JP5422480B2 - 過給機のシール空気導入手段、これを備えた過給機、これを備えた過給機システム、これを備えたディーゼル機関およびこれを備えた船舶 - Google Patents
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Description
特許文献2から特許文献4の発明は、過給機の運転中に圧縮機が圧縮した空気を用いて潤滑油の漏洩を防止することについて開示されているが、停止中の過給機からの潤滑油の漏洩防止については開示されていない。
すなわち、本発明に係るシール空気導入手段によれば、排ガスにより回転駆動されるタービンと、一端に前記タービンを設ける回転軸と、該回転軸の他端に設けられて前記タービンが回転駆動することにより回転駆動して空気を圧縮する圧縮機と、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、該軸受と前記圧縮機との間に設けられ、前記軸受に供給される潤滑油の前記圧縮機側への漏洩を封止する圧縮機側封止部と、前記圧縮機により圧縮された空気の一部を前記圧縮機側封止部へと導く圧縮空気供給路を有する軸受台と、を備える過給機に設けられる過給機のシール空気導入手段であって、前記軸受台に前記圧縮空気供給路と連通して設けられ、空気が導かれる空気路と、該空気路の内部を摺動する内筒と、を備え、過給機カットの際には、外部から圧縮空気が前記空気路に導かれ、前記圧縮空気供給路と前記空気路との圧力差により前記内筒が摺動して前記圧縮機と前記圧縮空気供給路との間を遮断することを特徴とする。
また、圧縮機が負圧になった場合には、圧縮空気供給路内も負圧になって過給機の軸受から潤滑油が圧縮機側へと漏洩する恐れがある。
図1には、本実施形態に係る船舶が備えているディーゼル機関に搭載されている過給機システムを構成している過給機1の部分拡大構成図が示されている。
ディーゼル機関(図示せず)は、機関室(図示せず)内に備えられている。ディーゼル機関には、複数台の過給機(例えば、3台)1を備えている過給機システムと、複数台(例えば、3台)の空気冷却器(図示せず)とが搭載されている。
圧縮機ケーシング11は、インペラ12を覆うように設けられている。また、圧縮機ケーシング11には、インペラ12によって圧縮された空気が導かれる渦巻き室11bが設けられている。インペラ12は、サイレンサ(図示せず)を介して圧縮機ケーシング11へと導かれた空気を圧縮する。圧縮機ケーシング11には、渦巻き室11b内の圧縮した空気の一部を後述する軸受台4内に導く入口部11aが開口している。
各軸受15、17に供給される潤滑油のうち、余剰の潤滑油は、軸受台4の内部に穿孔されている油ドレン路から軸受台4の下方に接続されている油ドレン管(図示せず)へと排出される。
過給機システムは、複数台(例えば3台)の過給機1を備えている。各過給機1には、上述したバキュームブレーカー30が設けられている。
各過給機1の軸受台4に接続されている潤滑油供給管は、1本の過給機潤滑油供給管(図示せず)に合流している。過給機潤滑油供給管は、図示しない潤滑油ドレンタンクからディーゼル機関に接続されている主機潤滑油供給管(図示せず)より分岐されている。
各過給機1の軸受台4に接続されている油ドレン管は、1本の油ドレン集合管(図示せず)に合流している。油ドレン集合管は、機関室内に設けられている潤滑油ドレンタンク(図示せず)へと導かれている。
図2には、過給機システムの過給機カット運転を行った場合における運転を中止している過給機に設けられているバキュームブレーカーの概略構成図を示し、(A)は、断面概略構成図を示し、(B)は、横断面概略構成図を示している。
図3には、通常運転の場合におけるバキュームブレーカーの概略構成図を示し、(A)は、断面概略構成図を示し、(B)は、横断面概略構成図を示している。
ている。
図4には、低負荷運転の場合におけるバキュームブレーカーの概略構成図を示し、(A)は、断面概略構成図を示し、(B)は、横断面概略構成図を示している。
過給機システムは、過給機カット運転を行うことにより1台の過給機1(図1参照)あたりに導かれる排ガス量が増加する。供給される排ガス量が増加するので、運転中の2台の過給機(図示せず)の回転数が増加する。回転数が増加するので運転中の過給機は、多くの空気を圧縮することができる。そのため、運転中の2台の過給機からディーゼル機関へ供給される空気量が増加し、ディーゼル機関の掃気圧が上昇する。ディーゼル機関の掃気圧が上昇するので、ディーゼル機関の熱効率が向上し燃料消費率が低下する。そのため、過給機カット運転をした場合、ディーゼル機関の燃料消費率が3台すべての過給機1を運転した過給機システムに比べて小さくなる。
図3に示すように、外部空気供給配管36に設けられている逆止弁35は、閉状態とされている。
過給機1(図1参照)には、ディーゼル機関に接続されている排ガス集合管から排ガスが導かれる。過給機1に導入された排ガスは、タービン翼へと供給される。タービン翼に供給された排ガスによって回転軸6が回転駆動される。回転軸6を回転駆動した排ガスは、タービンケーシングの出口から排出される。
ディーゼル機関の低負荷運転時には、過給機1を駆動するために十分な排ガスを過給機1に供給することができないため、過給機1がほとんど駆動しない。そのため、図示しない補助ブロアを運転させて、圧縮空気をディーゼル機関へと供給している。補助ブロアを運転させて圧縮空気をディーゼル機関へと供給する際には、補助ブロアが空気を吸引することによって過給機1の渦巻き室11b内が負圧になる。
なお、外部空気供給配管36(図4参照)に設けられている逆止弁35は、閉状態とされている。
過給機カットの場合には、運転停止中の過給機1のバキュームブレーカー(シール空気導入手段)30の空気路31に外部空気供給配管(外部)36からシール空気(圧縮空気)が導かれ、過給機1に設けられているシール空気通路(圧縮空気供給路)20と空気路31との圧力差によってバキュームブレーカー30に設けられている内筒37が摺動して圧縮機3の渦巻き室11bに一端が開口しているシール空気路入口21と、シール空気通路20との間を遮断することとした。そのため、バキュームブレーカー30に接続されている外部空気供給配管36から導入されたシール空気を過給機1の圧縮機側油ラビリンスパッキン(圧縮機側封止部)24へと導くことができる。したがって、過給機1のジャーナル軸受(軸受)15およびスラスト軸受(軸受)17から潤滑油が漏洩することを防止することができる。
20 シール空気通路(圧縮空気供給路)
30 バキュームブレーカー(シール空気導入手段)
31 空気路
37 内筒
Claims (7)
- 排ガスにより回転駆動されるタービンと、一端に前記タービンを設ける回転軸と、該回転軸の他端に設けられて前記タービンが回転駆動することにより回転駆動して空気を圧縮する圧縮機と、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、該軸受と前記圧縮機との間に設けられ、前記軸受に供給される潤滑油の前記圧縮機側への漏洩を封止する圧縮機側封止部と、前記圧縮機により圧縮された空気の一部を前記圧縮機側封止部へと導く圧縮空気供給路を有する軸受台と、を備える過給機に設けられる過給機のシール空気導入手段であって、
前記軸受台に前記圧縮空気供給路と連通して設けられ、空気が導かれる空気路と、
該空気路の内部を摺動する内筒と、を備え、
過給機カットの際には、外部から圧縮空気が前記空気路に導かれ、前記圧縮空気供給路と前記空気路との圧力差により前記内筒が摺動して前記圧縮機と前記圧縮空気供給路との間を遮断する過給機のシール空気導入手段。 - 前記空気路の途中に合流する大気路と、
該大気路の端部に設けられ、該大気路内の圧力が負圧になった場合に開となり、外部からの空気を空気路へ導く開閉弁と、を備える請求項1に記載の過給機のシール空気導入手段。 - 請求項1または請求項2に記載のシール空気導入手段を備える過給機。
- 複数の過給機を備え、これら過給機のうちの少なくとも1つが請求項3に記載の過給機とされる過給機システム。
- 前記圧縮空気は、他の前記過給機によって圧縮された空気とされる請求項4に記載の過給機システム。
- 請求項4または請求項5に記載の過給機システムを備えるディーゼル機関。
- 請求項6に記載のディーゼル機関を備える船舶。
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