JP5427490B2 - 電気自動車充電制御システム、電気自動車充電制御方法、サーバ、およびスマートメータ - Google Patents

電気自動車充電制御システム、電気自動車充電制御方法、サーバ、およびスマートメータ Download PDF

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Description

本発明は、電気自動車充電制御システム、電気自動車充電制御方法、サーバ、およびスマートメータに関するものであり、具体的には、様々な時間帯別の電気料金を考慮して電気自動車の充電コストを低減する技術に関する。
近年、低炭素社会へ向けて電気自動車の導入が促進されつつある。また海外では、電力量計の検針を自動化するスマートメータの導入が進んでおり、日本でも今後導入の促進が予想される。こうしたスマートメータが導入されると、例えば30分毎など細かい間隔での検針も可能となり、電力会社側では需要家の電力使用量、使用時間といったデータを細かく取得することもできる。また、季節、曜日、時間帯などで電気料金を異ならせた時間帯別料金制を導入すれば、例えば、正午や夕方などのピーク需要時間に電気料金を増額して他の時間帯に需要を誘導するといった具合に、需要家の需要量、需要時間、ひいては電力会社の収益などを電力会社側で或る程度コントロール可能となる。
ところで、現行の昼夜別電気料金制度等に着目して電気機器の充電や稼働について制御する技術が提案されている。例えば、複数台の車を安い時間帯(深夜)で充電できるように充電開始時刻を決定する「電気自動車の充電制御装置」(特許文献1参照)などが提案されている。また、洗濯機などの電気機器を電気代が安い夜間に稼動させる技術(特許文献2参照)なども提案されている。
特開平10−80071号公報 特開平6−165374号公報
例えば電気自動車を充電する際に、電気料金を最も安くしようとすれば、充電時間帯に配慮する必要がある。しかしながら、現行の料金体制の如く電気料金が固定的に昼夜2区分でしか変化せず、最安時間帯=深夜に充電を行うべく充電開始時刻を決定すればよい従来技術では、電気料金が季節、曜日、時間帯あるいはリアルタイムに変化する時間帯別料金制が導入された状況には全く対応できない。一方、こうした細かく変化する時間帯別料金を需要家自身が常に電力会社等に問い合わせて把握し、充電操作を行おうとしても、深夜の就寝時や外出中、旅行中などの時間も含めて、電気料金が最安値の時間帯を考慮して効率的に充電操作を行うのは非常に困難である。また従来技術では、需要家が希望する時刻までの充電完了を期した上で、様々な時間帯別料金を考慮して最安値の電気料金での充電を行うといった状況には対応できない。
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、様々な時間帯別の電気料金を考慮して電気自動車の充電コストを低減する技術の提供を主たる目的とする。
上記課題を解決する本発明の電気自動車充電制御システムは、サーバとスマートメータとを含むものである。すなわち前記サーバは、時間帯別の電気料金の情報を格納した時間帯別料金表と、電力需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納した顧客データベースとを記憶する記憶部と、他装置とネットワークを介して通信する通信部と、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置より、時間帯別料金表の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部の時間帯別料金表において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯の情報をキーに各需要家の充電開始予定時刻情報での検索を行い、該当時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家を特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて、再生成版の充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理とを実行するスケジューラ部と、前記充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報前記アドレスに宛てて送信する処理と、前記再生成版の充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理とを実行するスケジュール通知部と、を備え、電力事業者が管理している。
また、前記スマートメータは、他装置とネットワークを介して通信する通信部と、日時情報を管理するクロック機能部と、前記通信部を介した前記サーバから、前記充電開始予定時刻情報を受信して記憶部に格納し、前記充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、前記通信部を介した前記サーバから、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を受信し、この再生成版の充電開始予定時刻情報により、前記記憶部にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、当該更新後の充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理とを実行する充電管理部と、を備えている。
また本発明の電気自動車充電制御方法は、サーバおよびスマートメータが以下の処理を実行することを特徴とする。すなわち、電力事業者が管理する前記サーバは、時間帯別の電気料金の情報を格納した時間帯別料金表と、電力需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納した顧客データベースとを記憶する記憶部と、他装置とネットワークを介して通信する通信部とを備えており、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置より、時間帯別料金表の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部の時間帯別料金表において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯の情報をキーに各需要家の充電開始予定時刻情報での検索を行い、該当時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家を特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて、再生成版の充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、前記充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報前記アドレスに宛てて送信する処理と、 前記再生成版の充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理を実行する。
また、前記スマートメータは、他装置とネットワークを介して通信する通信部と、日時情報を管理するクロック機能部とを備えており、前記通信部を介した前記サーバから、前記充電開始予定時刻情報を受信して記憶部に格納し、前記充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、前記通信部を介した前記サーバから、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を受信し、この再生成版の充電開始予定時刻情報により、前記記憶部にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、当該更新後の充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理を実行する。
また本発明のサーバは、電力事業者が管理するサーバであって、時間帯別の電気料金の情報を格納した時間帯別料金表と、電力需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納した顧客データベースとを記憶する記憶部と、他装置とネットワークを介して通信する通信部と、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置より、時間帯別料金表の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部の時間帯別料金表において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯の情報をキーに各需要家の充電開始予定時刻情報での検索を行い、該当時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家を特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて、再生成版の充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理とを実行するスケジューラ部と、前記充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報前記アドレスに宛てて送信する処理と、前記再生成版の充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理とを実行するスケジュール通知部と、を備える。
また本発明のスマートメータは、電力需要家が指定する電気自動車の充電完了希望時刻までの時間帯別の電気料金情報に基づき、各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家と対応付けて充電開始予定時刻情報として保持するサーバ、および、前記電力需要家の電気自動車の充電装置と、ネットワークを介して通信する通信部と、日時情報を管理するクロック機能部と、前記通信部を介した前記サーバから、前記充電開始予定時刻情報を受信して記憶部に格納し、前記充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、所定装置からの更新通知に基づき、自身で保持する前記時間帯別の電気料金情報を更新した前記サーバから、当該更新に伴い電気料金情報において更新対象となった時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家について、前記更新の後の前記時間帯別の電気料金情報に基づいて前記時間帯列の情報の再生成により成した再生成版の充電開始予定時刻情報を受信し、当該再生成版の充電開始予定時刻情報により、前記記憶部にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、当該更新後の充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、を実行する充電管理部とを備える。
本発明によれば、様々な時間帯別の電気料金を考慮して電気自動車の充電コストを低減できる。
本実施形態の電気自動車充電制御システムの概略構成を示す図である。 本実施形態の申し込み情報のデータ構造例を示す図である。 本実施形態の顧客データベースのデータ構造例を示す図である。 本実施形態の時間帯別料金表のデータ構造例を示す図である。 本実施形態のサービス提供データベースのデータ構造例を示す図である。 本実施形態のスマートメータにおける記憶データ構造例を示す図である。 本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例1を示す図である。 本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例2を示す図である。 本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例3を示す図である。 本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例4を示す図である。 本実施形態のスケジューリング概念例を示す図である。 本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例5を示す図である。 本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例6を示す図である。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の電気自動車充電制御システム10を含むネットワーク構成図である。図1に示す電気自動車充電制御システム10(以下、システム10)は、様々な時間帯別の電気料金を考慮して電気自動車1の充電コストを低減するコンピュータシステムである。
本実施形態では、一例として前記システム10をサーバ100およびスマートメータ200で構成している。前記サーバ100は、電力事業者が管理するサーバ装置であり、WANなどのネットワーク15を介して、電力の需要家の施設に備わるスマートメータ200、需要家端末400、時間帯別料金システム500(時間帯別料金表データを管理するサーバ装置等)、などと通信可能に結ばれた装置を想定できる。
このうち前記スマートメータ200は、前記需要家の施設に設置されている使用電力量の自動検針装置であり、前記ネットワーク15を介して前記サーバ100とは通信可能に結ばれている。特に説明しないが、当該スマートメータ200は、使用電力量の自動検針装置として当然に、需要家施設の分電盤(=充電装置300とする)等と電気的に接続し、使用電力量の計測と前記サーバ100への計測値自動送信とを定期的に行う機能(図1における「自動検針装置機能」)を備えている。また前記スマートメータ200は、前記サーバ100より充電開始予定時刻情報を得て、この情報に応じて電気自動車1の充電装置たる前記分電盤300を制御する装置となる。
一方、前記需要家端末400は、前記需要家が利用するコンピュータ端末であり、電気自動車1に対する充電の完了希望時刻=充電完了希望時刻を、前記サーバ100に通知する端末となる。
また、前記時間帯別料金システム500は、該当電力事業者における時間帯別料金表のデータを管理し、当該時間帯別料金表の更新処理が発生する度に前記サーバ100に更新内容を通知するサーバ装置である。
続いて、上記ネットワーク15に含まれる各装置の構成について説明する。前記サーバ100は、前記システム10を構成するサーバ装置である。このサーバ100は、記憶部101、RAM103、CPUなどの制御部104、通信部107らがBUSにより互いに接続されて構成されている。前記記憶部101には、時間帯別の電気料金の情報を格納した時間帯別料金表125と、電力需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納した顧客データベース126とが少なくとも記憶されている。
前記サーバ100は、ハードディスクドライブなどの前記記憶部101に格納されたプログラム102を、RAM103などの揮発性メモリに読み出すなどして制御部104により実行することになる。また、前記サーバ100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類などの入力部105、ディスプレイなどの出力部106を必要に応じて備えるとしてもよい。
また前記サーバ100は、他装置との間のデータ授受を担うNIC(Network Interface Card)など通信部107を有し、前記スマートメータ200や需要家端末400、時間帯別料金システム500などとネットワーク15を介して通信可能となっている。
続いて、前記サーバ100が、例えばプログラム102に基づき記憶部101にて構成・保持する機能部につき説明を行う。前記サーバ100は、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車1の充電完了希望時刻の情報とを前記入力部105から或いは前記通信部107を介した需要家端末400から受け付け、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表125から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて記憶部101に格納するスケジューラ部110を備える。
また、前記サーバ100は、前記時間帯列の情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部101から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベース126から需要家のスマートメータ200のアドレスとして、例えば、IPアドレスを検索し、前記時間帯列の情報を充電開始予定時刻情報として前記IPアドレスに宛てて送信するスケジュール通知部111を備える。
なお、前記サーバ100の記憶部101は、前記顧客データベース126において、電力需要家の各種顧客情報として該当需要家の電気自動車1のバッテリ4における最大バッテリ容量の情報も格納しているとしてもよい。
この場合、前記サーバ100のスケジューラ部110は、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車1の充電完了希望時刻の情報とを前記入力部105から或いは前記通信部107を介した需要家端末400から受け付け、前記需要家の電気自動車1のバッテリ4における最大バッテリ容量の情報を前記顧客データベース126から読み出し、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表126から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートし、電気料金の小さい時間帯順に各時間帯の継続時間と需要家への供給電力量との乗算を行って充電量を算定し、各時間帯での充電量の合計が前記最大バッテリ容量を満たすに至る時点での時間帯を最終時間帯として特定し、前記電気料金最小の時間帯から前記最終時間帯までの時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて記憶部101に格納するとすれば好適である。
また、前記サーバ100のスケジューラ部110は、時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置=時間帯別料金システム500より、時間帯別料金表125の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部101の時間帯別料金表125において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯を前記時間帯列に含む需要家を前記記憶部101にて特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表125に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて記憶部101に格納するとしてもよい。
この場合、前記サーバ100のスケジュール通知部111は、再生成した時間帯列の情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部101から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベース126から需要家のスマートメータ200のIPアドレスを検索し、再生成した前記時間帯列の情報を充電開始予定時刻情報として前記IPアドレスに宛てて送信するとすれば好適である。
本実施形態では、前記サーバ100が前記充電開始予定時刻情報の生成を行う例を示したが、勿論この形態に限定されることはなく、前記スマートメータ200が前記時間帯別料金表125や顧客データベース126を保持し、前記充電開始予定時刻情報の生成を行うとしてもよい。
一方、前記スマートメータ200は、上述したように、需要家の施設に設置されている使用電力量の自動検針装置であり、前記ネットワーク15を介して前記サーバ100とは通信可能に結ばれている。特に説明しないが、当該スマートメータ200は、使用電力量の自動検針装置として当然に、需要家施設の分電盤300等と電気的に接続し、使用電力量の計測と前記サーバ100への計測値自動送信とを定期的に行う機能を備えている。また前記スマートメータ200は、前記サーバ100より充電開始予定時刻情報225を得て、この情報に応じて電気自動車1の充電装置たる前記分電盤300を制御する装置となる。
このため、前記スマートメータ200は、CPUなどの制御部204、記憶部201、RAM203、通信部207、日時情報を管理するクロック機能部208らがBUSにより互いに接続されて構成されている。前記記憶部201内には、充電開始予定時刻情報225が格納されている。こうしたスマートメータ200は、不揮発性記憶装置である記憶部201に格納されたプログラム202を、RAM203などの揮発性メモリに読み出すなどして制御部204により実行することになる。また、前記スマートメータ200は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類などの入力部205、ディスプレイなどの出力部206を必要に応じて備えるとしてもよい。また前記通信部207は、前記サーバ100との間のデータ授受を担うNIC(Network Interface Card)などであり、前記サーバ100などとネットワークを介して通信可能となっている。
続いて、前記スマートメータ200が、例えばプログラム202に基づき記憶部201にて構成・保持する機能部につき説明を行う。前記スマートメータ200は、前記通信部207を介した前記サーバ100から、前記充電開始予定時刻情報225を受信して記憶部201に格納し、前記充電開始予定時刻情報225が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部208で検知し、電気自動車1への充電を行う充電装置たる分電盤300に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部207を介して送信する充電管理部210を備える。
なお、前記スマートメータ200の充電管理部210は、電気自動車1の充電用コンセント3に充電装置たる分電盤300のプラグ2が接続された際に、前記分電盤300が前記プラグ2を介して検知した前記電気自動車1のバッテリ4におけるバッテリ残量の情報を、前記分電盤300から受信し、このバッテリ残量の情報を需要家の識別情報と共に前記サーバ100に通知するとしてもよい。この場合、前記分電盤300は、電気自動車1の充電用コンセント3にプラグ2が接続された際に、前記バッテリ4の出力端と接続されたセンサ用ライン6などと接続された前記充電用コンセント3およびプラグ2を介して電気自動車1のバッテリ4の出力値(電圧や電流)を所定センサ308で計測する。そして、ここで計測した出力値、ないし当該出力値が所定基準値に占める割合を、バッテリ残量として通信部307によりスマートメータ200に通知する。なお、前記通信部307は各種データの処理機能(プログラムや演算装置等)を予め備えている。
この場合、前記サーバ100のスケジューラ部110は、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車1の充電完了希望時刻の情報とを前記入力部105から或いは前記通信部107を介した需要家端末400から受け付け、前記スマートメータ200から前記需要家について通知されたバッテリ残量の情報を受信し、前記需要家の電気自動車1のバッテリ4における最大バッテリ容量の情報を前記顧客データベース126から読み出し、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表125から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートし、電気料金の小さい時間帯順に各時間帯の継続時間と需要家への供給電力量との乗算を行って充電量を算定し、各時間帯での充電量の合計が、前記最大バッテリ容量から前記バッテリ残量を差し引いた必要充電量を満たすに至る時点での時間帯を最終時間帯として特定し、前記電気料金最小の時間帯から前記最終時間帯までの時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて記憶部101に格納するとすれば好適である。
また、前記スマートメータ200の充電管理部210は、電気自動車1の充電用コンセント3にプラグ2が接続された前記分電盤300より、前記分電盤300が前記プラグ2を介して検知した前記電気自動車1のバッテリ4におけるバッテリ残量の情報を、前記分電盤300から受信し、このバッテリ残量の情報が所定基準値を上回る場合に、充電終了指示を前記通信部207を介して前記分電盤300に送信する、としてもよい。
また、前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記分電盤300から、電気自動車1の充電用コンセント3に当該分電盤300のプラグ2が接続された通電可能状態を検知した旨の通知を受信し、この通知を受けた時刻をプラグ差込時刻として需要家の識別情報と共に前記サーバ100に通知するとしてもよい。このため、前記分電盤300は、電気自動車1の充電用コンセント3にプラグ2が接続され、通電可能状態となったか否かを所定センサ308で検知し、この検知結果を通信部307がスマートメータ200に送信している。
この場合、前記サーバ100のスケジューラ部110は、前記スマートメータ200から前記需要家について通知されたプラグ差込時刻の情報を受信し、前記プラグ差込時刻から前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表125から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートする、とすれば好適である。
また、前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記通信部207を介した前記サーバ100から、再生成された前記充電開始予定時刻情報225を受信し、この再生成された充電開始予定時刻情報225により、前記記憶部201にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、更新後の充電開始予定時刻情報225が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部208で検知し、電気自動車1への充電を行う分電盤300に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部207を介して送信する、とすれば好適である。
なお、前記スマートメータ200から前記分電盤300へ送られる前記充電開始指示や充電終了指示は前記分電盤300の通信部307が受信し、前記通信部307から分電盤スイッチ305に与えられるオン、オフの切り替え指示となる。この場合、前記充電開始指示は、前記分電盤300の備える分電盤スイッチ305へのオン指令となり、前記充電終了指示は、前記分電盤300の備える分電盤スイッチ305へのオフ指令となる。前記分電盤スイッチ305がオン状態となると、系統電源30からの電流が分電盤300を介して前記プラグ2に供給され、このプラグ2が接続された電気自動車1の充電用コンセント3に前記電流が流入する。前記充電用コンセント3に流入した電流は電気自動車1のAC−DCコンバータ5を介して直流化された上で、バッテリ4に供給される。つまり充電がなされる。他方、前記分電盤スイッチ305がオフ状態となると、系統電源30からの電流が切断され、前記電気自動車1のバッテリ4への充電は停止する。
これまで示した前記システム10をなすサーバ100における各部110〜111、および前記スマートメータ200における充電管理部210等はハードウェアとして実現してもよいし、各装置におけるメモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶部に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、各装置のCPUなど制御部がプログラム実行に合わせて記憶部より該当プログラムを読み出して、これを実行することとなる。
−−−データ構造例−−−
次に、本実施形態の前記サーバ100やスマートメータ200らが利用するデータベース等のデータ構造例について説明する。図2は本実施形態の申し込み情報40のデータ構造例を示す図である。この申し込み情報40は、電気自動車充電制御のサービスを提供する前記サーバ100に対し、電気自動車1の所有者である需要家の需要家端末400から送信されるサービス申し込み用データである。前記サーバ100が電気自動車充電制御を行う際に必要となる情報とも言える。この申し込み情報40は、例えば、需要家の名、住所、所有する電気自動車1の車種情報、ログインパスワードといった情報を含むものである。
図3は本実施形態の顧客データベース126のデータ構造例を示す図である。この顧客データベース126は、前記申し込み情報40などに基づいて、需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納したデータベースである。この顧客データベース126は、例えば、需要家IDをキーとして、需要家名、需要家住所、電気自動車ID、車種情報、最大バッテリ容量、ログインパスワード、およびメータ情報といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。前記需要家IDは、電力事業者において既存の顧客管理システム等から前記申し込み情報40の需要家の名および住所をキーに抽出したものを想定できるが、前記申し込み情報40に基づいて需要家毎に一意に採番したものなども想定できる。また、前記需要家名、需要家住所、車種情報、ログインパスワードの各データは、前記申し込み情報40から転記する。一方、前記電気自動車IDは、前記申し込み情報40が含む車種情報毎に一意に採番したものなどを想定できる。
また、前記最大バッテリ容量は、例えば、前記サーバ100が各電気自動車の性能リストなどのデータを記憶部101に予め備えていて、前記申し込み情報40の車種情報をキーに該当電気自動車1の最大バッテリ容量の情報を前記性能リストのデータから抽出して設定することが想定できる。或いは、前記サーバ100が前記申し込み情報40の車種情報をキーにした最大バッテリ容量のリクエストを自動車会社のサーバ等に送信し、自動車会社のサーバから回答を得て設定することも想定できる。或いは、前記車種情報に基づいて電気自動車1の車種を認識した前記サーバ100の管理者等が、該当車種の最大バッテリ容量について自動車会社に問い合わせを行って該当情報を取得し、入力部105で入力することも想定できる。
また前記メータ情報は、例えば、前記ネットワーク15における前記スマートメータ200のIPアドレスであり、例えば、前記サーバ100が各需要家のスマートメータ200のIPアドレスのリストを記憶部101に予め備えていて、前記申し込み情報40の需要家名や需要家住所等をキーに、該当需要家のスマートメータ200のIPアドレスを前記リストから抽出して設定することが想定できる。或いは、前記サーバ100が前記申し込み情報40の需要家名や需要家住所等をキーにしたIPアドレスのリクエストを、スマートメータ200の管理システム等(=電力事業者がスマートメータ200の管理用に運営しているサーバ装置等)に送信し、前記管理システムから回答を得て設定することも想定できる。
図4は本実施形態の時間帯別料金表125のデータ構造例を示す図である。この時間帯別料金表125は、時間帯別の電気料金の情報を格納したテーブルである。ここで示す例では、3時間の幅を持つ時間帯毎に電気料金が変化している料金体系に対応したテーブルとなっている。勿論これは一例であるので、時間帯の幅は電力事業者の定めた料金体系に対応するものであればよい。
図5は本実施形態のサービス提供データベース127のデータ構造例を示す図である。このサービス提供データベース127は、主に、前記サーバ100が電気自動車充電制御のために生成した情報である前記充電開始予定時刻情報225を格納するデータベースである。前記サービス提供データベース127は、例えば、前記顧客データベース126におけるものと共通の需要家ID、パスワードをキーとして、プラグ差込時刻、充電開始予定時刻情報225、充電完了希望時刻といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。前記プラグ差込時刻は、前記スマートメータ200の充電管理部210より送信されてきたデータである。
このプラグ差込時刻のデータは、前記分電盤300から、電気自動車1の充電用コンセント3に当該分電盤300のプラグ2が接続された通電可能状態を検知した旨の通知を受信した前記スマートメータ200の充電管理部210が、この通知を受けた時刻をプラグ差込時刻として需要家の識別情報と共に前記サーバ100に通知するものである。一方、前記サーバ100のスケジューラ部110は、前記スマートメータ200から通知されたプラグ差込時刻の情報を、需要家の識別情報=需要家IDに基づいて前記サービス提供データベース127の該当レコードに格納するのである。
また、前記充電開始予定時刻情報225は、前記スケジューラ部110が生成して前記サービス提供データベース127に格納する情報である。また、前記充電完了希望時刻は、例えば、前記需要家端末400から送信されてきたか或いは入力部105で入力を受け付けた、需要家指定の電気自動車1の充電完了希望時刻の情報である。
図6は本実施形態のスマートメータ200における記憶データ構造例を示す図である。この図で示すデータ類は、スマートメータ200の記憶部201に格納されているデータの一例である。例えば、スマートメータ自身を一意に特定するためのメータID222をキーとして、該当スマートメータ200の設置先施設の利用者たる需要家を示す需要家ID223(前記顧客データベース126、サービス提供データベース127のものと共通)、プラグ差込時刻224、充電開始予定時刻情報225、バッテリ残量情報226といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。
前記プラグ差込時刻224は、前記分電盤300から、電気自動車1の充電用コンセント3に当該分電盤300のプラグ2が接続された通電可能状態を検知した旨の通知を受信した前記スマートメータ200の充電管理部210が設定するデータである。また、前記充電開始予定時刻情報225は、前記サーバ100よりスマートメータ200が受信して格納したものである。また、前記バッテリ残量情報226は、前記スマートメータ200の充電管理部210が、電気自動車1の充電用コンセント3に前記分電盤300のプラグ2が接続された際に、前記分電盤300が前記プラグ2を介して検知した前記電気自動車1のバッテリ4におけるバッテリ残量の情報を前記分電盤300から受信し、格納したものである。
−−−処理手順例1−−−
以下、本実施形態における電気自動車充電制御方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する電気自動車充電制御方法に対応する各種動作は、前記システム10を構成する前記サーバ100やスマートメータ200のRAMに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図7は、本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例1を示す図である。ここでは、電気自動車充電制御のサービスを提供する前記サーバ100に対し、電気自動車1の所有者である需要家の需要家端末400から、前記申し込み情報40が送信(s100)された状況を想定する。この場合、前記需要家端末400から送られた申し込み情報40を、前記サーバ100が受信し、前記顧客データベース126に新規のレコードを生成して前記申し込み情報40の含むデータを登録する(s101)。
これに応じて、前記サーバ100は、前記申し込み情報40が含む、例えば、需要家の名、住所等をキーに、既存の顧客管理システムやスマートメータの管理システムに顧客情報やスマートメータの情報の問い合わせを行う。この問い合わせに応じて前記顧客管理システムやスマートメータの管理システムらは、前記需要家の名、住所等をデータに含むレコードを記憶装置中などで特定し、該当レコードが含むデータを前記サーバ100に返す。
一方、前記サーバ100は、前記管理システムらから前記データを受信し(s102)、前記需要家について前記顧客データベース126に生成した前記新規レコードに登録する(s103)。前記管理システムらから受信するデータとしては、例えば、需要家ID、メータ情報(IPアドレス)となる。その他、電気自動車ID、最大バッテリ容量の情報取得と設定については、上記データ構造例の説明にて述べた通りである。
続いて、前記サーバ100は、前記充電管理部210を構成するプログラムを記憶部101から読み出し、これを前記ステップs103で顧客データベース126に格納したメータ情報=IPアドレスに宛てて配信する(s104)。この場合、勿論、前記サーバ100は前記充電管理部210を構成するプログラムを記憶部101に予め備えているものとする。
一方、前記スマートメータ200は前記プログラムの配信を前記サーバ100から受けて、これを自身のRAM203ないし記憶部201に一旦格納し(s105)、CPU204が記憶部201へのインストール処理を実行する。このインストール処理が完了した時、当該スマートメータ200はインストール完了通知を前記サーバ100に返す(s106)。
他方、前記サーバ100は、前記インストール完了通知を前記スマートメータ200から受信し、前記需要家に関する登録処理が全て完了したと判断し、サービス開始通知を前記需要家端末400に送信する(s107)。需要家端末400では前記サービス開始通知を受信してディスプレイ等に表示し(s108)、処理を終了する。
−−−処理手順例2−−−
図8は、本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例2を示す図である。次に、主として充電開始予定時刻情報の生成と通知の処理について説明する。例えば、需要家の電気自動車1において、その充電用コンセント3に前記分電盤300のプラグ2が接続されたとする。この時、前記分電盤300は、前記電気自動車1の充電用コンセント3にプラグ2が接続され、通電可能状態となったか否かを所定センサ308(例:通電検知用のセンサ)で検知し、この検知結果を通信部307がスマートメータ200に送信することになる。また、前記分電盤300は、電気自動車1の充電用コンセント3にプラグ2が接続された際に、前記バッテリ4の出力端と接続されたセンサ用ライン6などと接続された前記充電用コンセント3およびプラグ2を介して電気自動車1のバッテリ4の出力値(電圧や電流)を所定センサ308で計測する。そして、ここで計測した出力値、ないし当該出力値が所定基準値に占める割合を、バッテリ残量として通信部307によりスマートメータ200に通知する。
一方、前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記分電盤300から、電気自動車1の充電用コンセント3に当該分電盤300のプラグ2が接続された通電可能状態を検知した旨の通知と、前記電気自動車1のバッテリ4におけるバッテリ残量の情報を受信し、前記通電可能状態の通知を受信した日時をプラグ差込時刻とし、前記バッテリ残量の情報と共に、記憶部201に格納する(s200)。また、前記充電管理部210は、需要家の識別情報たる需要家IDと共に、前記プラグ差込時刻およびバッテリ残量の情報を前記サーバ100に通知する(s201)。
他方、前記サーバ100のスケジューラ部110は、前記スマートメータ200から需要家IDと共に通知されたプラグ差込時刻およびバッテリ残量の情報を受信し、記憶部101の前記サービス提供データベース127に格納する(s202)。
ここで、前記需要家は、今から数日後までに電気自動車1の充電を完了させたいという希望があるとする。この時、需要家端末400で前記サーバ100にアクセスし、充電完了希望時刻の設定要求を指示することになる。需要家端末400は、この需要家の指示をキーボードやマウス等の入力部で受け付けて、ネットワーク15を介して前記サーバ100に送信する(s203)。
前記サーバ100は、前記充電完了希望時刻の設定要求を需要家端末400から受信し、これに応じて充電完了希望時刻の設定画面のデータを記憶部101から読み出して返信する(s204)。需要家端末400ではこの設定画面データを受信してディスプレイ等の出力部に表示し、前記需要家からの充電完了希望時刻の入力を入力部で受け付けることになる。需要家端末400は前記需要家からの充電完了希望時刻の入力を入力部で受け付けて、これを前記サーバ100に送信する(s205)。
前記サーバ100は前記充電完了希望時刻のデータを需要家端末400より受信し、これを前記記憶部101のサービス提供データベース127に格納する(s206)。またこれに続き、前記サーバ100のスケジューラ部110は、前記時間帯列の情報=充電開始予定時刻情報225を生成して前記需要家IDと対応付けて記憶部101のサービス提供データベース127に格納する(s207)。この充電開始予定時刻情報225の生成処理の詳細については後述する。
また、前記サーバ100のスケジュール通知部111は、前記時間帯列の情報=充電開始予定時刻情報225とこれに対応付いた需要家IDを記憶部101のサービス提供データベース127から読み出し、前記需要家IDをキーに前記顧客データベース126から前記需要家のスマートメータ200のIPアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報225を前記IPアドレスに宛てて送信する(s208)。
一方、前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記通信部207を介した前記サーバ100から、前記充電開始予定時刻情報225を受信して記憶部201に格納する(s209)。この充電開始予定時刻情報225を前記サーバ100から受信したスマートメータ200におけるその後の処理については後述する。
−−−処理手順例3−−−
図9は、本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例3を示す図である。次に、前記サーバ100が時間帯別料金表125を取得する処理について説明する。この場合、前記時間帯別料金システム500は、自身の記憶部に保持している時間帯別料金表125のデータを、例えば定期的に前記サーバ100に送信する(s250)。なお、前記時間帯別料金システム500は、時間帯別料金表125に更新処理がなされた際に、これを検知して時間帯別料金表125のデータをサーバ100に送信するとしてもよい。
一方、前記サーバ100のスケジューラ部110は、前記時間帯別料金システム500より、前記時間帯別料金表125のデータを受信し、記憶部101に格納する(s251)。なお、前記サーバ100は、前記時間帯別料金システム500から前記時間帯別料金表125の更新通知を受信した場合、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部101の時間帯別料金表125において該当時間帯の電気料金の情報を更新するとしてもよい。
−−−処理手順例4−−−
図10は、本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例4を示す図であり、図11は本実施形態のスケジューリング概念例を示す図である。次に、上記処理フロー例2における前記ステップs207(充電開始予定時刻情報の生成)について説明する。この場合、前記サーバ100のスケジューラ部110は、前記需要家に関するプラグ差込時刻(前記ステップs202でスマートメータ200から取得)から前記充電完了希望時刻(前記ステップs206で需要家端末400から取得)までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表125から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートする(s300)。
図11において例示した「プラグ差込時刻から充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報」では、時間帯No.1〜16までの16の時間帯が、前記プラグ差込時刻から充電完了希望時刻までの間に含まれていたことがわかる。なお、図4に例示した時間帯別料金表125では、時間帯No.1〜8で1日のサイクルに対応しているから、前記プラグ差込時刻から充電完了希望時刻までの間が1日より長ければ、前記時間帯No.1〜8を繰り返し用いることになる。そこで、繰り返し登場する時間帯を区別するために、ここでは、時間帯No.1〜8以降の時間帯については、時間帯Noを1ずつインクリメントしている。また、図11において例示した「電気料金の小さい順にソートした結果」では、前記ステップs300で、前記時間帯No.1〜16までの16の時間帯を電気料金の小さい順にソートした結果、時間帯No.8、16、1、9、7、15、2、10、6、14、3、5、11、13、4、12の順に時間帯が並べ替えられた状態を示している。
続いて前記サーバ100のスケジューラ部110は、電気料金の小さい時間帯順に各時間帯の継続時間(本実施形態では“3時間”ずつ)と需要家への供給電力量(例:需要家との契約により予め定められている所定値であり記憶部101に保持)との乗算を行って充電量を算定する(s301)。本実施形態の例では、前記ソート結果である、時間帯No.8、16、1、9、7、15、2・・・の順にて、前記充電量の算定を行うことになる。前記スケジューラ部110は、まず前記時間帯No.8について充電量を算定し、この算定値を必要充電量と比較し、当該必要充電量を前記時間帯No.8についての算定値=充電量が満たすか判定する(s302)。ここで前記必要充電量を前記算定値=充電量が満たす場合(s302:Yes)、前記スケジューラ部110は処理をステップs303に遷移させる。
他方、前記必要充電量を前記時間帯No.8についての算定値=充電量が満たさない場合(s302:No)、前記スケジューラ部110は、次に電気料金の小さい時間帯である時間帯No.16について前記充電量の算定を行い、前記時間帯No.8について得ている充電量と合計し、前記必要充電量を前記合計値で満たせるまで、前記ステップs301〜s302を繰り返し実行する。なお、前記必要充電量は、前記スケジューラ部110が、前記需要家の電気自動車1のバッテリ4における最大バッテリ容量の情報と、前記バッテリ残量の情報を前記顧客データベース126から読み出し、前記最大バッテリ容量から前記バッテリ残量を差し引いて算定した値となる。
一方、前記必要充電量を前記合計値で満たせた場合(s302:Yes)、前記スケジューラ部110は、前記必要充電量を前記合計値で満たせた時点での時間帯を最終時間帯として特定する(s303)。図11において例示した「電気料金の小さい順にソートした結果」では、前記ステップs303の実行の結果、前記時間帯No.8、16、1、9、7、15、2、10、6、14・・・のうち、時間帯No.7までで前記必要充電量を満たせた状況を示している。つまり、この場合の「最終時間帯」は時間帯No.7の時間帯となる。
前記スケジューラ部110は、前記電気料金最小の時間帯=時間帯No.8から前記最終時間帯=時間帯No.7までの時間帯列の情報(時間帯No.8、16、1、9、7)を生成し(s304)、前記需要家IDと対応付けて記憶部101のサービス提供データベース127において、充電開始予定時刻情報225として格納する(s305)。なお、図11において例示した「実際の充電スケジュール」のように、前記スケジューラ部110は、前記電気料金最小の時間帯=時間帯No.8から前記最終時間帯=時間帯No.7までの時間帯列を、電気料金の最小順から到来時刻順に再ソートし、この再ソート結果を前記充電開始予定時刻情報225として前記サービス提供データベース127に格納するとすれば好適である。
続いて前記サーバ100のスケジュール通知部111は、前記時間帯列の情報たる充電開始予定時刻情報225とこれに対応付いた需要家IDを記憶部101のサービス提供データベース127から読み出し、前記需要家IDをキーに前記顧客データベース126から需要家のスマートメータ200のIPアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報225を前記IPアドレスに宛てて送信する(s306)。
なお、上記例では、前記ステップs300において、前記需要家に関するプラグ差込時刻から前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表125から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートする例を示したが、これに限定されず、例えば、現在時点から前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表125から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートするとしてもよい。
また、各時間帯を電気料金の小さい順にソートするのではなく、例えば、環境負荷ないし発電コストの小さい発電方式による電力が多く含まれる順に時間帯をソートするとしてもよい。この場合、前記サーバ100は前記時間帯別料金表125において、各時間帯に供給される電力について、その環境負荷ないし発電コストのデータを保持するものとする。
また同様に、上記例では、前記ステップs302において、算定ないし合計した充電量を必要充電量と比較し、当該必要充電量を算定値ないし合計値が満たすか判定する例を示したが、これに限定されず、例えば、前記需要家の電気自動車1のバッテリ4における最大バッテリ容量の情報を前記顧客データベース126から読み出し、この最大バッテリ容量と算定ないし合計した充電量とを比較し、前記最大バッテリ容量を算定値ないし合計値が満たすか判定するとしてもよい。
或いは、前記スケジューラ部110は、前記ステップs301〜s303を実行せず、前記現在時点から前記充電完了希望時刻までの各時間帯を電気料金の小さい順にソートしただけの情報を、充電開始予定時刻情報225としてスマートメータ200に送信するとしてもよい。スマートメータ200では、前記充電開始予定時刻情報225が含む各時間帯のうち最も早く到来するものから順に、該当時間帯に応じた充電開始と充電終了の通知処理を分電盤300に実行するだけでもよいからである(電気自動車1のバッテリ4が満充電になったら、分電盤300ないし電気自動車1自身がこれを検知して充電終了する)。
−−−処理手順例5−−−
図12は、本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例5を示す図である。次に、時間帯別料金表125に変更が生じた場合の対応処理について説明する。この場合、前記サーバ100のスケジューラ部110は、前記時間帯別料金システム500より、時間帯別料金表125の更新通知(例:変更対象の時間帯No.と変更後の電気料金のデータを含む)を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部101の時間帯別料金表125において該当時間帯の電気料金の情報を更新する(s350)。
また前記スケジューラ部110は、更新対象となった時間帯を前記時間帯列、つまり充電開始予定時刻情報225に含む需要家を前記記憶部101のサービス提供データベース127にて特定する(s351)。例えば、更新対象となった時間帯が時間帯No.8だとすれば、前記スケジューラ部110は、この時間帯No.8の情報をキーに各需要家の充電開始予定時刻情報225中で検索し、前記時間帯No.8を充電開始予定時刻情報225に含む需要家の需要家IDを特定することになる。
次に前記スケジューラ部110は、前記特定した需要家について前記更新後の時間帯別料金表125に基づいて前記充電開始予定時刻情報225を再生成し、前記需要家の需要家IDと対応付けて記憶部101のサービス提供データベース127に格納する(s352)。
この場合、前記サーバ100のスケジュール通知部111は、再生成した充電開始予定時刻情報225とこれに対応付いた需要家の需要家IDを記憶部101のサービス提供データベース127から読み出し、前記需要家IDをキーに前記顧客データベース126から需要家のスマートメータ200のIPアドレスを検索する(s353)。また前記スケジュール通知部111は、再生成した前記充電開始予定時刻情報225を前記IPアドレスに宛てて送信する(s354)。
一方、前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記通信部207を介した前記サーバ100から、再生成された前記充電開始予定時刻情報225を受信し、この再生成された充電開始予定時刻情報225により、前記記憶部201にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新する(s355)。また前記充電管理部210は、更新後の充電開始予定時刻情報225が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部208で検知し、電気自動車1への充電を行う分電盤300に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部207を介して送信する(s356)。
このような処理を実行すれば、前記時間帯別料金表125がリアルタイムに更新される、いわゆるリアルプライシングが適用された状況であっても、電気自動車1への充電制御を効率よくしかも確実に実行できる。
−−−処理手順例6−−−
図13は、本実施形態の電気自動車充電制御方法の処理フロー例6を示す図である。次に、主として前記充電開始予定時刻情報225を受けたスマートメータ200での処理について説明する。この場合、前記サーバ100のスケジュール通知部111は、前記充電開始予定時刻情報225をスマートメータ200に送信している(s400)。
一方、前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記通信部207を介した前記サーバ100から、前記充電開始予定時刻情報225を受信して記憶部201に格納する(s401)。また前記充電管理部210は、前記充電開始予定時刻情報225が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻や終了時刻の到来を前記クロック機能部208で検知する。上記例であれば、前記充電開始予定時刻情報225は、時間帯No.8、16、1、9、7の各時間帯の情報を含んでおり、そのうち到来時期が最も早い=到来時期最先のものは、時間帯No.1の時間帯となる。到来時期の順でいえば、前記時間帯は、時間帯No.1、7、8、9、16の順となる。
そこで前記充電管理部210は、電気自動車1への充電を行う前記分電盤300に対し、まず前記時間帯No.1の開始時刻(=1:00)に合わせた充電開始指示を前記通信部207を介して前記分電盤300に送信する(s402)。
他方、前記分電盤300の通信部307は、前記スマートメータ200から前記充電開始指示を受信し、分電盤スイッチ305にスイッチオンを指示する(s403)。前記分電盤スイッチ305はこの指示に応じてオン状態となり、前記系統電源30からの電流が分電盤300を介して前記プラグ2に供給され、このプラグ2が接続された電気自動車1の充電用コンセント3に前記電流が流入する。前記充電用コンセント3に流入した電流は電気自動車1のAC−DCコンバータ5を介して直流化された上で、バッテリ4に供給される。つまり充電がなされる。
また前記分電盤300は、前記プラグ2を介して検知した前記電気自動車1のバッテリ4におけるバッテリ残量の情報をスマートメータ200に送信する(s404)。前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記分電盤300より前記バッテリ残量の情報を受信し(s405)、このバッテリ残量の情報が所定基準値を上回っていない場合(s406:No)、前記時間帯No.1の終了時刻(=4:00)の到来をクロック機能部208で判定し、終了時刻(=4:00)の到来がまだであれば(s407:No)、処理を前記ステップs405に戻し、バッテリ残量情報の受信を継続する。
他方、バッテリ残量の情報が所定基準値を上回っておらず(s406:No)、前記時間帯No.1の終了時刻(=4:00)が到来したならば(s407:Yes)、前記充電管理部210は、処理を前記ステップs402に戻し、前記分電盤300に対し、前記時間帯No.1の終了時刻(=4:00)に合わせた充電終了指示を前記通信部207を介して送信する。
その後、前記充電管理部210は、前記時間帯No.1の次に到来時期が早い時間帯No.7の開始時刻(=19:00)をクロック機能部208で検知し、これに合わせた充電開始指示を前記通信部207を介して前記分電盤300に送信することになる(s402)。また、前記分電盤300の通信部307は、前記スマートメータ200から前記充電開始指示を受信し、分電盤スイッチ305にスイッチオンを指示する(s403)。また前記分電盤300は、前記プラグ2を介して検知した前記電気自動車1のバッテリ4におけるバッテリ残量の情報をスマートメータ200に送信する(s404)。前記スマートメータ200の充電管理部210は、前記分電盤300より前記バッテリ残量の情報を受信し(s405)、このバッテリ残量の情報が所定基準値を上回っていない場合(s406:No)、再び前記ステップs407以降の処理を繰り返す。
他方、前記バッテリ残量の情報が所定基準値を上回る、つまり満充電の場合(s406:Yes)、前記スマートメータ200の充電管理部210は、充電終了指示を分電盤300に通知する(s408)。分電盤300の通信部307は前記充電終了指示を受信して、前記分電場スイッチ305にスイッチオフを指示し(s409)、処理を終了する。
なお、上記例では、前記分電盤300が、前記プラグ2を介して検知した前記電気自動車1のバッテリ4におけるバッテリ残量の情報をスマートメータ200に送信し、これに応じて前記スマートメータ200の充電管理部210が満充電到達を判定し、充電終了指示を分電盤300に通知するとした。この例の他に、例えば、電気自動車1自身が、前記バッテリ4におけるバッテリ残量(例えば、出力電圧値)を所定センサ(例:バッテリ4の出力端子に接続した電圧計)でセンシングし、これが所定基準(満充電時の出力電圧値)に到達しているか車載コンピュータ等で判定し、満充電と判定した場合には自身で分電盤300との電気的接続を所定スイッチ(当然、分電盤300〜前記AC−DCコンバータ5の間、ないし前記AC−DCコンバータ5〜バッテリ4の間の配線に設置)等で遮断して充電終了するとしてもよい。
また、各需要家のスマートメータ200すべてが、WANなどの前記ネットワーク15に直接接続されている例のみならず、例えば、所定エリア毎に設けられた屋外サーバ(例:電柱等に設置されている)に対し、ある需要家Aのスマートメータ200のみが直接接続され、前記所定エリアの他の需要家のスマートメータ200らは、前記需要家Aのスマートメータ200を起点に直列的に結ばれている例を想定することもできる。この場合、前記サーバ100から前記需要家Aのスマートメータ200へ送られるデータは、当然前記屋外サーバを介して前記需要家Aのスマートメータ200に直接送信される。
一方、需要家A以外の需要家のスマートメータ200へ送られる各データは、需要家群(=前記所定エリアに所在する需要家A以外の全需要家)向けのデータ群として前記屋外サーバを介して前記需要家Aのスマートメータ200に一度送信される。この需要家Aのスマートメータ200は、隣接する需要家Bのスマートメータ200のIPアドレスのみ記憶部201に保持しており、前記需要家BのIPアドレスに宛てて前記データ群を送信する。前記需要家Bのスマートメータ200は、前記データ群を受信し、自身の需要家IDに紐付いたデータのみを取得し、その他のデータ群を、隣接する需要家Cのスマートメータ200に送信する(勿論、この需要家Bのスマートメータ200は需要家Cのスマートメータ200のIPアドレスのみ記憶部に保持している)。また、前記需要家Cのスマートメータ200は、前記データ群を受信し、自身の需要家IDに紐付いたデータのみを取得し、その他のデータ群を、隣接する需要家Dのスマートメータ200に送信する。こうして前記所定エリアに所在する各需要家のスマートメータ200に対し、必要なデータが前記サーバ100から送信されることになる。他方、各需要家のスマートメータ200から前記サーバ100にデータを送信する場合、例えば、需要家Cのスマートメータ200は前記需要家BのIPアドレスに宛て、自身の需要家IDを紐付けたデータを送信する。前記需要家Bのスマートメータ200は前記データを受信し、自身の需要家IDを紐付けたデータを前記データと共に隣接する需要家Aのスマートメータ200に送信する。前記需要家Aのスマートメータ200は、前記屋外サーバを介した前記サーバ100に宛て、自身の需要家IDを紐付けたデータと共に、前記需要家C、Bの各データを送信する。こうしたデータ送信の手法を採用すれば、前記サーバ100とスマートメータ200との間のネットワーク15におけるトラフィック量を低減することができ、通信コストを圧縮することにつながる。通信コストも電気自動車の充電コストの1つと考え得るから、通信コストの圧縮は、ひいては電気自動車の充電コストの低減につながる。
本実施形態の電気自動車充電制御システムは、以下の構成としてもよい。すなわち、前記サーバの記憶部は、前記顧客データベースにおいて、電力需要家の各種顧客情報として該当需要家の電気自動車における最大バッテリ容量の情報も格納しているとしてもよい。
この場合、前記サーバのスケジューラ部は、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記需要家の電気自動車における最大バッテリ容量の情報を前記顧客データベースから読み出し、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートし、電気料金の小さい時間帯順に各時間帯の継続時間と需要家への供給電力量との乗算を行って充電量を算定し、各時間帯での充電量の合計が前記最大バッテリ容量を満たすに至る時点での時間帯を最終時間帯として特定し、前記電気料金最小の時間帯から前記最終時間帯までの時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて記憶部に格納する、とすれば好適である。
また、前記電気自動車充電制御システムにおいて、前記スマートメータの充電管理部は、電気自動車の充電用コンセントに充電装置のプラグが接続された際に、前記充電装置が前記プラグを介して検知した前記電気自動車におけるバッテリ残量の情報を、前記充電装置から受信し、このバッテリ残量の情報を需要家の識別情報と共に前記サーバに通知するとしてもよい。
この場合、前記サーバのスケジューラ部は、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記スマートメータから前記需要家について通知されたバッテリ残量の情報を受信し、前記需要家の電気自動車における最大バッテリ容量の情報を前記顧客データベースから読み出し、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートし、電気料金の小さい時間帯順に各時間帯の継続時間と需要家への供給電力量との乗算を行って充電量を算定し、各時間帯での充電量の合計が、前記最大バッテリ容量から前記バッテリ残量を差し引いた必要充電量を満たすに至る時点での時間帯を最終時間帯として特定し、前記電気料金最小の時間帯から前記最終時間帯までの時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて記憶部に格納する、とすれば好適である。
また、前記電気自動車充電制御システムにおいて、前記スマートメータの充電管理部は、電気自動車の充電用コンセントにプラグが接続された充電装置より、前記充電装置が前記プラグを介して検知した前記電気自動車におけるバッテリ残量の情報を、前記充電装置から受信し、このバッテリ残量の情報が所定基準値を上回る場合に、充電終了指示を前記通信部を介して前記充電装置に送信する、としてもよい。
また、前記電気自動車充電制御システムにおいて、前記スマートメータの充電管理部は、前記充電装置から、電気自動車の充電用コンセントに当該充電装置のプラグが接続された通電可能状態を検知した旨の通知を受信し、この通知を受けた時刻をプラグ差込時刻として需要家の識別情報と共に前記サーバに通知するとしてもよい。
この場合、前記サーバのスケジューラ部は、前記スマートメータから前記需要家について通知されたプラグ差込時刻の情報を受信し、前記プラグ差込時刻から前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートする、とすれば好適である。
また、前記電気自動車充電制御システムにおいて、前記サーバのスケジューラ部は、時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置より、時間帯別料金表の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部の時間帯別料金表において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯を前記時間帯列に含む需要家を前記記憶部にて特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて記憶部に格納するとしてもよい。
この場合、前記サーバのスケジュール通知部は、再生成した時間帯列の情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、再生成した前記時間帯列の情報を充電開始予定時刻情報として前記アドレスに宛てて送信するとすれば好適である。
またこの時、前記スマートメータの充電管理部は、前記通信部を介した前記サーバから、再生成された前記充電開始予定時刻情報を受信し、この再生成された充電開始予定時刻情報により、前記記憶部にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、更新後の充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する、とすれば好適である。
以上説明したように本実施形態によれば、様々な時間帯別の電気料金を考慮して電気自動車の充電コストを低減できる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1 電気自動車
2 プラグ
3 充電用コンセント
4 バッテリ
5 AC−DCコンバータ
10 電気自動車充電制御システム
15 ネットワーク(WAN)
30 系統電源
100 サーバ
101、201 記憶部
102、202 プログラム
103、203 RAM
104、204 制御部(CPU)
105、205 入力部(キーボード、マウス等)
106、206 出力部(ディスプレイ、スピーカー等)
107、207、307 通信部
110 スケジューラ部
111 スケジュール通知部
125 時間帯別料金表
126 顧客データベース
127 サービス提供データベース
200 スマートメータ
208 クロック機能部
210 充電管理部
225 充電開始予定時刻情報
300 分電盤(充電装置)
305 分電盤スイッチ
305 センサ
400 需要家端末
500 時間帯別料金システム

Claims (8)

  1. 時間帯別の電気料金の情報を格納した時間帯別料金表と、電力需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納した顧客データベースとを記憶する記憶部と、
    他装置とネットワークを介して通信する通信部と、
    需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置より、時間帯別料金表の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部の時間帯別料金表において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯の情報をキーに各需要家の充電開始予定時刻情報での検索を行い、該当時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家を特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて、再生成版の充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理とを実行するスケジューラ部と、
    前記充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理と、前記再生成版の充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理とを実行するスケジュール通知部と、を備え、電力事業者が管理するサーバと、
    他装置とネットワークを介して通信する通信部と、
    日時情報を管理するクロック機能部と、
    前記通信部を介した前記サーバから、前記充電開始予定時刻情報を受信して記憶部に格納し、前記充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、前記通信部を介した前記サーバから、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を受信し、この再生成版の充電開始予定時刻情報により、前記記憶部にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、当該更新後の充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理とを実行する充電管理部と、を備えたスマートメータと、
    を含むことを特徴とする電気自動車充電制御システム。
  2. 前記サーバの記憶部は、前記顧客データベースにおいて、電力需要家の各種顧客情報として該当需要家の電気自動車における最大バッテリ容量の情報も格納しており、
    前記サーバのスケジューラ部は、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記需要家の電気自動車における最大バッテリ容量の情報を前記顧客データベースから読み出し、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートし、電気料金の小さい時間帯順に各時間帯の継続時間と需要家への供給電力量との乗算を行って充電量を算定し、各時間帯での充電量の合計が前記最大バッテリ容量を満たすに至る時点での時間帯を最終時間帯として特定し、前記電気料金最小の時間帯から前記最終時間帯までの時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて前記充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気自動車充電制御システム。
  3. 前記スマートメータの充電管理部は、
    電気自動車の充電プラグが充電装置の所定コンセントに接続された際に、前記充電装置が前記充電プラグを介して検知した前記電気自動車におけるバッテリ残量の情報を、前記充電装置から受信し、このバッテリ残量の情報を需要家の識別情報と共に前記サーバに通知し、
    前記サーバのスケジューラ部は、需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記スマートメータから前記需要家について通知されたバッテリ残量の情報を受信し、前記需要家の電気自動車における最大バッテリ容量の情報を前記顧客データベースから読み出し、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートし、電気料金の小さい時間帯順に各時間帯の継続時間と需要家への供給電力量との乗算を行って充電量を算定し、各時間帯での充電量の合計が、前記最大バッテリ容量から前記バッテリ残量を差し引いた必要充電量を満たすに至る時点での時間帯を最終時間帯として特定し、前記電気料金最小の時間帯から前記最終時間帯までの時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて前記充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気自動車充電制御システム。
  4. 前記スマートメータの充電管理部は、
    電気自動車の充電プラグが所定コンセントに接続された充電装置より、前記充電装置が前記充電プラグを介して検知した前記電気自動車におけるバッテリ残量の情報を、前記充電装置から受信し、このバッテリ残量の情報が所定基準値を上回る場合に、充電終了指示を前記通信部を介して前記充電装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気自動車充電制御システム。
  5. 前記スマートメータの充電管理部は、
    前記充電装置から、電気自動車の充電プラグが当該充電装置の所定コンセントに接続された通電可能状態を検知した旨の通知を受信し、この通知を受けた時刻をプラグ差込時刻として需要家の識別情報と共に前記サーバに通知し、
    前記サーバのスケジューラ部は、
    前記スマートメータから前記需要家について通知されたプラグ差込時刻の情報を受信し、前記プラグ差込時刻から前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートする、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気自動車充電制御システム。
  6. 時間帯別の電気料金の情報を格納した時間帯別料金表と、電力需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納した顧客データベースとを記憶する記憶部と、他装置とネットワークを介して通信する通信部とを備え、電力事業者が管理するサーバが、
    需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、
    時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置より、時間帯別料金表の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部の時間帯別料金表において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯の情報をキーに各需要家の充電開始予定時刻情報での検索を行い、該当時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家を特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて、再生成版の充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、
    前記充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理と、 前記再生成版の充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理を実行し、
    他装置とネットワークを介して通信する通信部と、日時情報を管理するクロック機能部とを備えたスマートメータが、
    前記通信部を介した前記サーバから、前記充電開始予定時刻情報を受信して記憶部に格納し、前記充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、
    前記通信部を介した前記サーバから、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を受信し、この再生成版の充電開始予定時刻情報により、前記記憶部にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、当該更新後の充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理を実行する、
    ことを特徴とする電気自動車充電制御方法。
  7. 電力事業者が管理するサーバであって、
    時間帯別の電気料金の情報を格納した時間帯別料金表と、電力需要家の識別情報と各種顧客情報とを対応づけて格納した顧客データベースとを記憶する記憶部と、
    他装置とネットワークを介して通信する通信部と、
    需要家が指定する、当該需要家の識別情報と、電気自動車の充電完了希望時刻の情報とを入力部から或いは通信部を介した他端末から受け付け、前記充電完了希望時刻までの各時間帯の電気料金情報を前記時間帯別料金表から読み出し、ここで読み出した各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理と、時間帯別の電気料金の情報を管理する他装置より、時間帯別料金表の更新通知を受信し、当該更新通知が示す変更内容に応じて、前記記憶部の時間帯別料金表において該当時間帯の電気料金の情報を更新し、更新対象となった時間帯の情報をキーに各需要家の充電開始予定時刻情報での検索を行い、該当時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家を特定し、当該需要家について前記更新後の時間帯別料金表に基づいて前記時間帯列の情報を再生成し、前記需要家の識別情報と対応付けて、再生成版の充電開始予定時刻情報として記憶部に格納する処理とを実行するスケジューラ部と、
    前記充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理と、前記再生成版の充電開始予定時刻情報とこれに対応付いた需要家の識別情報を記憶部から読み出し、前記需要家の識別情報をキーに前記顧客データベースから需要家のスマートメータのアドレスを検索し、前記再生成版の充電開始予定時刻情報を前記アドレスに宛てて送信する処理とを実行するスケジュール通知部と、
    を備えることを特徴とするサーバ。
  8. 電力需要家が指定する電気自動車の充電完了希望時刻までの時間帯別の電気料金情報に基づき、各時間帯を電気料金の小さい順にソートして時間帯列の情報を生成し、前記需要家と対応付けて充電開始予定時刻情報として保持するサーバ、および、前記電力需要家の電気自動車の充電装置と、ネットワークを介して通信する通信部と、
    日時情報を管理するクロック機能部と、
    前記通信部を介した前記サーバから、前記充電開始予定時刻情報を受信して記憶部に格納し、前記充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、
    所定装置からの更新通知に基づき、自身で保持する前記時間帯別の電気料金情報を更新した前記サーバから、当該更新に伴い電気料金情報において更新対象となった時間帯を充電開始予定時刻情報に含む需要家について、前記更新の後の前記時間帯別の電気料金情報に基づいて前記時間帯列の情報の再生成により成した再生成版の充電開始予定時刻情報を受信し、当該再生成版の充電開始予定時刻情報により、前記記憶部にてそれまで格納されていた充電開始予定時刻情報を更新し、当該更新後の充電開始予定時刻情報が示す各時間帯のうち到来時期最先のものから順に、開始時刻および終了時刻の到来を前記クロック機能部で検知し、電気自動車への充電を行う充電装置に対し、前記開始時刻に合わせた充電開始指示と前記終了時刻に合わせた充電終了指示を前記通信部を介して送信する処理と、を実行する充電管理部と、
    を備えることを特徴とするスマートメータ。
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