JP5423227B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来より、Y(イエロー)のへッドの濃度ムラ検出には補色のB(ブルー)の画像を、M(マゼンタ)のへッドの濃度ムラ検出には補色のG(グリーン)の画像を、C(シアン)のへッドの濃度ムラ検出には補色のR(レッド)の画像を、K(黒)のヘッドの濃度ムラ検出には輝度信号の画像を利用する方法が知られている(特許文献1)。
また、ブラックインクについては、グリーンフィルターで読み取った信号を用い、シアンインクについてはレッドフィルターで読み取った信号を用い、マゼンタインクについては、グリーンフィルターで読み取った信号を用い、イエローインクについては、ブルーフィルターで読み取った信号を用いて、濃度ムラ補正テーブルを作成する方法が知られている(特許文献2)。
特開2000−168109号公報 特開平5−220978号公報
本発明は、色材の色に応じて読み取った1種類の色信号について算出される濃度むらを補正するための補正量を用いて、濃度むらを補正する場合に比べて、濃度むらを精度良く補正することができる画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段と、濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように前記画像形成手段を制御する制御手段と、前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色信号の各々の感度を算出する感度算出手段と、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第1補正量算出手段と、各記録素子について、前記色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第2補正量算出手段と、を含んで構成されている。
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明に係る画像形成装置において、前記感度算出手段は、前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色材の色に対して感度を有するものとして予め定められた少なくとも1種類の色信号の各々の感度を算出し、前記第1補正量算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記少なくとも1種類の色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出し、前記第2補正量算出手段は、各記録素子について、前記少なくとも1種類の色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する。
また、請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明に係る画像形成装置において、前記第1補正量算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記算出された感度に基づいて前記色材の色に対して感度を有するものとして定められる少なくとも1種類の色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出し、前記第2補正量算出手段は、各記録素子について、前記少なくとも1種類の色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する。
請求項4記載の発明に係る画像形成装置は、色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段と、濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように前記画像形成手段を制御する制御手段と、前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色信号の各々の感度を算出する感度算出手段と、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データの、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の前記色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する色材濃度値算出手段と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された各記録素子に対する前記色材の濃度値に基づいて、各記録素子に対する濃度むらを補正するための前記色材の濃度値の補正量を、前記異なる濃度値毎に算出する補正量算出手段と、を含んで構成されている。
また、請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明に係る画像形成装置において、前記感度算出手段は、前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色材の色に対して感度を有するものとして予め定められた少なくとも1種類の色信号の各々の感度を算出し、前記色材濃度値算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の前記少なくとも1種類の色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する。
また、請求項6記載の発明は、上記請求項4記載の発明に係る画像形成装置において、前記色材濃度値算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の、前記算出された感度に基づいて前記色材の色に対して感度を有するものとして定められる少なくとも1種類の色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する。
請求項7記載の発明に係るプログラムは、コンピュータを、色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段を、濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように制御する制御手段、前記色材の前記異なる濃度値毎に、複数種類の色信号の各々の感度を算出する感度算出手段、前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、前記複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段で前記基準画像を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第1補正量算出手段、及び各記録素子について、前記色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第2補正量算出手段として機能させるためのプログラムである。
請求項8記載の発明に係るプログラムは、コンピュータを、色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段を、濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように制御する制御手段、前記色材の前記異なる濃度値毎に、複数種類の色信号の各々の感度を算出する感度算出手段、前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、前記複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段で前記基準画像を読み取ることにより得られた読取データの、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の前記色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する色材濃度値算出手段、及び前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された各記録素子に対する前記色材の濃度値に基づいて、各記録素子に対する濃度むらを補正するための前記色材の濃度値の補正量を、前記異なる濃度値毎に算出する補正量算出手段として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、請求項1記載の画像形成装置、及び請求項7記載のプログラムによれば、色材の色に応じて読み取った1種類の色信号について算出される濃度むらを補正するための補正量を用いて、濃度むらを補正する場合に比べて、濃度むらを精度良く補正することができる、という効果が得られる。
また、請求項2記載の画像形成装置によれば、全種類の色信号について算出される濃度むらを補正するための補正量を用いて、濃度むらを補正する場合に比べて、濃度むらを精度良く補正することができる、という効果が得られる。
また、請求項3記載の画像形成装置によれば、全種類の色信号について算出される濃度むらを補正するための補正量を用いて、濃度むらを補正する場合に比べて、濃度むらを精度良く補正することができる、という効果が得られる。
また、請求項4記載の画像形成装置、及び請求項8記載のプログラムによれば、色材の色に応じて読み取った1種類の色信号を用いて、濃度むらを補正する場合に比べて、濃度むらを精度良く補正することができる、という効果が得られる。
また、請求項5記載の画像形成装置によれば、読み取った全種類の色信号を用いて、濃度むらを補正する場合に比べて、濃度むらを精度良く補正することができる、という効果が得られる。
また、請求項6記載の画像形成装置によれば、読み取った全種類の色信号を用いて、濃度むらを補正する場合に比べて、濃度むらを精度良く補正することができる、という効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の制御系の要部を示すブロック図である。 テストパターンの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の画像データ処理部の機能構成を示すブロック図である。 テストパターンの入力濃度値と読取データの画素値との関係を示すグラフである。 シアンのテストパターンから測定したa*値、b*値を示すグラフである。 マゼンダのテストパターンから測定したa*値、b*値を示すグラフである。 イエローのテストパターンから測定したa*値、b*値を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態におけるムラ補正処理ルーチンを示すフローチャートである。 シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られる各種データの一例を示す図である。 シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られる各種データの一例を示す図である。 (A)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られる濃度値の補正量の一例を示す図、(B)シアンのテストパターンの入力濃度値の各階調について得られる濃度値の補正量の一例を示す図、及び(C)シアンのテストパターンの入力濃度値の各階調について得られる濃度値の補正値の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る液滴吐出装置の画像データ処理部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるムラ補正処理ルーチンを示すフローチャートである。 (A)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号のスキャン値の一例を示す図、及び(B)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号の感度の一例を示す図である。 (A)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号の画素値を正規化した一例を示す図、及び(B)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られる実際の濃度値の一例を示す図である。 (A)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られる濃度値の補正量の一例を示す図、(B)シアンのテストパターンの入力濃度値の各階調について得られる濃度値の補正量の一例を示す図、及び(C)シアンのテストパターンの入力濃度値の各階調について得られる濃度値の補正値の一例を示す図である。 (A)イエローのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号のスキャン値の一例を示す図、及び(B)イエローのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号の感度の一例を示す図である。 (A)イエローのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号の画素値を正規化した一例を示す図、及び(B)イエローのテストパターンの各入力濃度値について得られる実際の濃度値の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る液滴吐出装置の画像データ処理部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態におけるムラ補正処理ルーチンを示すフローチャートである。 (A)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号の補正量の一例を示す図、(B)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られるRGBの各信号の感度比率の一例を示す図、及び(C)シアンのテストパターンの入力濃度値の各階調について得られる濃度値の補正量の一例を示す図である。 (A)シアンのテストパターンの各入力濃度値について得られる濃度値の補正量の一例を示す図、(B)シアンのテストパターンの入力濃度値の各階調について得られる濃度値の補正量の一例を示す図、及び(C)シアンのテストパターンの入力濃度値の各階調について得られる濃度値の補正値の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、本発明の画像形成装置をインクジェット式の液滴吐出装置に適用した場合について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るインクジェット式の液滴吐出装置10の全体構成を示す概略図である。
液滴吐出装置10は、記録ヘッドアレイ12を備える。記録ヘッドアレイ12は、シアン色のインク液(C)、マゼンタ色のインク液(M)、イエロー色のインク液(Y)、ブラック色のインク液(K)と、処理液(T)とに対応して5つの記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tを備えている。
記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tは、その幅が記録用紙16の幅に略等しいFWA(Full Width Array)と称される長尺状の記録ヘッドである。当該記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tは、固定され、搬送されてくる記録用紙16へ吐出ノズルから各インク液滴及び処理液滴を吐出し、液滴吐出装置10に入力された画像データに基づいて画像を形成する。なお、処理液は、無色又は淡色であり、各色のインク液が記録用紙16に滴下された後に重ねるように滴下することにより、インクの滲みを少なくし画質を向上させる。
記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tは、それぞれCMYKの各インク液及び処理液を各々貯蔵したインクカートリッジ18C、18M、18Y、18K、18Tと図示しない配管で接続され、インク液及び処理液が記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tに供給される。インクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、公知の各種インクを使用すればよい。
また、液滴吐出装置10は、記録ヘッドアレイ12の下方に、無端ベルトである搬送ベルト19を備えている。搬送ベルト19は、駆動ロール20A、20Bに巻き掛けられ、この駆動ロール20A、20Bの回転力によって図1の時計回り方向であるA方向に周回駆動する。記録ヘッドアレイ12と対向するときの搬送ベルト19は平坦とされ、この平坦状態の領域に記録用紙16が搬送され、記録用紙16に対して記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kからインク液滴が吐出され、画像が形成される。このとき、記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kは、各々時間差を持って吐出ノズルから記録用紙16へインク液滴を吐出する。これにより、各色のインク液滴が記録用紙16上で重ね合わせられ、画像は形成される。
また、液滴吐出装置10は、搬送ベルト19の記録ヘッドアレイ12と対向する領域よりも駆動方向上流側に、帯電ロール22を備えている。帯電ロール22は、予め設定された電圧が印加されており、駆動ロール20Aとの間で搬送ベルト19及び記録用紙16を挟みつつ従動することで、記録用紙16に電荷を与える。帯電ロール22によって電荷を与えられた記録用紙16は、搬送ベルト19に静電吸着し、搬送ベルト19の周回駆動と共に搬送される。
記録用紙16は、液滴吐出装置10の内部下側に備えられた給紙トレイ24に蓄積される。記録用紙16は、ピックアップロール26によって給紙トレイ24から一枚ずつ取り出され、複数の搬送ローラ28を備える記録用紙搬送部30によって、搬送ベルト19へ搬送される。
記録ヘッドアレイ12と対向する部分から図1の搬送ベルト19の駆動方向下流側には、剥離プレート32が配置されている。剥離プレート32は、記録用紙16を搬送ベルト19から剥離させる。搬送ベルト19から剥離された記録用紙16は、排出搬送部34を構成する複数の排出ローラ36で搬送され、液滴吐出装置10の上部に設けられた排紙トレイ38に排出される。
剥離プレート32から図1の搬送ベルト19の回転方向下流側には、駆動ロール20Bとの間で搬送ベルト19を挟持するクリーニングロール40が配置される。クリーニングロール40は、搬送ベルト19の表面をクリーニングする。
また、片面に画像が形成された記録用紙16は、複数の反転用ローラ42で構成された反転搬送部44によって、再び搬送ベルト19へ搬送され、もう一方の面に画像を形成される。反転搬送部44は、排出搬送部34から分岐し、記録用紙搬送部30へ記録用紙16を搬送するように配置される。
記録ヘッドアレイ12と対向する部分よりも図1の搬送ベルト19の回転方向下流側で剥離プレート32が配置されている位置よりも回転方向上流側には、光学センサ46及びLAB測定部48が配置される。光学センサ46は、例えば、CCDラインセンサ又はCCDエリアセンサ等で構成され、例えば、吐出ノズルが吐出するインクの濃度を補正するためのテストパターン画像を予め定められた読取解像度で読み取る。記録用紙16が搬送されることにより、光学センサ46によって記録用紙16の全面の画像を読み取る。LAB測定部48は、テストパターン画像のCIELABのa*値及びb*値を測定する。記録用紙16が搬送されることにより、LAB測定部48によって記録用紙16の全面のa*値、b*値が測定される。
図2は、液滴吐出装置10の制御系の要部を示す図である。
液滴吐出装置10は、液滴吐出装置10の全体の制御を司るCPU50を備える。CPU50は、ROM52、RAM54、ハードディスク記憶装置56、画像データ入力部58、操作表示部60、画像形成制御部62、画像データ処理部64、光学センサ46、及びLAB測定部48の各々と、コントロールバスやデータバス等のバス66を介して接続される。
ROM52は、液滴吐出装置10を制御するための制御プログラムを記憶する。RAM54は、種々のデータ等を処理するためのワークスペースとして用いられる。ハードディスク記憶装置56は、画像データやテストパターン画像を形成するためのテストパターンデータ、画像形成に関する種々のデータ等を記憶する。また、ハードディスク記憶装置56は、吐出ノズル毎のノズル特性データ(後述する補正LUT等)を記憶する。
画像データ入力部58は、図示しないパソコン等から画像データの入力を受け付ける。入力された画像データは、ハードディスク記憶装置56に送信される。
操作表示部60は、操作機能と表示機能とが一体化されたタッチパネルの他、ユーザが各種操作を行うための操作ボタンを含んで構成される。操作表示部60は、記録用紙16への画像形成の開始等の操作を受け付け、液滴吐出装置10の制御の状態等をユーザに報知する。
画像形成制御部62は、画像データに基づいて記録用紙16に画像を形成するために、記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tの駆動、及び各種ロールのモータ(図示省略)の駆動等を制御する。
画像データ処理部64は、ハードディスク記憶装置56に記憶された画像データに対して、インク濃度の調整などの画像処理を行う。また、画像データ処理部64は、テストパターンをLAB測定部48で測定することにより得られたデータを用いて、テストパターンを光学センサ46で読み取って得られた読取データの処理を行い、記録用紙16に形成される画像のインク濃度を補正するためのインク濃度補正用ルックアップテーブル(以下、「補正LUT」という)を生成する。
次に、第1の実施の形態で用いるテストパターンについて説明する。なお、本実施の形態で実行される濃度むら補正処理は、各記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tの各々について同一の処理であるため、以下では、1つの記録ヘッド14についてのテストパターンについて説明する。
図3に示すように、テストパターン72を、濃度むらを検出するための濃度パターン74を複数本並べて構成する。濃度パターン74は、異なる濃度値の濃度パターン毎に、吐出ノズルの配列方向に対して記録ヘッドの印字幅と同一の幅で、用紙の搬送方向に対して予め定められた幅の帯状に形成される。各濃度パターン74は、用紙の搬送方向に予め定められた間隔毎に配置され、上から濃度パターン74(1)、濃度パターン74(2)、濃度パターン74(3)と番号を付与する。
画像データ処理部64を、機能ブロックで表すと、図4に示すように、読取画像取得部80、RGB測定部82、色信号補正量算出部84、LAB値取得部85、感度比率算出部86、インク色補正量算出部87、補正LUT生成部88、入力画像取得部92、画像補正部94、及びテスト画像発生部96を備えている。
読取画像取得部80は、テストパターンを光学センサ46で読み取って得られた読取データを取得する。RGB測定部82は、読み取ったテストパターンを表わす読取データに基づいて、濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルの記録位置のRGB信号(スキャン値)の各々を測定する。
色信号補正量算出部84は、濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルの記録位置のRGB信号(スキャン値)の各々に基づいて、RGB信号の各々のムラ補正のための補正量を算出する。例えば、図5に示すように、濃度パターンの濃度値毎のある吐出ノズルAの記録位置のR信号の画素値から得られるR信号の画素値の変化(ノズルAの濃度曲線)と、濃度パターンの濃度毎の各吐出ノズルの記録位置のR信号の平均値から得られるR信号の目標画素値の変化(目標濃度曲線)とに基づいて、R信号の目標画素値の変化を得るための、濃度むら補正のためのR信号の濃度値の補正量(入力濃度値の補正量)を、濃度パターンの濃度値毎に算出する。G信号の濃度値の補正量、B信号の濃度値の補正量も同様に算出される。また、C信号は、C=1−Rとし、M信号は、M=1−Gとし、Y信号は、Y=1−Bとして、C信号の濃度値の補正量、M信号の濃度値の補正量、Y信号の濃度値の補正量も算出される。
LAB値取得部85は、LAB測定部48で測定されたデータを取得し、濃度パターンの濃度値毎のa*値、b*値を取得する。例えば、記録ヘッド14Cによって形成されたシアンのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎にa*値、b*値を測定すると、図6に示すように、a*値及びb*値の変化を表わす曲線が得られる。ここで、a*値、b*値の曲線から、シアンに対して、C(=1−R)の色信号、M(=1−G)の色信号が、a*値、b*値に関する感度を有していることがわかる。従って、シアンのテストパターンに対するムラ補正では、C(=1−R)の色信号、M(=1−G)の色信号を用いる。
また、記録ヘッド14Mによって形成されたマゼンダのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎にa*値、b*値を測定すると、図7に示すように、a*値、b*値の変化を表わす曲線が得られる。ここで、a*値、b*値の曲線から、マゼンダに対して、C(=1−R)の色信号、M(=1−G)の色信号が、a*値、b*値に関する感度を有していることがわかる。従って、マゼンダのテストパターンに対するムラ補正では、C(=1−R)の色信号、M(=1−G)の色信号を用いる。
また、記録ヘッド14Yによって形成されたイエローのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎にa*値、b*値を測定すると、図8に示すように、a*値、b*値の変化を表わす曲線が得られる。ここで、a*値、b*値の曲線から、イエローに対して、Gの色信号、Y(=1−B)の色信号が、a*値、b*値に関する感度を有していることがわかる。従って、イエローのテストパターンに対するムラ補正では、Gの色信号、Y(=1−B)の色信号を用いる。
また、LAB値取得部85は、濃度パターンの濃度値毎のa*値、b*値に基づいて、隣接する濃度パターン間のa*値の変化Δa*、b*値の変化Δb*も算出して取得する。
感度比率算出部86は、シアンのテストパターンについて、以下に説明するように、濃度パターンの濃度値毎のC信号の感度比率、及び濃度パターンの濃度値毎のM信号の感度比率を算出する。
まず、a*、b*空間におけるC信号の軸とa*、b*値の曲線との角度x、並びにM信号の軸とa*、b*値の曲線との角度yを、以下の(1)式、(2)式に従って算出する。
x = π/4 - arctan(Δa*/ Δb*) ・・・(1)
y = π/2 + arctan(Δa*/ Δb*) ・・・(2)
ただし、Δa*は、隣接する濃度パターンとの間のa*値の変化量、Δb*は、隣接する濃度パターンとの間のb*値の変化量である。
上記(1)式、(2)式により算出された濃度パターンの濃度値毎の角度x、yを用いて、以下の(3)式、(4)式に従って、濃度パターンの濃度値毎のC信号の感度比率、濃度パターンの濃度値毎のM信号の感度比率を算出する。
C信号の感度比率=siny/(siny+sinx) ・・・(3)
M信号の感度比率=sinx/(siny+sinx) ・・・(4)
感度比率算出部86は、同様に、マゼンダのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎のC信号の感度比率、及び濃度パターンの濃度値毎のM信号の感度比率を算出する。 また、感度比率算出部86は、同様に、イエローのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎のG信号の感度比率、及び濃度パターンの濃度値毎のY信号の感度比率を算出する。
インク色補正量算出部87は、シアンのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎のC信号の感度比率、及び濃度パターン毎のM信号の感度比率と、各吐出ノズルに対する濃度パターンの濃度値毎のC信号の補正量及びM信号の補正量とに基づいて、以下の(5)式に従って、濃度パターンの濃度値毎のシアンの濃度値の補正量を、各吐出ノズルについて算出する。
ΔCyan(Cin) =ΔC(Cin) * siny/(siny+sinx)
+ΔM(Cin) * sinx /(siny+sinx)
・・・(5)
ただし、Cinは、当該濃度パターンのシアンの入力濃度値を表わす。
インク色補正量算出部87は、同様に、濃度パターンの濃度値毎のマゼンダの濃度値の補正量を、以下の(6)式に従って、各吐出ノズルについて算出する。
Δ Magenta(Cin)=ΔC(Cin)*siny/siny+sinx)
+ΔM(Cin)*sinx/(siny+sinx)
・・・(6)
また、インク色補正量算出部87は、同様に、濃度パターンの濃度値毎のイエローの濃度値の補正量を、各吐出ノズルについて算出する。
補正LUT生成部88は、濃度パターンの濃度値毎のシアンの濃度値の補正量を、線形補完することにより、濃度値の各階調におけるシアンの濃度値の補正量を、各吐出ノズルについて算出する。補正LUT生成部88は、濃度値の各階調におけるシアンの濃度値の補正量に基づいて、濃度むらが検出された位置に対応する吐出ノズルの出力濃度を、目標濃度に近づけるための、シアンの入力濃度値を補正する補正用ルックアップテーブル(以下、「補正LUT」という)を、各吐出ノズルについて生成する。
補正LUT生成部88は、同様に、マゼンダ、イエローについても、補正LUTを、各吐出ノズルについて生成する。
補正LUT生成部88は、生成した補正LUTを、ハードディスク記憶装置56に出力して記憶させる。
入力画像取得部92は、画像データ入力部58によって入力された画像データを、ハードディスク記憶装置56から読み出して取得すると共に、画像データを、シアンの入力濃度値、マゼンダの入力濃度値、イエローの入力濃度値、ブラックの入力濃度値に変換する。画像補正部94は、ハードディスク記憶装置56に記憶されている補正LUTを用いて、シアンの入力濃度値、マゼンダの入力濃度値、及びイエローの入力濃度値を補正する。画像補正部94は、補正したデータを、画像形成制御部62へ出力する。
テスト画像発生部96は、ハードディスク記憶装置56に記憶されたテストパターンデータに基づいて、テストパターン72を表わす画像データを発生して、画像形成制御部62へ出力する。
次に、図9を参照して、第1の実施の形態におけるムラ補正処理ルーチンについて説明する。濃度むら補正を指示する指示信号が入力されると、ROM52に記憶された濃度むら補正プログラムをCPU50が実行することにより、シアン、マゼンダ、イエローの各インク色について、本ルーチンが開始する。なお、以下では、シアンについて、濃度むら補正を行う場合について説明する。
まず、ステップ100において、シアンのテストパターン72を生成すると共に、記録ヘッドアレイ12及び画像形成制御部62により、シアンのテストパターン72が記録用紙16に形成される。そして、ステップ102で、光学センサ46の読取位置に、テストパターン72が形成された記録用紙16が搬送されてきた場合に、光学センサ46により、記録用紙16に形成されたテストパターン72の全面から画像を読み取り、テストパターン72に基づいた読取データを出力する。また、LAB測定部48の測定位置に、テストパターン72が形成された記録用紙16が搬送されてきた場合に、LAB測定部48により、記録用紙16に形成されたテストパターン72の全面からa*値及びb*値を測定し、図10に示すように、テストパターン72の各濃度パターンのa*値及びb*値を測定する。また、テストパターン72の濃度パターン間のa*値の変化量Δa*及びb*値の変化量Δb*も算出される。
次のステップ104では、シアンに対して感度を有している色信号として、予め定められたC(=1−R)の色信号、及びM(=1−G)の色信号を設定する。そして、ステップ106において、上記ステップ102で測定されたテストパターン72の各濃度パターンのa*値及びb*値に基づいて、上記(1)式〜(4)式に従って、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎のCの色信号及びMの色信号の各々の感度比率を算出する。上記図10に示すように、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎のx、y、sinx、sinyが算出され、図11に示すように、濃度パターンの濃度値毎にCの色信号及びMの色信号の各々の感度比率が算出される。
次のステップ108では、上記ステップ102で得られたテストパターン72に基づいた読取データに基づいて、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値を測定する。
そして、ステップ110において、上記ステップ108で、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に測定された、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値に基づいて、シアンのテストパターン72の濃度値毎に、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の濃度値の補正量を算出すると共に、各吐出ノズルのCMYの色信号の各々の濃度値の補正量を算出する(図11のΔC、ΔM参照)。
次のステップ112では、上記ステップ106で算出されたシアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎のCの色信号及びMの色信号の各々の感度比率と、上記ステップ110で算出されたシアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎のCの色信号及びMの色信号の各々の濃度値の補正量とに基づいて、上記(5)式に従って、上記図11、図12(A)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を算出する。
そして、ステップ114において、上記ステップ112で算出されたシアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎の、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を線形補完することにより、図12(B)に示すように、濃度値の各階調に対して、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を求める。
次のステップ116では、上記ステップ114で求められた濃度値の各階調に対する、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量に基づいて、各吐出ノズルの位置の出力濃度が、目標濃度に近づくように、図12(C)に示す補正LUTを生成し、ステップ118で、生成した補正LUTを、ハードディスク記憶装置56に転送して記憶させ、ムラ補正処理ルーチンを終了する。
また、マゼンダ及びイエローについても同様にムラ補正処理ルーチンが実行される。
液滴吐出装置10が、パソコン等から画像データの入力を受け付けると、ハードディスク記憶装置56に一旦記憶され、ハードディスク記憶装置56から画像データが読み出される。そして、画像データが、シアン、マゼンダ、イエロー、及びブラックの各インク色における各吐出ノズルの入力濃度値に変換されると共に、ハードディスク記憶装置56に記憶された補正LUTによって補正後の入力濃度値に変換され、入力濃度値が補正される。そして、補正された入力濃度値に基づいて、記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Tが駆動され、記録用紙16に、画像データに基づく画像が形成される。
なお、上記の実施の形態では、テストパターンについてCIELABのa*値、b*値を測定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、XYZ表色系の値を測定するようにしてもよい。この場合には、測定したXYZ表色系の値に関する、RGBの各々の感度を算出するようにすればよい。
また、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有するものが、RGBCMYの色信号の中から予め設定されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、シアン、マゼンダ、イエローの各々のテストパターンについて測定したa*値、b*値に基づいて、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有する色信号を設定するようにしてもよい。
また、測定したa*値、b*値に関する、RGBの各信号の感度比率を算出する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、テストパターンについて測定したRGBの画素値に関する、RGBの各信号の感度比率を算出するようにしてもよい。
次に第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して、構成に関する説明を省略する。
第2の実施の形態では、テストパターンから、インク色の濃度値を計算し、補正LUTを生成している点が、第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態に係る液滴吐出装置では、LAB測定部48を備えていない。また、液滴吐出装置の画像データ処理部264は、テストパターンを光学センサ46で読み取って得られた読取データの処理を行い、記録用紙16に形成される画像のインク濃度を補正するための補正LUTを生成する。
画像データ処理部264を、機能ブロックで表すと、図13に示すように、読取画像取得部80、RGB測定部82、感度比率算出部284、インク色信号計算部286、インク色補正量算出部287、補正LUT生成部88、入力画像取得部92、画像補正部94、及びテスト画像発生部96を備えている。
感度比率算出部284は、シアンのテストパターンについて、以下に説明するように、濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の感度比率を算出する。
まず、濃度値aの濃度パターンに対するRGBの各信号の感度K_R(a),K_G(a),K_B(a)を、以下の(7)式〜(9)式に従って算出する。
K_R(a)=[R(b)−R(a)] / (b−a) ・・・(7)
K_G(a)=[G(b)−G(a)] / (b−a) ・・・(8)
K_B(a)=[B(b)−B(a)] / (b−a) ・・・(9)
次に、RGBの各信号の感度の合計である総感度SumK(a)を、以下の(10)式に従って算出する。
SumK(a)= K_R(a)+ K_G(a)+ K_B(a) ・・・(10)
ただし、K_R(a)>0、 K_G(a)>0、 K_B(a)>0とし、0未満となる感度については、総感度SumK(a)に加算されない。
そして、濃度値aの濃度パターンに対するRGBの各信号の感度比率K_R(a)/SumK(a),K_G(a)/SumK(a),K_B(a)/SumK(a)を算出する。
感度比率算出部284は、同様に、マゼンダのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の感度比率を算出する。また、感度比率算出部284は、同様に、イエローのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の感度比率を算出する。
インク色信号計算部286は、シアン、マゼンダ、イエローの各テストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルの記録位置のRGB信号の各々の画素値(スキャン値)を正規化し、RGB信号の各々の画素値の最大値が255になるように、RGB信号の値を変換する。インク色信号計算部286は、シアン、マゼンダ、イエローの各テストパターンについて、以下の(11)式に従って、濃度パターンの濃度値毎に、濃度パターンの入力濃度値aに対する実際の濃度値NewS(a)を、各吐出ノズルについて算出する。
NewS(a)= S_R(a)*K_R(a)/SumK(a)
+S_G(a)*K_G(a)/SumK(a)
+S_ B(a)*K_B(a)/SumK(a) ・・・(11)
ただし、S_R(a)、S_G(a)、S_B(a)は、正規化されたRGB信号である。また、上記(11)式は、K_R(a)>0、 K_G(a)>0、 K_B(a)>0となる場合の式であり、感度が0未満となる信号がある場合には、感度が0未満となる信号に関する項については、NewS(a)に加算されない。
インク色補正量算出部287は、濃度パターンの入力濃度値aと、濃度パターンの入力濃度値aに対する実際の濃度値NewS(a)とに基づいて、濃度パターンの濃度値毎のシアンの入力濃度値の補正量を、各吐出ノズルについて算出する。
インク色補正量算出部287は、同様に、濃度パターンの濃度値毎のマゼンダの入力濃度値の補正量を、各吐出ノズルについて算出し、また、濃度パターンの濃度値毎のイエローの入力濃度値の補正量を、各吐出ノズルについて算出する。
次に、図14を参照して、第2の実施の形態におけるムラ補正処理ルーチンについて説明する。なお、以下では、シアンについて、濃度むら補正を行う場合について説明する。また、第1の実施の形態と同様の処理については同一符号を付して説明を省略する。
まず、ステップ100において、シアンのテストパターン72を生成すると共に、記録ヘッドアレイ12及び画像形成制御部62により、シアンのテストパターン72が記録用紙16に形成される。そして、ステップ200で、光学センサ46の読取位置に、テストパターン72が形成された記録用紙16が搬送されてきた場合に、光学センサ46により、記録用紙16に形成されたテストパターン72の全面から画像を読み取り、テストパターン72に基づいた読取データを出力する。
次のステップ108では、上記ステップ200で得られたテストパターン72に基づいた読取データに基づいて、図15(A)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値を測定する。
そして、ステップ202において、図15(B)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の感度を算出すると共に、総感度を算出する。また、テストパターン72の濃度値毎のRGBの各信号の感度比率を算出する。
次のステップ204では、図16(A)に示すように、上記ステップ108で得られた、シアンのテストパターン72の濃度値毎に測定された、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値を正規化する。そして、ステップ206において、上記ステップ202で算出された濃度値毎のRGBの各信号の感度比率、及び上記ステップ204で正規化された濃度値毎の各吐出ノズルのRGBの各信号の画素値に基づいて、上記(11)式に従って、図16(B)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルのシアンの実際の濃度値を算出する。
次のステップ208では、テストパターン72の濃度パターンの濃度値と、上記ステップ206で算出された各吐出ノズルのシアンの実際の濃度値とに基づいて、図17(A)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を算出する。
そして、ステップ114において、上記ステップ208で算出されたシアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎の、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を線形補完することにより、図17(B)に示すように、濃度値の各階調に対して、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を求める。
次のステップ116では、上記ステップ114で求められた濃度値の各階調に対する、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量に基づいて、図17(C)に示すように補正LUTを生成し、ステップ118で、生成した補正LUTを、ハードディスク記憶装置56に転送して記憶させ、ムラ補正処理ルーチンを終了する。
また、マゼンダ及びイエローについても同様にムラ補正処理ルーチンが実行される。
イエローのテストパターン72については、図18(A)に示すように、イエローのテストパターン72の濃度値毎に、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値が測定される。
そして、図18(B)に示すように、イエローのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の感度が算出される。このとき、R信号の感度が、濃度パターンの濃度値によって0未満となっているため、イエローに対して感度を有する信号として、R信号を除いた、G信号、B信号が設定される。従って、感度比率の算出、信号の正規化、イエローの実際の濃度値の算出、及び濃度値の補正量の算出では、G信号及びB信号が用いられる。
また、図19(A)に示すように、イエローのテストパターン72の濃度値毎に測定された、各吐出ノズルのGBの色信号の各々の画素値が正規化される。そして、図19(B)に示すように、イエローのテストパターン72の濃度値毎に、各吐出ノズルのイエローの実際の濃度値が算出される。
なお、上記の実施の形態では、テストパターンについて測定したRGBの画素値に関する、RGBの各信号の感度に基づいて、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有する(感度が0より大きい)色信号をRGBの信号の中から設定する場合を例に説明したが、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有するものを、RGBの色信号の中から予め設定しておいてもよい。
また、上記の第1の実施の形態と同様に、シアン、マゼンダ、イエローの各々のテストパターンについてa*値、b*値を測定し、測定したa*値、b*値に基づいて、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有する色信号を、RGBCMYの色信号の中から設定するようにしてもよい。この場合には、測定したa*値、b*値に関する、RGBCMYの各信号の感度比率を算出すればよい。
また、テストパターンの読取データから、RGBの信号の画素値を測定し、RGBの信号の画素値を用いて、RGBの感度の算出、並びに、シアン、マゼンダ、及びイエローの各々の実際の濃度値の算出を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、RGBの各信号を、CMYの各信号に置き換えて(C=1−R、M=1−G、Y=1−B)、CMYの感度の算出、並びに、シアン、マゼンダ、及びイエローの各々の実際の濃度値の算出を行うようにしてもよい。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、測定されたRGBの各信号を用いて、RGBの感度比率を算出している点が、第1の実施の形態と異なっている。
第3の実施の形態に係る液滴吐出装置では、LAB測定部48を備えていない。また、液滴吐出装置の画像データ処理部364は、テストパターンを光学センサ46で読み取って得られた読取データの処理を行い、記録用紙16に形成される画像のインク濃度(入力濃度値)を補正するための補正LUTを生成する。
画像データ処理部364を、機能ブロックで表すと、図20に示すように、読取画像取得部80、RGB測定部82、色信号補正量算出部84、感度比率算出部284、インク色補正量算出部387、補正LUT生成部88、入力画像取得部92、画像補正部94、及びテスト画像発生部96を備えている。
色信号補正量算出部84は、濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルの記録位置のRGB信号の画素値(スキャン値)の各々に基づいて、RGB信号の各々のムラ補正のための補正量ΔR、ΔG、ΔBを算出する。
感度比率算出部284は、シアン、マゼンダ、イエローの各テストパターンについて、濃度値aの濃度パターンに対するRGBの各信号の感度K_R(a),K_G(a),K_B(a)を算出すると共に、RGBの各信号の感度の合計である総感度SumK(a)を算出する。感度比率算出部284は、濃度値aの濃度パターンに対するRGBの各信号の感度比率K_R(a)/SumK(a),K_G(a)/SumK(a),K_B(a)/SumK(a)を算出する。
インク色補正量算出部387は、シアンのテストパターンについて、濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の感度比率と、各吐出ノズルに対する濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の補正量ΔR、ΔG、ΔBとに基づいて、以下の(12)式に従って、濃度パターンの濃度値毎のシアンの入力濃度値の補正量を、各吐出ノズルについて算出する。
ΔCyan(a) =ΔR(a)*K_R(a)/SumK(a)
+ΔG(a)*K_G(a)/SumK(a)
+Δ B(a)*K_B(a)/SumK(a) ・・・(12)
ただし、上記(12)式は、K_R(a)>0、 K_G(a)>0、 K_B(a)>0となる場合の式であり、感度が0未満となる信号がある場合には、感度が0未満となる信号に関する項については、ΔCyan(a)に加算されない。
また、マゼンダのテストパターンについても、同様に、濃度パターンの濃度値毎のマゼンダの入力濃度値の補正量を各吐出ノズルについて算出し、イエローのテストパターンについても、同様に、濃度パターンの濃度値毎のイエローの入力濃度値の補正量を各吐出ノズルについて算出する。
次に、図21を参照して、第3の実施の形態におけるムラ補正処理ルーチンについて説明する。なお、以下では、シアンについて、濃度むら補正を行う場合について説明する。また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の処理については同一符号を付して説明を省略する。
まず、ステップ100において、シアンのテストパターン72を生成すると共に、シアンのテストパターン72が記録用紙16に形成される。そして、ステップ200で、光学センサ46により、記録用紙16に形成されたテストパターン72の全面から画像を読み取り、テストパターン72に基づいた読取データを出力する。
次のステップ108では、上記ステップ200で得られたテストパターン72に基づいた読取データに基づいて、上記図15(A)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値を測定する。
そして、ステップ202において、上記図15(B)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度値毎のRGBの各信号の感度を算出すると共に、総感度を算出する。また、図22(B)に示すように、テストパターン72の濃度値毎のRGBの各信号の感度比率を算出する(図22(B)のK_B%、K_G%、K_R%参照)。
次のステップ300では、上記ステップ108で、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に測定された、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値に基づいて、シアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎に、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の濃度値の補正量を算出する(図22(A)のΔR、ΔG、ΔB参照)。
次のステップ302では、上記ステップ202で算出されたシアンのテストパターン72の濃度パターンの濃度値毎のRGBの各信号の感度比率と、上記ステップ300で算出されたシアンのテストパターン72の濃度値毎のRGBの各信号の濃度値の補正量とに基づいて、上記(12)式に従って、上記図22(C)、図23(A)に示すように、シアンのテストパターン72の濃度値毎に、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を算出する。
そして、ステップ114において、上記ステップ302で算出されたシアンのテストパターン72の濃度値毎の、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を線形補完することにより、図23(B)に示すように、濃度値の各階調に対して、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量を求める。
次のステップ116では、上記ステップ114で求められた濃度値の各階調に対する、各吐出ノズルのシアンの入力濃度値の補正量に基づいて、図23(C)に示すように補正LUTを生成し、ステップ118で、生成した補正LUTを、ハードディスク記憶装置56に転送して記憶させ、ムラ補正処理ルーチンを終了する。
また、マゼンダ及びイエローについても同様にムラ補正処理ルーチンが実行される。
イエローのテストパターン72については、上記図18(A)に示すように、イエローのテストパターン72の濃度値毎に、各吐出ノズルのRGBの色信号の各々の画素値が測定される。そして、上記図18(B)に示すように、イエローのテストパターン72の濃度値毎のRGBの各信号の感度が算出される。このとき、R信号の感度が、濃度値によって0未満となっているため、イエローに対して感度を有する信号として、R信号を除いた、G信号、B信号が設定される。従って、感度比率の算出、及びイエローの入力濃度値の補正量の算出では、G信号及びB信号が用いられる。
なお、上記の実施の形態では、テストパターンについて測定したRGBの画素値に関する、RGBの各信号の感度に基づいて、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有する(感度が0より大きい)色信号をRGBの信号の中から設定する場合を例に説明したが、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有するものを、RGBの色信号の中から予め設定しておいてもよい。
また、上記の第1の実施の形態と同様に、シアン、マゼンダ、イエローの各々のテストパターンについてa*値、b*値を測定し、測定したa*値、b*値に基づいて、シアン、マゼンダ、イエローの各々について感度を有する色信号を、RGBCMYの色信号の中から設定するようにしてもよい。この場合には、測定したa*値、b*値に関する、RGBCMYの各信号の感度比率を算出すればよい。
また、テストパターンの読取データから、RGBの信号の画素値を測定し、RGBの信号の画素値を用いて、RGBの感度の算出、並びに、シアン、マゼンダ、及びイエローの各々の入力濃度値の補正量の算出を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、RGBの各信号を、CMYの各信号に置き換えて(C=1−R、M=1−G、Y=1−B)、CMYの感度の算出、並びに、シアン、マゼンダ、及びイエローの各々の入力濃度値の補正量の算出を行うようにしてもよい。
また、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、液滴吐出装置が、記録用紙上へ画像(文字を含む)を形成する場合を例に説明したが、記録媒体としては記録用紙に限定されるものではなく、また、吐出する液体もインク液に限定されるものではなく、例えば、半導体や液晶表示器等のパターン形成のためにシート状の基板に液滴を吐出するパターン形成装置等の他の液滴吐出記録装置に適用してもよい。
また、本発明の画像形成装置を液滴吐出装置に適用した場合を例に説明したが、LEDプリンタやサーマルプリンタへ適用してもよい。本発明が適用されるLEDプリンタは、記録素子として予め定めた方向に配列された複数の発光素子を有し、入力画素値に応じて発光素子を発光させることにより感光体に静電潜像を形成する露光部と、露光部に形成された静電潜像を現像して画像を形成する現像部とを有する。そして、補正LUTに基づいて入力濃度値を変換濃度値に変換することにより、発光素子毎の発光量を変更し、現像部で形成される画像の濃度を補正する。また、本発明が適用されるサーマルプリンタは、記録素子として予め定めた方向に配列された複数のサーマルヘッドを有し、入力濃度値に応じて記録素子へ電圧を印加し、感熱紙に記録素子を押し付けることにより画像を形成する。そして、補正LUTに基づいて入力濃度値を変換濃度値に変換することにより、記録素子への印加電圧を変更し、形成される画像の濃度を補正する。
なお、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムをCDROM等の記憶媒体に格納して提供することも可能である。
10 液滴吐出装置
12 記録ヘッドアレイ
14 記録ヘッド
16 記録用紙
46 光学センサ
48 LAB測定部
56 ハードディスク記憶装置
62 画像形成制御部
64、264、364 画像データ処理部
72 テストパターン
74 濃度パターン
80 読取画像取得部
82 RGB測定部
84 色信号補正量算出部
85 LAB値取得部
86、284 感度比率算出部
87、287、387 インク色補正量算出部
88 補正LUT生成部
286 インク色信号計算部

Claims (8)

  1. 色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段と、
    濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように前記画像形成手段を制御する制御手段と、
    前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色信号の各々の感度を算出する感度算出手段と、
    前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第1補正量算出手段と、
    各記録素子について、前記色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第2補正量算出手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記感度算出手段は、前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色材の色に対して感度を有するものとして予め定められた少なくとも1種類の色信号の各々の感度を算出し、
    前記第1補正量算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記少なくとも1種類の色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出し、
    前記第2補正量算出手段は、各記録素子について、前記少なくとも1種類の色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1補正量算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記算出された感度に基づいて前記色材の色に対して感度を有するものとして定められる少なくとも1種類の色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出し、
    前記第2補正量算出手段は、各記録素子について、前記少なくとも1種類の色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段と、
    濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように前記画像形成手段を制御する制御手段と、
    前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色信号の各々の感度を算出する感度算出手段と、
    前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データの、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の前記色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する色材濃度値算出手段と、
    前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された各記録素子に対する前記色材の濃度値に基づいて、各記録素子に対する濃度むらを補正するための前記色材の濃度値の補正量を、前記異なる濃度値毎に算出する補正量算出手段と、
    を含む画像形成装置。
  5. 前記感度算出手段は、前記色材の前記異なる濃度値毎に、前記色材の色に対して感度を有するものとして予め定められた少なくとも1種類の色信号の各々の感度を算出し、
    前記色材濃度値算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の前記少なくとも1種類の色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記色材濃度値算出手段は、前記基準画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた読取データに基づいて、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の、前記算出された感度に基づいて前記色材の色に対して感度を有するものとして定められる少なくとも1種類の色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記少なくとも1種類の色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する請求項4記載の画像形成装置。
  7. コンピュータを、
    色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段を、濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように制御する制御手段、
    前記色材の前記異なる濃度値毎に、複数種類の色信号の各々の感度を算出する感度算出手段、
    前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、前記複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段で前記基準画像を読み取ることにより得られた読取データに基づいて、前記色信号の各々について、各記録素子に対する濃度むらを補正するための補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第1補正量算出手段、及び
    各記録素子について、前記色信号の各々について算出された該記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の該色信号の補正量と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の濃度値の補正量を、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出する第2補正量算出手段
    として機能させるためのプログラム。
  8. コンピュータを、
    色材を用いて記録する複数の記録素子が予め定められた方向に沿って配列され、画像情報に応じて前記記録素子を駆動して画像を形成する画像形成手段を、濃度むらを検出するための前記色材の予め定めた異なる濃度値毎の複数の濃度パターンを有する基準画像が形成されるように制御する制御手段、
    前記色材の前記異なる濃度値毎に、複数種類の色信号の各々の感度を算出する感度算出手段、
    前記画像形成手段によって形成された画像を読み取り、前記複数種類の色信号で表わされる読取データを出力する読取手段で前記基準画像を読み取ることにより得られた読取データの、各記録素子に対する前記色材の前記異なる濃度値毎の前記色信号の各々と、前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された前記色信号の各々の感度とに基づいて、前記色材の前記異なる濃度値毎に各記録素子に対する前記色材の濃度値を算出する色材濃度値算出手段、及び
    前記色材の前記異なる濃度値毎に算出された各記録素子に対する前記色材の濃度値に基づいて、各記録素子に対する濃度むらを補正するための前記色材の濃度値の補正量を、前記異なる濃度値毎に算出する補正量算出手段
    として機能させるためのプログラム。
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