JP5431042B2 - 電動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシ付きの電動モータに関する。
従来、ブラシ付きの電動モータとしては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1に記載の例では、ヨークと連結されるヨーク連結部がギヤハウジング本体に形成されており、このヨーク連結部には、回転軸の軸線に対する直交方向に開口する開口部が形成されている。そして、ブラシホルダ装置は、回転軸の軸線に対する直交方向に沿って開口部からヨーク連結部に挿入され、このヨーク連結部に収容されている。また、ヨーク連結部の内部は、上述の開口部を介してギヤハウジング内部の空間部と連通されている。
特開2008−136274号公報 特表2000−517160号公報
ところが、ヨーク連結部の開口部は、ブラシホルダ装置が挿入されるに十分な大きさを有している必要があり、この開口部が小さいと、ブラシホルダ装置のヨーク連結部への挿入が困難となる。これに対して、開口部が大きいと、ブラシと整流子の摺接に伴って発生されたブラシの摩耗粉が開口部を介してギヤハウジング内部の空間部に侵入する虞があり、この空間部に例えば制御基板やターミナル等の電気部品や電気配線が配置されていた場合には、ブラシの摩耗粉によってこの電気部品等における絶縁性が損なわれる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ハウジングの内部の空間部にブラシの摩耗粉が侵入することを抑制できる電動モータを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の電動モータは、回転軸と、前記回転軸に設けられたコアと、前記回転軸における前記コアよりも先端側に設けられた整流子と、前記コアに巻装され前記整流子と接続された巻線とを有して構成された電機子と、前記コアを回転可能に収容するモータヨークと、前記回転軸の軸線に対する交差方向に開口する開口部を有するホルダ収容部が形成されると共に、前記モータヨークと接続されたハウジング本体と、前記ハウジング本体に組み付けられて前記ハウジング本体とでハウジングを構成すると共に、前記開口部を介して前記ホルダ収容部の内部と連通する空間部を前記ハウジング本体とともに前記ハウジングの内部に構成するカバー部材と、前記整流子と摺接される複数のブラシと、前記複数のブラシを保持する板状のベースプレートとを有して構成されて、前記開口部から前記ホルダ収容部に挿入されると共に、前記ベースプレートが前記回転軸と交差され且つ前記複数のブラシを保持する前記ベースプレートのブラシ保持面が前記モータヨーク側を向いた姿勢で前記ホルダ収容部に収容されたブラシホルダ装置と、前記ブラシホルダ装置に設けられ前記開口部を閉塞する閉塞部と、を備え、前記ベースプレートは、中央部に前記回転軸が配置される切欠部と、該切欠部に対する両側に設けられ前記ブラシが保持されるブラシボックスが配置された一対の腕部と、該一対の腕部の基端側を連結する連結部とを有して略U字状に形成され、前記閉塞部は、前記ベースプレートの前記ブラシ保持面から立設されると共に、前記ブラシボックスから前記連結部に向けた前記ベースプレートの周縁部に沿って形成され、前記ブラシホルダ装置の前記ホルダ収容部への取付状態で前記開口部を閉塞する、ことを特徴とする
この電動モータによれば、ブラシホルダ装置がホルダ収容部に収容された状態では、ベースプレートが回転軸と交差されている。しかも、複数のブラシを保持するベースプレートのブラシ保持面は、モータヨーク側に向けられており、これにより、複数のブラシは、ベースプレートに対するモータヨーク側に位置されている。従って、複数のブラシと整流子の摺接に伴ってブラシから摩耗粉が発生した場合でも、この摩耗粉が回転軸の軸線方向に移動してハウジング内部の空間部に侵入することをベースプレートによって抑制することができる。
また、ブラシホルダ装置を回転軸の軸線に対する交差方向に沿ってホルダ収容部に挿入するために、ホルダ収容部には、この交差方向に開口する開口部が形成されている。そして、この開口部は、ハウジング内部の空間部と連通されている。ところが、この開口部は、ブラシホルダ装置に設けられた閉塞部によって閉塞されている。従って、この摩耗粉が開口部を介してハウジング内部の空間部に侵入することを閉塞部によって抑制することができる。
請求項2に記載の電動モータは、請求項1に記載の電動モータにおいて、前記開口部が、前記ベースプレートによって、前記モータヨーク側の第一開口部と、前記モータヨークと反対側の第二開口部とに分割され、前記閉塞部が、前記ベースプレートから前記モータヨーク側に向けて立設されて前記第一開口部を閉塞する第一縦壁部と、前記ベースプレートから前記モータヨークと反対側に向けて立設されて前記第二開口部を閉塞する第二縦壁部と、を有する構成とされている。
この電動モータによれば、開口部は、ベースプレートによって、モータヨーク側の第一開口部と、モータヨークと反対側の第二開口部とに分割されており、このうち、第一開口部は、第一縦壁部によって閉塞されている。従って、複数のブラシが配置された側と同じ側の第一開口部を介してハウジング内部の空間部にブラシの摩耗粉が侵入することを第一縦壁部によって抑制することができる。
また、例えば、ベースプレートに回転軸が挿通された挿通部が形成されている場合には、この挿通部を介してブラシの摩耗粉がベースプレートに対するモータヨークと反対側に移動される虞がある。ところが、モータヨークと反対側の第二開口部は、第二縦壁部によって閉塞されているので、ブラシの摩耗粉がこの第二開口部を介してハウジング内部の空間部に侵入することを第二縦壁部によって抑制することができる。
請求項3に記載の電動モータは、請求項1又は請求項2に記載の電動モータにおいて、前記複数のブラシが、陽極側ブラシ及び陰極側ブラシを有して構成され、前記ベースプレートには、前記回転軸の周方向における前記陽極側ブラシ及び前記陰極側ブラシの間に、前記モータヨーク側に凹又は凸を成す変形部が形成された構成とされている。
この電動モータによれば、ベースプレートには、回転軸の周方向における陽極側ブラシ及び陰極側ブラシの間に、モータヨーク側に凹又は凸を成す変形部が形成されているので、陽極側ブラシ及び陰極側ブラシから摩耗粉が発生した場合でも、この摩耗粉の付着が陽極側ブラシと陰極側ブラシとの間に連続することを変形部によって抑制することができる。これにより、陽極側ブラシと陰極側ブラシとの短絡を抑制することができる。
請求項4に記載の電動モータは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動モータにおいて、前記閉塞部が、前記ベースプレートと別体に構成されたものである。
この電動モータによれば、閉塞部は、ベースプレートと別体に構成されているので、ブラシホルダ装置については、従来と同様に、閉塞部を有しない構成とすることができる。また、換言すれば、閉塞部を有しない従来のブラシホルダ装置にこれと別部材で構成された閉塞部を一体に組み付ければ、上述のように、ハウジング内部の空間部にブラシの摩耗粉が侵入することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電動モータの分解斜視図である。 図1に示されるブラシホルダ装置及びその周辺部をカバー部材側から見た要部拡大斜視図である。 図2に示される部分を異なる角度から見た要部拡大斜視図である。 図1に示されるハウジング本体をモータヨーク側から見た斜視図である。 図1に示されるブラシホルダ装置の斜視図であって、(A)はモータヨーク側から見た図、(B)はモータヨークと反対側から見た図である。 図1に示されるブラシホルダ装置の変形例を示す分解斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る電動モータ10は、電機子12と、モータヨーク14と、ハウジング16と、ブラシホルダ装置18と、減速ギア20と、インナカバー22と、ベアリングホルダ24と、制御基板26とを主要な構成として備えている。
電機子12は、回転軸28を有して構成されており、この回転軸28には、コア30及び整流子32が同軸状且つ一体回転可能に固定されている。コア30には、巻線34が巻装されており、この巻線34は、整流子32と接続されている。整流子32は、回転軸28におけるコア30よりも先端側に配置されており、この回転軸28における整流子32よりも先端側には、軸受36及びセンサマグネット38がそれぞれ組み付けられている。さらに、回転軸28の先端には、ウォームギア40が形成されている。
モータヨーク14は、有底筒状に形成されており、コア30は、このモータヨーク14に回転可能に収容されている。このモータヨーク14の底部には、図示しない軸受を収容する軸受収容部42が形成されており、回転軸28の一端側は、この軸受収容部42に収容された軸受によって回転可能に支持されている。また、このモータヨーク14の内周面には、図示しないマグネットが固定されており、このマグネットと上述のコア30とは、回転軸28の径方向に互いに対向されている。
ハウジング16は、回転軸28の軸線に対する略直交方向(矢印Z方向)に分割されたハウジング本体44とカバー部材46を有して構成されている。ハウジング本体44は、カバー部材46側に開口を有する略扁平容器状に形成されており、減速ギア20が収容されたギア収容部48と、ブラシホルダ装置18が収容されたホルダ収容部50とを有して構成されている。また、このハウジング本体44の角隅部には、環状のヨーク連結部52が形成されている。
そして、このヨーク連結部52に形成されたフランジ54がモータヨーク14の開口側に形成されたフランジ56と整合された状態で両フランジ54,56が締結具58によって互いに締結されることにより、ハウジング本体44とモータヨーク14とが一体に接続されている。
また、モータヨーク14及びハウジング本体44に電機子12が組み付けられた状態では、軸受36、整流子32、センサマグネット38、ウォームギア40がモータヨーク14の開口から突出されており、このうちセンサマグネット38及びウォームギア40は、ギア収容部48の内部に配置され、軸受36及び整流子32は、ホルダ収容部50の内部に配置されている。
ギア収容部48には、上述のウォームギア40の他に、このウォームギア40とで減速ギア20を構成するウォームホイール60が収容されている。このウォームホイール60は、ギア収容部48の底部に回転可能に支持されており、このウォームホイール60には、ギア収容部48の底部を貫通する出力軸62が一体に固定されている。
また、ギア収容部48には、回転支持部64が形成されており、回転軸28の他端側は、この回転支持部64によって回転可能に支持されている。さらに、ギア収容部48には、インナカバー22が配置されており、ウォームギア40及びウォームホイール60は、このインナカバー22によってカバー部材46側から覆われている。
ホルダ収容部50は、ハウジング本体44におけるヨーク連結部52側の角隅部にヨーク連結部52と回転軸28の軸方向に並んで形成されている。このホルダ収容部50は、ヨーク連結部52と回転軸28の軸方向に対向する対向壁部66と、回転軸28の周方向に沿って形成された周壁部68とを有して構成されており、カバー部材46側(回転軸28の軸線に対する交差方向)に開口する開口部70を有している。
対向壁部66には、図4に示されるように、モータヨーク14側に開口する軸受収容部72が形成されており、この軸受収容部72には、上述の軸受36が収容されている。また、この軸受収容部72の底部には、貫通孔74が形成されており、この貫通孔74には、回転軸28が挿通されている。
一方、周壁部68には、図2,図3に示されるように、周方向に沿って突条部76が形成されている。そして、ホルダ収容部50における突条部76よりもモータヨーク14側の部分には、ブラシホルダ装置18が収容されており、ホルダ収容部50における突条部76よりもモータヨーク14と反対側の部分には、ベアリングホルダ24が収容されている。ベアリングホルダ24は、ホルダ収容部50に収容された状態では、上述の軸受収容部72の底部とで軸受36を回転軸28の軸方向に支持している。なお、理解を容易にするために、図2では、インナカバー22が省かれて示されており、図3では、ベアリングホルダ24が省かれて示されている。
カバー部材46は、図1に示されるように、ハウジング本体44側に開口を有する略扁平容器状に形成されており、ハウジング本体44の開口縁部78に沿って形成された開口縁部80を有している。そして、このカバー部材46は、ハウジング本体44と互いの開口縁部78,80を合わせた状態でハウジング本体44に組み付けられると共に、複数の締結具82によってハウジング本体44と締結されている。
また、カバー部材46がハウジング本体44に組み付けられた状態では、このカバー部材46の内部と上述のギア収容部48の内部とは、空間部84を構成しており、この空間部84は、開口部70を介してホルダ収容部50の内部と連通されている。そして、この空間部84のうちカバー部材46の内部には、制御基板26が配置されている。つまり、カバー部材46は、その全体が制御基板26を収容する基板収容部として構成されている。
制御基板26は、基板本体86と、この基板本体86に実装された複数の電気部品88と、基板本体86に形成され各電気部品88を電気的に接続する図示しない電気配線等を有して構成されており、外部電源から電力の供給を受けて後述するブラシ100に給電する構成とされている。
ブラシホルダ装置18は、図5に示されるように、板状のベースプレート90を有して構成されている。このベースプレート90の中央部には、上述の回転軸28の軸線に対する略直交方向(矢印Z方向)に沿って切り欠かれた切欠部92が形成されており、これにより、ベースプレート90は、正面視にて略U字状に形成されている。つまり、このベースプレート90は、切欠部92に対する両側で上述の略直交方向に沿って延びる一対の腕部94と、この一対の腕部94の基端側を連結する連結部96を有して構成されている。
各腕部94の長手方向中央部には、ブラシボックス98が設けられており、各ブラシボックス98には、ブラシ100が回転軸28の回転中心に向けた方向(矢印X方向)に沿って移動可能に保持されている。この一対のブラシ100の一方は陽極側ブラシとされており、他方は陰極側ブラシとされている。
各腕部94におけるブラシボックス98よりも先端側には、支持部102及び係止部104がそれぞれ突設されており、このうち各支持部102には、トーションスプリング106が支持されている。各トーションスプリング106は、一端が係止部104に係止されると共に他端がブラシ100の後端に係止されて、ブラシ100を切欠部92側(ベースプレート90の中央部側)に付勢するものである。
なお、この図5は、ブラシホルダ装置18がホルダ収容部50に収容される前の状態とされており、トーションスプリング106の他端側がブラシ100から外されている。そして、これにより、後述する如く、ブラシホルダ装置18をホルダ収容部50に収容する際にブラシ100が整流子32と干渉しないようにブラシ100がブラシボックス98の内部に完全に収容されている。
連結部96には、ベースプレート90の板厚方向一方側(つまり、上述のモータヨーク14側)に凹を成す変形部108が形成されている。また、この連結部96には、ベースプレート90の板厚方向一方側及び他方側に突出する取付部110がそれぞれ形成されており、各取付部110には、筒状のフローティングゴム112が固定されている。また、各腕部94の先端には、フローティングゴム114が固定されている。
各ブラシ100には、給電線116の一端が接続されており、各給電線116の他端には、給電部材118が接続されている。各給電部材118は、腕部94の基端側に設けられた本体部120と、この本体部120からベースプレート90の板厚方向他方側に向けて延びる接続部122とを有して構成されている。接続部122は、他方の取付部110に形成された支持壁部124によって支持されている。
また、このベースプレート90には、第一縦壁部126及び第二縦壁部128からなる閉塞部130が形成されている。第一縦壁部126は、ベースプレート90から板厚方向一方側に向けて立設(ブラシ保持面90Aから立設)されており、ベースプレート90の周縁部に沿ってブラシボックス98から取付部110に亘って形成された壁部126Aと、この壁部126Aの連結部96側から切欠部92側に向けて形成された壁部126Bとを有して構成されている。
一方、第二縦壁部128は、ベースプレート90から板厚方向他方側に向けて立設されており、各腕部94に沿って形成された一対の壁部128Aと、この一対の壁部128Aにおける切欠部92側の端部から互いに離間側に向けて延びる一対の壁部128Bとを有して構成されている。さらに、この第一縦壁部126における壁部126Aの外周面には、ベースプレート90の板厚方向に沿って伸びる連結壁部132が形成されており、第一縦壁部126における壁部126Aと第二縦壁部128における壁部128Aとは、この連結壁部132によって連結されている。
そして、図1に示されるように、このブラシホルダ装置18と上述のベアリングホルダ24は、回転軸28の軸線に対する略直交方向に沿って開口部70からホルダ収容部50に挿入され、このホルダ収容部50に収容されている。また、ブラシホルダ装置18は、ホルダ収容部50に収容された状態では、ベースプレート90が回転軸28と略直交し且つこのベースプレート90のブラシ保持面90Aがモータヨーク14側を向いた姿勢とされている。
さらに、ブラシホルダ装置18がホルダ収容部50に収容された状態では、図2,図3に示されるように、開口部70は、ベースプレート90によって、モータヨーク14側の第一開口部70Aと、モータヨーク14と反対側の第二開口部70Bとに分割されている。そして、第一開口部70Aは、第一縦壁部126によって閉塞され、第二開口部70Bは、第二縦壁部128によって閉塞されている。
また、ブラシホルダ装置18がホルダ収容部50に収容された状態では、回転軸28が切欠部92に挿通されることによりベースプレート90を貫通すると共に、整流子32が切欠部92の内側に配置されている。
そして、このブラシホルダ装置18は、一対のフローティングゴム112に締結具133がそれぞれ挿通されると共にこの各締結具133がヨーク連結部52及び対向壁部66にそれぞれ形成された取付部134,136のネジ孔に螺入されることにより、ハウジング本体44に固定されている。
また、ブラシホルダ装置18がハウジング本体44に固定された状態では、図4に示されるように、腕部94の先端に設けられたフローティングゴム114が周壁部68の内周面に当接され、このフローティングゴム114と、上述の取付部134,136に設けられたフローティングゴム112とによってブラシホルダ装置18がハウジング本体44に対して弾性支持されている。
なお、ブラシホルダ装置18がホルダ収容部50に収容された状態では、ブラシ100から外されていたトーションスプリング106の他端側がブラシ100と係合される。そして、これにより、ブラシ100がトーションスプリング106によって整流子32側に付勢されて、このブラシ100が整流子32に摺接可能に当接される。
また、変形部108の内側の一部には、ヨーク連結部52に形成された取付部134が配置されている。さらに、図1に示されるように、基板本体86に実装された複数の電気部品88は、この基板本体86に設けられた給電部材138がブラシホルダ装置18に設けられた給電部材118の接続部122(図2〜図5参照)と接続されることにより、ブラシ100と電気的に接続されている。
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
本発明の一実施形態に係る電動モータ10によれば、ブラシホルダ装置18がホルダ収容部50に収容された状態では、ベースプレート90が回転軸28と略直交されている。しかも、複数のブラシ100を保持するベースプレート90のブラシ保持面90Aは、モータヨーク14側に向けられており、これにより、複数のブラシ100は、ベースプレート90に対するモータヨーク14側に位置されている。従って、複数のブラシ100と整流子32の摺接に伴ってブラシ100から摩耗粉が発生した場合でも、この摩耗粉が回転軸28の軸線方向に移動してハウジング16の内部の空間部84に侵入することをベースプレート90によって抑制することができる(図1〜図3参照)。
また、ブラシホルダ装置18を回転軸28の軸線に対する略直交方向に沿ってホルダ収容部50に挿入するために、ホルダ収容部50には、この略直交方向に開口する開口部70が形成されている。そして、この開口部70は、ハウジング16の内部の空間部84と連通されている。ところが、開口部70は、ベースプレート90によって、モータヨーク14側の第一開口部70Aと、モータヨーク14と反対側の第二開口部70Bとに分割されており、このうち、第一開口部70Aは、第一縦壁部126によって閉塞されている。従って、複数のブラシ100が配置された側と同じ側の第一開口部70Aを介してハウジング16の内部の空間部84にブラシ100の摩耗粉が侵入することを第一縦壁部126によって抑制することができる。
また、ベースプレート90には、切欠部92が形成されており、回転軸28がこの切欠部92に挿通されているため、この切欠部92を介してブラシ100の摩耗粉がベースプレート90に対するモータヨーク14と反対側に移動される虞がある。ところが、モータヨーク14と反対側の第二開口部70Bは、第二縦壁部128によって閉塞されているので、このブラシ100の摩耗粉がこの第二開口部70Bを介してハウジング16の内部の空間部84に侵入することも第二縦壁部128によって抑制することができる。
このように、本発明の一実施形態に係る電動モータ10によれば、ハウジング16の内部の空間部84にブラシ100の摩耗粉が侵入することを第一縦壁部126及び第二縦壁部128によって抑制することができるので、この空間部84に配置された制御基板26の絶縁性を確保することができる。
また、第一縦壁部126の壁部126Aは、ベースプレート90の周縁部に沿ってブラシボックス98から取付部110に亘って形成されており、給電線116に対するベースプレート90の外側に配置されている。従って、可撓性を有する給電線116がカバー部材46と接触することを第一縦壁部126の壁部126Aによって抑制することができる。
さらに、ベースプレート90の連結部96には、モータヨーク14側に凹を成す変形部108が形成されているので、一対のブラシ100から摩耗粉が発生した場合でも、この摩耗粉が変形部108に入り込む。これにより、この摩耗粉が一対のブラシ100の間に連続して付着することを抑制することができるので、一対のブラシ100の短絡を抑制することができる。
また、上述の如く、第一縦壁部126及び第二縦壁部128からなる閉塞部130は、ホルダ収容部50の開口部70を塞ぐので、巻線34等で発生した熱が開口部70を介して空間部84に伝わるのをこの閉塞部130によって抑制することができる。これにより、この空間部84に配置された制御基板26や減速ギア20の温度上昇を抑制することができるので、制御基板26や減速ギア20の故障を抑制することができる。
また、ベースプレート90に対するモータヨーク14側に第一縦壁部126が形成され、ベースプレート90に対するモータヨーク14と反対側に第二縦壁部128が形成されているので、電動モータ10の仕様等に応じてホルダ収容部50に対するベースプレート90の軸方向の位置(複数のブラシ100における回転軸28の軸方向の位置)が変更された場合でも、第一縦壁部126及び第二縦壁部128の高さをそれぞれ変更することで、ベースプレート90に対する両側で開口部70を第一縦壁部126及び第二縦壁部128によって閉塞することができる。
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、電動モータ10は、ハウジング16の内部の空間部84に制御基板26が配置された構成とされていたが、制御基板26の代わりに、例えば、ハウジング16の外部に配置された制御基板とブラシ100とを電気的に接続するターミナル等が空間部84に配置された構成とされていても良く、また、絶縁性が課題となる制御基板26等の電気部品以外の部品が空間部84に配置された構成とされていても良い。
また、上記実施形態において、変形部108は、モータヨーク14側に凹を成していたが、モータヨーク14側に凸を成していても良く、ブラシ保持面90Aに対し段差面を有する形状であれば良い。
このように構成されていると、一対のブラシ100から摩耗粉が発生した場合でも、この摩耗粉が変形部108によって一対のブラシ100の間で分断される。これにより、この摩耗粉が一対のブラシ100の間に連続することを抑制することができるので、一対のブラシ100の短絡を抑制することができる。
また、上記実施形態において、閉塞部130は、ベースプレート90に一体に形成されていたが、図7に示されるように、ベースプレート90と別体に構成されていても良い。
このように構成されていると、ブラシホルダ装置18については、従来と同様に、閉塞部130を有しない構成とすることができる。また、換言すれば、閉塞部130を有しない従来のブラシホルダ装置にこれと別部材で構成された閉塞部130を一体に組み付ければ、上述のように、ハウジング16の内部の空間部84にブラシ100の摩耗粉が侵入することを抑制することができる。
また、上記実施形態において、ブラシホルダ装置18は、一対のブラシ100を有して構成されていたが、3つ以上のブラシを有して構成されていても良い。また、ブラシホルダ装置18が3つ以上のブラシを有する場合に、陽極側ブラシ及び陰極側ブラシの少なくとも一方が例えば高速回転用と低速回転用とに分けて複数備えられていても良い。
また、上記実施形態において、減速ギア20は、ウォームギア40及びウォームホイール60によって構成されていたが、その他の形式のギアを有する構成とされていても良い。
また、上記実施形態では、ウォームホイール60に直接的に出力軸62が接続されていたが、ウォームギア40と出力軸62との間に複数段のギアが設けられていても良い。
また、上記実施形態において、変形部108は、ベースプレート90の連結部96に形成されていたが、一対の腕部94の少なくとも一方に形成されていても良い。
以上、本発明の一実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10・・・電動モータ、12・・・電機子、14・・・モータヨーク、16・・・ハウジング、18・・・ブラシホルダ装置、20・・・減速ギア、22・・・インナカバー、24・・・ベアリングホルダ、26・・・制御基板、28・・・回転軸、30・・・コア、32・・・整流子、34・・・巻線、44・・・ハウジング本体、46・・・カバー部材、48・・・ギア収容部、50・・・ホルダ収容部、52・・・ヨーク連結部、66・・・対向壁部、68・・・周壁部、70・・・開口部、70A・・・第一開口部、70B・・・第二開口部、84・・・空間部、90・・・ベースプレート、90A・・・ブラシ保持面、92・・・切欠部、94・・・腕部、96・・・連結部、100・・・ブラシ、108・・・変形部、126・・・第一縦壁部、128・・・第二縦壁部、130・・・閉塞部

Claims (4)

  1. 回転軸と、前記回転軸に設けられたコアと、前記回転軸における前記コアよりも先端側に設けられた整流子と、前記コアに巻装され前記整流子と接続された巻線とを有して構成された電機子と、
    前記コアを回転可能に収容するモータヨークと、
    前記回転軸の軸線に対する交差方向に開口する開口部を有するホルダ収容部が形成されると共に、前記モータヨークと接続されたハウジング本体と、
    前記ハウジング本体に組み付けられて前記ハウジング本体とでハウジングを構成すると共に、前記開口部を介して前記ホルダ収容部の内部と連通する空間部を前記ハウジング本体とともに前記ハウジングの内部に構成するカバー部材と、
    前記整流子と摺接される複数のブラシと、前記複数のブラシを保持する板状のベースプレートとを有して構成されて、前記開口部から前記ホルダ収容部に挿入されると共に、前記ベースプレートが前記回転軸と交差され且つ前記複数のブラシを保持する前記ベースプレートのブラシ保持面が前記モータヨーク側を向いた姿勢で前記ホルダ収容部に収容されたブラシホルダ装置と、
    前記ブラシホルダ装置に設けられ前記開口部を閉塞する閉塞部と、
    を備え
    前記ベースプレートは、中央部に前記回転軸が配置される切欠部と、該切欠部に対する両側に設けられ前記ブラシが保持されるブラシボックスが配置された一対の腕部と、該一対の腕部の基端側を連結する連結部とを有して略U字状に形成され、
    前記閉塞部は、前記ベースプレートの前記ブラシ保持面から立設されると共に、前記ブラシボックスから前記連結部に向けた前記ベースプレートの周縁部に沿って形成され、前記ブラシホルダ装置の前記ホルダ収容部への取付状態で前記開口部を閉塞する、
    ことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記開口部は、前記ベースプレートによって、前記モータヨーク側の第一開口部と、前記モータヨークと反対側の第二開口部とに分割され、
    前記閉塞部は、
    前記ベースプレートから前記モータヨーク側に向けて立設されて前記第一開口部を閉塞する第一縦壁部と、
    前記ベースプレートから前記モータヨークと反対側に向けて立設されて前記第二開口部を閉塞する第二縦壁部と、
    を有する、
    請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記複数のブラシは、陽極側ブラシ及び陰極側ブラシを有して構成され、
    前記ベースプレートには、前記回転軸の周方向における前記陽極側ブラシ及び前記陰極側ブラシの間に、前記モータヨーク側に凹又は凸を成す変形部が形成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の電動モータ。
  4. 前記閉塞部は、前記ベースプレートと別体に構成されている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動モータ。
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