JP5422551B2 - 蚊用ベイト剤および蚊駆除装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蚊の駆除に用いられる蚊用ベイト剤に関する。
本願は、2008年3月19日に、日本に出願された特願2008−072523号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、蚊などの飛翔害虫の駆除には、主に、電気蚊取り器や蚊取り線香など、殺虫成分や忌避成分を含む液剤を揮散させる技術が用いられている(たとえば特許文献1〜2)。
このような液剤の殺虫成分としては、主に、蚊のノックダウン効果が高く、熱蒸散しやすいピレスロイド系の殺虫成分が使用されている。
しかしながら、殺虫成分等を揮散させる場合、揮散した殺虫成分をヒトが吸い込むことによる安全面での問題があり、より安全性の高い駆除技術が望まれている。
安全性の高い駆除技術として、たとえばゴキブリ、アリ等に対しては、固形〜半固形状のベイト剤(毒餌剤)を利用する技術がある(たとえば特許文献3)。これは、ベイト剤として殺虫成分を摂食させるため、ヒトが殺虫成分を吸い込む心配がない。
特開2006−188465号公報 特開2007−119357号公報 特開2000−128703号公報
しかし、従来のベイト剤には、蚊を対象としたものはない。また、本発明者らの検討によれば、蚊を対象としたベイト剤として実用性のあるものを提供するためには、様々な技術的課題を解決することが必要になる。該技術的課題として、たとえば、蚊に摂食させるためには、当該ベイト剤が液状であることが必要であり、また、殺虫成分が水溶性であること、溶液から揮散しないこと、蚊が忌避しないこと等の必要である。さらに、当該ベイト剤を蚊に摂食させるためには、蚊が摂食(吸飲)時に係留する足場となるものも必要である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、蚊の駆除に有効な蚊用ベイト剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は以下の態様を有する。
[1]ホウ酸および/またはその塩が溶解した水性液を摂食基体に含浸させた蚊用ベイト剤であって、
前記摂食基体の素材がパルプであり、前記摂食基体の目付けが1000〜2000g/m である蚊用ベイト剤
[2]前記水性液が、さらに、ヘキソース、糖アルコールおよび二糖からなる群から選択される少なくとも1種の化合物(I)を含有する[1]に記載の蚊用ベイト剤。
[3]前記水性液が、さらに、下記に示す成分からなる群から選択される少なくとも1種の化合物(II)を含有する請求項1に記載の蚊用ベイト剤。
成分:プロピル プロピオネート、ブチルアセテート(酢酸ブチル)、ヘキサナール、ブチル プロピオネート(プロピオン酸ブチル)、トランス−2−ヘキセナール、シス−3−ヘキセニル イソブチレート、リナロール、2−メチル酪酸、シス−3−ヘキセニル バレレート、デルタ デカラクトン、ラズベリーケトン、マルトール。
[4]前記化合物(II)が、ラズベリーケトンを含有し、
前記ラズベリーケトンの含有量が、前記水性液の総質量に対し0.008〜0.03質量%である請求項3に記載の蚊用ベイト剤。
[5]前記化合物(II)が、2−メチル酪酸を含有し、
前記2−メチル酪酸の含有量が、前記水性液の総質量に対し0.002〜0.005質量%である請求項3に記載の蚊用ベイト剤。
前記水性液が、さらに、ノニオン性界面活性剤及び/又はジプロピレングリコールを含有する[3]ないし[5]の何れか1項に記載の蚊用ベイト剤。
[7][1]ないし[6]の何れか1項に記載の蚊用ベイト剤と、
容器と、
前記容器内に収容された前記水性液と、
前記容器内に設置され、前記水性液と接触する薬液供給体と、を備え、
前記蚊用ベイト剤が、前記薬液供給体の頂部に設置され、前記容器内の前記水性液の液面から露出している蚊駆除装置。
本発明によれば、蚊の駆除に有効な蚊用ベイト剤を提供できる。
本発明の蚊用ベイト剤の使用形態の一例を説明する説明図である。
符号の説明
1…容器
2…薬液供給体
3…摂食基体
4…薬液
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明の蚊用ベイト剤において、ホウ酸および/またはその塩は、蚊に対する殺虫成分である。
ホウ酸塩としては、ホウ砂、四ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸マグネシウム等が挙げられる。
本発明の蚊用ベイト剤において、ホウ酸および/またはその塩としては、ホウ酸を用いてもよく、ホウ酸塩を用いてもよく、それらの混合物を用いてもよい。また、ホウ酸塩としては、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ホウ酸が好ましい。
従来、蚊に有効な殺虫成分として用いられているピレスロイド系殺虫剤等の殺虫成分は、一般的に、蚊に対して忌避作用を有するため、このような殺虫成分をベイト剤に使用しても、蚊が摂食忌避を示すため、ベイト剤としての実用性は低い。これに対し、本発明で用いるホウ酸および/またはその塩が溶解した水性液は、蚊に対して殺虫作用を有し、しかも忌避作用を有さないため、蚊が摂食回避を示さない。
ホウ酸および/またはその塩が溶解した水性液(以下、単に薬液ということがある。)中、ホウ酸および/またはその塩の含有量は、当該薬液の総質量に対し、0.1〜5質量%が好ましく、0.2〜5質量%がより好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましい。該含有量が上記範囲内であると、当該薬液を蚊が忌避することなく摂食するとともに、蚊に対する致死効果が向上する。また、該含有量が0.1%未満であると、蚊に対する致死効果が得られず、5質量%を超えると、配合したホウ酸および/またはその塩が薬液中で析出することがあるため好ましくない。
薬液は、さらに、ヘキソース、糖アルコールおよび二糖からなる群から選択される少なくとも1種の化合物(以下、化合物(I)ということがある。)を含有することが好ましい。化合物(I)を配合することにより、さらに致死効果が向上する。これは、化合物(I)が蚊に対して誘引作用を示し、蚊の摂食効率が向上するためと考えられる。
ヘキソースとしては、たとえば、D−フルクトース(果糖)、D−グルコース(ブドウ糖)、D−ガラクトース等が挙げられる。糖アルコールとしては、D−ソルビトール、D−マンニトール等が挙げられる。二糖としては、マルトース、スクロース(ショ糖)等が挙げられる。
これらの化合物はいずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
薬液中、化合物(I)の含有量は、当該液剤の総質量に対し、0.1〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、3〜10質量%がさらに好ましい。該含有量が上記範囲であると、化合物(I)を配合することによる効果が充分に得られる。
薬液は、さらに、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて、上記以外の他の成分を含有してもよい。該他の成分としては、特に限定されず、従来公知の添加剤であってよい。該添加剤としては、例えば、防腐剤、可溶化剤、香料、着色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記薬剤は、さらに下記に示す成分(以下、化合物(II)ということがある。)を1種または2種以上含有することが好ましい。
成分:プロピル プロピオネート、ブチルアセテート(酢酸ブチル)、ヘキサナール、ブチル プロピオネート(プロピオン酸ブチル)、トランス―2―ヘキセナール、シス―3―ヘキセニル イソブチレート、リナロール、2―メチル酪酸、シス―3―ヘキセニル バレレート、デルタ デカラクトン、ラズベリーケトン、マルトール。
化合物(II)を配合することにより、さらに致死効果が向上する。これは化合物(II)が蚊に対して誘引効果を示すためと考えられる。
薬液中、化合物(II)の含有量は、当該液剤の総重量に対し、0.002〜0.06質量%が好ましく、0.004〜0.03質量%がより好ましく、0.007〜0.03質量%がさらに好ましい。該含有量が上記範囲であると、化合物(II)を配合することによる効果が充分に得られる。また、2−メチル酪酸の含有量は、当該液剤の総重量に対し、0.002〜0.005質量%が特に好ましく、ラズベリーケトンの含有量は、当該液剤の総重量に対し、0.008〜0.03質量%が特に好ましい。
さらに、ノニオン性界面活性剤及び/又はジプロピレングリコールを配合することにより、香料成分の可溶化が向上する。ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(付加モル数40〜100モル)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(付加モル数20モル)などが挙げられる。ノニオン性界面活性剤の含有量は、当該液剤の総重量に対し、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜2質量%がより好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。また、ジプロピレングリコールの含有量は、当該液剤の総重量に対し、0.001〜10質量%が好ましく、0.005〜5質量%がより好ましく、0.01〜2質量%がさらに好ましい。
薬液は、ホウ酸および/またはその塩を水に溶解することにより調製できる。また、このとき、必要に応じて配合される各種成分を添加してもよい。
本発明の蚊用ベイト剤は、上記薬液を、蚊が当該蚊用ベイト剤を摂食(吸飲)する際に係留する足場となる摂食基体に含浸させたものである。
摂食基体としては、薬液を含浸可能なものであれば特に限定されない。
摂食基体としては、たとえばこれまでシート剤等の基材として用いられているものが利用できる。該基材としては、たとえば、天然繊維又は合成繊維の不織布又は織布、紙などが挙げられる。
前記天然繊維としては、たとえば綿、パルプ、麻等の天然セルロース系繊維、パルプより得られるビスコースレーヨン、銅アンモニウムレーヨン、溶剤紡糸されたレーヨンであるリヨセル、テンセル等の再生セルロース系繊維、キチン、アルギン酸繊維、コラーゲン繊維等の再生繊維などが挙げられる。
前記合成繊維としては、たとえばポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系繊維などが挙げられる。
本発明において、摂食基体としては、パルプを素材とするものが、薬液の浸透性が高いことから好ましい。
パルプを素材とする摂食基体としては、パルプ紙等が挙げられる。
また、パルプを素材とする摂食基体は、厚さ1cm当たりの目付けが1000〜2000g/mであることが好ましく、1200〜1600g/mであることがより好ましい。該目付けが1000g/m未満であると、摂食基体表面まで薬液が浸透しないことがある。また、2000g/mを超えると、摂食基体表面が過度に濡れて、蚊の係留を妨げることがある。
摂食基体は、必要に応じて、着色されていてもよい。
本発明の蚊用ベイト剤は、蚊が摂食基体に係留できるように、摂食基体の一部または全部を薬液面から露出させて使用する。たとえば摂食基体が薬液中に完全に浸漬した状態であると、蚊が係留する足場がないため、摂食効率が低下し、充分な致死効果が得られない。
使用方法として、具体的には、摂食基体を薬液に直接浸した後取出して使用する方法、容器等から薬液供給体(吸液芯)を用いて摂食基体を湿潤させて使用する方法などが挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、本発明の蚊用ベイト剤を、容器等から薬液供給体(吸液芯)を用いて摂食基体を湿潤させて使用する方法の一例を説明する説明図である。
この例では、まず、容器1内に薬液供給体2を設置し、その頂部に、摂食基体3を設置する。その後、容器1内に薬液4を収容して薬液供給体2と接触させる。すると薬液供給体2を介して薬液4が輸送され、摂食基体3が薬液4により湿潤した状態となる。
薬液供給体としては、摂食基体と同様の素材のものが利用できる。
以下、本発明について、実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
「評価方法」
<予備試験1>
(1)溶解性
ホウ酸の水に対する溶解性を以下の手順で評価した。
ビーカーにホウ酸を所定量(1g、3g、4g、5g、6gまたは7g)秤量し、水を加えて全量を100gとし、スターラーを用いて撹拌することで溶解させた。このとき、水温を15℃から30℃まで変化させ、ホウ酸の溶解性を以下の基準で評価した。その結果を表1に示す。
◎:15〜20℃の水温で溶解
○:21〜25℃の水温で溶解
△:26〜30℃の水温で溶解
×:30℃でも不溶
Figure 0005422551
<実施例1〜13、比較例1〜4>
(2)死亡率(強制摂食試験)
表2〜3に示す各成分を混合して薬液を調製した。
表2〜3中、「バランス」は、当該薬液の全量が100質量%となる量を示す。
別途、図1における薬液供給体2として脱脂綿を用い、これを容器1内に設置して薬液供給装置を作製した。この薬液供給装置の薬液供給体2の頂部に、摂食基体3としてパルプ紙(縦4cm×横4cm×厚さ1cm、厚さ1cm当たりの目付け:1600g/m、)を設置した後、容器1内に、上記で調製した薬液50gを収容し、該薬液で摂食基体3を湿潤させた。
これを、チカイエカ(産卵経験有、雌の成虫)60頭を放虫したステンレスケージ(縦30cm×横30cm×奥行30cm)内に設置し、48時間後にチカイエカを回収し、死亡または瀕死の状態の蚊(飛翔及び歩行不可)の頭数を数えることにより、死亡率(%)を求めた。また、該死亡率から、下記の基準で致死効果を評価した。これらの結果を表2〜3に示す。
(致死効果)
◎:死亡率91〜100%
○:死亡率71〜90%
△:死亡率51〜70%
×:死亡率50%以下
Figure 0005422551
Figure 0005422551
<実施例14〜44、比較例5〜10>
[予備試験2]
(3)溶解性
ビーカーに表4〜6に記載されている所定量の成分を秤量し、水を加えて全量を100gとし、スターラーを用いて撹拌することで溶解させた。このとき、室温における薬液の溶解性を以下の基準で評価した。
○:目視により澄明になった
×:目視により白濁または油滴を確認した
(4)死亡率(任意摂食試験)
表4〜6に示す各成分を混合溶解した薬液を調製した。該薬液及び1質量%果糖水50gを、強制摂食試験と同様の薬液供給装置に収容した。蚊が任意で選択できるように該薬液及び1質量%果糖水で摂食基体を湿潤させた後、チカイエカ(産卵経験有、雌の成虫)100頭を放虫したステンレスケージ(縦50cm×横50cm×奥行50cm)内に併設した。25℃条件下、72時間後にチカイエカを回収し、死亡または瀕死の状態の蚊(飛翔及び歩行不可)の頭数を数えることにより、死亡率(%)を求めた。また、該死亡率から、下記の基準で致死効果を評価した。これらの結果を表4〜6に示す。
(致死効果)
◎:死亡率71〜100%
○:死亡率61〜70%
△:死亡率41〜60%
×:死亡率40%以下
Figure 0005422551
Figure 0005422551
Figure 0005422551
表4〜5で示されるように、実施例14〜43で得られた致死効果は◎である。化合物(II)を含有していない実施例44と比べると、化合物(II)を配合することによる蚊の致死効果が向上した。また、2−メチル酪酸とラズベリーケトンを特に好ましい範囲で用いた場合、90%以上の高い死亡率を示した。尚、2−メチル酪酸とラズベリーケトンを好ましい範囲で用いた場合であっても、表6の比較例から明らかであるように、ホウ酸を含有していない薬剤では致死効果が低い。
参考例45、実施例46〜49、参考例50>
実施例1と同じ組成の薬液を調製した。これを、使用したパルプ紙の厚さ1cm当たりの目付けを800g/m、1000g/m、1200g/m、1600g/m、2000g/mまたは2200g/mに変更した以外は実施例1と同様にして致死効果を評価した(ただし、蚊の頭数は30頭)。その結果を表7に示す。
Figure 0005422551
<配合例1〜4>
表8に示す各成分を混合して薬液を調製した。
Figure 0005422551
本発明によれば、蚊の駆除に有効な蚊用ベイト剤を利用することが可能である。

Claims (7)

  1. ホウ酸および/またはその塩が溶解した水性液を摂食基体に含浸させた蚊用ベイト剤であって、
    前記摂食基体の素材がパルプであり、前記摂食基体の目付けが1000〜2000g/m である蚊用ベイト剤
  2. 前記水性液が、さらに、ヘキソース、糖アルコールおよび二糖からなる群から選択される少なくとも1種の化合物(I)を含有する請求項1に記載の蚊用ベイト剤。
  3. 前記水性液が、さらに、下記に示す成分からなる群から選択される少なくとも1種の化合物(II)を含有する請求項1に記載の蚊用ベイト剤。
    成分:プロピル プロピオネート、ブチルアセテート(酢酸ブチル)、ヘキサナール、ブチル プロピオネート(プロピオン酸ブチル)、トランス−2−ヘキセナール、シス−3−ヘキセニル イソブチレート、リナロール、2−メチル酪酸、シス−3−ヘキセニル バレレート、デルタ デカラクトン、ラズベリーケトン、マルトール。
  4. 前記化合物(II)が、ラズベリーケトンを含有し、
    前記ラズベリーケトンの含有量が、前記水性液の総質量に対し0.008〜0.03質量%である請求項3に記載の蚊用ベイト剤。
  5. 前記化合物(II)が、2−メチル酪酸を含有し、
    前記2−メチル酪酸の含有量が、前記水性液の総質量に対し0.002〜0.005質量%である請求項3に記載の蚊用ベイト剤。
  6. 前記水性液が、さらに、ノニオン性界面活性剤及び/又はジプロピレングリコールを含有する請求項3ないし5の何れか1項に記載の蚊用ベイト剤。
  7. 請求項1ないし6の何れか1項に記載の蚊用ベイト剤と、
    容器と、
    前記容器内に収容された前記水性液と、
    前記容器内に設置され、前記水性液と接触する薬液供給体と、を備え、
    前記蚊用ベイト剤が、前記薬液供給体の頂部に設置され、前記容器内の前記水性液の液面から露出している蚊駆除装置。
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