JP5430533B2 - 表面皮下欠陥検出方法及びその装置 - Google Patents
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Description
磁粉探傷法は、被検査体表面にできた磁粉指示模様を観察することで表面欠陥を検出する技術であり、浸透探傷法は、被検査体表面にできた指示模様の蛍光を観察することで表面欠陥を検出する技術であるが、これらは共に湿式検査である。そのため、磁粉液や蛍光浸透剤の被検査体表面への散布量変化による輝度の変動、被検査体の表面粗度分布などの影響を大きく受けるので、検査結果の再現性が良くない。これによって、検査作業者によって検査結果が異なるという問題と、被検査体の表面に開口している欠陥しか検出できないという特徴を有している。
そこで、一般的には、特許文献1に示すような超音波を用いた超音波探傷法が用いられることが多い。超音波探傷法としては、垂直探傷法と斜角探傷法と表面探傷法の3つの技術が一般に用いられる。
このうち表面探傷法では、超音波探触子から被検査体の表面に対して表面波となる表面超音波を送出し、被検査体の表面又は表面皮下に存在する欠陥で反射して戻ってきた反射超音波を超音波探触子で受信することで、被検査体の表面欠陥及び表面皮下欠陥を検出できる。
しかしながら、特許文献1では、このようなコーナー反射波を低減することが困難であると共に、上述の検出信号からコーナー反射波を排除する、言い換えれば、欠陥に起因する反射波のみを抽出することも困難である。よって、適切にこれら検出した信号の弁別を行い欠陥を検出することは困難であり、欠陥が小さくなるほどその検出はさらに困難になる。加えて、特許文献1では、探触子による1回の超音波の送出によって被検査体の1面しか探傷できないといった課題もある。
本発明の表面皮下欠陥検出方法は、複数の面を有する被検査体表面に存在する欠陥を超音波を用いて検出する方法であって、前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体の一つの面から隣接する他の面へ向かって送出する送出ステップと、前記送出ステップで送出された超音波のうち前記被検査体表面の欠陥で反射した反射超音波を検出する検出ステップと、前記一つの面から前記隣接する他の面への移行部である角部を透過した超音波を受波する受波ステップと、前記受波ステップで受波した超音波の強度に基づいて、前記送出ステップで送出される超音波の周波数を変更するか否かを判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする。
具体的に、前記判定ステップは、前記受波ステップで受波した超音波の強度が所定の閾値以上となったときに、前記送出ステップで送出される超音波の周波数を変更しないことが好ましい。
また、前記判定ステップは、前記受波ステップで受波した超音波の強度が所定の閾値未満となったときに、前記送出ステップで送出される超音波の周波数を変更してもよい。
さらに、前記第1の探触子及び/又は前記第2の探触子の送出部は、周波数の異なる超音波を送出可能であってもよい。
また、前記第1の探触子及び/又は前記第2の探触子の送出部は、前記周波数の異なる超音波を全て含む広帯域超音波を送出可能であってもよい。
さらに、本発明に係る表面皮下欠陥検出装置は、被検査体の表面直下を伝播する超音波を送出する送出部と、少なくとも前記被検査体表面に存在する欠陥で反射して戻った超音波を受波する受波部とを有する第1の探触子と、前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を送出する送出部と、少なくとも前記被検査体表面に存在する欠陥で反射して戻った超音波を受波する受波部とを有する第2の探触子と、を備え、前記第1の探触子及び/又は前記第2の探触子の送出部は、周波数の異なる超音波を含む広帯域超音波を送出可能とされ、第1の探触子は、複数の面を有する前記被検査体の一つの面上に配置され、第2の探触子は、前記第1の探触子が配置された面から隣接する他の面への移行部である角部を隔てて前記第1の探触子とは異なる面上に配置されている表面皮下欠陥検出装置であって、前記第1の探触子に備えられた送出部から、前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体の一つの面から隣接する他の面へ向かって送出し、前記第1の探触子に備えられた受波部により、前記送出された超音波のうち前記被検査体表面の欠陥で反射した反射超音波を検出し、前記第2の探触子に備えられた受波部により、前記一つの面から前記隣接する他の面への移行部である角部を透過した超音波を受波し、前記第2の探触子に備えられた受波部で受波した超音波の強度に基づいて、前記第2の探触子の受波部で受波された前記広帯域超音波に含まれる前記周波数の異なる超音波のそれぞれを選択的に透過する又は選択的に遮断するフィルタ部を切り替えるか否かを判定するように構成されていると好ましい。
(第1実施形態)
図1〜図5を参照しながら、以下に、本発明の第1実施形態による表面皮下欠陥検出装置1について説明すると共に、この表面皮下欠陥検出装置1を用いた表面皮下欠陥検出方法について説明する。
この表面皮下欠陥検出装置1は、被検査体2の表面直下を伝播する超音波(表面波)を送出する送出部及び少なくとも被検査体2の表面及び表面皮下に存在する欠陥で反射して戻った超音波を受波する受波部を有する第1の探触子と、第1の探触子と同様の構成を有する第2の探触子と、を備え、第1の探触子は、複数の面を有する被検査体2の一つの面上に配置され、第2の探触子は、第1の探触子が配置された面から隣接する他の面への移行部である角部を隔てて第1の探触子とは異なる面上に配置されている。
図1は、後述するオーバルを有する被検査体2の表面皮下欠陥を検出する方法の概略を説明する図である。
4つの頂部のうち、図1の紙面に向かって左右方向に位置する2つの頂部は、圧延時に、例えば最終スタンドのカリバーロールの溝で形成された部位であり、弧を描く滑らかな形状となっている。図1の紙面に向かって上下方向に位置する残りの2つの頂部は、例えば最終スタンドでカリバーロールの溝に接していなかった部位であり、弧を描かずに角張った多角形状又は不規則形状となっている。
また、図1に示すように、上述の構成の被検査体2の側面Bの皮下には、例えばクラックなどの欠陥dが存在しているとする。
次に、被検査体2の多角形状又は不規則形状のオーバルが、「表面超音波による表面欠陥及び表面皮下欠陥の検出」に及ぼす影響について説明する。
側面A上に配置された探触子Tが側面Aから側面Bに向かって表面波を送出すると、側面A上の探触子Tから送出された表面波は、オーバルを透過して側面Bに伝播し、側面Bの表面皮下に存在する欠陥dで反射して探触子Tに戻る。このように、探触子Tが送出した表面波がオーバルを透過して欠陥dに到達し、その後欠陥dで反射した表面波がオーバルを透過して探触子Tに戻ることで、探触子Tが配置された側面の隣接面に存在する欠陥dを検出(探傷)することができる。
通常、表面波を用いた表面探傷法における検出可能な欠陥の大きさは、表面波の波長の1/4程度までといわれている。しかしながら、実験の結果、表面波の波長の1/4〜1/7程度が検出できる欠陥の大きさの下限(最小値)となることが分かった。
つまり、検出したい欠陥の大きさの下限値(最小値)が決まれば、表面波の波長をその下限値の4〜7倍程度にすればよいことがわかる。いま、表面波の波長が決まれば、棒鋼や鋼片などの被検査体2における音速は一定であるので、表面波の周波数も決まる。
次に、図2を参照しながら、上述のオーバルを有する被検査体2の表面及び表面皮下に存在する欠陥の検出に用いる表面皮下欠陥検出装置1について説明する。
図2は、表面皮下欠陥検出装置1の構成の概略を示す図であり、図2(a)は、表面皮下欠陥検出装置1全体の概略図、図2(b)は、センサヘッド3、センサホルダ4、及び探触子Tの概略構成を示す図である。
図2(b)に示すセンサヘッド3は、探触子Tと、探触子Tを保持するセンサホルダ4と、センサホルダ4を支持し被検査体2に当接させるホルダ支持体5からなるものである。センサヘッド3’は、センサヘッド3と同様の構成を有している。本実施形態による表面皮下欠陥検出装置1は、同様の構成を有する2つのセンサヘッド3,3’を備えている。
圧電素子の代わりに、電磁コイルを用いたローレンツ型横波発生用センサなどの電磁超音波センサを用いて、探触子T及び探触子T’を構成してもよい。
さらにセンサホルダ4は、探触子Tと被検査体2との間で超音波を伝達する接触媒質を探触子Tに供給するための接触媒質供給管と、供給された接触媒質を探触子Tから回収するための接触媒質回収管を有するものである。このセンサホルダ4は、ホルダ支持体5により支持されるものとなっている。
超音波探傷器6は、2つのセンサヘッド3,3’に備えられた2つの探触子T,T’に接続されており、探触子T,T’の送出部として働く2種類の圧電素子のいずれかへ選択的に所定電圧のパルス電流を出力する。また、超音波探傷器6は、当該2種類の圧電素子が反射表面波を受波して受波部として働いたときに発生したパルス電流を受け取り、後述する信号記録処理装置7に反射表面波信号として出力するものである。超音波探傷器6でパルス電流を調整することで、被検査体2の少なくとも2つの側面に伝播する表面波を探触子T,T’に送出させることができる。
接触媒質供給回収部8は、センサヘッド3,3’の探触子T,T’で用いられる接触媒質を、センサホルダ4,4’の接触媒質供給管を通して探触子T,T’に供給すると共に、センサホルダ4,4’の接触媒質回収管を通して探触子T,T’から接触媒質を回収するものである。そのため、接触媒質供給回収部8は、センサホルダ4,4’の接触媒質供給管及び接触媒質回収管に接続される。ここで、接触媒質とは、水、グリセリンペースト、油など、超音波を伝達する物質のことである。なお、探触子T,T’に電磁超音波センサを用いる場合は、接触媒質は不要である。
図2(a)に示すように、エアブロア9,9’は、センサヘッド3,3’が配置された被検査体2の側面上で、センサヘッド3,3’から所定の距離だけ離れた通材方向下流側に配置される。このとき、エアブロア9,9’は、被検査体2の側面との間に大きな摩擦が生じないように、該側面との間に所定の間隔を確保して浮き上がった状態で配置される。また、このような位置で、エアブロア9,9’は、エアノズルを被検査体2の周方向に沿った表面波の伝播範囲に向けて配置されている。
上述のような構成の表面皮下欠陥検出装置1を被検査体2の検査ラインに設置して、図2(a)の右側に示すように、2つの探触子T,T’が被検査体2の隣接する側面に当接し、探触子Tは、探触子T’に向かって矢印で示される被検査体2の周方向に表面波が送出されるように、探触子T’は、探触子Tに向かって該矢印の反対方向に表面波が送出されるように、2つのセンサヘッド3,3’を配置する。
エアブロア9,9’は、これら2つのセンサヘッド3,3’のそれぞれに対応する位置に配置される。
次に、図3及び図4を参照しつつ、上述のように設置された表面皮下欠陥検出装置1の動作(表面皮下欠陥検出方法)について、以下に説明する。
図4は、表面皮下欠陥検出装置1の動作における、初期設定の方法を説明する概略図であり、図4(a)は、欠陥d’からの反射表面波(S)のオーバルからの反射表面波(N)に対する比(S/N比)の検出方法を示す図であり、図4(b)は、オーバルを透過した表面波(透過表面波)強度の閾値の決定方法を示す図である。
ステップS1では、通常のオーバルを有すると共に検出下限の大きさの表面欠陥又は表面皮下欠陥d’を有するテスト鋼片11を準備する。その後、オーバルを挟んで隣接する2つの側面のうち、表面皮下欠陥d’を有しない側面に探触子Tを当接させ、表面皮下欠陥d’を有する側面上で当該表面皮下欠陥d’よりも探触子Tから遠くなる位置に探触子T’を当接させる。
ステップS2では、図4(a)に示すように、探触子Tから探触子T’に向かって周波数f1の表面波を送出する。探触子Tが送出した表面波は、オーバルを透過して欠陥d’で反射する。欠陥d’で反射した表面波は、オーバルを透過して探触子Tに戻り、受波される。
その後、ステップS3において、探触子Tと探触子T’との間に欠陥d’が存在しないように、2つの探触子T,T’の位置をテスト鋼片の長手方向にずらして移動させる。
この一連の動作における信号検出は超音波探傷器6で行われ、信号記録処理装置7は、図4(b)の下に示すような透過表面波による信号の強度を表示する。このときの信号強度を、以下に続く被検査体2の検査における閾値として設定する。
ところで、ステップS7において、探触子Tが送出する表面波の周波数をf2に切り換えていたが、図5に示すように、送出する表面波の周波数を広帯域とすることで、斯かる切り換えが不要となる。
しかし、2つの探触子T,T’は、図5に「広帯域の場合」として示すような、[(f1+f2)/2}を中心周波数としつつ周波数f1と周波数f2を含む広帯域の表面波を送出する「単一の圧電素子」から構成されていてもよい。
そのときステップS5において、超音波探傷器6又は信号記録処理装置7は、周波数f1及び周波数f2の何れか一方を選択的に透過させるローパスフィルタやハイパスフィルタなど(バンドパスフィルタでもよい)を用いて、探触子T’が受波した当該広帯域の表面波から周波数f1の成分だけを抽出し、オーバルを透過した周波数f1の透過表面波の強度が、ステップS3で設定した閾値以上であるか否かを判定する。
このような広帯域の表面波を送出する圧電素子を採用しても、表面又は表面皮下欠陥からの反射表面波(S)のオーバルからの反射表面波(N)に対する比(S/N比)が高く、且つ欠陥からの反射表面波の検出においてオーバルの影響が小さな表面皮下欠陥検出を実現することができる。
(第2実施形態)
図6及び図7を参照しながら、以下に、本発明の第2実施形態による表面皮下欠陥検出装置1及び表面皮下欠陥検出方法について説明する。
図7は、2つの探触子T,T’からそれぞれ対向する方向に表面波を送出した状態を示す図である。
本実施形態による表面皮下欠陥検出装置1の構成は第1実施形態における表面皮下欠陥検出装置1と同様の構成を有するものである。
まず、第1実施形態における図3のステップS4と同様に、表面皮下欠陥検出装置1の2つの探触子T,T’を被検査体2のオーバルを挟む側面Aと側面Bにそれぞれ当接させる。その後、探触子Tが探触子T’に向かって表面波を送出し、探触子Tは被検査体2内で反射した反射表面波を受波し、探触子T’はオーバルを透過した透過表面波を受波する。
ステップS5では、探触子T’が受波した透過表面波の強度が、ステップS3で設定した閾値以上であるか否かを判定する。透過表面波の強度が当該閾値以上であった場合、探触子Tが送出する表面波の周波数をf1のまま変更しない(ステップS6)。しかし、透過表面波の強度が当該閾値未満であった場合、探触子Tが送出する表面波の周波数をf2に変更する(ステップS7)。
まず、図6の左端に示すように、探触子Tを側面Aに配置し、探触子T’を側面Bに配置する。ステップS6又はステップS7で選択された周波数の表面波を用いて、探触子Tが表面波を送出し、その後に探触子T’が表面波を送出することで、側面A及び側面Bの検査を行う(第1送出ステップ)。
続いて、探触子Tを側面Cに配置すると共に探触子T’を側面Dに配置し、探触子T及び探触子T’が同様の手順を繰り返して表面波を送出することで、側面C及び側面Dの検査を行う(第3送出ステップ)。
この手順によって、本実施形態による表面皮下欠陥検出方法は、2つの探触子T,T’の配置を図6において時計回りに変更することで、被検査体2の側面を全周にわたって検査することができる。また、探触子Tと探触子T’との間で表面波をそれぞれ対向するに送出しているので(送信波の方向:「探触子T→探触子T’」又は「探触子T←探触子T’」)、表面波を図6において表面波を時計回りに送出した検査と反時計回りに送出した検査とを行うことができる。
図7は、欠陥を有する被検査体2の同一側面上に2つの探触子T,T’を配置し、それぞれ対向する方向に表面波を送出した状態を示す図である。図中、被検査体2の表面皮下に示される矢印は、探触子T,T’から送出された表面波を示している。
(第3実施形態)
図8を参照しながら、以下に、本発明の第3実施形態による表面皮下欠陥検出装置1及び表面皮下欠陥検出方法について説明する。図8は、本実施形態による表面皮下欠陥検出方法の概略を示す図である。
図8に示す如く、まず、表面皮下欠陥検出装置1の2つの探触子T,T’のうち、探触子Tを側面Aに配置し、探触子T’を、探触子Tからの表面波の送出方向においてオーバルと側面Bを隔てた側面Cにそれぞれ当接させる。このように2つの探触子T,T’を配置した後に、探触子Tから表面波を送出し、その後に探触子T’からも表面波を送出する(第5送出ステップ)。こうすることで、第2実施形態と同様の方法を用いて、側面A〜側面Cの3面を同時に検査することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 被検査体
3,3’センサヘッド
4,4’ センサホルダ
5,5’ホルダ支持体
6 超音波探傷器
7 信号記録処理装置
8,接触媒質供給回収部
9,9’エアブロア
10 エア供給部
11 テスト鋼片
T,T’ 探触子
d,d’ 欠陥
Claims (9)
- 複数の面を有する被検査体表面に存在する欠陥を超音波を用いて検出する方法であって、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体の一つの面から隣接する他の面へ向かって送出する送出ステップと、
前記送出ステップで送出された超音波のうち前記被検査体表面の欠陥で反射した反射超音波を検出する検出ステップと、
前記一つの面から前記隣接する他の面への移行部である角部を透過した超音波を受波する受波ステップと、
前記受波ステップで受波した超音波の強度に基づいて、前記送出ステップで送出される超音波の周波数を変更するか否かを判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする表面皮下欠陥検出方法。 - 前記判定ステップは、前記受波ステップで受波した超音波の強度が所定の閾値以上となったときに、前記送出ステップで送出される超音波の周波数を変更しないことを特徴とする請求項1に記載の表面皮下欠陥検出方法。
- 前記判定ステップは、前記受波ステップで受波した超音波の強度が所定の閾値未満となったときに、前記送出ステップで送出される超音波の周波数を変更することを特徴とする請求項1に記載の表面皮下欠陥検出方法。
- 前記被検査体が順に隣接するA〜Dの4面を有すると共に、A面とB面の間の角部及びC面とD面の間の角部が前記超音波の減衰が大きくなるオーバル形状を有し、当該前記被検査体の表面に存在する欠陥を検出するに際しては、
前記送出ステップが、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体のA面からB面へ送出する第1送出ステップと、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体のB面からC面へ送出する第2送出ステップと、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体のC面からD面へ送出する第3送出ステップと、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体のD面からA面へ送出する第4送出ステップと、を有することを特徴とする請求項1に記載の表面皮下欠陥検出方法。 - 前記被検査体が順に隣接するA〜Dの4面を有すると共に、A面とB面の間の角部及びC面とD面の間の角部が前記超音波の減衰が大きくなるオーバル形状を有し、当該前記被検査体の表面に存在する欠陥を検出するに際しては、
前記送出ステップが、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体のA面からB面を経てC面へ送出する第5送出ステップと、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体のC面からD面を経てA面へ送出する第6送出ステップと、を有することを特徴とする請求項1に記載の表面皮下欠陥検出方法。 - 被検査体の表面直下を伝播する超音波を送出する送出部と、少なくとも前記被検査体表面に存在する欠陥で反射して戻った超音波を受波する受波部とを有する第1の探触子と、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を送出する送出部と、少なくとも前記被検査体表面に存在する欠陥で反射して戻った超音波を受波する受波部とを有する第2の探触子と、を備え、
第1の探触子は、複数の面を有する前記被検査体の一つの面上に配置され、
第2の探触子は、前記第1の探触子が配置された面から隣接する他の面への移行部である角部を隔てて前記第1の探触子とは異なる面上に配置されている表面皮下欠陥検出装置であって、
前記第1の探触子に備えられた送出部から、前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体の一つの面から隣接する他の面へ向かって送出し、
前記第1の探触子に備えられた受波部により、前記送出された超音波のうち前記被検査体表面の欠陥で反射した反射超音波を検出し、
前記第2の探触子に備えられた受波部により、前記一つの面から前記隣接する他の面への移行部である角部を透過した超音波を受波し、
前記第2の探触子に備えられた受波部で受波した超音波の強度に基づいて、前記送出される超音波の周波数を変更するか否かを判定するように構成されていることを特徴とする表面皮下欠陥検出装置。 - 前記第2の探触子は、送出する超音波の送出方向を、前記第1の探触子から送出された超音波の伝播方向の逆方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項6に記載の表面皮下欠陥装置。
- 前記第1の探触子及び/又は前記第2の探触子の送出部は、周波数の異なる超音波を送出可能であることを特徴とする請求項7に記載の表面皮下欠陥検出装置。
- 被検査体の表面直下を伝播する超音波を送出する送出部と、少なくとも前記被検査体表面に存在する欠陥で反射して戻った超音波を受波する受波部とを有する第1の探触子と、
前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を送出する送出部と、少なくとも前記被検査体表面に存在する欠陥で反射して戻った超音波を受波する受波部とを有する第2の探触子と、を備え、
前記第1の探触子及び/又は前記第2の探触子の送出部は、周波数の異なる超音波を含む広帯域超音波を送出可能とされ、
第1の探触子は、複数の面を有する前記被検査体の一つの面上に配置され、
第2の探触子は、前記第1の探触子が配置された面から隣接する他の面への移行部である角部を隔てて前記第1の探触子とは異なる面上に配置されている表面皮下欠陥検出装置であって、
前記第1の探触子に備えられた送出部から、前記被検査体の表面直下を伝播する超音波を、前記被検査体の一つの面から隣接する他の面へ向かって送出し、
前記第1の探触子に備えられた受波部により、前記送出された超音波のうち前記被検査体表面の欠陥で反射した反射超音波を検出し、
前記第2の探触子に備えられた受波部により、前記一つの面から前記隣接する他の面への移行部である角部を透過した超音波を受波し、
前記第2の探触子に備えられた受波部で受波した超音波の強度に基づいて、前記第2の探触子の受波部で受波された前記広帯域超音波に含まれる前記周波数の異なる超音波のそれぞれを選択的に透過する又は選択的に遮断するフィルタ部を切り替えるか否かを判定するように構成されていることを特徴とする表面皮下欠陥検出装置。
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