JP5430162B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5430162B2
JP5430162B2 JP2009019776A JP2009019776A JP5430162B2 JP 5430162 B2 JP5430162 B2 JP 5430162B2 JP 2009019776 A JP2009019776 A JP 2009019776A JP 2009019776 A JP2009019776 A JP 2009019776A JP 5430162 B2 JP5430162 B2 JP 5430162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
pole
toner
developing
poles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009019776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010175943A (ja
Inventor
徹 椛島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009019776A priority Critical patent/JP5430162B2/ja
Priority to US12/695,416 priority patent/US8422909B2/en
Publication of JP2010175943A publication Critical patent/JP2010175943A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5430162B2 publication Critical patent/JP5430162B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/09Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush
    • G03G15/0921Details concerning the magnetic brush roller structure, e.g. magnet configuration

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式などの複写機・プリンタ等の画像形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体に形成された静電潜像を、磁性体を含む現像剤を用いて現像する現像装置に関する。
ここで、磁性体を含む現像剤には、磁性一成分現像剤(磁性トナー)が含まれる、また、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が含まれる。
ここでは、便宜上、磁性一成分現像剤を用いた現像装置を例にして説明する。現像装置は、磁性一成分現像剤(以下、トナーと記す)が入っている現像容器と、トナーの供給を受けてトナーを担持する回転可能な現像剤担持体としての現像スリーブを有する。現像スリーブの内部には非回転の固定マグネット(磁性部材:以下、マグネットロールと記す)が配設されている。現像容器内のトナーの一部がマグネットロールの磁力により現像スリーブの表面に引き付けられて担持される。そして、現像スリーブの回転で搬送され、現像スリーブに対して所定の隙間を開けて対向させて配設されたトナー層厚規制ブレードにより層厚規制を受ける。これによりトナーが現像スリーブに薄層としてコートされる。そして、そのトナー層が現像スリーブの引き続く回転により現像スリーブと像担持体との対向部である現像領域へ搬送され、現像動作時には現像スリーブと像担持体との間には所定の現像バイアスが印加されて、静電潜像を現像に供される。静電潜像の現像に供されずに現像スリーブの表面に残ったトナーは引き続く現像スリーブの回転により現像容器内に戻し搬送されて回収される。
ところで、画像形成装置の高速対応のために現像スリーブを高速回転すると、現像スリーブから遠心力によってトナーが飛散する。特にスラスト方向の端部からトナーが漏れ出し、記録材の汚れにつながる。また、高速回転すると、トナー層厚規制ブレードでトナーが摺擦され、トナーが劣化し濃度が低下する。
このような高速回転による課題に対する従来の対応技術を説明する。まず、トナー劣化に対応する対応技術として、従来技術1(特許文献1)がある。図20に従来技術1の現像装置の断面図を示す。301は像担持体としてのドラム型の電子写真感光体であり、矢印aの時計方向に回転駆動されて、不図示のプロセス手段により静電潜像が形成される。302は現像容器であり、磁性一成分トナー307が収容されている。303は現像剤担持体としての現像スリーブ、304はその内部に非回転に配設されたマグネットロール、305はトナー層厚規制ブレード、306はトナー供給ローラ、308はトナー供給ローラの軸、310はトナー攪拌部材である。現像スリーブ303は感光体301に対して所定の隙間を存して対向している。その対向部が現像領域Aである。マグネットロール304は周方向の所定の位置に磁極S1・N2・S2・N3・N1が着磁されている。現像スリーブ303は矢印bの反時計方向に回転駆動される。トナー供給ローラ306は現像スリーブ303に接触して矢印cの反時計方向に回転駆動される。現像容器302内のトナー307はトナー攪拌部材310の回転により攪拌されながらトナー供給ローラ306の方向に送られる。トナー供給ローラ306は現像スリーブ303にトナー307を供給する。トナー層厚規制ブレード305は現像スリーブ303にトナー307を薄層にコートする。そのトナーの薄層が現像スリーブ303の回転により現像領域Aに搬送されて感光体301の静電潜像の現像に供される。
この現像装置は、現像スリーブ303の内部にあるマグネットロール304の磁極配置に特徴がある。即ち、トナー層厚規制ブレード305の対向極をN1極とし、N1極よりも現像スリーブ回転方向上流に同極のN3極を設ける。これにより反発極N3・N1を形成し、トナー層厚規規制ブレード305の近傍のトナー溜りを現像スリーブ303の表面から磁気的な反発力で引き剥がしている。こうすることで、トナーがトナー層厚規規制ブレード305に直接搬送されにくい構成となるため、結果、トナーにかかる圧を減らし、トナー劣化を軽減させている。
一方で、トナー飛散に対する対応技術として、従来技術2(特許文献2)がある。図21に従来技術2の現像装置の現像スリーブ端部の断面図を示す。110は矢印aの反時計方向に回転駆動されるドラム型の電子写真感光体、102eは矢印bの時計方向に回転駆動される現像スリーブ、102fは現像スリーブ内部の非回転のマグネットロールである。S101極・N101極・S102極・N102極はマグネットロール102fの周方向に着磁された磁極である。102dはトナー層厚規規制ブレードである。現像スリーブ102eの端部にトナーが漏れないようにシール部材102gを設けている。シール部材102gは磁力を持つ永久磁石であり、対向する固定マグネットロール102fとの間で磁気的な力によりトナー飛散を防止している。
更に、シール部材(以下、磁気シールと記す)102gの、マグネットロール102fの磁極に対向する位置に磁極を配置させ、磁気拘束力を高めている。例えば、マグネットロール102fの磁極S102に対して、磁気シール102gに磁極N201を設けている。磁気拘束力の指標である磁場分布について図22に示す。「黒丸」はトナーである。「灰色の丸」はマグネットロール102fと磁気シール102gとの間で磁場が極端に弱い低磁場のポイントである。「二重丸」はゼロ磁場ポイント(反発ポイント)である。マグネットロール102fと磁気シール102g間に磁場の高いポイントが存在し、トナーが介在できているのがわかる。
また、磁気シール102gに磁極を多く設けることで磁気拘束力を更に高め、飛散を防止できることが従来技術3(特許文献3)に記載されている。図23に現像断面の代表図を示す。磁気シール102gの磁極N201と磁極S202の間に磁極S204と磁極N204を設けている。結果、磁場分布を表している図24を見てみると、磁気シール102gの近傍で磁場の高いポイントが増えていることがわかる。
この様に、従来技術2及び3では、マグネットロール102fの磁極に対向する磁気シール位置に、マグネットロール102fの磁極とは異極の磁極を配置し、かつ磁極間に対応する位置に、異極を多く設けることで、トナー飛散を防止している。
特開平8−190275号公報 特開平11−133737号公報 特開2007−72222号公報
しかしながら、マグネットロールに反発極を設けてトナー劣化を軽減する従来技術1に対して、従来技術2もしくは3を組み合わせても、トナーが飛散してしまった。つまり、従来技術では、トナー劣化と飛散を両立することが難しい課題がある。
そこで、本発明は、従来技術1のように反発極のある固定マグネットでトナーの劣化を防止しつつ、しかもトナー飛散を軽減することができる磁気シール技術を提案することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る現像装置の代表的な構成は、
磁性粒子を含む現像剤を担持し、像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の内部に設けられ、前記現像剤担持体の周方向に沿って複数の磁極を備え、前記現像剤担持体の表面に前記現像剤を磁気拘束させる磁性部材と、
前記磁性部材の端部側で、かつ、前記現像剤担持体が前記像担持体に面する側とは逆側において前記現像剤担持体に対向して設けられた磁気シールと、
を有する現像装置であって、
前記磁性部材は、少なくとも一組の同極の磁極が隣接した反発極を備え、
前記磁気シールは、前記反発極の磁極ピーク位置に対向する位置に前記反発極とは異極の磁極と、前記反発極の磁極ピーク間に対向する位置に、一つの磁極をもち、前記一つの磁極が前記反発極と同極であり、前記一つの磁極の前記磁性部材の中心方向の磁束密度が、前記異極の磁極の前記磁性部材の中心方向の磁束密度よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、現像装置の端部からのトナー飛散を軽減するこができる。
[第一実施形態]
(1)画像形成装置
図2は本発明に従う現像装置2を備えた画像形成装置の一例の概略構成図である。この画像形成装置は電子写真画像形成装置であり、潜像が形成される回転可能な像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光体と記す)10を有する。本実施例において、この感光体10は、直径108mmの、正帯電性のa−Si感光体であり、駆動装置(不図示)により矢印aの反時計方向に所定の周速(プロセススピード)、本実施例では680mm/secで回転駆動される。感光体10の周囲には感光体回転方向に沿って、一次帯電器1、現像装置2、転写前帯電器(ポスト帯電器)3、転写帯電器(転写手段)4、分離帯電器5、クリーニング装置(クリーニング手段)6が配設されている。感光体10は帯電器1により例えば+500Vに一様に一次帯電される。帯電された感光体10は、露光装置(不図示)により1200dpiで画像露光L(レーザ走査露光)が与えられ、入力される画像情報に応じた静電潜像が形成される。そして、その静電潜像が現像装置2により現像領域Aにおいてトナー像(現像剤像)として現像される。現像装置2の詳細については次の(2)項において記述する。
現像後の感光体面は転写前帯電器3で転写前帯電を受けて、感光体10と転写帯電器4との対向部である転写領域Bに到達する。この到達タイミングに合わせて、給送部(不図示)から用紙などの転写材(記録媒体)Pが転写領域Bに搬送される。そして、トナーの帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加された転写帯電器4により感光体10側のトナー像が転写材Pに転写される。トナー像が転写された転写材Pは、分離帯電器5により感光体10から分離されて定着装置8に搬送される。定着装置8は定着ローラ8aと加圧ローラ8bの間の定着ニップ部にて転写材Pを挟持搬送してトナー像を固着像として熱と圧力により転写材Pに対して定着する。
転写材Pに対するトナー像転写後の感光体表面に残留している転写残トナー(残留トナー)は、クリーニング装置6によって除去され回収される。クリーニング装置6で清掃された感光体表面は繰り返して画像形成に供される。
(2)現像装置
現像装置2は、感光体表面の静電潜像を磁性体を含む現像剤、本実施例では磁性一成分現像剤(磁性一成分トナー:以下、トナーと記す)tを用いて現像する現像装置である。現像装置2は、トナーが入っている現像容器2cと、トナーtの供給を受けてトナーを担持する回転可能な現像剤担持体としての現像スリーブ2eを有する。現像スリーブ2eの内部には非回転に固定して設けられ、現像スリーブ2eの表面にトナーtを磁気拘束させる磁性部材(磁石部材)2fが配設されている。即ち、動かない永久磁石の固定マグネット(固定マグネッロール:以下、マグネッロールと記す)2fが配設されている。現像スリーブ2eはこの固定のマグネッロール2fの外回りをマグネッロールと同軸に回転する。
ここで、上記の現像スリーブ2eとマグネッロール2fとを合わせて現像ローラ2aと総称する。
現像ローラ2aは感光体10に並行に、かつ、所定の一定間隔をおいて配置されている。現像ローラ2aと感光体10との対向部が現像領域Aである。現像スリーブ2eは駆動装置(不図示)で矢印bの時計方向に所定の速度で回転駆動される。即ち、現像スリーブ2eは、感光体10との対向部(現像領域A)において感光体10と同じ方向に回転駆動される。
現像容器2c内のトナーtはトナー攪拌部材2wの回転により攪拌されながらトナー供給ローラ(弾性スポンジローラ)2xの方向に送られる。トナー供給ローラ2xは現像スリーブ2eに接触していて矢印cの時計方向に回転駆動される。即ち、トナー供給ローラ2xは、現像スリーブ2eとの接触部において現像スリーブ2eと逆方向に回転駆動され、現像スリーブ2eにトナーtを供給する。
その供給されたトナーがマグネットロール2fの磁力により現像スリーブ2eの表面に引き付けられて磁気拘束されて担持される。そして、現像スリーブ2eの回転で搬送され、現像スリーブ2eに対して所定の隙間を開けて対向させて配設されたトナー層厚規制ブレード(以下、規制ブレードと記す)2dにより層厚規制を受ける。これによりトナーtが現像スリーブ2eに薄層としてコートされる。そして、現像スリーブ2eの引き続く回転により現像領域Aへ搬送される。現像動作時には、現像スリーブ2eには、電源部(不図示)から感光体10の帯電極性と同極性の所定の現像バイアス(DC成分にAC成分を重畳したバイアス)が印加されている。現像スリーブ2eは、感光体10の帯電極性と逆極性に帯電されたトナーtを感光体10の表面(静電潜像の現像部位)に付着させて、ジャンピング現像法により現像してトナー像として可視像化する。
なお、トナー供給ローラ2xを省略した現像装置構成にすることもできる。
図1は上記の現像装置2の要部の拡大横断面模式図である。マグネットロール2fには周方向に磁極S1・N1・S2・N3・N2が着磁されている。即ち、少なくとも一組の同極の磁極が隣接した反発極N3・N2を有する複数の磁極をもつ。現像容器2c内のトナーtは、磁極N2によって磁気力で引き付けられ、規制ブレード2dによってトナー量が一定量に規制される。現像スリーブ2e上のトナーは、現像極S1で感光体10にトナーが飛翔し、N1極で残留トナーが引き付けられ、S2極で搬送され、N3極とN2極の反発極間で現像スリーブ2e上から剥ぎ取られて現像容器2c内へ送られる。
現像スリーブ2eの長手方向の一方側と他方側の端部にはトナーが漏れないようにそれぞれシール部材2gと2hが設けられている。図3は現像装置のスラスト方向の配置を示す模式図である。シール部材2gと2hは磁力を持つ永久磁石(磁気シール)であり、対向するマグネットロール2fとの間で磁気的な力によりトナー飛散を防止している。シール部材(以下、磁気シールと記す)2gと2hは、現像ローラ2aと一定距離をもち現像容器2cに感光体10の側とは逆の面に固定して配設されている。即ち、磁気シール2g・2hは、マグネットロール2fの端部側で、かつ、現像スリーブ2eが感光体10に面する側とは逆側において現像スリーブ2eに非接触に対向させて現像容器2cに固定して配置されている。本実施例は、マグネットロール2fの長手両端部に磁気シール2gと2hをマグネット端面が入るように配置している。2iはマグネット軸(マグネットロール2fの中心軸)である。
ここで、一方側の磁気シール2gと他方側の磁気シール2hの磁極パターンは同様であるので、主として一方側の磁気シール2gの特徴的な磁極パターンについて図1を用いて説明する。磁気シール2gは、マグネットロール2fの磁極の対向する位置に異極を設けている。例えば、マグネットロール2fのN2極に対向して、磁気シール2gにS23極を、マグネットロール2fのN3極に対向して、磁気シール2gにS22極を設けている。更に、特徴的なのは、マグネットロール2fの反発極であるN3極とN2極の間に対向する磁気シール2gの位置に同極(反発極と同極)であるN22極を一極だけ設けている点である。即ち、マグネットロール2fは、少なくとも一組の同極の磁極が隣接した反発極N3・N2を有する複数の磁極をもつ。そして、磁気シール2g(2h)は、前記反発極の磁極N3とN2(磁極ピーク位置)に対向する位置に前記反発極とは異極の磁極S22・S23と、反発極の磁極間(磁極ピーク間)に対向する位置に、一つの磁極N22をもち、この一つの磁極が反発極N3・N2と同極であることを特徴とする。
まず、比較例として、マグネットロールの反発極であるN3極とN2極の間に対向する磁気シール2g(2h)の位置に同極であるN22極を設けない構成について説明する。
反発極のあるマグネットロールに対向する磁気シールに、従来技術の思想どおり異極を設けたマグネットパターン(比較例1)を図4に示す。マグネットロール102eの反発磁極である磁極N103とN102に対向する磁気シール102gの磁極を異極であるS204極とS202極にしている。この場合の磁場の分布はどのようになっているか見てみる。反発極であるN103極とN102極のあるブレード近傍(領域16)の磁場分布を図5に示す。断面方向であるR方向はマグネットロール102fに接する面の鉛直方向、θ方向は接線方向である。「黒丸」はトナーである。「灰色の丸」はマグネットロール102fと磁気シール102gとの間で磁場が極端に弱い低磁場のポイントである。「二重丸」は、磁場がゼロ、つまり反発ポイントを意味する。磁気シール102gのS202極とS204極の間(領域171)と現像スリーブ102eのN102極とN103極の間(領域172)にR、θ方向でトナーにかかる力が反発する磁場、即ちゼロ磁場ポイントが形成されている。つまり、磁気シール102gにおいて隣り合う磁極であるS202極とS204極が同極の場合、磁気シール表面の極間ではほぼゼロの磁界(磁場)が形成され、トナーにかかる力がゼロになる。結果、磁気シール表面からトナーが漏れる。
トナーが漏れやすいスラストの端部で、かつ、トナーにかかる力がゼロのポイント(断面173)の場所で、トナーにどのような力が働くか検証してみる。図6に比較例1のスラスト方向分布(端部)を示す。まず、磁気シール表面の領域182に着目すると、外側(現像容器外側)に力が働く領域182がある。磁気シール102gの反発極であるS202極・S204極間で磁気的な力でトナーが漏れる。また、領域171でも磁気シール表面にトナーが介在できていないポイントがある。次に、マグネットロール102fと磁気シール102gの間を見ていると、領域183では、マグネットロール102fからの力と磁気シール102gの反発極間磁場の影響で外側に力が働いているのがわかる。この様に、反発極であるN102極・N103極のあるマグネットロール102fに従来思想どおり、磁気シール102gに異極であるS202極・S204極を設けると、複数のポイントからトナーが漏れ出し飛散することが分かる。
本実施例1の磁気シール2gの磁極パターンと比較してみる。図7に本実施例1の磁場分布を示す。領域32はS22とN2、ならびにS23とN3の磁場が弱くなる領域である。領域35は、N22とN2が反発し磁界がゼロになる領域である。磁気シール2gのS23極とS22極の間に異極のN22極を設けている。結果、磁気シール表面の領域31でゼロ磁場ポイントがなくなり、トナーが結束していることが分かる。つまり、トナー飛散が減少する。一方、領域35に新たにゼロ磁界ポイントが2つ発生しているが、後述するように、このポイントにおけるスラスト方向の磁界の向きが、現像容器内側を向く領域が多い為、トナー飛散しにくい構成とすることができる。
次に、磁気シール2gの極間磁力のスラスト方向について従来技術と比較する。図8に実施例1のスラスト方向(図7の断面33)のトナー分布を示す。まず、磁気シール表面に着目する。領域42では、トナーにかかる力が磁気シール側を向いているのが分かる。比較例に比べ、トナー飛散しにくくなっている。また、領域41では、磁気シール2gの磁力によって、比較例では外側(現像容器外側)に向いていた力が現像容器2c側(現像容器内側)に向くようになっている。この様に、本実施例1では、従来思想に比べ、トナーにかかる力を現像容器内側へ向かせ、トナー飛散を防止している。実際にトナー飛散レベルを検証した実験結果を表1に示す。
表1において、「マグネットロールパターン」は反発極を示している。「磁気シールパターン」はマグネットロールの反発極に対向する磁極及びその反発極間に対向する磁極を示している。
実験条件は次のとおりである。環境は温度23度・湿度50%である。画像チャート比率5%(A4サイズ)である。現像容器内のトナー量は500から600g、現像コントラストは、感光体上のトナー量を0.6mg/cmになるように調整、130ppmの速度で、連続通紙耐久を実施した。そして、現像スリーブのスラストの端部からトナー飛散が発生する枚数を確認した。
マグネットロールならびに磁気シールの各磁束密度は、80mTで固定である。現像スリーブと磁気シールとの間隔は0.75mm、トナーは、磁性一成分トナー、比透磁率は1.65である。回転速度は、感光体は700mm/s、現像スリーブは800mm/sである。規制ブレードと現像スリーブの間隔は0.2mmとした。
結果、比較例1は、枚数約1.5kでトナー飛散が発生した。一方で、本実施例1は、枚数330kまで保つことが出来た。つまり、従来思想に比べ250倍の劇的な効果があった。このように、マグネットロールに反発極がある場合、反発極間に対向する磁気シールに同極を設けることで、トナー飛散を低減することができる。
次に、比較例3として、図9のように、磁気シール2gのS204極とS202極の間に同極のS205極を配置した場合を説明する。磁気シール2gは、マグネットロール2fの磁極N103に対向してS204極を、磁極N102に対向してS202極を、磁気シール2gのS204極とS202極の間に同極のS205極を配置している。結果、磁気シール表面にゼロ磁場ポイントが二つ(領域171、172)形成されている。上記比較例1と同じく、ゼロ磁場ポイントが多いほど、磁気拘束力が低下し、トナーが飛散しやすい。実験結果を表1の比較例3に示す。評価実績は、枚数約0.6枚kで飛散が発生している。つまり、ゼロ磁場ポイントが1つである比較例1にくらべ、約1/2も悪い。また、本実施例1に比べ、1/660しか持たない。
このように、マグネットロールに反発極がある場合、従来思想と異なり、対向する磁気シールは異極でかつ、極間に同極を設ける本実施例1が最もトナー飛散抑制に効果がある。
次に、従来技術で提案されている、磁気シールに異極を多く設ける技術と比較してみる。図10は、磁気シールにマグネットロールの反発極に対して異極を複数個設けた断面図である。マグネットロール2fのN3極に対向する磁気シール2gにS22極を、N2極に対向してS23極を、さらに、従来思想と同じく、磁気シール2gのS22極とS23極の極間にN22極・S24極・N23極を設けている。この場合の磁場分布を図11に示す。実施例1にくらべ、マグネットロール2fと磁気シール2gの間にゼロ磁場ポイントならびに低磁場ポイントが増加している(領域71)。カウントするとトナーが飛散し易いポイントが、4個所増加している。これは、磁極同士を結ぶポイントが増加するためである。実験結果を表1の比較例2に示す。S22極とS23極の極間にN22極・S24極・N23極の3つ磁極を設けた比較例2は枚数約13kの通紙後トナー飛散が発生し、S22極とS23極の極間にN22極を1つ設けた実施例1に比べ1/20しか持たなかった。
更に、S22極とS23極の極間に、5つの磁極N22・S24・N23・S25・N24を設けた場合の磁場分布を図12に示す。見てのとおり、マグネットロール2fと磁気シール2gとの間にゼロ磁場ポイントがさらに増加し、その周辺では、低磁場ポイントも増加している(領域201)。実験データを表1の比較例4に示す。この比較例4は、7k枚通紙後トナー飛散が発生した。S22極とS23極の極間に、N22極を1つ設けた実施例1に比べ1/50しか持たなかった。S22極とS23極の極間の極数が増えるほど、反発極S22極・S23極と結ぶポイントが増加するため飛散が悪くなる。
この様に、トナー飛散を軽減するためには、現像スリーブと磁気シールの間のゼロ磁場ポイント(反発ポイント)を極力減らすことが重要であり、そのためには、極力磁気シールの磁極少なくすることがもっとも効果的である。つまり、マグネットロールに反発極がない場合と振る舞いが異なり、マグネットロールに反発極がある場合、対向する極間の磁極は1つが最も良いことが言える。
ゼロ磁場ポイントの数とトナー飛散レベルの関係は、単に比例関係ではない。1つのゼロ磁場ポイントが発生すると、周囲の磁場によもよるが、磁場が増加すると比例関係ではなく、面積比で増加、更に周囲の低磁場ポイント同士が近接し、トナーが飛散する領域が増加する。
このように、磁気シールの磁極のうち、マグネットロールの磁極間に対向する位置の磁極数を増加させた場合、マグネットロールに反発極がある場合、従来技術2,3とは逆にシール性は向上しないことがわかる。従来技術2、3の場合でも磁気シールの磁極数を増加させるとゼロ磁界発生ポイントは増えるものの、全体的にみればシール性は向上する。逆に、マグネットロールに反発極がある場合は、磁気シールの磁極数を増加させるとシール性が大きく悪化してしまう。
この理由について以下に説明する。従来思想である従来技術3(図24)のゼロ磁場ポイントをとおる断面(断面133)について、スラスト方向のトナーにかかる分布を図25に示す。領域134がゼロ磁場ポイントである。磁性シール表面は、トナーは磁性シール側に力が働いている。またマグネットロールN102側もトナーはマグネットの方向を向いている。極間のゼロ磁場ポイントである領域134周辺のトナーは、磁性シールならびにマグネットそれぞれに拘束される。
一方、マグネットロールに反発極がある場合について説明する。実施例1の磁場分布(図7)のゼロ磁場ポイントを含む領域35を通過する断面34について、スラスト方向のトナーにかかる分布を図26に示す。磁性シール2gでは、N22とN23の磁力によってトナーがひきつけられている。極間の領域51では、マグネットロール2fと磁性シール2gの極の反発でゼロ磁場、つまり反発磁界が形成され、周囲方向への力がトナーに働いている。マグネットロール2fでは、N2とN3の反発極の影響で、トナーがマグネットロールとは逆の方向を向いている。結果、領域52で、トナー同士がぶつかる領域が発生、合力で現像容器の外側(+Z方向)に力が働き、トナーが飛散する。このように、マグネットロールに反発極がある場合、従来技術に比べ、ゼロ磁場ポイントの周囲のトナーは安定して磁気的力で拘束されにくいため、トナーが飛散し易い。つまり、トナー劣化に対応する反発極があるマグネットロールは、ゼロ磁場ポイントを極力無くすことが重要である。
本件で検証したシミュレーションによるトナーにかかる力の計算方法を説明する。トナーにかかる磁気的な力F(磁気力)は、磁界Bに対して、下記の式で表せる。磁界Bは現像スリーブのスラスト方向と現像スリーブの垂直方向を考慮する必要がある。
F=(m・▽)B
F=(fx、fy、fz)
|F|=(fx+fy+fz0.5
m:トナーの磁気双極子モーメント(磁界に比例)
C:定数
m=|C|B
これを入れると
F=(|C|B・▽)B=|C|(B・▽)B=−|C|▽B
x、y、z方向それぞれにかかる磁気力fx、fy、fzは
fx=−|C|(B(x、y、z)−B(x+Δx、y、z))/△x
fy=−|C|(B(x、y、z)−B(x、y+Δy、z))/△y
fz=−|C|(B(x、y、z)−B(x、y、z+Δz))/△z
上記の結果から、Bの絶対値、つまり、
|B|=(Bx+By+Bz0.5が変化しない、変わらない場合、トナーにかかる磁気力Fは変わらない、トナーへの力がないことを示す。
つまり、磁束線が無い領域は、トナーにかかる磁気力がゼロになり、高速回転でトナーが飛散する。更に、トナーにかかる力は磁場の二乗で影響を及ぼすため、磁場の変化量が多ければ多いほどトナーにかかる力が大きくなる。つまり、小さければ小さいほど、トナーにかかる力が小さくなる。たとえば、ゼロ磁場ポイントが多いほど、トナーにかかる力が小さい領域が増加する。
実施例では、x、y方向をR、θに変換して図示している。R、θ、Z方向で磁束線が無い、つまりトナーが介在しない領域は、特にトナーが飛散しやすい。
図3に実施例1の現像装置の長手方向(現像ローラ軸線方向)の構成図を示す。マグネットロール2fの端部にかかるように+z方向側の磁気シール2g(一方側の磁気シール)と、−z方向側の磁気シール2h(他方側の磁気シール)が配置されている。
当然、一方側の磁気シール2gでは−z方向に力が働くこと、他方側の磁気シール2hでは、+Z方向に力が働いた場合、トナー飛散を防ぐことが出来る。
磁力線、ならびに、トナーにかかる磁気力の計算(シミュレーション)は、下記の手順で行った。磁界の大きさは、市販のガウス(テスラ)メータで測定することができる。実施例1では、ベル社製ガウスメータModle640を用いた。ガウスメータによりプローブ先端部における1方向の磁束密度の測定が可能である。今回は、x、y、z方向の3種類を測定、Bx、By、Bzをxyzステージを用いて測定し、その結果より磁界の強さBを計算した。磁束密度は現像スリーブの周方向に0.1度刻みで測定し、磁界の強さの分布を導き出し、トナーの磁気特性、現像スリーブと磁気シールのギャップ等を考慮に入れ、トナーにかかる磁気力を計算している。測定では、変異量Δx、y、zを約100μで測定した。間隔が小さいほど精度が向上するが、計算時間が膨大になる。精度の観点から現像スリーブと磁気シール間距離の1/5以上1/10以下、が望ましい。計算は、磁気的な影響を受けるマグネットロール、磁気シール、規制ブレードのみで実施した。
磁気シール2g・2hは、鉄、ニッケル、コバルト、または、強磁性体で作成するのが望ましい。厚みは、必要とする磁気力と厚みによるが、1mmから3m程度がよい。幅はマグネットロール2fの端部の磁力リップルにもよるが、リップルが130mt/4mm程度であれば、その2倍の8mmぐらいが望ましい。材料の最大エネルギー積(残留磁束密度、保持力)は、0.7J/m以下が望ましい。磁束密度は、たとえば40から200mT(テスラ)に着磁されたゴム磁石や、ネオジウム系、プラスティック系のマグネットがあればよい。磁石によるが、目標となる飽和磁束密度に達成する材料を選択することで、磁束密度分布が安定しやすい。現像スリーブと磁気シールのギャップは、本実施例では0.75mmとした。しかし、これに限定されるものではないが、回転によるトナーと磁気シールとの摺擦熱を防止するため0.3mm以上、磁気拘束力が低下する1.25mm以下が望ましい。
磁性体の規制ブレード2dと現像スリーブ2eの間隔は0.2mmで計算した。規制ブレード2dは平板で厚みが、0.6mm、現像スリーブ2eの中心方向に当接している。しかし、これに限定されるものではないが、回転によるトナーと規制ブレードとの摺擦熱を防止するため0.10mm以上、補立ちが形成できなくなる0.35mm以下が望ましい。図13に磁気シール2gと規制ブレード2dとの位置関係を示す。規制ブレード2dの端部は磁気シール2gと面で接触することで、トナーの飛散を防いでいる。
トナーについて、実施例1では、トナー中に磁性粒子が含有されている磁性一成分で計算ならびに実験を実施している。非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤でも適用可能である。
また、トナーtは、ネガトナーであり、重量平均粒径は5.0〜10.0μmであり、樹脂は少なくともスチレンアクリル樹脂またはポリエステル樹脂のどちらか一方から成り磁性体を50〜100重量部入れている。比透磁率は1.5から2.0である。計算では、1.65で実施した。また、外添剤として、0.2〜3.0%(重量%)のSiOを含有している。
上記の計算結果から、反発極のあるマグネットロールの場合、従来思想と異なり、磁気シールの対向極は異極がよく、かつ、異極間には1つの同極(反発極と同極)を設けることで、トナー劣化を防止しつつ、飛散を軽減することが確認できた。
尚、本件の現像条件、あくまでも一例であり、画像形成装置の仕様、条件に応じて最適化することが望ましい。
[第二実施形態]
図14は実施例2の現像装置2を備えた画像形成装置の概略構成図である。実施例1の画像形成装置(図2)と共通する構成部材・部分には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例における現像装置2は、感光体10に対してそれぞれ対向して配設されている第1と第2の2つの現像ローラ2a・2bを有する。第1の現像ローラ2aは第1の現像剤担持体である第1の現像スリーブ2eとその内部の第1の磁性部材である第1のマグネッロール2fから構成されている。第2の現像ローラ2bも第2の現像剤担持体である第2の現像スリーブ2kとその内部の第2の磁性部材である第2のマグネッロール2lから構成されている。第2の現像スリーブ2kは、第1の現像スリーブ2eよりも感光体10の回転方向下流側において第1の現像スリーブ2eに並行に、かつ、所定の一定間隔(所定の間隔)をあけて設けられている。
以下、第1の現像ローラ2aを上流現像ローラ、第1の現像スリーブ2eを上流現像スリーブ、第1のマグネッロール2fを上流マグネッロールと記す。また、第2の現像ローラ2bを下流現像ローラ、第2の現像スリーブ2kを下流現像スリーブ、第2のマグネッロール2lを下流マグネッロールと記す。
上流現像スリーブ2eと感光体10との対向部が第1の現像領域Aaである。下流現像スリーブ2kと感光体10との対向部が第2の現像領域Abである。上流現像スリーブ2eと下流現像スリーブ2kは、それぞれ、駆動装置(不図示)により矢印bの時計方向に所定の速度で回転駆動される。即ち、上流現像スリーブ2eと下流現像スリーブ2kは、感光体10との対向部において感光体10と同じ方向に回転駆動される。
現像容器2c内のトナー(磁性一成分現像剤)tはトナー攪拌部材2wの回転により攪拌されながらトナー供給ローラ2xの方向に送られる。トナー供給ローラ2xは下流現像スリーブ22kに接触していて矢印cの時計方向に回転駆動される。即ち、トナー供給ローラ2xは、下流現像スリーブ2kとの接触部において下流現像スリーブ2kと逆方向に回転駆動され、下流現像スリーブ2kにトナーtを供給する。その供給されたトナーが下流マグネットロール2lの磁力により下流現像スリーブ2kの表面に引き付けられて担持される。そして、下流現像スリーブ2kの回転により下流現像スリーブ2kと上流現像スリーブ2eとの近接対向部に搬送される。そして、この近接対向部の隙間をトナーがすり抜ける際に、近接対向部において下流現像スリーブ2kとは逆方向に回転している上流現像スリーブ2eにより、下流現像スリーブ2kの表面に担持されているトナーの層厚が規制される。これにより、下流現像スリーブ2kの表面には層厚が所定に規制されたトナー層が形成され、そのトナー層が引き続く下流現像スリーブ2kの回転により下流現像領域Abへ搬送される。一方、下流現像スリーブ2kと上流現像スリーブ2eとの近接対向部の隙間をすり抜けなかったトナーは、近接対向部において下流現像スリーブ2kとは逆方向に回転している上流現像スリーブ2eの表面に付着する。即ち、上流マグネットロール2lの磁力により上流現像スリーブ2eの表面に引き付けられて担持される。そして、上流現像スリーブ2eの回転により搬送され、現像スリーブ2eに対して所定の隙間を開けて対向させて配設されたトナー層厚規制ブレード2dにより層厚規制を受ける。これによりトナーtが現像スリーブ2eに薄層としてコートされ、上流現像スリーブ2eの引き続く回転により第1の現像領域(上流現像領域)Aaに搬送される。
現像動作時には、上流現像スリーブ2eと下流現像スリーブ2kに対してそれぞれ電源部(不図示)から所定の現像バイアスが印加される。これにより、感光体10の表面は、第1の現像領域Aaにおいて1回目の現像作用を受け、次いで第2の現像領域(下流現像領域)Abにおいて2回目の現像作用を受けて、静電潜像がトナー像として現像される。
なお、トナー供給ローラ2xを省略した現像装置構成にすることもできる。
図15は上記の現像装置2の要部の拡大横断面模式図である。図16は現像装置2のスラスト方向の配置を示す模式図である。
上流マグネットロール2fには周方向に磁極がS1・N1・N2・S3・S2・N3・N2の順で着磁されている。N3極とN2極が一組の同極の磁極が隣接した反発極である。また、下流マグネットロール2lには周方向に磁極がS31極・N31極・S32極・S33極・N32極の順で着磁されている。S32極とS32極が一組の同極の磁極が隣接した反発極である。
上流現像スリーブ2eの長手方向の一方側と他方側の端部にはトナーが漏れないようにそれぞれシール部材2gと2hが設けられている。シール部材2gと2hは磁力を持つ永久磁石(磁気シール)であり、対向するマグネットロール2fとの間で磁気的な力によりトナー飛散を防止している。シール部材(第1の磁気シール:以下、上流磁気シールと記す)2gと2hは、上流現像スリーブ2eと一定距離をもち現像容器2cに感光体10の側とは逆の面に固定して配設されている。本実施例は、上流マグネットロール2fの長手両端部に上流磁気シール2gと2hをマグネット端面が入るように配置している。2iはマグネット軸(上流マグネットロール2fの中心軸)である。
また、下流現像スリーブ2kの長手方向の一方側と他方側の端部にもトナーが漏れないようにそれぞれシール部材2jと2nが設けられている。シール部材2kと2nも磁力を持つ永久磁石(磁気シール)であり、対向する下流マグネットロール2lとの間で磁気的な力によりトナー飛散を防止している。シール部材(第2の磁気シール:以下、下流磁気シールと記す)2kと2nは、下流現像スリーブ2kと一定距離をもち現像容器2cに感光体10の側とは逆の面に固定して配設されている。本実施例は、下流マグネットロール2lの長手両端部に下流磁気シール2kと2nをマグネット端面が入るように配置している。2mはマグネット軸(下流マグネットロール2lの中心軸)である。
一方側の上流磁気シール2gと他方側の上流磁気シール2hの磁極パターンは同様である。また、一方側の下流磁気シール2jと他方側の下流磁気シール2nの磁極パターンは同様である。そこで、主として一方側の上流磁気シール2gと一方側の下流磁気シール2jの特徴的な磁極パターンについて図15を用いて説明する。
上流磁気シール2g(2h)は、前記反発極N3とN2の磁極に対向する位置に反発極とは異極の磁極S22・S23と、反発極の磁極間に対向する位置に、一つの磁極N22をもち、前記一つの磁極が前記反発極と同極である。この構成は実施例1の現像装置の構成と同様である。
下流磁気シール2j(2n)は上流磁気シール2g(2h)と同様に下流マグネットロール2lの磁極に対向する位置に異極を、同極が隣接している位置の対向部に同極を配置している。即ち、下流マグネットロール2lには周方向に磁極がS31極・N31極・S32極・S33極・N32極の順で着磁されている。下流磁気シール2jは、S41極・N41極・S42極・N42極の順で配置している。そして、反発極S32とS33の磁極に対向する位置に反発極とは異極の磁極N41・N42と、反発極の磁極間に対向する位置に、一つの磁極S42をもち、前記一つの磁極が前記反発極と同極である。
本実施例2の現像装置2におけるトナーの流れを説明する。現像容器2cからきたトナーは下流マグネットロール2lのS33極でくみ上げられ、N32極方向と上流マグネットロール2fのS2極方向へ下流現像スリーブ2kと上流現像スリーブ2eとの搬送力で分かれる。S2極方向に移動したトナーはN3極まで搬送され、N3極とN2極の反発極によって、一旦上流現像スリーブ2eの表面から剥がれる。そしてトナーは規制ブレード2dの裏へ慣性力で運ばれ、N2極の磁力で取り込み規制ブレード2dとの磁気拘束力で上流現像スリーブ2eの表面に一定量のトナー層としてコーティングされる。コートされたトナーはS1極で第1の現像領域Aaにおいて感光体10の静電潜像の現像に供される。そして、残トナーはN1極で搬送され、S3極へ到り、S3極とS2極の反発極で剥ぎ取られ、容器2c内のトナーに混入する。
一方、下流マグネットロール2lのS33極から取り込まれた下流現像スリーブ2kのトナーはN32極とS3極との磁気拘束力で一定量のトナー層として下流現像スリーブ2kの表面にコートされる。そして、S31極で第2の現像領域Abにおいて感光体10の静電潜像の現像に供される。残トナーはN31極で取り込まれ、S32極によって搬送、S32極とS33極との反発極で剥ぎ取られ、容器2c内のトナーに混入する。
図16に示すように、現像装置のスラスト方向の+Z、−Z方向において、上流マグネットロール2fと下流マグネットロール2lに対して合計4つの磁気シール2g・2h、2j・2nを設けている。上流磁気シール2g、2hは規制ブレード2dに接している。また磁気シール2gと2i、2hと2nはそれぞれ幅が同じであり、また、上流マグネットロール2fと下流マグネットロール2lと同じスラスト位置に配置されている。
実施例2の実験結果を表2に示す。
まず、表1の実験と異なるポイントを説明する。上流現像スリーブ2eと下流現像スリーブ2kの間隔は約250μである。下流現像スリーブ2kの回転速度は約500mm/sである。下流現像スリーブ2kと下流磁気シール2jとのギャップは、上流現像スリーブ22eと上流磁気シール2gと同じく0.75mmである。
下流現像ローラ2bと下流磁気シール2jのマグネットの磁力は80mTで固定である。上流現像ローラ2aと上流磁気シールのマグネットの磁力も80mTで固定している。
実施例2は、枚数330kでトナー飛散が発生した。実施例1とほぼ同じである。実施例1の現像ローラ1本の場合と、実施例2の上流現像ローラ2aと下流現像ローラ2bの2本の場合は同じ、つまり現像ローラが増えたからといって、現像ローラと磁気シールのマグネット配置が同じであれば、飛散量は同じであることを意味する。
つぎに、マグネットロールの反発極の無い磁気シールに多くの極を設けた実施例2−2の断面図を図17に示す。下流磁気シール2jの磁極S41とN41の間にN43極とS43極を等間隔で配置し、磁気シール同士の磁気拘束力を高めている。
実際の実験ではどのくらい効果があるか検証してみる。実験結果を表2の実施例2−2に示す。結果、約500k枚まで飛散を保つことができ、実施例2に比べ、1.5倍の効果がある。このように、複数の現像ローラ2a・2bを具備する現像装置においても、マグネットロールの反発極に対向する磁気シールは、従来思想と異なり、対向極は異極がよい。かつ、異極間には1つの同極を設けることで、トナー劣化を防止しつつ、飛散を軽減することが確認できた。
尚、本件の現像条件、あくまでも一例であり、画像形成装置の仕様、条件に応じて最適化することが望ましい。
[第三実施形態]
図18は実施例3の現像装置についての磁場分布図である。実施例1と比較し、磁気シール2gのN22極の磁束密度を隣り合うS22極とS23極より大きくした時の磁場分布図である。実施例1に比べ、N22極と隣り合うS22極とS23極との磁束が多くなり、ゼロ磁場ポイントの領域9の面積が小さくなっていることが分かる。上記の説明のとおり、ゼロ磁場領域が多いほどトナー飛散が悪い。逆に、少ないほどトナー飛散が良い。
実験結果を表3の実施例3に示す。
実験条件は実施例1と同じなので省略する。実施例1にくらべ、磁気シール2gのN22極の磁束密度を隣り合うS22極とS23極に比べ、約1.5倍にしている。結果、同じ磁力の実施例1に比べ1.51倍の効果があることがわかった。
一方、逆に磁力を小さくした場合の例を図19に示す。実施例1に比べ、低磁場ポイントがかなり、増加している。これは、磁気シール2gとマグネットロール2fとの間の磁場が小さくなるためである。N22極はS22極・S23極と結束しているため、N22極が弱くなるとS22極・S23極の両方にまたがる領域(面積)で磁場が弱くなる。また、単位磁化を考えた場合、トナーにかかる力は距離の二乗に反比例する。つまり、磁化をもつ物質が遠いほど、一気に低磁場が増加する。この影響で、N22極の磁力が小さくなると二乗に近い関係で低磁場が増加、飛散しやすくなる。
この図19の場合の実験結果を表3の実施例3−2に示す。実施例1にくらべ、N22極の磁力を隣り合うS22極・S23極に比べ約1/2にしている。結果、同じ磁力の実施例1に比べ40%しか持つことができなかった。
上記説明のとおり、N22の磁力を高くすると飛散に効果がある。では、隣接する極S22とS23の磁力も高くするとどうなるか、実施例3−3で説明する。図示しないが、マグネットロールと磁性シールの異極同士、例えば、S23とN2、S22とN3の間で磁気拘束力が高くなりすぎ、マグネットロールと磁性シールの間でトナーが凝固、トナーが漏れ出してしまう。実験(表3:実施例3−3)では、約200kでトナー飛散が発生した。この場合の飛散は、ほかの飛散に比べ、飛散トナーの径が非常に大きいことが特徴である。転写紙に到達すると、目立つため、防ぐことが重要である。
また、磁性シールの極をすべて小さくするとどうなるか、実施例3−4で説明する。極が小さくなると、従来思想と同じく、低磁場が増加するため、トナーにかかる磁気拘束力が低下し、トナーが飛散し易い。実験(表3 実施例3−4)では、約75kでトナーが飛散した。
この様に、マグネットロールの反発極の対抗する端部磁気シールの位置に同極を一つおき、更に、隣り合う磁極よりもR方向の磁束密度を大きくする。即ち前記一つの磁極N22の磁性部材2fの中心方向の磁束密度が、前記異極の磁極S22・S23の磁性部材2fの中心方向の磁束密度よりも大きい関係構成にすることで、トナー飛散を激減することができる。
この構成は、実施例2の現像装置の第1の現像ローラ2a及び第1の現像ローラ2bに適用することができ、この場合もトナー飛散を激減することができる効果がある。
尚、本件の現像条件、あくまでも一例であり、画像形成装置の仕様、条件に応じて最適化することが望ましい。
実施例1の現像装置の要部の断面模式図 実施例1の現像装置および画像形成装置の概略構成図 実施例1の現像装置のスラスト方向の配置を示す模式図 比較例1の現像装置の要部の断面模式図 比較例1の現像装置の磁場分布模式図(領域16) 比較例1の現像装置のスラスト方向のトナーに働く力分布の説明図 実施例1の現像装置の磁場分布模式図 実施例1の現像装置のスラスト方向のトナーに働く力分布の説明図 比較例3の現像装置の磁場分布模式図 比較例2の現像装置の要部の断面模式図 比較例2の現像装置の磁場分布模式図 比較例4の現像装置の磁場分布模式図 実施例1の磁気シールと規制ブレードの位置関係を示す模式図 実施例2の現像装置および画像形成装置の概略構成図 実施例2の現像装置の要部の断面模式図 実施例2の現像装置のスラスト方向の配置を示す模式図 実施例2−2の現像装置の要部の断面模式図 実施例3の現像装置の磁場分布模式図 実施例3−2の現像装置の磁場分布模式図 従来技術1の現像装置断面 従来技術2の現像装置端部の断面図 従来技術2の磁場分布 従来技術3の現像装置断面図 従来技術3の磁場分布 従来技術2のスラスト方向のトナーに働く力分布の説明図 実施例1のスラスト方向のトナーに働く力分布の説明図
L・・画像露光(レーザ)、t・・現像剤(トナー)、P・・転写材、1・・一次帯電器、2・・現像装置、2a・・現像ローラ(上流現像ローラ)、2b・・下流現像ローラ、2c・・現像容器、2d・・規制ブレード、2e・・現像スリーブ(上流現像スリーブ:現像剤担持体)、2f・・マグネットロール(固定マグネット:上流マグネットロール)、2g・・磁気シール(上流磁気シール:一端側)、2h・・磁気シール(上流磁気シール:他端側)、2i・・マグネット軸、2j・・下流磁気シール(一端側)、2n・・下流磁気シール(他端側)、2k・・下流現像スリーブ(現像剤担持体)、2l・・下流マグネットロール(固定マグネット)、2m・・下流マグネットロール軸、3・・転写前帯電器(ポスト帯電器)、4・・転写帯電器(転写手段)、5・・分離帯電器、6・・クリーニング装置、8・・定着装置、8a・・定着ローラ、8b・・加圧ローラ

Claims (1)

  1. 磁性粒子を含む現像剤を担持し、像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の内部に設けられ、前記現像剤担持体の周方向に沿って複数の磁極を備え、前記現像剤担持体の表面に前記現像剤を磁気拘束させる磁性部材と、
    前記磁性部材の端部側で、かつ、前記現像剤担持体が前記像担持体に面する側とは逆側において前記現像剤担持体に対向して設けられた磁気シールと、
    を有する現像装置であって、
    前記磁性部材は、少なくとも一組の同極の磁極が隣接した反発極を備え、
    前記磁気シールは、前記反発極の磁極ピーク位置に対向する位置に前記反発極とは異極の磁極と、前記反発極の磁極ピーク間に対向する位置に、一つの磁極をもち、前記一つの磁極が前記反発極と同極であり、前記一つの磁極の前記磁性部材の中心方向の磁束密度が、前記異極の磁極の前記磁性部材の中心方向の磁束密度よりも大きいことを特徴とする現像装置。
JP2009019776A 2009-01-30 2009-01-30 現像装置 Expired - Fee Related JP5430162B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009019776A JP5430162B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 現像装置
US12/695,416 US8422909B2 (en) 2009-01-30 2010-01-28 Developing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009019776A JP5430162B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010175943A JP2010175943A (ja) 2010-08-12
JP5430162B2 true JP5430162B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=42397828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009019776A Expired - Fee Related JP5430162B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 現像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8422909B2 (ja)
JP (1) JP5430162B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014026221A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Canon Chemicals Inc 電子写真用磁気シール部材および電子写真用カートリッジ
JP6347709B2 (ja) * 2014-09-26 2018-06-27 キヤノン株式会社 現像装置
JP6688188B2 (ja) * 2015-10-08 2020-04-28 シャープ株式会社 現像装置
US9778594B2 (en) * 2015-10-08 2017-10-03 Sharp Kabushiki Kaisha Developing device
JP6424860B2 (ja) * 2016-04-14 2018-11-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3009336B2 (ja) 1995-01-10 2000-02-14 キヤノン株式会社 現像装置
JP3323749B2 (ja) * 1996-08-01 2002-09-09 キヤノン株式会社 磁気シール装置及び現像装置並びに画像形成装置
JP3927661B2 (ja) * 1997-09-12 2007-06-13 キヤノン株式会社 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP3902848B2 (ja) 1997-10-30 2007-04-11 キヤノン株式会社 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP4498246B2 (ja) 2005-09-07 2010-07-07 キヤノン株式会社 現像装置
JP5002169B2 (ja) * 2006-03-06 2012-08-15 キヤノン株式会社 現像装置
JP5103222B2 (ja) * 2008-02-27 2012-12-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100196045A1 (en) 2010-08-05
JP2010175943A (ja) 2010-08-12
US8422909B2 (en) 2013-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4498246B2 (ja) 現像装置
US7231168B2 (en) Image forming apparatus
JP5430162B2 (ja) 現像装置
JP5002169B2 (ja) 現像装置
JP2004062050A (ja) 画像形成装置
US9057988B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP2010072468A (ja) 現像装置および画像形成装置
US9436132B2 (en) Development device
JP2008015197A (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4377359B2 (ja) 画像形成装置
JP5339938B2 (ja) 画像形成装置
JP2007328056A (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
WO2011086659A1 (ja) 現像装置
JP4952393B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2017161902A (ja) 現像装置
JP2010276899A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2017026937A (ja) 現像装置
JP2009192788A (ja) 画像形成装置
JP2006221147A (ja) 画像形成装置
JP5482538B2 (ja) 画像形成方法
JP2009103806A (ja) 画像形成装置
JP5509157B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP3483397B2 (ja) 帯電装置およびこの帯電装置を備えた画像形成装置
JP2006201750A (ja) 画像形成装置
JP2004219542A (ja) 現像方法、現像装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5430162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees