JP5426494B2 - プローブカードの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プローブ基板及びプローブカードの製造方法に係り、さらに詳しくは、プローブが形成されたプローブ基板を配線基板上に搭載し、プローブ基板上の各プローブと配線基板上の配線とを電気的に接続させたプローブカードに関する。
一般に、半導体装置を製造する場合、半導体ウエハ上に形成された各電子回路について、半導体ウエハのダイシング前に電気的特性の検査が行われる。この検査は、テスター装置を用いて、検査対象となる電子回路に電源及び検査信号を供給し、その応答信号を検出することによって行われる。このとき、半導体ウエハ上に形成された多数の微少電極と、テスター装置の多数の信号端子とを導通させるために、プローブカードが用いられる。
プローブカードは、半導体ウエハ上の微小電極に接触させるためのコンタクトプローブと、当該コンタクトプローブとテスター装置とを導通させるための配線基板からなる。また、配線基板上には、コンタクトプローブに加えて、抵抗素子、容量素子などの回路素子が設けられている。これらの回路素子は、検査精度を向上させ、あるいは、電子回路を保護するためのものであり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)チップ用のプローブカードの場合、1チップ当たり約20個の抵抗素子及び約4個の容量素子が搭載されている。
ここで、最近のプローブカードには、配線基板上に2以上のプローブ基板が配設され、プローブ基板上に多数のコンタクトプローブがそれぞれ形成されているものがある。この種のプローブカードは、矩形からなる多数のプローブ基板を配線基板上で整列配置させたものであり、この種のプローブカードは、コンタクトプローブが形成されたプローブ基板を配線基板上に取り付けて構成されることから、プローブ基板を交換すれば、プローブカードをリペアすることができるという利点がある。
上述したプローブカードでは、回路素子を配置するための素子領域として、配線基板上に十分な領域を確保することが難しいという問題があった。特に、プローブ基板上の端子電極と配線基板上の端子電極とをワイヤボンディングによって導通させるプローブカードの場合、プローブ基板の周辺にワイヤボンディングのためのボンディング領域を設ける必要がある。このため、プローブ基板間に十分な素子領域を確保することが難しく、所望の回路素子を配置することができない場合があるという問題があった。
図9は、従来のプローブカードの構成を示した断面図である。図9(a)には、配線基板200上にコンタクトプローブ11が形成されたプローブカードが示されている。一方、図9(b)には、配線基板200上にプローブ基板3が固着され、当該プローブ基板3上にコンタクトプローブ11が形成されたプローブカードが示されている。
図9(a)のプローブカードの場合、コンタクトプローブ11が配線基板200上に直接形成されているため、回路素子を配置することができる素子領域300は、隣接するコンタクトプローブ11に挟まれた領域となる。一方、図9(b)のプローブカードの場合、プローブ基板3上のボンディング電極12と、配線基板200上のボンディング電極21とが、導電性ワイヤ22によって接続されている。このため、回路素子を配置するための素子領域302は、ボンディング領域301を除く領域となる。つまり、コンタクトプローブ11の配置間隔が同じであれば、(b)の素子領域302の面積は、(a)の素子領域300の面積に比べ、ボンディング領域301に相当する面積だけ狭くなる。
コンタクトプローブ11の配置は、コンタクトプローブ11が当接する電極パッド202の半導体ウエハ201上における配置によって決まる。このため、検査に必要な回路素子の数が多い場合や、コンタクトプローブ11の配置ピッチが狭い場合、ワイヤボンディングを利用したプローブカードでは、所望の数の回路素子を配線基板200上に配置することができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、プローブが形成されたプローブ基板を配線基板上に配設したプローブカードにおいて、多くの回路素子を配置することができるプローブ基板及びプローブカードの製造方法を提供することを目的とする。
本発明によるプローブカードの製造方法は、プローブ基板上に互いに離間した第1導電層及び第2導電層を形成するステップと、第1導電層及び第2導電層の形成後のプローブ基板上に、第1導電層及び第2導電層よりも電気抵抗率の高い導電部材によって第1導電層及び第2導電層を接続する抵抗膜を形成するステップと、上記抵抗膜の形成後のプローブ基板を加熱し、上記抵抗膜を一定温度でアニールするステップと、上記抵抗膜のアニール処理後、電気めっきにより第1導電層上にプローブを形成するステップと、上記プローブの形成後のプローブ基板を配線基板上に配設するステップとからなるように構成される。

この様な構成によれば、抵抗膜を熱処理した後に、プローブの一部又は全部が形成されるので、熱処理によってプローブが軟化することがない。
本発明によるプローブ基板及びプローブカードの製造方法は、プローブ基板上に互いに離間した第1導電層及び第2導電層が設けられ、これらの導電層上にそれぞれプローブ及び入出力端子が形成される。そして、入出力端子が、プローブ基板上の抵抗膜を介してプローブと導通するとともに、配線基板と導通する。
このため、プローブ基板及び配線基板が電気的に接続されるプローブカードにおいて、プローブカード上により多くの回路素子を配置することができる。また、隣接するプローブ基板間の間隔が狭い場合であっても、多くの回路素子をプローブカード上に配置することができる。
本発明の実施の形態によるプローブカード100の概略構成の一例を示した外観図である。 図1のプローブカード100の一部について詳細構成を示した拡大図である。 図2のプローブカード100の一部を更に拡大して示した拡大図である。 図3のプローブ基板3をA−A切断線及びB−B切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。 図1のプローブカード100の製造工程の一例を示した断面図である。 図1のプローブカード100の製造工程の一例を示した断面図である(図5の続き)。 図3の抵抗膜14の素子特性の一例を示した図である。 図3の抵抗膜14として適用可能な抵抗材の一例を示した図である。 従来のプローブカードの構成を示した断面図である。
図1は、本発明の実施の形態によるプローブカード100の概略構成の一例を示した外観図であり、図中の(a)に平面図、(b)に側面図が示されている。プローブカード100は、メイン基板1、サブ基板2及びプローブ基板3により構成される。サブ基板2上には、複数のプローブ基板3が整列配置され、各プローブ基板3上には、複数のコンタクトプローブ11がそれぞれ形成されている。
このプローブカード100は、図示しないプローブ装置によって、コンタクトプローブ11の形成面を下方に向けた状態で水平に保持されるとともに、図示しないテスター装置の信号端子が、外部端子10に接続される。そして、微小電極の形成面を上方に向けて水平に保持された半導体ウエハを下方から近づけ、コンタクトプローブ11を半導体ウエハ上の微小電極に当接させることにより、半導体ウエハ上の電子回路をテスター装置と導通させることができる。
メイン基板1は、プローブ装置に着脱可能に取り付けられる配線基板であり、ここでは円形形状のプリント回路基板からなる。メイン基板1の下面の中央部にはサブ基板2が配設され、また、当該下面の周辺部には多数の外部端子10が形成されている。外部端子10は、メイン基板1、サブ基板2及びプローブ基板3上の各配線を介して、コンタクトプローブ11と導通している。
サブ基板2は、メイン基板1上に配設された配線基板である。このサブ基板2は、配線ピッチの広いメイン基板1上の配線と、配線ピッチの狭いプローブ基板3上の配線とを導通させるための基板であり、このようなピッチ変換のための基板はST(Space Transformer)基板と呼ばれる。また、メイン基板1及びプローブ基板3間にサブ基板2を介在させることにより、メイン基板1に対するコンタクトプローブ11の高さを調節することもできる。ここでは、サブ基板2が矩形形状からなり、その上面がメイン基板1の中央部に固着され、その下面には複数のプローブ基板3が固着されている。
プローブ基板3は、多数のコンタクトプローブ11が形成された絶縁性基板であり、複数のプローブ基板3が、互いに離間した状態で、共通のサブ基板2上に整列配置されている。この例では、縦長の矩形形状からなるプローブ基板3が、2行3列のマトリクス状に配置されている。このような構成を採用することにより、一部のコンタクトプローブ11が損傷した場合に、損傷したコンタクトプローブ11を含むプローブ基板3を交換することにより、プローブカード100をリペアすることができる。また、各プローブ基板3を同一の構成にすることによって、製造コストを低減することができる。一般に、半導体ウエハ上には、同一の構成からなる多数の電子回路が形成されている。このため、各プローブ基板3を半導体ウエハ上の1又は2以上の電子回路に対応づけて配置することにより、複数のプローブ基板3を同一の構成とし、製造コストを低減することができる。
各コンタクトプローブ11は、半導体ウエハ上の微小電極に接触させる探針である。つまり、検査対象となる電子回路の電極パッドに対応づけて整列配置されている。なお、この実施形態では、コンタクトプローブ11がカンチレバー(片持ち梁)型である場合について説明するが、本発明は、カンチレバー型以外のコンタクトプローブ11を備えたプローブカードにも適用することができることは言うまでもない。
図2は、図1のプローブカード100の一部について詳細構成を示した拡大図である。図中の(a)は、コンタクトプローブ11の形成面を上方に向けた状態で水平方向から見たサブ基板2の一部を示した側面図であり、図中の(b)は、コンタクトプローブ11の形成面側から見たサブ基板2の一部を示した平面図である。
プローブ基板3は、例えば、接着シートを介して、サブ基板2に固着されている。また、プローブ基板3上には、コンタクトプローブ11及びボンディング電極12が形成されている。ボンディング電極12は、対応するコンタクトプローブ11と導通している入出力端子であり、複数のボンディング電極12が、プローブ基板3の周辺部に形成され、導電性ワイヤ22の一端がそれぞれ接続される。
サブ基板2上には、導電性ワイヤ22の他端が接続される複数のボンディング電極21が形成されている。ボンディング電極21は、対応するメイン基板1の外部端子10と導通する入出力端子であり、プローブ基板3の周縁部を挟んで、プローブ基板3上のボンディング電極12と対向するように形成されている。導電性ワイヤ22は、ボンディング装置を用いて、対応するボンディング電極12,21間に形成される金(Ag)などの導電性材料からなる細線であり、その両端を除いて配線基板2及びプローブ基板3から離れ、中空を経由するように配置されている。
この図では、長方形からなるプローブ基板3が、その長辺を互いに対向させて、左右方向に配列され、複数のボンディング電極12及び21が、それぞれプローブ基板3の長辺に沿って配置されている。素子領域302は、検査対象とする電子回路を保護するための保護抵抗やコンデンサなどの部品が実装される領域であり、隣り合う2つのプローブ基板3間において、一方のプローブ基板3と導通するボンディング電極21と、他方のプローブ基板3と導通するボンディング電極21との間に形成されている。
導電性ワイヤ22を用いて、プローブ基板3上のボンディング電極12と、サブ基板2上のボンディング電極21とを接続したプローブカード100の場合、サブ基板2上にコンタクトプローブ11を直接形成したコンタクトプローブに比べて、導電性ワイヤ22を取り回さなければならない分だけ、素子領域302の左右方向の幅が狭くなる。そこで、本実施の形態によるプローブカード100では、電子回路の検査に必要な抵抗素子をプローブ基板3上に形成している。
図3は、図2に示したプローブカード100の一部を更に拡大して示した拡大図であり、プローブ基板3上に形成された抵抗膜14が示されている。図中の(a)は、コンタクトプローブ11の形成面を上方に向けた状態で水平方向から見たプローブ基板3の一部を示した側面図であり、図中の(b)は、コンタクトプローブ11の形成面側から見たプローブ基板3の一部を示した平面図である。
このコンタクトプローブ11は、カンチレバー型のコンタクトプローブであり、検査対象物に接触させるコンタクト部111と、コンタクト部111を弾性的に支持するビーム部112と、プローブ基板3に固着されるベース部113とによって構成される。ビーム部112は、プローブ基板3と並行に延びる細長い形状からなる。また、ベース部113は、プローブ基板3上に形成されたプローブ電極115と、プローブ電極115上に形成されたベース脚部114からなる。プローブ電極115及びベース脚部114は、いずれも電気めっきにより形成され、プローブ電極115は、ボンディング電極12と同時にプローブ基板3上に形成される導電膜であり、ベース脚部114は、プローブ電極115及び抵抗膜14の形成後に形成される導電性の柱状体である。
抵抗膜14は、コンタクトプローブ11及びボンディング電極12よりも電気抵抗率の高い導電部材からなる導電膜からなり、プローブ電極115及びボンディング電極12を導通させる抵抗素子として機能する。この抵抗膜14は、ビーム部112の延伸方向、すなわち、図3(b)において左右方向に延びる細長い形状を有している。ここでは、抵抗膜14の膜厚L1が、プローブ電極部115及びボンディング電極12よりも薄く、また、抵抗膜14の幅L2は、抵抗膜14の長さL3よりも狭いものとする。
この様な抵抗膜14は、プローブ電極部115とボンディング電極12との間に必要に応じて設けられている。すなわち、抵抗素子を必要としないコンタクトプローブ11については、抵抗膜14が形成されず、プローブ電極115及びボンディング電極12として機能する1つの配線パターン16のみが形成される。
図4は、図3のプローブ基板3の切断面を示した断面図であり、図中の(a)は、A−A切断線により切断した場合の断面図であり、図中の(b)は、B−B切断線により切断した場合の断面図である。これらの断面図は、いずれもコンタクトプローブ11を含む断面図であるが、(a)では、抵抗膜14が接続されたコンタクトプローブ11の断面が示されているのに対し、(b)では、抵抗膜14に接続されていないコンタクトプローブ11の断面が示されている点で異なっている。
図中の(a)に示した通り、抵抗膜14が形成される場合、プローブ電極部115及びボンディング電極12が、導電性金属からなる電気めっき用の下地膜17,18上にそれぞれ形成される。下地膜17及び下地膜18は、プローブ基板3上に同時に形成された導電層の一部であり、互いに分離された領域からなる。また、ボンディング電極12及びプローブ電極部115も、同時に形成されためっき層の一部であり、互いに分離された領域からなる。つまり、下地膜18及びプローブ電極部115と、下地膜17及びボンディング電極12とは、いずれもプローブ基板3上にアイランド状に形成され、互いに分離されている。
抵抗膜14は、少なくとも、プローブ電極部115、ボンディング電極12及び下地膜17,18よりも電気抵抗率の高い金属からなり、プローブ基板3上におけるプローブ電極部115及びボンディング電極12間に形成されている。この抵抗膜14は、プローブ電極部115及びボンディング電極12を形成した後、下地膜17,18を分離するために余分な下地膜を除去することによって露出したプローブ基板3上に形成される。
一方、図中の(b)に示した通り、抵抗膜14が形成されない場合、1つの連続領域からなる配線パターン16が形成され、プローブ電極部115及びボンディング電極12として用いられる。この配線パターン16は、導電性金属からなる電気めっき用の下地膜19上に形成される。この下地膜19は、配線パターン16と同一の形状からなり、下地膜17,18のように分離されていない。
この様にして、1つのプローブ基板3上に、配線パターン16に接続され、抵抗膜14を介在させないコンタクトプローブ11と、抵抗膜14を介在させてボンディング電極12に接続されるコンタクトプローブ11とを混在させることができる。
図5及び図6は、図1のプローブカード100の製造工程の一例を示した断面図である。図5(a)〜(f)には、ボンディング電極12、コンタクトプローブ11のベース部113及び抵抗膜14を形成する工程が示され、図6(a)〜(e)には、コンタクトプローブ11のビーム部112及びコンタクト部111を形成する工程が示されている。
図5(a)には、絶縁性材料からなるプローブ基板3上に導電性金属からなる電気めっき用の下地膜51を形成する工程が示されている。このプローブ基板3は、例えば、アルミナ(酸化アルミニウム)からなる。下地膜51は、例えば、金(Au)とクロム(Cr)の合金からなるシード層であり、スパッタリングにより成膜される。
図5(b)には、図5(a)の下地膜51の形成後のプローブ基板3上に導電性金属からなるめっき層52を選択的に形成する工程が示されている。下地膜51上にアイランド状のめっき層52を形成することにより、ボンディング電極12及びプローブ電極115がそれぞれ形成される。具体的には、下地膜51上にフォトレジストを塗布することによりレジスト層を形成し、このレジスト層をパターニングした後に、めっき層52が形成される。めっき層52の形成後に、レジスト層は剥離剤を用いて除去される。めっき層52は、例えば、金(Au)からなり、電気めっきにより形成される。
図5(c)には、図5(b)のめっき層52の形成後のプローブ基板3上にめっき層53を選択的に形成する工程が示されている。プローブ電極115上にめっき層53を形成することにより、ベース脚部114が形成される。具体的には、プローブ基板3の全面にレジスト層を形成し、このレジスト層をパターニングした後に、めっき層53が形成される。めっき層53の形成後に、レジスト層は剥離剤を用いて除去される。めっき層53は、導電性金属、例えば、ニッケル(Ni)とコバルト(Co)の合金からなり、電気めっきにより形成される。
図5(d)には、図5(c)のめっき層53の形成後のプローブ基板3から余分な下地膜51を除去する工程が示されている。めっき層52をマスクとして、余分な下地膜51を除去することにより、互いに分離された下地膜17及び18が形成される。下地膜51は、例えば、ドライエッチングにより除去される。その結果、プローブ電極部115及びベース脚部114が、下地膜18上に形成され、ボンディング電極12が、下地膜17上に形成される。
図5(e)には、図5(d)の下地膜51の除去後のプローブ基板3上に抵抗膜14に相当する金属膜54を形成する工程が示されている。金属膜54は、下地膜51及びめっき層52,53よりも電気抵抗率の高い金属からなり、例えば、スパッタリングにより成膜される。
図5(f)には、図5(e)の金属膜54をパターニングして抵抗膜14を形成する工程が示されている。金属膜54の形成後のプローブ基板3に対し、フォトレジストを塗布することによりレジスト層を形成し、このレジスト層をパターニングした後、ドライエッチングにより金属膜54を選択的に除去すれば、抵抗膜14が形成される。抵抗膜14の形成後、レジスト層は剥離剤を用いて除去される。
図6(a)には、図5(f)の抵抗膜14の形成後のプローブ基板3に対し、犠牲層70を形成する工程が示されている。まず、犠牲層70を形成する前に、抵抗膜14の電気抵抗を安定させ、或いは、プロセス耐性を向上させるための熱処理が行われる。
一般に、抵抗膜を形成しただけでは、抵抗膜の電気抵抗率は一定値ではない。この電気抵抗率は熱処理温度に依存し、所定の温度状態でアニールすることによって所定の抵抗率に安定させることができる。すなわち、抵抗膜の形成直後では、電気抵抗率は極めて高い状態を示し、抵抗素子としての使用は考えられないが、所定の温度状態で所定時間放置することにより、材料によっては電気抵抗率が約4桁の減少を示し、安定した電気抵抗率の抵抗膜として使用できるようになる。
具体的には、抵抗膜14が形成され、レジスト層が除去されたプローブ基板3を加熱し、所定の温度に一定時間だけ保持することにより、抵抗膜14をアニールする熱処理が行われる。熱処理の温度及び時間は、抵抗膜14の材料及び形状に応じて予め定められる。
この熱処理後、ビーム部112を形成するための犠牲層70がプローブ基板3上に形成される。犠牲層70は、導電性金属、例えば、銅(Cu)からなるめっき層であり、電気めっきにより形成される。犠牲層70の形成後、めっき層53が完全に露出するまで表面が研磨される。
図6(b)には、図6(a)の犠牲層70の形成後のプローブ基板3に対し、めっき層61,62,63及び犠牲層71,72,73を形成する工程が示されている。犠牲層70の形成後、表面が研磨処理されたプローブ基板3に対し、レジスト層を形成してパターニングした後、めっき層61が電気めっきにより形成される。めっき層61の形成後、犠牲層71が形成され、めっき層61が完全に露出するまで表面が研磨される。その後、同様の処理手順を繰り返すことにより、めっき層62,63及び犠牲層72,73が形成される。
図6(c)には、図6(b)の犠牲層73の形成後のプローブ基板3に対し、めっき層64を形成する工程が示されている。めっき層64は、レジスト層を形成してパターニングした後、電気めっきにより形成される。めっき層64の形成後、表面を研磨してからレジスト層を除去すれば、ビーム部112が完成する。なお、めっき層61〜64は、ニッケル(Ni)とコバルト(Co)の合金からなり、犠牲層71〜73は、銅(Cu)からなる。
図6(d)には、図6(c)のめっき層64の形成後のプローブ基板3に対し、コンタクト部111を構成するめっき層65,66を形成する工程が示されている。めっき層65,66は、レジスト層を形成してパターニングし、めっき層を電気めっきにより形成して表面を研磨し、レジスト層を除去する処理手順を繰り返すことにより形成される。めっき層65は、ニッケル(Ni)とコバルト(Co)の合金からなり、めっき層66は、めっき層63よりも硬くて耐摩耗性が高い金属、例えば、ロジウム(Rh)からなる。
図6(e)には、図6(d)のめっき層66の形成後のプローブ基板3から犠牲層70〜73を除去する工程が示されている。銅(Cu)を選択的に溶解させるエッチング液にプローブ基板3を浸潤して犠牲層70〜73を除去すれば、抵抗膜14を介してボンディング電極12に接続されたコンタクトプローブ11がプローブ基板3上に完成する。この例では、抵抗膜14の熱処理を予め行っているため、熱処理によってコンタクトプローブ11が軟化することを抑制することができる。
図7は、図3のプローブ基板3上に形成される抵抗膜14の素子特性の一例を示した図である。DRAMのシェアピンを保護するための保護抵抗としては、200〜300Ω程度の抵抗値が要求される。そこで、抵抗膜14のサイズとしては、プローブ電極部115及びボンディング電極12を含む配線長を200μm程度に抑える必要があることから、長さL3を150μm以下、好ましくは、100μm程度とする。
また、幅L2は、コンタクトプローブ11の配列間隔が50μmである場合、40μm以下とし、パターニングの解像度やバラツキの影響を考慮すれば、10μm以上であることが望ましい。また、膜厚L1は、バラツキの影響を考慮すれば、プロセス制御が容易な厚さである30nm以上であることが望ましい。
図中には、長さL3=100μm、幅L2=20μmの抵抗膜に対し、膜厚L1を30nmとした場合と、50nmとした場合について、100〜300μΩ・cmの範囲で抵抗率を異ならせた際の抵抗値が示されている。
この図から、要求される抵抗値を得るためには、膜厚L1=30nmの場合、抵抗率が150μΩ・cm以上、かつ、200μΩ・cm以下である抵抗材が好ましいことがわかる。また、膜厚L1=50nmの場合、抵抗率が200μΩ・cm以上、かつ、300μΩ・cm以下である抵抗材が好ましいことがわかる。
図8は、図3のプローブ基板3上に形成される抵抗膜14として適用可能な抵抗材の一例を示した図である。抵抗膜14として適用可能な抵抗材としては、半導体ウエハの高温試験時などにおいて抵抗値の変化が少なく、ジュール熱による温度上昇の影響を受け難いことから、抵抗温度係数が小さい方が好ましい。
その様な条件を満たす抵抗材としては、まず、ニクロムが考えられる。ニクロムの場合、膜厚L1=30nm、長さL3=100μmで抵抗値が300Ωとなるためには、幅L2を12.2μmとすれば良い。
さらに、ニッケル及びクロムを含む抵抗材について、素子特性を調査した結果、図中に示す7つの抵抗材が抽出された。すなわち、抵抗材として、ニッケル、クロム及びアルミニウム(Al)の合金と、ニッケル、クロム、アルミニウム及びイットリウム(Y)を含む金属と、ニッケル、クロム、アルミニウム及びシリコン(Si)を含む金属と、ニッケル、クロム、アルミニウム及びタンタル(Ta)を含む金属であって含有率の異なる2つの金属と、ニッケル、クロム及びシリコンを含む金属と、ニッケル及びクロムの合金が抽出された。
これらの抵抗材のうち、ニッケル、クロム、アルミニウム及びタンタルを含む2つの金属は、成膜後に必要な熱処理温度が530℃と高いことから、抵抗膜14としてプロセス上好ましくないと考えられる。また、ニッケル、クロム及びシリコンを含む金属と、ニッケル及びクロムの合金は、150℃に保持した状態における抵抗変化率が0.1%以上と高いことから、抵抗膜14として好ましくないと考えられる。
これに対し、ニッケル、クロム及びアルミニウムの合金は、抵抗温度係数が小さく、熱処理温度も300℃と低いことから、抵抗膜14を構成する抵抗材として好適である。すなわち、ニッケル、クロム及びアルミニウムの合金からなる抵抗膜14を形成し、300℃以上の熱処理を行うことが望ましい。
本実施の形態によれば、コンタクトプローブ11及びボンディング電極12を電気的に接続する抵抗膜14がプローブ基板3上に形成される。このため、サブ基板2上に形成すべき抵抗素子の数を減少させ、サブ基板2上に確保しなければならない素子領域302を小さくすることができる。従って、プローブ基板3をサブ基板2上に搭載したプローブカードにおいて、プローブ基板3上のボンディング電極12と、サブ基板2上のボンディング電極21とを導電性ワイヤ22を介して導通させ、かつ、素子領域30内に必要な回路素子を配置することが可能になる。
また、抵抗膜14を熱処理した後に犠牲層70が形成される。この犠牲層70の存在によって、プローブ基板3に設けられた構造物に後の処理の影響を及ぼすことが無い。さらに、プローブ基板3から余分な下地膜51を除去した後に抵抗膜14が形成されるため、抵抗膜14の形成後に下地膜51を形成する場合に比べ、抵抗膜14の抵抗値を安定させることができるとともに、プロセスを簡素化することができる。
なお、本実施の形態では、望ましい工程として、下地膜51上にボンディング電極12及びコンタクトプローブ11の一部を形成した後、余分な下地膜51を除去してから抵抗膜14を形成する場合の例について説明したが、本発明はこのような工程により製造されるコンタクトプローブには限定されない。下地膜51と、コンタクトプローブ11やボンディング電極12を構成するめっき層52,53と、抵抗膜14とを形成する際の順序は他のものであってもよい。例えば、抵抗膜14の形成後に、下地膜51、めっき層52,53を形成してもよいし、あるいは、下地膜51の形成後、抵抗膜14を形成してからめっき層を形成するような構成であってもよい。
また、本実施の形態では、プローブ基板3上のボンディング電極12とサブ基板2上のボンディング電極21とを導電性ワイヤ22を介して導通させる場合の例について説明したが、本発明はこのようにワイヤボンディングにより接続されるプローブカードには限定されない。例えば、抵抗膜14を介してコンタクトプローブ11と導通するプローブ基板3上の端子電極に対し、プローブ基板3を貫通する配線層を形成し、この配線層とサブ基板2上の端子電極とを接触させることにより、これらの端子電極を導通させるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、プローブ基板3上に形成された導電層にめっき工程によりプローブが形成される場合の例について説明したが、本発明はプローブをプローブ基板上に形成する方法をこれに限定するものではない。例えば、プローブをプローブ基板上に形成された導電層に半田付けするようなものも本発明には含まれる。
1 メイン基板
2 サブ基板
3 プローブ基板
10 外部端子
11 コンタクトプローブ
111 コンタクト部
112 ビーム部
113 ベース部
114 ベース脚部
115 プローブ電極
12 ボンディング電極
14 抵抗膜
16 配線パターン
17〜19 下地膜
21 ボンディング電極
22 導電性ワイヤ
51,54 金属膜(スパッタリングによるもの)
52,53,61〜66 めっき層
70〜73 犠牲層
100 プローブカード

Claims (1)

  1. プローブ基板上に互いに離間した第1導電層及び第2導電層を形成するステップと、
    第1導電層及び第2導電層の形成後のプローブ基板上に、第1導電層及び第2導電層よりも電気抵抗率の高い導電部材によって第1導電層及び第2導電層を接続する抵抗膜を形成するステップと、
    上記抵抗膜の形成後のプローブ基板を加熱し、上記抵抗膜を一定温度でアニールするステップと、
    上記抵抗膜のアニール処理後、電気めっきにより第1導電層上にプローブを形成するステップと、
    上記プローブの形成後のプローブ基板を配線基板上に配設するステップとからなることを特徴とするプローブカードの製造方法。
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