JP5424088B2 - ベルト駆動装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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本発明は、無端ベルトの幅方向の位置変動を修正する機能を備えたベルト駆動装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置のなかには、無端状の中間転写ベルト、感光体ベルト又は用紙搬送ベルトを用いて多色画像を形成するカラー画像形成装置がある。この種のカラー画像形成装置には、例えば、複数並置された画像形成ユニットでそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を中間転写ベルトに順次転写して合成カラー画像を形成するタンデム型のカラー画像形成装置等がある。
一般に、無端ベルトを駆動ローラを含む所定数のローラにより張架して走行させるベルト駆動装置では、走行中のベルトが走行方向と直交する方向(以下、幅方向という)に移動する、いわゆるベルトの蛇行が発生する。このベルトの蛇行現象は、例えば、上記タンデム型のカラー画像形成装置において、中間転写ベルト上に各色の画像を重ね転写する際に、各色の画像の相対的な位置ずれ、ひいては色ずれや色むら等の原因となる。そのため、高品位なカラー画像を得るには、ベルトの蛇行を適切に修正する必要がある。
そこで、ベルトの蛇行修正方式として、その代表的な技術の一つに、ベルトを支持するローラを傾き動作させてベルトの蛇行を制御する方式(以下、ステアリング方式という)が知られている。このステアリング方式は、ベルトの蛇行をリブやガイド等によって強制的に抑える方式に比べて、ベルトに加わる力が小さく、高い信頼性が得られるという利点を有している。
上記ステアリング方式を採用した技術として、例えば特許文献1には、ベルトのエッジ位置を変位センサでアナログ的に検出し、その検出結果に基づいてローラの傾きを制御する技術が開示されている。しかしながら、ベルトのエッジ位置を変位センサでアナログ的に検出した場合、その検出結果には、ベルト自体のエッジ形状(幅方向の凹凸形状)による誤差成分が含まれる。そのため、変位センサによる検出結果に基づいてステアリング制御しても、上記エッジ形状による誤差成分の影響でベルトの蛇行が適切に修正されないという問題があった。
これに対して特許文献2では、検出手段で検出されたベルトのエッジ位置データと、記憶手段に予め記憶されるベルトのエッジ形状データとを制御手段で比較し、その比較結果に基づいてローラの傾きを制御する技術が開示されている。記憶手段に予め記憶されるベルトのエッジ形状データは、画像形成装置の製造時やベルト交換時にベルト自体のエッジ形状を測定したものである。制御手段は、ベルトのエッジ位置データとベルトのエッジ形状データとの差分をとることで、エッジ位置データの中から、エッジ形状による誤差成分を取り除くことができる。これにより、ベルトのエッジ形状による誤差成分を排除したかたちで、制御手段による駆動制御が行われるようになるため、ベルトの位置変動(蛇行)をより適切に修正することが可能となる。
しかしながら、特許文献2に開示される従来技術において、制御時に検出されるエッジ位置データと、記憶手段に記憶されるベルトのエッジ形状データは、ベルト一周に一つ設けられるホームポジションから一定速度走行時の時間で管理される。このため、ベルト走行時の負荷変動等による走行速度ムラがあった場合、走行方向でのベルト位置が正しいものではないため、検出誤差が生じて無端ベルトの幅方向の位置変動を適切に制御できないという問題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、無端ベルトの幅方向の位置変動をより適切に制御することができるベルト駆動装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1のベルト駆動装置は、駆動ローラを含む所定数のローラにより張架されて走行する無端ベルトと、該無端ベルトの走行方向に沿って該無端ベルト上に所定の間隔で形成される又は形成されたマークと、該マークの有無を検出するマーク検出手段と、該マーク検出手段によるマーク検出データに関連づけて該無端ベルトの走行方向とは直交する幅方向における被検出部の位置を検出するベルト幅方向位置検出手段と、該ベルト幅方向位置検出手段によるベルト幅方向位置検出データから該被検出部の形状による誤差成分を取り除くべく該被検出部形状データを予め記憶する記憶手段と、該無端ベルトを幅方向へ移動させるべく駆動するベルト幅方向駆動手段と、該ベルト幅方向位置検出手段による幅方向位置検出データと該記憶手段により記憶される該被検出部形状データとを比較し、その比較結果から該ベルト幅方向駆動手段の操作量を制御する制御手段とを備え、上記ベルト幅方向位置検出手段が検出する上記無端ベルトの被検出部は、上記所定の間隔で形成される又は形成されたマークであり、上記マーク検出手段を上記ベルト幅方向位置検出手段として兼用させたことを特徴とするものである。
求項のベルト駆動装置は、請求項1のベルト駆動装置において、上記無端ベルトを張架するローラのうち、少なくとも1本のステアリングローラを有し、上記ベルト幅方向駆動手段は、該ステアリングローラの傾き角度を固定することで該無端ベルトを一定の割合で幅方向に移動させるものであることを特徴とするものである。
請求項のベルト駆動装置は、請求項のベルト駆動装置において、上記ステアリングローラは一方の軸端を固定し他方の軸端を可動とすることで傾きを可変とし、上記ベルト幅方向検出手段の被検出部は、該ステアリングローラの固定された軸端側に上記無端ベルトの走行方向に沿って所定の間隔で形成されたマークであることを特徴とするものである。
請求項の画像形成装置は、駆動ローラを含む所定数のローラにより張架されて走行する無端ベルトを備え、該無端ベルト上で複数の単色トナー画像を重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置において、上記無端ベルトを走行させるために駆動するベルト駆動手段として、請求項1,2又は3のベルト駆動手段を用いることを特徴とするものである。
本発明においては、ベルト幅方向駆動手段によって無端ベルトの幅方向の位置変動を修正する場合、ベルト幅方向位置検出手段によるベルト幅方向位置検出データと、記憶手段に記憶された被検出部形状データとが制御手段で比較される。このとき、幅方向位置検出データと被検出部形状データとを比較することで、幅方向位置検出データから被検出部の形状による誤差成分を取り除くことができる。さらに、ベルト幅方向位置検出データは、マーク検出手段によるマーク検出データに関連づけて検出されているため、無端ベルトの走行速度に変動があった場合でもその影響を受けることがなく、無端ベルトの幅方向の位置変動をより適切に制御することができる。
本発明は、幅方向の位置変動をより適切に制御することができるベルト駆動装置及びこれを用いた画像形成装置を提供できるという優れた効果がある。
本実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略構成図。 同画像形成装置の中間転写ベルト及びその周辺の構成の一部を示す斜視図。 同画像形成装置のエッジセンサの構成を示す概略構成図。 同画像形成装置において、蛇行修正のための基本的な構成を示す概略構成図。 同中間転写ベルトの蛇行修正の原理について説明する構成図で、(a)が中間転写ベルトの幅方向への移動がない状態を示す構成図、(b)(c)は中間転写ベルトの幅方向への移動がある状態を示す構成図。 同画像形成装置のステアリング制御システムの構成を示す構成図。 マーク検出信号とベルトエッジ信号を示す波形図。 エッジセンサの他の構成を示す概略構成図。 (a)(b)はマーク検出装置によるマーク検知を説明する構成図、(c)はマーク検知信号を示す波形図。
以下、本発明が適用される画像形成装置の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略構成図である。図1においては、無端ベルトからなる中間転写ベルト1が、駆動ローラ2、ステアリングローラ3、二次転写ローラ4及び従動ローラ5,6,7により、所定の張力をもって支持されている。また、中間転写ベルト1上には、そのベルト走行方向xに従って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが順に配設されている。各々の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、それぞれ図示せぬ装置本体フレームに回転可能に支持された感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kと、各々の感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面をレーザビーム等で露光走査する画像書込み部12Y,12M,12C,12Kを有している。また、各々の感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの周囲には、そのドラム回転方向(図の時計廻り方向)に従って、帯電器13Y,13M,13C,13K、現像器14Y,14M,14C,14K、一次転写ローラ15Y,15M,15C,15K、及びクリーナー16Y,16M,16C,16Kが順に配設されている。
また、上記中間転写ベルト1の下方には、図示しない給紙カセットから給紙される用紙Pを搬送する搬送経路17(図中、破線で示す)が形成される。この搬送経路17には、給紙カセットの用紙繰出側に設置され用紙Pを1枚ずつ繰り出すピックアップローラ18、用紙Pを搬送する所定数のローラ対19、トナー像が転写された用紙Pを搬送する搬送ベルト20、用紙P上のトナー像を定着する定着器21等が配設される。
さらに、中間転写ベルト1の走行経路上には、マーク検出手段たるマーク検出装置22、ベルトホームセンサ23、ベルト幅方向位置検出手段たるエッジセンサ24が配置されている。
図2は、中間転写ベルト及びその周辺の構成の一部を示す斜視図である。図2に示すように、マーク検出装置22は、その検出位置において、中間転写ベルト1表面に走行方向xに沿って所定の間隔で形成されたマーク25の有無を検出する。マーク検出装置22が所定の周波数で信号を出力するように駆動ローラ2を制御することにより、高精度に搬送速度を制御することが可能である。なお、中間転写ベルト1上に設けられるマーク25は、上記画像形成装置によって中間転写ベルト1上に形成してもよいし、ベルト製造時に予め形成したものであってもよい。また、中間転写ベルト1上に設けられるマーク25は、ステアリングローラ3の固定された軸端側に形成される。これは、後述するように、ステアリングローラ3は一端側が固定され、他端側が可動する構成であるため、マーク25を検出する際にステアリングローラ3の動作の影響を避けるためである。
上記ベルトホームセンサ23は、中間転写ベルト1裏面の周長方向1箇所に設けられたマークを検知することによってベルト周回数を検出する。本実施形態では、マーク検出装置22とベルトホームセンサ23とを別個に設置しているが、マーク検出装置22がベルトホームセンサを兼ねるようにして構成してもよい。その場合、マーク検出装置22は、一周分のマークを検出することでベルトホーム信号を出力する。
上記エッジセンサ13は、中間転写ベルト1の被検出部となるベルトエッジの位置を検出するものである。図3はエッジセンサの具体的な構成を示す概略構成図である。図3に示すように、中間転写ベルト1の一端部には、スプリング24aの引っ張り力をもって接触子24bの一端側が圧接状態に保持されている。この場合、スプリング24aによる接触子24bの圧接力は、中間転写ベルト1を変形させない程度の適度な大きさに設定されている。また、接触子24bは、その中間部位を支軸24cにて回動自在に支持され、その支軸24cを境にした接触子24bの他端側に変位センサ24dが対向状態に配設されている。このエッジセンサ24においては、ベルト蛇行時における中間転写ベルト1の幅方向yへの動きが、そのベルトエッジに圧接する接触子24bの動き(揺動動作)に置き換えられる。このとき、接触子24bの動き(変位)に対応して変位センサ24dの出力レベルが変動するため、そのセンサ出力に基づいてベルトエッジの位置変動を検出することができる。
次に、上記構成からなる画像形成装置を用いてカラー画像を形成する場合の動作手順について概略説明する。先ず、駆動ローラ2の回転によって中間転写ベルト1をx方向に走行させると、ベルトホームセンサ23から出力されたベルトホーム信号を基準に各々の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kで画像の書き込みが順に開始される。次いで、中間転写ベルト1上には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像が順次重ね転写(一次転写)され、これによって一つのカラー画像が形成される。その後、カラー画像は中間転写ベルト1の走行とともに二次転写ローラ4へと送り込まれる。一方、給紙カセットに収容された用紙Pは、ピックアップローラ17により一枚ずつ繰り出され、所定数のローラ対18により図中破線で示す搬送経路17経路を搬送され、二次転写ローラ4の圧接位置へと送られる。二次転写ローラ4の圧接位置へ送られた用紙Pには、中間転写ベルト1上のカラー画像が一括転写(二次転写)される。カラー画像が転写された用紙Pは、用紙搬送ベルト20によって定着器21に送られ、そこで画像の定着処理(加熱、加圧等)がなされたのち、図示せぬトレイに排出される。
こうした一連の画像形成動作において、中間転写ベルト1の位置がその幅方向に蛇行してずれると、各々の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kによって中間転写ベルト1上に転写される画像の位置に相対的なずれが生じ、これがカラー画像の色ずれや色むらとなって現れる。そこで、中間転写ベルト1の蛇行を修正すべく、制御手段たるステアリング制御装置26が組み込まれている。
図4は蛇行修正のための基本的な構成を示す概略構成図である。図4において、ステアリング制御装置26は、蛇行修正のためのベルト幅方向駆動手段たるステアリングモータ27の駆動状態を制御するもので、そのためのモータ制御信号(モータドライブ信号)をステアリングモータ27に出力する。ステアリングモータ27としては、その回転角度や回転速度を高精度に制御可能なステッピングモータ等が用いられる。また、ステアリング制御装置26には、前述したマーク検出装置22、ベルトホームセンサ23、エッジセンサ24が接続されており、マーク検出装置22からはマーク検出信号、ベルトホームセンサ23からはベルトホーム信号が、エッジセンサ24からはベルトエッジ信号がそれぞれ入力されるようになっている。
ステアリングローラ3を傾き動作させるメカ的な構成としては、揺動アーム28と偏心カム29を備えている。揺動アーム28は、その中間部位を支軸30にて回動自在に支持されている。また、揺動アーム28の一端にはステアリングローラ3の一端部が回動自在に接続され、その反対側のアーム他端に偏心カム29が圧接状態に保持されている。この偏心カム29は、ステアリングモータ27の駆動により回転動作するものである。
続いて、ステアリングローラ3の傾き動作による中間転写ベルト1の蛇行修正の原理について図5を用いて説明する。先ず、図5(a)に示すように、偏心カム29が所定の角度で停止し、その停止角度に対応してステアリングローラ3がほぼ水平(傾きがほぼゼロ)に保持された状態では、走行中の中間転写ベルト1が幅方向yに移動(蛇行)しないものと仮定する。この状態から、図5(b)に示すように、ステアリングモータ27の駆動により偏心カム29を図の反時計廻りに回転させると、偏心カム29の偏心量に応じて揺動アーム28がθ1方向に揺動する。これにより、ステアリングローラ3の一端が揺動アーム28によって持ち上げるため、その持ち上げ量に応じてステアリングローラ3に傾きが生じる。このとき、ステアリングローラ3に巻き付けられた中間転写ベルト1は、揺動アーム28にて持ち上げられたローラ端側に移動する。これに対して、図5(c)に示すように、ステアリングモータ27の駆動により偏心カム29を図の時計廻りに回転させると、偏心カム29の偏心量に応じて揺動アーム28がθ2方向に揺動する。これにより、ステアリングローラ3の一端が揺動アーム28によって押し下げられるため、その押し下げ量に応じてステアリングローラ3に傾きが生じる。このとき、ステアリングローラ3に巻き付けられた中間転写ベルト1は、揺動アーム28にて押し下げられたローラ端と反対側に移動する。
このことから、中間転写ベルト1の幅方向yへの位置変動を先述のエッジセンサ24で検出し、その検出結果を基にステアリングモータ27を駆動してステアリングローラ3の傾きを適宜制御することにより、中間転写ベルト1の蛇行を修正することが可能となる。ただし、中間転写ベルト1の蛇行を適切に修正するためには、ベルトの位置変動(蛇行)を正確に検出し、その検出結果に基づいてステアリングローラ3の傾きを最適条件で細かく設定(制御)する必要がある。
そこで本実施形態においては、ステアリングローラ3の傾きを制御するステアリング制御装置として、図6に示すような構成を採用している。図6において、コントローラ26aは、上述したステアリング制御装置26の中の一機能部を構成するもので、特に、実際の画像形成動作(画像形成モード)においてステアリングローラ3の傾きを制御するものである。コントローラ26aは、主に、補償器31、モータドライバ32、A/D(アナログ/デジタル)変換器33、演算部34及び記憶手段たる記憶部35を備えている。なお、ステアリングモジュール36は、先述したステアリングローラ3、揺動アーム28及び偏心カム29を含むメカ機構もので、ベルトモジュール37は、先述した中間転写ベルト1とこれを走行させるローラ類(2,5,6,7)を含むメカ機構である。
上記補償器31は、その入力情報となるベルトの位置変動量w(r,n)の情報に基づいてゲインと周波数特性を決定し、上記位置変動量w(r,n)の情報に対応したステアリング量s(r,n)の制御情報をモータドライバ32に出力するものである。ここで、"r"はベルトの周回数、"n"はベルトに形成されたマークの走行方向xに対応した番地である。これに対して、モータドライバ32は、補償器31から送られた制御情報にしたがってステアリングモータ27を駆動するもので、このモータ駆動によってステアリングモジュール36におけるローラ傾き角度θ(t)が制御される。なお、本実施の形態では、ステアリングモータ27にステッピングモータを採用していることから、補償器31から送られる制御情報s(r,n)はモータステップ数に対応したものとなる。
上記A/D変換器33は、エッジセンサ24から出力されるアナログのベルトエッジ検出データE(r,n)をデジタル信号に変換し、そのデジタル化した検出信号を演算部34に与えるものである。これに対して、演算部34は、A/D変換器33から与えられるデジタル信号を平均化してエッジデータe(r,n)を生成するものである。
上記記憶部35は、中間転写ベルト上に形成されたマーク25を基準に、中間転写ベルト1のエッジ形状データp(n)を記憶するものである。このエッジ形状データp(n)は、画像形成装置の製造時や中間転写ベルト1の交換時、あるいは画像形成装置の定期的なメンテナンス時など、通常の画像形成モードとは別のモードで予め作成されるもの、あるいは通常稼動中に常時更新されるものである。
次に、通常の画像形成モードにおいて、コントローラ26aにより実行されるステアリング制御の処理手順について説明する。先ず、中間転写ベルト1の走行中においては、そのベルトエッジ位置がエッジセンサ24によって連続的に検出され、これによってベルトエッジの位置変動に対応した連続情報がエッジセンサ24から出力される。ただし、エッジセンサ24から出力されるエッジ検出データE(t)は、ベルトの蛇行による位置変動W(t)とベルトエッジ形状による位置変動P(t)と、ベルトの走行方向位置変動を含んだものとなる。
そこで、コントローラ26aにおいては、マーク検出装置22によるマーク検出と、ベルトホームセンサ23によるマーク検出と同期して、エッジセンサ24からのエッジ検出データE(t)を取り込む。そして、エッジ検出データE(t)をA/D変換器33でデジタル信号に変換し、演算部34にて平均化してエッジデータe(r,n)を生成する。その際、ベルト周回数rはベルトホームポジションによって1ずつ加算される。またはベルト一周に設けられたマーク22aの数をメモリしておき、一周分のマーク22aを検出したことを契機にベルト周回数rを1ずつ加算することもできる。マーク22aのベルト走行方向xの番地nはベルト周回数rを加算してからのマーク22aの検出カウント数で管理される。
図7は、マーク検出信号とベルトエッジ信号を示す波形図である。本実施形態においては、図7に示すように、マーク検出信号の3パルス毎に、ベルトエッジ信号を検出する。ベルトエッジ信号の検出間隔は、エッジ形状の精度等により任意に設定することができる。
続いて、コントローラ26aにおいては、演算部34から生成されたエッジデータe(r,n)と、記憶部35に記憶されたエッジ形状データp(n)とが比較される。このとき、演算部34からは、時系列的にエッジデータe(r,n)が生成されることから、例えば1番目に生成された検出データe(r,1)に対しては、その番地情報"1"に対応して記憶部35に記憶されているエッジ形状データp(1)が比較対象となる。
なお、エッジデータe(r,n)に含まれるベルトの周回数rの値は、中間転写ベルト1の周回数に応じて変化するが、比較対象となるエッジ形状データp(n)は、ベルトの周回数rの値に関係なく選択される。つまり、ベルトの周回数rの値が異なる検出データであっても、nの値が同じであれば、同一のエッジ形状データが比較対象として選択される。
ここで、コントローラ26aにおけるエッジデータe(r,n)とエッジ形状テータp(n)との比較では、それらの差分が演算によって求められる。この場合の差分データは、上述のごとくエッジセンサ24によって検出されるエッジデータE(t)の中から、ベルトエッジ形状による誤差成分P(t)と、ベルトの走行方向位置の誤差成分とを差し引いた値となるため、ベルトの蛇行による位置変動成分W(t)に対応したデータとなる。
コントローラ26aにおいては、上記差分による位置データと予め設定された基準の位置データ(REF)とを比較して、基準位置に対するベルトの位置変動量w(r,n)を算出する。この位置変動量w(r,n)は、基準位置からのベルトのずれ方向に応じて正(+)/負(−)が反転したものとなる。したがって、この位置変動量w(r,n)を基にステアリング量s(r,n)を設定し、これに基づいてステアリングモータ27を駆動制御する。これにより、中間転写ベルト1のエッジ形状による変動成分とベルト走行方向位置変動成分とを排除したかたちで、ベルトの蛇行を適切に修正することが可能となる。
なお、ベルト幅方向位置検出手段たるエッジセンサ24については、中間転写ベルト1の幅方向の位置変動(蛇行)に応じた出力を発生するものであれば、特にいずれの構成を採用してもかまわない。例えば、図8に示すように、エッジセンサ24’は、中間転写ベルト1のエッジを介してLED(Light Emitting Diode)24eと光量センサ24fを対向状態に配置し、LED24eから出射された光が光量センサ24fに入射される光量に応じてセンサ出力レベルが変化するものであってもよい。
また、ベルト幅方向位置検出手段としては、中間転写ベルト1のエッジ位置を直接検出するエッジセンサ以外に限らず、マーク検出装置22によってベルトの幅方向位置を検出するようにしてもよい。例えば、図9に示すように、マーク検出装置22がマーク25との位置関係によってアナログに出力電圧が変わるものであればよい。走行方向位置を検出する場合には出力電圧の変化域を考慮して適当な閾値を設定し、出力電圧が閾値を超えた場合に1、閾値以下なら0とデジタルに判定し、カウントアップすることで走行方向位置を検知することができる。マーク検出装置22のアナログ出力でベルト幅方向位置を検知する場合、エッジ形状と同様にマーク25の形成形状が問題になるため、これを誤差として除去する必要がある。すなわち図9(a)中示す矢印部のようにマークに形成形状の誤差がある場合、ベルト蛇行がない場合にも出力が変化するため、これを誤差として切り捨てる必要がある。これに対しては、上述したエッジ形状の学習と同様にして走行方向にはマーク基準でマーク25の形成形状を記憶しておくことでマーク25の形成形状誤差が除去可能である。
なお、中間転写ベルト1の幅方向の位置変動(蛇行)を修正するための駆動手段としても、ステアリングローラ3の傾き動作を利用したものに限らず、例えば中間転写ベルト1を支持する所定数のローラのうち、いずれかのローラを軸方向に移動させることでベルトの位置変動を修正するものなど、他の手段を採用してもかまわない。
以上、本実施形態に係る画像形成装置において、無端ベルトたる中間転写ベルト1の幅方向の位置変動を修正するとき、制御手段たるステアリング制御装置26は、ベルト幅方向位置検出手段たるエッジセンサ24で検出された幅方向位置検出データたるエッジデータe(r、n)と、記憶手段たる記憶部35で記憶される被検出部形状データたるエッジ形状p(n)とを比較する。このとき、エッジデータe(r,n)とエッジ形状データp(n)とを比較することで、からエッジ部の形状による誤差成分を取り除くことができる。さらに、エッジデータe(r,n)は、マーク検出信号に関連づけて検出されているため、中間転写ベルト1の走行速度に変動があった場合でもその影響を受けることなく、中間転写ベルト1の幅方向の位置変動を適切に修正することができる。カラー画像を形成するにあたっては、色ずれや色むらのない高品質の出力画像を得ることが可能となる。また、中間転写ベルト1が1周する間の位置変動(蛇行)に関しても、高い応答性をもって細かく制御することができるため、画像形成開始時において1枚目の画像が出力されるまでの時間(例えば複写機におけるFCOT(Fast Copy Output time)を短縮できるとともに、用紙搬送時等の外乱に対する蛇行制御を安定的に行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る画像形成装置においては、ベルト幅方向位置検出手段としてエッジセンサ24を用いている。エッジセンサ24は、簡単な構成でベルト幅方向位置を検出できる。
また、本実施形態に係る画像形成装置においては、ベルト幅方向位置検出手段としてマーク検出装置22を用いる。マーク検出装置22は、中間転写ベルト1の走行方向位置検知と共に幅方向位置も検知する。
また、本実施形態に係る画像形成装置においては、ベルト幅方向駆手段たるステアリングモータ27、ステアリングローラ3を用いる構成であることから、簡単な構成で、高い信頼性をもってベルト幅方向位置を修正することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置においては、中間転写ベルト1上に形成するマーク25は、ステアリングローラ3の固定軸端側に設けられているため、マーク25を検出する際にステアリングローラ3の動作の影響を避けることができる。
なお、本実施に係る画像形成装置においては、無端ベルトとして中間転写ベルト1を用いた例について説明したが、本発明は、無端状の感光体ベルトや用紙搬送ベルト等を用いた画像形成装置にも同様に適用可能であり、また画像形成装置以外の他の装置のベルト駆動装置としても適用可能である。
1 中間転写ベルト
3 ステアリングローラ
22 マーク検出装置
23 ベルトホームセンサ
24 エッジセンサ
25 マーク
26 ステアリング制御装置
35 記憶部
特開平8−106237号公報 特開特開平11−295948号公報

Claims (4)

  1. 駆動ローラを含む所定数のローラにより張架されて走行する無端ベルトと、
    無端ベルトの走行方向に沿って該無端ベルト上に所定の間隔で形成される又は形成されたマークと、
    該マークの有無を検出するマーク検出手段と、
    該マーク検出手段によるマーク検出データに関連づけて該無端ベルトの走行方向とは直交する幅方向における被検出部の位置を検出するベルト幅方向位置検出手段と、
    該ベルト幅方向位置検出手段によるベルト幅方向位置検出データから該被検出部の形状による誤差成分を取り除くべく該被検出部形状データを予め記憶する記憶手段と、
    該無端ベルトを幅方向へ移動させるべく駆動するベルト幅方向駆動手段と、
    該ベルト幅方向位置検出手段による幅方向位置検出データと該記憶手段により記憶される該被検出部形状データとを比較し、その比較結果から該ベルト幅方向駆動手段の操作量を制御する制御手段とを備え
    上記ベルト幅方向位置検出手段が検出する上記無端ベルトの被検出部は、上記所定の間隔で形成される又は形成されたマークであり、上記マーク検出手段を上記ベルト幅方向位置検出手段として兼用させたことを特徴とするベルト駆動装置
  2. 求項1のベルト駆動装置において、
    上記無端ベルトを張架するローラのうち、少なくとも1本のステアリングローラを有し、
    上記ベルト幅方向駆動手段は、該ステアリングローラの傾き角度を固定することで該無端ベルトを一定の割合で幅方向に移動させるものであることを特徴とするベルト駆動装置。
  3. 請求項のベルト駆動装置において、
    上記ステアリングローラは一方の軸端を固定し他方の軸端を可動とすることで傾きを可変とし、
    上記ベルト幅方向検出手段の被検出部は、該ステアリングローラの固定された軸端側に上記無端ベルトの走行方向に沿って所定の間隔で形成されたマークであることを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 駆動ローラを含む所定数のローラにより張架されて走行する無端ベルトを備え、該無端ベルト上で複数の単色トナー画像を重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置において、
    上記無端ベルトを走行させるために駆動するベルト駆動手段として、請求項1,2又は3のベルト駆動手段を用いることを特徴とする画像形成装置。
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