JP5427668B2 - 非接触型データ受送信体の製造方法 - Google Patents

非接触型データ受送信体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5427668B2
JP5427668B2 JP2010078948A JP2010078948A JP5427668B2 JP 5427668 B2 JP5427668 B2 JP 5427668B2 JP 2010078948 A JP2010078948 A JP 2010078948A JP 2010078948 A JP2010078948 A JP 2010078948A JP 5427668 B2 JP5427668 B2 JP 5427668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
inlet
substrate
contact
peeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010078948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011210123A (ja
Inventor
俊文 木村
悠一 伊藤
弘行 蘆名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Forms Co Ltd
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2010078948A priority Critical patent/JP5427668B2/ja
Publication of JP2011210123A publication Critical patent/JP2011210123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5427668B2 publication Critical patent/JP5427668B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電磁波または電波を媒体として外部から情報を受信し、また、外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体の製造方法に関する。
非接触型データ受送信体の一例であるICタグは、基材と、その一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成されるインレットを備えており、情報書込/読出装置からの電磁波または電波を受信すると共振作用によりアンテナに起電力が発生し、この起電力によりICタグ内のICチップが起動し、このICチップ内の情報を信号化し、この信号がICタグのアンテナから発信される。
ICタグを耐熱性、耐候性および柔軟性に優れたものとするためには、種々のパッケージ化されたICタグが検討されている。
例えば、接着剤を介して、薄いシート状の回路部を、シリコーン膜でコーティングされたウレタン樹脂からなる表面基材で挟み込んで、これらを一体化してなるシート状のICタグが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−056362号公報
上述のようなシート状のICタグとしては、コーティング材(被覆材)として、主剤と硬化剤の反応によって硬化する2液混合型ウレタン樹脂を用いたものが開発されている。
このようなシート状のICタグは、剥離基材の剥離層上に、2液混合型ウレタン樹脂を塗布した後、この樹脂を介して、基材と、その一方の面に設けられたICチップおよびアンテナとからなるインレットを貼り合せ、さらに、このインレット上に2液混合型ウレタン樹脂を塗布するなどの工程を経て、製造される。
しかしながら、この2液混合型ウレタン樹脂は、空気中の水分と反応して、硬化する性質を有するため、剥離基材に塗布してから、インレットを貼り合せるまでの僅かな時間でも、その表面に、その硬化物からなる被膜が形成されることがあった。
シート状のICタグの製造では、搬送されている長尺の剥離基材の表面に、その搬送方向に沿って、2液混合型ウレタン樹脂を線状に塗布した後、この樹脂を介して、インレットを貼り合せる。この後、2液混合型ウレタン樹脂を介して、剥離基材とインレットが重ね合わせられ、これらを、所定の間隔を置いて対向する一対のローラーに挟み込むことにより、剥離基材とインレットの間に、この樹脂を展開させる。ここで、上記のような被膜が形成されていると、剥離基材に塗布した2液混合型ウレタン樹脂において、ローラー同士の間隔よりも剥離基材の表面からの位置が低い部分に形成された被膜は、ローラーによって押し潰されないため、剥離基材とインレットを貼り合せた後も、2液混合型ウレタン樹脂には、剥離基材などの搬送方向に沿って、上記のような被膜からなる2本の線条が生じるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、2液混合型ウレタン樹脂を用いたシート状の非接触型データ受送信体の製造において、非接触型データ受送信体の表面に、2液混合型ウレタン樹脂の硬化物からなる被膜に起因する線条が生じることを防止する非接触型データ受送信体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の非接触型データ受送信体の製造方法は、インレットと、該インレットの表面を被覆する被覆材と、を備え、前記被覆材は2液混合型ウレタン樹脂からなる非接触型データ受送信体の製造方法であって、搬送されている第一の剥離基材の一方の面をなす剥離層の上に、2液混合型ウレタン樹脂からなる第一の接着剤を、その搬送方向に沿って幅aの線状に塗布する工程Aと、前記第一の剥離基材に、その搬送方向に沿ってインレットを重ね合わせる直前に、前記第一の剥離基材に塗布した第一の接着剤に対して、その幅方向の両側から、前記幅aよりも小さい間隔bを隔てて配置された一対の抑制部材を当接させる工程Bと、前記第一の接着剤に前記抑制部材を当接させた後、前記第一の接着剤を介して、前記第一の剥離基材の一方の面上に前記インレットを重ね合わせて、前記第一の剥離基材に対して前記インレットを押圧することにより、前記第一の剥離基材の一方の面と前記インレットの間に、前記第一の接着剤を展開させる工程Cと、を有することを特徴とする。
本発明の非接触型データ受送信体の製造方法は、さらに、前記インレットの前記第一の接着剤と接している面とは反対側の面に、2液混合型ウレタン樹脂からなる第二の接着剤を、前記第一の剥離基材および前記インレットの搬送方向に沿って幅cの線状に塗布する工程Dと、前記インレットに、その搬送方向に沿って第二の剥離基材を重ね合わせる直前に、前記インレットに塗布した第二の接着剤に対して、その幅方向の両側から、前記幅cよりも小さい間隔dを隔てて配置された一対の抑制部材を当接させる工程Eと、前記第二の接着剤に前記抑制部材を当接させた後、前記第二の接着剤を介して、前記インレット上に前記第二の剥離基材を重ね合わせて、前記インレットに対して前記第二の剥離基材を押圧することにより、前記第二の剥離基材の一方の面と前記インレットの間に、前記第二の接着剤を展開させる工程Fと、を有することが好ましい。
また、本発明の非接触型データ受送信体の製造方法は、前記工程Cまたは前記工程Fの後に、さらに、前記積層体を、前記インレットの形状に合わせて裁断する工程Gと、前記第一の剥離基材および前記第二の剥離基材を剥離する工程Hと、を有し、前記工程Gと前記工程Hを順不同に行うことが好ましい。
本発明の非接触型データ受送信体の製造方法によれば、工程Bにおいて、第一の接着剤の幅aと、一対の抑制部材の間隔bとが、a>bの関係を満たすように、第一の剥離基材に塗布した第一の接着剤に対して、その幅方向の両側から抑制部材を当接させるので、第一の接着剤が抑制部材に当接する位置およびその近傍にて、第一の接着剤を攪拌し、その表面に僅かに形成した、その硬化物からなる被膜も同時に粉砕して、第一の接着剤全体に分散することができる。その結果、得られた非接触型データ受送信体には、第一の接着剤の硬化物からなる被膜に起因し、インレットなどの搬送方向に沿って、第一の被覆材の表面に線条が生じることを防止できる。
本発明の非接触型データ受送信体の製造方法によって製造された非接触型データ受送信体の一実施形態を示す概略断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程A、工程Bおよび工程Cを示す概略斜視図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程A、工程B、工程Dおよび工程Eを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図、(c)は(a)のD−D線および図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程Cを示し、図2のB−B線に沿う概略断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程D、工程Eおよび工程Fを示す概略斜視図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程Fを示し、図5のE−E線に沿う概略断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程Gを示す概略断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程Gを示す概略断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態において、工程Hを示す概略断面図である。
本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の実施の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
「非接触型データ受送信体」
図1は、本発明の非接触型データ受送信体の製造方法によって製造された非接触型データ受送信体の一実施形態を示す概略断面図である。
この実施形態の非接触型データ受送信体10は、インレット11と、インレット11の一方の面11aを被覆する第一の被覆材13と、インレット11の他方の面11bを被覆する第二の被覆材14とから概略構成されている。
なお、第一の被覆材13と第二の被覆材14を総称して、被覆材12ということもある。
非接触型データ受送信体10は、インレット11の両面(一方の面11aおよび他方の面11b)が、被覆材12で直接、被覆されて、第一の被覆材13と、インレット11と、第二の被覆材14とが、その厚み方向において、この順に積層された構造をなしている。これにより、非接触型データ受送信体10は、例えば、平面視略長方形状をなしている。
インレット11は、基材15と、基材15の一方の面15aに設けられ、互いに電気的に接続されたICチップ16およびアンテナ17とから概略構成されている。
アンテナ17は、各種導電体からなり、互いに対向し、その対向する側にそれぞれ給電点(ICチップ16と接続している部分)を有する一対の面状の放射素子18,19からなるダイポールアンテナである。
アンテナ17の長手方向における長さは、非接触ICカードなどの非接触ICモジュールに利用できる極超短波帯〈UHF〉やマイクロ波帯の電波帯の周波数(300MHz〜30GHz)の1/2波長に相当する長さとなっている。すなわち、放射素子18,19の長手方向における長さは、1/4波長に相当する長さとなっている。
なお、インレット11の一方の面11aは、基材15の一方の面15aに相当し、インレット11の他方の面11bは、基材15の他方の面15bに相当する。
ゆえに、インレット11の一方の面11aでは、ICチップ16およびアンテナ17が第一の被覆材13によって被覆されている。
そして、非接触型データ受送信体10の4つの側面にて、第一の被覆材13の端面と、基材15の端面と、第二の被覆材14の端面とが同一面をなしている。より詳細には、例えば、非接触型データ受送信体10の側面10aにて、第一の被覆材13の端面13bと、基材15の端面15cと、第二の被覆材14の端面14bとが同一面をなしている。同様に、非接触型データ受送信体10の側面10bにて、第一の被覆材13の端面13cと、基材15の端面15dと、第二の被覆材14の端面14cとが同一面をなしている。
第一の被覆材13の厚みは、特に限定されないが、少なくともインレット11のICチップ16およびアンテナ17に起因する凹凸が、非接触型データ受送信体10の一方の面(外面)10cに現れない程度、かつ、インレット11が外部からの衝撃により破損しない程度であり、例えば、10μm〜2000mmの範囲内である。
また、第二の被覆材14の厚みは、特に限定されないが、インレット11が外部からの衝撃により破損しない程度であり、例えば、10μm〜2000mmの範囲内である。
さらに、非接触型データ受送信体10の柔軟性(可撓性)を十分なものとし、非接触型データ受送信体10を曲げた場合に、インレット11に対して、第一の被覆材13と第二の被覆材14の厚みの差に起因する応力が生じないようにするためには、第一の被覆材13の厚みと第二の被覆材14の厚みは等しいことが好ましい。
被覆材12(第一の被覆材13と第二の被覆材14)は、使用前は液状であり、加熱、紫外線照射、電子線照射などの外的条件を加えなくても、主剤と硬化剤の反応によって硬化する2液混合型ウレタン樹脂からなるものである。
この2液混合型ウレタン樹脂は、硬化後にタック性(仮留め可能な性質)を有するものであるので、第一の被覆材13の一方の面13a、すなわち、非接触型データ受送信体10の一方の面10c、および、第二の被覆材14の一方の面14a、すなわち、非接触型データ受送信体10の他方の面10dは、タック性を有している。
また、2液混合型ウレタン樹脂の硬化後の剥離強度、すなわち、インレット11に対する被覆材12(第一の被覆材13と第二の被覆材14)の剥離強度は1.0N/mm以上であることが好ましい。
2液混合型ウレタン樹脂としては、第一液としてのイソシアネートと、第二液としての水酸基が1級水酸基であるポリオールとを含む混合液に、さらに、エポキシ基を有するシランカップリング剤を添加したものが用いられる。
この2液混合型ウレタン樹脂では、イソシアネートのイソシアネート基と、ポリオールの水酸基のモル比(−NCO/−OH)が0.8以上、1.1以下となる配合比で、イソシアネートとポリオールが混合されている。また、この2液混合型ウレタン樹脂において、エポキシ基を有するシランカップリング剤の配合量は、0.1質量%以上、2.0質量%以下である。
また、2液混合型ウレタン樹脂としては、第一液としてのイソシアネートと、第二液としての水酸基が1級水酸基であるポリオールとを含む混合液に、さらに、アスペクト比が10以上、100以下の無機微粒子を添加したものが用いられる。
この2液混合型ウレタン樹脂では、イソシアネートのイソシアネート基と、ポリオールの水酸基のモル比(−NCO/−OH)が0.8以上、1.1以下となる配合比で、イソシアネートとポリオールが混合されている。また、この2液混合型ウレタン樹脂において、アスペクト比が10以上、100以下の無機微粒子の配合量は、5質量%以上、40質量%以下である。
このような2液混合型ウレタン樹脂の具体例としては、例えば、主剤(商品名:MLT2900、イーテック社製)と硬化剤(商品名:G3021−B174、イーテック社製)からなる接着剤が挙げられる。
また、被覆材12を形成する接着剤には、必要に応じて、公知の無機顔料、有機顔料、染料などの着色剤が含まれていてもよい。この着色剤により、被覆材12は任意の色に着色される。
基材15としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。
ICチップ16としては、特に限定されず、アンテナ17を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能であり、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは、非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
アンテナ17は、基材15の一方の面15aに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば、100〜150℃程度でアンテナ17をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ17をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜を構成する導電微粒子が互いに接触することによる形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし、熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、アンテナ17をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナ17をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
なお、この実施形態では、非接触型データ受送信体10が平面視略長方形状をなしている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、非接触型データ受送信体は、平面視した場合、任意のカード形状、タグ形状をなしていてもよい。
また、この実施形態では、一対の面状の放射素子18,19から構成されるダイポールアンテナからなるアンテナ17有するインレット11を備えた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、アンテナは一対の枠状の放射素子から構成されるダイポールアンテナ、メアンダ状のダイポールアンテナ、モノポールアンテナであってもよい。
「非接触型データ受送信体の製造方法」
次に、図1〜図9を参照して、この実施形態の非接触型データ受送信体の製造方法を説明する。
この実施形態では、図2に示すような、基材15Aと、その一方の面15aに、RFID用のアンテナ17と、このアンテナ17を通じて通信するICチップ16とが等間隔に多数設けられた、長尺のインレットシート22が用いられ、連続的に、上述の非接触型データ受送信体10を製造する。
まず、図2および図3に示すように、図中の矢印方向に搬送されている長尺の第一の剥離基材21の一方の面21aの中央部に、第一の剥離基材21の搬送方向に沿って、接着剤塗布装置のノズル31から吐出される第一の接着剤13Aを、幅aの線状に塗布する(工程A)。
第一の接着剤13Aとしては、上記の被覆材12を形成する接着剤と同様のものが用いられる。
また、第一の剥離基材21の一方の面21aに第一の接着剤13Aを塗布する幅a、すなわち、第一の剥離基材21の一方の面21aに対する第一の接着剤13Aの塗布量は、特に限定されないが、この第一の接着剤13Aによって被覆される、インレットシート22に設けられたICチップ16およびアンテナ17の大きさや数、第一の接着剤13Aを硬化することにより形成される第一の被覆材13に必要とされる厚みなどに応じて、適宜調整される。
第一の剥離基材21としては、剥離フィルムまたは剥離紙が用いられる。
剥離フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのプラスチックからなる厚み30μm〜160μmの基材フィルムの一方の面および/または他方に面に、シリコンからなる厚み1μm〜50μmの剥離層が設けられたものが用いられる。すなわち、第一の剥離基材21の一方の面21aは、シリコンからなる剥離層から構成されている。
このような剥離フィルムの具体例としては、例えば、東セロ株式会社製のトーセロセパレータSP−PET−01−BU(商品名)などが挙げられる。
剥離紙としては、グラシン紙や上質紙からなる厚み30μm〜160μmの基材の一方の面および/または他方に面に、目止め剤が塗布され、その目止め剤からなる層の上に、シリコンからなる厚み1μm〜50μmの剥離層が設けられたものが用いられる。すなわち、第一の剥離基材21の一方の面21aは、シリコンからなる剥離層から構成されている。
このような剥離紙の具体例としては、例えば、王子タック株式会社製のL11C(商品名)などが挙げられる。
この第一の剥離基材21の剥離力は、0.05〜1.0N/50mmである。
このように、工程Aでは、第一の剥離基材21として、上記の剥離フィルムまたは剥離紙を用いているので、第一の剥離基材21の一方の面21aをなす剥離層(図示略)の上に、第一の接着剤13Aを塗布する。
次いで、図2および図3に示すように、第一の剥離基材21に、その搬送方向に沿ってインレットシート22を重ね合わせる直前に、第一の剥離基材21に塗布した第一の接着剤13Aに対して、その幅方向の両側から、線状に塗布した第一の接着剤13Aの幅aよりも小さい間隔bを隔てて配置された一対の抑制部材32,33を当接させる(工程B)。
この工程Bでは、第一の接着剤13Aの幅aと、一対の抑制部材32,33の間隔bとが、a>bの関係を満たすように、第一の剥離基材21に塗布した第一の接着剤13Aに対して、その幅方向の両側から抑制部材32,33を当接させる。また、線状に塗布された第一の接着剤13Aに対して直交するように、抑制部材32,33が配置されている。
これにより、第一の接着剤13Aが抑制部材32,33に当接する位置にて、第一の接着剤13Aの幅がaからbに狭められるとともに、抑制部材32,33に当接する位置およびその近傍にて、第一の接着剤13Aの流れに乱れが生じる。その結果、第一の接着剤13Aが抑制部材32,33に当接する位置およびその近傍にて、第一の接着剤13Aが攪拌され、その表面に僅かに形成した、その硬化物からなる被膜も同時に粉砕されて、第一の接着剤13A全体に分散する。ゆえに、後述する一対のローラー34,35の間隔よりも第一の剥離基材21の一方の面21aからの位置が低い部分に形成された被膜も、抑制部材に32,33によって粉砕されるので、第一の剥離基材21とインレットシート22を貼り合せた後に、2液混合型ウレタン樹脂には、第一の剥離基材21の搬送方向に沿って、上記のような被膜からなる2本の線条が生じることがない。
なお、ここでいう第一の接着剤13Aの流れとは、第一の剥離基材21の搬送方向に伴って第一の接着剤13Aが移動することによる擬似的な流れのことを言い、第一の接着剤13A自体が実際に流動することを言うのではない。
抑制部材32,33は、特に限定されないが、第一の剥離基材21の搬送方向に伴って移動する第一の接着剤13Aが当接した際に、その当接位置において、上記の第一の接着剤13Aの流れに乱れが生じるように、第一の接着剤13Aの移動を妨げる(邪魔する)ことができるものであればよい。抑制部材32,33としては、例えば、ヘラ状のもの、金属製、木製、プラスチック製などの板状のものなどが用いられる。
次いで、第一の接着剤13Aに抑制部材32,33を当接させた後、図2に示すように、図中の矢印方向に搬送されているインレットシート22を、図中の矢印方向に回転する一対のローラー34,35の対向する部分にて、第一の剥離基材21の一方の面21aに塗布した第一の接着剤13Aを介して、図中の矢印方向に搬送されている第一の剥離基材21の一方の面21a上に重ね合わせるとともに、第一の剥離基材21とインレットシート22をローラー34,35で挟み込むことにより、図4に示すように、第一の剥離基材21とインレットシート22の間のほぼ全域にわたって、第一の剥離基材21の一方の面21aに塗布した第一の接着剤13Aを展開させる(工程C)。
この工程Cでは、第一の剥離基材21の一方の面21aに、基材15Aの一方の面15a、すなわち、インレットシート22におけるICチップ16およびアンテナ17が設けられた面(以下、「一方の面」という。)22aが対向するように、第一の剥離基材21の一方の面21a上にインレットシート22を重ね合わせる。
また、工程Cでは、上記のように、外的条件を加えなくても主剤と硬化剤の反応によって硬化する2液混合型ウレタン樹脂からなる第一の接着剤13Aを用いる。したがって、第一の接着剤13Aは、第一の剥離基材21とインレットシート22の間に展開させるまでの間、流動性を有しているが、反応の進行に伴って、次第に流動性がなくなり、最終的には硬化する。これにより、インレットシート22の一方の面22a、並びに、その一方の面22aに設けられたICチップ16およびアンテナ17が第一の接着剤13Aによって被覆されるとともに、第一の剥離基材21の一方の面21a上に、インレットシート22が仮留めされる。なお、第一の接着剤13Aは硬化すると、上記の第一の被覆材13となる。
また、工程Cでは、第一の剥離基材21とインレットシート22の間に展開させた後の第一の接着剤13Aの厚みを、少なくともインレットシート22のICチップ16およびアンテナ17に起因する凹凸が、第一の接着剤13Aのインレットシート22に接している面とは反対側の面13dに現れない程度、かつ、ICチップ16およびアンテナ17が外部からの衝撃により破損しない程度とし、例えば、10μm〜2000mmの範囲内とする。
また、工程Cにおいて、第一の剥離基材21とインレットシート22を一対のローラー34,35で挟み込む力、すなわち、第一の剥離基材21に対してインレットシート22を厚み方向に押圧する力(圧力)は、特に限定されず、第一の剥離基材21およびインレットシート22の厚みや大きさ、第一の接着剤13Aの塗布量などに応じて、適宜調整されるが、1kg/cm〜20kg/cmであることが好ましく、より好ましくは5kg/cm〜10kg/cmである。
この工程Cにより、第一の接着剤13Aによって、ICチップ16およびアンテナ17が完全に被覆され、第一の剥離基材21とインレットシート22の間に、ほぼ隙間無く第一の接着剤13Aが充填される。
次いで、図3および図5に示すように、図中の矢印方向に、第一の剥離基材21とインレットシート22からなる積層体αを搬送しながら、インレットシート22の一方の面22aとは反対側の面(以下、「他方の面」という。)22b、すなわち、基材15Aの他方の面15bの中央部に、積層体αの搬送方向に沿って、接着剤塗布装置のノズル36から吐出される第二の接着剤14Aを、幅cの線状に塗布する(工程D)。
第二の接着剤14Aとしては、上記の被覆材12を形成する接着剤と同様のものが用いられる。
また、インレットシート22の他方の面22bに第二の接着剤14Aを塗布する幅c、すなわち、基材15Aの他方の面15bに対する第二の接着剤14Aの塗布量は、特に限定されないが、第二の接着剤14Aを硬化することにより形成される第二の被覆材14に必要とされる厚みなどに応じて、適宜調整される。
次いで、図3および図5に示すように、インレットシート22に、その搬送方向に沿って第二の剥離基材23を重ね合わせる直前に、インレットシート22に塗布した第二の接着剤14Aに対して、その幅方向の両側から、線状に塗布した第二の接着剤14Aの幅cよりも小さい間隔dを隔てて配置された一対の抑制部材37,38を当接させる(工程E)。
この工程Eでは、第二の接着剤14Aの幅cと、一対の抑制部材37,37の間隔dとが、c>dの関係を満たすように、インレットシート22に塗布した第二の接着剤14Aに対して、その幅方向の両側から抑制部材37,38を当接させる。また、線状に塗布された第二の接着剤14Aに対して直交するように、抑制部材37,38が配置されている。
これにより、第二の接着剤14Aが抑制部材37,38に当接する位置にて、第二の接着剤14Aの幅がcからdに狭められるとともに、抑制部材37,38に当接する位置およびその近傍にて、第二の接着剤14Aの流れに乱れが生じる。その結果、第二の接着剤14Aが抑制部材37,38に当接する位置およびその近傍にて、第二の接着剤14Aが攪拌され、その表面に僅かに形成した、その硬化物からなる被膜も同時に粉砕されて、第二の接着剤14A全体に分散する。ゆえに、後述する一対のローラー39,40の間隔よりもインレットシート22の他方の面22bからの位置が低い部分に形成された被膜も、抑制部材に37,38によって粉砕されるので、インレットシート22と第二の剥離基材23を貼り合せた後に、2液混合型ウレタン樹脂には、第二の剥離基材23の搬送方向に沿って、上記のような被膜からなる2本の線条が生じることがない。
なお、ここでいう第二の接着剤14Aの流れとは、積層体αの搬送方向に伴って第二の接着剤14Aが移動することによる擬似的な流れのことを言い、第二の接着剤14A自体が実際に流動することを言うのではない。
抑制部材37,38としては、上記の抑制部材32,33と同様のものが用いられる。
次いで、第二の接着剤14Aに抑制部材37,38を当接させた後、図5に示すように、図中の矢印方向に搬送されている第二の剥離基材23を、図中の矢印方向に回転する一対のローラー39,40の対向する部分にて、インレットシート22の他方の面22bに塗布した第二の接着剤14Aを介して、図中の矢印方向に搬送されている積層体αを構成するインレットシート22の他方の面22b上に重ね合わせるとともに、積層体αと第二の剥離基材23をローラー39,40で挟み込むことにより、図6に示すように、積層体αと第二の剥離基材23の間のほぼ全域にわたって、インレットシート22の他方の面22bに塗布した第二の接着剤14Aを展開させて(工程F)、第一の剥離基材21と第二の剥離基材23の間に、第一の接着剤13Aと、インレットシート22と、第二の接着剤14Aとが、この順に積層、一体化された積層体βを形成する。
第二の剥離基材23としては、上記の第一の剥離基材21と同様のものが用いられる。すなわち、第二の剥離基材23の一方の面23aは、シリコンからなる剥離層から構成されている。
この工程Fでは、第二の剥離基材23として、上記の剥離フィルムまたは剥離紙を用いているので、インレットシート22の他方の面22bに、第二の剥離基材23の一方の面23aをなす剥離層(図示略)が対向するように、インレットシート22の他方の面22b上に第二の剥離基材23を重ね合わせる。
また、工程Fでは、上記のように、外的条件を加えなくても主剤と硬化剤の反応によって硬化する2液混合型ウレタン樹脂からなる第二の接着剤14Aを用いる。したがって、第二の接着剤14Aは、積層体αと第二の剥離基材23の間に展開させるまでの間、流動性を有しているが、反応の進行に伴って、次第に流動性がなくなり、最終的には硬化する。これにより、インレットシート22の他方の面22bが第二の接着剤14Aによって被覆されるとともに、積層体αの上に、第二の剥離基材23が仮留めされる。なお、第二の接着剤14Aは硬化すると、上記の第二の被覆材14となる。
また、工程Fでは、積層体αと第二の剥離基材23の間に展開させた後の第二の接着剤14Aの厚みを、上述の工程Cにおいて、第一の剥離基材21とインレットシート22の間に展開させた後の第一の接着剤13Aの厚みと同程度とし、例えば、10μm〜1000mmの範囲内とする。
また、工程Fにおいて、積層体αと第二の剥離基材23を一対のローラー39,40で挟み込む力、すなわち、インレットシート22に対して第二の剥離基材23を厚み方向に押圧する力(圧力)は、特に限定されず、積層体αおよび第二の剥離基材23の厚みや大きさ、第二の接着剤14Aの塗布量などに応じて、適宜調整されるが、1kg/cm〜20kg/cmであることが好ましく、より好ましくは5kg/cm〜10kg/cmである。
この工程Fにより、積層体αと第二の剥離基材23の間に、ほぼ隙間無く第二の接着剤14Aが充填される。
次いで、図7に示すように、裁断装置の切断刃(図示略)により、第一の剥離基材21、第一の接着剤13A、インレットシート22、第二の接着剤14Aおよび第二の剥離基材23からなる積層体γを、その厚み方向に(図7の一点鎖線に沿って)、上記のインレット11の形状(大きさ)に合わせて裁断し、図8に示すように、積層体γを個片化する(工程G)。
次いで、第一の接着剤13Aが完全に硬化して第一の被覆材13となり、かつ、第二の接着剤14Aが完全に硬化して第二の被覆材14となった後、図9に示すように、積層体γから、第一の剥離基材21と第二の剥離基材23を剥離して(工程H)、第一の被覆材13、インレットシート22(インレット11)および第二の被覆材14からなる、図1に示す非接触型データ受送信体10を得る。
この実施形態の非接触型データ受送信体の製造方法によれば、工程Bにおいて、第一の接着剤13Aの幅aと、一対の抑制部材32,33の間隔bとが、a>bの関係を満たすように、第一の剥離基材21に塗布した第一の接着剤13Aに対して、その幅方向の両側から抑制部材32,33を当接させるので、第一の接着剤13Aが抑制部材32,33に当接する位置およびその近傍にて、第一の接着剤13Aを攪拌し、その表面に僅かに形成した、その硬化物からなる被膜も同時に粉砕して、第一の接着剤13A全体に分散することができる。同様に、工程Eにおいて、第二の接着剤14Aの幅cと、一対の抑制部材37,37の間隔dとが、c>dの関係を満たすように、インレットシート22に塗布した第二の接着剤14Aに対して、その幅方向の両側から抑制部材37,38を当接させるので、第二の接着剤14Aが抑制部材37,38に当接する位置およびその近傍にて、第二の接着剤14Aを攪拌し、その表面に僅かに形成した、その硬化物からなる被膜も同時に粉砕して、第二の接着剤14A全体に分散することができる。その結果、得られた非接触型データ受送信体10には、第一の接着剤13Aの硬化物または第二の接着剤14Aの硬化物からなる被膜に起因し、インレットシート22などの搬送方向に沿って、第一の被覆材13または第二の被覆材14の表面に線条が生じることを防止できる。
なお、この実施形態では、工程A〜Fを経て、インレットシート22の一方の面21aおよび他方の面21bに被覆材12が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、インレットの一方の面に被覆材が設けられたものを製造する場合、工程A〜Cを経た後、工程GおよびHを行ってもよい。
また、この実施形態では、工程Bにおいて、線状に塗布された第一の接着剤13Aに対して直交するように、抑制部材32,33を配置する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、工程Bにおいて、線状に塗布された第一の接着剤に対して、第一の剥離基材の搬送方向側に傾斜するように抑制部材を配置してもよい。
また、この実施形態では、工程Eにおいて、線状に塗布された第二の接着剤14Aに対して直交するように、抑制部材37,38を配置する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、工程Eにおいて、線状に塗布された第二の接着剤に対して、インレットの搬送方向側に傾斜するように抑制部材を配置してもよい。
また、この実施形態では、工程Fの後に、第一の剥離基材21、第一の被覆材13、インレットシート22、第二の被覆材14および第二の剥離基材23からなる積層体γを、インレット11の形状に合わせて裁断する工程Gと、この裁断した積層体γから、第一の剥離基材21と第二の剥離基材23を剥離する工程Hとを、この順に行う場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、工程Fの後に、さらに、工程Gと工程Hを有していれば、これら工程Gと工程Hを順不同に行ってよい。すなわち、本発明にあっては、工程Hにて、第一の剥離基材、第一の被覆材、インレット、第二の被覆材および第二の剥離基材からなる積層体から、第一の剥離基材と第二の剥離基材を剥離した後、工程Gにて、第一の被覆材、インレットおよび第二の被覆材からなる積層体を、インレットの最終的な形状に合わせて裁断してもよい。
10・・・非接触型データ受送信体、11・・・インレット、12・・・被覆材、13・・・第一の被覆材、13A・・・第一の接着剤、14・・・第二の被覆材、14A・・・第二の接着剤、15,15A・・・基材、16・・・ICチップ、17・・・アンテナ、18,19・・・放射素子、21・・・第一の剥離基材、22・・・インレットシート、23・・・第二の剥離基材、31・・・ノズル、32,33・・・抑制部材、34,35・・・ローラー、36・・・ノズル、37,38・・・抑制部材、39,40・・・ローラー。

Claims (3)

  1. インレットと、該インレットの表面を被覆する被覆材と、を備え、前記被覆材は2液混合型ウレタン樹脂からなる非接触型データ受送信体の製造方法であって、 搬送されている第一の剥離基材の一方の面をなす剥離層の上に、2液混合型ウレタン樹脂からなる第一の接着剤を、その搬送方向に沿って幅aの線状に塗布する工程Aと、 前記第一の剥離基材に、その搬送方向に沿ってインレットを重ね合わせる直前に、前記第一の剥離基材に塗布した第一の接着剤に対して、その幅方向の両側から、前記幅aよりも小さい間隔bを隔てて配置された一対の抑制部材を当接させる工程Bと、 前記第一の接着剤に前記抑制部材を当接させた後、前記第一の接着剤を介して、前記第一の剥離基材の一方の面上に前記インレットを重ね合わせて、前記第一の剥離基材に対して前記インレットを押圧することにより、前記第一の剥離基材の一方の面と前記インレットの間に、前記第一の接着剤を展開させる工程Cと、を有することを特徴とする非接触型データ受送信体の製造方法。
  2. 前記インレットの前記第一の接着剤と接している面とは反対側の面に、2液混合型ウレタン樹脂からなる第二の接着剤を、前記第一の剥離基材および前記インレットの搬送方向に沿って幅cの線状に塗布する工程Dと、 前記インレットに、その搬送方向に沿って第二の剥離基材を重ね合わせる直前に、前記インレットに塗布した第二の接着剤に対して、その幅方向の両側から、前記幅cよりも小さい間隔dを隔てて配置された一対の抑制部材を当接させる工程Eと、 前記第二の接着剤に前記抑制部材を当接させた後、前記第二の接着剤を介して、前記インレット上に前記第二の剥離基材を重ね合わせて、前記インレットに対して前記第二の剥離基材を押圧することにより、前記第二の剥離基材の一方の面と前記インレットの間に、前記第二の接着剤を展開させる工程Fと、を有することを特徴とする請求項1に記載の非接触型データ受送信体の製造方法。
  3. 前記工程Cまたは前記工程Fの後に、さらに、 前記積層体を、前記インレットの形状に合わせて裁断する工程Gと、 前記第一の剥離基材および前記第二の剥離基材を剥離する工程Hと、を有し、 前記工程Gと前記工程Hを順不同に行うことを特徴とする請求項1または2に記載の非接触型データ受送信体の製造方法。
JP2010078948A 2010-03-30 2010-03-30 非接触型データ受送信体の製造方法 Expired - Fee Related JP5427668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078948A JP5427668B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 非接触型データ受送信体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078948A JP5427668B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 非接触型データ受送信体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011210123A JP2011210123A (ja) 2011-10-20
JP5427668B2 true JP5427668B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=44941088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010078948A Expired - Fee Related JP5427668B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 非接触型データ受送信体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5427668B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3195973B2 (ja) * 1996-04-24 2001-08-06 ソニーケミカル株式会社 Icカードの製造方法
JP2002170089A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Konica Corp カード状電子情報記憶媒体及びカード状電子情報記憶媒体の製造方法並びにカード状電子情報記憶媒体の製造装置
JP2003068775A (ja) * 2001-08-23 2003-03-07 Lintec Corp 回路基板樹脂封止成形品及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011210123A (ja) 2011-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101027592B1 (ko) Ic카드 및 그 제조 방법
JP2002352206A (ja) データ送受信体の製造方法
JP5075532B2 (ja) Icカードおよびそのicカードの製造方法
JP5178567B2 (ja) Icカードおよびその製造方法
JP5427668B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5558271B2 (ja) 非接触型データ受送信体およびその製造方法
JP5658521B2 (ja) 非接触型データ受送信体およびその製造方法
JP5690511B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5474631B2 (ja) 非接触型データ受送信体およびその製造方法
JP5558274B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP2012043282A (ja) 非接触型データ受送信体
JP5766920B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5396340B2 (ja) 非接触型データ受送信体
JP5690512B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5558298B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5396341B2 (ja) 非接触型データ受送信体およびその製造方法
JP5690513B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP2003332714A (ja) 導電回路を有するメディアおよびその製造方法
JP5427711B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5544264B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5744626B2 (ja) 非接触型データ受送信体の製造方法
JP5474632B2 (ja) 非接触型データ受送信体およびその製造方法
JP5558299B2 (ja) 非接触型データ受送信体およびその製造方法
JP2012068945A (ja) 非接触型データ受送信体の積層体およびその製造方法
JP2011186946A (ja) 非接触型データ受送信体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20131024

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5427668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees