JP2003526621A - 節足動物を引き寄せる化学物質組成物 - Google Patents

節足動物を引き寄せる化学物質組成物

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リチャード エイ. ヨースト
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Abstract

(57)【要約】 節足動物を引き寄せるための組成物および組成物を用いる方法。組成物は、式(I)の少なくとも1つの化合物、およびグループ(II)に由来する少なくとも1つの化合物を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 昆虫は、歴史を通して人々を悩ましてきた。大陸間の速い移動および貿易によ
り、自生していない昆虫害虫(例えば、Aedes albopictus(ヒ
トスジシマカ)などの様々な種の蚊)が合衆国内に持ち込まれ得るようになった
。その結果、合衆国は、節足動物(より具体的には蚊)などの多数の厄介な害虫
種を駆除しなければならないという課題に直面している。これらの害虫のいくつ
かは、病気を蔓延させ、従って医学的および獣医学的に非常に重要である。これ
らの害虫を駆除することは、節足動物により媒介される疾患の蔓延を減らすため
に、またはそのような疾患の蔓延を除くために必要である。
【0002】 本発明の主要な点は、蚊の集団の駆除または制圧である。少なくとも3「世代
」の駆除法が長年にわたって開発されている。第1世代の駆除法は、殺虫剤噴霧
器または噴霧器によって地面および大気中の両方に施される化学物質を含む。こ
のような化学物質は、成虫殺虫剤または幼虫殺虫剤のいずれかとして分類するこ
とができ、成虫の蚊またはその幼虫をそれぞれ攻撃して殺すことを目的としてい
る。これらの化学物質は、通常、自然環境に対して、そして海洋生物および野生
生物に対して、そして究極的にはヒトに対して潜在的に有害な固有の毒性を有し
ている。その結果、これらの化学物質殺虫剤は敬遠されるようになっている。
【0003】 1つのそのような殺虫剤製品が、Dow Chemical Company
により1970年代中頃に製造された「ダースバン(DURSBAN)TM10
CR」であった。この製品に関しては、少なくとも2つの問題があった。第1に
、これは固有的な毒性を有し、自然環境に対して潜在的に有害であった。第2に
、蚊集団の早い入れ替わりおよびダースバンによる耐性遺伝子の選択があるため
に、昆虫は、この化学物質に対する抵抗性を発達させることができる。蚊は、究
極的には、この同じ化学物質ファミリーの成虫殺虫剤に対する免疫性を発達させ
る。この状況は、「交差耐性」と呼ばれ、そして不都合な条件のもとで昆虫が順
応し得ることを例示している。この順応能は、数世代の内に生じることが多く、
害虫駆除の分野に従事している研究者に厄介な問題をもたらしている。
【0004】 化学物質の成虫殺虫剤および幼虫殺虫剤とは別のものとして、第2世代の蚊駆
除製品が開発された。この第2世代は、昆虫成長調節剤として知られている。そ
の目的は、未成熟な昆虫が成虫に変わることを妨げることである。この部類に属
する蚊駆除法は、幼虫がその蛹段階に入ることを許すが、蛹が成虫に発達するこ
とを妨げる。これらの製品は非常に低い毒性を有しているか、あるいは実際には
毒性を有しておらず、従って水生生物に対して有害ではない。この駆除物質は一
般には炭ブリケットなどの形態で環境に適用されるため、これらの製品は汚く、
取扱いが不便であり、非常に高価である。これらの製品はまた、水溜まりの十分
な監視を必要とし、またブリケットをこのような場所に送達することを必要とす
る。部位によっては処理されないままであるという可能性が存在する。
【0005】 この15年間にわたって、第3世代の殺虫剤が開発されている。これらは、エ
ンドトキシンを昆虫集団の中に広げるための微生物学的な方法である。昆虫に対
して使用される最も成功したエンドトキシン剤の1つが、死亡させようとする鱗
翅目(蛾)の幼虫に感染する細菌であるバチルス・チューリンギエンシス(Ba
cillus thuringiensis)Berliner var.ku
rstakiである。より近年に、蚊およびブユの幼虫に対して使用される新し
い変種が明らかにされた。これは、バチルス・チューリンギエンシスBerli
ner var.israelensis、およびプロトキシンを含有するその
付随するタンパク質性パラ胞子粒子である。バチルスタイプの殺幼虫性微生物が
、湿潤性粉末または液状高濃度物を水で希釈することによって得られる液体の形
態でそのような水域に対して使用および噴霧される場合、類似する問題が生じて
いる。バチルスの胞子およびプロトキシン粒子は水よりも重く、沈む。さらに、
バチルスの適用は持続的な放出を有しない。すなわち、その適用は、本質的には
「ワンショット」である。従って、多くの場合、再適用が、効果的な蚊の駆除計
画を確実にするためには必要である。これは、時間および費用がかかり、そして
広範囲の監視が、すべての繁殖地域を標的とするためには必要である。
【0006】 これらの既存の化学物質殺虫剤および微生物殺虫剤に加えて、他の装置および
方法が、蚊および他の水生害虫を駆除または撲滅するために知られている。
【0007】 米国特許第4,166,112号および同第4,187,200号(Gold
bergに対してそれぞれ1979年および1980年に発行)により、水の表
面のすぐ下で安定化する浮遊性のコロイド状懸濁物として担体が配合されたバチ
ルス・チューリンギエンシスが開示された。
【0008】 Biochem Products(Solvayグループの一員であるSa
lsbury Laboratories,Inc.の事業部)によって発表さ
れた情報によれば、バチルス・チューリンギエンシスの最も初期の文書化された
記録は1901年に日本にあった。その後の何十年間に、少なくとも14株のB
.t.が、生物学的特徴および栄養細胞鞭毛抗原の血清型決定に基づいて数カ国
から単離されている。HD−1、血清型H−3a3bまたはB.t.変種kur
stakiとしても知られているバチルス・チューリンギエンシスBerlin
erが、鱗翅目の幼虫または毛虫を駆除するために合衆国において1961年か
ら登録されており、林業、農業、家庭用および商業用の造園および園芸で一般的
に使用されているタイプである。B.t.を含有する製品は、報告によれば、優
れた安全性が記録されており、ヒトおよび環境に対する重大な副作用または望ま
しくない副作用が発生したことは記録されていない。Biochem Prod
uctsは、1976年にイスラエルで発見されたB.t.i.、血清型H−1
4、バチルス・チューリンギエンシス変種israelensisに由来する「
バクチモス(BACTIMOS)TM」の商品名で湿潤性粉末または流動性高濃
度物を供給している。これは、バチルス・チューリンギエンシスBerline
r var.israelensisと、プロトキシンを含有するその付随する
タンパク質性パラ胞子粒子とを含む殺幼虫性微生物である(これは一般には「B
.t.i.」と呼ばれている)。
【0009】 蚊を駆除するために、バクチモスTM(B.t.i.)は、水と一定割合で混
合され、飛行機またはヘリコプターを使用して広い面積に適用される。この適用
方法は、1948年のモスキートニュースで認識されているように、無数の池お
よび他の小さな水域には代わりの送達システムが絶えず、そして大きく求められ
ているにもかかわらず、頻繁に使用されている。
【0010】 さらに、B.t.i.(または前記Goldberg特許の殺幼虫性微生物)
を上記Cardarelli特許の浮遊性熱可塑性プラスチック担体に含浸させ
ようとする試みはいずれも、(不可能でない場合には)実施することができず、
これらの参考文献の述べられた有用性を無効にしている。70℃または80℃よ
りも高い温度にB.t.i.粒子をさらすと、温度と逆比例する暴露時間に依存
して、B.t.i.はタンパク質の変性を受け、その分子構造の変化およびその
活性喪失が生じる。従って、遭遇すると考えられる成形温度を考慮すれば、B.
t.i.を熱可塑性プラスチックまたはエラストマーの細片物に取り込もうとす
る試みは実施することができない。さらに、B.t.i.を、その効力が実質的
に制限または破棄されることなくポリマーマトリックスまたはエラストマーマト
リックスに組み込むことができる場合でさえ、これらのB.t.i.粒子は、比
較的大きな分子の塊状物であり、ポリマーマトリックスまたはエラストマーマト
リックの内部を移動することができない。従って、B.t.i.粒子は、活性な
タンパク質トキシンが約28メガダルトンの分子量を有するので放出さえされな
い。上記の方法は効率的ではあるが、蚊地域および納税者に対する大きな金銭的
費用で行われる。究極的には、駆除しようするとする蚊は、ヒトによって容易に
気付かれる蚊、すなわち、ヒトから血液えさを吸う蚊および吸血ハエである。
【0011】 従って、多数の重大な問題が、化学物質殺虫剤を使用する蚊の撲滅法には存在
する。そのため、節足動物の監視および駆除に対する代わりの方法が開発されて
いる。1つのそのような有望な方法は、ヒトおよび動物宿主を苦しめる蚊および
他の節足動物に対する誘因剤としての化学物質の使用である。非常に効果的な化
学物質誘因剤を効率的な捕集器と組み合わせることにより、アフリカでツェツェ
バエを駆除するために使用された駆除法(ValeおよびHall、Bull.
Ent.Res.75、219−231(1985))と類似する駆除法を開発
することができる。効果的な誘因剤がツェツェバエについて知られているので、
おとり型捕集器のみを使用する駆除法が開発され、これは非常に効果的であった
【0012】 現在の監視技術は、蚊を集める効率が比較的不十分な光型捕集器または他の捕
集器に頼っている。見張り用ニワトリが、地方地域でのヒトに対する脳炎の伝染
リスクを評価するために使用されている。より効率的で、あまり高価でない擬似
餌またはおとりによるより良好な捕集器はこの努力を大いに助けている。捕集器
の一例、米国特許第5,657,756号(Nicosia、1997年)には
、保温された循環流体を使用して節足動物を集めて捕集することが含まれる。
【0013】 二酸化炭素により蚊が引き寄せられることが示されている。Willis、J
.Exp.Zool.、121、149−179(1952)は、ネッタイシマ
カ(Aedes aegypti)(蚊)が二酸化炭素に引き寄せられることを
開示している。メスのネッタイシマカに対する切断実験から、二酸化炭素受容体
が触角に存在することが発見された。蚊が宿主に引き寄せられるときの二酸化炭
素の役割もまた、多くの研究室の研究課題である。Rudolfs、N.J.A
gric.Exp.Sta.Bull.、367(1922)、およびGouc
k、J.Econ.Entomol.、55、386−392(1962)には
、実際の誘因剤としてではなく、むしろ活性化剤としての二酸化炭素が記載され
ている。
【0014】 Acree、Science、1346−7(1968)は、ヒトの手から単
離されたL−乳酸がメスのネッタイシマカを引き寄せることを開示している。こ
の引き寄せを観測するためには二酸化炭素が必要であることもまた開示されてい
る。
【0015】 Wensler、Can.J.Zool.、50、415−420(1972
)は、ネッタイシマカを引き寄せるための、エチルエーテルに可溶し得る蜂蜜の
におい成分の使用を開示している。
【0016】 乳酸アナログおよび二酸化炭素からなる組成物もまた蚊を引き寄せることが示
されている。Carlson、J.Econ.Entomol.、66、329
−331(1973)は、乳酸のいくつかの試験されたアナログがL−乳酸と同
等の引き寄せを有していたことを開示しているが、これは、すべての試験用量で
は正しくなかった。報告された最高の引き寄せは、メスのネッタイシマカの40
%であった。
【0017】 Bar−Zeev、J.Med.Entomol.、14、113−20(1
977)は、乳酸および二酸化炭素のみからなる組成物がネッタイシマカを引き
寄せることを開示している。この場合、乳酸は、本明細書に記載される発明に対
するメタノールの使用と類似してアセトンに溶解された。アセトン溶媒が、二酸
化炭素がフラスコ内を通過する前にろ紙から蒸発したことが明瞭に述べられてい
る。アセトンは、溶媒としてのその性質のために、すなわち、L−乳酸を溶解す
る能力が良好なこと、および迅速な蒸発または乾燥をもたらす大きな揮発性のた
めに選ばれた。
【0018】 Price、J.Chem.Ecol.、5、383−95(1979)は、
ヒトの発散物および二酸化炭素がメスのAn.quadrimaculatus
を引き寄せることを開示している。
【0019】 乳酸は未交尾のネッタイシマカ(蚊)などの蚊を引き寄せることが、Davi
s、J.Insect.Physiol.、30,211−15(1984)に
より示された。
【0020】 Gillies、Bull.Entomol.Res.、70、525−32
(1980)は、蚊を活性化させて引き寄せるための二酸化炭素の使用を検討し
ている。
【0021】 Schreck、J.Chem.Ecol.、8、429−38(1981)
は、ヒトの手から単離された、L−乳酸以外の物質によって、メスのネッタイシ
マカおよびAn.quadrimaculatusの蚊が引き寄せられることを
開示している。
【0022】 リン含有化合物と組み合わせた乳酸は蚊を引き寄せることが示されている。I
keshoji、Jpn.J.Sanit.Zool.、38、333−38(
1987)は、乳酸およびヘムパ(hempa);乳酸およびメテパ;乳酸、メ
テパおよびオリーブ油;ならびに乳酸およびDDVPが蚊を引き寄せることを開
示している。
【0023】 乳酸関連化合物もまた電気生理学により蚊誘因剤として試験された。Davi
s、J.Insect.Physiol.、34、443−49(1988)は
、触角内のニューロンがL−乳酸によって興奮すること、そして乳酸のアナログ
(例えば、カルボン酸、アルコール、ヒドロキシ酸、アルデヒド、チオールおよ
びハロ酸)がニューロン応答について試験されたことを開示している。どの化合
物も、乳酸誘発細胞に対する相対的な応答性を、乳酸自身が誘発したのと同じく
らい大きく誘発しなかったことが示された。
【0024】 二酸化炭素は、他の化学物質との組合せで、蚊に対する誘因剤として作用する
ことが示されている。TakkenおよびKline、J.Am.Mosq.C
ontrol Assoc.、5、311−6(1989)は、1−オクテン−
3−オール(オクテノール)および二酸化炭素を蚊の誘因剤として開示している
。Van Essen、Med.Vet.Entomol.、63−7(199
3)は、数種の蚊を引き寄せるための、二酸化炭素、オクテノールおよび光の使
用を開示している。Takken、J.Insect.Behavior、10
、395−407(1997)は、二酸化炭素、アセトンおよびオクテノールの
みからなる組成物が数種の蚊を引き寄せることを開示している。
【0025】 Kline、Med.Vet.Entomol.、4、383−91(199
0)は、蜂蜜抽出物、オクテノール、二酸化炭素、L−乳酸+二酸化炭素、L−
乳酸+オクテノール+二酸化炭素が蚊を十分に引き寄せ、そしてブタノン+二酸
化炭素、およびフェノール単独はあまり効果的でないことを開示している。
【0026】 Schreck、J.Am.Mosq.Control Assoc.、6、
406−10(1990)は、ヒトの皮膚から単離された物質がメスのネッタイ
シマカおよびAn.quadrimaculatus(蚊)を引き寄せ、そして
ガラスの方に移動させる引き寄せのレベルはヒト毎に異なっていることを開示し
ている。その物質の身体位置起源に依存して引き寄せレベルに差があることもま
た開示されている。
【0027】 Takken、Insect.Sci.Applic.、12、287−95
(1991)は、蚊の誘因剤を検討し、様々な酸を、単独で、または蚊に対して
誘因性である他のアミノ酸との組合わせで列挙している。
【0028】 Eiras、Bull.Entomol.Res.、81、151−60(1
991)には、乳酸、二酸化炭素、ヒト汗、そして対流的な熱の流れにより、メ
スのネッタイシマカが引き寄せられることが開示されている。
【0029】 Carlson、J.Med.Entomol.、29、165−70(19
92)には、ヒトの手からの二酸化炭素の放出は無視できるほどであり、従って
ネッタイシマカ(蚊)をヒトの手に引き寄せるときの要因でないことが開示され
ている。
【0030】 Bowen、J.Insect.Physiol.、40、611−15(1
994)は、乳酸感受性受容体がAe.atropalpusに存在することを
開示している。
【0031】 Eiras、Bull.Entomol.Res.、84、207−11(1
994)は、二酸化炭素と組合わせた乳酸によって蚊が引き寄せられることが明
らかにされたことを開示している。
【0032】 Charlwood、Ann.Trop.Med.Parasitol.、8
9、327−9(1995)は、メス蚊が宿主に引き寄せられることが蚊によっ
て媒介されることを開示している。数種の蚊は、血を吸っている蚊を既に有して
いる宿主(例えば、ヒトの足)の方に、血を吸っている蚊を宿主に有しない宿主
よりも大きく引き寄せられた(これは「招待作用」と名付けられた)。血を吸っ
ている蚊が発する明かなフェロモンにより、他の蚊が宿主に引き寄せられること
が推定された。
【0033】 DeJongおよびKnols、Experientia、51、80−4(
1995)には、マラリア蚊の異なる種(An.gambiae s.s.およ
びAn.atroparvus)はヒト身体上の種々のかみつき部位を好むこと
が開示されている。DeJongおよびKnols、Acta Tropica
.、59、333−5(1995)は、An.gambiaeが二酸化炭素に引
き寄せられることを開示している。
【0034】 Bernierの博士論文(フロリダ大学、1995年)は、乳酸、グリセロ
ールならびに長鎖の酸およびアルコールが、合計で300を越える化合物に対す
る他の化学物質と同様に皮膚上に存在することを開示している。これらのいくつ
が候補の誘因剤として同定されて、試験された。
【0035】 Geierは、「蚊−宿主の相互作用における嗅覚」(132−47(199
6年))において、二酸化炭素は単独で誘因剤であること、そして乳酸は単独で
穏やかな誘因剤であること、しかしこの2つは相乗的な誘因剤として作用するこ
とを開示している。ヒトの皮膚に由来するエタノール洗浄物の複数の画分が誘因
性であることもまた開示されている。
【0036】 KnolsおよびDeJong、Parasitol.Today、12、1
59−61(1996)は、リンブルガーチーズと組合わせた二酸化炭素がメス
のAn.gambiaeに対する誘因剤として作用することを開示している。蚊
は、足および足首から発するにおいに引き寄せられ、そしてこのにおいがリンブ
ルガーチーズに類似することが示唆された。リンブルガーチーズのにおいは、ヒ
トの皮膚に由来するチーズ製造時に関与する細菌(コリネ型細菌、特に、Bre
vibacterium linensの菌株、これは、ヒトの足の正常な微生
物相の一部を形成するBr.epidermidisに非常に近い)、タンパク
質分解活性のときに放出されるL−メチオニンから代謝され、そしてチーズおよ
び足の両方のにおいに実質的に寄与していると報告されている刺激性のイオウ化
合物であるメタンチオール;あるいはリンブルガーチーズにおける著しい量の短
鎖脂肪酸によることもまた示唆された。
【0037】 McCall、J.Med.Enmotol.、33、177−9(1996
)は、ネッタイシマカ(蚊)がマウスのにおいの揮発性成分に引き寄せられたこ
とを開示しているが、可能性のある化合物は同定されなかった。
【0038】 Knols、Bull.Entomol.Res.87、151−9(199
7)は、An.gambiae(蚊)を引き寄せるための、リンブルガーチーズ
(酸溶媒および非酸溶媒で抽出された画分)の使用を開示している。炭素鎖の長
さがC−C18の範囲にある19個の飽和型および不飽和型の脂肪族脂肪酸が
リンブルガーチーズにおいて同定された。
【0039】 Mboera、J.Vector Ecol.、23、107−13(199
8)は、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)が
使い古されたストッキングに引き寄せられること、および二酸化炭素+体臭は応
答を増大させなかったことを開示している。
【0040】 Kline、J.Vector Ecol.、23、186−94(1998
)は、嗅覚計試験において、ヒトの手または使い古された靴下により、それぞれ
、かごの中のネッタイシマカの80%および66%が引き寄せられたことを開示
している。比較において、リンブルガーチーズは6.4%を引き寄せ、コントロ
ールは嗅覚計で0.0%であった。
【0041】 Bernier、Anal.Chem.、71、1−7(1999)は、乳酸
、グリセロール、C12−C18カルボン酸およびC−C11アルデヒドの同
定を含む、皮膚発散物の分析方法を開示している。
【0042】 TakkenおよびKnols、Annu.Rev.Entomol.、44
、131−57(1999)は、アフリカ熱帯地方の蚊のにおい媒介挙動を検討
し、これにより、二酸化炭素を、最もよく知られている蚊のカイロモンとして再
確認した。
【0043】 BraksおよびTakken、J.Chem.Ecol.、25、663−
72(1999)は、2日間インキュベーションした汗がAn.gambiae
に対して誘因性になったことを開示している。
【0044】 様々な化学物質が蚊の誘因剤として開示されている。米国特許第4,818,
526号(Wilson)は、カ科(Culicidae)(蚊)に対する誘因
剤としての、ジメチルジスルフィドおよびコハク酸ジブチルおよびそれらの組合
せの使用を開示している。
【0045】 米国特許第4,907,366号(Balfour、1990年)は、蚊を引
き寄せるための、乳酸、二酸化炭素、水および熱のみからなる組成物の使用を開
示している。
【0046】 国際特許出願公開WO98/26661(Justus)は、L−乳酸および
そのナトリウム塩、グリセロール、ならびにチーズ抽出物の混合物であって、不
飽和の長鎖カルボン酸、アルコールおよびアミドを伴う混合物、ならびにそれら
を伴わない混合物をネッタイシマカに対する誘因剤として開示している。グリセ
ロールは、グリセロールと同等であるとして記載された他の成分と同様に、組成
物を実質的なものにしていると考えられるので、素早い投与で直ちに蒸発しない
。しかし、誘因性化学物質である、リンブルガーチーズに由来する活性成分は、
この文書には開示されていないし、実施例で使用された結果に対する統計学的デ
ータも報告されていなかった。
【0047】 上記に述べられた化学物質および化学物質組成物のいくつかを用いて、ヒトお
よび動物をその宿主として利用する数百種の蚊および関連する節足動物のいずれ
かが引き寄せられている。実際、開示された組成物の多くは、蚊に対する誘因剤
として活性であると主張されている。これらの誘因剤の活性は、多くの場合、安
定しておらず、実験室の実験における引き寄せ応答は50%未満である。より詳
細には、開示された組成物はどれも、ヒト身体と同じくらい効率的に、あるいは
ヒト身体よりも効率的に、安定して蚊を引き寄せることができなかった。そのた
め、ヒト身体が、開示された化学物質組成物の手がかりを得るために繰り返し調
べられている。従って、化学物質および化学物質組成物が蚊を引き寄せることに
おいて活性であったかもしれないが、どれも、蚊を引き寄せることに関して、本
文書に報告されている化学物質および化学物質組成物と同じくらい成功している
とは分類されない。
【0048】 従って、環境において安全に用いることができ、かつ蚊を引き寄せることに関
して相乗的な作用を示す化学物質組成物であって、蚊を引き寄せることにおいて
ヒト身体よりも効率的である化学物質組成物が長く要望されている。本発明はこ
の要求を満足する。現在の蚊捕集器は、多くの場合、効率的な収集および監視の
ために先行技術において必要とされていた二酸化炭素を使用している。本発明は
、二酸化炭素と同様に機能し、かつ二酸化炭素の代わりに一層効率的に機能する
蚊誘因剤を提供することによって、大きな二酸化炭素ガスボンベまたはドライア
イスが必要なことを回避する。二酸化炭素は必須ではないが、昆虫のいくつかは
、二酸化炭素を含むことのみによって引き寄せられ得るので、混合物を放出する
ために二酸化炭素をさらに含めることができる。
【0049】 (発明の要約) 本発明は、節足動物(例えば、蚊)を効率的に引き寄せる組成物を提供する。
従って、下記の組成物が提供される: (A)下記の式I:
【化7】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、または(
−C)アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、Hまたは(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOHまたは(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
、二酸化炭素、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個
から8個の炭素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハ
ロゲン化化合物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個
の炭素原子を含有するエーテル、(C−C10)アリール基、1個から8個の
炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
−C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
スルフィド、および(C−C)アルキル基からなる群から選択される置換基
で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (B)酒石酸またはその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個−10個の炭素原子を有するケトン、
(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個−8個の炭素原
子を有するアルコール、1個−8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合物、2
個−4個の炭素原子を含有するニトリル、3個−10個の炭素原子を含有するエ
ーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個−8個の炭素原子を含
有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリールまたは(C−C10)複素環の任意の1つま
たは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(C −C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキルスル
フィド、ならびにH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少な
くとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルからなる群から選択さ
れる置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (C)下記の式I:
【化8】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
)アルキル、またはH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択され
る少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルであり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル、またはH、OH、SH
およびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された
(C−C)アルキルであるか、あるいはYは、Xがオキソである場合には存
在しない; Zは、H、OH、SH、COOH、(C−C)アルキル、またはH、OH
、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換
された(C−C)アルキルであり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭
素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合
物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を
含有するエーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個から8個の
炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれる;
を含み、 ただし、式Iの化合物は、グリコール酸、シュウ酸、酢酸、ヒドラアクリル酸
、ピルビン酸、グリセリン酸、3−ヒドロキシピルビン酸、マロン酸、3−ヒド
ロキシ酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、2−オキソ酪酸、イソ酪酸
、酪酸、リンゴ酸、2−オキソ吉草酸、2−ヒドロキシ吉草酸、2−ヒドロキシ
吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草酸、ヘキサン酸、メルカプト酢酸
、チオ乳酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオプロピオン酸、3−メルカプト
プロピオン酸、2−ブロモプロピオン酸、2−ブロモ酪酸、2−クロロプロピオ
ン酸、3−クロロプロピオン酸、乳酸またはギ酸、およびこれらの塩のみからは
構成されない、 節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物。
【0050】 本発明は、節足動物(例えば、蚊)を効率的に引き寄せる組成物を提供する。
従って、下記の組成物が提供される: 下記の式I:
【化9】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
)アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOH、または(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
、二酸化炭素、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個
から8個の炭素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハ
ロゲン化化合物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個
の炭素原子を含有するエーテル、(C−C10)アリール基、1個から8個の
炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
−C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
スルフィド、O−(C−C)アルキル;(C−C)アルキル基、および
NR(式中、RおよびRはそれぞれ独立して、(C−C)アルキ
ルおよびHからなる群から選択される)からなる群から選択される置換基で1つ
または2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物。
【0051】 本発明は、下記の組成物を環境にさらす工程を含む、節足動物(例えば、蚊)
を引き寄せる方法を提供する: (A)下記の式I:
【化10】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
)アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOHまたは(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
、二酸化炭素、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個
から8個の炭素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハ
ロゲン化化合物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個
の炭素原子を含有するエーテル、(C−C10)アリール基、1個から8個の
炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
−C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
スルフィド、O−(C−C)アルキル;(C−C)アルキル基、および
NR(式中、RおよびRはそれぞれ独立して、(C−C)アルキ
ルおよびHからなる群から選択される)からなる群から選択される置換基で1つ
または2つ以上の任意の位置で置換され得る; の組合せの効果的な量を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (B)酒石酸またはその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個−10個の炭素原子を有するケトン、
(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個−8個の炭素原
子を有するアルコール、1個−8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合物、2
個−4個の炭素原子を含有するニトリル、3個−10個の炭素原子を含有するエ
ーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個−8個の炭素原子を含
有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
−C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
スルフィド、O−(C−C)アルキル;(C−C)アルキル基、および
NR(式中、RおよびRはそれぞれ独立して、(C−C)アルキ
ルおよびHからなる群から選択される)からなる群から選択される置換基で1つ
または2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (C)下記の式I:
【化11】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
)アルキル、またはH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択され
る少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルであり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル、またはH、OH、SH
およびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された
(C−C)アルキルであるか、あるいはYは、Xがオキソである場合には存
在しない; Zは、H、OH、SH、COOH、(C−C)アルキル、またはH、OH
、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換
された(C−C)アルキルであり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭
素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合
物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を
含有するエーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個から8個の
炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれる;
を含み、 ただし、式Iの化合物は、グリコール酸、シュウ酸、酢酸、ヒドラアクリル酸
、ピルビン酸、グリセリン酸、3−ヒドロキシピルビン酸、マロン酸、3−ヒド
ロキシ酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、2−オキソ酪酸、イソ酪酸
、酪酸、リンゴ酸、2−オキソ吉草酸、2−ヒドロキシ吉草酸、2−ヒドロキシ
吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草酸、ヘキサン酸、メルカプト酢酸
、チオ乳酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオプロピオン酸、3−メルカプト
プロピオン酸、2−ブロモプロピオン酸、2−ブロモ酪酸、2−クロロプロピオ
ン酸、3−クロロプロピオン酸、乳酸またはギ酸、およびこれらの塩のみからは
構成されない。
【0052】 本発明は、下記の組成物を環境にさらす工程を含む、節足動物(例えば、蚊)
を引き寄せる方法を提供する: 下記の式I:
【化12】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
)アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOH、または(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
、二酸化炭素、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個
から8個の炭素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハ
ロゲン化化合物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個
の炭素原子を含有するエーテル、(C−C10)アリール基、1個から8個の
炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
−C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
スルフィド、O−(C−C)アルキル、(C−C)アルキル基、および
NR(式中、RおよびRはそれぞれ独立して、(C−C)アルキ
ルおよびHからなる群から選択される)からなる群から選択される置換基で1つ
または2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物。
【0053】 本発明は、蚊を引き寄せるための容量物または組成物のいずれかにおいて以前
には組み合わせられていない化合物の混合物を伴う。本発明の新規に組み合わせ
られた化合物は効果的な節足動物誘因剤として役立つ。本発明の新規な組成物は
、節足動物の誘因剤としてヒトよりも効果的であり得る。
【0054】 本発明の組成物が、節足動物(例えば、蚊)を引き寄せることにおいて効果的
であることが発見されたことは驚くべきことであった。さらに、式Iの化合物と
グループIIの化合物との組成物が、節足動物(例えば、蚊)を引き寄せること
において相乗的な作用を示すことが発見されたことは驚くべきことであった。こ
の相乗的な作用は、多くの場合、本発明の組成物が、ヒトと同様に、あるいはヒ
トよりも良好に節足動物を引き寄せることを可能にする。さらに、本発明の組成
物は、多くの場合、節足動物捕集器において二酸化炭素を使用する必要がない。
【0055】 [発明の詳細な説明] 下記の定義が、別途記載されない限り使用される。ハロは、フルオロ、クロロ
、ブロモまたはヨードである。
【0056】 アルキルは、直鎖基、環状基および分枝状基をともに示す。しかし、「プロピ
ル」などの個々の基に対する参照は直鎖状の原子団(radical)のみを包
含し、「イソプロピル」などの分枝状鎖異性体は具体的に示される。
【0057】 アリールは、フェニル原子団、または約9個から10個の環原子を有し、少な
くとも1つの環が芳香族であるオルト縮合した二環炭素環原子団を示す。
【0058】 複素環は、炭素および1個から4個のヘテロ原子からなる5個または6個の環
原子を含有する単環状環の環炭素を介して結合した原子団を包含する。この場合
、ヘテロ原子はそれぞれが、過酸化物でない酸素、イオウおよびN(X)からな
る群から選択され、Xはそれぞれ、非存在(例えば、−N=)であるか、あるい
はH、O、(C−C)アルキル、フェニルまたはベンジル、ならびにそれら
に由来する約8個から10個の環原子のオルト縮合した二環の複素環の基(具体
的には、ベンゾ誘導体、またはプロピレン、トリメチレンもしくはテトラメチレ
ンの二価原子団をそれに融合することによって得られる基)である。
【0059】 この分野でよく理解されているように、化合物および基の置換は、物理的性質
(例えば、揮発性、融点、軟化点、粘度、分子量および分子サイズ、溶解性、親
水性、親油性など)または化学的性質のいずれかを変化させるために非常に望ま
しい場合がある。置換基が「基(group)」として示される場合、その用語
は、その化合物が置換され得るか、または本発明の実施の範囲に含まれないこと
を意味する。置換基が成分(moiety)として示されるか、または何らかの
限定を伴わず示される場合には、置換は考慮されない。例えば、アルキル基は、
メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、オクチル、ドデシル、シク
ロヘキシル、1−クロロブチル、2−ヒドロキシペンチル、4−シアノブチルな
どを包含し得る。一方、アルキル成分またはアルキルは、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、イソプロピル、オクチル、ドデシルおよびシクロヘキシルのよう
な置換基のみを包含する。同様に、述べられた式の中心核を有する化合物として
物質を参照することは、任意の置換基を有し、示された式の結合構造を変化させ
なかった任意の化合物を包含する。
【0060】 本発明の組成物は、1つまたは2つ以上のキラル中心を有する化合物を1つま
たは2つ以上含むことが当業者により理解される。そのような化合物は、光学活
性体およびラセミ体として存在し、単離され得る。化合物の中には、多型を示し
得るものがある。本発明は、本明細書中に記載されている有用な性質、またはこ
の分野では十分に知られている他の試験を使用して有用な性質を有する任意のラ
セミ体、光学活性体、多型体または立体異性体あるいはこれらの混合物、本発明
の化合物の混合物を包含することが理解され得る。光学活性体の調製方法(例え
ば、ラセミ体の再結晶技術による分割、光学活性な出発物質からの合成、キラル
合成、またはキラルな定常相を使用するクロマトグラフィー分離による方法)は
この分野では十分に知られている。
【0061】 原子団、属、化学物質、置換基および範囲に関して下記に列記される特定の好
ましい値は、例示のみのためであり、原子団、属、化学物質および置換基に関し
て定義された範囲に含まれる他の定義される値または他の値を排除しない。
【0062】 「節足動物」は、動物界における最大の門である節足動物門の構成体であり、
記載されている全動物の約75%を含む。節足動物種の推定される数は1,00
0,000から2,000,000の間である。節足動物は、顕微鏡的なダニか
ら巨大な十脚類(甲殻類)まで大きさが異なっている。
【0063】 節足動物門には、医学的および獣医学的に重要な昆虫の多くの科が含まれ、例
えば、蚊(カ科(Culicidae))、ブユ(ブユ科(Simuliida
e))、サシチョウバエ(サシチョウバエ亜科(Phlebotominae)
)、ヌカカ(ヌカカ科(Ceratopogonidae))、ウシアブ(アブ
科(Tabanidae))、ツェツェバエ(ツェツェバエ科(Glossin
idae))、サシバエおよびイエバエ(イエバエ科(Muscidae))、
ノミ(ノミ目(Siphonaptera))、シラミ(シラミ目(Anopl
ura))、サシガメ(オオサシガメ亜科(Triatominae))、ヒメ
ダニ(ヒメダニ科(Argasidae))およびマダニ(マダニ科(Ixod
iae))が含まれる。
【0064】 具体的な節足動物には、蚊(カ科)、ブユ(ブユ科)、サシチョウバエ(サシ
チョウバエ亜科)、ヌカカ(ヌカカ科)、ウシアブ(アブ科)、ツェツェバエ(
ツェツェバエ科)、サシバエおよびイエバエ(イエバエ科)、ノミ(ノミ目)、
シラミ(シラミ目)、サシガメ(オオサシガメ亜科)、ヒメダニ(ヒメダニ科)
およびマダニ(マダニ科)が挙げられる。
【0065】 「蚊」は、糸角類としても知られている双翅目の亜目に属するいずれかの蚊で
あり得ることが理解される。この亜目にはカ科が含まれる。3400ほどの種の
蚊が38属に分類される。カ科は下記の3つの亜科に分けられる:ハマダラカ亜
科(Anophelinae)、これには、その多くの種がマラリアの伝染に関
わっているよく知られたハマダラカ属(Anopheles)が含まれる;オオ
カ亜科(Toxorhynchitinae)、その大きな幼虫が他の蚊の幼虫
を食べる;およびナミカ亜科(Culicinae)、これは、約34属におい
て約2930種を有し、ナミカ族(Culcini)およびナガハシカ族(Sa
bethini)の2つの族に分けられる。ナミカ族の蚊には、イエカ属(Cu
lex)、ヤブカ属(Aedes)およびヌマカ属(Mansonia)のよう
なよく知られた属が含まれる。ナガハシカ族の蚊には、ナガハシカ属(Sabe
thes)、ワイオマイア(Wyeomyia)属およびマラヤ(Malaya
)属が含まれる。
【0066】 具体的な蚊としては、イエカ属、ヤブカ属、ソロフォラ(Psorophor
a)属、ワイオマイア属、ヌマカ属、コキレチジア(Coquilletidi
a)属またはハマダラカ属(Anopheles)が挙げられる。
【0067】 具体的な節足動物には、イエカ属、ヤブカ属、ヌマカ属、ワイオマイア属、ソ
ロフォラ属、コキレチジア属またはハマダラカ属に属する蚊が挙げられる。
【0068】 別の具体的な節足動物としては、ブユ科、オオサシガメ亜科、ノミ目、アブ科
、クリコイデス(Culicoides)、サシチョウバエ亜科、イエバエ科、
ツェツェバエ科、マダニ科またはヒメダニ科が挙げられる。
【0069】 具体的に、(C−C)アルキルには、例えば、メチル、エチル、プロピル
、イソプロピル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、sec
−ペンチル、iso−ペンチル、ヘキシル、sec−ヘキシル、iso−ヘキシ
ル、ヘプチル、sec−ヘプチル、iso−ヘクチルおよびオクチルを挙げるこ
とができる。
【0070】 具体的な(C−C)アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、sec−ペンチルま
たはヘキシルである。別の具体的な(C−C)アルキルはメチルである。別
の具体的な(C−C)アルキルはエチルである。別の具体的な(C−C )アルキルはプロピルである。
【0071】 具体的に、(C−C10)アリールには、例えば、フェニル、インデニルま
たはナフチルを含む中心核を挙げることができる。
【0072】 具体的な(C−C10)アリールはフェニルである。
【0073】 (C−C10)アリールは必要に応じて、H;オキソ;ハロゲン;OH;S
H;COOH;COO(C−C)アルキル;(C−C)アルキル;(C −C)アルキルスルフィド;NR(式中、RおよびRは独立して
、Hおよび(C−C)アルキルから選択される);ならびにH、OH、SH
およびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された
(C−C)アルキルからなる群から選択される置換基で1つまたは2つ以上
の任意の位置において置換され得る。
【0074】 1つの具体的な実施形態において、(C−C10)アリールはCHおよび
OHで置換される。別の具体的な実施形態において、(C−C10)アリール
はCHで置換される。別の具体的な実施形態において、(C−C10)アリ
ールはOHで置換される。別の具体的な実施形態において、(C−C10)ア
リールはNHで置換される。
【0075】 別の具体的な(C−C10)アリールは、p−クレゾール、ベンゾニトリル
、フェノールまたはトルエンである。別の具体的な(C−C10)アリールは
p−クレゾールである。別の具体的な(C−C10)アリールはベンゾニトリ
ルである。別の具体的な(C−C10)アリールはフェノールである。別の具
体的な(C−C10)アリールはトルエンである。
【0076】 (C−C10)複素環は、H;オキソ;ハロゲン;OH;SH;COOH;
COO(C−C)アルキル;(C−C)アルキル;(C−C)アル
キルスルフィド;ならびにH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択さ
れる少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルからなる群か
ら選択される置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置において置換され得る。
【0077】 1つの実施形態において、(C−C10)複素環はCHで置換される。
【0078】 具体的な(C−C10)複素環は、フラン、アゾール、ジオキサン、チオフ
ェン、チアゾールまたはトリアゾールである。
【0079】 具体的な(C−C10)複素環はフランである。
【0080】 具体的に、Xは、H;ハロゲン;OH;SH;オキソ;(C−C)アルキ
ル;またはH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも
1つの置換基で置換された(C−C)アルキルである。
【0081】 具体的なXはHである。別の具体的なXはハロゲンである。別の具体的なXは
OHである。別の具体的なXはSHである。別の具体的なXはオキソである。別
の具体的なXは(C−C)アルキルである。別の具体的なXは、H、OH、
SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換さ
れた(C−C)アルキルである。別の具体的なXはCHである。
【0082】 具体的に、Yは、H;(C−C)アルキル;またはH、OH、SHおよび
ハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された(C −C)アルキルであるか、あるいはXがオキソである場合、Yは存在しない。
【0083】 具体的なYはHである。別の具体的なYは(C−C)アルキルである。別
の具体的なYは、H、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少な
くとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルである。別の具体的な
Yは、非存在のYである。
【0084】 具体的に、Zは、H;OH;SH;COOH;(C−C)アルキル;また
はH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置
換基で置換された(C−C)アルキルである。
【0085】 具体的なZはHである。別の具体的なZはOHである。別の具体的なZはSH
である。別の具体的なZはCOOHである。別の具体的なZは(C−C)ア
ルキルである。別の具体的なZは、H、OH、SHおよびハロゲンからなる群か
ら選択される少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルであ
る。
【0086】 具体的に、nは1から10(10を含む)の整数である。
【0087】 nに関する具体的な値は1である。nに関する別の具体的な値は2である。n
に関する別の具体的な値は3である。nに関する別の具体的な値は4である。n
に関する別の具体的な値は5である。nに関する別の具体的な値は6である。n
に関する別の具体的な値は7である。nに関する別の具体的な値は8である。n
に関する別の具体的な値は9である。nに関する別の具体的な値は10である。
【0088】 皮膚抽出物または毛抽出物の揮発性成分は、それぞれがアセトンまたは別の好
適な溶媒と混合された皮膚の洗浄物または剃毛物の洗浄物である。ヒトの皮膚ま
たは毛のそのような洗浄物は新規ではないが、毛、あるいはシェービングクリー
ムを用いずに適切なデバイスに由来する剃られた毛または皮膚を使用して、節足
動物を引き寄せる化合物を抽出および放出させる手段として好適な溶媒に混合ま
たは懸濁することができる。毛において発見された多くの化合物は皮膚の油脂に
より存在し、実際、剃って得られたものは、毛および死んだ皮膚細胞からなる。
BernierのPh.D.論文(フロリダ大学、1995年);およびBer
nier他、Analytical Chemistry、第71巻、第1号、
1999年1月1日において同定された同じ揮発物が、毛および死んだ皮膚細胞
に存在している。
【0089】 式Iの化合物は、少なくとも1つのカルボン酸基を含有する。本発明において
使用される特定のカルボン酸には、乳酸、グリコール酸、チオ乳酸および酒石酸
が含まれる。
【0090】 式Iの具体的な化合物は乳酸である。式Iの別の具体的な化合物はグリコール
酸である。式Iの別の具体的な化合物はチオ乳酸である。式Iの別の具体的な化
合物は酒石酸である。
【0091】 式Iにおけるアルキル基に関する鎖長、特にアルコールおよびケトンを含めて
その鎖長は、本発明の組成物の個々の化合物および混合された化合物には効果的
なレベルの揮発性が必要であるために重要である。著しくより大きな分子量のケ
トン(例えば、10個以上の炭素原子を有するケトン)または著しくより大きな
分子量のアルコールが使用された場合、化合物およびその混合物は揮発性が低下
して、特に広い面積全体にわたって効果的にならない。これは、化合物が、著し
く広い面積全体で効果的な誘因剤であるために十分な量で揮発しないからである
。従って、より大きな分子量の化合物は、一方の化合物のみが比較的揮発性であ
るので、相乗的な作用を示すとは考えられない。
【0092】 式Iの具体的な化合物は酒石酸またはその受容可能な塩である。そのような実
施形態において、本発明は、酒石酸またはその受容可能な塩と、グループIIに
由来する少なくとも1つの化合物、および(上記のグループIについて定義され
ているような)その塩との組合せを含む組成物、ただし、グループIIの化合物
には、3個から10個の炭素原子を有するケトン、(C−C10)アルケン、
(C−C10)アルデヒド、二酸化炭素、1個から8個の炭素原子を有するア
ルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合物、2個から4個
の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を含有するエーテル
、二酸化炭素、(C−C10)アリール、1個から8個の炭素原子を含有する
スルフィド、および(C−C10)複素環が含まれ、 前記(C−C10)アリールまたは(C−C10)複素環の任意の1つま
たは2つ以上は、H;オキソ;ハロゲン;OH;SH;COOH;COO(C −C)アルキル;(C−C)アルキル;(C−C)アルキルスルフィ
ド;H、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの
置換基で置換された(C−C)アルキル;ならびにNR(式中、R およびRは独立して、Hおよび(C−C)アルキルからなる群から選択さ
れる)からなる群から選択される置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置
換され得る。
【0093】 別の実施形態において、本発明は下記の組成物である: 式I:
【化13】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
)アルキル、またはH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択され
る少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルであり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル、またはH、OH、SH
およびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された
(C−C)アルキルであるか、あるいはXがオキソである場合にはYは存在
しない; Zは、H、OH、SH、COOH、(C−C)アルキル、またはH、OH
、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換
された(C−C)アルキルであり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物、および(上記のグループIについて定義されている
ような)その塩の組合せの効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物、および(上記のグループI
について定義されているような)その塩の効果的な量、ただし、グループIIの
化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン、(C−C10)アル
ケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭素原子を有するアルコー
ル、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合物、2個から4個の炭素
原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を含有するエーテル、二酸
化炭素、(C−C10)アリール、1個から8個の炭素原子を含有するスルフ
ィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリールまたは(C−C10)複素環の任意の1つま
たは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(C −C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルフィ
ド、ならびにH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくと
も1つの置換基で置換された(C−C)アルキルからなる群から選択される
置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、 ただし、式Iの化合物は、グリコール酸、シュウ酸、酢酸、ヒドラアクリル酸
、ピルビン酸、グリセリン酸、3−ヒドロキシピルビン酸、マロン酸、3−ヒド
ロキシ酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、2−オキソ酪酸、イソ酪酸
、酪酸、リンゴ酸、2−オキソ吉草酸、2−ヒドロキシ吉草酸、2−ヒドロキシ
吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草酸、ヘキサン酸、メルカプト酢酸
、チオ乳酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオプロピオン酸、3−メルカプト
プロピオン酸、2−ブロモプロピオン酸、2−ブロモ酪酸、2−クロロプロピオ
ン酸、3−クロロプロピオン酸、乳酸またはギ酸;および(上記のグループIに
ついて定義されているような)その塩のみからは構成されない、 蚊を引き寄せるのに効果的な組成物。
【0094】 上記の実施形態において、式Iの化合物は、1つまたは2つ以上(例えば、1
つ、2つまたは3つ)の式Iの化合物に加えて、グリコール酸;シュウ酸;酢酸
;ヒドラアクリル酸;ピルビン酸;グリセリン酸;3−ヒドロキシピルビン酸;
マロン酸;3−ヒドロキシ酪酸;2−メチル乳酸;2−ヒドロキシ酪酸;2−オ
キソ酪酸;イソ酪酸;酪酸;リンゴ酸;2−オキソ吉草酸;2−ヒドロキシ吉草
酸;2−ヒドロキシ吉草酸;吉草酸;イソ吉草酸;2−メチル吉草酸;ヘキサン
酸;メルカプト酢酸;チオ乳酸;3−メルカプトプロピオン酸;チオプロピオン
酸;3−メルカプトプロピオン酸;2−ブロモプロピオン酸;2−ブロモ酪酸;
2−クロロプロピオン酸;3−クロロプロピオン酸;乳酸およびギ酸からなる群
から選択される1つまたは2つ以上(例えば、1つ、2つまたは3つ)の化合物
を含む。式Iの化合物は2つ以上の異なる化合物を含み得ることが理解される。
さらに、式Iの2つ以上の異なる化合物の1つ(または2つ以上)は、上記に規
定された化合部の1つであり得る。さらに、上記に規定された化合部の任意の組
合せも受容可能である。
【0095】 別の実施形態において、本発明は下記の組成物を提供する: 式I:
【化14】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
)アルキル、またはH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択され
る少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルであり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル、またはH、OH、SH
およびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された
(C−C)アルキルであるか、あるいはXがオキソである場合にはYは存在
しない; Zは、H、OH、SH、COOH、(C−C)アルキル、またはH、OH
、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換
された(C−C)アルキルであり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物、および(上記のグループIについて定義されている
ような)その塩の組合せの効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物、および(上記のグループI
について定義されているような)その塩の効果的な量、ただし、グループIIの
化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン、二酸化炭素、(C
10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭素原子を有
するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合物、2個か
ら4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を含有するエ
ーテル、(C−C10)アリール、1個から8個の炭素原子を含有するスルフ
ィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリールまたは(C−C10)複素環の任意の1つま
たは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(C −C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルフィ
ド、ならびにH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくと
も1つの置換基で置換された(C−C)アルキルからなる群から選択される
置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含む組成物であって、蚊を引き寄せるのに効果的な組成物。
【0096】 具体的に、「ケトン」は、1つまたは2つ以上の−C(C=O)C−基を含有
する任意の化合物である。本発明において使用される特定のケトンは、3個から
10個(10個を含む)の炭素原子を有する。より詳細には、ケトンは、アセト
ン、ブタノン、2−ペンタノン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ペンタ
ノン、3−ヘキサノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、5−ノナノン、3−
メチル−2−ブタノン、4−メチル−2−ペンタノン、3−ペンテン−2−オン
、3−ブテン−2−オン、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、2,3−ブタンジオ
ンまたは2,4−ペンタンジオンであり得る。
【0097】 具体的なケトンはアセトンである。別の具体的なケトンはブタノンである。別
の具体的なケトンは2−ペンタノンである。別の具体的なケトンは2−ヘキサノ
ンである。別の具体的なケトンは2−ヘプタノンである。別の具体的なケトンは
3−ペンタノンである。別の具体的なケトンは3−ヘキサノンである。別の具体
的なケトンは3−ヘプタノンである。別の具体的なケトンは4−ヘプタノンであ
る。別の具体的なケトンは5−ノナノンである。別の具体的なケトンは3−メチ
ル−2−ブタノンである。別の具体的なケトンは4−メチル−2−ペンタノンで
ある。別の具体的なケトンは3−ペンテン−2−オンである。別の具体的なケト
ンは3−ブテン−2−オンである。別の具体的なケトンは3−ヒドロキシ−2−
ブタノンである。別の具体的なケトンは2,3−ブタンジオンである。別の具体
的なケトンは2,4−ペンタンジオンである。
【0098】 具体的に、「アルケン」は、少なくとも1つのC=C基を含有する任意の化合
物である。本発明において使用される特定のアルケンは、2個から10個(10
個を含む)の炭素原子を含有する。本発明において使用される特定のアルケンに
は、脂肪族アルケンまたは環状アルケンが含まれる。さらに、本発明において使
用される特定のアルケンには、直鎖状アルケンまたは分枝状アルケンが含まれる
。本発明において使用される特定のアルケンには、イソプレン、1−ヘプテン、
1−オクテンおよび1−ノネンが含まれる。
【0099】 具体的なアルケンはイソプレンである。別の具体的なアルケンは1−ヘプテン
である。別の具体的なアルケンは1−オクテンである。別の具体的なアルケンは
1−ノネンである。
【0100】 具体的に、「アルコール」は、少なくとも1つのC(OH)基を含有する任意
の化合物である。本発明において使用される特定のアルコールは、1個から8個
(8個を含む)の炭素原子を有する。本発明において使用される特定のアルコー
ルは、脂肪族アルコールまたは環状アルコールであり得る。本発明において使用
される特定のアルコールは、分枝状アルコールまたは直鎖状アルコールであり得
る。本発明において使用される特定のアルコールには、メタノール、エタノール
、1−ヘプテン−3−オールおよび1−オクテン−3−オールが含まれる。
【0101】 具体的なアルコールはメタノールである。別の具体的なアルコールはエタノー
ルである。別の具体的なアルコールは1−ヘプテン−3−オールである。別の具
体的なアルコールは1−オクテン−3−オールである。
【0102】 具体的に、(C−C10)アルデヒドは、少なくとも1つのC(=O)H基
と、1個から10個(10個を含む)の炭素原子とを含有する化合物である。本
発明において使用される特定のアルデヒドには、ホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノナナールおよびベンゾア
ルデヒドが含まれる。
【0103】 具体的なアルデヒドはホルムアルデヒドである。別の具体的なアルデヒドはア
セトアルデヒドである。別の具体的なアルデヒドはブチルアルデヒドである。別
の具体的なアルデヒドはイソブチルアルデヒドである。別の具体的なアルデヒド
はノナナールである。別の具体的なアルデヒドはベンゾアルデヒドである。
【0104】 具体的に、「ハロゲン化化合物」は、少なくとも1つのC−X基(式中、Xは
ハロゲン原子である)を含有する任意の化合物である。ハロゲンは、フッ素、塩
素、臭素またはヨウ素であり得る。1つまたは2つ以上のハロゲン原子がハロゲ
ン化化合物に存在し得ることに留意しなければならない。本発明において使用さ
れる特定のハロゲン化化合物には、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素お
よびブロモホルムなどのハロゲン化(C−C)アルキルが含まれる。
【0105】 具体的なハロゲン化化合物は塩化メチレンである。別の具体的なハロゲン化化
合物はクロロホルムである。別の具体的なハロゲン化化合物は四塩化炭素である
。別の具体的なハロゲン化化合物はブロモホルムである。
【0106】 具体的に、「ニトリル」は、少なくとも1つのCN基を含有する任意の化合物
である。本発明において使用される特定のニトリルには、アセトニトリル、ベン
ゾニトリルおよびフェニルアセトニトリルが含まれる。
【0107】 具体的なニトリルはアセトニトリルである。別の具体的なニトリルはベンゾニ
トリルである。別の具体的なニトリルはフェニルアセトニトリルである。
【0108】 具体的に、「エーテル」は、C−O−C基を含有する任意の化合物である。本
発明において使用される特定のエーテルは、3個から10個(10個を含む)の
炭素原子を有し、特に脂肪族化合物である。
【0109】 具体的なエーテルはジエチルエーテルである。
【0110】 具体的に、「二酸化炭素」は、式COによって表される。本発明において使
用される二酸化炭素は、気体または固体として存在し得る。二酸化炭素は、通常
の場合、標準的な温度および圧力において気体として存在する。しかし、二酸化
炭素は、固体の二酸化炭素(すなわち、ドライアイス)であってもよい。そのよ
うな場合、二酸化炭素は昇華して、最終的には気体として大気中に入る。あるい
は、二酸化炭素は、ボンベまたは類似する分配装置から直接的または間接的に送
達され得る。そのような場合、使用される二酸化炭素の流れをモニターすること
ができる。そのため、ドライアイスをそれ以外の化学物質に加えることができ、
あるいは二酸化炭素を二酸化炭素供給源からそれ以外の化学物質に吹き込むこと
ができる。二酸化炭素の両方の形態は同等に効果的であることに留意しなければ
ならない。しかし、費用および便利さにより、一方の形態が、もう一方を除外し
て使用されることは避けられない。
【0111】 具体的に、「スルフィド」は、少なくとも1つのC−S基を含有する任意の化
合物である。本発明において使用される特定のスルフィドは、1個から10個(
10個を含む)の炭素原子、および1個から3個(3個を含む)のイオウ原子を
含有する。本発明において使用される特定のスルフィドには、二硫化炭素、ジメ
チルスルフィド、ジエチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジエチルジスル
フィド、メチルプロピルジスルフィド、エチルビニルスルフィド、ジメチルスル
ホキシドおよびジメチルトリスルフィドが含まれる。
【0112】 具体的なスルフィドは二硫化炭素である。別の具体的なスルフィドはジメチル
スルフィドである。別の具体的なスルフィドはジエチルスルフィドである。別の
具体的なスルフィドはジメチルジスルフィドである。別の具体的なスルフィドは
ジエチルジスルフィドである。別の具体的なスルフィドはメチルプロピルジスル
フィドである。別の具体的なスルフィドはジメチルトリスルフィドである。別の
具体的なスルフィドはエチルビニルスルフィドである。別の具体的なスルフィド
はジメチルスルホキシドである。
【0113】 具体的に、「オキソ」はC(=O)である。
【0114】 1つの実施形態において、本発明の組成物は、式Iの化合物を含み、かつグル
ープIIの化合物を含む。
【0115】 本発明の1つの実施形態において、組成物は、乳酸である式Iの化合物を含み
、かつアセトン、二酸化炭素およびジメチルスルフィドであるグループIIの少
なくとも3つの化合物を含む。
【0116】 当業者は、好適な組成物が、式Iの1つまたは2つ以上の化合物をグループI
Iの1つまたは2つ以上の化合物と組み合わせることによって形成されることを
認識している。加える順序は、得られた組成物の活性に影響しないと考えられる
。しかし、費用および便利さにより、特定の化合物が特定の順序で添加されるこ
とが避けられない場合がある。便利さおよび費用により、用いられる任意の気体
を他の気体または液体に加えることが要求されることが見出された。さらに、用
いられるすべての固体は液体に加えなければならない。得られた混合物はそのま
ま使用されたが、混合が、開発された混合物のそれぞれについて必要に応じて行
われる。
【0117】 化合物が、安定で非毒性の酸塩または塩基塩を形成するのに十分に塩基性また
は酸性である場合、化合物を塩として使用することが適切である場合がある。受
容可能な塩の例は、受容可能なアニオンを形成する酸によって形成される有機酸
付加塩であり、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩
、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α−ケ
トグルタル酸塩およびα−グリセロリン酸塩である。本発明の特定の無機塩もま
た形成され得、これには、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩および炭酸塩の塩
が含まれる。
【0118】 受容可能な塩は、この分野でよく知られている標準的な手法を使用することに
よって、例えば、アミンなどの十分に塩基性の化合物を、生理学的に受容可能な
アニオンをもたらす好適な酸と反応することによって得ることができる。カルボ
ン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムまたはリチウム)塩または
アルカリ土類金属(例えば、カルシウム)塩もまた作製することができる。
【0119】 具体的に、「環境」は、周囲の土地、大気または水域(またはそれらの任意の
組合せ)である。そのような環境(すなわち、周囲の領域)は節足動物(例えば
、蚊、ヌカカなど)を含有し得るので、効果的な量の組成物により、環境に由来
する節足動物の大部分が攻撃される。
【0120】 あるいは、環境は多量の節足動物を含有しないので、効果的な量の組成物によ
って、環境から、その後も引き続き環境に存在する節足動物の大部分が確実に引
き寄せられるようになる。そのような実施形態では、本発明の組成物により、節
足動物が環境から予防的に除かれる。
【0121】 本発明の組成物は、節足動物を集めることを高めるために、市販または自家製
の捕集器に任意の形態で加えることができる。本発明の組成物は、キャリアとし
ての気体の流れ(例えば、空気、二酸化炭素など)により、あるいはそれによら
ず、捕集器の外に拡散し得るか、あるいは捕集器から拡散し得る。
【0122】 本明細書中で使用されているように、捕集器は、節足動物を捕らえる道具であ
る。効果的な捕集器には、実施例10の表10に開示されている捕集器が含まれ
る。好適な捕集器は、American Biophysics(East G
reenwich、R.I)、Bio Quip Products(Gard
ena、CA)、John W.Hock Company(Gainesvi
lle、FL)、およびBio Sensory,Inc.(Windham
Mills Technology Center、Wilimatic、CT
)から市販されている。
【0123】 本発明の組成物は、水薬瓶または他のサンプル容器で送達され得る。組成物は
、1つのバイアルまたは容器に含まれる式Iの化学物質(1つまたは2つ以上)
、および別のバイアルまたは容器に含まれるグループIIの化合物の化学物質(
1つまたは2つ以上)として存在し得る。あるいは、組成物は一緒に混合され得
る。この場合、式Iの化学物質(1つまたは2つ以上)およびグループIIの化
合物の化学物質(1つまたは2つ以上)が1つの水薬瓶において一緒に混合され
得る。組成物は、1つまたは2つの水薬瓶に存在するかに関わりなく、制御放出
の手段を必要に応じて含むことができる。
【0124】 本発明の組成物は、圧縮ボンベによるなどの気相で送達され得る。さらに、気
相で存在する組成物は、必要に応じて、不活性なキャリアガスと混合されてもよ
く、あるいは混合されなくてもよい。
【0125】 節足動物を引き寄せることにおける本発明の組成物の効力は、Bernier
のPh.D.論文(フロリダ大学、1995年)またはBernier他、An
alytical Chemistry、第71巻第1号、1999年1月1日
に開示されているような皮膚洗浄物または毛洗浄物の1つまたは2つ以上の化学
物質組成物を加えることによってさらに高めることができる。
【0126】 節足動物を引き寄せることにおける本発明の組成物の効力は、光、熱および湿
気の1つまたは2つ以上を加えることによってさらに高めることができる。
【0127】 当業者は、本発明の組成物が、式Iの1つまたは2つ以上の化合物と、グルー
プIIの化合物の1つまたは2つ以上の化合物とを含むことを認識していること
が理解される。1つまたは2つ以上の式Iの化合物は、組成物全体の約1重量%
から約99重量%で含まれ得る。さらに、グループIIの化合物の1つまたは2
つ以上の化合物は、組成物全体の約1重量%から約99重量%で含まれ得る。
【0128】 得られる組成物を形成する各化合物の効果的な量または比率、ならびに得られ
た組成物の効果的な量は、式Iの個々の化合物(1つまたは2つ以上)およびグ
ループIIの個々の化合物(1つまたは2つ以上)に依存する。使用に必要な組
成物の量は、選択された特定の化合物によって変化するだけでなく、節足動物の
タイプ、天候状態、適用される地理的面積、昆虫が攻撃される時間の所望する長
さによっても変化する。
【0129】 使用された化学物質はすべて、例えば、Aldrich&Fluka Che
mical(Milwaukee、WI)およびLancaster Synt
hesis(Windham、NH)から商業的に購入された。
【0130】 すべての刊行物および特許は、本開示と矛盾しない限り、個々に参考として組
み込まれているかのように、参考として本明細書中に組み込まれる。本発明は、
示された細部および記載された細部そのものに限定されないため、多くの変化お
よび改変を、請求項によって規定される本発明の精神および範囲から外れること
なく行うことができることを理解しなければならない。
【0131】 次に、本発明を下記の非限定的な実施例によって例示し、その実施例において
、別途示されない限り、試験は約75匹の6日齢から8日齢のネッタイシマカの
未交尾メスを用いて行われた。試験は、Posey、J.Med.Entomo
l.35、330−334(1998)によって記載されたように嗅覚計(55
ft/分の気流、80F、60%R.H.)で行われた:LAは乳酸である
。蚊は、試験する少なくとも1時間前に落ち着かせた。嗅覚計は、それぞれの試
験群の後で清浄化された。各試験群は、08:30、11:00および13:0
0の現地時間に行われた3つの試験からなった。3つの試験はそれぞれ、異なる
ケージで行われた。コントロールは、同一のサンプル送達デバイス、および処置
側の条件に匹敵する条件からなった。処置ポートおよびコントロールポートはと
もに、新しい処置/コントールに入ったときに同時に開けられ、そして同時に閉
じられた。
【0132】 (実施例) 実施例1 表1には、ネッタイシマカに対する誘因剤としての乳酸単独およびアセトン単
独の有効性が(75匹のメス蚊の捕集パーセントで)例示されている。200μ
Lの乳酸は単独で平均して26%の蚊を引き寄せたことが明らかにされた。直径
が60mmのガラス製ペトリ皿から蒸発させた500μLのアセトンは単独で平
均して51%の蚊を引き寄せたこともまた明らかにされた。
【0133】
【表1】
【0134】 実施例2 表2には、ネッタイシマカ蚊に対する誘因剤としての数クラスの化合物(例え
ば、ケトン、カルボン酸、アルコール、ハロゲン化化合物、アルデヒド、アルケ
ン、ニトリル、複素環、スルフィド、エーテルなど)の有効性が例示されている
。さらに、表2には、蚊に対する誘因剤としての乳酸と一緒にされたこれらの化
合物の相乗的な有効性もまた例示されている。
【0135】
【表2】 アセトンに類似する作用モードを有する化合物のスクリーニング結果(500μ
Lの高用量)を下記に示す。これらの化合物はまた、「活性化剤」または「活性
化剤2」化合物と呼ばれる。この場合、活性化剤の数字標示は、そのような化学
物質が引き寄せにおいて異なる挙動(例えば、プルービング、飛行パターン)を
誘発したことを示している。斜体字の数字は、50%を越える蚊を捕集する値、
または存在する場合には平均値を表している。(CK=チェックまたはコントロ
ールポート):
【0136】 実施例3 表3には、蚊に対する誘因剤としての乳酸のアナログの有効性が例示されてい
る。さらに、表3には、蚊に対する誘因剤としてのアセトンと一緒にされたこれ
らの化合物の相乗的な有効性もまた例示されている。
【0137】
【表3】 乳酸に類似する作用モードを有する化合物のスクリーニング結果を下記に示す(
「基剤誘因剤」の代わりに「基剤」化合物とも呼ばれる):
【0138】 実施例4 表4には、ネッタイシマカ蚊を引き寄せることに対するヒトの有効性が例示さ
れている。データは1997年9月から1998年6月に集められた。
【0139】
【表4】
【0140】 実施例5 表5には、蚊に対する誘因剤としてのいくつかの組成物の有効性が例示されて
いる。
【0141】
【表5】
【0142】 実施例6 表6には、ネッタイシマカに対する誘因剤としてのいくつかの化合物および化
合物の組合せの有効性に対する平均値が例示されている。これらのデータは、一
定形式のスクリーニングおよび一定形式のランダム化試験から得られた。
【0143】
【表6】 ネッタイシマカの引き寄せについて試験された化合物および組成物の平均値 W=白色キャップ、約1200uL容量、B=黒色キャップ、約400uL容量
、しかし、除外率は、暴露表面積、温度および化学物質の揮発性によって決定さ
れた。I=挿入、約225uL容量。数字の用量は、固体についてはugの単位
を有し、液体についてはuLの単位を有する−文字表示を伴わない数字項目は6
0mmのガラス製ペトリ皿での実験を示す。単位を伴わない用量は、典型的には
、基剤についてはμgであり、活性化剤についてはμLである。Crysは、5
00μgから2mgのサンプル量を有する固体を示す。データは「一定形式」の
スクリーニングのみから編集された。
【0144】 実施例7
【表7】
【0145】 実施例8
【表8】
【0146】 実施例9
【表9】 最良混合物の配合および確認 (注:約10:1のアセトン:DMDS放出率) *注:全体的には95.2%の蚊が捕集された。約100:1のアセトン:DM
DSの放出を生じさせる場合、DMDS(ジメチルジスルフィド)における約3
0μLは不活性であった。
【0147】 実施例10
【表10】 捕集器のタイプ ベッド・ネット Bates型畜舎用捕集器 円筒状ラード缶捕集器 No.10トリニダード捕集器 Trueman&McIver傾斜型捕集器 プレキシガラス捕集器 Kato式ドライアイス捕集器 DeFoliant&Morris円錐型捕集器 Malaise捕集器 二酸化炭素・光型捕集器 Fay−Prince二酸化炭素型捕集器 粘着性捕集器 New Jersey光型捕集器 ACIS捕集器(陸軍折り畳み式昆虫監視) CDC光型捕集器 Kimsey&Chaniotis捕集器 EVS光型捕集器 Monk’s Wood光型捕集器 アメリカ陸軍ソリッドステート光型捕集器(AMSS) Pfuntner光型捕集器 Starビーム粘着性光型捕集器 円筒状光型捕集器 上昇気流光型捕集器 「Nozawa」型捕集器 「AS」捕集器 UV光型捕集器 点滅光型捕集器 非電気式光型捕集器 Haufe&Burgess捕集器 Fay−Prince捕集器 Wilton&Kloter円筒状捕集器 二重コーン捕集器 Ikeshoji円筒状音響型捕集器 Ikeshoji&Ogawaカップ型捕集器 Kanda他の円筒状捕集器およびランタン型捕集器 熱型捕集器 糖を使用する引き寄せ捕集器
【0148】 本発明の相乗的な誘因性組成物は、任意の数の機構によって、そして特定の用
途タイプに適切な異なる様式で提供され得る。そのような様式および機構の主要
な機能は、節足動物(例えば、蚊)を効果的に引き寄せるために、特に、上記に
記載されているように、蚊などに対して効果的な節足動物駆除物質(例えば、殺
虫剤、フェロモン、微生物剤)の利用可能な供給源に節足動物を効果的に引き寄
せるために十分な期間にわたって誘因剤の放出をもたらすことである。
【0149】 本発明の組成物は二酸化炭素を含んでもよく、あるいは二酸化炭素を含まなく
てもよい。組成物が二酸化炭素を含まない本発明の実施形態において、本発明の
さらなる利点が達成される。そのような実施形態において、二酸化炭素を必要と
しない節足動物捕集器に対する非常に効率的な誘因性混合物が得られる。
【0150】 本発明のさらなる利点には、生き餌が不要になることが含まれる。
【0151】 上記の機構および様式は、当然のことではあるが、個々の成分および組成物の
揮発性、持続性、空中安定性、水分感受性などに依存し、そして様々な組成物の
間で変化する。水分、熱および光を必要に応じて本発明の化合物に加えて、効率
を高めることができる。本発明の誘因性組成物を放出させるために使用される構
造体は、組成物を収容するトレー、組成物を収容する収容トレーまたは他の容器
、時間放出キャニスターまたはスプレー缶、誘因剤の放出を保持する吸収材(例
えば、織物、紙、多孔性材料、フォーム、吸収材ポリマー、スーパー吸収材ポリ
マー[例えば、米国特許第5,679,364号に記載されているようなスーパ
ー吸収材アクリルポリマー]、半透膜を有する容器、排気型容器など)と同じく
らい、単純にすることができる。節足動物をより積極的に引き寄せる材料は、(
混合物において)誘因剤と一緒にすることができ、あるいは誘因剤の近くに存在
させることができ、従って、化学物質は有害な相互作用または反応をもたらさな
い。
【0152】 さらに、本発明の組成物を殺虫剤と組み合わせることにより、殺虫剤を広範囲
に散布することを必要としない局所的な撲滅手段が提供される。パラフィンまた
は他の好適な粘性化学物質(例えば、グリセロール)などの徐放性の化学的機構
を付加することにより、組成物の蒸発速度を低下させる手段が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/04 A01N 37/04 37/34 101 37/34 101 59/04 59/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ユニバーシティ オブ フロリダ アメリカ合衆国,フロリダ州 32611− 5500,ガイネスビル,オフィス オブ リ サーチ,テクノロジー アンド グラジュ エイト エデュケーション, オフィス オブ テクノロジー ライセンシング, ピー.オー.ボックス 5500 (72)発明者 バーニアー ウルリッチ アール. アメリカ合衆国,フロリダ州 32605,ガ イネスビル,ノースウェスト 27ス テラ ス 4621 (72)発明者 クライン ダニエル エル. アメリカ合衆国,フロリダ州 32653,ガ イネスビル,ノースウェスト 75ス レー ン 5027 (72)発明者 バーナード ドナルド アール. アメリカ合衆国,フロリダ州 32606,ガ イネスビル,ノースウェスト 77ス テラ ス 44003 (72)発明者 ブース マシュー エム. アメリカ合衆国,フロリダ州 32608,ガ イネスビル,サウスウェスト 34ス スト リート 3611 (72)発明者 ヨースト リチャード エイ. アメリカ合衆国,フロリダ州 32603,ガ イネスビル,ノースウェスト サード プ レイス 2155 (72)発明者 ポセイ ケネス エイチ. アメリカ合衆国,フロリダ州 32604,ガ イネスビル,ノースウェスト 44ス プレ イス 2714 Fターム(参考) 4H011 AC07 BA06 BB01 BB02 BB03 BB05 BB06 BB18 DA12 DC05 DD07 DF04

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記の式I: 【化1】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
    )アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOHまたは(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、二酸化炭素、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個
    から8個の炭素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハ
    ロゲン化化合物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個
    の炭素原子を含有するエーテル、(C−C10)アリール基、1個から8個の
    炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
    つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
    −C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
    スルフィド、および(C−C)アルキル基からなる群から選択される置換基
    で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (B)酒石酸またはその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭
    素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合
    物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を
    含有するエーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個から8個の
    炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリールまたは(C−C10)複素環の任意の1つま
    たは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(C −C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキルスル
    フィド、ならびにH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少な
    くとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルからなる群から選択さ
    れる置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (C)下記の式I: 【化2】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
    )アルキル、またはH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択され
    る少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルであり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル、またはH、OH、SH
    およびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された
    (C−C)アルキルであるか、あるいはYは、Xがオキソである場合には存
    在しない; Zは、H、OH、SH、COOH、(C−C)アルキル、またはH、OH
    、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換
    された(C−C)アルキルであり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭
    素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合
    物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を
    含有するエーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個から8個の
    炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれる;
    を含み、 ただし、式Iの化合物は、グリコール酸、シュウ酸、酢酸、ヒドラアクリル酸
    、ピルビン酸、グリセリン酸、3−ヒドロキシピルビン酸、マロン酸、3−ヒド
    ロキシ酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、2−オキソ酪酸、イソ酪酸
    、酪酸、リンゴ酸、2−オキソ吉草酸、2−ヒドロキシ吉草酸、2−ヒドロキシ
    吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草酸、ヘキサン酸、メルカプトプロ
    ピオン酸、2−ブロモプロピオン酸、2−ブロモ酪酸、2−クロロプロピオン酸
    、3−クロロプロピオン酸、乳酸またはギ酸、およびこれらの塩のみからは構成
    されない、 節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物。
  2. 【請求項2】 下記の式I: 【化3】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
    )アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOH、または(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭
    素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合
    物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を
    含有するエーテル、(C−C10)アリール基、二酸化炭素、1個から8個の
    炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
    つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
    −C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
    スルフィド、(C−C)アルキル基、およびNR1R2(式中、Rおよび
    は独立して、(C−C)アルキルおよびHからなる群から選択される)
    からなる群から選択される置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され
    得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物。
  3. 【請求項3】 前記節足動物は、イエカ属(Culex)、ヤブカ属(Ae
    des)、ヌマカ属(Mansonia)、ワイオマイア(Wyeomyia)
    属、ソロフォラ(Psorophora)属、コキレチジア(Coquille
    tidia)属またはハマダラカ属(Anopheles)に属する蚊である、
    請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 XがH、OHまたはCHである、請求項1に記載の組成物
  5. 【請求項5】 YがHである、請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 nが1または2である、請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 式Iの化合物が、乳酸、グリコール酸、チオ乳酸、酒石酸、
    またはこれらの受容可能な塩である、請求項1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 式Iの化合物が乳酸またはその受容可能な塩である、請求項
    1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記ケトンは、アセトン、2−ブタノン、2−ペンタノン、
    2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ペンタノン、3−ヘキサノン、3−ヘプ
    タノン、4−ヘプタノン、5−ノナノン、3−メチル−2−ブタノン、4−メチ
    ル−2−ペンタノン、3−ペンテン−2−オン、3−ブテン−2−オン、3−ヒ
    ドロキシ−2−ブタノン、2,3−ブタンジオンまたは2,4−ペンタンジオン
    である、請求項1に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記アルコールは、メタノール、エタノール、1−オクテ
    ン−3−オールまたは1−ヘプテン−3−オールである、請求項1に記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】 前記ハロゲン化化合物は、塩化メチレン、クロロホルム、
    四塩化炭素またはブロモホルムである、請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記ニトリルは、アセトニトリル、ベンゾニトリルまたは
    フェニルアセトニトリルである、請求項1に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記エーテルはジエチルエーテルである、請求項1に記載
    の組成物。
  14. 【請求項14】 (C−C10)アリールは、p−クレゾール、ベンゾニ
    トリル、フェノールまたはトルエンである、請求項1に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記スルフィドは、二硫化炭素、ジメチルスルフィド、ジ
    エチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド、メチルプロ
    ピルジスルフィド、エチルビニルスルフィド、ジメチルスルホキシド、またはジ
    メチルトリスルフィドである、請求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 (C−C10)複素環は2−メチルフランである、請求
    項1に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 (C−C10)アルケンは、イソプレン、1−ヘプテン
    、1−オクテンまたは1−ノネンである、請求項1に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記アルデヒドは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド
    、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノナナールまたはベンゾアルデヒ
    ドである、請求項1に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 式Iの化合物が乳酸を含み、かつグループIIの化合物が
    アセトンおよびジメチルジスルフィドを含む、請求項1に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 式Iの化合物が乳酸を含み、かつグループIIの化合物が
    アセトン、ジメチルスルフィドおよび二酸化炭素を含む、請求項1に記載の組成
    物。
  21. 【請求項21】 皮膚抽出物または毛抽出物の揮発成分の少なくとも1つの
    効果的な量をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 節足動物を引き寄せる方法であって、下記の組成物を環境
    にさらす工程を含む方法: 下記の式I: 【化4】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
    )アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOHまたは(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、二酸化炭素、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個
    から8個の炭素原子を有するアルコール、1個−8個の炭素原子を含有するハロ
    ゲン化化合物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の
    炭素原子を含有するエーテル、(C−C10)アリール基、1個から8個の炭
    素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
    つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
    −C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
    スルフィド、および(C−C)アルキル基からなる群から選択される置換基
    で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (B)酒石酸またはその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭
    素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合
    物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を
    含有するエーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個から8個の
    炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリールまたは(C−C10)複素環の任意の1つま
    たは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(C −C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキルスル
    フィド、ならびにH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少な
    くとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルからなる群から選択さ
    れる置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され得る; を含み、節足動物を引き寄せるのに効果的な組成物; あるいは (C)下記の式I: 【化5】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
    )アルキル、またはH、OH、SHおよびハロゲンからなる群から選択され
    る少なくとも1つの置換基で置換された(C−C)アルキルであり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル、またはH、OH、SH
    およびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換された
    (C−C)アルキルであるか、あるいはYは、Xがオキソである場合には存
    在しない; Zは、H、OH、SH、COOH、(C−C)アルキル、またはH、OH
    、SHおよびハロゲンからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換
    された(C−C)アルキルであり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその受容可能な塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個から8個の炭
    素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハロゲン化化合
    物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個の炭素原子を
    含有するエーテル、二酸化炭素、(C−C10)アリール基、1個から8個の
    炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれる;
    を含み、 ただし、式Iの化合物は、グリコール酸、シュウ酸、酢酸、ヒドラアクリル酸
    、ピルビン酸、グリセリン酸、3−ヒドロキシピルビン酸、マロン酸、3−ヒド
    ロキシ酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、2−オキソ酪酸、イソ酪酸
    、酪酸、リンゴ酸、2−オキソ吉草酸、2−ヒドロキシ吉草酸、2−ヒドロキシ
    吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草酸、ヘキサン酸、メルカプト酢酸
    、チオ乳酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオプロピオン酸、3−メルカプト
    プロピオン酸、2−ブロモプロピオン酸、2−ブロモ酪酸、2−クロロプロピオ
    ン酸、3−クロロプロピオン酸、乳酸またはギ酸、およびこれらの塩のみからは
    構成されない、 組成物。
  23. 【請求項23】 節足動物を引き寄せる方法であって、下記の組成物を環境
    にさらす工程を含む方法: 下記の式I: 【化6】 (式中、Xはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OH、SH、オキソ、(C
    )アルキル基であり; Yはそれぞれ独立して、H、(C−C)アルキル基であり; Zは、H、OH、SH、COOH、または(C−C)アルキル基であり; nは1から10(10を含む)の整数である) の少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量;および グループIIに由来する少なくとも1つの化合物およびその塩の効果的な量、
    ただし、グループIIの化合物には、3個から10個の炭素原子を有するケトン
    、二酸化炭素、(C−C10)アルケン、(C−C10)アルデヒド、1個
    から8個の炭素原子を有するアルコール、1個から8個の炭素原子を含有するハ
    ロゲン化化合物、2個から4個の炭素原子を含有するニトリル、3個から10個
    の炭素原子を含有するエーテル、(C−C10)アリール基、1個から8個の
    炭素原子を含有するスルフィド、および(C−C10)複素環基が含まれ、 前記(C−C10)アリール基または(C−C10)複素環基の任意の1
    つまたは2つ以上は、H、オキソ、ハロゲン、OH、SH、COOH、COO(
    −C)アルキル基、(C−C)アルキル基、(C−C)アルキル
    スルフィド、(C−C)アルキル基、およびNR1R2(式中、Rおよび
    は独立して、(C−C)アルキルおよびHからなる群から選択される)
    からなる群から選択される置換基で1つまたは2つ以上の任意の位置で置換され
    得る; を含む組成物。
  24. 【請求項24】 前記節足動物は、イエカ属(Culex)、ヤブカ属(A
    edes)、ヌマカ属(Mansonia)、ワイオマイア(Wyeomyia
    )属、コキレチジア(Coquilletidia)属、ソロフォラ(Psor
    ophora)属またはハマダラカ属(Anopheles)に属する蚊である
    、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 XがH、OHまたはCHである、請求項22に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 YがHである、請求項22に記載の方法。
  27. 【請求項27】 nが1または2である、請求項22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 式Iの化合物が、乳酸、グリコール酸、チオ乳酸、酒石酸
    、またはこれらの受容可能な塩を含む、請求項22に記載の方法。
  29. 【請求項29】 式Iの化合物が乳酸またはその受容可能な塩を含む、請求
    項22に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記ケトンは、アセトン、2−ブタノン、2−ペンタノン
    、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ペンタノン、3−ヘキサノン、3−ヘ
    プタノン、4−ヘプタノン、5−ノナノン、3−メチル−2−ブタノン、4−メ
    チル−2−ペンタノン、3−ペンテン−2−オン、3−ブテン−2−オン、3−
    ヒドロキシ−2−ブタノン、2,3−ブタンジオンまたは2,4−ペンタンジオ
    ンである、請求項22に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記アルコールは、メタノール、エタノール、1−オクテ
    ン−3−オールまたは1−ヘプテン−3−オールである、請求項22に記載の方
    法。
  32. 【請求項32】 前記ハロゲン化化合物は、塩化メチレン、クロロホルム、
    四塩化炭素またはブロモホルムである、請求項22記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記ニトリルは、アセトニトリル、ベンゾニトリルまたは
    フェニルアセトニトリルである、請求項22に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記エーテルはジエチルエーテルである、請求項22に記
    載の方法。
  35. 【請求項35】 (C−C10)アリールは、p−クレゾール、フェノー
    ルまたはトルエンである、請求項22に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記スルフィドは、二硫化炭素、ジメチルスルフィド、ジ
    エチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド、メチルプロ
    ピルジスルフィド、エチルビニルスルフィド、ジメチルスルホキシドまたはジメ
    チルトリスルフィドである、請求項22に記載の方法。
  37. 【請求項37】 (C−C10)複素環は2−メチルフランである、請求
    項22に記載の方法。
  38. 【請求項38】 (C−C10)アルケンは、イソプレン、1−ヘプテン
    、1−オクテンまたは1−ノネンである、請求項22に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記(C−C10)アルデヒドは、ホルムアルデヒド、
    アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノナナールまた
    はベンゾアルデヒドである、請求項22に記載の方法。
  40. 【請求項40】 式Iの化合物が乳酸またはその受容可能な塩を含み、かつ
    グループIIの化合物がアセトンおよびジメチルジスルフィドを含む、請求項2
    2に記載の方法。
  41. 【請求項41】 皮膚抽出物または毛抽出物の揮発成分の少なくとも1つの
    効果的な量をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  42. 【請求項42】 市販または自家製の捕集器に取り付けられる、請求項1に
    記載される組成物を含む蚊の誘因剤。
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