JP5428507B2 - 可変油圧システム - Google Patents
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ける油圧が昇圧される。これにより、スリーブ66の長手方向の一端が収容室63の入口通路64側の端に当接する位置である低圧段制御位置へ変位する。これに対して背圧室68の接続先が切り替え弁70によりポンプ53の吸入側に切り替えられると、背圧室68のオイルの一部が排出通路73を通じてポンプ53の吸入側へ排出されて背圧室68における油圧が降圧される。これにより、スリーブ66の長手方向の他端が収容室63の閉止部材62側の端に当接する位置である高圧段制御位置へ移動する。
ることになる。つまり、(a)頂面83、(b)背圧面67、及び(c)段差面81の各々が面する領域の油圧に応じて、開弁圧の切替えが制御されることになる。
請求項1に記載の発明は、背圧室から印加される油圧に応じた軸方向への変位により開弁圧を変更する筒体を有してポンプの吐出側に接続されたリリーフ弁と、前記背圧室における油圧の印加態様を切り替える切り替え弁とを備えて、前記背圧室における油圧の印加態様の切替えに応じた前記筒体の変位により前記リリーフ弁の開弁圧を変更する可変油圧システムであって、前記ポンプの吐出側と連通する小径孔と、前記ポンプの吸入側と連通する大径孔とからなるリリーフ流路としての多段孔を、前記軸方向に延びるかたちで前記筒体内に備え、さらに前記小径孔を有した小径孔部の内周面と前記大径孔を有した大径孔部の内周面との段差を前記小径孔部と前記大径孔部との境界で緩和する凹部を前記小径孔部の内周面に備え、前記大径孔部は、当該大径孔部の内周面に開口して前記ポンプの吸入側と連通するリリーフ孔を当該大径孔部の周壁に有し、前記凹部は、前記小径孔における前記ポンプの吐出側から前記リリーフ孔の開口に向け、前記リリーフ孔に対応するように前記軸方向に沿って前記小径孔部の内周面に延設された溝であり、該溝の溝幅は、前記小径孔部の内周面側よりも外周側が周方向に拡幅するように形成され、前記大径孔内には、前記軸方向に摺動可能な弁体が内装され、前記弁体は、前記段差における前記溝を除いた部分によって、前記小径孔側への変位が規制されることを要旨とする。
オイルがリリーフされる状態のリリーフ弁にあっては、小径孔から流入してきたオイルがリリーフ孔に向かって流れるため、軸方向から見れば、リリーフ孔の開口径よりも広い範囲においてオイルの圧力が低下する傾向にある。請求項2に記載の発明によれば、軸方向から見たリリーフ孔の開口径よりも大きい溝幅を有した溝が同リリーフ孔の開口に向けて凹設されているため、オイルの渦流等によって段差に作用する油圧の低下が、それが生じやすい部位を含んでより広い範囲にわたり抑制されることになる。
筒体内を軸方向に沿ってオイルが流れる状態では、小径孔部の内周面が有する凹部も、同オイルの流れに置かれた部分となる。小径孔部の軸方向における途中部分から大径孔部に向けてこうした凹部が設けられる場合には、小径孔部の内周面と凹部の底面との段差が小径孔部の途中部分に生じることになる。小径孔部の途中部分では凹部の周囲が小径孔部の内周面で囲まれるため、小径孔部と大径孔部との境界と比較すれば、こうした途中部分での流れの変動は小さいものとなる。ただし、このような小さな流れであれ、上述するような負圧を形成する流れに違いはなく、その程度こそ小さいものの、筒体が軸方向へ変位する速度や変位量にずれが発生する要因の一つになる。この点、請求項3に記載の発明によれば、小径孔部におけるオイルの入口から出口までの全体にわたり凹部が構成されるため、同凹部におけるオイルの流れの方向、ひいては小径孔部内におけるオイルの流れの方向が軸方向に沿って安定することになる。それゆえ、こうした凹部が構成されることによるオイルの流れの変動、ひいては小径孔部内における圧力の変動が抑えられることになり、小径孔部と大径孔部との境界のみならず、小径孔部の全体にわたり負圧の発生を抑制することが可能になる。
請求項4に記載の発明によれば、凹部である溝の底面が大径孔部の内周面と面一であることから、小径孔部と大径孔部との境界における同溝の開口では、オイルの流れがより軸方向に沿うかたちになる。それゆえ、可変油圧システムにおける開弁圧の切替えの制御性をより向上させることが可能になる。
られて、供給通路12から内燃機関の各部位、例えばオイルの圧力により駆動される油圧駆動式の各種装置にオイルが供給される。さらには機関出力を取り出すためのピストンに対してそのオイルが噴射されて同ピストンを冷却するピストンジェット機構及び機関の被潤滑部等にオイルが供給される。この供給通路12の途中には、ポンプ13の吐出側と吸入側とに接続されたリリーフ通路15が設けられており、同リリーフ通路15の途中には、ポンプ13から吐出されたオイルの圧力が所定の開弁圧以上になるとそのオイルの一部を逃がすリリーフ弁20が設けられている。
することとなる。このようにして背圧室28への油圧の印加態様が切り替えられる。
面41における溝部44の開口の面積を差し引いた面積である。
、スリーブ26を押し下げる力である力F1の減少分の方が大きいことになる。つまり、溝部44を設けなかった場合に比べて、上述した力F1の減少分と力F3の減少分との差の分だけスリーブ26を上方に押し上げる力を大きくすることが可能になる。そしてスリーブ26は、その大きくなった力の分だけ低圧段制御位置への変位スピードが高められるとともに、高圧段制御位置への変位スピードが抑えられることになる。
圧P2に基づく力である力F2が軸方向の上方に向けて作用する。これにより、スリーブ26を軸方向の上方へ押し上げる押上力が同スリーブ26に作用する。こうした押上力をスリーブ26が受けることにより、スリーブ26は軸方向の上方に移動して低圧段制御位置に変位する。
出されることとなる。
(1)上記実施形態のスリーブ26の頂部26Aには、頂部26Aと周壁部26Bとによって形成される段差面41に開口する溝部44が設けられている。こうした構成によれば、リリーフ状態でスリーブ26を変位させる際に、段差面41における溝部44の開口付近においてオイルの渦流を発生し難くすることが可能になる。それゆえ、溝部44を設けない構成に比べて段差面41の近傍における負圧を小さくすることが可能になり、スリーブ26を低圧段制御位置から軸方向下方に変位させる場合であれ、高圧段制御位置から軸方向上方に変位させる場合であれ、開弁圧を切り替える制御性を向上させることが可能になる。
を軸方向に貫通するかたちに延設されている。こうした構成によれば、溝部44が構成されることによるオイルの流れの変動、ひいては頂部26A内における圧力の変動が抑えられることになり、頂部26Aと周壁部26Bとの境界である段差面41のみならず、頂部26Aの全体にわたり負圧の発生を抑制することが可能になる。またスリーブ26の軽量化が図られ、例えば同じ力を受けた場合にはその変位スピードが高まることから、スリーブ26の応答性を向上させた上で、開弁圧を切り替える制御性を向上させることが可能である。
・上記実施形態の溝部44は、その溝底面45が弁体摺動孔38の摺動面と面一となるように構成されているが、こうした構成に限らず、頂部26Aと周壁部26Bとの境界の段差を緩和する構成であれば、例えば図6に示した溝部46のように、その底面が弁体摺動孔38の摺動面と面一でなくてもよい。こうした構成であっても、小径孔部の内周面と大径孔部の内周面との段差(高低差)が周方向において軽減されるため、上述する(1)〜(4)、(6)に類する効果が得られることになる。
複数のリリーフ孔から構成されてもよい。複数のリリーフ孔から構成されるスリーブについて、図8を用いて詳しく説明する。図8は、4つのリリーフ孔が周方向に等配されたスリーブを示す図であって、上記実施形態にて説明した図2及び図3に対応する図である。
Claims (4)
- 背圧室から印加される油圧に応じた軸方向への変位により開弁圧を変更する筒体を有してポンプの吐出側に接続されたリリーフ弁と、前記背圧室における油圧の印加態様を切り替える切り替え弁とを備えて、前記背圧室における油圧の印加態様の切替えに応じた前記筒体の変位により前記リリーフ弁の開弁圧を変更する可変油圧システムであって、
前記ポンプの吐出側と連通する小径孔と、前記ポンプの吸入側と連通する大径孔とからなるリリーフ流路としての多段孔を、前記軸方向に延びるかたちで前記筒体内に備え、さらに
前記小径孔を有した小径孔部の内周面と前記大径孔を有した大径孔部の内周面との段差を前記小径孔部と前記大径孔部との境界で緩和する凹部を前記小径孔部の内周面に備え、
前記大径孔部は、当該大径孔部の内周面に開口して前記ポンプの吸入側と連通するリリーフ孔を当該大径孔部の周壁に有し、
前記凹部は、前記小径孔における前記ポンプの吐出側から前記リリーフ孔の開口に向け、前記リリーフ孔に対応するように前記軸方向に沿って前記小径孔部の内周面に延設された溝であり、該溝の溝幅は、前記小径孔部の内周面側よりも外周側が周方向に拡幅するように形成され、
前記大径孔内には、前記軸方向に摺動可能な弁体が内装され、
前記弁体は、前記段差における前記溝を除いた部分によって、前記小径孔側への変位が規制される
ことを特徴とする可変油圧システム。 - 前記軸方向から見た前記溝の溝幅が同軸方向から見た前記リリーフ孔の開口径よりも大きいこと
を特徴とする請求項1に記載の可変油圧システム。 - 前記凹部が、前記小径孔部の内周面の前記軸方向の全幅にわたり凹設された溝である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の可変油圧システム。 - 前記凹部を構成する溝底面が前記大径孔部の内周面と面一である
ことを特徴とする請求項3に記載の可変油圧システム。
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