方向全域にわたって延びる形状を有する、給じん機。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の給じん機であって、前記各回転刃支持環において前記切断用突出部のうちの少なくとも一つに隣接する部位に当該回転刃支持環の幅方向に延びて長尺物切断用の刃を受け入れることが可能な幅溝が形成されている、給じん機。
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