JP5431716B2 - 物品収納ボックス - Google Patents

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Description

この発明は、車両内装部材に設けられる物品収納ボックスに関するものである。
自動車等の車両には、インストルメントパネルやドアパネル等の車両内装部材に、車検証や身の回りの小物等の物品を収納できる物品収納ボックスが設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示の物品収納ボックスは、インストルメントパネルに取り付けられたボックス本体と、インストルメントパネルの裏面に軸支されたヒンジアームに支持されて、ボックス本体の物品収納開口を開閉可能なリッドとを備えている。またリッドは、本体部分が乗員室側に臨むアウターパネルと、ボックス本体側に臨むインナーパネルとから構成される。物品収納ボックスは、ボックス本体の開口縁部に開設されたガイド孔を挿通して乗員室側に突出したヒンジアームがインナーパネルに固定されて、リッドの開閉に際してヒンジアームがガイド孔から出没するようになっている。そして、物品収納ボックスは、リッドでボックス本体の物品収納開口を閉成した際に、リッドがインストルメントパネルにリッドに合わせて形成された開口部に収まってインストルメントパネルの一部を構成するようになっている。
物品収納ボックスでは、リッドの開閉に際してガイド孔から出没するヒンジアームの移動を阻害しないように、ヒンジアームとガイド孔との間に隙間が設けられており、これに起因してリッドがヒンジアームを支持する支持軸の軸方向に沿ってがたついてしまう。そして、物品収納ボックスは、リッドが軸方向にずれると、インストルメントパネルの開口部に干渉したり、リッドの閉成状態においてインストルメントパネルの開口部とリッドとの隙間が不均一になり、見栄えが悪くなる不都合がある。
そこで、特許文献1に開示の物品収納ボックスの如く、インナーパネルにおけるヒンジアームの固定部近傍に、リッドの閉成状態でガイド孔に嵌合する規制片を突設する構成が提案されている。特許文献1の物品収納ボックスは、リッドの閉成時にインナーパネルに突設された規制片をガイド孔に嵌合することで、リッドの車幅方向の移動を規制してリッドのがたつきを防止している。
実開平6−12207号公報
特許文献1の物品収納ボックスは、リッドの閉成状態における車幅方向のがたつきを防止できるものの、リッドとインストルメントパネルの開口部の間で確実に位置合わせできるものではない。なぜならば、物品収納ボックスでは、リッド本体における乗員室側に臨むアウターパネルの外形とインストルメントパネルの開口部との関係を基準として互いに整合するように設定されているため、アウターパネルとインナーパネルとの取付位置がずれた場合に、インナーパネルに設けた規制片によって位置合わせしても、アウターパネルをインストルメントパネルの開口部に対して位置合わせすることはできないからである。従って、物品収納ボックスでは、アウターパネルとインナーパネルとの取り付けに高い精度が要求されて、互いに精度よく位置決めするのに構造が複雑になったり、取付手間がかかったりする問題が指摘される。また、アウターパネルとインナーパネルとを取り付ける方法としては、ビス締めや接着剤の塗布等の手間のかかる作業を要さず、低コストで簡単に接合し得る振動溶着もあるが、前述の如く高い取付精度が要求されることから、特許文献1の如くインナーパネルに規制片を設ける構成に採用することができない。
すなわち本発明は、従来の技術に係る物品収納ボックスに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、リッドの閉成時の位置合わせを精度よく行い得る物品収納ボックスを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の物品収納ボックスは、
車両内装部材に配設され、物品を収納するボックス本体と、該ボックス本体の物品収納開口を開閉可能なリッドとを備えた物品収納ボックスにおいて、
前記ボックス本体は、前記物品収納開口を前記車両内装部材に開設された開口部に合わせて配設されると共に、該物品収納開口の縁辺に形成されたフランジ部に開設された挿通孔を有し、
前記リッドは、
前記開口部に合わせて形成されたアウター部材と、
前記アウター部材の前記ボックス本体側に振動溶着により固定されたインナー部材と、
前記インナー部材から前記ボックス本体側に延出するよう設けられ、前記挿通孔に挿通して該ボックス本体の外面に支持軸で回転可能に軸支されたアームと、
前記アウター部材における前記ボックス本体側に設けられ、前記インナー部材に開設された挿通開口を介して前記アームに沿って突出し、該リッドの閉成時に前記挿通孔の開口縁に当接して該リッドを前記支持軸の延在方向に位置合わせする位置合わせ部とを有し、
前記アームを、前記リッドの開放時に該アームと前記ボックス本体との間に設けられた付勢手段によって前記支持軸の延在方向に付勢するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、アウター部材に設けた位置合わせ部とボックス本体の挿通孔の開口縁との当接によって、閉成時にリッドが支持軸の延在方向に位置合わせされる。すなわち、リッドは、閉成時にアウター部材を基準として車両内装部材の開口部に対して位置合わせされる。これにより、物品収納ボックスは、アウター部材の外形で規定されるリッドの乗員室に臨む外形形状を、閉成姿勢のたびに精度よく開口部に対して整合させることができる。しかも、アームは、リッドの開放時に付勢手段によって支持軸の延在方向に付勢されて、アームと挿通孔の開口縁とを当接させて支持軸の延在方向に位置決めすることができ、リッドの開放時にがたつきを抑制することができる。
請求項2に係る発明では、前記位置合わせ部は、前記アームを挟んで前記物品収納開口と反対側に位置して該アームに隣り合うように配置されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、位置合わせ部をアームにおける物品収納開口と反対側に配置することで、位置合わせ部を設けることによるボックス本体の物品収納容量の減少を回避し得る。
請求項3に係る発明では、前記付勢手段は、前記リッドの開放時から閉成時に至るまでに亘って、前記アームを前記支持軸の延在方向に沿って前記位置合わせ部側に向けて付勢するよう構成されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、付勢手段によりリッドを開放時から閉成時に到来するまでに亘って、リッドのがたつきをなくすことができる。また、位置合わせ部を一方のアームにのみ対応して設けても、リッドの閉成時に位置合わせが可能となる。
請求項4に係る発明では、前記リッドは、前記アウター部材の表側を覆って該アウター部材の端縁から前記ボックス本体側に巻き込んだ表皮材の端部を、アウター部材と前記インナー部材との間に挟んで保持するよう構成されることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、アームをインナー部材に設ける構成であるので、表皮材の端部をアウター部材とインナー部材との間に収容する際に、アームが邪魔にならず、表皮材の端部処理を適切に行い得る。
請求項5に係る発明では、前記リッドは、前記インナー部材の対向する側端部に離間配置された一対のアームを有し、前記ボックス本体における前記物品収納開口を挟んで対向するフランジ部に夫々設けられた挿通孔に、対応のアームが挿通されることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、インナー部材の対向する側縁部に離間配置された一対のアームによって、リッドが安定して保持される。
本発明に係る物品収納ボックスによれば、リッドの閉成時の位置合わせを精度よく行い得ると共に、リッドの開放時のがたつきを抑制できる。
次に、本発明に係る物品収納ボックスにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、車両内装部材の一つであるインストルメントパネルに設けられた物品収納ボックスを例に挙げて説明する。なお、実施例の物品収納ボックスは、リッドを開閉可能に支持する支持軸が車両の左右方向に延在するようにインストルメントパネルに設置された場合であって、リッドを物品収納開口を塞いだ閉成姿勢から開放する方向を後とし、リッドを物品収納開口の開放姿勢から閉成する方向を前という。
図1〜図3に示すように、実施例に係る物品収納ボックス20は、所謂アッパーボックス型であって、車両における乗員室14の前側に設置されるインストルメントパネル10の上部に配設されている。物品収納ボックス20は、内部画成された物品収納部22aに物品を収納可能なボックス本体22と、該物品収納部22aに連通する物品収納開口24を開閉するリッド40とを備えている。また、物品収納ボックス20は、リッド40で物品収納開口24を塞いだ閉成姿勢(図2参照)とリッド40を上方に引き上げて物品収納開口24を開放した開放姿勢(図3参照)との間で、リッド40を開閉変位し得るよう構成される。更に、物品収納ボックス20は、ボックス本体22に対して係脱可能なロック機構(図示せず)をリッド40に備え、リッド40の閉成姿勢においてボックス本体22に対してロック機構が係止してリッド40の開放を規制し得るようになっている。
前記ボックス本体22は、インストルメントパネル10に開設された開口部12に物品収納開口24を合わせてインストルメントパネル10の裏側に取り付けられている(図2または図3参照)。なお、実施例のボックス本体22は、物品収納開口24が斜め上方に向けて乗員室14に開放するよう設置されている。ボックス本体22は、一面が開口した略方形の箱状体であって、物品収納開口24を画成する前および左右の壁部26,30,30の上端に、外側に向けて延出形成されたフランジ部31,32を備えている(図1参照)。ここで、物品収納ボックス20は、リッド40の後述するアーム48,48が左右の側壁部30,30に軸支される構成であるので、インストルメントパネル10の開口部12と側壁部30との間に設けられるアーム48の配設スペースを隠すために、左右の側壁部30,30の上端に少なくとも側フランジ部32が設けられる。また、ボックス本体22は、左右の開口幅が前側を広くて後側が狭くなるよう形成されて、左右の側壁部30,30が、後側部分が互いに近づくように平面視でクランク形状に屈曲している。そして、ボックス本体22は、物品収納開口24を囲うフランジ部31,32および後壁部28の上端で構成される物品収納開口24側の外形形状が略矩形状に形成される。ここで、左右の側壁部30,30の上端に夫々設けられた左右の側フランジ部32,32は、前側部分が狭くて後側部分が前側部分と比べて広くなっている。
前記ボックス本体22には、左右の側フランジ部32,32の夫々に、長手が前後方向に沿って延在する略矩形状の挿通孔34が開設されている(図1参照)。各挿通孔34は、側フランジ部32における幅広の後側部分に貫通形成されている。そして、物品収納ボックス20では、各挿通孔34に挿通したアーム48の延出端が、側壁部30において前側部分より内側に位置している後側部分に臨むようになっている(図2または図3参照)。なお、ボックス本体22には、各側壁部30の後側部分外面を覆ってカバー部38が設けられ、挿通孔34を介してインストルメントパネル10の裏側に突出したアーム48の延出端および支持軸36等が、カバー部38と側壁部30との間に収容されるようになっている。
前記リッド40は、該リッド40における乗員室14側に配置されたアウターパネル(アウター部材)42と、該アウターパネル42のボックス本体22側に組み付けられたインナーパネル(インナー部材)44と、インナーパネル44からボックス本体22側に延出形成されたアーム48とを備えている。また、実施例のリッド40には、インストルメントパネル10に合わせた皮革やファブリック等の表皮材46が、アウターパネル42の乗員室14側を覆って装着されている。ここで、リッド40は、表皮材46を装着したアウターパネル42の外形とインストルメントパネル10の開口部12とが、閉成姿勢で整合するように設定される。なお、アウターパネル42およびインナーパネル44は、何れも熱可塑性樹脂から成形される。
前記アウターパネル42は、インストルメントパネル10の開口部12に合わせて略矩形状に形成されると共に、インストルメントパネル10の湾曲形状に合わせて前後方向に湾曲するよう形成されている。インナーパネル44は、アウターパネル42より小型に形成された略矩形状の部材であって、複数の溶着リブ44aがアウターパネル42側に突出形成される。リッド40は、アウターパネル42にインナーパネル44の溶着リブ44aを突き合わせて振動溶着を行うことで、インナーパネル44がアウターパネル42に対して接合される(図2または図3参照)。またインナーパネル44には、四方の端部をアウターパネル42に向けて屈曲した挟持リブ44bが設けられている。リッド40は、アウターパネル42の乗員室14側の面を覆った表皮材46の端部をアウターパネル42の端縁からボックス本体22側に巻き込み、表皮材46の端部をアウターパネル42の端部とインナーパネル44の挟持リブ44bとの間に挟持して保持するよう構成される。すなわち、リッド40では、表皮材46の端部がアウターパネル42とインナーパネル44との間に収容されて外部に露出しないようになっている。
実施例のリッド40は、左右方向に離間配置した一対のアーム48,48を備えている。各アーム48は、インナーパネル44の側端部に位置すると共に該側端部の後側に偏倚して、インナーパネル44におけるボックス本体22側の面に一体成形されている。また各アーム48は、側壁部30の後端部に位置して側壁部30とこの側壁部30を覆うカバー部38との間に架設された支持軸36によって(図5参照)、挿通孔34を介して側壁部30の外側方に位置する延出端が回転可能に軸支される。なお一対のアーム48,48は、左右対称な構成である。
実施例のアーム48は、インナーパネル44に接続されて、支持軸36を中心とする円弧状に形成された本体部50と、この本体部50の中間部分から半径方向内側に向けて延出形成されて、先端部が支持軸36に回転可能に軸支される支持部52とから構成される(図2または図3参照)。本体部50は、延出端側における円弧の内周部分に複数の歯部50aを備えている。そして本体部50は、側壁部30とこの側壁部30を覆うカバー部38との間に回転可能に支持された保持歯車54に歯部50aが噛み合って、該保持歯車54に支持されるようになっている。また、本体部50は、板状体における前後の縁部に物品収納開口24と反対側(外側方)に向けて突出するリブ50b,50bを有する断面コ字状を基本として形成され、前後のリブ50b,50b間に補強用のリブ50bが板状体から突出形成されている。なお、本体部50は、アーム48において挿通孔34に挿通される部分であって、外形形状が挿通孔34より小さく設定されている。
前記アーム48における本体部50の延出端と側壁部30との間には、姿勢保持手段としてトーションばね56が設けられている(図2または図3参照)。トーションばね56は、コイル部分から延出する一方の腕部が本体部50の延出端に取り付けられ、コイルから延出する他方の腕部が側壁部30に取り付けられて、リッド40の閉成姿勢で該リッド40をボックス本体22側に引き込むように付勢している(図2参照)。そして、トーションばね56は、リッド40の開放変位に伴う本体部50の変位につれてコイル部分が反転することで、リッド40の開放姿勢で該リッド40をボックス本体22から突き出すように付勢している(図3参照)。すなわち、物品収納ボックス20は、トーションばね56によってリッド40の開閉方向の姿勢が保持されるようになっている。
前記物品収納ボックス20は、リッド40の閉成姿勢において、リッド40を左右方向(支持軸36の延在方向)に位置合わせする位置合わせ部58を備えている。なお、支持軸36の延在方向とは、該支持軸36の軸線に沿う方向をいう。位置合わせ部58は、インナーパネル44に設けられるアーム48に対応してアウターパネル42に設けられており、実施例では左右のアーム48,48の夫々に対応してアウターパネル42の側端部に夫々設けられる(図2または図3参照)。各位置合わせ部58は、アウターパネル42におけるボックス本体22側の面に一体的に突出形成されて、インナーパネル44に開設された挿通開口45を介してインナーパネル44のボックス本体22側にアーム48に沿って突出するよう構成される。各位置合わせ部58は、対応のアーム48を挟んで物品収納開口24と反対側(アームの外側方)に位置して該アーム48に隣り合うように配置される。また、各位置合わせ部58は、本体部50における前後のリブ50b,50bの間に位置するよう配置されると共に、リブ50bの開放端部より外側方に外側面が位置するよう配置される(図4参照)。
各位置合わせ部58は、外側面が板部で閉塞される一方、アーム48側の内側面が開口した門型に形成されている(図4参照)。そして、左右の位置合わせ部58,58は、リッド40の閉成姿勢において、対応する辺の挿通孔34に挿入されると共に外側面が挿通孔34における外側の開口縁に夫々当接して、挿通孔34の開口縁との当接下にリッド40を左右方向に位置合わせするよう構成される。ここで、物品収納ボックス20では、左右の挿通孔34,34における外側の開口縁間寸法と左右の位置合わせ部58,58の外側面間寸法とが同一または左右の位置合わせ部58,58の外側面間寸法が僅かに大きく設定される。なお、各位置合わせ部58は、先端部における外側の端縁が円弧状に面取りされており、挿通孔34に対して円滑に挿入される。
前記物品収納ボックス20は、リッド40の開放時に支持軸36の延在方向にアーム48を付勢する付勢手段60を備えている。付勢手段60は、リッド40の開放姿勢においてアーム48の支持部52が到来する部位に位置して、ボックス本体22の側壁部30に設けられている(図2または図3参照)。なお、物品収納ボックス20では、左右のアーム48,48に夫々対応して、左右の側壁部30,30に付勢手段60,60が夫々設けられる。図5に示すように、付勢手段60は、側壁部30に対して支持軸36の延在方向に進退可能に保持された付勢ピン62と、この付勢ピン62における支持部52への当接端に太径に形成された当接部62aと側壁部30との間に介挿されたコイルばね等の弾性部材64とを備えている。そして、各付勢手段60は、付勢ピン62の当接部62aが開放姿勢にあるアーム48の支持部52に当接して、弾性部材64で付勢されたもとに付勢ピン62が支持部52に対して該アーム48に隣接して設けられた位置合わせ部58側に向けて力を加えるよう構成される。すなわち、実施例の付勢手段60は、支持軸36の延在方向に沿う外側方へ向けてアーム48の支持部52を付勢している。なお、付勢手段60は、支持部52の開放姿勢への変位に際して、カバー部38から離間する方向に退避して支持部52の変位を許容するようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る物品収納ボックス20の作用について説明する。物品収納ボックス20は、アウターパネル42に設けた位置合わせ部58とボックス本体22の挿通孔34の開口縁との当接によって、閉成姿勢においてリッド40が支持軸36の延在方向に位置合わせされる。すなわち、リッド40は、閉成姿勢でアウターパネル42を基準としてインストルメントパネル10の開口部12に対して位置合わせされる。これにより、物品収納ボックス20は、表皮材46を装着したアウターパネル42の外形で規定されるリッド40の乗員室14に臨む外形形状を、閉成姿勢のたびに精度よく開口部12に対して整合させることができる。
前記物品収納ボックス20は、アウターパネル42を基準としてリッド40を位置合わせする構成であるので、アウターパネル42に対するインナーパネル44の取付位置が多少ずれたり、インナーパネル44に設けたアーム48が支持軸36の延在方向に沿ってずれたとしても、閉成姿勢においてアウターパネル42と開口部12との位置関係は変化しない。従って、実施例の物品収納ボックス20によれば、リッド40の外形形状と開口部12との間でリッド40の位置ずれを見込んで設定される余裕寸法(隙間)を最小限に抑えることができ、見栄えがよく、閉成姿勢にあるリッド40とインストルメントパネル10との間の意匠的な一体感を向上させることができる。また、物品収納ボックス20は、左右のアーム48,48が支持軸36に沿う方向の変位をある程度許容されているので、カバー部38、側壁部30あるいは挿通孔34に対するアーム48の摺接を最小限に抑えて、左右のアーム48,48でリッド40を安定して保持しつつ滑らかに開閉変位させることができる。
前記物品収納ボックス20は、アウターパネル42とインナーパネル44との取付位置に高い精度が要求されないことから、アウターパネル42とインナーパネル44との取り付け方法として、ビス締めや接着剤の塗布等の手間のかかる作業を要さず、低コストで簡単に接合し得る振動溶着を採用することができる。ビス締めによる取り付け方法では、ビスの螺合スペースが必要になるのでリッド40が厚くなるが、実施例の物品収納ボックス20では、アウターパネル42とインナーパネル44を振動溶着で取り付けることで、リッド40を薄くすることができ、ボックス本体22の物品収納容量を増加させることができる。また、実施例の物品収納ボックス20では、リッド40の表面にビス等の締結部材が露出しないので、リッド40の見栄えを向上することができる。
前記物品収納ボックス20は、アウターパネル42に設けた位置合わせ部58で閉成姿勢にあるリッド40の位置を担保する構成であるので、アウターパネル42ではなくインナーパネル44にアーム48を設けることができる。実施例のリッド40の如く、アウターパネル42に表皮材46を装着する構成では、表皮材46の端部を隠す必要があるが、仮にアウターパネルの側縁部にアームを設けると、表皮材をアウターパネルとインナーパネルとの間に収容する際にアームが表皮材の端部に干渉してしまう。また、表皮材をアウターパネルとインナーパネルとの間に収容するために、アームをアウターパネルの側縁部から内側にずらして設けると、アームを軸支する支持軸が設けられるボックス本体の側壁部も内側に位置することになり、ボックス本体の物品収納容量が減少してしまう。これに対して、実施例の物品収納ボックス20では、インナーパネル44にアーム48を設けてあるので、アーム48がアウターパネル42とインナーパネル44との間に端部を収容する表皮材46の端部処理の邪魔にならず、リッド40の見栄えを向上することができる。そして、実施例の物品収納ボックス20では、アーム48をインナーパネル44の側縁部に設けることで、ボックス本体22の物品収納容量を最大限に確保し得る。
前記物品収納ボックス20は、開放姿勢にあるアーム48の支持部52が支持軸36の延在方向に沿って物品収納部22aの内側から外側に向けて付勢手段60によって夫々付勢されることで、左右のアーム48,48がカバー部38や挿通孔34の開口縁に当接して支持軸36の延在方向の変位が規制される。すなわち、物品収納ボックス20は、リッド40の開放姿勢においてアーム48,48が支持軸36の延在方向に位置決めされるので、開放姿勢でリッド40ががたつくことを回避でき、前述したトーションばね56に付勢されたもとに、リッド40を開放姿勢で安定して保持することができる。
仮に、アームの内側方に位置合わせ部を設けると、位置合わせ部がアームから内側方に突出する分だけ側壁部を内側に設定する必要があり、ボックス本体の物品収納容量が減少するおそれがある。これに対して、実施例の物品収納ボックス20は、アーム48の外側方に位置合わせ部58を設置してあるので、側壁部30をアーム48に合わせて外側に設けることができ、ボックス本体22の収納容量を確保し得る。
(変更例)
(1)実施例では、位置合わせ部をアームにおける物品収納開口と反対側に配置したが、位置合わせ部をアームにおける物品収納開口側、アームの開閉方向前側または後側に配置してもよい。
(2)位置合わせ部は、一方のアームにのみに対応して設けてもよい。この場合、リッドの閉成姿勢で付勢手段によって、アームを支持軸の延在方向でかつ位置合わせ部が挿通孔の開口縁に当接する側に向けて付勢する構成としたり、アームにおける位置合わせ部と反対の側面と位置合わせ部の側面との間の寸法が、挿通孔の左右の開口幅と同じまたは僅かに大きくなるように設定される。
(3)付勢手段は、支持軸の延在方向に沿ってボックス本体における物品収納部の外側から内側に向けてアームを付勢してもよい。
(4)物品収納ボックスを取り付ける対象は、インストルメントパネルに限られず、ドアパネルやルーフパネル等であってもよい。またリッドの開閉方向は、閉成姿勢から乗員室側に引き下げる態様であっても、車両の左右方向に開閉変位させてもよい。
(5)付勢手段は、リッドの開放姿勢だけでなく、リッドの開放時から閉成時に至るまでに亘って、アームを支持軸の延在方向に沿って位置合わせ部側に向けて付勢するよう構成してもよい。
本発明の好適な実施例に係る物品収納ボックスをリッドの開放状態で示す概略斜視図である。 実施例の物品収納ボックスをリッドの閉成状態で示す側断面図である。 実施例の物品収納ボックスをリッドの開放状態で示す側断面図である。 実施例の物品収納ボックスの要部をリッドの閉成状態で示す拡大断面図である。 実施例の物品収納ボックスの要部をリッドの開放状態で示す拡大断面図である。
符号の説明
10 インストルメントパネル(車両内装部材),12 開口部,22 ボックス本体,
24 物品収納開口,32 フランジ部,34 挿通孔,36 支持軸,40 リッド
42 アウターパネル(アウター部材),44 インナーパネル(インナー部材),
45 挿通開口,46 表皮材,48 アーム,58 位置合わせ部,
60 付勢手段

Claims (5)

  1. 車両内装部材に配設され、物品を収納するボックス本体と、該ボックス本体の物品収納開口を開閉可能なリッドとを備えた物品収納ボックスにおいて、
    前記ボックス本体は、前記物品収納開口を前記車両内装部材に開設された開口部に合わせて配設されると共に、該物品収納開口の縁辺に形成されたフランジ部に開設された挿通孔を有し、
    前記リッドは、
    前記開口部に合わせて形成されたアウター部材と、
    前記アウター部材の前記ボックス本体側に振動溶着により固定されたインナー部材と、
    前記インナー部材から前記ボックス本体側に延出するよう設けられ、前記挿通孔に挿通して該ボックス本体の外面に支持軸で回転可能に軸支されたアームと、
    前記アウター部材における前記ボックス本体側に設けられ、前記インナー部材に開設された挿通開口を介して前記アームに沿って突出し、該リッドの閉成時に前記挿通孔の開口縁に当接して該リッドを前記支持軸の延在方向に位置合わせする位置合わせ部とを有し、
    前記アームを、前記リッドの開放時に該アームと前記ボックス本体との間に設けられた付勢手段によって前記支持軸の延在方向に付勢するよう構成した
    ことを特徴とする物品収納ボックス。
  2. 前記位置合わせ部は、前記アームを挟んで前記物品収納開口と反対側に位置して該アームに隣り合うように配置される請求項1記載の物品収納ボックス。
  3. 前記付勢手段は、前記リッドの開放時から閉成時に至るまでに亘って、前記アームを前記支持軸の延在方向に沿って前記位置合わせ部側に向けて付勢するよう構成される請求項1または2記載の物品収納ボックス。
  4. 前記リッドは、前記アウター部材の表側を覆って該アウター部材の端縁から前記ボックス本体側に巻き込んだ表皮材の端部を、アウター部材と前記インナー部材との間に挟んで保持するよう構成される請求項1〜3の何れか一項に記載の物品収納ボックス。
  5. 前記リッドは、前記インナー部材の対向する側端部に離間配置された一対のアームを有し、前記ボックス本体における前記物品収納開口を挟んで対向するフランジ部に夫々設けられた挿通孔に、対応のアームが挿通される請求項1〜4の何れか一項に記載の物品収納ボックス。
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