JP5421855B2 - 被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法 - Google Patents

被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5421855B2
JP5421855B2 JP2010112393A JP2010112393A JP5421855B2 JP 5421855 B2 JP5421855 B2 JP 5421855B2 JP 2010112393 A JP2010112393 A JP 2010112393A JP 2010112393 A JP2010112393 A JP 2010112393A JP 5421855 B2 JP5421855 B2 JP 5421855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
optical fiber
contact surface
rib
coating removal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010112393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011242468A (ja
Inventor
大 佐々木
義智 伊与田
知巳 佐野
良 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2010112393A priority Critical patent/JP5421855B2/ja
Publication of JP2011242468A publication Critical patent/JP2011242468A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5421855B2 publication Critical patent/JP5421855B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

本発明は、裸光ファイバの外周に被覆を備えた光ファイバの被覆を除去する被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法に関する。
光線路を構築する作業現場において、光ファイバに取り付ける作業を容易にし、作業時間を短縮できる光接続部材としての光コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。この光コネクタでは、光ファイバが内部において撓むように余長を持って固定されることで、接着剤を用いずに内蔵光ファイバに接合させることができ、光ファイバと内蔵光ファイバの接合面に常に押圧力を付勢して、確実な接合状態を維持できる。
さらに、この種の光コネクタには、内部に被覆除去部を備え、挿入力により光ファイバを撓ませ、被覆除去部にて被覆を除去することで、簡易な接続作業で光ファイバへの実装を可能とするものがある。図13(a)に示すように、この光コネクタは、光ファイバ501を挿入すると、被覆除去部503が光ファイバ501の切断端面505に接触する。さらに光ファイバ501を押し込むと、図13(b)に示すように、被覆507の周方向に荷重が加わり、押し付け荷重がピークに達すると、押し付け荷重が被覆破断力を超え、図13(c)に示すように、被覆507が裂ける。被覆507を除去するための荷重は、光ファイバ501の撓み部における弾性復元力が利用される。このようにして、先端部に設けた被覆除去部503にて被覆507を除去し、光ファイバ挿通孔509に裸光ファイバ511が位置決めされる。
特開2005−345753号公報
しかしながら、従来の被覆除去部503における当接面の外形状は円形であったため、中心から被覆507の外径に向かう方向の応力(切り裂き力)が均一となり、被覆がある程度の靭性の高い光ファイバでは、図13(d)に示すように、被覆507が蛇腹状となり、被覆除去力が増大し、接続作業性を低下させる場合があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、小さい押し付け荷重で光ファイバの被覆を確実に除去できる被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 露出させた光ファイバの切断端面から被覆を除去する光ファイバの被覆除去部材であって、
前記光ファイバの裸光ファイバを挿通する光ファイバ挿通孔を有するとともに前記光ファイバ切断端面の被覆に当接する被覆除去部を有し、
前記被覆除去部は、少なくとも前記被覆に当接する当接面に近接する領域の外径形状が前記当接面から他面に向かって拡大する錐形状に形成されるとともに前記錐形状の他面に前記被覆を外方へ押しやるリブが設けられていることを特徴とする被覆除去部材。
この被覆除去部材によれば、当接面が光ファイバ切断端面に押圧されると、錐形状の他面に沿って被覆が外方へ押し拡げられるが、他面にリブが設けられていることで、リブの進入によって膨らみが局所的に生じ、その膨らみ部分で応力集中が発生し、亀裂が生じ易くなる。
(2) (1)記載の被覆除去部材であって、
前記リブの前記当接面側の先端が該当接面に一致していることを特徴とする被覆除去部材。
この被覆除去部材によれば、当接面が光ファイバ切断端面に押圧されると同時に、リブの進入によって膨らみが局所的に生じ、その膨らみ部分で応力集中が発生し、亀裂が生じ易くなる。
(3) (1)記載の被覆除去部材であって、
前記リブの前記当接面側の先端が該当接面から後退していることを特徴とする被覆除去部材。
この被覆除去部材によれば、当接面が光ファイバ切断端面に押圧され、錐形状の他面に沿って被覆が所定量だけ均等に外方へ押し拡げられた後、リブの進入によって膨らみが局所的に生じ、その膨らみ部分で応力集中が発生し、亀裂がより生じ易くなる。この構成では、最初から膨らみを作るのではなく、予め被覆を錐形状で均等に拡げ、被覆の破壊強度に近づけた後に、リブにて応力を集中させるので、亀裂を一層生じ易くできる。
(4) (1)〜(3)のいずれか1つに記載の被覆除去部材であって、
前記リブが複数形成されていることを特徴とする被覆除去部材。
この被覆除去部材によれば、光ファイバ切断端面の円周方向に、複数箇所の亀裂を生じさせ、被覆を裂き易くすることができる。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つに記載の被覆除去部材であって、
前記被覆除去部は、前記被覆に当接する前記当接面が裸光ファイバの外周を覆う内層の第1被覆層及び該第1被積層の外側を覆う第2被覆層のうち前記第1被覆層のみに当接する角部を有することを特徴とする被覆除去部材。
この被覆除去部材によれば、角部が第1被覆層のみに当たり、第1被覆層から外れて第2被覆層に当たることがない。これにより、角部を第1被覆層に確実に進入させて、第2被覆層を外方向へ拡げることができる。
(6)露出させた光ファイバの切断端面から被覆を除去する光ファイバの被覆除去方法であって、
前記光ファイバの裸光ファイバを挿通する光ファイバ挿通孔を有するとともに前記光ファイバ切断端面の被覆に当接する被覆除去部を有する被覆除去部材を前記光ファイバ端面の被覆に押し当てる第一工程と、
前記被覆に前記被覆除去部材をさらに押し付けて、前記被覆除去部材との当接面から前記被覆を外径方向に押圧する第二工程と、
前記第二工程と同時又はその後において、前記被覆に前記被覆除去部材の外径方向の外側に設けられたリブを押し当てる第三工程と、
前記被覆に前記リブをさらに押し付けて、前記リブとの当接面から前記被覆を外径方向にさらに押圧する第四工程と、
を実施することを特徴とする光ファイバの被覆除去方法。
この被覆除去方法によれば、リブにより被覆に生じた膨らみ部に応力集中を発生させて亀裂を生じさせ、この亀裂を起点に光ファイバ長手方向に被覆を切り裂くことができる。また、リブの位置を任意に設定することで、リブの被覆進入タイミングが制御可能となる。
本発明に係る被覆除去部材によれば、錐形状の他面に被覆を外方へ押しやるリブを設けたので、当接面が光ファイバ切断端面に当たった後さらに押圧されると、リブにより応力の集中する膨らみが生じ、この膨らみに亀裂を生じさせ、亀裂を起点に光ファイバ長手方向に被覆を切り裂くことができる。この結果、小さい押し付け荷重で被覆を確実に除去できる。また、リブを突出させる簡素な構造なので、サイズの制約が少なく、被覆除去部材の製造を容易にすることができる。
本発明に係る被覆除去部材を用いた被覆除去方法によれば、リブを備えた被覆除去部を光ファイバ切断端面に当接させ、被覆の除去進行に合わせて被覆を外方へ押しやるので、リブにより被覆に生じた膨らみ部に応力集中を発生させて亀裂を生じさせ、この亀裂を起点に光ファイバ長手方向に被覆を切り裂くことができる。この結果、小さい押し付け荷重で被覆を確実に除去できる。また、リブの位置を任意に設定することで、リブの被覆進入タイミングを制御可能とすることができる。
本発明に係る被覆除去部材を備えた光接続部材の断面図である。 図1に示した光ファイバの軸線直交面における断面図である。 (a)は図1に示した被覆除去部材の要部拡大斜視図、(b)はその側面図、(c)はその正面図である。 (a)は光ファイバが被覆除去部に接触した時の作用を説明する正面図、(b)は光ファイバが被覆除去部に押圧された時の作用を説明する正面図である。 (a)はリブが後退した被覆除去部材の要部拡大斜視図、(b)はその側面図、(c)はその正面図である。 角部を有する当接面を押圧した時の光ファイバの切断端面に作用する応力の状況を表した模式図である。 角部を有した当接面による被覆除去の過程を(a)〜(c)で表した当接面及び被覆切断端面の正面図である。 サイズを明確化した被覆除去部の拡大正面図である。 図8に示した被覆除去部を軸線に沿う面で切断した断面図である。 (a)は当接面に角部を有する被覆除去部と光ファイバがズレ無く接触した場合の作用を説明する正面図、(b)はズレを有して接触した場合の作用を説明する正面図である。 角部が突出した被覆除去部の斜視図である。 角部に突起の設けられた被覆除去部の斜視図である。 従来の光接続部材による被覆除去状況を(a)〜(d)で表した光ファイバの軸線を含む面による断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る被覆除去部材を備えた光接続部材の断面図である。
光接続部材は、作業現場において被覆付き光ファイバ(以下、単に「光ファイバ」と称す。)1に装着することのできる光コネクタ100である。
光コネクタ100は、本実施の形態に係る被覆除去部材であるフェルール200と、フェルール200を先端部に装着するとともに光ファイバ1を固定する固定部3を後端部に有するベース部材5と、フェルール200とベース部材5を覆うハウジング7と、に大別して構成される。
光コネクタ100は、ベース部材5を介してフェルール200に挿入された光ファイバ1が小さな押圧力(挿入力)で被覆除去され、切断端面の後方が固定部3にてベース部材5に固定されることで、光ファイバ1への容易な光接続が可能となっている。
フェルール200は、先端側(図1において左端側)に短尺光ファイバ9を備えこの短尺光ファイバ9に通じる光ファイバ挿通孔11を有する。光ファイバ挿通孔11に挿入された光ファイバ1は、先端面を短尺光ファイバ9の後端面(図1において右端面)に突き合わせた状態で固定部3にて固定される。
光コネクタ100の構成部材であるフェルール200の内部には、光ファイバ1の端部から被覆13を挿入力により除去する後述の被覆除去部15を備えている。
光コネクタ100のベース部材5は、例えば全体矩形角柱形状をしており、中央部から後部(図1中右側部)にかけて、上半分が平面状に切り欠かれて中間面17が形成されている。中間面17の中央には、光ファイバ1の挿入方向に沿って、光ファイバ1の位置決めを行うV溝19が形成されている。中間面17には、上方から、固定部3の蓋21及び撓み空間23を形成するための蓋部材25が取り付けられる。
ベース部材5の前端部(図1中左端部)には、フェルール取り付け穴27が形成されており、このフェルール取り付け穴27の上側には、ベース部材5の上面に開口する切欠31が設けられている。
フェルール取り付け穴27の中央側(図1において右側)には、被覆除去用空間29を介してガイドキャピラリ33が内蔵されており、ガイドキャピラリ33と中間面17との間には、空間35が設けられている。
固定部3はベース部材5の後端部に設けられている。固定部3は蓋21を有しており、蓋21を固定部クランパ37によってベース部材5の中間面17に押し付けることにより光ファイバ1を固定している。
ベース部材5における固定部3に対応する位置にも、前記V溝19が同様に設けられており、光ファイバ1は蓋21で押さえられて所定の位置(パスライン)に固定される。なお、固定部3及びベース部材5の後部は、ハウジング7に収容される。
固定部3と被覆除去部15との間には、光ファイバ1を撓ませた状態で収容可能な撓み空間23を備えている。すなわち、フェルール200に挿入した裸光ファイバ39の後方で被覆を有する部分の光ファイバ1を撓み空間23で撓ませた状態で収容するとともに、固定部3において光ファイバ1を固定することにより、フェルール200の光ファイバ挿通孔11に挿入された裸光ファイバ39の先端面に、フェルール200に内蔵されている短尺光ファイバ9の接続面に向かう弾性付勢力が付与される。これにより、短尺光ファイバ9と光ファイバ1の接続状態が安定して維持される。
撓み空間23は、ベース部材5を切り欠いて形成された中間面17に、蓋部材25を取り付けて形成する。蓋部材25は全体略直方体形状のブロック部材であり、下面中央部から上方へ向かう凹部41がベース部材5の長手方向に沿って形成されており、挿通されている光ファイバ1が上方へ撓むことができるように撓み空間23を形成している。撓み空間23を形成する凹部41は、前後両端部では高さが低く、中央部で高くなっている。
蓋部材25は、クランパ43によってベース部材5と共に挟まれている。
被覆除去部15と撓み空間23との間には、光ファイバ1の径方向の移動を規制するガイドキャピラリ33が設けられている。ガイドキャピラリ33には、光ファイバ1の外径よりも僅かに大きい内径を有する位置決め穴33aが設けられ、撓んでいる光ファイバ1をパスライン上に位置決めするとともに、光ファイバ1の先端を正確に被覆除去部15に導くことができるようになっている。なお、ガイドキャピラリ33の先端面45と被覆除去部15であるフェルール200の後端面47との距離(すなわち、空間29の長さ)は、短い(例えば、0.5〜1.0mm程度)方が裸光ファイバ39を正確にフェルール200の光ファイバ挿通孔11に導くことができるが、空間29は除去された被覆13を収容することができる大きさを確保する必要がある。
図2は図1に示した光ファイバの軸線直交面における断面図である。
光ファイバ1は、例えば、中心に外径d3=125μmの裸光ファイバ39を有し、その外周を覆うように外径d1=250μmの被覆13が設けられている。裸光ファイバ39は、コアと1層以上のクラッドを有するガラスファイバであり、シングルモードファイバやマルチモードファイバ等、如何なる屈折率分布を有するガラスファイバも適用可能である。
被覆13は、その最内層に設けられて裸光ファイバ39に接する外径d2の第1被覆層であるプライマリ49と、プライマリ49の外側を覆う第2被覆層であるセカンダリ(外被)51とを有しているが、これに限らず、1層或いは2層以上の構成であっても良い。セカンダリ51の最外層には着色層53が設けられていても良い。被覆13を構成する樹脂は、ウレタンアクリレート等の紫外線硬化型樹脂であり、適宜弾性率等の物性が設定されている。例えば、裸光ファイバ39に接するプライマリ49は、セカンダリ51より低い弾性率(すなわち軟質)とされている。
プライマリ49の密着度は、セカンダリ51よりも、裸光ファイバ39に対する方が小さく設定(裸光ファイバ<セカンダリ)されている。つまり、被覆13は、裸光ファイバ39から剥離し易くなっている。また、光ファイバ1を構成する各部材のヤング率は、荷重支持体の裸光ファイバ39が最も大きく、次いでセカンダリ51、プライマリ49の順で小さくなるように設定されている(プライマリ<セカンダリ<裸光ファイバ)。したがって、光ファイバ1は、切断端面を加圧することにより、プライマリ49を介して被覆13が剥離・破壊されるようになっている。
フェルール200は、略円柱形状の部材であり、裸光ファイバ39の外径d3より内径の僅かに大きい光ファイバ挿通孔11が軸線に沿って設けられている。フェルール200の後部付近には図1に示す切欠55が設けられ、光ファイバ挿通孔11が露出する。この切欠55は、フェルール200をベース部材5のフェルール取り付け穴27に嵌めた際に、ベース部材5に設けられている切欠31の下方に位置するため、光ファイバ挿通孔11は切欠31,55を介して外部から視認することができる。
短尺光ファイバ9は、被覆のない裸光ファイバであり、フェルール200の先端面57に前端面59を合わせるとともに、後端面が切欠55において露出して光ファイバ挿通孔11に接着剤で固定される。
すなわち、短尺光ファイバ9と裸光ファイバ39との突き合わせ接続面が切欠31,55に露出することになるので、接続面に屈折率整合材を容易に入れることができる。これにより、接続面における伝送先の低損失及び低反射を図っている。また、裸光ファイバ39を光ファイバ挿通孔11に挿入して短尺光ファイバ9に押し付ける際に、切欠31,55から空気を逃がすことができるので、空気を圧縮する抵抗が生じず、円滑に接続を行うことができる。なお、図1に示すように、フェルール200はベース部材5のフェルール取り付け穴27に取り付けられ、フェルール200及びベース部材5の前部はハウジング7に収容される。
フェルール200は、図1に示した後端面47の光ファイバ挿通孔11の挿入口近傍に、被覆除去部15を構成している。この被覆除去部15は、光ファイバ1の切断端面を押し付けることにより、裸光ファイバ39から被覆13を剥離させて除去するよう働く。
光ファイバ挿通孔11は例えば丸穴、四角穴、正多角形穴の他、V溝形状の空間とすることが可能であるが、ここでは、丸穴の場合を好適な例として説明する。光ファイバ挿通孔11の内径は、光ファイバ1の裸光ファイバ39の直径d3よりも大きく、被覆13の外径d1よりも小さい。これにより、光ファイバ1の切断端面を光ファイバ挿通孔11の周囲に押し付けると、光ファイバ挿通孔11の周囲の当接面61が被覆13の切断端面に当接するとともに、裸光ファイバ39には当接しないことになる。
図3(a)は図1に示した被覆除去部材の要部拡大斜視図、(b)はその側面図、(c)はその正面図である。
被覆除去部15は、少なくとも被覆13に当接する当接面61に近接する領域Sの外径形状が当接面61から他面Tに向かって拡大する錐形状に形成されるとともに錐形状の他面Tに被覆13を外方へ押しやるリブ69が設けられている。本構成例では、リブ69の当接面側の先端は、当接面61に一致している。つまり、当接面61は、リブ69の先端に連続している。また、リブ69は、光ファイバ挿通孔11の周囲に複数形成されている。本構成例では4つのリブ69が円周方向に等間隔で形成されるが、リブ69は少なくとも1つ以上あれば良く、円周方向の間隔も均等でなくても良い。被覆除去部15は、リブ69を設けることにより、被覆13が膨らみ亀裂が生じる前段階で、被覆13が拡がる力の向きを意図的にコントロールすることができる。これにより、光ファイバ1が挿入されるに伴い、応力集中を発生させることができるようになされている。
図4(a)は光ファイバが被覆除去部に接触した時の作用を説明する正面図、(b)は光ファイバが被覆除去部に押圧された時の作用を説明する正面図である。
被覆除去部15を用いて被覆13を除去するには、図4(a)に示すように、被覆除去部15を光ファイバ切断端面1aに当接させ、被覆13の除去進行に合わせて被覆13を外方へ押しやる。当接面61が光ファイバ切断端面1aに押圧されると、錐形状の他面Tに沿って被覆13が外方へ押し拡げられるが、他面Tにリブ69が設けられていることで、リブ69の進入によって膨らみが局所的に生じる。
すなわち、リブ69が光ファイバ切断端面1aの内方に配置されていることで、交差する2方向(図4(b)中の矢印方向)から応力が集中し、外径方向に向かう大きな応力(被覆除去力F(f+f))が集中する。さらに当接面61が光ファイバ切断端面1aに押圧されると、その膨らみ部Eで応力集中が発生し、亀裂が生じ易くなる。また、複数のリブ69が配設されることで、光ファイバ切断端面1aの円周方向に、複数箇所の亀裂を生じさせ、被覆13を裂き易くしている。
したがって、本実施の形態に係る被覆除去部15によれば、錐形状の他面Tに被覆13を外方へ押しやるリブ69を設けたので、当接面61が光ファイバ切断端面1aに当たった後さらに押圧されると、リブ69により応力の集中する膨らみ部Eが生じ、この膨らみに亀裂を生じさせ、亀裂を起点に光ファイバ長手方向に被覆13を切り裂くことができる。この結果、小さい押し付け荷重で被覆13を確実に除去できる。また、リブ69を突出させる簡素な構造なので、サイズの制約が少なく、被覆除去部15の製造を容易にすることができる。
また、本実施の形態に係る被覆除去部15を用いた被覆除去方法によれば、リブ69を備えた被覆除去部15を光ファイバ切断端面1aに当接させ、被覆13の除去進行に合わせて被覆13を外方へ押しやるので、リブ69により被覆13に生じた膨らみ部Eに応力集中を発生させて亀裂を生じさせ、この亀裂を起点に光ファイバ長手方向に被覆13を切り裂くことができる。この結果、小さい押し付け荷重で被覆13を確実に除去できる。
図5(a)はリブが当接面から後退した被覆除去部材の要部拡大斜視図、(b)はその側面図、(c)はその正面図である。
リブ69は、当接面側の先端が、当接面61から所定量Lだけ後退して配設されていてもよい。リブ69が所定量Lだけ後退していることで、光ファイバ1の挿入長が所定量Lに達した時点で、4箇所のリブ69で応力集中が始まる。
このようなリブ69を後退配置した構成によれば、当接面61が光ファイバ切断端面1aに押圧され、錐形状の他面Tに沿って被覆13が所定量だけ均等に外方へ押し拡げられた後、リブ69の進入が開始される。リブ69が進入すると、リブ69の進入開始に伴って膨らみが局所的に生じ、その膨らみ部Eで応力集中が発生し、亀裂がより生じ易くなる。この構成では、最初から膨らみ部Eを作るのではなく、予め被覆13を錐形状で均等に拡げ、被覆13の破壊強度に近づけた後に、リブ69にて応力を集中させるので、亀裂を一層生じ易くすることができる。また、リブ69の位置を当接面61から後退した任意に設定することで、リブ69の被覆進入タイミングを制御可能とすることができる。特に、複数のリブ69の位置が夫々ズレていると、応力集中箇所を段階的に変えて光ファイバの損傷発生の低減を図ることができる。
図6は角部を有する当接面を押圧した時の光ファイバの切断端面に作用する応力の状況を表した模式図である。
上記した構成では、被覆除去部15の当接面61が円形状である場合を例に説明したが、被覆除去部15は当接面61に角部63を有していても良い。つまり、リブ69と角部63を共に備えていても良い。
図6に示す四角形の当接面61は、角部63を有していることにより、被覆13に生じる内方から外径方向に向かう応力は、不均一となり、その応力の最も高い部位に亀裂が発生し易くなっている。
また、被覆除去部15の先端を斜めにすることによって、被覆除去部15の先端面の部分から先に当接させて、被覆13に生じる内方から外径方向に向かう応力が不均一になるようにしても良い。
当接面61は、図6に示すように、例えば正方形で形成することができるが、この他、三角形、六角形、八角形の多角形、非点対称形、或いは角部63が1つで形成されていても良い。
ここで、角部63を有した当接面61による被覆除去の過程について説明する。
図7は角部を有した当接面による被覆除去の過程を(a)〜(c)で表した当接面及び被覆切断端面の正面図である。
光ファイバ1に光コネクタ100を装着するには、蓋部材25をクランパ43でクランプして、蓋部材25とベース部材5の中間面17との間にV溝19からなる光ファイバ1の挿入用の通路を形成する。
次いで、光ファイバ1をガイドキャピラリ33に挿入して径方向の位置決めをするとともに、光ファイバ1の切断端面を、図7(a)に示すように、フェルール200の被覆除去部15に押し付ける。なお、真っ直ぐな光ファイバ1を座屈させて撓ませるには、100gf程度の力が必要となる。光ファイバ1を被覆除去部15に押し付けると、被覆13が軸線の方向に圧縮され、被覆13に、当接面61の辺部67(図6参照)に沿う応力が集中する。本実施の形態のように、当接面61の角部63が切断端面の内方に配置されていれば、交差する2辺部67,67の角部63に応力が双方向(図6中の矢印方向)から集中し、外径方向に向かう大きな応力(被覆除去力F(f+f))が集中する。
この被覆除去力Fが発生すると、図7(b)に示すように、プライマリ49が破壊されて裸光ファイバ39から剥がされ、次いでセカンダリ51の角部63に対応する部位に亀裂79が生じる。
光ファイバ1をさらに被覆除去部15に押し付けると、リブ69の進入によって応力集中が発生する。角部63とリブ69の円周方向の位置は、同じ位置であってもよく、また、円周方向にズレた位置であってもよい。角部63とリブ69が円周方向に同じ位置であれば、角部63によって生じた亀裂79がリブ69によってさらに拡げられることになる(亀裂拡大作用)。一方、角部63とリブ69が円周方向にズレた位置であれば、角部63によって生じた亀裂79がさらに拡げられるとともに、リブ69による新たな亀裂79を生じさせることも可能となる(亀裂数増加作用)。このように、角部63とリブ69の組み合わせにより、連続、或いは二段階の任意のタイミングで応力集中を発生させたり、応力集中を異なる作用(亀裂拡大作用や亀裂数増加作用)として働かせたりすることが可能となる。
このようにして生じた亀裂79が起点となり、図7(c)に示すように、テーパ形状の他面Tによって被覆13の切り裂き(被覆除去)が進行する。
より具体的に、試作品を製作し、荷重低減を比較した結果では、従来の円形の当接面においては、サンプルAで314gf必要であった被覆除去荷重が、角部63を有した当接面61においては111gfと約1/3程度の荷重低減が確認された。また、サンプルBにおいても従来の円形の当接面においては120gf必要であった被覆除去荷重が、角部63を有した当接面61においては70gfとなる荷重低減が確認された。
また、光ファイバ損傷発生率を比較した結果では、リブ69を設けず角部63のみ当接面61に設けた試作品においては、100個中、3個に光ファイバ損傷が発生した。角部63を形成した当接面61にリブ69を接して設けた試作品においては、100個中、1個に光ファイバ損傷が発生した。角部63を形成した当接面61にリブ69を後退させて設けた試作品においては、100個中、光ファイバ損傷が発生しなかった。その結果、当接面61に角部63を設けた構成、角部63とリブ69とを設けた構成、角部63に後退させてリブ69を設けた構成により光ファイバ損傷発生率を3%、1%、0%に改善できることが確認された。
このようにして、被覆13が剥がされ、裸光ファイバ39のみがフェルール200の光ファイバ挿通孔11に挿入されると、剥がされた被覆13は空間29に収容される。被覆除去が完了したなら、蓋部材25をベース部材5に嵌合させて、撓み空間23を形成する。この状態で、撓み空間23に光ファイバ1の撓み部83が形成される。その後、固定部3の蓋21を固定部クランパ37によって完全にクランプして、光ファイバ1を固定し、光コネクタ100の取り付けを完了する。
次に、被覆除去部をさらに詳しく説明する。
上記のように、被覆除去部15は、先端に角部63を設けることで、光ファイバ1を押し付けた際に生じる荷重が角部63に集中し、被覆13の破壊を容易にする。しかしながら、光ファイバ1は裸光ファイバ39、プライマリ49、セカンダリ51、着色層53から成っており、どの層に被覆除去部15の先端を押し付けるかが重要である。
例えば当接面61が0.175mm角の四角形の場合、対角する角部63同士の距離は0.247mmとなり、ほぼ光ファイバ1の径(着色層53の径)d1と同じになる。よって、角部63は、プライマリ49に比べ約1000倍のヤング率を有するセカンダリ51や、それ以上に硬い着色層53に接触することになる。
これらの硬い層に被覆除去部15を押し付けて被覆除去する場合、被覆13を圧縮破壊することになるため、場合によっては破壊できず、裸光ファイバ39が損傷する虞もある。被覆除去部15に角部63を有することは荷重を集中させるメリットがあり、被覆除去に有効であるが、サイズによってはその効果が十分に発揮されない(逆にデメリットとなる)可能性がある。
このことから、被覆除去部15は、少なくとも一箇所の角部63がプライマリ49のみに刺さるように、サイズを明確化することが好ましい。
図8はサイズを明確化した被覆除去部の拡大正面図、図9は図8に示した被覆除去部を軸線に沿う面で切断した断面図である。
サイズを明確化した被覆除去部15Aは、円錐体の除去部本体91に同軸の光ファイバ挿通孔11が穿設され、その頂部が当接面61となる。被覆除去部15Aは、図2に示した裸光ファイバ39の外周を覆う内層の第1被覆層(プライマリ49)及びこのプライマリ49の外側を覆う第2被覆層(セカンダリ51)のうち、プライマリ49のみに当接する角部63Aを当接面61に有する。図例では4つの角部63Aが形成されるが、角部63Aの数は1つ以上の任意の数であって良い。
当接面61は、光ファイバ挿通孔11の中心93から角部63Aまでの距離Rが図3に示したプライマリ49の外径寸法d2の半分以下の長さとされ且つ裸光ファイバ39の挿通側の径d4が光ファイバ挿通孔11の内径d5よりも大きく設定されている。
具体的には以下の寸法例とすることができる。
光ファイバ1は、着色層53の厚みを加味すると、着色層53の外径、すなわち、図3に示した光ファイバ1の外径d1が250μm、セカンダリ51の外径が245μmとされている。プライマリ49の外径d2は概ね200μm、裸光ファイバ39の外径d3は125μmとされている。一方、被覆除去部15Aは、対角長(2×R)がプライマリ49の径d2と同等の200μm、当接面61の光ファイバ挿通孔11に臨む内径d4が160〜170μmである。また、光ファイバ挿通孔11の内径d5は126μmである。これにより、上記のR<d2/2、d4>d5が満足される。
なお、当接面61は、角部63Aが2つであっても、光ファイバ挿通孔11の中心93から角部63Aまでの距離Rがプライマリ49の外径寸法d2の半分以下の長さとされ且つ裸光ファイバ39の挿通側の径d4が光ファイバ挿通孔11の内径d5よりも大きく設定される。また、角部63Aは、1つ、3つ、或いは4つ以上の場合であっても、距離R、径d2、径d4、径d5の大小関係は上記と同様である。さらに、角部63Aは、対角上(対称)に形成するのではなく、非対称に形成することも場合によっては効果的となる。
被覆除去部15Aは、同一中心で光ファイバ1に押し当てると、角部63Aがプライマリ49の外径d2の内側で当たる。つまり、プライマリ49の外径d2から外れてセカンダリ51や着色層53に当たらない。角部63Aが1つの構成でも同様となる。
また、当接面61は、裸光ファイバ39の挿通側の径d4が光ファイバ挿通孔11の内径d5よりも大きく設定されていることで、奥側へ先細りとなった傾斜面(テーパー)95にて光ファイバ挿通孔11へ通じる。傾斜面95を形成することで、裸光ファイバ39の導入が容易になるとともに、先端面積の小さい角部63Aを形成できる。これにより、単位面積あたりに加わる荷重を大きくして、プライマリ49に進入し易い角部63Aを形成でき、突き刺し易くできる。
このように、被覆除去部15Aでは、少なくとも一箇所の角部63Aがプライマリ49のみに当たる。したがって、角部63Aをプライマリ49に確実に進入させて、セカンダリ51を外方向へ拡げることができる。
次に、図8に示した被覆除去部の作用を説明する。
図10(a)は当接面に角部を有する被覆除去部と光ファイバがズレ無く接触した場合の作用を説明する正面図、(b)はズレを有して接触した場合の作用を説明する正面図である。
被覆除去部15Aにおける被覆除去の挙動は、プライマリ49から外側方向にセカンダリ51や着色層53が拡げられて裂かれることが特徴となる。対角する角部63Aの距離をプライマリ49と概ね同等な長さ(200μm)とすることで、図10(a)に示すように、セカンダリ51や着色層53への接触を防ぐことができる。また、被覆除去部15Aと光ファイバ1に位置ズレが生じていても、図10(b)に示すように、少なくとも一箇所の角部63Aはプライマリ49のみに接触することとなる。
このように、被覆除去部15Aを用いた光ファイバ1の被覆除去方法では、理想的な被覆除去が行われる。理想的な被覆除去では、被覆除去部15Aの先端の少なくとも一部がプライマリ49のみに押し当てられる。被覆除去部15Aの当接面61がプライマリ49のみに押し当てられると、当接面61がプライマリ49に進入するに伴い、セカンダリ51と着色層53が外方向に拡がる。上記したように交差する2辺部67,67の角部63Aに応力が双方向(図10中の矢印方向)から作用し、外径方向に向かう大きな応力(被覆除去力F(f+f))が集中する。その結果、セカンダリ51と着色層53に亀裂が生じ、被覆13が除去される。
なお、図10(b)に示すように被覆除去部15Aと光ファイバ1に位置ズレが生じている場合には、角部63Aの一部はセカンダリ51および着色層53に当接し、当該角部においては硬いセカンダリ51および着色層53が圧縮され、外径方向に向かう大きな応力が発生しない場合がある。しかしながら、角部63Aの少なくとも一箇所がプライマリ49のみに押し当てられれば、セカンダリ51と着色層53の少なくとも一箇所が外径方向に押し広げられ、亀裂が生じ、被覆13を切り裂くことが可能となる。
被覆除去部のサイズを明確化しない場合には、上記した理想的な被覆除去だけでなく、不安定な被覆除去の発生する虞がある。すなわち、角部63の先端が全て、セカンダリ51、着色層53に接触し、当接面61が押し当てられると、硬いセカンダリ51と着色層53が圧縮される。圧縮破壊により被覆除去できる場合もあるが、圧縮破壊できない場合には図13(d)に示すように、被覆507が蛇腹状となり、被覆除去力が増大する結果、裸光ファイバ39に損傷の発生することもある。
試作品を製作し、光ファイバ損傷発生率を比較した結果では、角部がプライマリ49、セカンダリ51、着色層53に押し当てられた場合には、試作品100個中、9個に光ファイバ損傷が発生した。一方、角部がプライマリ49のみに押し当てられた場合には、試作品100個中、3個に光ファイバ損傷が発生した。その結果、サイズを明確化することにより光ファイバ損傷発生率を9%から3%に改善できることが確認された。
図11は角部が突出した被覆除去部の斜視図である。
被覆除去部15Aは、当接面61が立体的に形成されていても良い。図11に示す被覆除去部15Bは、当接面61における角部63B同士の間の円弧部分が、凹曲面97となっている。凹曲面97は、内径縁97aよりも外径縁97bが突出している。隣接する凹曲面97は、角部63Bでエッジ99を形成する。角部63Bは、外側の隣接する2つの三角側面101の頂部同士がエッジ99の先端点103となる。つまり、角部63Bは、先端点103が最も突出している。被覆除去部材の当接面が立体的に形成され、角部が突出することで、当接面積が小さい角部を形成できる。これにより、被覆除去部材15Aを被覆に押し当てると、角部63をプライマリ49へより容易に進入させることができる
したがって、この被覆除去部15Bによれば、被覆除去部15Bを被覆13に押し当てると、突出した角部63Bの先端点103がプライマリ49に刺さり、角部63Bをプライマリ49へより容易に進入させることができる。
角部63Aは、当接面61に設けられた突起であってもよい。図12は当接面61に突起の設けられた被覆除去部の斜視図である。
被覆除去部15Aは、それぞれの当接面61面から突起が突出していても良い。図12に示す被覆除去部15Cは、当接面61から例えば三角柱状の突起105が突出している。突起105の形状は、この他、円柱状、四角柱状、円錐・角錐状等であってもよい。
この被覆除去部15Cによれば、被覆除去部15Cを被覆13に押し当てると、この突起105がプライマリ49に容易に刺さり、プライマリ49へより容易に進入させることができる。
したがって、サイズを明確化した被覆除去部15Aの形成されるフェルール200によれば、被覆除去部15Aを被覆13に押し当てると、被覆除去部15Aの先端の角部63Aのうち少なくとも1箇所が被覆13の切断端面内におけるプライマリ49のみに必ず当たる。これにより、セカンダリ51が圧縮されてしまうことを防止でき、角部63Aをプライマリ49に進入させて、セカンダリ51を確実に外方向へ拡げて被覆13を切り裂くことができる。
1 光ファイバ
1a 切断端面
11 光ファイバ挿通孔
13 被覆
15 被覆除去部
39 裸光ファイバ
49 プライマリ(第1被覆層)
51 セカンダリ(第2被覆層)
61 当接面
63 角部
69 リブ
200 フェルール(被覆除去部材)
L 所定量
S 当接面に近接する領域
T 他面

Claims (8)

  1. 露出させた光ファイバの切断端面から被覆を除去する光ファイバの被覆除去部材であって、
    前記光ファイバの裸光ファイバを挿通する光ファイバ挿通孔を有するとともに前記光ファイバ切断端面の被覆に当接する当接面を含む被覆除去部を有し、
    前記被覆除去部の前記当接面は、内周が前記光ファイバ挿通孔に通じる円形状であり、
    前記被覆除去部は、少なくとも前記当接面に近接する領域の外径形状が前記当接面から当該当接面に対向する面に向かって拡大する錐形状に形成されるとともに錐形状に形成された前記被覆除去部の外周面上に前記被覆を外方へ押しやるリブが設けられ
    前記リブの前記当接面側の先端が、前記当接面と一致した位置または前記当接面から後退した位置に設けられていることを特徴とする被覆除去部材。
  2. 請求項1記載の被覆除去部材であって、
    前記リブの前記当接面側の先端が該当接面に一致していることを特徴とする被覆除去部材。
  3. 請求項1記載の被覆除去部材であって、
    前記リブの前記当接面側の先端が該当接面から後退していることを特徴とする被覆除去部材。
  4. 請求項3に記載の被覆除去部材であって、
    前記当接面は、外周が角部を有する形状であり、前記被覆除去部の周方向における前記角部と前記リブの形成位置が異なることを特徴とする被覆除去部材。
  5. 請求項3に記載の被覆除去部材であって、
    記当接面は、外周が角部を有する形状であり、前記被覆除去部の周方向における前記角部と前記リブの形成位置が一致することを特徴とする被覆除去部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の被覆除去部材であって、
    前記リブが複数形成されていることを特徴とする被覆除去部材。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の被覆除去部材であって、
    前記被覆除去部の前記当接面は、裸光ファイバの外周を覆う内層の第1被覆層及び該第1被積層の外側を覆う第2被覆層のうち前記第1被覆層のみに当接する前記角部を有することを特徴とする被覆除去部材。
  8. 露出させた光ファイバの切断端面から被覆を除去する光ファイバの被覆除去方法であって、
    前記光ファイバの裸光ファイバを挿通する光ファイバ挿通孔を有するとともに前記光ファイバの切断端面の被覆に当接する当接面を含み当該当接面の内周が前記光ファイバ挿通孔に通じる円形状である被覆除去部を有した被覆除去部材を前記光ファイバの切断端面の被覆に押し当てる第一工程と、
    前記被覆に前記当接面をさらに押し付けて、前記被覆を外径方向に押圧する第二工程と、
    前記第二工程と同時又はその後において、前記被覆に前記被覆除去部の外周面に設けられたリブを押し当てる第三工程と、
    前記被覆に前記リブをさらに押し付けて、前記被覆を外径方向にさらに押圧する第四工程と、
    を実施することを特徴とする光ファイバの被覆除去方法。
JP2010112393A 2010-05-14 2010-05-14 被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法 Active JP5421855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112393A JP5421855B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112393A JP5421855B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011242468A JP2011242468A (ja) 2011-12-01
JP5421855B2 true JP5421855B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=45409215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010112393A Active JP5421855B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5421855B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587367Y2 (ja) * 1979-06-13 1983-02-09 日本電信電話株式会社 被覆光フアイバ用コネクタ部材
JP5053709B2 (ja) * 2007-05-23 2012-10-17 住友電気工業株式会社 光接続部材
JP4893470B2 (ja) * 2007-05-23 2012-03-07 住友電気工業株式会社 光ファイバの端末加工方法
JP2009300500A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Advanced Cable Systems Corp 光ファイバホルダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011242468A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5421854B2 (ja) 光ファイバの被覆除去方法及び被覆除去部材並びに光接続部材
JP5053709B2 (ja) 光接続部材
US8480311B2 (en) Optical connector, method of attaching the optical connector to coated optical fiber, and optical connection member
US6331081B1 (en) Optical transmission member and manufacturing method therefor
CA2340316C (en) Method of processing end portions of optical fibers and optical fibers having their end portions processed
JP4714207B2 (ja) 光接続部材およびその装着方法
JPH10170756A (ja) 光コネクタおよびその取付方法
KR20060090579A (ko) 광섬유 접속 부품 및 이를 사용한 광섬유 접속기
JP5191949B2 (ja) 組立部材付き光コネクタ及びその組立方法並びに光コネクタ
JP5705602B2 (ja) 光コネクタ
TWI449975B (zh) Fiber end processing method and end processing components
KR20100016110A (ko) 광파이버 절단날, 광파이버 절단장치 및 광파이버 절단방법 및 광파이버 벗겨 구부림 부품 및 광파이버 벗겨 구부림 방법
JP5421855B2 (ja) 被覆除去部材及び被覆除去部材を用いた被覆除去方法
JP5074806B2 (ja) メカニカルスプライスの組立方法
JP5695481B2 (ja) 光接続部品
WO2010058475A1 (ja) 光ファイバの端末加工方法および端末加工部材
JP3723566B2 (ja) 光ファイバ付きフェルール
US8628253B2 (en) Optical connector that compensates for longitudinal shifting of optial fiber core relative to a housing of the connector, and a method
JP5221492B2 (ja) 光コネクタの組立方法及び光コネクタ
JP2005345753A (ja) 光コネクタ及びその組み立て方法
JP5635468B2 (ja) 光接続部品及び光接続部品への被覆付光ファイバの接続方法
JP5367733B2 (ja) 被覆除去部材、被覆除去部材の製造方法及び光コネクタ
JP2001133660A (ja) 光コネクタフェルール、光コネクタ及び光コネクタの組立て方法
JP4999045B2 (ja) 光ファイバ剥き折り部品および光ファイバ剥き折り方法
JP6907866B2 (ja) 光接続構造及び光配線部材

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5421855

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350